JP5246018B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来より、エアバッグ回路に用いられるコネクタ等では、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングのうちの第1ハウジングに、一対の端子金具と、両端子金具に弾性的に接触するショート端子とが設けられ、両ハウジングの嵌合前、両端子金具がショート端子を介して短絡状態に保たれることにより、両端子金具間に生じる電位差に起因してエアバッグ回路が誤作動しないように担保されている(例えば、特許文献1を参照)。
ショート端子には、両端子金具への接点部を有する一対の弾性接触片が撓み可能に設けられ、第2ハウジングには、突片状の解除突起が設けられている。両ハウジングの嵌合の過程では、解除突起が弾性接触片の傾斜面に当接し、さらなる嵌合の進行によって解除突起が傾斜面を摺動することにより、その傾斜を利用して弾性接触片が係止解除方向に撓み変形し、もって両端子金具の短絡状態が解除されるようになっている。
特開2008−97908号公報(第6図)
ところで、上記のコネクタでは、ショート端子のサイズに応じて弾性接触片のサイズが定まることから、弾性接触片は小さくなるきらいがあった。このため、弾性接触片に当接する解除突起も小さくならざるを得ず、結果、解除突起の剛性が低下し、ひいては解除動作の信頼性が低下するおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、短絡状態を解除する際の解除動作の信頼性を向上することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、前記第1ハウジングに収容される複数の端子金具と、前記第1ハウジングに収容され、対をなす端子金具同士を互いに短絡させるショート端子とを備えたコネクタであって、前記第1ハウジングには、前記両端子金具と前記ショート端子との間を開放して前記ショート端子の前記両端子金具への接点部が進入する開口部と、前記開口部の後方に位置し、前記両端子金具と前記ショート端子との間を仕切る壁部とが設けられ、前記第2ハウジングには、前記両端子金具と前記ショート端子との接触状態を解除する解除部が設けられ、前記ショート端子は、前記開口部を介して前記接点部と前記両端子金具とが互いに接触することで両端子金具を短絡状態に保持する短絡位置と、この短絡位置から前記両ハウジングの嵌合の過程で前記解除部に押し込まれて後退させられ、前記接点部が前記壁部に乗り上がることで前記短絡状態を解除する短絡解除位置とに移動可能とされ、前記解除部は、前記両ハウジングの嵌合の過程で前記ショート端子を押圧する押圧面を有し、前記ショート端子は、前記押圧面と面接触する被押圧面を有しており、前記ショート端子と前記第1ハウジングのいずれか一方には、前記短絡位置にて他方に弾性的に係止されて前記ショート端子の前記短絡解除位置への移動を規制する係止片が撓み変形可能に設けられ、前記解除部には、前記ショート端子を押圧するのに伴って前記係止片と当接してこの係止片を係止解除方向に撓み変形させる係止解除部が設けられ、前記押圧面は、前記解除部の前端において前記係止解除部を挟んだ両側に配置され、前記被押圧面は、前記ショート端子の前端において前記係止片を挟んだ両側に配置されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項にものにおいて、前記ショート端子には、前記接点部を有する弾性接触片が片持ち梁状に設けられ、前記被押圧面は、前記弾性接触片の先端よりも前方にあって正面から見た場合に前記弾性接触片の先端を覆い隠すように配置されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記弾性接触片は、基端側を支点として内外に撓み変形可能とされ、前記ショート端子には、前記弾性接触片の基端部の内面に沿って配置されることで前記弾性接触片の内側への過度撓みを規制する内壁と、前記弾性接触片の基端部の外面に沿って配置されることで前記弾性接触片の外側への過度撓みを規制する外壁とが設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両ハウジングの嵌合の過程でショート端子が解除部に押し込まれて後退させられると、接点部が壁部に乗り上がることで両端子金具の短絡状態が解除されるため、両端子金具の短絡状態を解除するに際して、解除部がショート端子の弾性接触片のような限られた部位を押し込む必要がなく、解除部の形状及びサイズの自由度が高められる。したがって、解除部の剛性を高めることにより、解除動作の信頼性が向上する。
また、押圧面と被押圧面とが面接触した状態でショート端子が押し込まれるから、ショート端子の移動動作の円滑性が確保される。
また、両ハウジングの嵌合の過程で、解除部がショート端子を押圧すると、それに伴って係止解除部が係止片を係止解除方向に撓み変形させ、ショート端子の短絡解除位置への移動を可能とするから、両ハウジングの嵌合作業と係止片の係止状態を解除する作業とを別々に分けて行う必要がなく、作業性に優れる。
また、押圧面が解除部の前端において係止解除部を挟んだ両側に配置され、被押圧面がショート端子の前端において係止片を挟んだ両側に配置されているから、ショート端子の係止状態が解除された後、ショート端子の移動動作がバランス良くスムーズになされる。
<請求項の発明>
被押圧面が弾性接触片の先端よりも前方にあって正面から見た場合に弾性接触片の先端を覆い隠すように配置されているから、弾性接触片の先端に異物が干渉して弾性接触片が塑性変形等するのが回避される。また、被押圧面とは別に弾性接触片の保護面を設けるよりも、ショート端子の構成を簡素にできる。
<請求項の発明>
ショート端子には弾性接触片の内側への過度撓みを規制する内壁と弾性接触片の外側への過度撓みを規制する外壁とが設けられているから、第1ハウジングへの収容前、弾性接触片が不用意に過度撓みして塑性変形等するのが回避される。
実施形態1のコネクタの嵌合状態を示す断面図である。 押圧面が被押圧面に当接した直後の状態を示す断面図である。 押圧面が被押圧面を押圧してショート端子が後退した状態を示す断面図である。 係止解除部が係止片に当接した直後の状態を示す要部破断斜視図である。 押圧面が被押圧面を押圧してショート端子が後退した状態を示す要部破断斜視図である。 係止解除部がショート端子の係止片に当接する前の状態を示す断面図である。 係止解除部が係止片に当接して係止状態が解除された直後の状態を示す断面図である。 ショート端子が後退して短絡解除位置に至った状態を示す断面図である。 第1サブハウジングの斜視図である。 ショート端子がショート端子収容室に収容された状態を示す要部破断斜視図である。 ショート端子の斜視図である。 ショート端子の断面図である。 図12とは異なる向きで切断したショート端子の断面図である。 ショート端子の展開図である。 第2ハウジングの分解斜視図である。 第1ハウジングの分解斜視図である。 実施形態2のコネクタにおける第2サブハウジングの斜視図である。 ムービングプレートに第2サブハウジングが嵌着された状態を示す斜視図である。 実施形態3のコネクタにおいて、ショート端子収容室にショート端子が挿入される状態を示す断面図である。 ショート端子収容室にショート端子が挿入される状態を示す背面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図16によって説明する。
コネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング10、60と、第1ハウジング10に収容される第1端子金具100及びショート端子40と、第2ハウジング60に収容される第2端子金具200とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については、両ハウジング10、60の互いの嵌合面側を前方とする。
第2ハウジング60は合成樹脂製であって、図1及び図15に示すように、縦長で略角筒状のホルダ61と、ホルダ61に収容される第2サブハウジング62及びムービングプレート63とを有する。ホルダ61の略前半部は、第1ハウジング10を嵌合可能な嵌合部64とされ、嵌合部64には、前方に開放する嵌合空間65が保有されている。嵌合部64の両側壁の内面には、円柱状をなす一対のカムフォロア66が突設され、カムフォロア66を挟んだ両側にはムービングプレート63に対するロック孔67が凹設されている。
ホルダ61の略後半部は、第2サブハウジング62を収容可能なハウジング収容部68とされ、ハウジング収容部68には、高さ方向に一対の第2ハウジング収容室69が画成されている。ハウジング収容部68の高さ方向略中央部における両第2ハウジング収容室69の間からは、両ハウジング10、60の嵌合を案内するとともに、両ハウジング10、60の誤嵌合を防止する位置決めリブ70が嵌合空間65に突出して形成されている。
第2サブハウジング62は縦長の角ブロック状をなし、その内部には幅方向に二列で高さ方向に複数段のキャビティ71が形成されている。各キャビティ71内には、後方から雄端子金具とされる第2端子金具200が挿入され、挿入された第2端子金具200のタブ201が嵌合空間65に突出して配置されている。
ムービングプレート63はホルダ61の嵌合空間65に挿入され、嵌合空間65の開口面積に対応するサイズをもった板状のプレート本体72と、プレート本体72の外周縁から前方に突出する前側突条片73と、プレート本体72の外周縁から後方に突出する後側突条片74とからなる。このムービングプレート63は、ハウジング収容部68の前面から離間した初期位置と、第2ハウジング収容室69の前面に近接する嵌合位置との間を移動可能とされ、両ハウジング10、60の嵌合に伴い第1ハウジング10に押されて後退させられることで初期位置から嵌合位置へと変位する。
後側突条片74はハウジング収容部68の前面に開口するスリット孔75に嵌入され、ムービングプレート63の移動時には後側突条片74がスリット孔75内を摺動することで、ムービングプレート63の移動案内をなす。前側突条片73の内側には第1ハウジング10が嵌合され、これによって第1ハウジング10の遊動が規制される。また、前側条状片73には、嵌合部64のロック孔67に嵌ることでムービングプレート63を初期位置に保持する撓み可能なロック片76が含まれている。
プレート本体72には、第2サブハウジング62のキャビティ71と対応する位置に、複数の位置決め孔77が設けられている。位置決め孔77にはタブ201の先端部が位置決め状態に挿入され、これにより、タブ201の変形が防止されている。また、プレート本体72には、両第2サブハウジング62と対応する領域間に、位置決めリブ70が貫通するリブ貫通孔78が形成されている。そして、プレート本体72の前面には、片側の第2サブハウジング62と対応する領域に、解除部79が設けられている。解除部79は、両ハウジング10、60の嵌合に伴ってショート端子40と係合し、ショート端子40を介して接続された対をなす第1端子金具100同士の短絡状態を解除する役割を果たす。
詳しくは解除部79は、プレート本体72の前面から前方に突出する角柱状の解除本体部80と、解除本体部80の先端面から前方に突出する先鋭状の係止解除部81とからなる。係止解除部81は解除本体部80の先端面の高さ方向略中央部に形成され、係止解除部81の前面は、図6に示すように、前方へ向けて傾斜するテーパ状の案内斜面82とされている。解除本体部80の先端面のうち係止解除部81を挟んだ両側には高さ方向に沿ったフラットな押圧面83が形成されている。係止解除部81は第1ハウジング10に対するショート端子40の係止状態を解除する役割を果たし、押圧面83は係止状態が解除されたショート端子40を押圧して後退させる役割を果たす。
第1ハウジング10は合成樹脂製であって、図1及び図16に示すように、縦長で略角枠状のケース11と、ケース11に収容される第1サブハウジング12と、ケース11に被せ付けられるカバー13と、カバー13に組み付けられるレバー14とを有する。
カバー13の両側外面には、一対の支軸15が突出して形成されている。レバー14は操作部16と操作部16の両端から突出する一対のアーム部17とで全体として門型をなし、アーム部17には支軸15が嵌る軸受け孔18が貫通して形成されているとともに、第2ハウジング60側のカムフォロア66と係合するカム溝19が延出して形成されている。レバー14は支軸15を中心として回動可能とされ、回動初期位置にはカム溝19内にカムフォロア66が進入され、回動の途中ではカムフォロア66がカム溝19の溝面を摺動することでレバー14と第2ハウジング60との間に発揮されるカム作用によって両ハウジング10、60が互いに引き寄せられ、回動完了位置ではカムフォロア66がカム溝19の奥端側に到達して両ハウジング10、60が正規嵌合状態に保持される。
ケース11には、高さ方向に一対の第1ハウジング収容室20が前後方向に貫通して形成され、両第1ハウジング収容室20のそれぞれには後方から第1サブハウジング12が挿入される。ケース11の外面には、カバー13及び図示しないゴム製のグロメットが掛着される複数の取付突起21が突出して形成されている。
第1サブハウジング12は、縦長の角ブロック状をなし、その内部には幅方向に二列で高さ方向に複数段のキャビティ22が形成されている。各キャビティ22内には、図2に示すように、後方から第1端子金具100が挿入され、挿入された第1端子金具100はキャビティ22の内面に突成されたランス23に弾性的に係止されて一次的に抜け止めされる。第1端子金具100は雌端子金具であって、図4に示すように、前側にあってタブ201を受け入れて第2端子金具200に接続される角筒状の本体部101と、本体部101の後方にあって電線110の端末に接続されるバレル部102とからなる。また、第2サブハウジング62には、図9に示すように、キャビティ22内に挿入された第1端子金具100を係止して第1端子金具100を二次的に抜け止めするヒンジ型のリテーナ24が設けられている。
また、両第1サブハウジング12のうち片側の第1サブハウジング12には、高さ方向略中央部で、かつ高さ方向に隣接するキャビティ22の間に、ショート端子40が収容されるショート端子収容室25が画成されている。ショート端子収容室25は前後両方向に貫通する形状とされ、その後面からショート端子40が高さ方向及び幅方向への遊動を規制された状態で挿入される。ショート端子収容室25の前面には、ショート端子40を前止めする段差部26が周方向に形成されている。段差部26の前面には、解除部79を導入可能な導入口33がテーパ状に開口して形成されている。
片側の第1サブハウジング12の一側面には、図6にも示すように、ショート端子収容室25に連通する略方形の係止受孔27が貫通して形成されている。この係止受孔27の後面には、後述するショート端子40の係止片38が弾性的に係止される。また、ショート端子収容室25の内面には、係止受孔27の開口面とは反対側に、前後方向に延びて前面に開口する進入溝28が形成され、進入溝28の後端には当受部29が形成されている。進入溝28には、後述するショート端子40の抜止片44が進入し、進入した抜止片44はショート端子40の移動によって当受部29に当接可能とされる。ショート端子収容室25の内面における当受部29の後方には、ショート端子40の組み付けの過程で、抜止片44を逃がす逃がし溝30が前後方向に延びて後面に開口して形成されている。
ショート端子収容室25の内面の両側には、図2に示すように、このショート端子収容室25と隣接するキャビティ22との間を連通して開放する開口部31が形成され、開口部31の後方にはショート端子収容室25と隣接するキャビティ22との間を仕切る壁部32が前後方向に延出して形成されている。
続いてショート端子40について説明すると、ショート端子40は導電性の金属板によって構成され、図14に示す展開状態から曲げ加工等して成形される。詳しくはショート端子40は、図11に示すように、扁平な箱状の外殻部41を備え、この外殻部41によって全体の外観が規定される。外殻部41は、断面四角形状をなし、図12に示すように、幅方向で対向する第1、第2基板部42、43を有している。
第1基板部42の前端側の高さ方向略中央部には、抜止片44が切り起こして形成されている。抜止片44は外側後方へ向けて片持ち梁状に延びる形状をなし、内外に撓み変形可能とされている。
第1基板部42の両側には、図13にも示すように、一対の弾性接触片45が略直角に曲げ起こして形成されている。両弾性接触片45は、第1基板部42の後部側から前方へ向けて片持ち梁状に真直ぐ延びる基部46と、基部46の前端から外側へ向けて山型に折り曲げられた一対の接点部47とからなり、互いに対向する内外方向に撓み変形可能とされている。両接点部47の頂部48は、図10にも示すように、開口部31を貫通して隣接するキャビティ22に臨むように配置され、そこで対応する第1端子金具100の本体部101に内側から弾性的に当接する。第1基板部42の両側の後端部には、両弾性接触片45の後端との間にスリット49を介して対向に配置された一対の第1掛止片50が略直角に曲げ起こして形成されている。両第1掛止片50には略方形の掛止孔51が貫通して形成されている。
第2基板部43の両側の後端部には、両第1掛止片50に外側から被さるようにして一対の第2掛止片52が略直角に曲げ起こして形成されている。両第2掛止片52には掛止孔51に嵌る掛止突起53が内向きに切り起こして形成されている。掛止突起53が掛止孔51に嵌ることにより、外殻部41が開き変形するのが防止される。
第2基板部43の両側には、両第2掛止片52の前方に、一対の内壁54が略直角に曲げ起こして形成されているとともに、両内壁54の前方で、かつ両内壁54の外側に、一対の外壁55が略直角に曲げ起こして形成されている。内壁54と第2掛止片52との間、及び内壁54と外壁55との間には、板幅方向に沿って深く切り込まれたスリット56が開設されている。なお、第1掛止片50、第2掛止片52、内壁54及び外壁55によって外殻部41の側壁部分が構成されている。
弾性接触片45の基部46の後側は内壁54の外面に沿って配置され、弾性接触片45の基部46の前側は外壁55の内面に沿って配置されている。弾性接触片45が自然状態にあるとき、基部46の後側の内面は、内壁54の外面に面接触状態で当接して配置され、基部46の前側は、外壁55の内面との間に少しの隙間をあけて平行に配置されている。外壁55の前端は、基部46の前端とほぼ同じ前後位置にあって接点部47の後側の斜面に臨むように配置されている。
第1、第2基板部42、43の両前端同士は高さ方向に沿った前板部57によって互いに連結されている。第1、第2基板部42、43、前板部57及び外壁55によって区画される一対の内側空間には、接点部47が進入して外側に突出する通し孔58が開口して形成されている。外殻部41の両側外方に露出する部分はこの通し孔58から突出する両接点部47のみとされている。第2基板部43の高さ方向略中央部には、図14に示すように、その後部から前板部57にかけて略Uの字の切り込み39が入れられ、切り込み39の内側に係止片38が撓み変形可能に形成されている。係止片38は、図11に示すように、第2基板部43の後部から前方へ向けて片持ち梁状に真直ぐ延びる係止本体37と、係止本体37の前端から内向きに屈曲された係止解除受部36とからなる。係止解除受部36の前面は、図12に示すように、前板部57の切り込み39内に臨みつつ前方へ向けて傾斜する案内受斜面35とされている。係止解除部81の案内斜面82が案内受斜面35を摺動することで係止片38がその基端側を支点として撓み変形する。このとき、前板部57の切り込み39内には、前方から係止解除部81が適合して嵌合する。
係止片38の係止本体37の前端部には、係止受孔27に嵌る係止突起59が外向きに切り起こして形成されている。係止突起59は、斜め後方へ片持ち梁状に突出する形状とされている。係止突起59の先端が係止受孔27の後面に突き当てられることにより、ショート端子40の後退変位が規制される。
前板部57には、係止片38の係止解除受部36を挟んだ両側に、高さ方向に沿ってフラットな一対の被押圧面34が形成されている。両ハウジング10、60の嵌合の過程で、被押圧面34には解除本体部80の押圧面83が面接触状態で当接し、両ハウジング10、60の嵌合の進行により、解除本体部80がショート端子40を押動して、ショート端子40が後退させられる。弾性接触片45の先端は、前板部57の後方にあって正面から見ると被押圧面34によって隠蔽されて保護される。つまり、前板部57の被押圧面34は、弾性接触片45の先端を保護する保護面としての機能を兼備する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
ショート端子40が第1ハウジング10に装着される前の単品状態においては、弾性接触片45の基部46の前側に異物が干渉するのが外壁55によって回避され、弾性接触片45が過度に撓み変形したり塑性変形したりするのが防止される。また、弾性接触片45に対して内側への撓み動作を誘導する力が付与されると、弾性接触片45の基部46の後側が内壁54と当接していることにより、弾性接触片45が内側に過度に撓み変形するのが防止される。さらに、弾性接触片45の先端への異物の干渉も前板部57の被押圧面34によって回避されるから、これによっても弾性接触片45が過度に撓み変形したり塑性変形したりするのが防止される。
組み付けにあたり、第1サブハウジング12にショート端子40及び第1端子金具100を装着し、第2サブハウジング62に第2端子金具200を装着する。ショート端子40を装着するに際し、ショート端子収容室25に後方からショート端子40をスライドさせる。スライドの過程では、壁部32の内面に接点部47の頂部48が摺動して弾性接触片45が撓み変形する一方、抜止片44が逃がし溝30及び進入溝28に進入することで当受部29への乗り上げの間を除いて自然状態に保たれ、組付け抵抗が大きくなるのが防止される。ショート端子40が正規に装着されると、図6及び図10に示すように、係止突起59が弾性復帰して係止受孔27に嵌るとともに、前板部57の被押圧面34が段差部26に前止めされ、もってショート端子40が前後方向への移動を規制された状態に保持される。また、接点部47が壁部32を通過して弾性接触片45が弾性復帰し、もって接点部47の頂部48が開口部31を通して隣接するキャビティ22内に臨み、そこに位置する第1端子金具100の本体部101に内側から弾性的に接触する。これにより、ショート端子40は、隣接するキャビティ22内に挿入された両第1端子金具100を短絡させる短絡位置に保持される。
第1、第2ハウジング10、60を組み上げた後、両ハウジング10、60を浅く嵌合させ、その状態で操作部16を摘みながらレバー14を回動完了位置に向けて回動させる。嵌合の過程では、図7に示すように、ムービングプレート63の係止解除部81の案内斜面82がショート端子40の係止解除受部36を摺動して係止片38が内向きに撓み変形し、もって係止突起59が係止受孔27から解離してショート端子40の後退変位が許容される。その直後、図2に示すように、ムービングプレート63の解除本体部80の押圧面83がショート端子40の前板部57の被押圧面34に面当たりし、さらなる嵌合の進行により、図8に示すように、ショート端子40の全体が解除部79に押し込まれて後退させられる。このとき、接点部47の後側の斜面が壁部32の前端に摺動して、弾性接触片45が基端側を支点として内向きに撓み変形し、もって接点部47の頂部48が対応する第1端子金具100から解離して両第1端子金具100の短絡状態が解除される。またこのとき、ムービングプレート63は初期位置から嵌合位置への変位の途中にあって、第2端子金具200のタブ201が第1端子金具100の本体部101内への進入動作を開始する。
ショート端子40が後退させられる過程では、抜止片44は進入溝28内で自然状態に保たれる。さらに、ショート端子40が後退させられる過程では、図5に示すように、弾性接触片45の撓み動作を伴いながら接点部47の頂部48が壁部32の内面に乗り上げられ、隣接する第1端子金具100との間が非接触状態に保たれる。ショート端子40が短絡解除位置に至ると、抜止片44が当受部29の前端に当接可能に配され、もってショート端子40の後方への抜け止めがなされる。また、押圧面83と被押圧面34との当接状態が保たれることにより、ショート端子40の前方への遊動が規制される。またこのとき、レバー14は回動完了位置に到達しており、両ハウジング10、60が正規嵌合されるとともに、両端子金具100、200が正規深さで互いに導通接続される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、次の効果を奏し得る。 ショート端子40については、両弾性接触片45の基部46の外側に沿って外壁55が設けられ、両弾性接触片45の外側が外壁55によって部分的に覆われているから、両弾性接触片45の基部46が外部からの異物と干渉して撓み変形するのが防止される。その結果、両弾性接触片45の接点部47の位置が変動するのが抑えられ、ショート端子40の接続信頼性が向上する。
また、両弾性接触片45の基部46の内側に沿って内壁54が設けられ、両弾性接触片45の内側が内壁54によって部分的に覆われているから、両弾性接触片45の基部46が異物と干渉して内側へ過度に撓み変形するのが防止される。その結果、ショート端子40の接続信頼性がより向上する。さらに、両弾性接触片45の先端が被押圧面34によって覆い隠されて保護されるから、両弾性接触片45の先端に異物が干渉するのが回避され、両弾性接触片45が塑性変形等するのが防止される。
しかも、ショート端子40は両弾性接触片45の基部46の外側を包囲する箱状の外殻部41を備えているから、全体の剛性が高められる。この場合、弾性接触片45の接点部47は通し孔58から外側へ突出して配置されているから、接点部47の接続動作の円滑性が外殻部41によって妨げられることはない。
一方、両ハウジング10、60の嵌合の過程でショート端子40が解除部79に押し込まれて後退させられると、接点部47が壁部32に乗り上がることで両第1端子金具100の短絡状態が解除されるため、両第1端子金具100の短絡状態を解除するに際して、解除部79がショート端子40の弾性接触片45のような限られた部位を押し込む必要がなく、解除部79の形状及びサイズの自由度が高められる。したがって、解除部79の剛性を高めることにより、解除動作の信頼性が向上する。この場合、押圧面83と被押圧面34とが高さ方向に沿って面接触した状態でショート端子40が押し込まれるから、ショート端子40の移動動作の円滑性が確保される。
また、両ハウジング10、60の嵌合の過程で、解除部79がショート端子40を押圧すると、それに伴って係止解除部81が係止片38を係止解除方向に撓み変形させ、ショート端子40の短絡解除位置への移動を可能とするから、両ハウジング10、60の嵌合作業と係止片38の係止状態を解除する作業とを別々に分けて行う必要がなく、作業性に優れる。
また、押圧面83が解除部79の前端において係止解除部81を挟んだ両側に配置され、被押圧面34がショート端子40の前端において係止片38を挟んだ両側に配置されているから、ショート端子40の係止状態が解除された後、ショート端子40の移動動作がバランス良くスムーズになされる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図17及び図18によって説明する。実施形態2では、図17に示すように、解除部79が第2サブハウジング62Aの前面に突出して形成されている。この解除部79は、第2サブハウジング62Aの高さ方向略中央にて高さ方向に隣接するキャビティ71間に配置されている。ムービングプレート63Aには、図18に示すように、解除部79が貫通する孔99が形成されている。もっとも、実施形態2では、ムービングプレート63Aを省略することができる。なお、解除部79の形状自体は、実施形態1と同様であり、重複する説明は省略する。
<実施形態3>
図19及び図20は、本発明の実施形態3を示す。実施形態3では、ショート端子40の接点部47の頂部48に、外側へ突出する略半球状のエンボス部48Aが形成されている。エンボス部48Aは隣接するキャビティ22内に挿入された第1端子金具100の本体部101に内側から接触する。ショート端子収容室25の内面の両側には、エンボス部48Aのみを逃がす接点逃がし溝95が形成されている。接点逃がし溝95は、前後方向に真直ぐ延び、ショート端子収容室25の後端、つまり第1サブハウジング12の後端に開口するとともに、開口部31に開口する形状をなしている。組み付けに際し、ショート端子収容室25に後方からショート端子40を挿入すると、エンボス部48Aを除く接点部47の外面が壁部32の内面を摺動する一方、エンボス部48Aが接点逃がし溝95に遊嵌される。このため、エンボス部48Aの表面に形成されたメッキが壁部32との摺動磨耗に起因して剥がれたりするのが回避され、エンボス部48Aと第1端子金具100との接続信頼性が向上する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)両弾性接触片は、互いの撓み方向を平行にして並び配される構成であってもよい。
(2)ショート端子収容室の内面に樹脂ランスが撓み可能に形成され、この樹脂ランスが係止片としてショート端子を係止する構成であってもよい。
(3)ショート端子の内壁は省略されてもよい。
(4)ショート端子の外殻部は外壁を除いて省略されてもよい。
(5)外壁は弾性接触片の基部の外側全体を覆う構成であってもよい。
(6)内壁は弾性接触片の基部の内側全体を覆う構成であってもよい。
(7)ショート端子が短絡解除位置に押し込まれた状態で、ショート端子と解除部との間に引っ掛かりを生じさせる引掛部を形成し、両ハウジングの離脱時には、ショート端子が引掛部を介して第2ハウジングに追従変位して短絡位置に引き戻される構成であってもよい。
10…第1ハウジング
12…第1サブハウジング
31…開口部
32…壁部
34…被押圧面(保護面)
38…係止片
40…ショート端子
41…外殻部
45…弾性接触片
46…基部
47…接点部
54…内壁
55…外壁
58…通し孔
60…第2ハウジング
62…第2サブハウジング
79…解除部
81…係止解除部
83…押圧面
100…第1端子金具
200…第2端子金具

Claims (3)

  1. 互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、前記第1ハウジングに収容される複数の端子金具と、前記第1ハウジングに収容され、対をなす端子金具同士を互いに短絡させるショート端子とを備えたコネクタであって、
    前記第1ハウジングには、前記両端子金具と前記ショート端子との間を開放して前記ショート端子の前記両端子金具への接点部が進入する開口部と、前記開口部の後方に位置し、前記両端子金具と前記ショート端子との間を仕切る壁部とが設けられ、
    前記第2ハウジングには、前記両端子金具と前記ショート端子との接触状態を解除する解除部が設けられ、
    前記ショート端子は、前記開口部を介して前記接点部と前記両端子金具とが互いに接触することで両端子金具を短絡状態に保持する短絡位置と、この短絡位置から前記両ハウジングの嵌合の過程で前記解除部に押し込まれて後退させられ、前記接点部が前記壁部に乗り上がることで前記短絡状態を解除する短絡解除位置とに移動可能とされ
    前記解除部は、前記両ハウジングの嵌合の過程で前記ショート端子を押圧する押圧面を有し、前記ショート端子は、前記押圧面と面接触する被押圧面を有しており、
    前記ショート端子と前記第1ハウジングのいずれか一方には、前記短絡位置にて他方に弾性的に係止されて前記ショート端子の前記短絡解除位置への移動を規制する係止片が撓み変形可能に設けられ、前記解除部には、前記ショート端子を押圧するのに伴って前記係止片と当接してこの係止片を係止解除方向に撓み変形させる係止解除部が設けられ、
    前記押圧面は、前記解除部の前端において前記係止解除部を挟んだ両側に配置され、前記被押圧面は、前記ショート端子の前端において前記係止片を挟んだ両側に配置されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ショート端子には、前記接点部を有する弾性接触片が片持ち梁状に設けられ、前記被押圧面は、前記弾性接触片の先端よりも前方にあって正面から見た場合に前記弾性接触片の先端を覆い隠すように配置されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記弾性接触片は、基端側を支点として内外に撓み変形可能とされ、前記ショート端子には、前記弾性接触片の基端部の内面に沿って配置されることで前記弾性接触片の内側への過度撓みを規制する内壁と、前記弾性接触片の基端部の外面に沿って配置されることで前記弾性接触片の外側への過度撓みを規制する外壁とが設けられていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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