JP2009252513A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2009252513A
JP2009252513A JP2008098511A JP2008098511A JP2009252513A JP 2009252513 A JP2009252513 A JP 2009252513A JP 2008098511 A JP2008098511 A JP 2008098511A JP 2008098511 A JP2008098511 A JP 2008098511A JP 2009252513 A JP2009252513 A JP 2009252513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
detection
retainer
posture
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008098511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5056550B2 (ja
Inventor
Satoru Nishide
悟 西出
Yuichi Nanko
勇一 南光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2008098511A priority Critical patent/JP5056550B2/ja
Publication of JP2009252513A publication Critical patent/JP2009252513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5056550B2 publication Critical patent/JP5056550B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】リテーナが係止解除姿勢であることを確実に検知する。
【解決手段】ハウジング20内の端子金具30を抜止めするためのリテーナ24は、その後端縁においてヒンジ25を介してハウジング20の外面に連なった形態であり、ヒンジ25を支点として端子金具30に係止する係止姿勢と端子金具30から解離する係止解除姿勢との間で揺動する。係止姿勢においては、リテーナ24の外面がハウジング20の外面に対してほぼ面一状となり、係止解除姿勢においては、リテーナ24がハウジング20の外面から斜めに突出する。リテーナ24の前端縁には、その前端縁の長さ方向における略中央領域を部分的に前方へ突出させた形態の検知用突部28が形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、複数のハウジングをフレームに収容した形態の分割タイプのコネクタが開示されている。ハウジング内には複数の端子金具が挿入され、挿入された端子金具はリテーナの係止作用によって抜止めされるようになっている。リテーナは、その後端縁においてヒンジを介してハウジングの外面に連なった形態であり、ヒンジを支点として端子金具に係止する係止姿勢と端子金具から解離する係止解除姿勢との間で揺動し得るようになっている。
端子金具を挿入する際には、リテーナは、端子金具の挿入経路から退避するために係止解除姿勢とされる。係止解除姿勢では、リテーナは、その前端縁を最もハウジングの外面から離間させた状態で、ハウジングの外面から突出する。端子金具の挿入後は、リテーナを係止姿勢に変位させるが、このとき、リテーナの外面は、ハウジングの外面に沿うような状態となる。
端子金具の挿入が済んだハウジングは、後方からフレームの収容空間内に嵌入される。このとき、リテーナが係止姿勢になってれば、ハウジングは支障なく収容空間内に収容されるのであるが、リテーナが係止解除姿勢のままであると、リテーナの前端縁がフレームの後端面に引っ掛かるため、引っ掛かりの有無に基づいてリテーナの姿勢を検知することができる。
特開2003−331973公報
上記のようなコネクタにおいて小型化を図ろうとした場合、端子金具が小型化されるため、端子金具に対するリテーナの係止代も小さくなり、これに伴って、リテーナの係止姿勢と係止解除姿勢との間の変位量が小さくなる。これは、リテーナが係止解除姿勢に変位したときにおけるハウジングの外面からのリテーナの突出寸法が小さくなることを意味する。
このようになると、ハウジングをフレームの収容空間に嵌入しようとしたときに、リテーナが係止解除姿勢であるにも拘わらず、リテーナの前端縁がフレームの後端面に引っ掛かからずにハウジングが収容空間内に収容されてしまう虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナが係止解除姿勢であることを確実に検知できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が挿入されているとともに、前記端子金具をリテーナの係止作用によって抜止めするようになっているハウジングと、後方から前記ハウジングを収容するための複数の収容空間を有するフレームとを備えており、前記リテーナは、その後端縁においてヒンジを介して前記ハウジングの外面に連なった形態であり、前記ヒンジを支点として前記端子金具に係止する係止姿勢と前記端子金具から解離する係止解除姿勢との間で揺動し得るようになっており、前記係止姿勢においては、前記リテーナの外面が前記ハウジングの外面に対してほぼ面一状となり、前記係止解除姿勢においては、前記リテーナが前記ハウジングの外面から斜めに突出するようになっているコネクタにおいて、前記リテーナの前端縁には、その前端縁の長さ方向における略中央領域を部分的に前方へ突出させた形態の検知用突部が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記フレームの後端面には、前記検知用突部の係止を可能とする溝状の検知用凹部が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記検知用凹部には、前記検知用突部を前記検知用凹部の奥側へ誘い込むことが可能な誘導面が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記検知用突部の前端縁は、前方に向かって肉薄となる楔状をなしているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記検知用凹部が、隣り合う2つの前記収容空間の間に配され、前記検知用凹部には、前記検知用突部を前記検知用凹部の奥側へ誘い込むことが可能な一対の誘導面が、前記隣り合う2つの収容空間の並び方向と同じ方向に並ぶように形成され、前記検知用突部の前端縁は、その前記ハウジングの外面との対向面に前記誘導面に対して摺接可能なテーパ面を形成することで、前方に向かって肉薄となる楔状とされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
リテーナは、その後端縁のヒンジを支点として揺動するので、リテーナが係止解除姿勢に変位したときには、リテーナのうちヒンジから遠い部分ほどハウジングの外面からの突出寸法が大きくなる。この点に鑑み、本発明では、リテーナの前端縁に、更に前方へ突出する検知用突部を形成した。係止解除姿勢における検知用突部のハウジングの外面からの突出寸法は、検知用突部の形成されていないリテーナの前端縁に比べて大きくなるので、その分、フレームの後端面に対してリテーナが引っ掛かり易くなる。これにより、リテーナが係止解除姿勢であることを確実に検知することができる。
<請求項2の発明>
検知用突部が検知用凹部に係止することによって、リテーナが係止解除姿勢であることが検知される。この検知用凹部は溝状をなしているので、検知用突部が一旦検知用凹部に係止した状態になれば、その後、ハウジングが収容空間に対して位置ずれしても、検知用突部が検知用凹部から外れる虞がなく、検知動作の信頼性に優れている。
<請求項3の発明>
検知用凹部に対して検知用突部が浅く係止した状態になると、それ以降は、ハウジングが収容空間に対して位置ずれしながら進入しても、検知用突部は、誘導面によって検知用凹部の奥側へ誘導され、確実に検知凹部に対して係止した状態に至る。したがって、検知動作の信頼性に優れている。
<請求項4の発明>
検知用突部の前端縁を、前方に向かって肉薄となる楔状としたので、検知用突部は、フレームの後端面における検知用凹部の形成されていない領域と干渉し難く、確実に検知用凹部内に進入する。したがって、検知動作の信頼性が高い。
<請求項5の発明>
検知用凹部には2つの誘導面を形成したので、2つのリテーナの検知用突部を検知用凹部内に誘導することができる。また、検知用突部の前端縁は、誘導面と摺接可能なテーパ面を形成することにより楔状とされているので、1つの検知用凹部内に対し、2つの検知用突部が互いに干渉することなく同時に係止することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、1つのフレーム10と、フレーム10に収容される複数のハウジング20と、1つのハウジング20に対して複数ずつ収容される複数の端子金具30とを備えて構成されている。
フレーム10は合成樹脂製であり、フレーム10の内部には、複数の収容空間11が上下方向に並んで形成されている。各収容空間11は、夫々、フレーム10の後端面(図6及び図7における右側の端面)において横長の方形状に開口されて、上下に隣接する2つの収容空間11は、水平な板状をなす隔壁12によって仕切られている。フレーム10(隔壁12)の後端面には、収容空間11の開口縁における上縁と下縁に沿うように水平に延びる溝状の検知用凹部13が形成されている。幅方向(水平方向)における検知用凹部13の形成領域は、隔壁12(収容空間11)の幅方向における略中央部分となっている。
検知用凹部13の断面形状は、横向きのV字形(二等辺三角形)であり、その水平に対して傾斜した上下2つの内面は、上下対称な一対の誘導面14となっている。誘導面14は、前方(検知用凹部13の奥側)に向かうほど次第に収容空間11の開口縁から離間する向きに傾斜している。一対の誘導面14は、上下方向(収容空間11の並び方向と同じ方向)に並ぶように配置されている。
ハウジング20は、合成樹脂製であり、全体として(本発明の構成要件である)横長のブロック状をなしている。ハウジング20内には、複数のキャビティ21が上下二段に分かれて上下左右に整列して形成されている。キャビティ21は、後方から端子金具30を挿入させるためのものであり、各キャビティ21の内壁には、キャビティ21内に正規挿入された端子金具30に対し後方への抜けを規制した状態で係止するランス22が形成されている。
また、ハウジング20には、その上面と下面に開口するとともに、キャビティ21に連通する形態の取付け空間23が形成されている。この取付け空間23は、リテーナ24を収容するためのものであり、ハウジング20の外面(上面と下面)における開口形状は横長の方形となっている。
ハウジング20には、上下一対のリテーナ24がヒンジ25を介して一体に形成されている。各リテーナ24は、板状本体部26と、板状本体部26から突出する複数の係止突部27と、板状本体部26の前端縁から突出する検知用突部28とを備えて構成されている。
板状本体部26は、取付け空間23をその全域に亘って覆うことが可能な横長の方形をなす。板状本体部26の後端縁部(図1,図4〜図7における右側の端縁部)は、左右方向(収容空間11に対するハウジング20の組付方向と直交する方向)のヒンジ25となっており、このヒンジ25は、ハウジング20の外面、即ち取付け空間23の開口縁における後縁に連なっている。リテーナ24は、ヒンジ25を支点として、係止姿勢と係止解除姿勢との間で略上下方向に揺動し得るようになっている。
リテーナ24が係止姿勢にある状態では、リテーナ24の左右両側縁に配した図示しない周知形態の本係止手段(リテーナ24の左右両側縁に形成した周知形態の本係止部34を、取付け空間23内の本係止用受け部に係止する構造)により、係止姿勢に保持されるようになっている。また、リテーナ24が係止解除姿勢にある状態では、リテーナ24の左右両側縁に配した図示しない周知形態の仮係止手段(リテーナ24の左右両側縁に形成した周知形態の仮係止部34を、取付け空間23内の仮係止用受け部に係止する構造)により、係止解除姿勢に保持されるようになっている。
係止突部27は、板状本体部26の内面(取付け空間23と対向する面)から各キャビティ21と対応するように突出している。係止突部27は、前後方向においては、板状本体部26における略前半領域に配され、したがって、係止突部27の前端は、板状本体部26の前端縁よりも後方に位置している。また、左右方向においては、係止突部27は各キャビティ21と対応するように横並びに配置されている。
板状本体部26の前端縁(図1,図4〜図7における左側の端縁部)には、前方へ横長の方形状をなすように突出する形態の検知用突部28が形成されている。検知用突部28の外面は板状本体部26に外面に対して面一状に連なり、検知用突部28の内面(ハウジング20の外面との対向面)は板状本体部26の内面に対して面一状に連なっている。幅方向における検知用突部28の形成領域は、板状本体部26の幅方向における略中央部分となっている。検知用突部28の幅寸法は、板状本体部26の幅寸法の約1/3であり、板状本体部26の前端縁からの検知用突部28の突出寸法は、検知用突部28の幅寸法よりも小さい。
また、検知用突部28の前端縁には、そのハウジング20と対向する内面側を斜めに切欠することにより、前方に向かって次第に厚さが薄くなる形態の楔状をなしている。また、検知用突部28の内面(ハウジング20との対向面)における楔状の部分と対応する領域は、テーパ面29となっている。
端子金具30は、全体として前後方向に細長く、その略前半領域は角筒部31となっており、略後半領域は電線接続部32となっている。角筒部31には、ランス22を係止させるための係止孔33が形成され、角筒部31の後端縁は、リテーナ24を係止させるための係止部34となっている。また、電線接続部32には、圧着により電線35が接続されている。
かかる端子金具30は、後方からキャビティ21内に挿入されるようになっている。端子金具30の挿入過程では、ランス22が角筒部31との干渉により端子金具30の挿入経路外へ退避するように弾性撓みする。そして、端子金具30が正規の挿入位置に到達すると、ランス22が、弾性復帰して係止孔33に対して後方から係止し、この係止作用によって端子金具30が後方への抜けを規制された状態に保持される。
端子金具30を挿入する際には、リテーナ24は係止解除姿勢へ変位させておく。リテーナ24が係止解除姿勢をとっている状態では、図5に示すように、係止突部27がキャビティ21外(即ち、キャビティ21に対する端子金具30の挿入経路外)へ退避する。また、板状本体部26は、ハウジング20の外面から突出し、ハウジング20の外面に対して斜め姿勢となる。このとき、検知用突部28を含む板状本体部26の外面とハウジング20の外面との間の上下方向の距離は、前端側ほど大きく、ハウジング20の外面からの距離は、検知用突部28の前端において最大となる。
全ての端子金具30の挿入工程が終了した後は、係止解除姿勢に保持されていたリテーナ24を、取付け空間23内に押し込んで係止姿勢へ揺動変位させる。リテーナ24が係止姿勢をとっている状態では、図4に示すように、係止突部27が端子金具30の係止部34に対して後方から係止し、この係止作用により、端子金具30は後方への抜けを規制された状態に保持される。
また、リテーナ24が係止姿勢にある状態では、検知用突部28の外面が、ハウジング20の外面における取付け空間23よりも後方の領域に対して面一状に連なる。また、検知用突部28及びリテーナ24の前端縁における係止突部27よりも前方の部分の内面は、ハウジング20の外面における取付け空間23よりも前方の領域に対して当接し、この当接作用により、リテーナ24は、係止姿勢よりもハウジング20内に進入する方向(ハウジング20内に押し込まれる方向)への揺動が規制されている。
リテーナ24を係止姿勢に変位させた後は、ハウジング20を後方から収容空間11内に嵌入する。このとき、リテーナ24は、ハウジング20の外面から突出しておらず、リテーナ24の外面がハウジング20の外面とほぼ面一状をなすように位置しているので、リテーナ24は、フレーム10の後端面に引っ掛かることなく、収容空間11内に進入できる(図7における下側のリテーナ24を参照)。リテーナ24を係止姿勢に変位させることができたということは、全ての端子金具30が正規挿入されていることを示すので、ハウジング20が収容空間11内に支障なく収容されたことをもって、全ての端子金具30が正規挿入されていると判断できる。
これに対し、一部の端子金具30が正規挿入位置に至らない半挿入状態のままになっている場合には、リテーナ24を係止解除姿勢から係止姿勢変位させる途中で、係止突部27が角筒部31の外面に当接し、この当接作用によりリテーナ24の係止姿勢への変位が規制される。つまり、半挿入状態の端子金具30が存在する場合には、リテーナ24は、係止姿勢へ変位させることができず、ハウジング20の外面から突出した係止解除姿勢のままである。
このようにリテーナ24が係止解除姿勢のままでハウジング20を収容空間11に組み付けようとした場合(図7における上側のリテーナ24を参照)には、検知用突部28の前端縁が検知用凹部13に進入して係止状態となり、この係止作用により、それ以上のハウジング20の収容空間11への組付動作が阻止される。つまり、ハウジング20が、正しく収容空間11内に収容されずにフレーム10の後端面から後方へ突出したままになる場合には、正規挿入されていない端子金具30が存在する可能性がある。尚、全ての端子金具30が正規挿入されている場合でも、作業者がリテーナ24を係止姿勢へ変位させる作業を忘れたときには、同様に、検知用突部28が検知用凹部13に係止するため、ハウジング20の収容空間11への組付が規制される。
上述のように、リテーナ24は、その後端縁のヒンジ25を支点として揺動するので、リテーナ24が係止解除姿勢に変位したときには、リテーナ24のうちヒンジ25から遠い部分(前端側の部分)ほどハウジング20の外面からの突出寸法が大きくなる。この点に鑑み、本実施形態では、リテーナ24の前端縁に、この前端縁よりも更に前方へ突出する検知用突部28を形成した。このように検知用突部28を形成したことにより、係止解除姿勢における検知用突部28のハウジング20の外面からの突出寸法は、検知用突部28の形成されていないリテーナ24の前端縁に比べて大きくなる。
したがって、リテーナ24が係止解除姿勢にある状態でハウジング20をフレーム10に組み付けた場合には、検知用突部28が形成されていない場合に比べると、フレーム10の後端面に対してリテーナ24が引っ掛かり易くなるので、リテーナ24が係止解除姿勢であること、及び半挿入状態の端子金具30が存在する可能性があることを確実に検知することができる。
また、フレーム10の後端面における検知用突部28の引っ掛かり領域には、溝状の検知用凹部13を形成し、この検知用凹部13に検知用突部28の前端縁が係止するようにしている。これにより、検知用突部28が一旦検知用凹部13に係止した状態になれば、その後、ハウジング20がフレーム10(収容空間11)に対して上下方向(リテーナ24の変位方向と略平行な方向)へ位置ずれしても、検知用突部28が検知用凹部13から外れる虞がない。したがって、リテーナ24による検知動作の信頼性に優れている。
また、検知用凹部13には、検知用突部28を前記検知用凹部13の奥側へ誘い込むことが可能な誘導面14が形成されているので、検知用凹部13に対して検知用突部28が浅く係止した状態になると、それ以降は、ハウジング20が収容空間11に対して上下方向に位置ずれしながら進入しても、検知用突部28は、誘導面14によって検知用凹部13の奥側へ誘導され、確実に検知凹部に対して係止した状態に至る。したがって、検知動作の信頼性に優れている。
さらに、検知用突部28の前端縁を、前方に向かって肉薄となる楔状としたので、検知用突部28は、フレーム10の後端面における検知用凹部13の形成されていない領域と干渉し難く、確実に検知用凹部13内に進入することができる。したがって、検知動作の信頼性が高い。
また、検知用凹部13が上下に隣り合う2つの収容空間11の間に配されていることに鑑み、検知用突部28を検知用凹部13の奥側へ誘い込むことが可能な誘導面14を、隣り合う2つの収容空間11の並び方向と同じ上下方向に並ぶように一対設けた。さらに、検知用突部28の前端縁は、そのハウジング20の外面との対向面に誘導面14に対して摺接可能なテーパ面29を形成することで、前方に向かって肉薄となる楔状としている。
このように、本実施形態では、検知用凹部13に2つの誘導面14を形成したので、互いに異なるハウジング20に形成されている2つのリテーナ24の検知用突部28を、1つの検知用凹部13内に誘導することができる。また、検知用突部28の前端縁は、誘導面14と摺接可能なテーパ面29を形成することにより楔状とされているので、1つの検知用凹部13内に同時に2つの検知用突部28が進入したときに、この2つの検知用突部28を併せた上下方向(厚さ方向)の寸法は、テーパ面29を形成していない場合に比べて小さく抑えられている。これにより、1つの検知用凹部13内に同時に進入した2つの検知用突部28は、互いに干渉することなく検知用凹部13の奥方へ進入して確実に係止状態に至ることかできる。
また、一部の端子金具30が半挿入状態になる形態としては、幅方向(ヒンジ25と平行な方向)における中央部の端子金具30のみが半挿入状態となり、リテーナ24をハウジング20内に押し込むことによって、リテーナ24の左右両側縁において本係止手段が係止状態となる場合がある。この場合、板状本体部26が弾性的に湾曲変形し、リテーナ24の左右両端部では係止解除姿勢となるのに対し、リテーナ24の左右方向中央部は係止解除姿勢のままとなる。
このような状態のハウジング20が、収容空間11に対して斜め姿勢で挿入されると、左右両端部のうち挿入方向前側に位置する一方の端部においては、リテーナ24の端部が収容空間11内に引っ掛かりなく挿入される。この状態から更にハウジング20の挿入動作を進めると、板状本体部26の前端縁と収容空間11の開口縁とが擦れ合うことにより、隔壁12を弾性変形させながらハウジング20とリテーナ24が、無理矢理、収容空間11内に進入してしまうことが懸念される。
この点に鑑み、本実施形態では、左右方向(幅方向)における中央部に、板状本体部26の前端縁から前方(収容空間11に対するハウジング20の挿入方向と同じ方向)へ突出する検知用突部28を形成し、検知用突部28が、板状本体部26の前端縁よりもハウジング20の外面から大きく突出するようにしている。したがって、ハウジング20が斜め姿勢で収容空間11内に進入する過程では、その途中で、検知用突部28の前端がフレーム10の後端面に確実に突き当たり、ハウジング20のそれ以上の挿入動作が確実に規制される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では検知用凹部の断面形状を三角形(V字形)としたが、検知用凹部の断面形状は、三角形に限らず、円弧形、方形、台形等、検知用突部が検知用凹部から外れ難い形状であれば、任意に変更してもよい。
(2)上記実施形態では検知用凹部に誘導面を形成したが、検知用凹部は、このような誘導面を有しない形態であってもよい。
(3)上記実施形態では検知用突部の前端縁を楔状としたが、検知用突部の前端縁の形状は、楔状に限らず、円弧形、方形、台形などであってもよい。
(4)上記実施形態では検知用突部を楔状にする手段として、検知用突部におけるハウジングとの対向面である内面側を斜めに切欠した形態としたが、検知用突部を楔状にする手段としては、ハウジングとの対向面とは反対側の外面のみを斜めに切欠してもよく、内面と外面の両面を斜めに切欠してもよい。
(5)上記実施形態では検知用凹部の形成領域を隔壁(収容空間)の幅方向における略中央部分としたが、検知用凹部の形成領域は隔壁(収容空間)の全幅に亘る範囲であってもよい。
(6)上記実施形態では1つの検知用凹部がその上側の収容空間に収容されるハウジングのリテーナと、下側の収容空間に収容されるハウジングのリテーナとで共用するようにしたが、各収容空間に収容されるハウジング毎に、専用の検知用凹部を個別に形成してもよい。
実施形態1の平面図 リテーナが係止姿勢となっている状態をあらわす正面図 リテーナが係止解除姿勢となっている状態をあらわす正面図 リテーナが係止姿勢となっている状態をあらわす断面図 リテーナが係止解除姿勢となっている状態をあらわす断面図 ハウジングがフレームの収容空間内に収容されている状態をあらわす断面図 リテーナが係止解除姿勢のままでハウジングをフレームに組み付ける過程をあらわす断面図
符号の説明
10…フレーム
11…収容空間
13…検知用凹部
14…誘導面
20…ハウジング
24…リテーナ
25…ヒンジ
28…検知用突部
29…テーパ面
30…端子金具

Claims (5)

  1. 端子金具が挿入されているとともに、前記端子金具をリテーナの係止作用によって抜止めするようになっているハウジングと、
    後方から前記ハウジングを収容するための複数の収容空間を有するフレームとを備えており、
    前記リテーナは、その後端縁においてヒンジを介して前記ハウジングの外面に連なった形態であり、前記ヒンジを支点として前記端子金具に係止する係止姿勢と前記端子金具から解離する係止解除姿勢との間で揺動し得るようになっており、
    前記係止姿勢においては、前記リテーナの外面が前記ハウジングの外面に対してほぼ面一状となり、
    前記係止解除姿勢においては、前記リテーナが前記ハウジングの外面から斜めに突出するようになっているコネクタにおいて、
    前記リテーナの前端縁には、その前端縁の長さ方向における略中央領域を部分的に前方へ突出させた形態の検知用突部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記フレームの後端面には、前記検知用突部の係止を可能とする溝状の検知用凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記検知用凹部には、前記検知用突部を前記検知用凹部の奥側へ誘い込むことが可能な誘導面が形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記検知用突部の前端縁は、前方に向かって肉薄となる楔状をなしていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記検知用凹部が、隣り合う2つの前記収容空間の間に配され、
    前記検知用凹部には、前記検知用突部を前記検知用凹部の奥側へ誘い込むことが可能な一対の誘導面が、前記隣り合う2つの収容空間の並び方向と同じ方向に並ぶように形成され、
    前記検知用突部の前端縁は、その前記ハウジングの外面との対向面に前記誘導面に対して摺接可能なテーパ面を形成することで、前方に向かって肉薄となる楔状とされていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
JP2008098511A 2008-04-04 2008-04-04 コネクタ Expired - Fee Related JP5056550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098511A JP5056550B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098511A JP5056550B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009252513A true JP2009252513A (ja) 2009-10-29
JP5056550B2 JP5056550B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41313035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008098511A Expired - Fee Related JP5056550B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5056550B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142089A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tyco Electronics Japan Kk コネクタ部材
JP2020202030A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 矢崎総業株式会社 嵌合コネクタ
JP7480905B2 (ja) 2020-03-26 2024-05-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58198879A (ja) * 1982-05-14 1983-11-18 日産自動車株式会社 コネクタ
JP2000311748A (ja) * 1999-04-26 2000-11-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd ジョイントコネクタ
JP2003157921A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子金具及びコネクタ
JP2003331973A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd 分割コネクタ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58198879A (ja) * 1982-05-14 1983-11-18 日産自動車株式会社 コネクタ
JP2000311748A (ja) * 1999-04-26 2000-11-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd ジョイントコネクタ
JP2003157921A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子金具及びコネクタ
JP2003331973A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd 分割コネクタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142089A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tyco Electronics Japan Kk コネクタ部材
JP2020202030A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 矢崎総業株式会社 嵌合コネクタ
JP7287836B2 (ja) 2019-06-06 2023-06-06 矢崎総業株式会社 嵌合コネクタ
JP7480905B2 (ja) 2020-03-26 2024-05-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5056550B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5656121B2 (ja) コネクタ
JP4760683B2 (ja) コネクタ
JP5111995B2 (ja) コネクタ
US8708719B2 (en) Terminal fitting and connector
JP6548038B2 (ja) コネクタ
JP4356567B2 (ja) コネクタ
JP2006253017A (ja) ジョイントコネクタ
JP6380036B2 (ja) コネクタ
JP4457987B2 (ja) コネクタ
JP5056550B2 (ja) コネクタ
JP4475184B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP4306608B2 (ja) 分割コネクタ
JP2014203699A (ja) コネクタ
JP3856768B2 (ja) コネクタ
JP4816539B2 (ja) コネクタ
JP6311597B2 (ja) コネクタハウジング
JP2022185272A (ja) コネクタ
JP2006202536A (ja) コネクタ
JP2010129523A (ja) コネクタ
JP2008235050A (ja) コネクタ
JP3755432B2 (ja) コネクタ
JP4341465B2 (ja) コネクタ
JP4270076B2 (ja) コネクタ
JP3915558B2 (ja) コネクタ
JP5691900B2 (ja) 中継コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees