JP2009251070A - 横電界方式の液晶表示パネル - Google Patents

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哲也 合田
Takayuki Koyama
孝行 小山
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Abstract

【課題】ゲート配線の断線故障が抑制され、信頼性が高い横電界方式の液晶表示パネルを提供すること。
【解決手段】本発明の液晶表示パネル10は、一対の透明基板間に液晶層が挟持されており、前記一対の透明基板の一方の表面には、平行に設けられた複数のゲート配線12及びコモン配線13と、前記ゲート配線12及びコモン配線13と交差する方向に絶縁膜を介して設けられた複数のソース配線17と、複数の前記ゲート配線12及びソース配線17で区画された画素領域毎に形成された透明導電性材料からなる第1電極14及び第2電極21と、が形成されており、前記第1電極14は前記コモン配線13に電気的に接続されている横電界方式の液晶表示パネル10において、前記ゲート配線12の表面は透明導電性材料からなる層14aで被覆されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、フリンジフィールドスイッチング(Fringe Field Switching:以下、「FFS」という。)モード、IPS(In-plane Switching)モード等の横電界方式の液晶表示パネルに関し、特にゲート配線の断線故障が抑制された信頼性が高い横電界方式の液晶表示パネルに関する。
液晶表示パネルは、表面に電極等が形成された一対の透明基板と、この一対の基板間に挟持された液晶層とを有し、両基板上の電極に電圧を印加することによって液晶を再配列させて種々の情報を表示する縦方向電界方式のものが多く使用されている。このような縦方向電界方式の液晶表示パネルは、TN(Twisted Nematic)モードのものが一般的であるが、視野角が狭いという問題点が存在するため、VA(Vertical Alignment)モードやMVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード等、種々の改良された縦方向電界方式の液晶表示パネルが開発されている。
一方、上述の縦方向電界方式の液晶表示パネルとは異なり、一方の基板にのみ画素電極及び共通電極からなる一対の電極を備えたFFSモードないしIPSモード等の横方向電界方式の液晶表示パネルも知られている。
このうちIPSモードの液晶表示パネルは、一対の電極を同一層に配置し、液晶に印加する電界の方向を基板にほぼ平行な方向として液晶分子を基板に平行な方向に再配列するものである。そのため、このIPSモードの液晶表示パネルは、前述の縦方向電界方式の液晶表示パネルと比すると非常に広視野角であるという利点を有している。しかしながら、IPSモードの液晶表示パネルは、液晶に電界を印加するための一対の電極が同一層に設けられているため、一対の電極の上側に位置する液晶分子は十分に駆動されず、透過率等の低下を招いてしまうといった問題点が存在している。
このようなIPSモードの液晶表示パネルの問題点を解決するために、FFSモードの液晶表示パネルが開発されている(下記特許文献1及び2参照)。このFFSモードの液晶表示パネルは液晶層に電界を印加するための画素電極と共通電極をそれぞれ絶縁膜を介して異なる層に配置したものである。
このFFSモードの液晶表示パネルは、IPSモードの液晶表示パネルよりも広視野角かつ高コントラストであり、更に低電圧駆動ができると共に、より高透過率であるため、明るい表示が可能となるという特徴を備えている。加えて、FFSモードの液晶表示パネルは、IPSモードの液晶表示パネルよりも平面視で画素電極と共通電極との重複面積が大きいために、より大きな保持容量が副次的に生じ、別途補助容量線を設ける必要がなくなるという長所も存在している。
特開2001−235763号公報 特開2002−182230号公報
従来のFFSモードの液晶表示パネルのアレイ基板は、透明基板としてのガラス基板上に、それぞれの画素毎に形成された透明導電性材料からなる共通電極と、この共通電極の表面に形成された窒化珪素等からなる絶縁膜と、この共通電極に対応する位置の絶縁膜の表面に形成された複数の互いに平行に形成されたスリットを有する透明電極材料からなる画素電極と、を備えている。このうち、透明電極材料からなる共通電極及び画素電極は、ITO(Indium Thin Oxide)やIZO(Indium Zink Oxide)から作成されている。このような従来例のFFSモードの液晶表示パネルは、特にゲート配線の断線故障がかなり見受けられた。
発明者等はこのようなゲート配線の断線故障の生成原因を調べるべく種々検討を重ねた結果、
(1)異物等によりゲート配線にパターン欠陥が生じることがあること、
(2)ガラス基板に元から生じていた傷(元傷)が存在していた場合、ガラス元傷をゲート配線の成膜時にカバーできないことがあること、
(3)ガラス基板の表面の元傷にエッチング液や現像液が染み込んでゲート配線を過剰にエッチングしてしまうことがあること、
(4)透明電極材料からなる共通電極の形成時にもエッチング液に触れるために過剰にエッチングされることがあること、
(5)一旦形成されたゲート配線は共通電極形成のフォトレジスト材料の現像液や、エッチング液と接触することがあること、
等が原因であることを見出した。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、ゲート配線表面を透明導電性材料で被覆しておくことにより、上述の(1)〜(5)のような断線理由を克服でき、ゲート配線の断線故障が抑制された信頼性が高い横電界方式の液晶表示パネルを提供することを目的とする。
本発明の横電界方式の液晶表示パネルは、一対の透明基板間に液晶層が挟持されており、前記一対の透明基板の一方の表面には、平行に設けられた複数のゲート配線及びコモン配線と、前記ゲート配線及びコモン配線と交差する方向に絶縁膜を介して設けられた複数のソース配線と、複数の前記ゲート配線及びソース配線で区画された画素領域毎に形成された透明導電性材料からなる第1電極及び第2電極と、を備え、前記第1電極は前記コモン配線に電気的に接続されている横電界方式の液晶表示パネルにおいて、前記ゲート配線の表面は透明導電性材料からなる膜で被覆されていることを特徴とする。
本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、従来例の横電界方式の液晶表示パネルの場合と同様に、ゲート配線及びコモン配線が平行に形成されているが、ゲート配線の表面は透明導電性材料からなる膜で被覆されている。そのため、たとえ異物等の存在により或いは透明基板の表面に元傷があるためにゲート配線パターンにパターン欠陥ないし断線が生じた場合でも、これらのパターン欠陥部分ないし断線部分は、透明導電性材料によって埋められて修復される。
更に、ゲート配線の表面は透明導電性材料で被覆されているため、透明導電性材料をフォトリソグラフィー法によってパターニングする際、ゲート配線の透明導電性材料で被覆されている部分はエッチング液に触れることがないので、ゲート配線が断線する可能性は大きく抑制される。加えて、透明基板の表面に元傷が存在していた場合、この元傷内にエッチング液やフォトレジストの現像剤が染み込んでゲート配線が過剰にエッチングされても、ゲート配線上の透明導電性材料からなる膜によってゲート配線の電気的導通は確保される。従って、本発明の横電界方式の液晶表示パネルによれば、ゲート配線の断線故障が抑制された信頼性が高い横電界方式の液晶表示パネルが得られる。
なお、フォトリソグラフィー法を適用する際のマスクずれを考慮すると、ゲート配線の表面のみが全て透明導電性材料で被覆されている状態とすることは技術的に困難性が伴う。更に、ゲート配線の表面及び側面の全てが透明導電性材料で被覆されている状態とすることは、透明導電性材料による短絡故障の発生を考慮すると、設計時にマスクずれのマージンを大きく取る必要が生じるため、採用困難である。従って、本発明おける「ゲート配線の表面は透明導電性材料からなる膜で被覆されている」とは、透明導電性材料からなる膜が少なくともゲート配線の長さ方向に亘って連続的に表面を被覆していれば、部分的にゲート配線の表面が露出していても良いことを示すものである。
なお、本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、第1電極がコモン配線に電気的に接続されているために共通電極を構成し、第2電極が画素電極を構成する。また、本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、各画素間のコモン配線もゲート配線の場合と同様にエッチング液やフォトレジスト材料の現像液に触れることがあるが、この各画素間のコモン配線部分の長さは短いため、ゲート配線ほどの断線故障は生じ難い。ただ、各画素間のコモン配線の表面も透明導電性材料からなる膜で被覆しておいても良い。
本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、前記ゲート配線の表面の透明導電性材料からなる膜は、前記第1電極と同組成のものであることが好ましい。
ゲート配線の表面の透明導電性材料からなる膜を第1電極と同組成のものとすれば、ゲート配線の表面の透明導電性材料からなる膜と第1電極とを同時に形成できるため、特にゲート配線の表面の透明導電性材料からなる膜を形成する工程を増やさずに本発明の横電界方式の液晶表示パネルを作製できるようになる。
また、本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、前記第1電極は前記画素領域を被覆するように形成され、前記第2電極は、絶縁膜を介して前記第1電極と平面視で重なるように形成されていると共に、複数の平行に形成されたスリットを備えていることが好ましい。
本発明の横電界方式の液晶表示パネルは、第1電極が画素領域を被覆するように形成され、第2電極が、絶縁膜を介して前記第1電極と平面視で重なるように形成されていると共に、複数の平行に形成されたスリットを備えているため、FFSモードの液晶表示パネルとして作動する。
また、本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、前記絶縁膜は複層構造を有し、前記複層構造の絶縁膜の間に前記ソース配線が形成されていることが好ましい。
それぞれの画素領域がスイッチング素子を備える場合、第1電極及びゲート配線の表面はいわゆるゲート絶縁膜及びパッシベーション膜からなる2層構造の絶縁膜で被覆される。従って、ソース配線を前記複層構造の絶縁膜の間に形成すれば、ソース配線と第1電極及び第2電極間の電気的絶縁を確保しながら、ソース配線とスイッチング素子との間の電気的導通を確保し易くなる。
また、本発明の横電界方式の液晶表示パネルにおいては、前記第1電極及び第2電極は互いに離間状態で噛み合うくし歯状に形成されているものとすることができる。
第1電極及び第2電極が互いに離間した状態でくし歯状に形成されていれば、これらの第1電極及び第2電極が共に透明基板の表面に形成されていても、或いは絶縁膜を挟んで形成されていても、実質的にIPSモードの液晶表示パネルとして作動する。なお、本発明の横電界方式の液晶表示パネルによれば、ゲート配線及びコモン配線はAl又はAl合金から形成されるため、光学的に不透明であるが、ゲート配線及びコモン配線上からのびる第1電極及び第2電極を透明導電性材料からなるものとすると、IPSモードの液晶パネルとして作動する場合であっても、上記本発明の効果が同様に奏されるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、横電界方式の液晶表示パネルのうちFFSモードの液晶表示パネルを例にとり、説明する。しかしながら、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。また、以下に述べるアレイ基板の「表面」とは各種配線が形成された面ないしは液晶と対向する側の面を示すものとする。
図1は実施形態の液晶表示パネルのアレイ基板の2画素分の概略平面図である。図2は図1のII−II線に沿った概略断面図である。図3は図1のIII−III線に沿った概略断面図である。図4Aは実施形態の液晶表示パネルのゲート配線及びコモン配線形成工程を示す1画素分の斜視図であり図4Bは図4AのIVB−IVB線に沿った断面図であり、図4Cは図4AのIVC−IVC線に沿った断面図である。図5Aは実施形態の液晶表示パネルの第1電極形成工程を示す1画素分の斜視図であり、図5Bは図5AのVB−VB線に沿った断面図であり、図5Cは図5AのVC−VC線に沿った断面図であり、図5D〜図5Fはそれぞれ本発明で採用し得る透明導電性材料からなる膜の被覆形態を示す断面図である。図6A〜図6Eは実施形態の液晶表示パネルのゲート絶縁膜形成工程以降の工程を順を追って示す図1のII−II線に沿った部分の断面図である。
[実施形態]
実施形態のFFSモードの液晶表示パネルの構成を、図1〜図6を参照して、製造工程順に説明する。この実施形態のFFSモードの液晶表示パネル10のアレイ基板は、ガラス基板等の透明基板11の表面全体に亘って、例えば下部がAl金属からなり、表面がMo金属からなる2層膜を成膜した後、フォトリソグラフィー法及び湿式エッチング法によって、Mo/Alの2層配線からなる複数のゲート配線12及び複数のコモン配線13を互いに平行になるように形成する(図4A〜図4C参照))。なお、ここではコモン配線13を隣接する画素側のゲート配線12に沿って設けた例を示したが、隣り合うゲート配線12の中間に設ける場合もある。このとき得られたゲート配線12及びコモン配線13はテーパが形成され、断面が台形状となる。ここで、ゲート配線12及びコモン配線13とエッチング液との1回目の接触が行われる。
次いで、透明基板11の表面全体に亘って例えばITOからなる透明導電性材料からなる膜を成膜し、更に、フォトリソグラフィー法及び湿式エッチング法によって画素毎に所定形状の第1電極14を形成すると共に、ゲート配線12の表面にも透明導電性材料からなる層14aを形成する(図5A〜図5C参照)。なお、ゲート電極Gの表面にも透明導電性材料からなる層14aを形成してもよいが、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)の特性が従来のものとは変わる可能性があるので、ゲート電極Gの表面には形成しなくてもよい。この第1電極14は、コモン配線13とは電気的に接続されているため、共通電極として機能する。
本実施例において、ゲート配線12の表面に透明導電性材料からなる層14aを形成することの理由は以下のとおりである。ゲート配線12は、
(1)異物等によりゲート配線にパターン欠陥が生じることがあること、
(2)ガラス基板に元傷が存在していた場合、ガラス元傷をゲート配線の成膜時にカバーできないことがあること、
(3)ガラス基板の表面の元傷にエッチング液や現像液が染み込んでゲート配線を過剰にエッチングしてしまうことがあること、
(4)透明電極材料からなる第1電極の形成時にもエッチング液に触れるために過剰にエッチングされることがあること、
(5)一旦形成されたゲート配線は共通電極形成のフォトレジスト材料の現像液や、エッチング液と接触することがあること、
から、図4A及び図4Cの領域A及びBに示したように、断線が生じることがある。
このうち上記(3)〜(5)の原因が生じる理由は次のとおりである。すなわち、透明導電性材料からなる膜の湿式エッチング開始前は、ゲート配線12及びコモン配線13ともに透明導電性材料からなる膜によって被覆されている。しかし、エッチングが進行して所定部分の透明導電性層が全て除かれると、ゲート配線12及びコモン配線13の一部が露出してエッチング液に触れるようになる。すなわち、ゲート配線12及びコモン配線13はここで2回目のエッチング液と接触する工程を経ることになる。透明導電性材料からなる膜の厚さは、均一であることが望ましいが、ゲート配線12及びコモン配線13の形状には凹凸があることもあり、ある程度のバラツキが存在している。加えて、湿式エッチング時の撹拌状態も全体的に均一になるわけではないから、透明導電性材料からなる膜のエッチング速度は場所によってバラツキが生じる。そのため、ゲート配線12及びコモン配線13上の透明導電性層がエッチングされて除去される時間には場所によってバラツキが存在する。
従って、ゲート配線12及びコモン配線13上の透明導電性材料からなる膜が早くエッチングされて除去された部分は、他の部分の透明導電性材料からなる膜がエッチングされて除去されるまでエッチング液と接触している状態となる。この透明導電性材料からなる膜のエッチング液には酸性エッチング液が使用されるが、この酸性エッチング液はMo、AlないしAl合金も溶解してしまうので、ゲート配線12及びコモン配線13の上の透明導電性層が早くエッチングされて除去された部分は透明導電性層用のエッチング液によって更にエッチングが進行してしまう。
加えて、透明基板の表面に形成されていた元傷11a内にはエッチング液や現像液が浸入することがあり、このような場合には、元傷11a内に浸入したエッチング液や現像液によってゲート配線12がエッチングされることがある。なお、フォトレジスト材料はポジ型のものが多く使用されているが、この現像液にはアルカリ性水溶液が使用される。従って、AlないしAl合金は、アルカリ性水溶液にも可溶性であるため、透明基板11の表面に元傷11a内に浸入した現像液によってゲート配線12がエッチングされることがある。このように、透明導電性材料からなる膜を所定のパターンに形成する際、ゲート配線12は、少なくともエッチング液と2回接触する他、フォトレジスト材料の現像液にも接触することがあるため、断線故障が起こりやすくなっているわけである。
そこで、本実施形態では、透明基板11の表面全体に亘って透明導電性材料からなる膜を形成した後、フォトリソグラフィー法及び湿式エッチング法によって画素毎に所定形状の第1電極14を形成する際、ゲート配線12の表面にも透明導電性材料からなる層14aが形成されるようにしている。このようにゲート配線12の表面にも透明導電性材料からなる層14aを形成すると、たとえゲート配線12に、領域Aにおけるような透明基板11に存在していた元傷11aに起因するパターン欠陥及び領域Bにおけるような異物等の存在に起因するパターン欠陥は、透明導電性材料からなる層14aによって埋められるので、ゲート配線12の断線故障は大きく減少する。
加えて、本実施形態では、ゲート配線12の表面に透明導電性材料からなる層14aが形成されるようにしているため、透明基板11の表面全体に亘って透明導電性材料からなる膜を形成した後、フォトリソグラフィー法及び湿式エッチング法によって画素毎に所定形状の第1電極14を形成する際、ゲート配線12はエッチング液と接触しない部分が存在している。そのため、本実施形態の液晶表示パネル10では、ゲート配線12の断線故障を抑制することが可能となるわけである。なお、本実施形態では、各画素内のコモン配線13の表面は第1電極14で被覆されているために断線故障は生じ難いが、各画素間のコモン配線13は、ゲート配線12の場合と同様に、エッチング液やフォトレジスト材料の現像液に触れることがある。しかし、各画素間のコモン配線13部分の長さは短いため、ゲート配線12ほどの断線故障は生じ難い。ただ、各画素間のコモン配線13の表面も透明導電性材料からなる膜で被覆しておいても良い。
なお、ゲート配線12の表面に透明導電性材料からなる膜を被覆する際、隣接する各種パターンとの短絡を防止するためには、図5Bに示したように、ゲート配線12の表面の全てを被覆し、ゲート配線12の表面以外を被覆しないようにすることが好ましい。しかしながら、マスクずれ等を考慮すると、図5Bに示したような状態にゲート配線12の表面に透明導電性材料からなる膜を被覆することはかなりの技術的困難性を伴う。しかしながら、本発明においては、透明導電性材料からなる層14aが少なくともゲート配線12の長さ方向に亘って連続的に表面を被覆していれば、部分的に表面が露出していたゲート配線12部分にパターン欠陥が生じることがあっても、透明導電性材料からなる層14aによってゲート配線12の電気的導通は確保される。
従って、本発明の液晶表示パネル10においては、透明導電性材料からなる層14aのゲート配線12の表面の被覆状態としては、図5D〜図5Fのいずれも許容される。
更に、本発明の液晶表示パネル10を製造するには、第1電極14及び透明導電性材料からなる層14aを形成した後、透明基板11の表面全体に例えば窒化硅素層からなるゲート絶縁膜15を被覆する(図6A)。次いで、例えばアモルファス・シリコン(以下「a−Si」という。)層及びn+a−Si層をゲート絶縁膜15の表面全体に亘って被覆した後に、同じくフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって、TFT形成領域にa−Si層及びn+a−Si層からなる半導体層16を形成する(図6B)。この半導体層16が形成されている位置のゲート配線12の領域がTFTのゲート電極Gを形成する。
次いで、例えばMo/Al/Moの3層構造の導電性層を半導体層16を形成した透明基板11の表面全体に亘って被覆し、同じくフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって、ソース配線17(図1及び図3参照)及びドレイン電極Dを形成する(図6C)。このソース配線17のソース電極S部分及びドレイン電極D部分は、いずれも半導体層16の表面に部分的に重なっている。
更に、この基板の表面全体に窒化硅素層からなる絶縁膜18を被覆した後、ドレイン電極Dに対応する位置の絶縁膜18にコンタクトホール19を形成してドレイン電極Dの一部を露出させる(図6D)。次いで、この表面全体に亘って例えばITOからなる透明導電性層を被覆し、同じくフォトリソグラフィー法及びエッチング法によって、図1に示したパターンとなるように、ゲート配線12及びソース配線17で囲まれた領域の絶縁膜18上に、互いに平行にフリンジフィールド効果を発生させるための複数のスリット20を有する第2電極21を形成する(図6E)。この第2電極21はコンタクトホール19を介してドレイン電極Dと電気的に接続されているため、画素電極として機能する。
更に、この表面全体に亘り所定の配向膜(図示せず)を形成することによりアレイ基板が完成される。そして、このようにして製造されたアレイ基板と別途製造されたカラーフィルタ基板とを対向させ、周囲をシール材でシールして両基板間に液晶を注入することにより実施形態に係るFFSモードの液晶表示パネル10が得られる。なお、カラーフィルタ基板は、図示省略したが、ガラス基板等の透明基板の表面に順次カラーフィルタ層、オーバーコート層及び配向膜が設けられており、共通電極が設けられていない外は従来のTN(Twisted Nematic)方式の液晶表示パネル用のものと実質的に同一の構成を備えている。
このようにして作製された実施形態のFFSモードの液晶表示パネル10によれば、ゲート配線12の表面に透明導電性材料からなる層14aで被覆されているため、たとえ異物等の存在により或いは透明基板の表面に元傷があるためにゲート配線パターンにパターン欠陥ないし断線が生じた場合でも、これらのパターン欠陥部分ないし断線部分は、透明導電性材料によって埋められて修復される。更に、透明導電性材料をフォトリソグラフィー法によってパターニングする際、ゲート配線12の透明導電性材料からなる層14aで被覆されている部分はエッチング液に触れることがないので、ゲート配線12が断線する可能性は大きく抑制される。加えて、透明基板11の表面に元傷11aが存在していた場合、この元傷内にエッチング液やフォトレジストの現像剤が染み込んでゲート配線12が過剰にエッチングされても、ゲート配線12上の透明導電性材料からなる層14aによってゲート配線12の電気的導通は確保される。従って、本発明によれば、ゲート配線12の断線故障が抑制された信頼性が高い横電界方式の液晶表示パネル10が得られる。
なお、上記実施形態では第1電極としてITOを用いた例を示したが、IZOを用いても同様の作用・効果を奏する。また、ゲート配線材料やソース配線材料としてMo/Alの2層構造ないしMo/Al/Moの3層構造のものを用いたが、Alに変えて例えばNd−Al合金等も使用し得る。また、上記実施形態ではFFSモードの液晶表示パネルの場合を例にとり説明したが、これに限られるものではなく、IPSモードの液晶表示パネル等、横電界方式の液晶表示パネルであれば等しく適用可能である。
実施形態の液晶表示パネルのアレイ基板の2画素分の概略平面図である。 図1のII−II線に沿った概略断面図である。 図1のIII−III線に沿った概略断面図である。 図4Aは実施形態の液晶表示パネルのゲート配線及びコモン配線形成工程を示す1画素分の斜視図であり図4Bは図4AのIVB−IVB線に沿った断面図であり、図4Cは図4AのIVC−IVC線に沿った断面図である。 図5Aは実施形態の液晶表示パネルの第1電極形成工程を示す1画素分の斜視図であり、図5Bは図5AのVB−VB線に沿った断面図であり、図5Cは図5AのVC−VC線に沿った断面図であり、図5D〜図5Fはそれぞれ本発明で採用し得る透明導電性材料からなる膜の被覆形態を示す断面図である。 図6A〜図6Eは実施形態の液晶表示パネルのゲート絶縁膜形成工程以降の工程を順を追って示す図1のII−II線に沿った部分の断面図である。
符号の説明
10:液晶表示パネル 11:透明基板 11a:元傷12:ゲート配線 13:コモン配線 14:第1電極 14a:透明導電性材料からなる膜 15:ゲート絶縁膜 16:半導体層 17:信号線 18:絶縁膜 19:コンタクトホール 20:スリット 21:第2電極

Claims (5)

  1. 一対の透明基板間に液晶層が挟持されており、前記一対の透明基板の一方の表面には、平行に設けられた複数のゲート配線及びコモン配線と、前記ゲート配線及びコモン配線と交差する方向に絶縁膜を介して設けられた複数のソース配線と、複数の前記ゲート配線及びソース配線で区画された画素領域毎に形成された透明導電性材料からなる第1電極及び第2電極と、を備え、前記第1電極は前記コモン配線に電気的に接続されている横電界方式の液晶表示パネルにおいて、
    前記ゲート配線の表面は透明導電性材料からなる膜で被覆されていることを特徴とする横電界方式の液晶表示パネル。
  2. 前記ゲート配線の表面の透明導電性材料からなる膜は、前記第1電極と同組成のものであることを特徴とする請求項1に記載の横電界方式の液晶表示パネル。
  3. 前記第1電極は前記画素領域を被覆するように形成され、前記第2電極は、絶縁膜を介して前記第1電極と平面視で重なるように形成されていると共に、複数の平行に形成されたスリットを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の横電界方式の液晶表示パネル。
  4. 前記絶縁膜は複層構造を有し、前記複層構造の絶縁膜の間に前記ソース配線が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の横電界方式の液晶表示パネル。
  5. 前記第1電極及び第2電極は互いに離間状態で噛み合うくし歯状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の横電界方式の液晶表示パネル
JP2008095660A 2008-04-02 2008-04-02 横電界方式の液晶表示パネル Pending JP2009251070A (ja)

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