JP2009249186A - ラチスマストクレーン及びラチスマストブーム - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーン操縦者にとって低い投資コストのみで高い吊上能力を可能にするラチスマストクレーンを提供する。
【解決手段】旋回軸部品2と、互いに接続及び解除可能な複数のラチス部品10,20と、ヘッド部品3とを有しかつ鉛直な起伏面内で起立するラチスマストブームを備えるラチスマストクレーンに関し、前記ラチスマストブームは、第1及び第2領域1,2を有し、前記第1領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品10からなる少なくとも2つの第1の鎖部11a,11bを有し、該第1の鎖部は、下部横桁4を介して前記旋回軸部品に接続されているとともに、上部横桁5を介して前記ヘッド部品に接続され、前記第2領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第2のラチス部品20からなる1つの第2の鎖部12のみで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、旋回軸部品と、互いに接続及び解除可能な複数のラチス部品と、ヘッド部品とを有しかつ鉛直な起伏面内で起立するラチスマストブームを備えるラチスマストクレーンに関するものである。
このようなラチスマストクレーンでは、解体したラチスマストブームを吊り上げ場所へ搬送し、該吊り上げ場所において、旋回軸部品、ラチス部品、及びヘッド部品を接続することによって組み立てることができる。有利な構成では、ラチス部品、旋回軸部品及び/又はヘッド部品を、互いにボルト止めすることができる。ラチスマストクレーンの作業環境において、ラチスマストブームは、ラチスマストクレーンの上部キャリッジに、水平な起伏軸を中心として旋回するように搭載されており、それゆえ、鉛直に延びる起伏面内で起立させることができる。
特に、本発明は、下部キャリッジと、この下部キャリッジに鉛直軸を中心として回転可能に配置された上部キャリッジとを有し、この上部キャリッジに、ラチスマストブームが、水平軸を中心として起立するべく旋回するように搭載されているラチスマストクレーンに関するものである。ラチスマストクレーンは、特に軌道を走行する走行装置を介して移動可能なことが有利である。さらに、デリックブームも備えられていてもよく、このデリックブームを介して、ラチスマストブームは支持される。
上述のラチスマストクレーンのラチスマストブームは、起伏時において、普通は、ブレーシングケーブルによって保持されている。(支持されていない伸縮ブームとは対照的に)ラチスマストブームによって大きい負荷を吊り上げる場合、傾斜姿勢における最大吊上能力についての基準は、起伏面内におけるブームのたわみではなく、図1(a)及び(b)を参照して説明できるように、起伏面に対して垂直な横方向の変形である。ここに、幅の異なる2つのラチスブームの正面図を概略的に示す。図1(a)は、起伏軸6を中心として、図の面に対して垂直な面内で起立することが可能なラチスマストブーム30を示す。図1(b)は、同様に、起伏軸6を中心として、図の面に対して垂直な面内で起立することが可能なラチスマストブーム31を示す。図1(a)に示す幅Bのラチスマストブーム30が、未だ負荷のかかっていない状態で横方向に作用する力Fs、例えば風力により横方向のたわみS1を受けるならば、たわみS1が既にある状態での負荷の吊り上げは、大きい横方向のモーメントを引き起こしてしまう。図1(b)に示すように、Bよりも大きい幅B′を有するラチスマストブーム31を使用するならば、横方向に作用する力FSによるラチスマストブームの変形はより少なく、それゆえ、ラチスマストブームは、横方向のたわみS2<S1しか受けないので、このケースは改善する。それに対応して、横方向のモーメントもより小さい。さらに、負荷によって生成される横方向のモーメントに対するラチスマストブームの剛性は、増大した幅により高められている。
既知のラチスマストブームでは、ラチスマストは、旋回軸部品と、相互に接続された複数のラチス部品からなる1つの鎖部と、ヘッド部品とで構成されており、その故、ブームの幅は、ラチス部品の幅に対応している。このような構造の横方向の剛性を高めるためには、より大きいラチス部品を使用する必要がある。より大きい負荷を吊り上げられるようにするためには、完全に新規のブームを購入する必要があるので、クレーン操縦者にとっては高い投資コストがかかる。
特許文献1には、大きい1つのクレーンに、より小さいクレーンの2つのブームを平行に並べて、旋回するように搭載し、これらの2つのブームを、横桁を介して互いに接続することが提案されている。
独国特許出願公開第102006015307号明細書
しかしながら、特許文献1のように構成するためには、大きいクレーンのための基体を完全に再設計する必要がある。この大きいクレーンには、2つのブームがそれらの各旋回軸部品を介して旋回するように平行に搭載されており、大きいクレーンは、2つのブームの吊上げケーブルを操作する2つのウインチを備えている必要がある。それゆえ、このことは、クレーン操縦者にとっての極めて高い投資コストをさらに伴っている。なぜなら、クレーン操縦者は、今まで通りにブームを使用することはできるが、完全に新規の基体を購入する必要があるからである。
したがって、本発明の目的は、クレーン操縦者にとって低い投資コストのみで高い吊上能力を可能にするラチスマストクレーンを提供することである。さらに、本発明のクレーンは、異なる負荷、吊上げ高さ、及びアウトリーチに対して柔軟に適合可能にする。
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載のラチスマストクレーンによって達成される。このラチスマストクレーンは、旋回軸部品と、互いに接続及び解除可能な複数のラチス部品と、ヘッド部品とを有しかつ鉛直な起伏面内で起立するラチスマストブームを備えている。そして、前記ラチスマストブームは、第1及び第2領域を有し、前記第1領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品からなる少なくとも2つの第1の鎖部を有し、該第1の鎖部は、下部横桁を介して前記旋回軸部品に接続されているとともに、上部横桁を介して前記ヘッド部品に接続され、前記第2領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第2のラチス部品からなる1つの第2の鎖部のみで構成されている。
第1領域において2つの第1の鎖部を使用することにより、特に安定性のあるラチスマストブームを実現することができる。第2領域を主ブームの既存のラチス部品によって形成し、第1領域をラフィングジブの既存のラチス部品によって形成することが有利であり、これにより、低い投資コストしかかからなくなる。さらに、本発明のラチスブームを、既知のラチスマストクレーンの既存の基体に使用できることが有利である。
本発明のラチスマストブームにおいて、必要なストロークにラチスマストブームを柔軟に適合させるために、既存のラチス部品をこのように採用することができる。第1領域において、少なくとも2つの第1の鎖部は、ブームの長手方向において下部横桁から上部横桁へ並んで延びており、それゆえ、強化された領域を提供している。有利には、第1の鎖部は、互いに平行に延びており、これにより、使用される第1のラチス部品の数、及び、第1領域の長さに関係なく、第1の鎖部の間隔は変化しない。有利には、特に平行な第1の鎖部のそれぞれの幅とそれらの間隔とからなる該第1の鎖部の全幅は、第2の鎖部の幅よりも大きい。よって、第1領域において2つの第1の鎖部を使用することにより、ラチス部品の数に関してはただ1つの鎖部を有するラチスマストブームよりも当然短いが、特に幅の広いラチスマストブームを実現することができる。しかし、ただ1つの鎖部を有する第2領域により、ラチスマストブームの長さを増大させることができる。このようにして、ラチスマストブームを、ストロークに合うように個別に調整することができ、クレーン操縦者が新たに購入する必要のある新規のパーツは2つだけ、すなわち、下部及び上部横桁だけである。これにより、最小限の追加投資コストのみで吊上能力が上がる。
全ての第1のラチス部品は、形状に関しては同一に構成されていることが有利である。すなわち、全ての第1のラチス部品は、それらの寸法及び/又はそれらの接続領域に関しては形状的な差異を有していない。さらに、全ての第2のラチス部品も、形状に関しては同一に構成されていることが有利である。すなわち、全ての第2のラチス部品は、それらの寸法及び/又はそれらの接続領域に関しては形状的な差異を有していない。したがって、ラチスマストブームにおいて一般的に行われているように、標準的なエレメントを採用することができる。しかしながら、その他の構成に関して、個々のラチス部品は全く異なっていてもよい。例えば、ブームの下側部分に搭載される第1及び第2のラチス部品は、上側部分に搭載される第1及び第2のラチス部品よりも高い吊上能力を有することが有利である。これは、特に下部ラチス部品に上部ラチス部品よりも大きい壁厚を有する管を使用することにより達成される。必要であれば、更に補強材を設けてもよい。
第2の鎖部は、上部横桁を介して少なくとも2つの第1の鎖部に接続されていることが有利である。これにより、第2の鎖部は、2つの第1の鎖部の上側に配置されるので、2つの鎖部を有する強化された領域は、ラチスマストブームの下側部分に位置する。これは、結果的に、ラチスマストブームの吊上能力を高めることになる。なぜなら、ラチスマストブームには、横方向の負荷によって、上側部分よりも下側部分に負荷がかかるからである。また、それに対応して、ラチスマストブームは、下部領域における横方向の剛性が高まっていることにより、横方向の変形が小さくなる。
第1のラチス部品は、第2のラチス部品よりも小さい断面積を有していることが有利である。ラチス部品の断面積とは、ラチス部品の長手方向支柱間に渡る面積、すなわち、ラチス部品の奥行と幅との積であると解釈される。特に、通常はブームにおいてより小さい負荷しかかからない領域、例えばラフィングジブの外端部に採用される第1のラチス部品を、ここで使用することができる。多くのクレーン操縦者は、このような第1のラチス部品を既に有しているので、本発明のラチスマストクレーンのために新規のラチス部品を購入する必要はない。前記ラチス部品の大きさに対応して、前記横桁は、少なくとも2つの特に平行な鎖部における第1のラチス部品に対して接続される、大きさのより小さい少なくとも2つの第1接続領域と、第1接続領域とは反対側において、旋回軸部品及びヘッド部品に対して接続される、より大きい第2接続領域とを有している。それにもかかわらず、より小さい第1のラチス部品は、二重にすることにより、非常に安定性のある、当然それに対応してより短いラチスマストを提供している。大きいブーム長は、全ての使用に必要ではないが、重い負荷を小さいアウトリーチで移動させる必要のある使用のケースは頻繁に生じるので、このようなケースでは、従来技術のようにより力のあるクレーンに頼る必要はないが、既存のラチスマストクレーンを、本発明に基づいて構成されたより安定性のあるラチスマストブームと共に使用することができる。
第1のラチス部品は、搬送目的で第2のラチス部品に押し入れ可能であることが有利である。このようにして、搬送体積を著しく低減することができる。
第1領域のためにラフィングジブからのより小さいラチス部品を使用し、第2領域のために主ブームのより大きいラチス部品を使用する代わりに、第1及び第2領域のために同じラチス部品、例えば主ブームからのラチス部品を使用することもでき、これに対応して、主ブームは、当然、短縮される。
本発明によれば、新規の、より強い、そして当然に、より短いラチスブームを、長いラチスブームの様々な既存のラチス部品を平行に組み合わせることによって製造することができる。
本発明によれば、第2領域に第2のラチス部品を設ける必要は必ずしもなく、むしろ、第2のラチス部品は、旋回軸部品又はヘッド部品のみからなるものであってもよく、その場合は、旋回軸部品又はヘッド部品は、対応する横桁に直接接続される。このような方法でも、相互接続された第1のラチス部品からなる少なくとも2つの第1の鎖部で構成されかつ該第1の鎖部がブームの長手方向において特に平行に延びているラチスマストブームを、普段ならば、相互接続されたラチス部品からなるただ1つの鎖部を有するラチスマストブームが旋回するように搭載される既存のラチスマストクレーンに、使用することができる。よって、ブーム長を増大するためには、必要な長さに対応する多数の第2のラチス部品からなる1つの鎖部を、必要であれば、第2領域に設ける。
したがって、本発明は、旋回軸部品と、互いに接続及び解除可能な複数のラチス部品と、ヘッド部品とを有しかつ鉛直な起伏面内で起立するラチスマストブームを備えるラチスマストクレーンであって、前記ラチスマストブームは、本発明に基づき、ただ1つの旋回軸部品及び/又はただ1つのヘッド部品を有し、第1領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品からなる少なくとも2つの第1の鎖部を有し、これらの第1の鎖部は、下部横桁を介して前記1つの旋回軸部品に接続され、及び/又は、上部横桁を介して前記1つのヘッド部品に接続されているラチスマストクレーンを含む。
ただ1つの旋回軸部品さえ使用すれば、クレーンに対するラチスマストブームの取付を変更する必要はなく、本発明のラチスマストを、既知のラチスマストクレーンの基体において使用することができる。ただ1つのヘッド部品さえ使用すれば、ラチスマストクレーンの吊上げ機構を変更する必要はない。なぜなら、負荷を、依然として、ラチスマストクレーンの既存の吊上げウインチを介して吊上げることができるからである。ただ1つの旋回軸部品、及び、ただ1つのヘッド部品を使用することが有利であり、これにより、既存の基体を、いかなる構成的変更もせずに、本発明のラチスマストブームと共に使用することができる。よって、ラチスマストブームは、ラチス部品からなる2つの鎖部を有する第1領域のみを有していてもよいし、あるいは、2つの鎖部を有する第1領域と、既に説明したように、ラチス部品からなるただ1つの鎖部を有する第2領域とをを有していてもよい。同様に、第1の鎖部は、ブームの長手方向において平行に延びていることが有利である。
ここでも、既存のラチス部品からより安定性のあるラチスマストブームを組み立てるためには、下部横桁及び上部横桁さえ購入すればよい。
前記横桁は、少なくとも2つの特に平行な鎖部における第1のラチス部品に対する少なくとも2つの第1接続領域と、第1接続領域とは反対の側において、旋回軸部品又はヘッド部品に対するただ1つの第2接続領域とを有している。この第2接続領域は、少なくとも2つの第1接続領域に関して中央に配置されていることが有利である。前記横桁を、前記第2接続領域を介して、旋回軸部品又はヘッド部品に解除及び接続可能に、特にボルト留めできることが有利である。あるいは、横桁を旋回軸部品又はヘッド部品に固定して接続することもできるので、ヘッド部品及び上部横桁、並びに/又は、旋回軸部品及び下部横桁は、それぞれユニットを形成する。
前記第1のラチス部品は、主ブームのために通常採用される大きいラチス部品、又は、ラフィングジブのために通常採用される小さいラチス部品に対応していてもよい。それに対応して、旋回軸部品又はヘッド部品に対する下部及び上部横桁の第2接続領域は、少なくとも2つの特に平行な鎖部の第1のラチス部品に対する第1接続領域と同じか、又は、第1接続領域よりも大きいサイズを有する。
ただ1つのヘッド部品及び/又は旋回軸部品を少なくとも2つの第1の鎖部にそれぞれ接続する、このような横桁を、相互に接続された第2のラチス部品からなるただ1つの第2の鎖部の第2領域と組み合わせても、同じ効果を伴って採用することができるということは全く明白である。
力の最適な散逸のために、本発明に基づくラチスマストブームは、ラチスマストブームの中央軸を通って延びる起伏面に関して、実質的に対称に構成されていることが有利である。
2つの平行な第1の鎖部の各中央軸は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の中央軸から同じ間隔を有していることが有利である。それゆえ、2つの平行な第1の鎖部の各中央軸は、全体のラチスマストブームの中央軸から同じ間隔を有していることが有利である。この配置では、2つの鎖部に実質的に等しく負荷がかかり、それゆえに、2つの鎖部は剛性の増大に最適に寄与する、ということが保証される。第1の鎖部が互いに平行ではなく、互いに特定の角度で延びているならば、それに対応して、2つの第1の鎖部の各中央軸は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の中央軸に関して対称に延びる。第1及び第2のラチス部品は、複数の、特に4つの平行な長手方向支柱を有していることが有利であり、中央軸は、長手方向支柱に対して平行に延び、全ての長手方向支柱に対して同じ間隔を有している、ということにより定義される。第1のラチス部品からなる3つ以上の平行な第1の鎖部を使用するならば、ラチスマストブームは、1つ又は複数のグループの平行な鎖部を有していることが有利であり、これらの鎖部の各中央軸は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の中央軸から同じ間隔を有している。さらに、第1の鎖部の1つは、その中央軸が、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の中央軸に一致するように配置されていてもよい。
2つの平行な第1の鎖部の各中央軸の前記間隔は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の幅に少なくとも対応している、特に、第2の鎖部の幅に正確に対応していることが有利である。その結果、第1の鎖部から第2の鎖部へ力が最適に導入され、横桁を、力の三角形によって実質的に構成することができる。
下部及び/又は上部横桁における2つの第1の鎖部の相対向する内側表面の間隔は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の幅に実質的に対応していることが更に有利である。その結果、第1のラチス部品におけるそれぞれ2つの内側長手方向支柱は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の対応する長手方向支柱間に渡る面に実質的に延びることになるので、第1領域において、それぞれ2つの内側長手方向支柱は、第2領域における長手方向支柱とほぼ一直線を成す。
第1の鎖部の幅は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品の幅よりもそれぞれ小さいことが更に有利である。同じことが、横桁の接続領域にも当てはまる。
特に平行な2つの第1の鎖部は、互いに並んで配置されるので、起伏面に対して垂直に測定されるラチスマストブームの幅を増大することが更に有利である。それに対応して、特に平行な2つの第1の鎖部の各中央軸は、起伏面に対して垂直な面に渡っていることが有利である。
本発明の特に平行な第1の鎖部は、第2の鎖部及び/又は旋回軸部品及び/又はヘッド部品に関して対称に配置されることが有利である。本発明のラチスマストブームの中央軸に関するこのような対称な配置によって、上述のように特に良好な剛性と力の散逸とが得られる。起伏面が、その対称面を形成することが有利である。
本発明の第1のラチス部品は、長辺と短辺とを有する長方形の断面を有し、その短辺が起伏面に対して垂直に配置されることが有利である。ただ1つの鎖部を有するラチスマストブームについては、ラチスマストブームの幅を増大させるために、通常は長辺が起伏面に対して垂直に配置される一方、本発明に基づくラチスマストブームの幅は、少なくとも2つの特に平行な鎖部を用いて増大することができるので、長辺を、起伏面における曲げ剛性を上げるために使用することができる。さらに、第1のラチス部品が第2のラチス部品よりも小さい断面を有している場合に効果が得られる。なぜなら、このように第1領域における起伏面に対して平行に測定したラチスマストブームの厚みは、第2領域における対応する厚みとそれほど差異がないからである。
第2のラチス部品は、長辺と短辺とを有する長方形の断面を有し、その長辺が起伏面に対して垂直に配置されることが有利である。これにより、第2領域においても幅がより大きくなり、第1領域と第2領域との間の、起伏面に対して平行なラチスマストブームの厚みの差異もより小さくなる。特定の効果は、第1のラチス部品の短辺が起伏面に対して垂直に配置される一方、第2のラチス部品の長辺が起伏面に対して垂直に配置される場合に得られる。
既に説明したように、本発明のラチスマストブームは、ラチス部品からなるただ1つの鎖部を有するラチスブームを構成するためにも使用されるような標準的なラチス部品で構成されていることが有利である。本発明によれば、ラチスマストクレーンは、旋回軸部品及びヘッド部品を、ラチス部品、特に2種類のラチス部品からなるただ1つの鎖部のラチスブームと共に用いることにより作業可能であることが有利である。上部横桁は、旋回軸部品と同じ、ヘッド部品に対する第2接続領域を有し、及び/又は、下部横桁は、ヘッド部品と同じ、旋回軸部品に対する第2接続領域を有することが有利である。
特に、本発明のラチスブームは、2つの横桁と特に平行な2つの第1の鎖部を有する第1領域とを取り外して、第2のラチス部品も、旋回軸部品及び/又はヘッド部品に直接接続できるという点において、該ラチスブームの残りの部分から、第2のラチス部品からなるただ1つの鎖部を有するラチスブームを形成することが可能に構成されている。当然、ラチスブームを延長するために、更なる第2のラチス部品を使用してもよい。
前記第2領域を完成させるために取り外された前記第1のラチス部品を、前記ラチスブームの上部領域を構成するために、特にラフィングジブを構成するために使用することが可能であることが更に有利である。この領域にはより小さい負荷しかかからないので、より小さい断面を有するラチス部品が、ここでは既に標準として使用されており、これらのラチス部品を、本発明に基づき、特に平行な2つの鎖部を有する第1領域を構成するために、又は、ラフィングジブのためだけに使用する。
本発明に基づくラチスマストブームは、当然、ラフィングジブ、特に第1のラチス部品で構成されるラフィングジブをも有していてもよい。第1領域に、2つの鎖部と、同じ数のラチス部品とを備えることにより、ラフィングジブの長さ、それゆえ、全体のラチスマストブームの長さは、全ての第1のラチスマスト部品が従来技術のようにラフィングジブを構成するために使用されているものよりも短い。
それゆえ、本発明に基づくラチスマストブームは、最少の追加投資コストのみで、既存のラチスマストクレーンの自由度及び吊上能力を上げる。特に、従来技術により知られているような、既存のラチスマストクレーンを使用することができ、2つの横桁を追加購入することによって吊上能力を上げることができる。
本発明のラチスマストクレーンにおいては、ただ1つの吊上げケーブル及び/又は1つの吊上げウインチを、負荷を吊上げるために使用することが有利である。これにより、2つのラチスマストブームを平行に使用する場合以外には、ラチスマストクレーンにおける吊上げ組立品を二重にする必要はない。さらに、補強材、デリックブーム、及び、全ての他のエレメントを適合させる必要はなく、変更せずに使用できる。
本発明によれば、少なくとも1つの中間横桁を、有利にはブームの長手方向に平行に延びる少なくとも2つの第1の鎖部を接続するために、第1領域内においてさらに使用してもよい。特に第1領域の長さが大きい場合は、このようにして、第1領域の安定性をさらに高めることができる。
本発明のラチスマストクレーンは、下部キャリッジと上部キャリッジとを有する基体を備えるクレーンであることが有利であり、上部キャリッジは、下部キャリッジに鉛直軸を中心として回転可能に配置され、ラチスマストブームは、水平軸を中心として起立されるように、上部キャリッジに旋回するように搭載される。
本発明のラチスマストクレーンは、走行クレーン、特に軌道を走行する走行装置を介して移動可能なクレーンであることが更に有利である。
本発明のラチスマストクレーンは、ラチスマストブームを支持するデリックブームを備えていることが更に有利である。一般的に、起伏面内での支持により、ラチスマストブームの安定性が起伏面においてより高くなるので、この面内でのブームのたわみは、ブームの吊上能力についての制限要素ではない。
本発明は、前記ラチスマストクレーンの他に、本発明の対応するラチスマストクレーンのためのラチスマストブームをさらに含む。このようなラチスマストブームは、旋回軸部品と、解除及び接続可能な複数のラチス部品と、ヘッド部品とを備え、本発明によれば、ラチスマストブームは、第1及び第2領域を有していて、第1領域において、相互に接続された複数の第1のラチス部品からなる少なくとも2つの第1の鎖部を有し、これらの第1の鎖部は、下部横桁を介して旋回軸部品に接続されているとともに、上部横桁を介してヘッド部品に接続され、第2領域において、ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第2のラチス部品からなる1つの第2の鎖部のみで構成されていることを特徴とする。或いは、又は、それに加えて、本発明のラチスマストブームは、ただ1つの旋回軸部品及び/又はただ1つのヘッド部品を備え、第1領域において、ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品からなる少なくとも2つの平行な第1の鎖部を有し、これらの第1の鎖部は、下部横桁を介して1つの旋回軸部品に接続され、及び/又は、上部横桁を介して、1つのヘッド部品に接続されていることを特徴とする。本発明のラチスマストブームは、ラチスマストクレーンに関連して既に説明したのと同じ効果を非常にはっきりと提供する。
本発明のラチスマストブームの有利な形態は、本発明のラチスマストクレーンの有利な形態に対応しているので、対応する形態の繰り返しを省略できる。
本発明は、上述のようなラチスマストクレーン、又は、上述のようなラチスマストブームのための下部又は上部横桁をさらに含む。特に、このような横桁は、第1のラチス部品に対する少なくとも2つの第1接続領域と、旋回軸部品及び/又はヘッド部品及び/又は第2のラチス部品に対する第2接続領域とを有している。この横桁を、第1接続領域を介して第1のラチス部品に、解除可能に接続できる、特にボルト留めできることが有利である。さらに、前記横桁は、第2接続領域を介して、旋回軸部品又はヘッド部品に接続される、又は接続可能である。前記横桁を、それらの第2接続領域を介して、旋回軸部品又はヘッド部品、解除可能に接続できる、特にボルト留めできることが有利である。このようにして、既存のヘッド部品又は旋回軸部品を依然として使用することができる。
或いは、前記横桁を、旋回軸部品又はヘッド部品に固定して接続してもよい。このようにして、ヘッド部品を上部横桁に一体化し、旋回軸部品を下部横桁に一体化すると、これらの横桁は、通常の旋回軸部品及びヘッド部品を置換するであろう。
前記第1接続領域は前記横桁の一方の側に位置する一方、第2接続領域は前記横桁の反対の側に配置されていることが有利である。本発明によれば、旋回軸部品及び/又はヘッド部品及び/又は第2のラチス部品に対してただ1つの第2接続領域が設けられ、少なくとも2つの第1接続領域は、前記1つの第2接続領域に関して対称に配置されていることが有利である。或いは、又は、それに加えて、本発明によれば、第1のラチス部品に対する第1接続領域は、旋回軸部品、ヘッド部品又は第2のラチス部品に対する第2接続領域よりも小さい断面積を有していてもよい。
さらに、ラチスマストクレーンに関連して説明された第1及び第2のラチス部品の配向及びサイズの割合は、対応して、横桁の接続領域にも当てはまる。複数の第1接続領域は、同一に構成されていることが有利である。複数の第1接続領域は、該第1接続領域によって接続可能な第1の鎖部が平行に延びるように配置されることが有利である。2つの第1接続領域は、該第2接続領域に対して同じ間隔を有していることが更に有利であり、これにより、対称な配置が得られる。
接続領域は、ラチス部品の長手方向支柱を取り付けることのできる複数の、特に4つの接続点からなることが有利である。それゆえ、このような接続領域の中央軸は、これらの接続点によって定義される面に対して垂直な、全ての接続点に対して同じ間隔を有する軸であると解釈される。それに対応して、接続領域の中心は、中央軸と、接続点によって定義される面との交差点として定義される。
前記第1接続領域の接続点によってそれぞれ定義される面は、互いに平行に配置されることが有利であり、これにより、対応する中央軸も平行に延びる。特に、全ての第1接続領域の接続点は、1つの共通面にある。第1接続領域の接続点によって定義される面は、第2接続領域によって定義される面に対して平行に配置されることが更に有利である。
2つの第1接続領域の各中央軸は、第2接続領域の中央軸に対して同じ間隔を有しているか、又は、第2接続領域の中央軸に対して対称に配置されることが有利である。2つの第1接続領域の中心の間隔は、第1接続領域の2つの中央軸間に渡る面において測定される第2接続領域の幅に少なくとも対応していることが更に有利である。
2つの代替の特に有利な形態が得られた。第1形態では、2つの第1接続領域の中心の間隔は、第2接続領域の幅に実質的に対応するので、2つの第1接続領域の各中心又は各中央軸は、第2接続領域の側部領域の反対側にそれぞれ位置している。或いは、2つの第1接続領域の相対向する内側表面の間隔は、第2接続領域の幅に実質的に対応するので、第1接続領域の2つの内側接続点は、第2接続領域の側部領域の反対側にそれぞれ位置している。その結果、第1接続領域から第2接続領域へ力が特に良好に導入される。しかしながら、第1接続領域間が、説明した2つの代替形態の間の他の間隔である形態も考えられる。
第1接続領域及び第2接続領域は、長辺と短辺とを有する長方形の断面をそれぞれ有し、第1接続領域の長辺は、第2接続領域の短辺に対して平行に配置されることが更に有利である。このことは、力の最適な伝達に備えるものである。
下部横桁の第2接続領域は、旋回軸部品のブーム側接続領域に直接接続可能に構成されていることが有利である。上部横桁の第2接続領域は、ヘッド部品のブーム側接続領域に直接接続可能に構成されていることが有利である。したがって、上部横桁の第2接続領域は、旋回軸部品の接続領域に対応する一方、下部横桁の第2接続領域は、ヘッド部品の接続領域に対応することが有利である。したがって、下部及び上部横桁の第1接続領域は、それぞれ対応しているので、下部横桁の第1接続領域は、第1のラチス部品の下部接続領域に接続可能である一方、上部横桁の第1接続領域は、第1のラチス部品の上部接続領域に接続可能である。
上部及び下部横桁は、それぞれ一体型部品として形成されてもよい。或いは、上部及び下部横桁は、それぞれ、特に互いにボルト留めすることのできる複数の部分により構成されていてもよい。このことは、一体型部品としての横桁が許容可能な搬送寸法を超えている場合に必要となる。
本発明は、上述のような下部及び上部横桁を備えるセットを更に含む。クレーン操縦者は、本発明のラチスマストブームを既存のラチス部品と共に組み立てるために、このようなセットを購入してもよい。
このセットは、第1及び/又は第2のラチス部品を更に備えることが更に有利である。このようなセットによって、クレーン操縦者は、より長いラチスマストブームを対応して構成することができる。
さらに、本発明に基づくセットは、旋回軸部品及び/又はヘッド部品を備えていることが有利である。このようにして、本発明に基づく完全に新規なラチスマストブームを構成することもできるであろう。
本発明に基づくセットは、少なくとも1つの中間横桁を備えていることが更に有利である。このような中間横桁によって、第1領域の安定性を高めることができる。
前記各横桁が複数の部品によって構成されている限り、各横桁は、特別に構成された部品を含んでいてもよい。或いは、従来の主ブームから少しだけ変更されたラチス部品、つまり、第2領域からのラチス部品を使用することもできる。したがって、その場合は、さらなる組立品のためのボルト留めタブが、追加して搭載されていてもよい。
変更された形態においては、旋回軸部品は、横桁又は横桁の様々な組立品と接続することができ、一つの組立品として構成されていてもよい。
旋回軸部品は、標準的な旋回軸部品であってもよい。しかしながら、個別に構成された旋回軸部品であってもよい。
(a)及び(b)は、本発明の背後にある基本的な問題を説明するためのラチスブームを示す概略的な正面図である。 (a)は、本発明のラチスマストブームの一実施形態を示す斜視図であり、(b)は、本発明の前記ラチスマストブームの前記実施形態の基本線図である。 (a)は、本発明の前記ラチスマストブームの一部を示す側面図であり、(b)は、(a)に示す、本発明の前記ブームの実施形態の前記部分を示す正面図である。
次に、実施形態と図面とを参照して、本発明を詳しく説明する。
吊上能力を高めるためには特に傾斜ブーム姿勢においてブームの幅を増大してブームの横方向の安定性を増す必要があるという、図1(a)及び(b)に示したような本発明の基本的な問題は、既に、前記で詳しく説明した。
次に、図2(a)及び(b)に示すような本発明のラチスマストブームの実施形態は、第1領域1と第2領域2とを有し、第1領域1において、ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品10からなる2つの第1の鎖部11a,11bで構成され、これら第1の鎖部は、下部横桁4を介して旋回軸部品2に接続され、上部横桁5を介してヘッド部品3に接続され、第2領域2において、ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第2のラチス部品20からなる第2の鎖部12のみで構成されている。第1の鎖部11a,11bは、ブームの長手方向において互いに平行に延びている。
第1のラチス部品10は、互いにボルト留めされてラチス部品の鎖を形成する、形状的に同一の構成部材である。第2のラチス部品20も、互いにボルト留めされてラチス部品の鎖を形成する、形状的に同一の構成部材である。第1のラチス部品10は、全て、同じ寸法と接続領域とを有していが、形に関して互いに異なっていてもよい。例えば、ブームの上のほうに搭載されるラチス部品10は、使用される管の壁厚が、下のほうに搭載されるラチス部品10よりも小さくてもよい。この発想に関連して、底部に配置されたラチス部品は、追加の補剛材をも有していてもよい。個々のラチス部品には対応して印が付けられていることが有利である、顧客はどこにどのラチス部品を搭載するべきかについての情報を得る。このことは、同様に、第2のラチス部品20にも当てはまる。
本発明によれば、第2の鎖部12は、鎖部11a,11bの上側に配置されているので、上部横桁5は第1鎖11a,11bを第2鎖12に接続され、ヘッド部品3は第2の鎖部12の頂上部に配置されている。第1領域において2つの平行な鎖部11a,11bを使用することにより、第1領域において、ラチスマストブームの全幅を第2領域に比べて増大することができるので、横方向の安定性が増大する。ブームは上側部分よりも下側部分に負荷がかかるので、第1領域は底部に配置されている。
本発明のラチスマストブームは、1つの旋回軸部品2及び1つのヘッド部品3を備え、それゆえ、相互に接続されたラチス部品からなるただ1つの鎖部を有する他の一般的なラチスマストブームのように、1つの旋回軸部品2を介してラチスマストクレーンの既存の基体に取り付けることができる。本発明のラチスマストブームを鉛直な起伏面内で起立するように基体に取り付ける水平な起伏軸6は、図面に軸6として記載されている。2つの第1の鎖部11a,11bは、この起伏軸6に関して互いに並んで配置されているので、起伏面に対して垂直に、又は、起伏軸6に対して平行に測定されるブームの幅は、第1領域1において増大している。第1領域1の構造は、主ブームの中央軸を通って延びる起伏面に関して対称である。
本発明のラチス部品、横桁、及びラチスマストブームの正確な構造は、より詳細にさらに図3(a)及び(b)に示され、図3(a)は、ラチスブームの側面図を示しているので、図の面はブームの起伏面に対応し、これに対し、図3(b)は、ラチスマストブームの正面図を示しているので、図の面は図3(b)において線7に沿って延びる起伏面に対して垂直である。
第1のラチス部品10及び第2のラチス部品20は、長方形の断面を有している。各ラチス部品は、4つの長手方向支柱13を備え、長手方向支柱13は、それらの末端領域において、交差支柱14を介して接続されている。さらに、図2(a)に示すように、力の三角形の構造を生成するために、更なる補強エレメントが設けられている。ラチス部品は、それらの末端領域に接続点をさらに有し、これら接続点を介して、それらは互いに、且つ、横桁にボルト留めされ得る。接続点は、長手方向支柱の末端領域における長方形の断面の角に位置している。
第1のラチス部品10は、第2のラチス部品20よりも小さい断面積を有しているので、第1のラチス部品10を搬送目的で第2のラチス部品20に押し入れることができる。このようなラチス部品は、既に知られているが、普通は、大きいラチス部品20は、主ブームを構成するために使用され、より小さいラチス部品10は、比較的少なく負荷のかかるブームの領域、例えばラフィングジブの外端部において使用される。ラチス部品10,20は、長辺と短辺とを有する長方形の断面をそれぞれ有している。本発明によれば、このとき、横桁は、第1のラチス部品の長辺L1が第2のラチス部品の短辺K2に対して平行に配置されるように設計されている。図3(a)に明示しているように、第1領域から第2領域への遷移部の起伏面において測定したラチスブームの厚みは、それによってほんの僅かしか変更されないので、力の良好な伝達が得られる。なぜなら、第1のラチス部品の長辺L1の長さは、第2のラチス部品の短辺K2の長さに実質的に対応しているからである。
図3(b)から分かるように、起伏面に対して垂直な面において測定したラチスマストブームの全幅は、第2領域よりも第1領域1において大きく、第1領域における全幅は、2つの第1の鎖部11a,11bの各幅と、それらの互いの間隔とからなっている。ラチスマストブームは、第1の鎖部11a,11bの各中央軸8がラチス部品20の側面によって形成される面内で延びるように、すなわち、2つの中央軸の間隔が第2ラチス部品20の幅L2に対応するように形成されている。これは、第1領域から第2領域への力の最適な導入に備えるものである。しかしながら、2つの第1の鎖部の間隔を増大してもよい。この場合、2つの第1の鎖部11a,11bの相対向する内側表面の間隔は、第2の鎖部の幅に対応するように選択されることが有利であり、これにより、2つの第1の鎖部の内側の側面は、第2の鎖部の側面に実質的に揃う。該第1の鎖部11a,11bは、ラチス部品10の内側の長手方向支柱がラチス部品20の長手方向支柱のすぐ下に接続されるような間隔で互いに位置しているので、第1の鎖部のそれぞれ内側の長手方向支柱も、第2の鎖部の長手方向支柱にほぼ揃う。
下部横桁4及び上部横桁5は、第1の鎖部11a,11bとの接続のために互いに並んで配置された2つの接続領域41a,41bをそれぞれ有している。下部横桁4及び上部横桁5は、その反対側において、旋回軸部品2又は第2の鎖部20との接続のための第2接続領域42を有している。これら接続領域は、各ラチス部品の中央軸が互いに平行に延びるように構成されている。各接続領域は、横桁を各ブーム部品にボルト留めすることのできる4つの接続点により形成されている。第1接続領域41aは、接続点43を有し、第2接続領域42は、接続点44を有している。横桁は、一体型部品として形成されていてもよいし、又は、搬送サイズを低減するため、複数の部品、すなわち互いにボルト留めすることのできる複数の部分で形成されていてもよい。
図示した実施形態では、横桁の幅方向に互いに並んで配置された、第1接続領域41aの2つの接続点43は、交差支柱を介して互いに接続され、且つ、それぞれ1つの長手方向支柱を介して第2接続領域42のボルト留めポイント44に接続されるので、力の三角形は、第1接続領域41aの2つのボルト留めポイント43と第2接続領域42の接続点44とによって形成される。これに対応して、横桁の幅方向に互いに並んで配置された更なる第1接続領域41bの対応するボルト留めポイントは、互いに接続され、且つ、2つの長手方向支柱を介して、第2接続領域42の別の接続点44に接続されている。こうして形成される2つの力の三角形は、幅方向の共通面内にて互いに並んでおり、該2つの力の三角形の、第1接続領域の側において相対向する内側の角と、該2つの力の三角形の、第2接続領域の側における各先端とは、交差支柱を介してそれぞれ接続されている。図3(a)から分かるように、高さ方向における力の三角形は、それぞれ、さらなる交差支柱を介して互いに接続されるので、台形が得られる。
本発明のラチスマストブームを用いれば、僅かな追加部品、すなわち下部横桁4及び上部横桁5を購入することで、既存のラチスマストクレーンの吊上能力を向上させることができる。ラチスマストクレーンの既存の基体を使用してもよく、ラチスマストクレーンには、従来通りただ1つのブームをただ1つの旋回軸部品と負荷を吊上げるためのただ1つの吊上げウインチとを介して取り付けることができる。前記基体は、通常は、上部キャリッジからなり、この上部キャリッジにブームが取り付けられ、この上部キャリッジは、下部キャリッジに、鉛直な回転軸を中心に回転可能に搭載される。この下部キャリッジには、通常、走行装置、特に軌道を走行する走行装置が配置されているので、ラチスマストクレーンは移動可能である。
ラチスマストブームのために、既存の材料を、旋回軸部品、第1及び第2のラチス部品、並びに、ヘッド部品の形態で使用することができる。旋回軸部品2は、旋回軸6を介してラチスマストクレーンの基体に旋回するように搭載することができ、ブーム側において、必要に応じて、第2のラチス部品又は下部横桁と接続することができるので、ラチスブームの長手方向において互いに接続されたラチス部品20からなるただ1つの鎖部を有する既存のブームを、本発明に基づくブームに変えることができる。ヘッド部品3は、第2のラチス部品に接続可能であり、通常、プーリヘッドを有し、このプーリヘッド上に、吊上げケーブルが負荷を持ち上げるために導かれている。第2領域2の一番上のラチス部品に、ラフィングジブを配置することもでき、その場合、ラフィングジブは、少なくとも部分的に第1のラチス部品10で構成されることが有利である。
次に、既存のエレメント及び新規のエレメントからなる、本発明のラチスマストブームの構造について再度概説する。本発明のラチスマストブームは、
1.既存の旋回軸部品2(必要であれば、ここでは強化された旋回軸部品を使用することもあり、その場合、ブームにおいて吊上能力を制限するのは、通常、旋回軸部品ではなく、続くラチス部品の1つであるので、通常は、既存の旋回軸部品を使用することができる)、
2.旋回軸部品2と二重ブーム部分1との間に剛接合を形成する新規の下部横桁4、
3.(ラフィングジブからの)小さい断面を有する、平行な2つの第1の鎖部11a,11bを構成する既存の第1ラチス部品10、
4.可能であれば、第1の鎖部11a,11bを互いに接続するための、平行なブーム領域の付近における中間横桁(これらの中間横桁は、同様に、追加で購入する必要があろう)、
5.二重ブーム部分1と主ブームのより大きい断面の第2のラチス部品20との間に剛接合を形成する新規の上部横桁5、
6.主ブームからのより大きい断面の既存のラチス部品20、
7.既存の上部ジブ
を備えている。
よって、必要な新規のエレメントは2つ、すなわち、下部横桁4及び上部横桁5のみである。或いは、旋回軸部品が既に一体化された下部横桁を使用してもよく、その場合、この下部横桁は、本実施形態に示す旋回軸部品と本実施形態に示す下部横桁との機能を果たし、それゆえ、通常の旋回軸部品と置換する。第2の鎖部を省略するならば、上部横桁及びヘッド部品も、通常のヘッド部品と置換するユニットを形成する。
さらに、本発明の本質的な利点は、デリックブーム、ブレーシングトレッスル、ヘッド部品、又はフックフランジなどの、ラチスマストクレーンの既存のエレメントも、本発明に基づく重量物吊上ブームのために何らの変更もすることなく利用することができる、という点である。クレーンの基体に対する新規の取付部品は必要なく、対応して二重にされた吊上げウインチを有するブームの外端部において二重のプーリヘッドを使用する必要はない。なぜなら、本発明のラチスマストブームは、ただ1つのプーリヘッドと共に使用されるからである。
本発明のラチスマストブームは、ラフィングジブの比較的弱いラチス部品10で構成されているが、ラチス部品10は、平行に搭載されているので、通常の主ブームよりも高い慣性モーメント及び抵抗が、特に、横方向の負荷に関して得られる。ラチス部品は、長方形(正方形の断面ではない)を有しているので、基本的には平行にブームに搭載されたラチス部品10を、二通りに使用することができる。しかしながら、本発明によれば、第1のラチス部品10の幅の広い側面は、ブームの起伏面に対して平行に配置されている。よって、第1のラチス部品10の2つの短辺、及び、平行な鎖部の間の間隔は、横方向の剛性を定義する起伏面に対して垂直なエリアを形成する。このことは、力の流れを改善する。なぜなら、このようにしてより大きい断面を有する第2のラチス部品の短辺は、上部横桁を介して第1のラチス部品の長辺に接続されるからである。
ラフィングジブによる作業も当然可能であり、その場合、例えば、第1領域を構成するのに必要のないラチスエレメントを使用することができる。それゆえ、ラフィングジブの長さは、本発明のラチスブームにおける第1領域で使用されるラチス部品の分だけ当然低減される。ラチスブームの長さを増大するために、さらなるラチス部品を当然購入してもよい。
図示した実施形態の一代替形態として、2つの平行な鎖部を有する第1領域が、ラフィングジブのラチスエレメントによって構成されるのではなく、第2領域のラチス部品のように主ブームのラチスエレメントによって構成される他の構成も考えられる。この場合、横桁の第1及び第2接続領域は、同じサイズを有しているので、第1及び第2のラチス部品のために同一の部品を使用することができる。このような配置では、本発明のラチスマストブームの長さは、当然、2つの平行なブーム鎖が使用される第1領域のサイズに応じて低減される。
同様に、ラチスマストブームの第2領域におけるラチス部品を完全に省き、2つの平行な鎖部を有する第1領域を構成するために全てのラチス部品を使用することが考えられる。それゆえ、ただ1つの鎖部を有する通常の主ブームに比べて、ブームの長さは、半分に低減されるが、非常に高い吊上能力を有し、非常に安定性のあるブームが得られる。ヘッド部品を、上部横桁に直接搭載してもよい。同様に、ラフィングジブを上部横桁に直接搭載することも考えられる。
いずれの場合も、本発明により、簡単な後付性が得られる。例えばクレーン操縦者は、たった2つの新規組立部品しか必要ないので、都合をつけることのできるコストでクレーンの吊上能力を上げることができる。
各クレーンは、制御により管理される過負荷に対する制限荷重テーブルを有している。許容可能な制限荷重がブームのみに起因するならば、長いラチスブームの様々な既存のラチス部品を、本発明に基づく2つの横桁を介して平行に組み合わせることによって、本発明に基づくより強く短いラチスブームを達成することができる。クレーン制御の許容可能な限界荷重テーブルは、当然、本発明のラチスマストブームに適合される必要がある。

Claims (15)

  1. 旋回軸部品と、互いに接続及び解除可能な複数のラチス部品と、ヘッド部品とを有しかつ鉛直な起伏面内で起立するラチスマストブームを備えるラチスマストクレーンであって、
    前記ラチスマストブームは、第1及び第2領域を有し、
    前記第1領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品からなる少なくとも2つの第1の鎖部を有し、該第1の鎖部は、下部横桁を介して前記旋回軸部品に接続されているとともに、上部横桁を介して前記ヘッド部品に接続され、
    前記第2領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第2のラチス部品からなる1つの第2の鎖部のみで構成されていることを特徴とするラチスマストクレーン。
  2. 請求項1記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記第2の鎖部は、前記上部横桁を介して前記少なくとも2つの第1の鎖部に接続されている、ラチスマストクレーン。
  3. 請求項1又は2記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記第1のラチス部品は、前記第2のラチス部品よりも小さい断面積を有していて、搬送のために前記第2のラチス部品に押し入れることが可能である、ラチスマストクレーン。
  4. 旋回軸部品と、互いに接続及び解除可能な複数のラチス部品と、ヘッド部品とを有しかつ鉛直な起伏面内で起立するラチスマストブームを備える、請求項1〜3のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンであって、
    前記ラチスマストブームの旋回軸部品及び/又はヘッド部品は、1つのみであり、
    第1領域において、前記ラチスマストブームは、相互に接続された複数の第1のラチス部品からなる少なくとも2つの第1の鎖部を有し、下部横桁を介した該第1の鎖部と前記1つの旋回軸部品との接続、及び/又は、上部横桁を介した該第1の鎖部と前記1つのヘッド部品との接続がなされていることを特徴とするラチスマストクレーン。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    平行な2つの前記第1の鎖部の各中央軸が、前記第2の鎖部及び/又は前記旋回軸部品及び/又は前記ヘッド部品の中央軸から同じ距離に位置し、
    前記平行な2つの第1の鎖部の各中央軸の前記距離は、前記第2の鎖部及び/又は前記旋回軸部品及び/又は前記ヘッド部品の幅に少なくとも対応している、ラチスマストクレーン。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記第1の鎖部は、前記第2の鎖部及び/又は前記旋回軸部品及び/又は前記ヘッド部品に関して対称に配置されている、ラチスマストクレーン。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記第1のラチス部品及び/又は前記第2のラチス部品は、長辺と短辺とを有する長方形の断面を有し、
    前記断面を有する第1のラチス部品においては、前記短辺が前記起伏面に対して垂直に配置され、
    前記断面を有する第2のラチス部品においては、前記長辺が前記起伏面に対して垂直に配置されている、ラチスマストクレーン。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記ラチスマストクレーンは、前記旋回軸部品及びヘッド部品を、前記ラチス部品からなる1つの鎖部のみで構成されたラチスブームと共に再利用することにより作動可能であり、
    前記ラチスブームは、前記2つの横桁と前記2つの第1の鎖部を有する前記第1領域とを取り外して、残りの部分から、第2のラチス部品からなる1つの鎖部のみを有するラチスブームを形成することが可能に構成されている、ラチスマストクレーン。
  9. 請求項8記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記第2領域を完成させるために取り外された前記第1のラチス部品を、前記ラチスブームの上部領域を構成するために使用することが可能である、ラチスマストクレーン。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記ラチスマストブームは、ラフィングジブを有している、ラチスマストクレーン。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    1つの吊上げケーブル及び/又は1つの吊上げウインチを、負荷を吊上げるために使用する、ラチスマストクレーン。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンにおいて、
    前記第1領域内にて前記少なくとも2つの第1の鎖部を接続するための少なくとも1つの中間横桁を備える、ラチスマストクレーン。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンに用いられるラチスマストブーム。
  14. 請求項1〜12のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンに用いられる下部及び上部横桁。
  15. 請求項1〜12のいずれか1つに記載のラチスマストクレーンに用いられる下部及び上部横桁を備えたセットであって、
    第1及び/又は第2のラチス部品、
    旋回軸部品及び/又はヘッド部品、並びに、
    少なくとも1つの中間横桁
    のうちの1つ以上のエレメントを更に備える、セット。
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