JP2009253047A - Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ - Google Patents

Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ Download PDF

Info

Publication number
JP2009253047A
JP2009253047A JP2008099628A JP2008099628A JP2009253047A JP 2009253047 A JP2009253047 A JP 2009253047A JP 2008099628 A JP2008099628 A JP 2008099628A JP 2008099628 A JP2008099628 A JP 2008099628A JP 2009253047 A JP2009253047 A JP 2009253047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gallium nitride
based semiconductor
nitride based
epitaxial wafer
group iii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008099628A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Yoshizumi
祐介 善積
Yohei Shioya
陽平 塩谷
Masanori Ueno
昌紀 上野
Fumitake Nakanishi
文毅 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2008099628A priority Critical patent/JP2009253047A/ja
Publication of JP2009253047A publication Critical patent/JP2009253047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

【課題】半極性面上に作製され良好な発光特性の発光ダイオードを提供する。
【解決手段】発光ダイオード11aの支持基体13は、六方晶系GaNからなる。支持基体13は、半極性面の主面13aを有しており、この主面は、該六方晶系GaNのc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜している。窒化ガリウム系半導体積層15aは支持基体13の主面13a上に設けられている。窒化ガリウム系半導体積層15aは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21a、第2の窒化ガリウム系半導体領域23a、及び活性層25aを含む。窒化ガリウム系半導体積層15aの表面S15aは、オフ方向に交差する方向に延びる複数の突起を有する。これらの突起は、支持基体13上に成長された活性層の結晶品質を反映している。
【選択図】図1

Description

本発明は、III族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハに関する。
特許文献1には、(0001)面でなくて、(0001)面からオフした結晶方位を有するオフ角のGaN単結晶自立基板を作製することが記載されている。0.1゜〜25゜のオフ角をもつGaN結晶を製造することができる。
特許文献2には、III族窒化物半導体から作製された発光ダイオード素子、半導体レーザ素子、受光素子、トランジスタが記載されている。これらのIII族窒化物半導体では、大きなAl組成及び高キャリア濃度を有するAlGaN層が求められている。Al原子の表面拡散が小さいけれども、AlGaN層の成長においてはAl原子の表面拡散が促進されている。結晶品質を損なうことなく、大きなAl組成及び高キャリア濃度のAlGaN層を1度から20度のGaN傾斜面の基板上に成長可能にしている。
特許文献3には、GaN基板上に形成される窒化物系半導体層の結晶性が良く、長寿命化に適した窒化物系半導体発光素子が記載されている。GaN基板上に窒化物系半導体発光層を形成してなる窒化物系半導体発光素子において、基板の表面のc面に対する傾斜角度が0.03度以上、10度以下である。
特許文献4には、オフ角を持つGaN系化合物半導体エピタキシャルウエハが記されている。六方晶系窒化物半導体基板の主面上に成長により形成され、半導体素子を形成するための六方晶系窒化物半導体からなる素子層を形成する。六方晶系窒化物半導体基板の主面は(0001)面から<1−100>方向にオフ角を有し、素子層は、該オフ角の方向に対してほぼ平行に延びる縞状の表面を有している。
特願2004−75674号公報 特開2002−16000号公報 特開2000−223743号公報 特開2003−60318号公報
GaN半極性面は、優れた特性を示す発光素子を提供することが理論的に予測されているけれども、大口径のGaNウエハが供給されていない。これまで、上記の特許文献に記載されているオフ角の範囲に限られた成膜実験の結果が報告されている。
発明者の知見によれば、六方晶系窒化物半導体のc面からオフした基板の表面上への窒化ガリウム系半導体のエピタキシャル成長においては、当該膜および下地膜等のエピタキシャル膜の表面モフォロジは、成長条件に応じて変わる。これまでは、オフ方向と表面モフォロジの関係が明らかにされていないし、表面モフォロジと発光特性の関係も明らかになっていない。最近になり、オフ角を有する大口径GaNウエハの製造方法が報告された。これらの基板を使用して、10度〜40度のオフ角範囲で実験を行った。その結果、表面モフォロジがある状態のときに、発光特性が良好となることがわかった。
本発明は、上記の事項を鑑みて為されたものであり、半極性面上に作製され良好な発光特性を有するIII族窒化物発光素子、及びこのIII族窒化物発光素子のためのエピタキシャルウエハを提供することを目的としている。
本発明の一側面に係るIII族窒化物発光素子は、(a)六方晶系窒化ガリウム半導体からなり、該六方晶系窒化ガリウム半導体のc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜した半極性面の主面を有する支持基体と、(b)前記支持基体の前記主面上に設けられた窒化ガリウム系半導体積層と、(c)前記窒化ガリウム系半導体積層上に設けられた電極とを備える。前記窒化ガリウム系半導体積層は、第1導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第1の窒化ガリウム系半導体領域、第2導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第2の窒化ガリウム系半導体領域、及び前記第1の窒化ガリウム系半導体領域と前記第2の窒化ガリウム系半導体領域との間に挟まれた活性層を有しており、前記活性層は、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有するように設けられており、前記窒化ガリウム系半導体積層の表面モフォロジは、前記オフ方向に交差する方向に延びる複数の突起を有する。
このIII族窒化物発光素子では、支持基体の主面が半極性を示すので、窒化ガリウム系半導体積層の表面も半極性を示す。上記の突起が、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有するように設けられた活性層を含む窒化ガリウム系半導体積層の表面に現れるとき、III族窒化物発光素子の発光特性が良好となる。
本発明の別の側面は、III族窒化物発光素子のためのエピタキシャルウエハである。このエピタキシャルウエハは、(a)六方晶系窒化ガリウム半導体からなり、該六方晶系窒化ガリウム半導体のc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜した半極性面の主面を有するウエハと、(b)前記ウエハの前記主面上に設けられた窒化ガリウム系半導体積層とを備える。前記窒化ガリウム系半導体積層は、第1導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第1の窒化ガリウム系半導体領域、第2導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第2の窒化ガリウム系半導体領域、及び前記第1の窒化ガリウム系半導体領域と前記第2の窒化ガリウム系半導体領域との間に挟まれた活性層を有しており、前記活性層のフォトルミネッセンススペクトルにおけるピーク波長は、400nm〜550nmの範囲内にあり、前記窒化ガリウム系半導体積層の表面モフォロジは、前記オフ方向に交差する方向に延びる複数の突起を有する。
このエピタキシャルウエハでは、ウエハの主面が半極性を示すので、窒化ガリウム系半導体積層の表面も半極性を示す。上記の突起が、窒化ガリウム系半導体積層の表面に現れるとき、エピタキシャルウエハは、400nm〜550nmの範囲内のピーク波長において良好な発光特性を示す活性層を含んでいる。
本発明では、前記オフ方向は前記六方晶系窒化ガリウム半導体のa軸の方向であることが好ましい。この発明によれば、複数の突起は<11−20>方向に延びる。また、m面における劈開に好適である。
本発明では、前記オフ方向は前記六方晶系窒化ガリウム半導体のm軸の方向であることが好ましい。このIII族窒化物発光素子によれば、複数の突起は<1100>方向に延びる。
本発明では、前記オフ方向は、前記六方晶系窒化ガリウム半導体のa軸及びm軸のいずれかの方向から−15度〜+15度の範囲にあることができる。この発明によれば、上記の角度の範囲において、窒化ガリウム系半導体積層の表面における突起は、オフ方向に交差する方向に延びる。
本発明では、前記複数の突起の線密度は1マイクロメートル当たり1〜10個であることができる。また、本発明では、前記複数の突起の間隔は0.1〜1マイクロメートルであることができる。さらに、本発明では、前記複数の突起の高さは20nm以上であることができる。
本発明では、前記オフ角度は、m軸の方向への傾斜角θ及びa軸の方向への傾斜角θを用いて、sqrt(θ +θ )によって規定され、該sqrtは平方根の演算を示す。
本発明では、前記六方晶系窒化ガリウム半導体はGaNであることが好ましい。この発明によれば、半極性面はGaNからなる。本発明では、前記支持基体はc軸に垂直な平面において1×10cm−2以下の領域を有する。
本発明では、前記活性層はInGaN井戸層を含むことが好ましい。この発明では、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有する活性層の作製に、InGaN井戸層を用いることができる。
本発明に係るエピタキシャルウエハでは、前記ウエハのエッジ上の2点間の距離の最大値は45mm以上であることができる。この発明によれば、大口径のウエハを用いて高品質の結晶成長が可能である。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、半極性面上に作製され良好な発光特性を有するIII族窒化物発光素子、及びIII族窒化物発光素子のためのエピタキシャルウエハが提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明のIII族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハに係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
引き続き、本実施の形態に係るIII族窒化物発光素子を説明する。III族窒化物発光素子は、例えば発光ダイオード、半導体レーザ等である。
図1は、本実施の形態に係るIII族窒化物発光素子の構造を概略的に示す図面である。このIII族窒化物発光素子の構造は発光ダイオードに好適である。筆尽く説明では、発光ダイオードについて説明する。発光ダイオード11aは、支持基体13と、窒化ガリウム系半導体積層15aと、電極17aとを備える。支持基体13は、六方晶系窒化ガリウム半導体(以下、「GaN半導体」と記す)からなり、このGaN半導体は、例えばn型を示す。支持基体13は、半極性面の主面13a及び裏面13bを有しており、この主面は、該六方晶系窒化ガリウム半導体のc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜している。図1に示された矢印Cは、支持基体13のGaN半導体のc軸方向を示す。
窒化ガリウム系半導体積層15aは支持基体13の主面13a上に設けられている。窒化ガリウム系半導体積層15aは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21a、第2の窒化ガリウム系半導体領域23a、及び活性層25aを含む。第1の窒化ガリウム系半導体領域21aは、本実施例では、第1導電型窒化ガリウム系半導体層31、33、35を含む。第2の窒化ガリウム系半導体領域23aは、本実施例では、第2導電型窒化ガリウム系半導体層37、39を含む。活性層25aは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21aと第2の窒化ガリウム系半導体領域23aとの間に挟まれている。活性層25aは、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有する。活性層25aは、例えば量子井戸構造を有することができる。量子井戸構造は、交互に配置された井戸層41a及び障壁層43aを含むことができる。井戸層41aは、例えばInGaN等からなることができ、障壁層43aは、例えばGaN、InGaN等からなることができる。支持基体13の裏面13bには、電極45aが形成されている。
詳細には、活性層25aは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21aの半導体表面S21aに接触しており、第2の窒化ガリウム系半導体領域23aの表面S23aに接触している。窒化ガリウム系半導体積層15aの表面S15aは、図1に示された破線内に模式的に描かれているように、オフ方向DOFFに交差する方向に延びる複数の突起を有する表面モフォロジを示す。該突起の具体例は、後ほど説明された実施例においてより詳細に示される。これらの突起は、支持基体13上に成長された活性層の結晶品質を反映していると考えられる。第2の窒化ガリウム系半導体領域23aは、良好な結晶品質の活性層25a上に成長されるとき、上記の突起が、第2の窒化ガリウム系半導体領域23aの表面に現れる。
発光ダイオード11aの一例の構造は以下に示される。
支持基体13:半極性n型GaN
第1導電型窒化ガリウム系半導体層31:Siドープn型AlGaNバッファ層、50nm
第1導電型窒化ガリウム系半導体層33:Siドープn型GaN、2μm
第1導電型窒化ガリウム系半導体層35:Siドープn型InGaN緩衝層、50nm
活性層25a(井戸層/障壁層):3つの量子井戸(3QW)、InGaN(厚さ5nm)/GaN(厚さ13nm)
第2導電型窒化ガリウム系半導体層37:Mgドープp型AlGaN電子ブロック層、20nm
第2導電型窒化ガリウム系半導体層39:Mgドープp型GaNコンタクト層、50nm
電極17a:アノード電極
電極45a:カソード電極。
図2は、本実施の形態に係るIII族窒化物発光素子の別の構造を概略的に示す図面である。このIII族窒化物発光素子の構造は半導体レーザに好適である。半導体レーザ11bは、支持基体13と、窒化ガリウム系半導体積層15bと、電極17bとを備える。
窒化ガリウム系半導体積層15bは支持基体13の主面13a上に設けられている。窒化ガリウム系半導体積層15bは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21b、第2の窒化ガリウム系半導体領域23b、及び活性層25bを含む。第1の窒化ガリウム系半導体領域21bは、本実施例では、第1導電型窒化ガリウム系半導体層49、51を含む。第2の窒化ガリウム系半導体領域23bは、本実施例では、第2導電型窒化ガリウム系半導体層53、55、57、59を含む。活性層25bは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21bと第2の窒化ガリウム系半導体領域23bとの間に挟まれている。活性層25bは、400nm〜550nmの範囲内に発振波長を有する。活性層25bは、例えば量子井戸構造を有することができる。量子井戸構造は、交互に配置された井戸層41b及び障壁層43bを含むことができる。井戸層41bは、例えばInGaN等からなることができ、障壁層43bは、例えばGaN、InGaN等からなることができる。詳細には、活性層25bは、第1の窒化ガリウム系半導体領域21bの半極性表面S21bに接触しており、第2の窒化ガリウム系半導体領域23bの表面S23bに接触している。窒化ガリウム系半導体積層15bの表面S15bは、オフ方向に交差する方向に延びる複数の突起を有する。これらの突起は、支持基体13上に成長された活性層の結晶品質を反映している。第2の窒化ガリウム系半導体領域23bは、良好な結晶品質の活性層25b上に成長されるとき、上記の突起が、第2の窒化ガリウム系半導体領域23bの表面モフォロジに現れる。
半導体レーザ11bの一例の構造は以下に示される。
第1導電型窒化ガリウム系半導体層49:Siドープn型AlGaNクラッド層、2μm
窒化ガリウム系半導体層51:アンドープInGaN光ガイド層、100nm
活性層25b(井戸層/障壁層):3つの量子井戸、InGaN(厚さ5nm)/GaN(厚さ13nm)
窒化ガリウム系半導体層53:アンドープInGaN光ガイド層、100nm
第2導電型窒化ガリウム系半導体層55:Mgドープp型AlGaN電子ブロック層、20nm
第2導電型窒化ガリウム系半導体層57:Mgドープp型AlGaNクラッド層、400nm
第2導電型窒化ガリウム系半導体層59:Mgドープp型GaNコンタクト層、10nm。
III族窒化物発光素子11a、11bでは、支持基体13の主面13aが半極性を示すので、窒化ガリウム系半導体積層15a、15bの表面にも半極性面が形成される。上記の突起が、活性層25a、25bを含む窒化ガリウム系半導体積層15a、15bの表面に現れるとき、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有するIII族窒化物発光素子11a、11bの発光特性が良好となる。
支持基体13におけるオフ方向DOFFは六方晶系GaN半導体のa軸の方向であることが好ましい。オフ方向DOFFに交差する方向に延びる複数の突起は、主に<11−20>軸の方向に沿って延びる。また、m面における劈開に好適である。半導体レーザに優れた特性の共振器を形成するために、オフ方向は、m軸に対して−1度〜+1度の範囲にあることが好ましい。或いは、支持基体13におけるオフ方向は六方晶系GaN半導体のm軸の方向であることが好ましい。オフ方向DOFFに交差する方向に延びる複数の突起は、主に<1100>軸の方向に沿って延びる。また、オフ方向DOFFは、a軸に対して−1度〜+1度の範囲にあることが好ましい。
また、支持基体13におけるオフ方向は、六方晶系GaN半導体のa軸及びm軸のいずれかの方向から−15度〜+15度の範囲にあることができる。この角度の範囲において、窒化ガリウム系半導体積層の表面モフォロジに、オフ方向DOFFに交差する方向に延びる突起が現れる。
400nm〜550nmの波長範囲のピーク波長を有する光の生成を実現するためには、InGaN井戸層を用いることが好適である。井戸層43a、43bのインジウム組成の範囲は、例えば7%以上であることが好ましく、また例えば35%以下であることが好ましい。400nm〜550nmの波長範囲の発光を実現するためには、井戸層43a、43bの厚みの範囲は、例えば1.5nm以上であることが好ましく、また例えば10nm以下であることが好ましい。支持基体13のためのGaNはc軸に垂直な平面において1×10cm−2以下の低転位GaN領域を有することができる。
(実施例)
次いで、本実施の形態に係る実施例を説明する。有機金属気相成長法により発光ダイオードを作製した。原料にはトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)、アンモニア(NH)、シラン(SiH)、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CPMg)を用いた。
図3は、本実施の形態に係る発光ダイオードを作製する方法の主要な工程を示す図面である。発光ダイオードは、GaN半導体ウエハ上に作製可能である。工程フロー100の工程S101では、発光ダイオードの作製に使用するGaNウエハa10、a16、a22、a26、a39、m10、m16、m22、m26、m39を準備した。これらのGaNウエハは半極性面の主面を有しており、またその主面は、GaN半導体のc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜している。図4は、準備したGaNウエハのオフ角を示す。基板のオフ角度は(0004)面のX線回折から以下の手順にて求めた:
(1)a軸方向からX線を入射してX線回折像を測定し、このX線回折像からオフ角θを決定する。
(2)m軸方向からX線を入射してX線回折像を測定し、このX線回折像からオフ角θを決定する。
オフ角度は、m軸の方向への傾斜角θ及びa軸の方向への傾斜角θを用いてsqrt(θ +θ )によって規定され、シンボル「sqrt」は平方根の演算を示す。ウエハ面における5点の測定結果から、ウエハ面内のオフ角分布は−0.5度〜+0.5度の範囲内であった。GaNウエハは、例えば酸素ドープされており、またキャリア濃度は、例えば0.8×1018cm−3〜5×1017cm−3である。GaNウエハのエッジ上の2点の間隔の最大値は45mm以上(例えば2インチ)であるものを用いることが好ましい。
反応炉内のサセプタ上に、上記のGaNウエハを配置した。工程S102では、これらのGaNウエハに熱処理を行った。この熱処理は、クリーニングのために行われ、反応炉内にNHとHを供給して摂氏1050度の基板温度で行われた。反応炉内の圧力は、例えば101kPaにコントロールした。熱処理時間は、例えば10分間であった。
工程S103では、一又は複数の第1導電型GaN系半導体層を含む第1のGaN系半導体領域を成長した。本実施例では、第1のGaN系半導体領域は、n型AlGaNバッファ層、n型GaN層及びアンドープInGaN層からなる。熱処理の後に、摂氏1050度の基板温度で、TMA、TMG、NH、SiHを反応炉に供給して、厚さ50nmのAlGaNバッファ層を成長した。続いて、摂氏1050度の基板温度で、TMAの供給を停止し、厚さ2000nmのSiドープGaN層を成長した。TMG、SiHの供給を停止した後、摂氏700度近辺まで基板温度を下げた。この基板温度で、TMG、TMI、NH、SiHを反応炉に供給して、厚さ50nmのInGaN層バッファ層を成長した。
工程S104では、活性層を成長した。活性層の成長では、量子井戸構造を作製した。工程S104−1では、摂氏850度の基板温度で、厚さ15nmのGaN障壁層を成長した。工程S104−2では、摂氏670度の基板温度で、厚さ5nmのInGaN井戸層を成長した。続けて、工程S104−1と同様にGaN障壁層を成長した。この後に、必要な場合には、工程S104−3で、GaN障壁層及びInGaN井戸層の成長を繰り返すことができる。本実施例では、3周期の多重量子井戸構造からなる活性層を形成した。
工程S105では、一又は複数の第2導電型GaN系半導体層を含む第2のGaN系半導体領域を成長した。本実施例では、第2のGaN系半導体領域は、p型AlGaN電子ブロック層及びp型GaNコンタクト層を含む。活性層を成長した後に、p型AlGaN電子ブロック層は、TMGとTMIの供給を停止して、摂氏1000度に基板温度を上昇した。反応炉に、TMG、TMA、NH、CPMgを導入して、厚さ20nmのMgドープp型AlGaN電子ブロック層を成長した。この後に、TMAの供給を停止して、厚さ50nmのMgドープGaNコンタクト層を成長した。
その後、室温まで降温して、エピタキシャルウエハを反応炉から取り出した。これら一例の工程を図4に示されたGaNウエハに施して、エピタキシャルウエハを作製した。エピタキシャルウエハの特性の比較を容易にするために、エピタキシャルウエハの成長において、活性層のフォトルミネッセンススペクトル(以下、「PLスペクトル」と記す)におけるピーク波長が470nm〜510nmの範囲内になるように井戸層の成長温度が調整された。
図5は、代表的なエピタキシャルウエハを示す図面である。エピタキシャルウエハE1は、GaNウエハ61と、GaNウエハ61の主面61a上に設けられた窒化ガリウム系半導体積層63とを備える。窒化ガリウム系半導体積層63は、第1の窒化ガリウム系半導体領域65、第2の窒化ガリウム系半導体領域67及び活性層69を有する。GaNウエハのエッジ上の2点の間隔の最大値は例えば45mm以上(直径2インチ程度のウエハ)である。
各エピタキシャルウエハのPLスペクトルを室温で評価した。励起光には325nmのHe−Cdレーザビームを用いた。励起光のレーザパワーは、エピタキシャルウエハの位置で1mWであり、スポット径は約200umであった。図6は、異なる成長条件で作製されたエピタキシャルウエハの代表的なPLスペクトルを示す図面である。2つのPLスペクトルPL1、PL2が示されている。PLスペクトルPL1のピーク強度は、PLスペクトルPL2のピーク強度より大きい。このPLスペクトル強度に差は、引き続く説明により示されるように、エピタキシャルウエハの最表面の外観と関連している。
また、各エピタキシャルウエハの表面を走査型電子顕微鏡により観察した。電子線の加速電圧は5kVであった。図7(a)〜図7(f)は、エピタキシャルウエハの代表的な表面二次電子像を示す図面である。図7(a)及び図7(b)は、m軸方向に16度のオフ角を有するGaNウエハ上に成長された窒化ガリウム系半導体積層の表面の二次電子像を示す。図7(a)及び図7(b)を参照すると、これらのエピタキシャルウエハの表面に、オフ角の方向には関係のない大きな起伏が存在する。大きな起伏の形態には、オフ角の方向に関して規則性が見られず、起伏は、むしろランダムに生成されている。二次電子像から判断して、大きな起伏は十分に高い密度で分布している。このため、大きな起伏群の根元は二次電子像では明確に観察されない。
この成膜条件1は、井戸層成長時のIn気相比(TMI/(TMG+TMI))を70%まで高くした条件であったり、障壁層の成長温度を摂氏800度(℃)以下で成長した条件であった。
図7(c)及び図7(d)は、a軸方向に16度のオフ角を有するGaNウエハ上に成長された窒化ガリウム系半導体積層の表面の二次電子像を示している。これらのエピタキシャルウエハの表面に、オフ方向に、例えばほぼ垂直に、交差する方向に延びる突起が形成されている。突起の配列は、例えば縞模様状を成す。二次電子像から理解されるように、突起の配列は比較的まばらである。突起の密度は、図7(a)及び図7(b)に示された大きな起伏群の密度に比べて小さい。このため、突起の根元は二次電子像においても明確に観察される。図7(c)及び図7(d)では、突起は、平坦な面に離散して位置している。全体としても傾向としては、個々の突起において、その高さは、突起表面のエッジ上の2点の距離の最大値に比べて小さい。
図7(e)及び図7(f)は、m軸方向に16度のオフ角を有するGaNウエハ上に成長された窒化ガリウム系半導体積層の表面の二次電子像を示す。これらのエピタキシャルウエハの表面に、オフ方向に、例えばほぼ垂直に、交差する方向に延びる突起が存在する。突起の配列は、例えば縞模様状を成す。二次電子像から判断して、突起の配列は比較的まばらであり、突起の密度は、図7(a)及び図7(b)に示された大きな起伏群の密度に比べて小さい。このため、突起の根元は二次電子像においても明確に観察される。図7(e)及び図7(f)では、突起は、高さに比べて平坦な面に離散して位置している。全体としても傾向としては、個々の突起において、その高さは、突起表面のエッジ上の2点の距離の最大値に比べて小さい。
図7(c)〜図7(f)に示された外観を示すエピタキシャルウエハの成膜条件2は、井戸層成長時のIn気相比(TMI/(TMG+TMI))を70%以下に低下させるとともに、障壁層の成長温度を摂氏800度(℃)以上で成長した条件であった。
発明者らの測定によれば、上記のオフ角方向に垂直な縞模様の線密度は、例えば1μm−1以上であり、また10μm−1以下であった。縞模様の縞の間隔は例えば0.1μm以上であり、また1μm以下であった。これらの測定は、エピタキシャルウエハの表面における数10点で測定した走査型電子顕微鏡像から求めた。また、縞模様において縞の幅の平均値は、例えば0.1μm以上であり、また0.6μm以下であった。
縞の高さを測定するために、エピタキシャルウエハの断面透過電子顕微鏡による評価を行った。図8(a)は、エピタキシャルウエハの代表的な断面透過電子顕微鏡像を示す図面である。電子線の入射方向はa軸方向である。このエピタキシャルウエハは、m方向にオフ角26度のGaNウエハ上に成長された窒化ガリウム系半導体積層を含む。図8(b)は、図8(a)と同じ縮尺になるように拡大された表面二次電子像を示す図面である。図8(a)を参照すると、エピタキシャルウエハの表面付近の観察結果から、表面の縞の高さは、例えば35nm程度であった。同様に行われた多数の測定により、表面の縞の高さは、例えば約10nm以上であり、約50nm以下の範囲に主に分布していた。一方、図7(a)及び図7(b)に示された大きな起伏の高さは5nm以上100nm以下であった。
また、エピタキシャルウエハの表面の原子間力顕微鏡による評価を行った。図9は、原子間力顕微鏡の像を示す図面である。走査範囲は5μm×5μmとした。図9を参照すると、5つの試料a16、a22、a26、m16、m26を用いて実験結果が示されている。例えば、データ名「a16」において、アルファベット「a」はc面がa軸の方向に傾斜していることを示し、数字列「16」はその傾斜角を示す。「m」はc面がm軸の方向に傾斜していることを示す。図9に示したデータでは、オフ方位やオフ角度が全て異なるが、同様の表面形態であり、オフ方向に垂直方向に伸びる縞模様状であることがわかる。また、図10は原子間力顕微鏡を用いた詳細な結果を示す図面である。図10(a)を参照すると、図9(d)に示されたデータ「m26」の微分像を示す。微分像により「縞状モフォロジ」が現れていることが示されている。図10(b)を参照すると、AFM像の断面プロファイルが示されている。この断面プロファイルによれば、この断面における表面ラフネスの標準偏差は2.903である。突起の先端と溝の底との高低差(垂直距離)として、例えば14.8nm、9.5nmといった数値が得られた。「Spectrum」の欄を参照すると、例えば、縞の周期は1.66マイクロメートルである。いくつかの試料のAFM像の解析結果として、縞状の表面モフォロジのエピタキシャルウエハの表面粗さ(RMS)は、例えば2〜4nmであった。
一方、図7(a)及び図7(b)に示されるような表面モフォロジ(オフ角の方向には関係のない大きな起伏状のモフォロジ)のエピタキシャルウエハの表面粗さ(RMS)は、例えば5〜10nmであった。
GaNウエハにおけるオフ方向は、GaN結晶の六方晶のa軸方向から−15度〜+15度の範囲にあることができる。発明者の知見によれば、この角度の範囲において、窒化ガリウム系半導体積層の表面に縞状突起が発現する。これらの縞状突起は、a軸方向から−15度〜+15度の範囲にあるオフ方向に交差する方向に延びる。また、GaNウエハにおけるオフ方向は、GaN結晶の六方晶のm軸方向から−15度〜+15度の範囲にあることができる。この角度の範囲において、窒化ガリウム系半導体積層の表面に縞状突起が発現する。これらの縞状突起は、m軸方向から−15度〜+15度の範囲にあるオフ方向に交差する方向に延びる。
図11は、異なるオフ角のGaNウエハと、このGaNウエハで作製されたエピタキシャルウエハのPLスペクトルとの関係を示す図面である。図11(a)を参照すると、a軸の方向へのオフ角のGaNウエハと、このGaNウエハで作製されたエピタキシャルウエハのPLスペクトルとの関係を示す特性線PL1a、PL2aが描かれている。図11(b)を参照すると、m軸の方向へのオフ角のGaNウエハと、このGaNウエハで作製されたエピタキシャルウエハのPLスペクトルとの関係を示す特性線PL1m、PL2mが描かれている。
特性線PL1a、PL1mは、オフ角方向にほぼ垂直な縞模様が形成されたエピタキシャルウエハのPLピーク強度を示す。特性線PL2a、PL2mは、オフ角と関係ない大きな起伏が形成されたエピタキシャルウエハのPLピーク強度を示す。発明者が着目した関係(PLピーク強度と表面モフォロジとの関係)の調査結果から、図11に示すとおり明確な相関関係が認められた。
オフ角方向に垂直な縞模様が形成されないエピタキシャルウエハでは、PLピーク強度が低下した。この原因として、活性層の結晶品質が悪い場合に成長中の表面の起伏が大きくなる。活性層の表面モフォロジがp型窒化ガリウム系半導体領域にも引き継がれて、オフ角と関係のない起伏がp型窒化ガリウム系半導体領域の表面に現れたと考えられる。一方、オフ角方向に垂直な縞模様が形成されたエピタキシャルウエハは、優れたPLピーク強度を示した。活性層の結晶品質が良い場合には、基板のオフ角を関連した縞状モフォロジが、p型窒化ガリウム系半導体領域の表面に現れたと考えられる。発明者の実験によれば、縞状モフォロジはn型GaNの表面や活性層の表面では明確には観察されず、p型窒化ガリウム系半導体領域の表面に明確に現れた。縞状モフォロジがMg添加GaN層で発生したと考えられる。n窒化ガリウム系半導体領域及び活性層からp型窒化ガリウム系半導体領域に良好な結晶品質が引き継がれて、p型窒化ガリウム系半導体領域の表面に縞状モフォロジが現れたと考えられる。オフ角が大きくなるとPL強度が低下する傾向が見られるが、このようなオフ角範囲においても、上記の相関関係が維持される。
再び図3を参照する。工程S106では、エピタキシャルウエハにアノード電極及びカソード電極を形成して、エピタキシャルウエハ上に発光ダイオードの配列を作製した。具体的には、デバイス評価を行うために、以下の順にデバイスプロセスを行った:半透明p電極の形成、素子分離のためのメサの形成、n電極の形成、電極アニール、pパッド電極の形成。電極材の堆積には、例えば蒸着法を用い、メサのパターン形成にはフォトリソグラフィー法を用い、メサの形成には反応性イオンエッチング法を用いた。チップにしたとき、発光デバイスのサイズは400μm×400μmであるように、発光ダイオードがエピタキシャルウエハ上に配列されている。図12は、電気的特性の測定のために作製された発光ダイオードの断面構造を示す。
オンウェハにおいて発光ダイオード(LED)の出力を測定した。図13は、異なるオフ角のGaNウエハと、このGaNウエハで作製されたエピタキシャルウエハのエレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルとの関係を示す図面である。図13(a)を参照すると、a軸の方向へのオフ角のGaNウエハを用いて作製された発光ダイオードのELスペクトルとの関係を示す特性線EL1a、EL2aが描かれている。図13(b)を参照すると、m軸の方向へのオフ角のGaNウエハを用いて作製された発光ダイオードのELスペクトルとの関係を示す特性線EL1m、EL2mが描かれている。ELスペクトルの強度は、20mAの電流の通電における値である。
PLスペクトルにおける結果と同様に、オフ角方向に垂直な縞状モフォロジが見られるエピタキシャルウエハ上に作製された発光ダイオードにおける光出力が高くなった。また、オフ角方向に関係ないモフォロジを示すエピタキシャルウエハから作製された発光ダイオードにおける光出力の低下は著しいことがわかった。この発光ダイオードのp型半導体領域の表面の外観が荒れているので、p型半導体の結晶品質が良好ではないこと、表面の荒れにより多数の欠陥が生成されていること等に起因して十分な通電経路が形成されていないことが理由と考えられる。
このエピタキシャルウエハでは、GaNウエハの主面が半極性を示すので、窒化ガリウム系半導体積層の表面も半極性を示す。発明者らの様々な実験結果から、上記の縞状モフォロジが、活性層を含む窒化ガリウム系半導体積層の表面に観察されるとき、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有するように設けられた活性層の発光特性が良好となる。
例えば、活性層の表面はInGaN、GaNからなり、また活性層の下地のクラッドはn型GaNまたはn型AlGaNからなる。p型GaNに現れる縞状モフォロジは、優れた表面平坦性や良好な結晶品質を活性層が有するときでも、n型GaNや活性層の表面では観測されない。単純なステップフロー成長の結果が観察されているとは考えにくい。
しかしながら、活性層が良好な結晶品質、優れた表面平坦性を有するときには、p型GaN層の表面に縞状モフォロジが現れる。具体的には、Mg添加のp型GaN層で縞状モフォロジが形成されたと考えられる。この縞状モフォロジは、活性層の結晶品質及び表面平坦性の良否と関連している。
縞状モフォロジは、以下の点でc面GaNウエハを用いたエピタキシャル膜の表面モフォロジと異なる。c面GaNを用いたとき、エピタキシャル膜の最表面は、上記のような縞状モフォロジを示さない。発明者の詳細な観察では、うねったようなステップと表現できるようなモフォロジが観測される。エピタキシャル膜の表面の平坦性も約5nm以下と小さく、あまり特徴的なモフォロジではない。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、本実施の形態に係るIII族窒化物発光素子の構造を概略的に示す図面である。 図2は、本実施の形態に係るIII族窒化物発光素子の別の構造を概略的に示す図面である。 図3は、本実施の形態に係る発光ダイオードを作製する方法の主要な工程を示す図面である。 図4は、準備したGaNウエハのオフ角を示す図面である。 図5は、代表的なエピタキシャルウエハを示す図面である。 図6は、異なる成長条件で作製されたエピタキシャルウエハの代表的なフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す図面である。 図7(a)〜図7(f)は、エピタキシャルウエハの代表的な表面二次電子像を示す図面である。 図8(a)は、エピタキシャルウエハの代表的な断面透過電子顕微鏡像を示す図面である。図8(b)は、図8(a)と同じ縮尺になるように拡大した表面二次電子像を示す図面である。 図9は、原子間力顕微鏡の像を示す図面である。 図10は原子間力顕微鏡を用いた詳細な結果を示す図面である。 図11は、異なるオフ角のGaNウエハと、このGaNウエハで作製されたエピタキシャルウエハのPLスペクトルとの関係を示す図面である。 図12は、電気的特性の測定のために作製された発光ダイオードの断面構造を示す図面である。。 図13は、異なるオフ角のGaNウエハと、このGaNウエハで作製されたエピタキシャルウエハのエレクトロルミネッセンス(EL)強度との関係を示す図面である。
符号の説明
11a…発光ダイオード、11b…半導体レーザ、13…支持基体、13a…支持基体主面、13b…支持基体裏面、15a、15b…窒化ガリウム系半導体積層、17a、17b…電極、21a…第1の窒化ガリウム系半導体領域、23a…第2の窒化ガリウム系半導体領域、25a、25b…活性層、31…第1導電型窒化ガリウム系半導体層、33…第1導電型窒化ガリウム系半導体層、35…第1導電型窒化ガリウム系半導体層、37…第2導電型窒化ガリウム系半導体層、39…第2導電型窒化ガリウム系半導体層、41a、41b…井戸層、43a、43b…障壁層、45a、45b…電極、49…第1導電型窒化ガリウム系半導体層、51…窒化ガリウム系半導体層、53…窒化ガリウム系半導体層、55…第2導電型窒化ガリウム系半導体層、57…第2導電型窒化ガリウム系半導体層、59…第2導電型窒化ガリウム系半導体層、DOFF…オフ方向、a10、a16、a22、a26、a39、m10、m16、m22、m26、m39…GaNウエハ、θ…m軸の方向への傾斜角、θ…a軸の方向への傾斜角、E1…エピタキシャルウエハ、61…GaNウエハ、61a…GaNウエハ主面、63…窒化ガリウム系半導体積層、65…第1の窒化ガリウム系半導体領域、67…第2の窒化ガリウム系半導体領域、69…活性層

Claims (20)

  1. 六方晶系窒化ガリウム半導体からなり、該六方晶系窒化ガリウム半導体のc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜した半極性面の主面を有する支持基体と、
    前記支持基体の前記主面上に設けられた窒化ガリウム系半導体積層と、
    前記窒化ガリウム系半導体積層上に設けられた電極と
    を備え、
    前記窒化ガリウム系半導体積層は、第1導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第1の窒化ガリウム系半導体領域、第2導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第2の窒化ガリウム系半導体領域、及び前記第1の窒化ガリウム系半導体領域と前記第2の窒化ガリウム系半導体領域との間に挟まれた活性層を有しており、
    前記活性層は、400nm〜550nmの範囲内にピーク波長を有するように設けられており、
    前記窒化ガリウム系半導体積層の表面モフォロジは、前記オフ方向に交差する方向に延びる複数の突起を有する、ことを特徴とするIII族窒化物発光素子。
  2. 前記複数の突起の線密度は1マイクロメートル当たり1〜10である、ことを特徴とする請求項1に記載されたIII族窒化物発光素子。
  3. 前記複数の突起の間隔は0.1〜1マイクロメートルである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたIII族窒化物発光素子。
  4. 前記複数の突起の高さは20nm以上である、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  5. 前記オフ方向は前記六方晶系窒化ガリウム半導体のa軸の方向である、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  6. 前記オフ方向は前記六方晶系窒化ガリウム半導体のm軸の方向である、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  7. 前記オフ方向は、前記六方晶系窒化ガリウム半導体のa軸及びm軸のいずれかの方向から−15度〜+15度の範囲にある、ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  8. 前記六方晶系窒化ガリウム半導体は、c軸に垂直な平面において転位密度1×10cm−2以下の領域を有するn型GaNである、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  9. 前記支持基体の酸素濃度は1×1018cm−3以上の領域を含む、ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  10. 前記活性層はInGaN井戸層を含む、ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載されたIII族窒化物発光素子。
  11. III族窒化物発光素子のためのエピタキシャルウエハであって、
    六方晶系窒化ガリウム半導体からなり、該六方晶系窒化ガリウム半導体のc面から10度〜40度の範囲内のオフ角度で所定のオフ方向に傾斜した半極性面の主面を有するウエハと、
    前記ウエハの前記主面上に設けられた窒化ガリウム系半導体積層と
    を備え、
    前記窒化ガリウム系半導体積層は、第1導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第1の窒化ガリウム系半導体領域、第2導電型窒化ガリウム系半導体層を含む第2の窒化ガリウム系半導体領域、及び前記第1の窒化ガリウム系半導体領域と前記第2の窒化ガリウム系半導体領域との間に挟まれた活性層を有しており、
    前記活性層のフォトルミネッセンススペクトルにおけるピーク波長は、400nm〜550nmの範囲内にあり、
    前記窒化ガリウム系半導体積層の表面モフォロジは、前記オフ方向に交差する方向に延びる複数の突起を有する、ことを特徴とするエピタキシャルウエハ。
  12. 前記複数の突起の線密度は1マイクロメートル当たり1〜10本である、ことを特徴とする請求項11に記載されたエピタキシャルウエハ。
  13. 前記複数の突起の間隔は0.1〜1マイクロメートルである、ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載されたエピタキシャルウエハ。
  14. 前記複数の突起の高さは20nm以上である、ことを特徴とする請求項11〜請求項13のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
  15. 前記オフ方向は前記六方晶系窒化ガリウム半導体のa軸の方向である、ことを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
  16. 前記オフ方向は前記六方晶系窒化ガリウム半導体のm軸の方向である、ことを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
  17. 前記オフ方向は、前記六方晶系窒化ガリウム半導体のa軸及びm軸のいずれかの方向から−15度〜+15度の範囲にある、ことを特徴とする請求項11〜請求項16のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
  18. 前記ウエハのエッジ上の2点間の距離の最大値は45mm以上である、ことを特徴とする請求項11〜請求項16のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
  19. 前記オフ角度は、m軸の方向への傾斜角θ及びa軸の方向への傾斜角θを用いてsqrt(θ +θ )によって規定され、該sqrtは平方根の演算を示す、ことを特徴とする請求項11〜請求項18のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
  20. 前記ウエハは、c軸に垂直な平面において転位密度1×10cm−2以下の領域を有するn型GaNウエハである、ことを特徴とする請求項11〜請求項19のいずれか一項に記載されたエピタキシャルウエハ。
JP2008099628A 2008-04-07 2008-04-07 Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ Pending JP2009253047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008099628A JP2009253047A (ja) 2008-04-07 2008-04-07 Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008099628A JP2009253047A (ja) 2008-04-07 2008-04-07 Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009253047A true JP2009253047A (ja) 2009-10-29

Family

ID=41313460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008099628A Pending JP2009253047A (ja) 2008-04-07 2008-04-07 Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009253047A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011087127A1 (ja) * 2010-01-18 2011-07-21 住友電気工業株式会社 GaN系半導体発光素子およびその製造方法
WO2013001781A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 パナソニック株式会社 窒化物系半導体発光素子

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344089A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Sharp Corp 窒化物系半導体発光素子およびその製造方法
WO2003036771A1 (fr) * 2001-10-26 2003-05-01 Ammono Sp.Zo.O. Laser a semi-conducteurs a base de nitrure et procede de production de ce laser
JP2004022563A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Sony Corp GaInN層の成膜方法
JP2005159047A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化ガリウム系半導体膜を形成する方法、および半導体基板生産物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344089A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Sharp Corp 窒化物系半導体発光素子およびその製造方法
WO2003036771A1 (fr) * 2001-10-26 2003-05-01 Ammono Sp.Zo.O. Laser a semi-conducteurs a base de nitrure et procede de production de ce laser
JP2004022563A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Sony Corp GaInN層の成膜方法
JP2005159047A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化ガリウム系半導体膜を形成する方法、および半導体基板生産物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011087127A1 (ja) * 2010-01-18 2011-07-21 住友電気工業株式会社 GaN系半導体発光素子およびその製造方法
JP2011146650A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN系半導体発光素子およびその製造方法
US8476615B2 (en) 2010-01-18 2013-07-02 Sumitomo Electric Industries, Ltd. GaN-based semiconductor light emitting device and the method for making the same
WO2013001781A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 パナソニック株式会社 窒化物系半導体発光素子
JP5204352B1 (ja) * 2011-06-27 2013-06-05 パナソニック株式会社 窒化物系半導体発光素子
US8890185B2 (en) 2011-06-27 2014-11-18 Panasonic Corporation Nitride-based semiconductor light-emitting element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5095842B2 (ja) 半導体発光素子、窒化物半導体層成長用基板及び窒化物半導体ウェーハ
WO2013187171A1 (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP4510934B2 (ja) 窒化物系半導体発光素子およびその製造方法
JP5559814B2 (ja) 窒化物系半導体発光ダイオードおよびその製造方法
JP2006156958A (ja) 半導体素子及び半導素子の製造方法
JP2009249236A (ja) Iii族窒化物半導体素子及びエピタキシャルウエハ
JP2010205835A (ja) 窒化ガリウム系半導体光素子、窒化ガリウム系半導体光素子を製造する方法、及びエピタキシャルウエハ
JP4882351B2 (ja) 半導体積層基板、その製造方法及び発光素子
JP2009018983A (ja) GaN基板、エピタキシャル層付き基板、半導体装置、およびGaN基板の製造方法
JP2009071174A (ja) 半導体発光素子
JP2008118049A (ja) GaN系半導体発光素子
JP2007036174A (ja) 窒化ガリウム系発光ダイオード
JP6181661B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP2011077395A (ja) 半導体発光素子を作製する方法
JP2009224370A (ja) 窒化物半導体デバイス
JP5392885B2 (ja) ZnO系半導体素子
JP6124740B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法、窒化物半導体発光素子および窒化物半導体発光素子用下地基板
JP2009253047A (ja) Iii族窒化物発光素子及びエピタキシャルウエハ
JP2001102633A (ja) 窒化物系化合物半導体発光素子の製造方法
JP2009064978A (ja) GaN系化合物半導体発光装置およびその製造方法
JP2008118048A (ja) GaN系半導体発光素子
JP4924498B2 (ja) 窒化物系半導体発光素子、エピタキシャルウエハ、及び窒化物系半導体発光素子を作製する方法
JP5227870B2 (ja) エピタキシャル基板、半導体素子構造、およびエピタキシャル基板の作製方法
JP5694253B2 (ja) 半導体発光素子、窒化物半導体層成長用基板及び窒化物半導体ウェーハ
TW202107734A (zh) 發光二極體及其製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110506

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120619