JPH0625598A - パネル接合部のシール方法 - Google Patents
パネル接合部のシール方法Info
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- JPH0625598A JPH0625598A JP15051792A JP15051792A JPH0625598A JP H0625598 A JPH0625598 A JP H0625598A JP 15051792 A JP15051792 A JP 15051792A JP 15051792 A JP15051792 A JP 15051792A JP H0625598 A JPH0625598 A JP H0625598A
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- JP
- Japan
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- sealing
- putty material
- panel
- sealing putty
- modified polysulfide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防水シール部のクラックの発生、工期が長
い、肉痩せなどの問題点を解消するとともに、パネル間
の段差修正などの塗装仕上げを作業性よく行えるパネル
接合部のシール方法を提供する。 【構成】 乾式パネル1、1の突合せ接合部に、変成ポ
リサルファイド系シーリングパテ材Aを充填して防水シ
ールを施し、この防水シール部Aに同じ変成ポリサルフ
ァイド系シーリングパテ材Bを被覆して段差修正施工を
施す。
い、肉痩せなどの問題点を解消するとともに、パネル間
の段差修正などの塗装仕上げを作業性よく行えるパネル
接合部のシール方法を提供する。 【構成】 乾式パネル1、1の突合せ接合部に、変成ポ
リサルファイド系シーリングパテ材Aを充填して防水シ
ールを施し、この防水シール部Aに同じ変成ポリサルフ
ァイド系シーリングパテ材Bを被覆して段差修正施工を
施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乾式パネルを建築物
の外壁パネルとして用いる場合等において、外壁パネル
の接合部に防水シールを施すと共にこの防水シール部の
段差修正を行うパネル接合部のシール方法に関する。
の外壁パネルとして用いる場合等において、外壁パネル
の接合部に防水シールを施すと共にこの防水シール部の
段差修正を行うパネル接合部のシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁パネルの接合部に使用され
るパテ材やシーリング材は、その接合部に充填して防水
シールしたり、そのパネル間に生じた段差を修正するた
めに使用されている。
るパテ材やシーリング材は、その接合部に充填して防水
シールしたり、そのパネル間に生じた段差を修正するた
めに使用されている。
【0003】従来、パネル接合部に用いられる防水シー
リングパテ材としては、防水シール性能の良いシーリン
グパテ材、例えば、変成シリコーン系、ウレタン系、エ
ポキシ系などのシーリングパテ材が使用され、一方、防
水シール部の段差修正等の塗装仕上げ用としては、防水
シーリング用とは異なる種類のシーリングパテ材が使用
されていた。しかし、これらのシーリングパテ材には多
くの問題点がある。
リングパテ材としては、防水シール性能の良いシーリン
グパテ材、例えば、変成シリコーン系、ウレタン系、エ
ポキシ系などのシーリングパテ材が使用され、一方、防
水シール部の段差修正等の塗装仕上げ用としては、防水
シーリング用とは異なる種類のシーリングパテ材が使用
されていた。しかし、これらのシーリングパテ材には多
くの問題点がある。
【0004】例えば、変成シリコーン系のシーリングパ
テ材は、防水シール性能はあるが、硬化が遅いために硬
化に少なくとも1日以上必要であり工期が短縮できない
という問題がある。さらに冬季に於いては硬化が一段と
遅くなることのみならず、硬化途中、震動、パネルの収
縮等に起因してパネルが動いた場合には、シール接合部
に亀裂を生じることもしばしば見られた。
テ材は、防水シール性能はあるが、硬化が遅いために硬
化に少なくとも1日以上必要であり工期が短縮できない
という問題がある。さらに冬季に於いては硬化が一段と
遅くなることのみならず、硬化途中、震動、パネルの収
縮等に起因してパネルが動いた場合には、シール接合部
に亀裂を生じることもしばしば見られた。
【0005】また、エポキシ系のシーリングパテ材は、
作業性も良く、優れた性能を有してはいるが、硬化後の
弾性が著しく小さいため、パネルの伸縮やソリ等によ
り、1〜2年後にはシール部にクラックが生じ易い。
作業性も良く、優れた性能を有してはいるが、硬化後の
弾性が著しく小さいため、パネルの伸縮やソリ等によ
り、1〜2年後にはシール部にクラックが生じ易い。
【0006】さらに、アクリル系のシーリングパテ材に
至っては、水系であるため耐水性が劣り、肉痩せが著し
いという問題があった。
至っては、水系であるため耐水性が劣り、肉痩せが著し
いという問題があった。
【0007】これらの点はすべて、防水シール性能低下
による漏水や外壁の外観を著しく低下させるという結果
となっている。
による漏水や外壁の外観を著しく低下させるという結果
となっている。
【0008】これらの問題を解決するものとして、変成
シリコーン樹脂、硬化促進剤からなる変成シリコーン系
パテ材を用いることが提案されている(特開平3─27
3084号公報)。この方法において使用される変成シ
リコーン系パテ材は、分子中に1個以上の反応性珪素基
を有する変成シリコーン樹脂、硬化促進剤、さらに必要
に応じてその他の配合剤例えば中空状充填材からなるも
のであり、これにより防水シール性能及びパテ性能の両
者が確保され、硬化速度の向上が図られて工期が短縮さ
れるものとされている。
シリコーン樹脂、硬化促進剤からなる変成シリコーン系
パテ材を用いることが提案されている(特開平3─27
3084号公報)。この方法において使用される変成シ
リコーン系パテ材は、分子中に1個以上の反応性珪素基
を有する変成シリコーン樹脂、硬化促進剤、さらに必要
に応じてその他の配合剤例えば中空状充填材からなるも
のであり、これにより防水シール性能及びパテ性能の両
者が確保され、硬化速度の向上が図られて工期が短縮さ
れるものとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記変成シリ
コーン系パテ材を用いた外壁パネルなどの接合部におい
ては、硬化皮膜は、その弾性(伸長率)がシーリングパ
テ材としては不足するものであり、外壁パネルの伸縮や
ソリなどにより、1〜2年後にはそのシール部にクラッ
クが生ずることが避けられなかった。
コーン系パテ材を用いた外壁パネルなどの接合部におい
ては、硬化皮膜は、その弾性(伸長率)がシーリングパ
テ材としては不足するものであり、外壁パネルの伸縮や
ソリなどにより、1〜2年後にはそのシール部にクラッ
クが生ずることが避けられなかった。
【0010】この発明は、上記の点に鑑み、従来工法の
欠点である防水シール部のクラックの発生、工期が長
い、肉痩せなどの問題点を解消するとともに、パネル間
の段差修正などの塗装仕上げを作業性よく行えるパネル
接合部のシール方法を提供することを目的とする。
欠点である防水シール部のクラックの発生、工期が長
い、肉痩せなどの問題点を解消するとともに、パネル間
の段差修正などの塗装仕上げを作業性よく行えるパネル
接合部のシール方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のパネル接合部
のシール方法は、乾式パネルの接合部に、変成ポリサル
ファイド系シーリングパテ材を充填して防水シールを施
し、この防水シール部に同じ変成ポリサルファイド系シ
ーリングパテ材を被覆して段差修正施工を施すことを特
徴としている。
のシール方法は、乾式パネルの接合部に、変成ポリサル
ファイド系シーリングパテ材を充填して防水シールを施
し、この防水シール部に同じ変成ポリサルファイド系シ
ーリングパテ材を被覆して段差修正施工を施すことを特
徴としている。
【0012】この発明において、変成ポリサルファイド
系シーリングパテ材は、変成ポリサルファイドポリマー
(末端に架橋可能なメルカプト基を有し主鎖にポリエー
テル結合またはポリエステル結合を有するポリマー)及
びその硬化触媒を含有し、空気中の酸素により硬化する
タイプのシーリングパテ材をいう。このシーリングパテ
材には、必要に応じその他のポリマーや配合剤(例え
ば、充填剤、可塑剤など)が配合される。
系シーリングパテ材は、変成ポリサルファイドポリマー
(末端に架橋可能なメルカプト基を有し主鎖にポリエー
テル結合またはポリエステル結合を有するポリマー)及
びその硬化触媒を含有し、空気中の酸素により硬化する
タイプのシーリングパテ材をいう。このシーリングパテ
材には、必要に応じその他のポリマーや配合剤(例え
ば、充填剤、可塑剤など)が配合される。
【0013】上記変成ポリサルファイド系シーリングパ
テ材としては、例えば、変成ポリサルファイドポリマー
と、硬化触媒と、硬化促進剤とを含有し、必要に応じ、
可塑剤、充填剤、顔料、老化防止剤などを含有するもの
があげられる。この場合、硬化促進剤としては、過ホウ
酸ソーダ及びこれに類似する塩、過酸化亜鉛、過酸化マ
グネシウムなどの金属過酸化物があげられる。
テ材としては、例えば、変成ポリサルファイドポリマー
と、硬化触媒と、硬化促進剤とを含有し、必要に応じ、
可塑剤、充填剤、顔料、老化防止剤などを含有するもの
があげられる。この場合、硬化促進剤としては、過ホウ
酸ソーダ及びこれに類似する塩、過酸化亜鉛、過酸化マ
グネシウムなどの金属過酸化物があげられる。
【0014】上記変成ポリサルファイドポリマーとして
は、例えば、市販品であるパーマポールP−965、P
−500、P−700(日本触媒化学工業社製)があげ
られる。
は、例えば、市販品であるパーマポールP−965、P
−500、P−700(日本触媒化学工業社製)があげ
られる。
【0015】また、硬化触媒としては、変成ポリサルフ
ァイドポリマーを硬化させ得る触媒であれば、特に限定
されないが、下記の一般式(1)〜(4)で表される化
合物が好適に使用される。この化合物の代表例として、
例えば、ジメチルジチオカルバミン酸第2鉄がその代表
例である。
ァイドポリマーを硬化させ得る触媒であれば、特に限定
されないが、下記の一般式(1)〜(4)で表される化
合物が好適に使用される。この化合物の代表例として、
例えば、ジメチルジチオカルバミン酸第2鉄がその代表
例である。
【化1】
【化2】 上記一般式(1)及び(2)において、R1 、R2 は独
立して水素、炭素数1〜18の炭化水素基、R3 は炭素
数1〜18の2価の炭化水素基、xは1、2、3または
4、M1 は周期律表のVIIbまたはVIII族の金属
を表す。
立して水素、炭素数1〜18の炭化水素基、R3 は炭素
数1〜18の2価の炭化水素基、xは1、2、3または
4、M1 は周期律表のVIIbまたはVIII族の金属
を表す。
【化3】
【化4】 上記一般式(3)及び(4)において、R4 、R5 は独
立して水素、炭素数1〜18の炭化水素基、R6 は炭素
数1〜18の2価の炭化水素基、yは1、2、3または
4、M2 は周期律表のIa、Ib、IIa、IIb、I
IIa、IVa、VIa、VIbの金属を表す。
立して水素、炭素数1〜18の炭化水素基、R6 は炭素
数1〜18の2価の炭化水素基、yは1、2、3または
4、M2 は周期律表のIa、Ib、IIa、IIb、I
IIa、IVa、VIa、VIbの金属を表す。
【0016】また、この発明の変成ポリサルファイド系
シーリングパテ材において、可塑剤を含有させる場合に
は、従来から使用されている可塑剤を使用することがで
きるが、この可塑剤の一部または全部に変えて、ポリプ
ロピレングリコールまたは(及び)ポリエチレングリコ
ールなどの高分子可塑剤を使用するのが好ましい。
シーリングパテ材において、可塑剤を含有させる場合に
は、従来から使用されている可塑剤を使用することがで
きるが、この可塑剤の一部または全部に変えて、ポリプ
ロピレングリコールまたは(及び)ポリエチレングリコ
ールなどの高分子可塑剤を使用するのが好ましい。
【0017】このような高分子可塑剤を含有させること
により、シーリングパテ材の充填や塗工施工の際、ヘラ
さばき性が優れ、被着体に対する密着性の低下、ブリー
ド、残留タックなどの問題を招かず、ゴム弾性が大きく
低下することがなく、十分な弾性を付与するので好まし
い。この高分子可塑剤としては、その分子量が300〜
15000のものが、変成ポリサルファイドポリマーと
の相溶性が特によく、上記特性がより確実に発現される
のでより好適である。
により、シーリングパテ材の充填や塗工施工の際、ヘラ
さばき性が優れ、被着体に対する密着性の低下、ブリー
ド、残留タックなどの問題を招かず、ゴム弾性が大きく
低下することがなく、十分な弾性を付与するので好まし
い。この高分子可塑剤としては、その分子量が300〜
15000のものが、変成ポリサルファイドポリマーと
の相溶性が特によく、上記特性がより確実に発現される
のでより好適である。
【0018】また、充填剤としては、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、珪藻土、クレー、タルク、酸化チタ
ン、ベントナイト、及びシラスバルーン等の充填剤や、
沈降性シリカ、無水シリカ、フュームドシリカなどの補
強性充填剤、石綿、ガラス繊維及びフィラメントのごと
き繊維状充填剤、ガラス、シリカ、アルミナシリケー
ト、セラミックスなどの無機質物質やオレフィン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニリデ
ン系樹脂、塩化ビニリデン─アクリロニトリル系樹脂な
どのプラスチックなどの中空状充填剤があげられる。
炭酸マグネシウム、珪藻土、クレー、タルク、酸化チタ
ン、ベントナイト、及びシラスバルーン等の充填剤や、
沈降性シリカ、無水シリカ、フュームドシリカなどの補
強性充填剤、石綿、ガラス繊維及びフィラメントのごと
き繊維状充填剤、ガラス、シリカ、アルミナシリケー
ト、セラミックスなどの無機質物質やオレフィン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニリデ
ン系樹脂、塩化ビニリデン─アクリロニトリル系樹脂な
どのプラスチックなどの中空状充填剤があげられる。
【0019】この中空状充填剤としては、微細なガラス
を発泡させた実質的に孔のないガラス微小中空球である
ガラスバルーンが好適に使用される。このガラスバルー
ンの粒径、粒子密度等の制限は特にないが、一般的に
は、平均粒径10〜200μm、好ましくは30〜10
0μm、平均粒子密度0.1〜0.6g/cc、好まし
くは0.15〜0.5g/cc、かさ密度0.05〜
0.5g/cc、耐圧強度10〜1000kg/c
m2 、好ましくは15〜300kg/cm2 、かさ容量
90%以上のものが用いられる。
を発泡させた実質的に孔のないガラス微小中空球である
ガラスバルーンが好適に使用される。このガラスバルー
ンの粒径、粒子密度等の制限は特にないが、一般的に
は、平均粒径10〜200μm、好ましくは30〜10
0μm、平均粒子密度0.1〜0.6g/cc、好まし
くは0.15〜0.5g/cc、かさ密度0.05〜
0.5g/cc、耐圧強度10〜1000kg/c
m2 、好ましくは15〜300kg/cm2 、かさ容量
90%以上のものが用いられる。
【0020】例えば、市販品であるスコッチライト(住
友スリーエム社製)が好適に使用される。これらは、不
活性ガスを含むことが必要である。上記の充填剤、可塑
剤は両者を併用して含有させることができることは勿論
であるが、その他、顔料、老化防止剤、タレ防止剤、接
着付与剤等を必要に応じてそれぞれ添加することができ
る。
友スリーエム社製)が好適に使用される。これらは、不
活性ガスを含むことが必要である。上記の充填剤、可塑
剤は両者を併用して含有させることができることは勿論
であるが、その他、顔料、老化防止剤、タレ防止剤、接
着付与剤等を必要に応じてそれぞれ添加することができ
る。
【0021】上記のシーリングパテ材の組成における、
変成ポリサルファイドポリマーと配合される硬化触媒の
含有量については、変成ポリサルファイドポリマー10
0重量部に対して0.05〜10重量部とするのが好ま
しい。
変成ポリサルファイドポリマーと配合される硬化触媒の
含有量については、変成ポリサルファイドポリマー10
0重量部に対して0.05〜10重量部とするのが好ま
しい。
【0022】また、中空状充填剤の含有量については、
変成ポリサルファイドポリマー100重量部に対して、
1〜200重量部好ましくは10〜50重量部である。
変成ポリサルファイドポリマー100重量部に対して、
1〜200重量部好ましくは10〜50重量部である。
【0023】変成ポリサルファイドポリマーに併用して
使用されるポリマーは上記ポリマーに限られるものでな
いが、その含有量については、変成ポリサルファイドポ
リマー100重量部に対して、1〜100重量部好まし
くは5〜50重量部である。
使用されるポリマーは上記ポリマーに限られるものでな
いが、その含有量については、変成ポリサルファイドポ
リマー100重量部に対して、1〜100重量部好まし
くは5〜50重量部である。
【0024】硬化促進剤の含有量については、変成ポリ
サルファイドポリマー100重量部に対して、0.05
〜10重量部好ましくは0.5〜5重量部である。
サルファイドポリマー100重量部に対して、0.05
〜10重量部好ましくは0.5〜5重量部である。
【0025】この発明の施工方法においては、上記した
とおり、パネル接合部の防水シール施工とこの防水シー
ル部の仕上施工の双方に、変成ポリサルファイド系シー
リングパテ材を用いるものであるが、この場合、硬化速
度の異なる変成ポリサルファイド系シーリングパテ材の
2種を用意し、始めの防水シール施工に硬化速度の早い
方のシーリングパテ材を使用すれば、次の段差修正施工
の着手を早めることができ好都合である。
とおり、パネル接合部の防水シール施工とこの防水シー
ル部の仕上施工の双方に、変成ポリサルファイド系シー
リングパテ材を用いるものであるが、この場合、硬化速
度の異なる変成ポリサルファイド系シーリングパテ材の
2種を用意し、始めの防水シール施工に硬化速度の早い
方のシーリングパテ材を使用すれば、次の段差修正施工
の着手を早めることができ好都合である。
【0026】
【作用】乾式パネルの接合部に充填した変成ポリサルフ
ァイド系シーリングパテ材の上に、同じ変成ポリサルフ
ァイド系シーリングパテ材を塗装するものであるから、
プライマーなしでも両者の密着性が良い。変成ポリサル
ファイド系のシーリング材の硬化速度が速いため、防水
シール施工に続いて速やかに段差修正施工を施すことが
できる。
ァイド系シーリングパテ材の上に、同じ変成ポリサルフ
ァイド系シーリングパテ材を塗装するものであるから、
プライマーなしでも両者の密着性が良い。変成ポリサル
ファイド系のシーリング材の硬化速度が速いため、防水
シール施工に続いて速やかに段差修正施工を施すことが
できる。
【0027】そして、このようにして形成されたシール
部は弾性に富んでおり、肉やせ、硬化時の亀裂、低温時
の亀裂、パネル収縮による亀裂などの問題がない。
部は弾性に富んでおり、肉やせ、硬化時の亀裂、低温時
の亀裂、パネル収縮による亀裂などの問題がない。
【0028】
【実施例】以下、この発明方法の実施例を説明する。
【0029】(実施例)シーリングパテ材の調製 変成ポリサルファイドポリマー(パーマポールP─96
5、日本触媒化学工業社製)100重量部に、ポリプロ
ピレングリコール(分子量2500)50重量部、炭酸
カルシウム140重量部、酸化チタン30重量部、老化
防止剤、ジメチルジチオカルバミン酸第二鉄0.1重量
部、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛0.1重量部、硬
化促進剤5重量部を加え、シーリングパテ材Aを調製し
た。
5、日本触媒化学工業社製)100重量部に、ポリプロ
ピレングリコール(分子量2500)50重量部、炭酸
カルシウム140重量部、酸化チタン30重量部、老化
防止剤、ジメチルジチオカルバミン酸第二鉄0.1重量
部、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛0.1重量部、硬
化促進剤5重量部を加え、シーリングパテ材Aを調製し
た。
【0030】また、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛の
添加量を0.3重量部、硬化促進材の添加量を3重量部
としたこと以外はシーリングパテ材Aと同じ組成として
シーリングパテ材Bを調製した。
添加量を0.3重量部、硬化促進材の添加量を3重量部
としたこと以外はシーリングパテ材Aと同じ組成として
シーリングパテ材Bを調製した。
【0031】防水シール施工 図1に示すとおり、厚さ11mmのサイディングボード
1、1の突き合わせ接合部(間隙幅10mm)に厚さ5
mm、幅10mmの発泡ポリエチレンロッドからなるバ
ックアップ材2を挿填し、その上にシーリングパテ材A
をパテベラにより充填し平滑にした。なお、4は柱であ
る。
1、1の突き合わせ接合部(間隙幅10mm)に厚さ5
mm、幅10mmの発泡ポリエチレンロッドからなるバ
ックアップ材2を挿填し、その上にシーリングパテ材A
をパテベラにより充填し平滑にした。なお、4は柱であ
る。
【0032】段差修正施工 シーリングパテ材Aが硬化、乾燥した3時間後、その上
にシーリングパテ材Bをその目地幅より広く塗布して丁
寧に段差修正を行った。
にシーリングパテ材Bをその目地幅より広く塗布して丁
寧に段差修正を行った。
【0033】さらに、弾性厚塗り仕上塗材を全面に吹き
付塗布し、約1mm厚の化粧仕上塗装層3を形成した。
付塗布し、約1mm厚の化粧仕上塗装層3を形成した。
【0034】(比較例1〜4)シーリングパテ材とし
て、それぞれ、市販のアクリル系シーリングパテ材(比
較例1)、市販のエポキシ系シーリングパテ材(比較例
2)、市販のポリウレタン系シーリングパテ材(比較例
3)、市販の変成シリコーンパテ材(比較例4)を用い
た以外は実施例と同様にして、防水シール施工、段差修
正施工及び化粧仕上げ施工を行った。
て、それぞれ、市販のアクリル系シーリングパテ材(比
較例1)、市販のエポキシ系シーリングパテ材(比較例
2)、市販のポリウレタン系シーリングパテ材(比較例
3)、市販の変成シリコーンパテ材(比較例4)を用い
た以外は実施例と同様にして、防水シール施工、段差修
正施工及び化粧仕上げ施工を行った。
【0035】上記実施例、比較例1〜4におけるシーリ
ングパテ材の物性評価等は次の方法によった。 硬化速度;JIS A5758「建築用シーリングパテ
材」のタックフリー試験方法に準じて測定(測定温度5
°C、20°C)。 不揮発分;JIS A5758「建築用シーリングパテ
材」の加熱減量試験方法に準じて測定。 引張り接着性;11mm厚みのサイディングボードを用
いてJIS A5758「建築用シーリング材」の引張
り接着性試験方法に準じて測定(引張り速度50mm/
min、温水侵漬は50°C温水中に24時間浸漬し、
50°Cにて24時間乾燥後測定。最大引張り強度と破
断時の伸び率を測定)。 作業性の評価;パネルの突き合わせ接合部に、シーリン
グパテ材をヘラにて充填後、その表面状態を目視にて判
定し、仕上り状態が、平滑な場合を○、少しくぼみがあ
る場合を△、かなりくぼみある場合を×とした。 ヘラ切れ性;ヘラにて目地にそって強くしごいた末端
で、ヘラを上げた場合のヘラの切れ方を目視にて判定
し、糸引きせず切れる状態を○、やや糸引きするがヘラ
よりパテが落ちない状態を△、ヘラ切れが悪くてヘラよ
り流動的にたれる状態を×とした。 目地部肉やせ性;施工後2ケ月後、目地部の凹み深さを
測定し、凹みがない場合を○、0.2mm以下の凹みが
ある場合を△、0.2mm以上の凹みがある場合を×と
した。
ングパテ材の物性評価等は次の方法によった。 硬化速度;JIS A5758「建築用シーリングパテ
材」のタックフリー試験方法に準じて測定(測定温度5
°C、20°C)。 不揮発分;JIS A5758「建築用シーリングパテ
材」の加熱減量試験方法に準じて測定。 引張り接着性;11mm厚みのサイディングボードを用
いてJIS A5758「建築用シーリング材」の引張
り接着性試験方法に準じて測定(引張り速度50mm/
min、温水侵漬は50°C温水中に24時間浸漬し、
50°Cにて24時間乾燥後測定。最大引張り強度と破
断時の伸び率を測定)。 作業性の評価;パネルの突き合わせ接合部に、シーリン
グパテ材をヘラにて充填後、その表面状態を目視にて判
定し、仕上り状態が、平滑な場合を○、少しくぼみがあ
る場合を△、かなりくぼみある場合を×とした。 ヘラ切れ性;ヘラにて目地にそって強くしごいた末端
で、ヘラを上げた場合のヘラの切れ方を目視にて判定
し、糸引きせず切れる状態を○、やや糸引きするがヘラ
よりパテが落ちない状態を△、ヘラ切れが悪くてヘラよ
り流動的にたれる状態を×とした。 目地部肉やせ性;施工後2ケ月後、目地部の凹み深さを
測定し、凹みがない場合を○、0.2mm以下の凹みが
ある場合を△、0.2mm以上の凹みがある場合を×と
した。
【0036】実施例、比較例1〜4における測定、評価
結果は表1に示すとおりであった。
結果は表1に示すとおりであった。
【表1】
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、この発明方法によれば、
シーリングパテ材の硬化速度が早く、作業性がよいので
シール施工時間が短縮化され、特に冬季などの寒い時期
においてもシール施工時間が大幅に短縮化される。この
ようにして形成されたシール部は、弾性に富み、亀裂や
肉やせがなく、長期にわたって外観良好な状態を維持で
きる。
シーリングパテ材の硬化速度が早く、作業性がよいので
シール施工時間が短縮化され、特に冬季などの寒い時期
においてもシール施工時間が大幅に短縮化される。この
ようにして形成されたシール部は、弾性に富み、亀裂や
肉やせがなく、長期にわたって外観良好な状態を維持で
きる。
【図1】この発明のパネル接合部のシール構造を示す断
面図である。
面図である。
A、B 変成ポリサルファイド系シーリングパテ材 1 パネル(サイディングボード) 2 バックアップ材 3 化粧仕上塗装層
Claims (1)
- 【請求項1】 乾式パネルの接合部に、変成ポリサルフ
ァイド系シーリングパテ材を充填して防水シールを施
し、この防水シール部に同じ変成ポリサルファイド系シ
ーリングパテ材を被覆して段差修正施工を施すことを特
徴とするパネル接合部のシール方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15051792A JPH0625598A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | パネル接合部のシール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15051792A JPH0625598A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | パネル接合部のシール方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625598A true JPH0625598A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=15498593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15051792A Pending JPH0625598A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | パネル接合部のシール方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625598A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2907420A1 (fr) * | 2006-10-20 | 2008-04-25 | Airbus France Sas | Plancher pour vehicule de transport de passagers. |
JP2009257084A (ja) * | 2004-01-07 | 2009-11-05 | Bekku Kk | 化粧工法 |
JP2014145189A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | 壁パネルの目地埋め工法及び壁パネル構造 |
JP2018162664A (ja) * | 2013-01-29 | 2018-10-18 | 旭化成建材株式会社 | 壁パネルの目地埋め工法及び壁パネル構造 |
CN109880426A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-06-14 | 湖北航聚科技有限公司 | 一种耐烧蚀苯醚撑硅动密封腻子及其制备方法 |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP15051792A patent/JPH0625598A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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FR2907420A1 (fr) * | 2006-10-20 | 2008-04-25 | Airbus France Sas | Plancher pour vehicule de transport de passagers. |
JP2014145189A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | 壁パネルの目地埋め工法及び壁パネル構造 |
JP2018162664A (ja) * | 2013-01-29 | 2018-10-18 | 旭化成建材株式会社 | 壁パネルの目地埋め工法及び壁パネル構造 |
CN109880426A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-06-14 | 湖北航聚科技有限公司 | 一种耐烧蚀苯醚撑硅动密封腻子及其制备方法 |
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