JP2009245640A - スパークプラグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中心電極2と、一端が前記中心電極2と火花放電間隙Gを介して対向するように配置された接地電極6とを備えたスパークプラグ1であって、前記中心電極2及び前記接地電極6の少なくとも一方は、90質量%以上のNiと、3〜6質量%のSiと、0.5〜1質量%のAlと、0.1〜2質量%の、Mn及びYの少なくとも一種とを、Ni、Si、Al、Mn及びYの合計が100質量%となるように、含有する電極材料で形成されてなることを特徴とするスパークプラグ1。
【選択図】 図1
Description
請求項1は、中心電極と、一端が前記中心電極と火花放電間隙を介して対向するように配置された接地電極とを備えたスパークプラグであって、前記中心電極及び前記接地電極の少なくとも一方は、90質量%以上のNiと、3〜6質量%のSiと、0.5〜1質量%のAlと、0.1〜2質量%の、Mn及びYの少なくとも一種とを、Ni、Si、Al、Mn及びYの合計が100質量%となるように、含有する電極材料で形成されてなることを特徴とするスパークプラグであり、
請求項2は、前記電極材料は、Crをさらに含有し、Ni、Si、Al、Mn、Y及びCrの合計が100質量%となるように、Crの含有率が0.5〜1質量%の範囲から選択されることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグである。
前記のようにして作製した各試験片を、大気中、内温が1000℃に調整された電気炉内に100時間にわたって静置した後の腐食率を測定した。腐食率は以下の方法により算出した。すなわち、前記静置後の試験片を長手方向に沿って厚さ方向に0.9mmの間隔で2個所切断して、各断面における緻密な保護皮膜が剥離した部分(内部酸化部と称することがある。この内部酸化部は試験片の内部まで疎な酸化物が形成された領域である。)の長手方向の合計長さを計測した。前記長さの計測は、走査型電子顕微鏡(SEM)及び金属顕微鏡を用いて断面を観察した顕微鏡写真を用いて行った。次いで、各断面における、試験片の全長10mmに対する内部酸化部の合計長さを算出し、算出した値の算術平均値を試験片の腐食率とした。この腐食率は、1000℃の高温環境下における、試験片の腐食のしやすさを評価する試験であり、5%以下であると電極としたときの高温耐食性に優れ、その値が大きくなるにつれて電極としたときの高温耐食性が低下することを表す。この結果を第2表に示す。
前記のようにして作製した各試験片を、大気中で、室温(30℃)環境下に15分にわたる静置と内温が1000℃に調整された電気炉への30分にわたる静置とを交互に行う急熱・急令サイクルを1000サイクル繰り返した後の腐食率を測定した(なお、急熱・急令サイクルにおける1サイクルは前記室温静置1回と前記1000℃静置1回とからなる。)。この腐食率は、前記高温耐食性試験における腐食率と同様にして算出した。この腐食率は、急熱・急令サイクル1000サイクル中に、保護皮膜が速やかかつ連続的に再生するか否かを評価する試験であり、急熱・急令サイクル1000サイクル後の腐食率が5%以下であると電極としたときの皮膜再生能力に優れ、その値が大きくなるにつれて電極としたときの皮膜再生能力が劣ることを表す。この結果を第2表に示す。
前記皮膜再生能力試験において、急熱・急令サイクルを1000サイクル繰り返した後の試験片を切断した各切断面に確認される保護皮膜の厚さ、及び、前記内部酸化部の厚さを測定し、測定した厚さの最大値を酸化層厚さとした(第2表において、熱サイクル酸化層厚さと称する。)。この酸化層厚さは、保護皮膜が剥離した部分において、新たに形成又は再生した保護皮膜の形成量を評価する試験であり、酸化層厚さが10μm以下であると、新たな保護皮膜の過剰な生成が抑制されて電極としたときの耐火花消耗性に優れ、その値が大きくなるにつれて、新たな保護皮膜が過剰に生成して電極としたときの耐火花消耗性に劣ることを表す。これらの結果第2表に示す。
前記酸化層厚さ評価による耐火花消耗性試験に加えて、第1表に示す組成を有する電極材料を用いて、電極の溶融を原因とする耐火花消耗性を評価した。具体的には、第1表に示す組成を有する試験片を前記のようにして作製し、各試験片の表面を研削した後、レーザフラッシュ法により、各試験片の常温(25℃)における熱伝導率(W/mK)を測定した。熱導電率は、電極の溶融を原因とする耐火花消耗性を評価する特性であり、この値が大きいほど電極の溶融を原因とする耐火花消耗性に優れ、この値が小さいほど電極の溶融を原因とする耐火花消耗性に劣ることを表す。組成No.1、2、6、8、13及び17を有する電極材料を用いた実施例1、2、6及び8並びに比較例2及び6の結果を第2表に示す。これら以外の実施例の結果は第1表に示されていないがいずれも耐火花消耗性に優れていた。
前記酸化層厚さ評価による耐火花消耗性試験に加えて、第1表に示す組成No.1、2、6、8、13及び17を有する電極材料でスパークプラグ1を作製して、机上での耐火花消耗性を評価した。具体的には、前記試験片の作製と同様にして、第1表に示す組成No.1、2、6、8、13及び17を有する電極材料で、接地電極6として断面寸法1.6mm×2.7mmの線材を作製した。銅からなる円柱状の内材8と、Ni合金よりなる電極材料でカップ状に形成した外材7とをそれぞれ作製した。そして、作製した内材8を外材7に挿入し、押し出し加工等の塑性加工にて、内材8と外材7とからなる直径4mmの中心電極2を作製した。次いで、所定の形状及び寸法に塑性加工によって形成した主体金具4の端面に、接地電極6の一端部を電機抵抗溶接で接合した。次いで、アルミナを主成分とするセラミックを所定の形状に焼成することによって絶縁体3を作製し、中心電極2を絶縁体3に組み付け、さらに、接地電極6が接合された主体金具4にこの絶縁体3を組み付けた。次いで、接地電極6の先端部を中心電極2側に折り曲げて、接地電極6の一端が中心電極2の先端部と対向するようにして、スパークプラグ1を製造した。大気中で、接地電極6と中心電極2との火花放電間隙Gに火花放電を発生させるべく、周波数60Hzの高電圧をスパークプラグ1に300時間連続して印加した。この後に、接地電極6の消耗量(消耗により生じた陥没部の最大深さ)を、レーザ形状測定器を用いて、計測した。接地電極6の消耗量は、実機における火花放電による電極の消耗量を評価する試験であり、この消耗量が0.3mm以下であると耐火花消耗性に優れ、その値が大きくなるにつれて耐火花消耗性が劣ることを表す。この結果を第2表に示す。
2 中心電極
3 絶縁体
4 主体金具
5 貴金属チップ
6 接地電極
7 外材
8 内材
9 ネジ部
G 火花放電間隙
Claims (2)
- 中心電極と、一端が前記中心電極と火花放電間隙を介して対向するように配置された接地電極とを備えたスパークプラグであって、
前記中心電極及び前記接地電極の少なくとも一方は、90質量%以上のNiと、3〜6質量%のSiと、0.5〜1質量%のAlと、0.1〜2質量%の、Mn及びYの少なくとも一種とを、Ni、Si、Al、Mn及びYの合計が100質量%となるように、含有する電極材料で形成されてなることを特徴とするスパークプラグ。 - 前記電極材料は、Crをさらに含有し、Ni、Si、Al、Mn、Y及びCrの合計が100質量%となるように、Crの含有率が0.5〜1質量%の範囲から選択されることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
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