JP4270076B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、短絡端子を備えたコネクタに関する。
従来、この種のコネクタとしてはエアバッグ用の回路に用いられるものがあり、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このものは、雄ハウジングに雄側端子金具が幅方向に複数並んで収容されるとともに、これらの雄側端子金具に接触して短絡する短絡端子が収容室内に設けられる一方、相手側の雌ハウジングには、雄側端子金具と嵌合可能な雌側端子金具が設けられると共に、雌ハウジングの先端部が雄側端子金具と短絡端子との間に進入可能に形成された構造である。そして両ハウジングが嵌合される前の状態では、雄側端子金具が短絡端子によって短絡された状態となっており、両ハウジングを嵌合して雌雄の端子金具を接続させると、雌ハウジングの先端部が短絡端子を撓み変形させつつ雄側端子金具と短絡端子との間の隙間に進入し、雄側端子金具と短絡端子との間に雌ハウジングの先端部が介在することで、雄側端子金具の短絡状態が解除されるようになっている。
特開平10−50408号公報
係る雌ハウジングの先端部は、雄側端子金具と短絡端子との間に進入可能に形成されている。これら雄側端子金具及び短絡端子は雌ハウジングの嵌合方向前方に位置しているので、雌ハウジングの先端部は雌ハウジングの嵌合方向前方に突出した形態で設けられている。このため、雌ハウジングの先端部に異物が突き当たったりするなどして、雌ハウジングの先端部が外力により変形する虞がある。すると、雌ハウジングの先端部が雄側端子金具と短絡端子との間の隙間に進入できず、短絡端子や雄ハウジングの壁面などに突き当たって、両コネクタの嵌合に支障をきたす虞があった。
このような事態を避けるには、雌ハウジングの先端部の板厚を大きく形成することで雌ハウジングの先端部の強度を向上させ、外力による雌ハウジングの先端部の変形を防止することが考えられる。しかしながら、そうすると今度は、増大した雌ハウジングの先端部の肉厚分だけ短絡端子の撓み代が大きくなり、そのストロークを確保するためには収容室の高さを大きくしなければならず、結果としてコネクタの大型化を招くこととなり、対応に苦慮していた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、短絡端子と端子金具との間に介在することで短絡端子と端子金具との間の短絡を解除する部材が、変形するのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジング内には、複数本の端子金具を収容するキャビティと、仕切壁により前記キャビティと仕切られると共に、前記端子金具を短絡可能な短絡端子を収容する収容室とが設けられ、前記短絡端子は、前記端子金具と接触する短絡位置と、前記端子金具と非接触状態となる解除位置との間で移動可能に設けられたコネクタにおいて、前記短絡端子は、保持部によって前記一方のコネクタハウジングと係合することで、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方への変位を規制されて前記短絡位置に保持されるようになっており、前記短絡端子が前記短絡位置にあるときには、前記短絡端子に設けられた弾性接触片が、前記仕切壁の前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方側の端縁よりも前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方の位置で前記端子金具と接触することで前記端子金具同士を短絡状態とするようになっており、前記保持部は、前記両コネクタハウジングが嵌合するにつれて、前記短絡端子が前記他方のコネクタハウジングに形成された押し込み部で押し込まれることにより、前記短絡端子と前記一方のコネクタハウジングとの係合を解除する構成とされており、前記短絡端子は、前記押し込み部で押し込まれて前記仕切壁の上に乗り上げつつ、前記収容室内を前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方に移動し、前記両コネクタハウジングが正規嵌合すると、前記短絡端子は前記解除位置に移動して前記端子金具と離間し、前記端子金具同士の短絡を解除するようになっており、かつ、前記保持部は、前記短絡端子から前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方に延設されてなると共に、前記収容室の一側壁と弾接する方向にバネ性を有しており、前記保持部には、前記短絡端子が前記短絡位置にあるときには前記保持部と弾接する前記収容室の一側壁と係合して、前記短絡端子が前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方へ変位するのを規制する弾性爪と、前記両コネクタハウジングが嵌合するときには前記押し込み部と摺接して、前記弾性爪と前記収容室の一側壁との係合を解除する方向に前記保持部を撓ませる解除案内面とが形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記短絡端子には、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときに、前記他方のコネクタハウジングに形成された連れ戻し部と係合する連れ戻し係止部が形成されており、前記連れ戻し部と、前記連れ戻し係止部とは、前記両コネクタハウジングを離間させる際に、前記他方のコネクタハウジングが前記短絡端子を連れ戻し可能に係合するように形成されており、前記短絡端子には、前記短絡端子が短絡位置にあるときには、前記短絡端子が一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方へ変位するのを規制するための係止爪が形成されており、前記収容室のうち前記係止爪と対向する壁面には、前記係止爪と係合する係止部が形成されており、前記係止爪と前記係止部との間の係合力は、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との間の係合力よりも大きく設定されていることで、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との係合が解除可能になっていることを特徴とする。
請求項3の発明は、互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジング内には、複数本の端子金具を収容するキャビティと、仕切壁により前記キャビティと仕切られると共に、前記端子金具を短絡可能な短絡端子を収容する収容室とが設けられ、前記短絡端子は、前記端子金具と接触する短絡位置と、前記端子金具と非接触状態となる解除位置との間で移動可能に設けられたコネクタにおいて、前記短絡端子は、保持部によって前記一方のコネクタハウジングと係合することで、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方への変位を規制されて前記短絡位置に保持されるようになっており、前記短絡端子が前記短絡位置にあるときには、前記短絡端子に設けられた弾性接触片が、前記仕切壁の前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方側の端縁よりも前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方の位置で前記端子金具と接触することで前記端子金具同士を短絡状態とするようになっており、前記保持部は、前記両コネクタハウジングが嵌合するにつれて、前記短絡端子が前記他方のコネクタハウジングに形成された押し込み部で押し込まれることにより、前記短絡端子と前記一方のコネクタハウジングとの係合を解除する構成とされており、前記短絡端子は、前記押し込み部で押し込まれて前記仕切壁の上に乗り上げつつ、前記収容室内を前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方に移動し、前記両コネクタハウジングが正規嵌合すると、前記短絡端子は前記解除位置に移動して前記端子金具と離間し、前記端子金具同士の短絡を解除するようになっており、かつ、前記短絡端子には、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときに、前記他方のコネクタハウジングに形成された連れ戻し部と係合する連れ戻し係止部が形成されており、前記連れ戻し部と、前記連れ戻し係止部とは、前記両コネクタハウジングを離間させる際に、前記他方のコネクタハウジングが前記短絡端子を連れ戻し可能に係合するように形成されており、前記短絡端子には、前記短絡端子が短絡位置にあるときには、前記短絡端子が一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方へ変位するのを規制するための係止爪が形成されており、前記収容室のうち前記係止爪と対向する壁面には、前記係止爪と係合する係止部が形成されており、前記係止爪と前記係止部との間の係合力は、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との間の係合力よりも大きく設定されていることで、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との係合が解除可能になっていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングが嵌合される前は、短絡端子は、保持部により、一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方への変位を規制されて短絡位置に保持されており、この短絡位置においては、短絡端子が複数本の端子金具と接触して、端子金具同士を短絡状態にするようになっている。そして、両コネクタハウジングが嵌合されるに伴い、短絡端子はその保持状態から解放される。その後、両コネクタハウジングを嵌合させるにつれて、短絡端子は、押し込み部に押し込まれて仕切壁の上に乗り上げつつ収容室内を一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方に移動する。両コネクタハウジングが正規嵌合すると、短絡端子と端子金具との間に仕切壁が介在することで端子金具の短絡が解除される。この仕切壁は、一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方、即ち奥部に設けられているから、仕切壁が異物と突き当たって変形するのを防止できる。
また、解除案内面が形成されていることにより、両コネクタハウジングを嵌合する際に、押し込み部が解除案内面と摺接することで保持部が撓み変形し、弾性爪と収容室の一側壁との係合が解除される。このように請求項1の発明によれば、弾性爪と収容室の一側壁との係合の解除動作を、両コネクタハウジングの嵌合動作と共に円滑に行うことができる。
<請求項2,請求項3の発明>
両コネクタハウジングが正規嵌合すると、他方のコネクタハウジングに形成した連れ戻し部と、短絡端子に形成した連れ戻し係止部とが係合する。両コネクタハウジングを離間させる際には、短絡端子は、他方のコネクタハウジングに引き連れられて、短絡位置まで自動的に移動する。短絡端子が短絡位置に移動すると、短絡端子に形成された係止爪と、収容室の壁面に形成された係止部とが係止して、短絡端子が一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方へ変位するのを規制する。すると、係止爪と係止部との間の係合力が、連れ戻し部と連れ戻し係止部との間の係合力よりも大きく設定されていることから、連れ戻し部と連れ戻し係止部との間の係合が解除されて、短絡端子を短絡位置に残したまま、他方のコネクタハウジングを一方のコネクタハウジングから離間させることができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図16を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態のコネクタは自動車用エアバッグ用コネクタとして使用されるものであって、雄側端子金具10及び短絡端子11を備えた雄側コネクタハウジング12(請求項1における一方のコネクタハウジングに相当)と、雌側端子金具13を備えた雌側コネクタハウジング14(請求項1における他方のコネクタハウジングに相当)とからなり、両コネクタハウジング12,14は、互いに嵌合、離脱を可能とされている。なお、以下の説明においては、両コネクタハウジング12,14が嵌合する方向をそれぞれ前方向とする。また、上下方向については、図1を基準とする。
(雌側コネクタハウジング14)
まず、雌側コネクタハウジング14について説明する。図1及び図2に示すように、雌側コネクタハウジング14は合成樹脂によりブロック状に形成されている。雌側コネクタハウジング14内には、複数のキャビティ15(本実施形態では4つ)が幅方向に並んで形成されている。各キャビティ15には雌側端子金具13が挿入されており、これら雌側端子金具13の底面には、後述するランス16が係止する係止突起17が突出されている。各キャビティ15の底面には、両持ち状のランス16が一体的に形成されており、このランス16は前述した雌側端子金具13の係止突起17に係止可能に形成されている。雌側コネクタハウジング14の下面における前後方向の中央には、各キャビティ15に連通するリテーナ装着口18が開口しており、このリテーナ装着口18にはリテーナ19が組み付けられている。前述した雌側端子金具13は、リテーナ19及びランス16により、各キャビティ15の内部に二重に抜け止めされている。
雌側コネクタハウジング14の上壁は、幅方向の両端部を残して前後方向に沿って切り欠かれており、上壁の両端部に残された部分が、後述する案内部50と摺接して両コネクタハウジング12,14の嵌合を案内する案内リブ51とされている。
雌側コネクタハウジング14の前壁には、上端から下方へ向かって略三分の二の領域が後方に引っ込んで形成されて、凹部20が形成されている。この凹部20の後壁の上端には、その幅方向の中央付近に、前後方向に沿ってロックアーム21が設けられている。ロックアーム21は、前端側が凹部20の後壁の上端に接続されて、この接続部分が支点とされると共に、後端側が自由端とされた片持ち状に形成されている。ロックアーム21は上下方向に撓み変形可能とされており、上面側に突設されるロック突部22が後述するロック係止部23と係合することにより、両コネクタハウジング12,14が抜け止め状態とされる。このロック突部22の前面は、上斜め後方に傾斜して形成されている。また、ロックアーム21の後端上面は押圧操作部24とされており、両コネクタハウジング12,14の嵌合状態を解除する際には、押圧操作部24を押圧操作することでロックアーム21を下方に撓み変形させ、ロック突部22とロック係止部23とのロックを解除可能になっている。
凹部20の後壁のうち、上下方向の中央付近で、且つ幅方向の両端寄りの位置には、前後方向に沿って一対の抵抗アーム52が設けられている。抵抗アーム52は、前半部分が凹部20の後壁及び、雌側コネクタハウジング12の側壁に接続されると共に、後半部分が、前半部分に比べてやや肉薄の自由端とされた片持ち状に形成されており、この後半部分が上下方向に撓み変形可能とされている。抵抗アーム52の上面自由端寄りには、後述する案内部50と突き当たって嵌合抵抗を発生させる抵抗突起53が形成されている。この抵抗突起53の前面は、ロック突部22の前面の斜面よりも切り立った状態に形成されている。
凹部20の後壁の下端寄りの位置には、短絡端子11を後述する解除位置にまで押し込むことで雄側端子金具10の短絡を解除する押し込み部25が、前方に突出すると共に、幅方向に2つ並んで形成されている。各押し込み部25は略板状をなしており、図12に示すように、上方から見て、先端部がやや先細り形状に形成されて、後述する案内筒部26に挿入しやすいようになっている。押し込み部25の先端部の下面側には、下斜め後方に傾斜するテーパ面27Aが形成されており、後述する解除案内面28と摺接可能に形成されている。また、図2及び図4に示すように、押し込み部25の下面には、その幅方向の中央付近から垂下すると共に前後方向に延びる支持壁29が形成されており、支持壁29の下端部は凹部20の底壁と連結されている。押し込み部25の先端は、雄側コネクタハウジング12の前端縁から前方にはみ出さないように設定されている。
押し込み部25の上面の先端部には、その幅方向の中央付近に、上方に突出して形成されて、短絡端子11を引っかけて後述する短絡位置に連れ戻すための連れ戻し部30が形成されている。この連れ戻し部30の前端部には上斜め後方に傾斜したテーパ面27Bが形成されると共に、後端部には、押し込み部25の上面と直角に切り立って段差部31が形成されており、後述する連れ戻し係止部32と係合可能に形成されている。
(雄側コネクタハウジング12)
次に、雄側コネクタハウジング12について説明する。図1及び図3に示すように、雄側コネクタハウジング12は合成樹脂製であり、その下面側には雄側コネクタハウジング12全体を図示しない固定壁に取り付けるためのブラケット固定部55が設けられている。また、雄側コネクタハウジング12の前半領域は、前面に開口する嵌合凹部33となっており、ここに雌側コネクタハウジング14が収容される。
嵌合凹部33の上壁の内側壁には、幅方向の中央付近に、前端寄りの位置から後端縁にまで、上方にやや引っ込んで前後方向に延びる溝が形成されており、この溝の前端部が、ロックアーム21と係合するロック係止部23とされている。ロック係止部23を構成する上壁の前面側には、下斜め後方に傾斜する斜面が形成されている。また、嵌合凹部33の上壁の内側壁において、ロック係止部23を幅方向から挟む位置には雌側コネクタハウジング14の嵌合を案内するための案内部50が、前後方向に延びて、嵌合凹部33の前端から後壁に達するまで形成されている。この案内部50は、嵌合凹部33の上壁の内側壁から下方に垂下した後、幅方向の外方に延出されており、それぞれは断面が略L字状をなして、相互に背中合わせ状に形成されている。この案内部50の前端面は、抵抗アーム52の抵抗突起53の前面と当接して、嵌合抵抗を発生させるようになっている。また、図2に示すように、案内部50と、嵌合凹部33の上部側の内壁とに囲まれた領域内に、雌側コネクタハウジング14の案内リブ51が沿うように進入することで、両コネクタハウジング12,14の嵌合を案内するようになっている。
嵌合凹部33の後壁の下端寄りの位置には、複数のキャビティ15(本実施形態では4つ)が幅方向に並列して形成され、各キャビティ15に雄側端子金具10が挿入されている。雄側端子金具10は雄側コネクタハウジング12に対し、上述した雌側端子金具13と雌側コネクタハウジング14と同様にして抜け止めされている。すなわち、雄側端子金具10の底面に形成された係止突起17と、キャビティ15の底面に形成されたランス16とが係止すると共に、各キャビティ15に連通するリテーナ装着口18に組み付けられたリテーナ19により、雄側端子金具10は、各キャビティ15の内部に二重に抜け止めされている。
隣接した2つのキャビティ15の上方には収容室34が形成されており、雄側コネクタハウジング12内に幅方向に2つ並んで形成されている。各収容室34には短絡端子11が収容されている。収容室34とキャビティ15とは、仕切壁35により仕切られている。この仕切壁35の前部には、仕切壁35を切り欠いて開口部36が形成されており、この開口部36により収容室34とキャビティ15とが連通するようになっており、キャビティ15内に収容された雄側端子金具10が部分的に収容室34内に露出している。この開口部36の後方の口縁には、テーパ面27Cが形成されている。収容室34の上壁37は、嵌合凹部33へ向けて前方に張り出しており、延出壁54とされている。また、収容室34の上壁37には上方にやや引っ込んで段差が形成されており、その前端は後述する係止爪38と係合する係止部39とされている。
(短絡端子11)
収容室34には、導電性を有する板材からなる短絡端子11が前後方向に移動可能に収容されている。図1及び図4に示すように、短絡端子11は、本体部40と、本体部40から前方に突出して形成される保持部41とからなる。
本体部40は、上壁48と、上壁48の両側端から下方に折り曲げ形成される側壁42とから構成される。側壁42の後端は幅方向の内方に曲げ形成されて後壁43を形成し、また側壁42の前端も幅方向の内方に曲げ形成されて前壁44を形成している。上壁48の後端からは、2本の弾性接触片45が延出して設けられており、各弾性接触片45の間隔は雄側コネクタハウジング12内の各キャビティ15の間隔とほぼ同じとされている。これらの弾性接触片45は、上壁48の後方へ突出する舌片を、下面側へ折り返して形成され、下方へ突出した逆山形状に形成されている。図5に示すように、各弾性接触片45の頂点部分は、弾性接触片45の全幅領域に形成されているのではなく、その外端寄りに位置する部分に形成されており、雄側端子金具10と接触する接点部46とされている。この接点部46は常には本体部40の側面から下方に突出している。本体部40の上壁48には、本体部40の前後方向の中央付近で、かつ幅方向の中央付近に、略コの字形の切り欠きが形成されており、この切り欠きの内側の部分が引き起こされて、収容室34の上壁37に形成された係止部39と後方から係合する係止爪38とされている。
保持部41は収容室34の上壁37及び延出壁54と弾接する方向にバネ性を有している。この保持部41の前端寄りの位置には、保持部41の両側縁から下方に折り曲げ形成された側壁49と、側壁49の下端を幅方向内側に折り曲げ形成された解除案内面28とが形成されて、略筒状をなす案内筒部26が形成されている。上記の解除案内面28は、下斜め前方に傾斜して形成されており、両コネクタハウジング12,14が嵌合する際に、押し込み部25の先端に形成されたテーパ面27Aと摺接して、保持部41を下方に撓み変形させるように形成されている。解除案内面28を形成する壁面同士は離間して形成されており、両コネクタハウジング12,14が嵌合する際に押し込み部25の支持壁29を逃がすようになっている。また、保持部41の幅方向中央には、前後方向に延びて開口が形成されて、両コネクタハウジング12,14が離間する際に連れ戻し部30と係合可能な連れ戻し係止部32とされている。連れ戻し係止部32は、後部がやや幅狭に形成されている。この連れ戻し係止部32の前方には、略コの字状の切り欠きが形成されており、この切り欠きの内側の部分が引き起こされて、延出壁54の前端縁と前方から係合可能な弾性爪47とされている。
短絡端子11は収容室34に対し嵌合凹部33側から差し込んで組み付けられて、図1及び図12に示す位置に保持される。この状態では、短絡端子11の弾性爪47は、前方から、延出壁54の前端縁に当接しており、これにより、短絡端子11が後方に変位するのを規制している。また、短絡端子11の係止爪38は、後方から、収容室34の係止部39に当接しており、これにより、短絡端子11が前方に変位するのを規制している。このとき、短絡端子11の弾性接触片45の接点部46は収容室34の開口部36内に進入して、この開口部36に露出された雄側端子金具10に接触するようになっている。各弾性接触片45がそれぞれの雄側端子金具10に接触されることで、隣接した雄側端子金具10間は短絡端子11によって短絡された状態とされる。このときの短絡端子11の位置が短絡位置とされている。
両コネクタハウジング12,14が図6に示す状態にある場合には、ロックアーム21のロック突部22の前面側の斜面と、ロック係止部23を構成する上壁の前面側の斜面とが当接するようになっている。また、案内部50の前壁の外側面と、抵抗アーム52の抵抗突起53の前面とが当接することにより大きな嵌合抵抗が発生し、両コネクタハウジング12,14の嵌合動作が一旦規制されるようになっている。そして、押し込み部25が、案内筒部26内に進入し始めるようになっている。
図7に示す状態では、押し込み部25の先端の下側面が解除案内面28に前方から当接し始める。また、雄側端子金具10の先端が、雌側端子金具13に進入し始めるようになっている。なお、このとき、抵抗アーム52は案内部50の干渉により下方に撓み変形し、抵抗突起53と案内部50との間の係合が解除される。こうして嵌合抵抗が消失すると、その間に両コネクタハウジング12,14に付与されていた大きな嵌合操作力が両コネクタハウジング12,14を嵌合方向に接近させる大きな慣性力として作用するようになっている。そして、抵抗アーム52は、下方に撓み変形したまま、案内部50の下側壁に摺接しつつ前進するようになっている。一方、ロックアーム21は、ロック係止部23を構成する上壁とロック突部22とが当たり合って、下方に撓み変形した状態になっている。上記の慣性力の大きさは、本発明では、両端子金具10,13同士の嵌合抵抗、ロック係止部23を構成する上壁とロック突部23とが当たり合う際に発生する嵌合抵抗、抵抗アーム52が案内部50の下側面に摺接しながら前進する際の嵌合抵抗、及び短絡端子11が押し込み部25に押し込まれて仕切壁35に乗り上げる際の抵抗など、両コネクタハウジング12,14が嵌合する際に発生する嵌合抵抗の総和よりも大きくなるように設定してある。
図8及び図13に示す状態では、雌側コネクタハウジング14が前進して、押し込み部25の先端の下側面が解除案内面28に前方から当接し、解除案内面28が押し込み部25の先端に形成されたテーパ面27Aと摺接して下方に撓み変形するようになっている。すると、保持部41が下方に撓み変形して、弾性爪47と延出壁54の前端縁との係合が解除されるようになっている。そして、押し込み部25の先端が短絡端子11の前壁44と前方から当接した状態になっており、短絡端子11は、押し込み部25に押し込まれて、収容室34の後方に変位可能になっている。そして、雌側コネクタハウジング14の連れ戻し部30が、短絡端子11の連れ戻し係止部32内に下方から入り込んだ状態になっている。なお、弾性爪47と延出壁54の前端縁との係合が解除されるタイミングは、抵抗突起53と案内部50との係合が外れて嵌合抵抗が消失するタイミングよりも早く設定されていてもよい。またこのとき、雄側端子金具10と雌側端子金具13とが電気的に接続するようになっている。
短絡端子11が図9及び図14に示す位置に移動した状態では、弾性接触片45の接点部46は仕切壁35に乗り上げて、この仕切壁35が短絡端子11と雄側端子金具10との間に介在することで隣接する雄側端子金具10同士の短絡が解除されるようになっている。このときの短絡端子11の位置が解除位置とされている。解除位置においては、短絡端子11の後壁43は収容室34の後壁と前方から突き当たっており、これにより短絡端子11が後方へ変位するのを規制している。一方、ロック突部22はロック係止部23を通過して、両者の当接が解除され、ロックアーム21が復帰変形し、ロック突部22とロック係止部23とが係合して両コネクタハウジング12,14が離間する方向に変位することが規制されるようになっている。
図10及び図15に示す状態では、連れ戻し部30の段差部31が連れ戻し係止部32の後端縁に後方から当接した状態になっている。このとき短絡端子11は連れ戻し部30に引っ張られて前方に変位可能になっている。一方、ロックアーム21はロック突部22とロック係止部23を構成する上壁とが当たり合って下方に撓み変形した状態になっている。また抵抗アーム52は、下方に撓み変形したまま案内部50の下側壁と摺接しつつ後退するようになっている。
短絡端子11が図11及び図16に示す位置に移動した状態では、短絡端子11の係止爪38が、収容室34の上壁37に形成された係止部39に後方から当接した状態になっている。このとき、係止爪38と係止部39との間の係合力は、連れ戻し部30と連れ戻し係止部32との間の係合力よりも大きく設定されているから、連れ戻し部30と連れ戻し係止部32との係合が解除可能になっている。すると、保持部41は上壁37及び延出壁54に弾接するようなバネ性を有しているので、上方に復元変形して延出壁54に弾接し、弾性爪47が延出壁54の前端縁に前方から当接し、短絡端子11が後方に変位するのを規制するようになっている。これにより、短絡端子11を短絡位置に残したまま、雄側コネクタハウジング12と雌側コネクタハウジング14とを離間させることができる。なお、図11及び図16に示す状態よりも、両コネクタハウジング12,14を離間させると、雄側端子金具10の先端が雌側端子金具13から離間して、両端子金具10,13同士の電気的接続が解除されるようになっている。
次に、上述した構成の両コネクタハウジング12,14の嵌合操作手順を説明する。まず、図1及び図12に示すように、両コネクタハウジング12,14が嵌合される前の状態においては、短絡端子11は、弾性爪47が前方から延出壁54の前端縁に当接することにより、後方に変位するのを規制されており、また、係止爪38が後方から係止部39に当接することにより、前方に変位するのを規制されている。これにより、短絡端子11は、隣接する雄側端子金具10同士が短絡された短絡位置に保持されている。
次に、雌側コネクタハウジング14に形成された案内リブ51を、雄側コネクタハウジング12に形成した案内部50と、嵌合凹部33上部側のの内壁とに囲まれた領域に沿わせつつ、雌側コネクタハウジング14を雄側コネクタハウジング12の嵌合凹部33内に挿入すると、図6に示すように、雄側コネクタハウジング12の押し込み部25が、短絡端子11に形成された案内筒部26に進入し始める。このとき押し込み部25の支持壁29は、解除案内面28を形成する壁面同士の隙間に進入するようになっている。一方、ロックアーム21に形成されたロック突部22が、雄側コネクタハウジング12に形成されたロック係止部23を構成する上壁と前方から当接し始める。また、抵抗アーム52の抵抗突起53が案内部50の前壁の外側面と前方から当接して、嵌合抵抗が発生し、両コネクタハウジング12,14の嵌合動作が一旦規制される。
上記の状態で、両コネクタハウジング12,14に対して嵌合抵抗を上回る大きな嵌合操作力を付与すると、図7に示すように、抵抗アーム52が下方に撓み変形して案内部50の下面側に潜り込んで、抵抗突起53と案内部50との係合が解除されることにより、嵌合抵抗が消失する。すると、両コネクタハウジング12,14に付与されていた嵌合操作力が両コネクタハウジング12,14を嵌合方向に接近させる大きな慣性力として作用する。このとき、ロック係止部23を構成する上壁とロック突部22とが当たり合って、ロックアーム21は下方に撓み変形する。また、短絡端子11の解除案内面28に、押し込み部25の先端に形成されたテーパ面27Aが当接し始める。
慣性力によって両コネクタハウジング12,14の嵌合が進むと、図8及び図13に示すように、短絡端子11の解除案内面28に、押し込み部25の先端に形成されたテーパ面27Aが摺接する。すると、保持部41が下方に撓み変形し始め、保持部41に形成された弾性爪47と、延出壁54の上端縁との係合が解除される。これにより短絡端子11が収容室34内を後方に変位可能となる。また、雌側コネクタハウジング14に形成された連れ戻し部30が、短絡端子11に形成された連れ戻し係止部32内に下方から進入する。押し込み部25が短絡端子11の前壁44に前方から当接し、この押し込み部25により短絡端子11が押し込まれて、収容室34の後方に移動する。このように、本実施形態によれば、雌側コネクタハウジング14が前進することにより、弾性爪47と延出壁54の前端縁との係合を解除し、短絡端子11を後方に移動可能とすることができる。さらにこのとき、雄側端子金具10と雌側端子金具13とが電気的に接続される。
さらに嵌合が進むと、図9及び図14に示すように、短絡端子11が押し込み部25に押し込まれて解除位置に移動し、短絡端子11の後壁43が収容室34の後壁と突き当たって、短絡端子11が後方へ変位することが規制される。このとき、短絡端子11の弾性接触片45が収容室34の仕切壁35に形成されたテーパ面27Cに乗り上げる。これにより、仕切壁35が弾性接触片45の接点部46と雄側端子金具10との間に介在することで、隣接する雄側端子金具10同士の短絡が解除される。このように、仕切壁35は、雄側コネクタハウジング12内に収容された雄側端子金具10よりも後方、すなわち雄側コネクタハウジング12の奥部に設けられているから、仕切壁35が異物と突き当たって変形するのを防止できる。一方、ロック突部22はロック係止部23を通過して、両者の当接が解除され、ロックアーム21が復帰変形し、ロック突部22とロック係止部23とが係合して両コネクタハウジング12,14が離間する方向に変位することが規制される。このようにして両コネクタハウジング12,14の嵌合が完了する。本実施形態によれば、既に図8及び図13に示す状態で、雄側端子金具10と雌側端子金具13とは電気的に接続するようになっているので、両端子金具10,13同士が電気的に接続した後に、隣接する雄側端子金具10同士の短絡を解除することができる。
次に、両コネクタハウジング12,14を離間させる手順について説明する。まず、押圧操作部24を押圧操作することでロックアーム21を下方へ撓み変形させ、ロック突部22とロック係止部23とのロックを解除し、次に雌側コネクタハウジング14を後方に引っ張る。このとき、雌側コネクタハウジング14の連れ戻し部30は、まだ短絡端子11の連れ戻し係止部32の前端縁と当接していないので、短絡端子11は解除位置に残された状態にある。一方、抵抗アーム52は、下方に撓み変形した状態のまま、案内部50の下側面を摺接しつつ、後方に移動するようになっている。
さらに両コネクタハウジング12,14の離間が進むと、図10及び図15に示すように、連れ戻し部30の段差部31が、連れ戻し係止部32の前端縁に後方から係止する。これにより、短絡端子11は、連れ戻し部30に引っ張られて、前方に移動する。すると、弾性接触片45がテーパ面27を滑り降りて、弾性接触片45の接点部46と雄側端子金具10とが接触し、雄側端子金具10同士が短絡する。一方、ロック突部22とロック係止部23を構成する上壁とが当たり合って、ロックアーム21は下方へ撓み変形した状態になっている。
さらに両コネクタハウジング12,14の離間が進むと、図11及び図16に示すように、短絡端子11の係止爪38が、収容室34の上壁37に形成された係止部39に後方から係合し、短絡端子11が前方に変位することが規制される。すると、係止爪38と係止部39との間の係合力は、連れ戻し部30と連れ戻し係止部32との間の係合力よりも強く設定されているので、連れ戻し部30と連れ戻し係止部32との間の係合が解除される。すると、保持部41は上壁37及び延出壁54に弾接するようなバネ性を有しているので、上方に復元変形して延出壁54に弾接し、弾性爪47が延出壁54の前端縁に前方から当接し、短絡端子11が後方に変位するのを規制する。これにより、短絡端子11は前後方向への変位が規制されて、短絡位置に保持される。
さらに雌側コネクタハウジング14が後退すると、短絡端子11が短絡位置に残されたまま、雌側コネクタハウジング14が雄側コネクタハウジング12と離間し、ロックアーム21及び抵抗アーム52は復帰変形する。また、雄側端子金具10と雌側端子金具13との電気的接続も解除される。このように本実施形態によれば、両端子金具10,13の電気的接続が解除される前に、隣接する雄側端子金具10同士を短絡させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、両コネクタハウジング12,14の嵌合が進行するに従って、短絡端子11は、押し込み部25により押し込まれて、仕切壁35の上に乗り上げつつ収容室34の後方に移動する。両コネクタハウジング12,14が正規嵌合すると、短絡端子11と雄側端子金具10との間に仕切壁35が介在することで雄側端子金具10同士の短絡が解除される。このように、仕切壁35は、雄側コネクタハウジング12内に収容された雄側端子金具10よりも後方、すなわち雄側コネクタハウジング12の奥部に設けられているから、仕切壁35が異物と突き当たって変形するのを防止できる。
また、短絡端子11には解除案内面28が形成されていることにより、両コネクタハウジング12,14を嵌合する際に、押し込み部25が解除案内面28と摺接することで保持部41が撓み変形し、弾性爪47と延出壁54との係合が解除される。このように本実施形態によれば、弾性爪47と延出壁54との係合の解除動作を、両コネクタハウジング12,14の嵌合動作と共に円滑に行うことができる。
さらに、両コネクタハウジング12,14を離間させる際には、短絡端子11は、雌側コネクタハウジング14に引き連れられて、短絡位置まで自動的に移動する。短絡端子11が短絡位置に移動すると、短絡端子11に形成された係止爪38と、収容室34の壁面に形成された係止部39とが係止して、短絡端子11が前方へ変位するのを規制する。すると、係止爪38と係止部39との間の係合力が、連れ戻し部30と連れ戻し係止部32との間の係合力よりも大きく設定されていることから、連れ戻し部30と連れ戻し係止部32との間の係合が解除されて、短絡端子11を短絡位置に残したまま、雌側コネクタハウジング14を雄側コネクタハウジング12から離間させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、収容室34に短絡端子11を雄側端子金具10に接触させるための開口部36を設けるようにしたが、短絡端子11を、雄側端子金具10の先端に形成されたタブに接触させるようにすれば、開口部36は必ずしも設ける必要はない。
(2)本実施形態では、短絡端子11の保持部41は、収容室34の上壁37及び延出壁54と弾接するようなバネ性を有する構成としたが、これに限られず、収容室34の側壁と弾接するバネ性を有する構成としてもよい。
(3)本実施形態では、保持部41は短絡端子11から前方に延設される構成としたが、これに限られず、例えば保持部41として、短絡端子11と係合可能な係止部を雄側コネクタハウジング12に形成する構成としてもよい。
(4)本実施形態では、両コネクタハウジング12,14を離間させる際に、短絡端子11が短絡位置に連れ戻されて、この短絡位置に短絡端子11を残したまま、両コネクタハウジング12,14が離間する構成としたが、これに限られず、両コネクタハウジング12,14を離間させた後に、短絡端子11を解除位置から短絡位置に移動させる構成としてもよい。
(5)本実施形態では、短絡端子11は、雄側コネクタハウジング12に配されて、雄側端子金具10に接触して、隣接する雄側端子金具10同士を短絡する構成としたが、これに限られず、短絡端子11は、雌側コネクタハウジング14に配されて、雌側端子金具13と接触して、隣接する雌側端子金具13同士を短絡する構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係るコネクタの嵌合前の状態を示す縦断面図 雌側コネクタハウジングの正面図 雄側コネクタハウジングの正面図 短絡端子及び押し込み部を示す一部拡大斜視図 短絡端子の正面図 両コネクタハウジングの嵌合初期状態を示す縦断面図 両コネクタハウジングの嵌合途中状態を示す縦断面図 図7における両コネクタハウジングの嵌合途中状態のさらに進んだ状態を示す縦断面図 両コネクタハウジングの嵌合が完了した状態を示す縦断面図 両コネクタハウジングの嵌合解除の初期状態を示す縦断面図 両コネクタハウジングを嵌合解除の途中状態を示す縦断面図 両コネクタハウジングの嵌合前の状態を示す平断面図 両コネクタハウジングの嵌合途中状態を示す平断面図 両コネクタハウジングの嵌合が完了した状態を示す平断面図 両コネクタハウジングの嵌合解除の初期状態を示す平断面図 両コネクタハウジングが嵌合解除の途中状態を示す平断面図
符号の説明
10…雄側端子金具(端子金具)
11…短絡端子
12…雄側コネクタハウジング(一方のコネクタハウジング)
13…雌側端子金具(端子金具)
14…雌側コネクタハウジング(他方のコネクタハウジング)
15…キャビティ
25…押し込み部
28…解除案内面
30…連れ戻し部
32…連れ戻し係止部
34…収容室
35…仕切壁
38…係止爪
39…係止部
41…保持部
45…弾性接触片
47…弾性爪

Claims (3)

  1. 互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジング内には、複数本の端子金具を収容するキャビティと、仕切壁により前記キャビティと仕切られると共に、前記端子金具を短絡可能な短絡端子を収容する収容室とが設けられ、
    前記短絡端子は、前記端子金具と接触する短絡位置と、前記端子金具と非接触状態となる解除位置との間で移動可能に設けられたコネクタにおいて、
    前記短絡端子は、保持部によって前記一方のコネクタハウジングと係合することで、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方への変位を規制されて前記短絡位置に保持されるようになっており、前記短絡端子が前記短絡位置にあるときには、前記短絡端子に設けられた弾性接触片が、前記仕切壁の前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方側の端縁よりも前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方の位置で前記端子金具と接触することで前記端子金具同士を短絡状態とするようになっており、
    前記保持部は、前記両コネクタハウジングが嵌合するにつれて、前記短絡端子が前記他方のコネクタハウジングに形成された押し込み部で押し込まれることにより、前記短絡端子と前記一方のコネクタハウジングとの係合を解除する構成とされており、前記短絡端子は、前記押し込み部で押し込まれて前記仕切壁の上に乗り上げつつ、前記収容室内を前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方に移動し、
    前記両コネクタハウジングが正規嵌合すると、前記短絡端子は前記解除位置に移動して前記端子金具と離間し、前記端子金具同士の短絡を解除するようになっており、
    かつ、前記保持部は、前記短絡端子から前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方に延設されてなると共に、前記収容室の一側壁と弾接する方向にバネ性を有しており、
    前記保持部には、前記短絡端子が前記短絡位置にあるときには前記保持部と弾接する前記収容室の一側壁と係合して、前記短絡端子が前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方へ変位するのを規制する弾性爪と、前記両コネクタハウジングが嵌合するときには前記押し込み部と摺接して、前記弾性爪と前記収容室の一側壁との係合を解除する方向に前記保持部を撓ませる解除案内面とが形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記短絡端子には、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときに、前記他方のコネクタハウジングに形成された連れ戻し部と係合する連れ戻し係止部が形成されており、
    前記連れ戻し部と、前記連れ戻し係止部とは、前記両コネクタハウジングを離間させる際に、前記他方のコネクタハウジングが前記短絡端子を連れ戻し可能に係合するように形成されており、
    前記短絡端子には、前記短絡端子が短絡位置にあるときには、前記短絡端子が一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方へ変位するのを規制するための係止爪が形成されており、
    前記収容室のうち前記係止爪と対向する壁面には、前記係止爪と係合する係止部が形成されており、前記係止爪と前記係止部との間の係合力は、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との間の係合力よりも大きく設定されていることで、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との係合が解除可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジング内には、複数本の端子金具を収容するキャビティと、仕切壁により前記キャビティと仕切られると共に、前記端子金具を短絡可能な短絡端子を収容する収容室とが設けられ、
    前記短絡端子は、前記端子金具と接触する短絡位置と、前記端子金具と非接触状態となる解除位置との間で移動可能に設けられたコネクタにおいて、
    前記短絡端子は、保持部によって前記一方のコネクタハウジングと係合することで、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方への変位を規制されて前記短絡位置に保持されるようになっており、前記短絡端子が前記短絡位置にあるときには、前記短絡端子に設けられた弾性接触片が、前記仕切壁の前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方側の端縁よりも前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方の位置で前記端子金具と接触することで前記端子金具同士を短絡状態とするようになっており、
    前記保持部は、前記両コネクタハウジングが嵌合するにつれて、前記短絡端子が前記他方のコネクタハウジングに形成された押し込み部で押し込まれることにより、前記短絡端子と前記一方のコネクタハウジングとの係合を解除する構成とされており、前記短絡端子は、前記押し込み部で押し込まれて前記仕切壁の上に乗り上げつつ、前記収容室内を前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向後方に移動し、
    前記両コネクタハウジングが正規嵌合すると、前記短絡端子は前記解除位置に移動して前記端子金具と離間し、前記端子金具同士の短絡を解除するようになっており、
    かつ、前記短絡端子には、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときに、前記他方のコネクタハウジングに形成された連れ戻し部と係合する連れ戻し係止部が形成されており、
    前記連れ戻し部と、前記連れ戻し係止部とは、前記両コネクタハウジングを離間させる際に、前記他方のコネクタハウジングが前記短絡端子を連れ戻し可能に係合するように形成されており、
    前記短絡端子には、前記短絡端子が短絡位置にあるときには、前記短絡端子が一方のコネクタハウジングの嵌合方向前方へ変位するのを規制するための係止爪が形成されており、
    前記収容室のうち前記係止爪と対向する壁面には、前記係止爪と係合する係止部が形成されており、前記係止爪と前記係止部との間の係合力は、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との間の係合力よりも大きく設定されていることで、前記連れ戻し部と前記連れ戻し係止部との係合が解除可能になっていることを特徴とするコネクタ。
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