JP2023120636A - クレーン - Google Patents

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大朗 松井
Dairo Matsui
章 小矢畑
Akira Koyabata
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Abstract

Figure 2023120636000001
【課題】バックストップの伸縮ストロークを従来よりも小さくするとともに、クレーン本体における部材レイアウトの自由度を高めることが可能なクレーンを提供する。
【解決手段】クレーン10は、上部旋回体12と、ブーム16と、バックストップ45とを備える。ブーム16は、ブームフット16Sよりも先端側に配置され、バックストップ45の一端部を支持するバックストップ支持部161Sを有する。上部旋回体12は、ブームフット16Sを水平な回動中心軸回りに回動可能に支持するブーム支持部122Aと、旋回中心軸よりも前側でバックストップ45の他端部を支持するバックストップ受け部122Bとを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、クレーンに関する。
従来、クレーンとして、クレーン本体と、ブームとを備えたクレーンが知られている。ブームは、水平な回動軸回りに起伏可能なようにクレーン本体に支持されている。特許文献1には、ブームが後方に倒れることを防止するために、ブームとクレーン本体との間に介在する左右一対のバックストップを更に備えるものが開示されている。
当該技術では、各バックストップが伸縮自在とされ、その基端部が起伏体に支持されている。起伏体がクレーン本体に対して起立すると、やがて各バックストップの先端部がクレーン本体に備えられた固定部材に当接する。この結果、一対のバックストップが起伏体を支持し、起伏体の更なる回動、すなわち、起伏体の後方への倒れが防止される。
特開2012-232822号公報
特許文献1に記載された技術では、ブームが下部ブームを有し、バックストップの基端部は下部ブームのうち長手方向の中央部よりも先端側に支持されている。一方、バックストップの先端部を受け止める固定部材は、クレーン本体の前後方向の中央部近傍に配置されている。このような構成では、バックストップの先端部が固定部材に当接した後、バックストップがブームを後方から支持するまでの間における、バックストップの収縮ストロークが大きくなるため、バックストップのストロークを確保するためのばね部材のコストが大きくなりやすい。加えて、ブームがクレーン本体に対して倒伏した状態では、バックストップが下部ブームから延びる全長が長くなるため、ブームとバックストップとを一体で輸送する際、あるいは、バックストップを下部ブームから取り外して輸送する際に、バックストップが占有するスペースが大きくなるという問題がある。更に、クレーン本体の前後方向の中央部周辺にはエンジンなどが配置されることが多いため、クレーン本体において固定部材を配置するスペースが制限されるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、バックストップの伸縮ストロークを従来よりも小さくするとともに、上部旋回体における部材レイアウトの自由度を高めることが可能なクレーンを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るクレーンは、下部走行体と、前記下部走行体の上方に配置される上部旋回体と、前記下部走行体と前記上部旋回体との間に介在するように配置され、前記上部旋回体が前記下部走行体に対して上下方向に延びる旋回中心軸回りに旋回することを可能とする旋回ベアリングと、前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持された起伏体支点部を含む起伏体と、一端部と他端部とを有し、前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立した状態で前記起伏体と前記上部旋回体との間に介在し、前記起伏体を後方から支持する伸縮可能なバックストップと、を備え、前記起伏体は、前記起伏体支点部よりも先端側に配置され、前記バックストップの前記一端部を支持するバックストップ第1支持部を有し、前記上部旋回体は、前記起伏体支点部を水平な回動中心軸回りに回動可能に支持する起伏体支持部と、前記上部旋回体の前後方向において前記旋回中心軸よりも前側かつ前記起伏体支持部よりも後側に配置され、前記バックストップの前記他端部を支持するバックストップ第2支持部とを有する。
本構成によれば、バックストップの他端部を支持するバックストップ第2支持部が、上部旋回体の前後方向において旋回中心軸よりも前側かつ起伏体支持部よりも後側に配置されている。このため、バックストップ第2支持部が旋回中心軸よりも後側に配置されている場合と比較して、バックストップの伸縮ストロークを小さくすることができる。また、バックストップ第2支持部が旋回中心軸よりも前側に配置されることで、上部旋回体の中央部のレイアウトの自由度を高めることができる。更に、上部旋回体のうち旋回中心軸よりも前側の領域は、旋回ベアリングに加え起伏体支持部が配置されているため、必然的に高い剛性、強度が求められる。したがって、このような領域を利用してバックストップ第2支持部を配置することで、バックストップによって起伏体を安定して支持することができる。
上記の構成において、前記上部旋回体は、前記起伏体支持部および前記バックストップ第2支持部を含む箱状の支持体を更に有することが望ましい。
本構成によれば、バックストップ第2支持部は、起伏体支持部と同じ箱状の支持体に配置されているため、前後方向において起伏体支持部により近い位置に配置される。この結果、バックストップが起伏体を支持し始めてから、バックストップが収縮するストロークが小さくなる。また、バックストップ第2支持部が起伏体支持部に近い位置に配置されることで、上部旋回体の中央部のレイアウトの自由度を更に高めることができる。更に、起伏体を支持する箱状の支持体にバックストップ第2支持部が配置されているため、箱形状が有する軽量かつ高強度の特性によって起伏体を安定して支持することができる。
上記の構成において、前記支持体は上面を有し、前記バックストップ第2支持部は前記上面に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、バックストップ第2支持部が、支持体の上面に配置されているため、バックストップ第2支持部が起伏体の荷重をより安定して受け止めることができる。
上記の構成において、前記起伏体支持部は前記支持体の前端部に配置されており、前記バックストップ第2支持部は前記支持体の後端部に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、支持体上において起伏体支点部とバックストップとの垂線距離を最大限に確保することができる。
上記の構成において、前記上部旋回体は、前記下部走行体に旋回可能に支持された底板と、前記底板上に前後方向に延びるように立設された縦板と、を有し、前記支持体は、前記上面とは反対側で前記底板に支持された下面と、前記上面と前記下面とを接続するとともに前記縦板に接続された側面とを有することが望ましい。
本構成によれば、底板と縦板が交わる部分に支持体が配置されており、支持体を底板および縦板によって安定して支持することができる。
上記の構成において、前記バックストップが前記起伏体と一体で前記上部旋回体に対して相対的に回動するように、前記バックストップの前記一端部が前記バックストップ第1支持部に連結されており、前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立すると、前記バックストップの前記他端部が前記バックストップ第2支持部に当接することで、前記起伏体の後方への更なる回動が規制されることが望ましい。
本構成によれば、起伏体とともにバックストップを上部旋回体から取り外すことができるため、起伏体およびバックストップを一体で輸送、保管することができる。
上記の構成において、前記回動中心軸と平行な方向から見て前記バックストップの前記起伏体に対する相対的な姿勢が維持されるように、前記バックストップの前記一端部が前記バックストップ第1支持部に支持されていることが望ましい。
本構成によれば、クレーンの使用時および分解時におけるバックストップの姿勢を同じ姿勢にすることができるため、従来のような姿勢変更作業およびこれに伴う装置の必要性が低減する。
上記の構成において、前記起伏体は複数の部材に分離可能とされており、少なくとも前記起伏体支点部を含む起伏体下部部材を有し、前記起伏体の中心線が鉛直方向に延びるように前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立した状態において、前記バックストップの前記他端部は、前記起伏体下部部材の後端部よりも前方に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、起伏体下部部材を倒伏させた際に、バックストップが起伏体下部部材の最大高さ内に収まるため、バックストップを姿勢変更することや取り外すことなく、輸送高さ制限を満足しながらバックストップを起伏体下部部材とともに輸送することができる。
上記の構成において、前記起伏体が前記バックストップおよび前記上部旋回体に対して相対的に回動するように、前記バックストップの前記他端部が前記バックストップ第2支持部に連結されており、前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立すると、前記バックストップの前記一端部が前記バックストップ第1支持部に当接することで、前記起伏体の後方への更なる回動が規制されることが望ましい。
本構成によれば、バックストップは上部旋回体側に配置されているため、起伏体に付属する部材のレイアウトの自由度を更に高めることができる。
上記の構成において、前記起伏体は複数の部材に分離可能とされており、少なくとも前記起伏体支点部を含む起伏体下部部材を有し、前記バックストップ第1支持部は、前記起伏体下部部材のうち、当該起伏体下部部材の長手方向の中央部よりも前記起伏体支点部側に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、起伏体下部部材の先端側に配置された他の部材とバックストップ第1支持部との干渉が抑止され、起伏体下部部材における部材配置のレイアウトの自由度を高めることができる。
本発明によれば、バックストップの伸縮ストロークを従来よりも小さくするとともに、上部旋回体における部材レイアウトの自由度を高めることが可能なクレーンが提供される。
本発明の一実施形態に係るクレーンの側面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンのブームが倒伏姿勢とされた状態における下部ブームおよびバックストップの側面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの上部旋回体の一部を拡大した側面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの上部旋回体の一部を拡大した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの上部旋回体の旋回フレームの平面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンと比較される従来のクレーンの側面図である。 従来のクレーンのブームが倒伏姿勢とされた状態における下部ブームおよびバックストップの側面図である。 従来のクレーンのブームが倒伏姿勢とされた状態からバックストップが起立した状態の下部ブームおよびバックストップの側面図である。 従来のクレーンのブームが起立姿勢とされた状態における下部ブーム、上部旋回体およびバックストップの側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るクレーン10(作業機械)の側面図である。なお、以後、各図には、「上」、「下」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本実施形態に係るクレーン10の構造および組立方法を説明するために便宜上示すものであり、本発明に係るクレーンの移動方向や使用態様などを限定するものではない。
クレーン10は、クレーン本体に相当する上部旋回体12および下部走行体14と、上部旋回体12に設けられたキャブ15と、起伏体として機能するブーム16と、左右一対のバックストップ45と、ブーム起伏用部材であるラチスマスト17と、箱マスト21と、を備える。下部走行体14は、地上(走行面上)を走行可能とされ、上部旋回体12は下部走行体14に上下方向に延びる旋回中心軸回りに旋回可能に支持されている。
ブーム16は、上部旋回体12に起伏方向に回動可能に支持されるブーム基端部16P(起伏体基端部)と、長手方向においてブーム基端部16Pとは反対側に配置されるブーム先端部16Q(起伏体先端部)と、を有する。本実施形態では、ブーム基端部16Pに備えられたブームフット16S(起伏体支点部)が、上部旋回体12の後記のブーム支持部122A(図3、図4)に起伏方向に回動可能に支持される。なお、図1に示されるブーム16は、いわゆるラチス型であり複数の部材に分離可能とされている。詳しくは、ブーム16は、ブームフット16Sを含む下部ブーム16A(起伏体下部部材)と、一または複数(図例では3個)の中間ブーム16B、16C、16Dと、上部ブーム16Eとから構成される。下部ブーム16Aには左右一対のバックストップ45が設けられる。これらのバックストップ45は、ブーム16が上部旋回体12に対して図1に示される起立姿勢(作業姿勢)まで到達した時点で上部旋回体12にそれぞれ当接することで、ブーム16と上部旋回体12との間に介在し、ブーム16を後方から支持する。この結果、ブーム16が強風等で後方に煽られることが規制される。なお、バックストップ45の構造については、後記で詳述する。
ラチスマスト17は、マスト基端部17Pと、マスト先端部17Qと、を備える。マスト基端部17Pは、ブーム16の後側の位置でブーム16の回動軸と平行な回動軸回りに起伏可能なように上部旋回体12に装着される。すなわち、ラチスマスト17もブーム16の起伏方向と同方向に回動可能である。マスト先端部17Qは、長手方向においてマスト基端部17Pとは反対側に配置された、ラチスマスト17の先端部である。図1に示すように、ラチスマスト17のマスト先端部17Qには、第1マストシーブ171と、第2マストシーブ172と、が配置されている。第1マストシーブ171および第2マストシーブ172には、後記のブーム起伏用ロープ22が掛けられる。ラチスマスト17は、ブーム16の回動における支柱となる。
ラチスマスト17のマスト基端部17P側には左右一対のバックストップ46が設けられる。これらのバックストップ46は、ラチスマスト17が図1に示される起立姿勢まで到達した時点で上部旋回体12にそれぞれ当接する。この当接によって、ラチスマスト17が強風等で後方に煽られることが規制される。
更に、クレーン10は、下部スプレッダ18と、上部スプレッダ19と、ガイライン20と、ブーム起伏用ロープ22と、ブーム起伏用ウインチ38と、を備える。
下部スプレッダ18は、下部シーブブロック181を有する。下部シーブブロック181には、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。上部スプレッダ19は、下部スプレッダ18の前方に所定の間隔をおいて配置される。上部スプレッダ19は、ガイライン20を介してブーム先端部16Qに接続される。上部スプレッダ19は、上部シーブブロック191を有する。上部シーブブロック191には、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。ガイライン20は、図1の紙面と直交する左右方向に一対配置されている。
ガイライン20の後端部は上部スプレッダ19に接続され、ガイライン20の前端部はブーム先端部16Qに着脱可能に接続される。ガイライン20は、ガイリンク(金属製の板材)、ガイロープ、ガイワイヤ(金属製の線材)などを含む。
ブーム起伏用ロープ22は、ブーム起伏用ウインチ38から引き出され、マスト先端部17Qの第1マストシーブ171、第2マストシーブ172に掛けられた後、下部シーブブロック181と上部シーブブロック191との間で複数回掛け回される。なお、下部シーブブロック181および上部シーブブロック191に掛け回された後のブーム起伏用ロープ22の先端部は、ラチスマスト17のマスト先端部17Qに固定される。
ブーム起伏用ウインチ38は、ラチスマスト17のマスト基端部17P側に配置される。ブーム起伏用ウインチ38は、ブーム起伏用ロープ22の巻き取りおよび繰り出しを行うことで下部スプレッダ18の下部シーブブロック181と上部スプレッダ19の上部シーブブロック191との間の距離を変化させ、ブーム16をラチスマスト17に対して相対的に回動させながらブーム16を起伏させる。
箱マスト21は、基端及び回動端(先端)を有し、ラチスマスト17の後側で上部旋回体12に回動可能に連結される。箱マスト21は、断面視で矩形形状からなる。箱マスト21の回動軸は、ブーム16の回動軸と平行でかつラチスマスト17の回動軸とほぼ同じ位置に配置されている。すなわち、この箱マスト21もブーム16の起伏方向と同方向に回動可能である。
更に、クレーン10は、ガイライン23と、マスト起伏用ロープ26と、マスト起伏用ウインチ30と、を備える。ガイライン23は、図1の紙面と直交する左右方向に一対配置されている。ガイライン23は、ラチスマスト17のマスト先端部17Qと箱マスト21の回動端部とを接続する。この接続は、ラチスマスト17の回動と箱マスト21の回動とを連携させる。マスト起伏用ロープ26は、上部旋回体12に配置され複数のシーブが幅方向に配列されたたシーブブロック24と、箱マスト21の回動端部に配置され複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック25との間で複数回掛け回される。
マスト起伏用ウインチ30は、箱マスト21の基端部側に配置される。マスト起伏用ウインチ30は、マスト起伏用ロープ26の巻き取りおよび繰り出しを行う。マスト起伏用ウインチ30の巻き取り、繰り出し動作によって、箱マスト21の先端部のシーブブロック25と上部旋回体12の後端部のシーブブロック24との間の距離が変化し、上部旋回体12に対して箱マスト21およびラチスマスト17が一体的に回動しながら、ラチスマスト17が起伏する。
クレーン10には、前述のマスト起伏用ウインチ30およびブーム起伏用ウインチ38以外に、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ34及び補巻用ウインチ36が搭載される。本実施形態に係るクレーン10では、主巻用ウインチ34および補巻用ウインチ36がいずれもブーム16の下部ブーム16Aに据え付けられる。クレーン10のウインチ34,36は上部旋回体12に搭載されていてもよい。
主巻用ウインチ34は、主巻ロープ51(図1)による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この主巻について、ブーム16のブーム先端部16Qには不図示の主巻用ガイドシーブが回転可能に設けられ、さらに主巻用ガイドシーブに隣接する位置に複数の主巻用ポイントシーブが幅方向に配列された主巻用シーブブロックが設けられている。主巻用シーブブロックから垂下された主巻ロープ51には、吊り荷用の主フック53が連結されている。そして、主巻用ウインチ34から引き出された主巻ロープ51が主巻用ガイドシーブに順に掛けられ、かつ、主巻用シーブブロックのシーブと、主フック53に設けられたシーブブロックのシーブとの間に掛け渡される。従って、主巻用ウインチ34が主巻ロープ51の巻き取りや繰り出しを行うと、主フック53の巻上げ及び巻下げが行われる。
同様にして、補巻用ウインチ36は、補巻ロープ52による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この補巻については、上記の主巻と同様の不図示の構造が備えられている。そして、補巻用ウインチ36が補巻ロープ52の巻き取りや繰り出しを行うと、補巻ロープ52の末端に連結された図略の吊荷用の補フックが巻上げられ、または巻下げられる。
また、上部旋回体12の後部には、クレーン10のバランスを調整するためのカウンタウエイト40が積載されており、上部旋回体12の後方には、パレットウエイト41が更に配置されている。パレットウエイト41は、クレーン10が重量物を吊り上げるために備えられるSHL(Super Heavy Lifting)用ウェイトとして、クレーン10のバランスを保つ機能を有する。パレットウエイト41は、ウエイトライン42によってラチスマスト17のマスト先端部17Qに接続されている。
図2は、本実施形態に係るクレーン10のブーム16が倒伏姿勢とされた状態における下部ブーム16Aおよびバックストップ45の側面図である。
図2を参照して、ブーム16(下部ブーム16A)が上部旋回体12に対して倒伏した状態で見た場合、下部ブーム16Aは、左右一対の下部フレーム160と、左右一対の第1メインパイプ161と、左右一対の第2メインパイプ162と、左右一対の第1接続パイプ163と、上下一対の第2接続パイプ(不図示)と、複数のラチスパイプ165と、を有する。
左右一対の第1メインパイプ161および左右一対の第2メインパイプ162は、下部ブーム16Aの外形形状を画定するパイプであり、図2に示すように、ブームフット16Sの近傍から下部ブーム16Aの先端側に向かって互いの間隔が拡がるように延びている。下部フレーム160は、下部ブーム16Aの左右両側で第1メインパイプ161および第2メインパイプ162の各基端部を互いに連結する板状部材である。左右一対の第1接続パイプ163は、それぞれ第1メインパイプ161および第2メインパイプ162の各先端部を互いに接続する。なお、不図示の上下一対の第2接続パイプは、左右一対の第1メインパイプ161の先端部同士、左右一対の第2メインパイプ162の先端部同士を互いに接続する。複数のラチスパイプ165は、第1メインパイプ161および第2メインパイプ162、左右一対の第1メインパイプ161同士、左右一対の第2メインパイプ162同士をそれぞれ複数の箇所で互いに接続する。
更に、下部ブーム16Aは、左右一対のバックストップ支持部161S(バックストップ第1支持部)を有する。左右一対のバックストップ支持部161Sは、ブームフット16Sよりも先端側、より詳しくは、下部ブーム16Aの長手方向の中央部よりもブームフット16S側の位置で、左右一対の第1メインパイプ161(下部ブーム16Aの背面)上にそれぞれ配置されている。バックストップ支持部161Sは、後記のバックストップ45のバックストップ基端部452S(一端部)を支持する。
前述のように、クレーン10は左右一対のバックストップ45を備える。各バックストップ45は、左右一対の第1メインパイプ161上に配置されている。左右一対のバックストップ45の構造、機能は互いに同じであるため、以後、右側(図2の紙面手前側)のバックストップ45について説明する。
バックストップ45は、バックストップ下部451(内筒ともいう)と、バックストップ上部452(外筒ともいう)と、バックストップスプリング453(ばね部材ともいう)と、を有する。バックストップ下部451およびバックストップ上部452はシリンダ構造からなり、バックストップ上部452の筒状内部にバックストップ下部451が伸縮可能に挿入されている。バックストップスプリング453は、バックストップ下部451およびバックストップ上部452にそれぞれ備えられたフランジF(図2)間に収縮変形可能に装着されている。
また、バックストップ下部451は、バックストップ当接部451S(他端部)を有し、バックストップ上部452は、バックストップ基端部452S(一端部)を有する。バックストップ基端部452Sはバックストップ45の基端部に相当し、バックストップ当接部451Sは、バックストップ基端部452Sとは反対側のバックストップ45の先端部に相当する。前述のようにバックストップ基端部452Sは、ブームフット16Sよりも下部ブーム16Aの先端部(ブーム先端部16Q)側の部分に配置されたバックストップ支持部161Sに支持(装着)されている。
図3および図4は、本実施形態に係るクレーン10の上部旋回体12の一部を拡大した側面図および斜視図である。図5は、本実施形態に係る上部旋回体12の旋回フレーム120の平面図である。上部旋回体12は、旋回フレーム120を有する。旋回フレーム120は、底板125と、当該底板125上に固定された左右一対の縦板121とを備える。更に、クレーン10は、旋回ベアリング12Sを有する。旋回ベアリング12Sは、下部走行体14と上部旋回体12との間に介在するように配置され、上部旋回体12が下部走行体14に対して上下方向に延びる旋回中心軸CL回りに旋回することを可能とする。なお、図5では、旋回ベアリング12Sの外径が破線で図示されている。
底板125は、下部走行体14に旋回可能に支持されている。底板125は、前後方向および左右方向に延びる部材であり、一例として、鋼材を接合したフレームからなる。左右一対の縦板121は、それぞれ前後方向に長く延びる板状の部材であり、左右方向に間隔をおいて底板125に固定(立設)されており、同様に鋼材などからなる。なお、図3、図4では、右側(紙面手前側)の縦板121のみが現れている。
更に、上部旋回体12は、左右一対の箱状の支持体122と、左右一対のマスト支持部123とを有する。各支持体122は、各縦板121の先端側において、当該縦板121の外側に配置されている。一対のマスト支持部123は、各縦板121の先端部かつ上端部に配置されており、前述のラチスマスト17のマスト基端部17P(図1)を回動可能に支持する。
以下では、図3、図4に示されるように、右側の支持体122の周辺構造について、更に詳述する。なお、左側の支持体122の周辺の構造は、右側の構造と左右対称となっている。支持体122は、上面122T、当該上面122Tとは反対側の下面、前記上面および下面を互いに接続する右側面および左側面、更に前面および後面を有する箱状の部材である。図4に示すように、支持体122の下面は、底板125によって支持されている。また、支持体122の左側面は、縦板121に接続されている。また、図3に示すように、支持体122の前側部分は、前方に向かって突出する三角形状からなる。支持体122がこのような箱形状を有することで、支持体122が1枚の板材からなる場合と比較して、支持体122の剛性、強度を高めることができる。支持体122も、底板125と同様に鋼材から構成される。
支持体122は、ブーム支持部122A(起伏体支持部)と、バックストップ受け部122B(バックストップ第2支持部)と、キャブ支持部122Cとを有する。
ブーム支持部122Aは、ブームフット16Sを左右方向に延びる水平な回動中心軸回りに回動可能に支持する。ブーム支持部122Aは、支持体122の前端部、特に、前記三角形状の部分に配置されている。ブーム支持部122Aは、支持体122を左右方向に沿って貫通するピン孔を有する。ブーム16のブームフット16Sにも同様のピン孔が形成されており、両ピン孔が合致した状態で、不図示の連結ピンが各ピン孔に順に挿通されることで、ブーム16が上部旋回体12に起伏可能に支持される。なお、図には現れていないが、左側の支持体122においても同様である。
バックストップ受け部122Bは、ブーム支持部122Aの後方に配置され、バックストップ45のバックストップ当接部451Sを支持する。バックストップ受け部122Bは、支持体122の後端部に配置されている。詳しくは、バックストップ受け部122Bは、支持体122の上面122Tの後端に配置されており、前方かつ上方に向かって開口したU字形状の受け部である。バックストップ受け部122Bは、ブーム16が図1に示される起立姿勢とされると、バックストップ45のバックストップ当接部451Sを支持し、バックストップ45を介してブーム16の自重を受け止める。なお、図3、図4に示されるバックストップ受け部122Bは、上部旋回体12の前後方向において、図5における旋回中心軸CLよりも前側で旋回フレーム120上に配置されている。
キャブ支持部122Cは、支持体122の上面のうち、バックストップ受け部122Bよりも前側部分に配置されている。キャブ支持部122Cは、他の支柱などを介してキャブ15およびステップ15Hなどを支持する機能を有している。
図6は、本実施形態に係るクレーン10と比較される従来のクレーン10Zの側面図である。図7は、従来のクレーン10Zのブーム16Zが倒伏姿勢とされた状態における下部ブーム16AZおよびバックストップ45Zの側面図である。図8は、従来のクレーン10Zのブーム16Zが倒伏姿勢とされた状態からバックストップ45Zが起立した状態の下部ブーム16AZおよびバックストップ45Zの側面図である。図9は、従来のクレーン10Zのブーム16Zが起立姿勢とされた状態における下部ブーム16AZ、上部旋回体12Zおよびバックストップ45Zの側面図である。なお、図6乃至図9では、図1と共通する部材については、同じ符号の後にZを付している。
クレーン10Zは、バックストップ45Zを有する。バックストップ45Zは、下部ブーム16AZに起立可能に支持されている。バックストップ45Zは、下部ブーム16AZに回動可能に支持されている。バックストップ45Zは、バックストップ下部451Zと、バックストップ上部452Zと、バックストップスプリング453Zとを有する。バックストップ下部451Zは、バックストップ当接部451SZを有する。また、バックストップ上部452Zは、バックストップ基端部452SZと、被支持部452Tとを有する。
一方、図7を参照して、下部ブーム16AZは、ブームフット16SZと、バックストップ支持部161SZと、バックストップ固定部65とを有する。バックストップ支持部161SZは、バックストップ45Zのバックストップ基端部452SZを左右方向に延びる回動中心軸回りに回動可能に支持する。バックストップ45Zが下部ブーム16Aに保持される場合、図7に示すように、被支持部452Tとバックストップ固定部65とにそれぞれ開口されたピン孔にピン65Pが挿通されることで、バックストップ45Zが固定される。一方、図8に示すように、バックストップ45Zを下部ブーム16AZに対して起立させる場合、被支持部452Tとバックストップ固定部65との間に、支持部材60が介在することで、バックストップ45Zの下部ブーム16AZに対する起立姿勢が保持される。
図9を参照して、このような従来のクレーン10Zでは、ブームフット16SZよりも後方の位置において、上部旋回体12Zにバックストップ受け部150が配置される。ブーム16Zが上部旋回体12Zに対して起立すると、バックストップ45Zのバックストップ当接部451SZがバックストップ受け部150に当接することで、ブーム16Zが後方から支持される。このように、バックストップ45Zが、下部ブーム16AZの先端側に配置されたバックストップ支持部161SZと、底板125Zの中央部に配置されたバックストップ受け部150によってそれぞれに支持される構成では、必然的に、バックストップ45の自由長が長くなる。換言すれば、ブーム16Zの起立動作に伴って、バックストップ当接部451SZがバックストップ受け部150に当接してから、バックストップスプリング453Zが最小長さまで収縮変形する収縮ストロークが大きくなる。一例として、当該ストロークは、500mmほど必要になる場合がある。この場合、バックストップ45Zの伸縮ストロークを確保するためのバックストップスプリング453Zのコストが大きくなりやすい。また、ブーム16Zが上部旋回体12Zに対して倒伏した状態では、図7、図8に示すように、バックストップ45Zが下部ブーム16AZから延びる全長が長くなるため、ブーム16Zとバックストップ45Zとを一体で輸送する際、あるいは、バックストップ45Zを下部ブーム16AZから取り外して輸送する際に、バックストップ45Zが占有するスペースが大きくなるという問題がある。また、図7、図8に示すように、バックストップ45Zの姿勢を変更する機構(支持部材60)が必要になる。
加えて、図6に示すように下部ブーム16AZのうち長手方向の中央部よりも先端側にはウインチ34、36や不図示のガイリンクなどの部材が配置されているため、バックストップ基端部452SZを支持するバックストップ支持部161SZを配置するスペースが制限されやすい。更に、上部旋回体12Zの前後方向の中央部周辺にはエンジンなどが配置されることが多いため、図9のバックストップ受け部150を配置するスペースが制限されるという問題がある。この場合、周囲の部材との干渉を回避するために、バックストップ受け部150の形状が複雑となり、ブーム16Zの自重を安定して支持するためには補強部材が更に必要になることがある。
一方、本実施形態では、図2に示す下部ブーム16Aを含むブーム16が起立すると、バックストップ45のバックストップ当接部451Sが、支持体122のバックストップ受け部122B(図3、図4)に当接し、支持される(図1)。バックストップ受け部122Bは、上部旋回体12の前後方向において旋回中心軸CL(図5)よりも前側かつブーム支持部122Aよりも後側に配置されている。このため、バックストップ受け部122Bが旋回中心軸CLよりも後側に配置されている場合と比較して、バックストップ45の伸縮ストロークを小さくすることができる。また、このようにバックストップ受け部122Bが旋回中心軸CLよりも前側に配置されることで、上部旋回体12の中央部のレイアウトの自由度を高めることができる。更に、上部旋回体12のうち旋回中心軸CLよりも前側の領域は、旋回ベアリング12Sに加えブーム支持部122Aが配置されているため、必然的に高い剛性、強度が求められる。したがって、このような領域を利用してバックストップ受け部122Bを配置することで、バックストップ45によってブーム16を安定して支持することができる。
更に、本実施形態では、バックストップ受け部122Bが、ブーム支持部122Aと同じ支持体122に配置されているため、前後方向においてブーム支持部122Aにより近い位置に配置される。この結果、バックストップ当接部451Sがバックストップ受け部122Bに当接してから、バックストップスプリング453が最小長さまで変形する収縮ストロークが小さくなる。一例として、当該ストロークは、100mm~200mmほどになる。また、図3、図4に示すように、バックストップ受け部122Bがブーム支持部122Aに近い位置に配置されることで、上部旋回体12の中央部、具体的には、図1のマスト起伏用ウインチ30の周辺部のレイアウトの自由度が更に高まり、エンジンなどのパワーユニットの配置を従来よりも容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、バックストップ45がブームフット16Sに近い位置に配置されるため、バックストップ受け部122Bにはブーム16が後方に倒れることを抑止するための、より大きな荷重が掛かりやすい。しかしながら、本実施形態では、ブーム16を支持するためのブーム支持部122Aが配置された箱状の支持体122に、バックストップ受け部122Bが同様に配置されているため、支持体122の軽量かつ高強度の特性によってブーム16を安定して後方から支持することができる。
特に、バックストップ受け部122Bが、支持体122の上面122Tに配置されているため、バックストップ受け部122Bがブーム16の荷重をより安定して受け止めることができる。
また、ブーム支持部122Aが支持体122の前端部に配置されており、バックストップ受け部122Bは支持体122の後端部に配置されているため、支持体122上においてブームフット16Sとバックストップ45との垂線距離を最大限に確保することができる。
また、本実施形態では、支持体122の下面が底板125に支持され、支持体122の側面が縦板121に支持されている。このため、底板125と縦板121が交わる部分に支持体122が配置されており、支持体122を底板125および縦板121によって安定して支持することができる。
更に、本実施形態では、バックストップ45がブーム16と一体で上部旋回体12に対して相対的に回動するように、バックストップ45のバックストップ基端部452Sがバックストップ支持部161Sに連結されている。そして、ブーム16が上部旋回体12に対して起立すると、バックストップ45のバックストップ当接部451Sがバックストップ受け部122Bに当接することで、ブーム16の後方への更なる回動が規制される。このような構成によれば、ブーム16とともにバックストップ45を上部旋回体12から取り外すことができるため、下部ブーム16Aおよびバックストップ45を一体で輸送、保管することができる。
なお、本実施形態では、ブーム16の回動中心軸と平行な方向から見て、バックストップ45の下部ブーム16A(ブーム16)に対する相対的な姿勢が維持されるように、バックストップ45のバックストップ基端部452Sがバックストップ支持部161Sに固定されている(図2)。換言すれば、本実施形態では、バックストップ45が下部ブーム16Aに対して従来のような大きな可動範囲をもって回動可能に支持される必要がない。このため、クレーン10の使用時および分解時におけるバックストップ45の姿勢を同じ姿勢にすることができるため、従来のような姿勢変更作業およびこれに伴う装置の必要性が低減する。
また、本実施形態では、ブーム16が複数の部材に分離可能とされており、少なくともブームフット16Sを含む下部ブーム16Aを有している。そして、ブーム16の中心線が鉛直方向に延びるようにブーム16が上部旋回体12に対して起立した状態において、バックストップ45のバックストップ当接部451Sは、下部ブーム16Aの後端部よりも前方に配置されている。このことは、図2に示すように、下部ブーム16Aが倒伏した状態において、下部ブーム16Aの最大高さ内にバックストップ45が収まることに等しい。更に付言すると、ブーム16が鉛直上方を向くようなブーム16の起立姿勢において、平面視で下部ブーム16Aを上部旋回体12に投影した場合に、当該投影した領域の後端部よりも前方にバックストップ当接部451Sが位置する。このような構成によれば、下部ブーム16Aからバックストップ45を取り外すことやバックストップ45を大きく姿勢変更させることなく、輸送高さ制限を満足しながらバックストップ45を下部ブーム16Aとともに輸送することができる。
更に、本実施形態では、バックストップ支持部161Sは、下部ブーム16Aのうち、当該下部ブーム16Aの長手方向の中央部よりもブームフット16S側に配置されている。このため、図1のウインチ34、36のように下部ブーム16Aの先端側に配置された部材とバックストップ45との干渉が抑止され、下部ブーム16Aにおける部材配置のレイアウトの自由度を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態に係るクレーン10について説明した。なお、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。本発明では、以下のような変形実施形態が可能である。
(1)上記の各実施形態では、バックストップ45のバックストップ基端部452Sが下部ブーム16Aに支持され、ブーム16の起立動作に伴ってバックストップ当接部451Sが上部旋回体12側のバックストップ受け部122Bに当接する態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
(2)バックストップ45は、上部旋回体12に予め支持されるものでもよい。すなわち、ブーム16がバックストップ45および上部旋回体12に対して相対的に回動するように、バックストップ45のバックストップ基端部452S(他端部)が、支持体122に備えられバックストップ支持部161Sと同様の形状を備えたバックストップ支持部(バックストップ第2支持部)に連結されているものでもよい。この場合、ブーム16が上部旋回体12に対して起立すると、バックストップ45のバックストップ当接部451S(一端部)が、下部ブーム16Aに備えられバックストップ受け部122Bと同様の形状を備えたバックストップ受け部(バックストップ第1支持部)に当接することで、ブーム16の後方への更なる回動が規制される。
このような構成によれば、バックストップ45は上部旋回体12側に配置されているため、下部ブーム16Aの付属部品などのレイアウトの自由度を更に高めることができる。
(3)また、上記の各実施形態では、図1に示すクレーン10を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構造を備えたクレーンにも適用可能である。すなわち、本発明が適用されるクレーンは、汎用クレーンとして、前記ラチスマストの代わりにガントリが備えられ、起伏用ウインチは上部旋回体12の上部フレーム(後側)に配置されてもよい。また、大型クレーンとして、前記SHL構造ではなく、箱マストの起伏によってブームを起伏させる構造でもよい。この場合、前記シーブブロックは備えられずにガイリンクによって箱マストの先端部とブームの先端部とが直接接続されてもよい。また、汎用クレーン、大型クレーンともに、ブームの先端部にジブやストラットが装着されたものでもよい。
(4)また、上記の実施形態では、図2に示すようにバックストップ45が下部ブーム16Aの第1メインパイプ161に沿って延びるような態様にて説明したが、バックストップ45は第1メインパイプ161とより大きな角度で交差するように配置されてもよい。なお、バックストップ45が第1メインパイプ161に直交するように配置される場合には、バックストップ45がブーム16の自重を効率的に受け止めることができる。
(5)また、上記の実施形態では、バックストップ受け部122Bが旋回中心軸CLよりも前側、すなわち、旋回ベアリング12Sの前半分の領域に配置される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、クレーン10が中小型または大型の場合には、旋回中心軸CLを起点として前方の所定の領域にバックストップ受け部122Bが配置されるものでもよい。また、旋回ベアリング12Sの前端部を起点として後方の所定の領域にバックストップ受け部122Bが配置されるものでもよい。この場合、上記の各所定の領域の前後方向の長さは、旋回中心軸CLから旋回ベアリング12Sの前端部までの長さの3分の2であることが望ましい。
また、クレーン10が大型の場合には、旋回中心軸CLを起点として前方または後方の所定の領域(縦板121と旋回ベアリング12Sとが接する若しくは交差する近傍領域)にバックストップ受け部122Bが配置されるものでもよい。この場合、上記の所定の領域の前後方向の長さは、旋回中心軸CLから旋回ベアリング12Sの前端部または後端部までの長さの3分の2であることが望ましい。更に、支持体122またはバックストップ受け部122Bは、前後方向において旋回中心軸CLを含む領域(旋回中心軸CLと重なる領域)に配置されることも好ましい。これらの領域では、旋回ベアリング12Sが左右方向の端に位置しているため、バックストップ受け部122Bを安定かつ強固に配置することができる。
(6)また、上記の実施形態では、バックストップ受け部122Bが箱状の支持体122に配置される態様にて説明したが、バックストップ受け部122Bは支持体122上に配置されないものでもよい。また、支持体122は箱状とは異なる形状のものでもよい。一例として、ブーム支持部122Aが一または複数の板状部からなり、バックストップ受け部122Bが当該ブーム支持部122Aの近傍に配置される他の構造体であってもよい。この場合、当該構造体は、板状部材の組み合わせやブラケット構造からなるものでもよい。
(7)また、先の実施形態では、図2に示すように、バックストップスプリング453がバックストップ基端部452S側に配置される態様にて説明したが、バックストップスプリング453は、図7に示すようにバックストップ当接部451S(図2)側に配置されてもよい。
10 クレーン
12 上部旋回体
120 旋回フレーム
121 縦板
122 支持体
122A ブーム支持部(起伏体支持部)
122B バックストップ受け部(バックストップ第2支持部)
122C キャブ支持部
122T 上面
123 マスト支持部
125 底板
12S 旋回ベアリング
14 下部走行体
15 キャブ
15H ステップ
16 ブーム
161S バックストップ支持部(バックストップ第1支持部)
16A 下部ブーム(起伏体下部部材)
16S ブームフット(起伏体支点部)
45 バックストップ
451 バックストップ下部
451S バックストップ当接部(他端部)
452 バックストップ上部
452S バックストップ基端部(一端部)
453 バックストップスプリング

Claims (10)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体の上方に配置される上部旋回体と、
    前記下部走行体と前記上部旋回体との間に介在するように配置され、前記上部旋回体が前記下部走行体に対して上下方向に延びる旋回中心軸回りに旋回することを可能とする旋回ベアリングと、
    前記上部旋回体に起伏方向に回動可能に支持された起伏体支点部を含む起伏体と、
    一端部と他端部とを有し、前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立した状態で前記起伏体と前記上部旋回体との間に介在し、前記起伏体を後方から支持する伸縮可能なバックストップと、
    を備え、
    前記起伏体は、前記起伏体支点部よりも先端側に配置され、前記バックストップの前記一端部を支持するバックストップ第1支持部を有し、
    前記上部旋回体は、
    前記起伏体支点部を水平な回動中心軸回りに回動可能に支持する起伏体支持部と、
    前記上部旋回体の前後方向において前記旋回中心軸よりも前側かつ前記起伏体支持部よりも後側に配置され、前記バックストップの前記他端部を支持するバックストップ第2支持部とを有する、クレーン。
  2. 前記上部旋回体は、前記起伏体支持部および前記バックストップ第2支持部を含む箱状の支持体を更に有する、請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記支持体は上面を有し、
    前記バックストップ第2支持部は前記上面に配置されている、請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記起伏体支持部は前記支持体の前端部に配置されており、
    前記バックストップ第2支持部は前記支持体の後端部に配置されている、請求項3に記載のクレーン。
  5. 前記上部旋回体は、
    前記下部走行体に旋回可能に支持された底板と、
    前記底板上に前後方向に延びるように立設された縦板と、
    を有し、
    前記支持体は、前記上面とは反対側で前記底板に支持された下面と、前記上面と前記下面とを接続するとともに前記縦板に接続された側面とを有する、請求項3または4に記載のクレーン。
  6. 前記バックストップが前記起伏体と一体で前記上部旋回体に対して相対的に回動するように、前記バックストップの前記一端部が前記バックストップ第1支持部に連結されており、
    前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立すると、前記バックストップの前記他端部が前記バックストップ第2支持部に当接することで、前記起伏体の後方への更なる回動が規制される、請求項1乃至5の何れか1項に記載のクレーン。
  7. 前記回動中心軸と平行な方向から見て前記バックストップの前記起伏体に対する相対的な姿勢が維持されるように、前記バックストップの前記一端部が前記バックストップ第1支持部に固定されている、請求項6に記載のクレーン。
  8. 前記起伏体は複数の部材に分離可能とされており、少なくとも前記起伏体支点部を含む起伏体下部部材を有し、
    前記起伏体の中心線が鉛直方向に延びるように前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立した状態において、前記バックストップの前記他端部は、前記起伏体下部部材の後端部よりも前方に配置されている、請求項7に記載のクレーン。
  9. 前記起伏体が前記バックストップおよび前記上部旋回体に対して相対的に回動するように、前記バックストップの前記他端部が前記バックストップ第2支持部に連結されており、
    前記起伏体が前記上部旋回体に対して起立すると、前記バックストップの前記一端部が前記バックストップ第1支持部に当接することで、前記起伏体の後方への更なる回動が規制される、請求項1乃至5の何れか1項に記載のクレーン。
  10. 前記起伏体は複数の部材に分離可能とされており、少なくとも前記起伏体支点部を含む起伏体下部部材を有し、
    前記バックストップ第1支持部は、前記起伏体下部部材のうち、当該起伏体下部部材の長手方向の中央部よりも前記起伏体支点部側に配置されている、請求項1乃至9の何れか1項に記載のクレーン。
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