JP4223298B2 - スパークプラグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の着火に使用するスパークプラグ、特に、電極チップの消耗を抑制できるスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
スパークプラグの中心電極及び外側電極の火花放電による消耗を抑制するため、これらの一方あるいは両方にPtなどの貴金属チップを設けたスパークプラグが開発されている。
例えば、特許文献1においては、中心電極用及び外側電極用チップにIr又はIrを主成分とする合金を用いたスパークプラグが示されている。Irは融点が極めて高い(2400℃)ため、耐火花消耗性に優れる利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−273965号公報(第2頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、Ir自身は耐熱性が高いが、約950℃以上の温度に曝されると酸化して揮発するため、急速に消耗する問題があった。
これに対し、上記特許文献1では、Ir又はIr合金チップにRhなどを添加して耐酸化性を向上させることが行われている。
【0005】
しかしながら、さらに消耗の少ないスパークプラグが求められている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、消耗が少なく、耐久性の高いスパークプラグを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、中心電極本体と外側電極本体とを有するスパークプラグであって、上記中心電極本体と外側電極本体のうち、相対的に負極性とされる負電極本体には、Ir及びIrを主成分とするIr合金のいずれかからなる負電極チップを備え、相対的に正極性とされる正電極本体は、正電極チップを備えることなく、Rh及びRhを含むRh合金のいずれかからなり、上記負電極チップとの間で火花放電ギャップを構成し、または、相対的に正極性とされる正電極本体には、Rh及びRhを含むRh合金のいずれかからなり、上記負電極チップとの間で火花放電ギャップを構成する正電極チップを備え、前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量が40重量%以上であるスパークプラグである。
【0007】
本発明では、中心電極本体と外側電極本体のうち、相対的に負極性とされる電極本体には、IrまたはIrを主成分とするIr合金からなる負電極チップを備える。一方、正極性とされる正電極本体は、正電極チップを備えずにそれ自身がRhまたはRhを含むRh合金からなる。あるいは、正電極とされる電極本体にRhまたはRh合金からなる正電極チップを備える。なお、正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量は、40重量%以上である。
このように本発明のスパークプラグでは、正極性とされる正電極本体または正電極チップにRhまたはRh合金を用いたので、火花放電が生じると、正電極本体または正電極チップへの電子等の衝突によって飛び出したRhイオンが電界で加速され、負電位の負電極チップ(IrまたはIr合金のチップ)の表面(頭部表面及び側部)に衝突し堆積する。これにより、負電極チップの頭部表面(火花放電面)は、Rhが供給されてIrとRhの合金となり、Irの酸化揮発が抑制される。かくして、負電極チップの頭部表面について、火花消耗のみならず揮発消耗をも抑制し、火花放電ギャップの増加を抑制することができる。かくして、耐久性の高いスパークプラグとすることができる。
【0008】
なお、Ir合金としては、Irを主成分、即ち50重量%以上含有し、耐熱性や火花放電に対する耐久性を備えているものであればいずれの組成でも良いが、例えばさらに、Pt、Rh、Ru、Pd、Reなどの貴金属、あるいはNiを含むものが挙げられる。さらには、Sr,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ti,Zr,Hfから選ばれた元素の酸化物を含むものも挙げられる。
また、Rh合金としては、40重量%以上のRhを含み、耐熱性や火花放電に対する耐久性を備えているものであればいずれの組成でも良いが、例えばさらに、Pt、Ru、Pd、Re,Irなどの貴金属、あるいはNiを含むものが挙げられる。
【0009】
さらに、上記スパークプラグであって、前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量が50重量%以上であるスパークプラグとするのが好ましい。
【0010】
本発明のスパークプラグでは、正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量を50重量%以上、つまりRhを主成分としている。このようにRhを多量に含む正電極本体または正電極チップを用いることで、負電極チップにより多くのRhが堆積するため、Irの酸化揮発を効果的に抑制することができる。かくして、耐久性の高いスパークプラグとすることができる。
【0011】
さらに、上記スパークプラグであって、前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量が80重両%以上であるスパークプラグとするのと良い。
【0012】
本発明のスパークプラグでは、正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量を80重量%以上としている。このようにRhをさらに多量に含む正電極本体または正電極チップを用いることで、負電極チップにより多くのRhが堆積するため、Irの酸化揮発を効果的に抑制することができる。かくして、耐久性の高いスパークプラグとすることができる。
【0013】
さらに、上記いずれかに記載のスパークプラグであって、前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップは、Irの含有量が0.01重量%以下であるスパークプラグとすると良い。
【0014】
正電極チップ、あるいは負電極チップとして、耐酸化性を向上させるためRhを添加したIr合金チップを用いることが考えられる。このようにすると、正電極チップや負電極チップの耐酸化性を向上させることができる。
しかしながら、Ir合金チップの頭部表面からの消耗(火花消耗及び揮発消耗)は抑制されるものの、エンジンの運転条件によっては、無鉛ガソリンを使用する場合において、Ir合金チップの側部が一方向からえぐり取られたように選択的に消耗してしまう異常腐食現象が発見された(図6参照)。
このような現象が生じる原因が明確ではないが、火花消耗や揮発消耗では説明することができない。おそらく、Ir合金チップの温度の影響ばかりでなく、エンジン室内に噴射供給される燃料のスワールがスパークプラグに当たるときの向き、その他の原因が複合的に作用して、側部の一方が選択的に腐食されて異常消耗を来したものと考えられる。
ところで、この異常腐食は、Rhを添加したIr合金を用いた正電極本体や正電極チップ、負電極チップに顕著に生じることが判ってきた。
【0015】
これに対し、本発明のスパークプラグでは、正電極本体または正電極チップのIrの含有量が0.01重量%以下である。即ち、正電極本体または正電極チップにはIrを実質的に含まない組成のRhまたはRh合金を用いている。
このためこのスパークプラグでは、少なくとも正電極本体あるいは正電極チップについて異常腐食を生じることがなくなる。従って、異常腐食が生じやすい条件下でも、正電極本体や正電極チップについて異常腐食が生じず、耐久性の高いスパークプラグとすることができる。
なお、実質的にIrを含まないとは、正電極本体や正電極チップに、Irを全く含まない場合のほか、僅かにIrを含んでいるが正電極チップ等に異常腐食を引き起こさない程度である場合を含む。具体的には、例えばIrの含有量が0.01重量%以下の微量である場合を指す。
【0016】
さらに、上記いずれか1項に記載のスパークプラグであって、前記正電極チップが固着されてなる中心電極本体または外側電極本体が、NiまたはNi合金からなるスパークプラグとすると良い。
【0017】
上述の異常腐食の発生原因は明確ではない。しかし、発明者らは、分析をすると、異常腐食を生じた負電極の頭部表面からはNiが検出される一方、異常腐食部からはほとんど検出されないことを発見した。なお、Niは、正電極チップが固着され正電位とされた外側電極本体と負電位とされた中心電極チップとの間で火花放電が起こった際に、Ni合金からなる外側電極本体から飛び出したNiイオンが負電極のIr合金チップの頭部表面に付着したもの考えられた。というのも、スパークプラグにおいて火花放電は、正電極チップと負電極チップとの間でのみ生じるとは限らない。一般に、火花放電の一部は、正電極チップが固着している中心電極本体あるいは外側電極本体と負電極チップとの間で生じる。従って、このような火花放電によって、中心電極本体あるいは外側電極本体を構成するNiまたはNi合金に電子が衝突するので、Niイオンが飛び出し、電界に加速されて負電極チップに衝突・堆積したと考えられた。そしてこのことから、IrとRhが存在し異常腐食の生じる条件において、Niは異常腐食の発生や進行を妨げる作用を有しているものと考えられた。
【0018】
そこで、本発明のスパークプラグでは、正電極チップが固着されてなる中心電極本体または外側電極本体をNiまたはNi合金とした。これにより、上述のような火花放電によって、負電極チップの表面にNiが供給される。このため、たとえ異常腐食の生じる条件でエンジンが駆動されても、このNiの堆積により、負電極チップの異常腐食が抑制される。
なお、上述の分析結果からも判るように、負電極チップの頭部表面(火花放電面)には多くのNiが堆積する。しかし、スワール等の影響で、負電極チップの側部あるいはえぐれ状に欠損した部分にも、Niは若干は供給される。このため、外側電極本体等からNiが供給されない場合に比較すると、負電極の側部に生じる異常腐食についても、その発生及び進行程度を抑制することができるものと考えられる。
【0019】
さらに、上記いずれか1項に記載のスパークプラグであって、前記負電極チップは、RhおよびNiを含有するスパークプラグとすると良い。
【0020】
本発明のスパークプラグでは、負電極チップにRhおよびNiを含むIr合金を用いている。このため、負電極チップにおいて、正電極チップから供給されるRhのみならず負電極チップに含有しているRhによっても、Irの揮発消耗を抑制することができる。
さらに、負電極チップにIrとRhが存在してるが、正電極チップから供給されるNiのみならず負電極チップにもNiを含有しているので、たとえ異常腐食の生じる条件でエンジンが駆動されても、負電極チップの異常腐食を抑制することができる。
なお、本発明の場合にも、スワール等の影響で、負電極チップの側部あるいはえぐれ状に欠損した部分にも、Niが若干は供給されるため、Niが外部から供給されない場合に比較すると、その分負電極の側部に生じる異常腐食についても、その発生及び進行程度を抑制することができるものと考えられる。
【0021】
さらに、上記いずれか1項に記載のスパークプラグであって、前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップは、Niを含有するスパークプラグとすると良い。
【0022】
本発明のスパークプラグでは、Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにNiを含有している。従って、負電極チップにIrとRhとが同時に存在していても、Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体あるいは正電極チップからNiが供給されるので、正電極チップにNiが含まれていない場合に比して、異常腐食を抑制することができる。
また、正電極チップにIrをも含有している場合、正電極チップにはRhとIrが同時に存在することになるが、さらにNiを含有しているので、この正電極チップについても、Niを含有していない場合に比して異常腐食を抑制することができる。
【0023】
あるいは、前記したスパークプラグであって、前記負電極チップは、Rhの含有量が0.01重量%以下であるスパークプラグとすると良い。
【0024】
本発明のスパークプラグでは、負電極チップのRhの含有量が0.01重量%以下である。即ち、負電極チップにRhを実質的に含まない。従って、この負電極チップの側部にはIrとRhとが同時に存在しないため、異常腐食が生じ難い。一方、正電極チップには、Rhが含まれているので、負電極チップの頭部表面(火花放電面)にはRhが供給される。このため、負電極チップの頭部表面における揮発消耗を抑制することができる。
一方、スワール等の影響で、負電極チップの側部にもRhが供給されるが、異常腐食は生じない。頭部表面に比して側部に供給されるRhの量は微量であるため、異常腐食を生じる条件しを満たさないためであると考えられる。
なお、実質的にRhを含まないとは、負電極チップに、Rhを全く含まない場合のほか、僅かにRhを含んでいるが負電極チップに異常腐食を引き起こさない程度である場合を含む。具体的には、例えばRhの含有量が0.01重量%以下の微量である場合を指す。
【0025】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。本実施形態のスパークプラグ100は、アルミナセラミックからなる絶縁体1と、その脚部11の先端がネジ部21の先端から突出するようにして、その周囲を取り囲む筒状の主体金具2とを有する。
【0026】
さらに、絶縁体1は筒状にされており、その中心軸に沿って、中心電極3がはめ込まれている。この中心電極3は中心電極本体31を有する。この中心電極本体31は、絶縁体1の脚部11の先端面11Pから突出する先端部31Pを有する。この中心電極本体31は、インコネル等のNi系耐熱合金からなる。またこの先端部31Pには、後述するように主として各種の貴金属からなる中心電極チップ32が固着されている。具体的には、レーザ溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等によって接合部33を介して中心電極チップ32が先端部31Pに固着されている。また、この中心電極本体31のうち基端側(図2中、下方)には、その中心にCu等の良熱伝導体34が挿入されており、効率よく熱を基端側に排出することによって、中心電極チップ32及び先端部31Pの温度を低下させるようにしてある。
【0027】
また、主体金具2においては、ネジ部21の先端面21Pに外側電極4が固着されており、スパークプラグ100の中心軸側に向けて略L字状に屈曲させられている。この外側電極4は外側電極本体41を有し、この外側電極本体41はインコネル等のNi系耐熱合金からなる。さらに、この外側電極本体41のうち、中心電極チップ32と対向する位置にも、後述するように主として各種の貴金属からなる外側電極チップ42が固着されている。具体的には、抵抗溶接、レーザ溶接等によって接合部43を介して外側電極チップ42が外側電極本体41に固着されている。そしれこれにより、中心電極チップ32と外側電極チップ42との間に火花放電ギャップGが形成されている。
【0028】
なお、スパークプラグ100は、公知の手法で形成すれば良い。このうち、負電極チップ及び正電極チップを合金で構成する場合、例えば、以下のようにして形成すると良い。即ち、原料となる貴金属等の粉末を所期の重量比率で配合し、これを溶解して合金インゴッドとする。具体的な溶解方法としては、アーク溶解やプラズマビーム溶解、高周波誘導溶解等を採用することができる。また、合金組成内の偏析を低減させるため、合金溶液を水冷鋳型等に鋳込んで急冷インゴッドを形成すると良い。また、貴金属等の粉末を圧粉し焼結しても良い。その後、熱間鍛造、熱間圧延、熱間伸線などにより合金インゴッドを線状に加工し、切断して形成する。
【0029】
ところで、前述したように、火花放電による中心電極チップ32及び外側電極チップ42(以下、これらをまとめて、単にチップともいう)の消耗を防ぐため、これらのチップの耐熱性を向上させるべく、これらのチップにIrあるいはIr合金を用いることが提案されている。Irは高い融点を有するこので、火花放電によるチップの消耗(火花消耗)を抑制できる利点がある。しかしながら、Irは約950℃以上の高温に曝されると、酸化し揮発する性質を有している。ところで、エンジン室内が高温になる条件(例えば、高回転、高出力の状態を長時間続けた場合など)では、中心電極チップ32や外側電極チップ42の温度が1000℃近くにまで達する場合がある。従って、このような条件下では、IrまたはIr合金を用いたチップが揮発消耗する恐れがある。
【0030】
これに対し、Rhを添加したIr合金を用いると、耐熱性を有しながら、しかもチップにおけるIrの揮発消耗を抑制できることが判ってきた。
【0031】
ところで、スパークプラグ100において、火花放電が生じると、正極性とされる側のチップ(多くは頭部表面)には、電子が衝突するため、その衝撃でチップを構成する原子が正イオンとなって飛び出す。この正イオンは、火花放電における電界に加速され、負極性とされる側のチップ(多くはその頭部表面)に衝突し堆積する。つまり、正極性とされる側のチップから、負極性とされる側のチップの表面に向かって原子が移動する。
【0032】
従って、正極性とされる側のチップにRhまたはRhを含むRh合金からなるチップを用いれば、少なくとも負極性とされる側をIrまたはIr合金からなるチップとしても、Irの酸化揮発を抑制することができる。
これを確認するため、図3においてNo.1〜5(実施例1〜3及び比較例1,2)で示すように、中心電極チップ32の材質をIr−5Ptとすると共に、外側電極チップ42の材質を選択し、中心電極チップ32を負極性、外側電極チップ42を正極性として耐久試験を行い、当初の火花放電ギャップの大きさ対する、耐久試験後のギャップの増加量を計測した。
なお、ギャップは、両者間の最短距離を測定した。
また、「Ir−5Pt」は、Ptを5重量%、残部をIrとしたIr合金を示す。以下の表示についても、同様の意味である。
さらに、耐久試験条件は、スパークプラグ100をエンジンに取り付け、実走模擬モードで200時間運転を維持したするものである。
中心電極チップ32は直径0.6mm、厚さ0.8mmとし、外側電極チップ42は直径1.0mm、厚さ0.2mmとした。
【0033】
比較例1,2では、いずれもギャップ増加量が0.24mmであった。これに対し、正極性とされる外側電極チップ(正電極チップ)に、Rh合金を用いた実施例1,2,3では、0.09mm,0.14mm.0.22mmとなり、いずれもギャップ増加量が減少した(図3、図4参照)。このことから、負極性とされる側のチップ(負電極チップ)にIrまたはIr合金チップを用いた場合に、正電極チップにRhまたはRh合金を用いることで、IrまたはIr合金チップ(負電極チップ)の消耗を抑制できることが判る。つまりこれらから、負電極チップの材料組成を変更することなく、正電極チップにRhを添加した材質を用いることにより、負電極チップの揮発消耗を抑制できることが判る。
【0034】
また、実施例1,2,3を比較すると、外側電極チップ42におけるRh含有量が多いほど、ギャップ増加量を抑制できることが判る。これは、Rh含有量が多いほど、火花放電によって中心電極チップ32(負電極チップ)の頭部表面に多くのRhが堆積するため、Irの揮発消耗を抑制できたためと考えられる。特に、実施例2,3を比較すると、正電極チップ(外側電極チップ)のRh含有量を40重量%(実施例3)から50重量%(実施例2)に変えるだけで、ギャップ増加量が0.22mm(実施例3)から0.14mm(実施例2)に大幅減少(36%減少)している。このことから、Rhを50重量%以上含有する正電極チップを用いるのがさらに好ましいことが判る。
【0035】
さらに実施例1,2を比較すると、正電極チップ(外側電極チップ)42のRh含有量を50重量%(実施例2)から80重量%(実施例1)に変えることによって、ギャップ増加量が0.14mm(実施例2)から0.09mm(実施例1)に減少していることが判る。さらに、図4を参照すると、正電極チップ(外側電極チップ)42におけるRh含有量を80重量%とした実施例1,4,5のいずれについても、ギャップ増加量が他よりも良好となっていることが判る。これらより、正電極チップ42のRh含有量を80重量%以上とするのがさらに好ましいことが判る。
【0036】
さらに、負電極チップに正電極チップからRhを供給するだけでなく、負電極チップに予めRhを含有させておけば、より確実に負電極チップ(Ir合金チップ)の揮発消耗を抑制できると考えられる。
そこで、これを確認するため、図3においてNo.6〜8(実施例4,5及び比較例3)で示すように、中心電極チップ32にRhを添加した材質(Ir−1Rh、またはIr−1Rh−0.5Ni)とすると共に、外側電極チップ42の材質を選択し、中心電極チップ32を負極性、外側電極チップ42を正極性として耐久試験を行い、ギャップ増加量を計測した。
【0037】
比較例3(Ir−1Rh/Pt−20Ni)では、ギャップ増加量は0.13mmであった。これは、上述した比較例1,2さらには実施例1〜3と比較しても良好な値である。このことから、負電極チップにRhを添加したIr合金を用いることが有効であることが判る。
【0038】
これに対し、実施例4,5では、ギャップ増加量がさらに良好な0.12mm(実施例4)、及び0.08mm(実施例5)であった。このことから、予め負電極チップ(中心電極チップ32)にRhを含有するIr合金を用いている場合でも、正電極チップ(外側電極チップ42)からRhを供給することで、さらに負電極チップの揮発消耗を抑制できることが判る(図3、図4参照)。
【0039】
ところで、前述したように、チップとしてRhを添加したIr合金を用いると、エンジンの型式、駆動条件などによっては、Ir合金チップの側部が一方向からえぐり取られたように選択的に消耗してしまう異常腐食が生じる場合がある(図6参照)。そこで、このような現象が生じる可能性のあるエンジンに用いるスパークプラグについて、チップの材質をどのようにすべきかを検討するため、以下の試験を行った。
チップの材質を各種変更したスパークプラグ100を用意し、異常腐食が発生することが判っている条件に、これらを適用する。異常腐食発生の条件は、具体的にはエンジンのスロットルを全開として50時間維持するものである。
【0040】
なお、中心電極チップ32を直径0.6mm、厚さ0.9mmの寸法に、外側電極チップ42を直径1.0mm、厚さ0.2mmの寸法とした。
また、えぐれ量Sは、図6に示すように、試験前の中心電極チップの外形(仮想線)に対して、最も深くえぐれた位置における深さを測定した。また、えぐれ量Sついて、「0(なし)」で示した例は、えぐれ状の異常腐食は生じなかったことを示す。
また、実施例7,9については、外側電極チップを固着することなく、外側電極本体自身(正電極本体)41にRhの金属棒材(Rhムク材)を使用した。
また、実施例10については、Rhムク材の外側電極本体41を使用すると共に、これにRh−20Niからなる外側電極チップ42を固着したものを使用した。
【0041】
図5のうち、左側5ヶ(実施例6,比較例3,実施例5,7,4)は、その値の大小はあるが、いずれのえぐれ状の異常腐食が生じている。これらは、いずれも中心電極チップ32にRhを含有するIr合金を用いている。これに対し、右側5ヶ(実施例8,1,2,9,10)は、いずれも異常腐食を生じていない。これらは、中心電極チップ32にRhを含まないIr合金(Ir−5Pt)を用いている。これらを比較すると容易に理解できるように、Rhを含有するIr合金をチップとして用いると、えぐれ状の異常腐食が生じることが判る。これに対し、Rhを含まないIr合金をチップとして用いると、異常腐食は生じないことが判る。また、図5に示す実施例及び比較例のいずれにおいても、外側電極チップ42について異常腐食は認められなかった。このことからも、上記内容が裏付けられる。 従って、異常腐食を防止するには、チップの材質として、IrとRhの両者が同時に含有されないものであること、つまり、IrとRhの少なくともいずれかを含有しないものを用いるのが良いことが判る。
【0042】
なお、上記では中心電極チップ32を負極性とし、外側電極チップ42(外側電極本体41)を正極性とした場合について実験を行い、中心電極チップ32について生じたえぐれ状の異常腐食に関して計測を行った。これに対し、外側電極チップ42を負極性とし、中心電極チップ32を正極性とする場合については示さなかったが、異常腐食の発生はチップの極性には関係ないことが判っている。また、外側電極チップ42についても条件が合致すれば同様に生じることが判っている。
但し、外側電極チップ42については、その厚さが薄い(上述の例では厚さ0.2mm)場合が有る。その場合には、スワールの影響を受けにくいため異常消耗を生じ難く、異常腐食が生じてもその厚さ全体に消耗する形態になりやすい。外側電極チップ42の厚さが厚くなるにつれて、異常消耗が生じた場合には中心電極チップ32の場合と同様にえぐれ状に消耗する(図6参照)。
従って、以下では、中心電極チップ32と外側電極チップ42とで区別せず、正電極チップと負電極チップについて考察することとする。
【0043】
以上の実験結果等から、以下のことが判る。(1)Irを用いることでチップの耐熱性を向上させることができる。(2)IrまたはIr合金チップを負電極チップに用いた場合には、正電極チップからRhを供給することで、Irの揮発消耗を抑制できる。(3)チップの材質として、IrとRhの少なくともいずれかを含有しないものを用いると異常腐食を防止することができる。
これらから、負電極チップについては、耐熱性を向上させるためIrを含有させる一方、異常腐食を防止するためRhを含有させないのが好ましいことが判る。つまり、負電極チップは、Rhを含まない、IrまたはIr合金チップとするのが好ましいことが判る。
また、負電極チップにIr及びIr合金を用いることを前提とすると、正電極チップについては、負電極チップへのRhの供給のためRhを含有させる一方、異常腐食を防止するためIrを含有させないのが好ましいことが判る。つまり、正電極チップは、Irを含まない、RhまたはRh合金チップとするのが好ましいことが判る。
なお、正電極チップを正電極本体に固着しない場合には、実施例7,9のように、Rhの供給源として正電極本体を用いることもできる。この場合には、正電極本体をIrを含まないRhまたはRh合金から構成すると良いことになる。
【0044】
次いで、さらに図5に示す実施例及び比較例のうち、図5の左半分に示す実施例6,比較例3,実施例5,7,4の試験結果について検討する。
まず、正電極チップ(外側電極チップ42)にRhムク材を用いた実施例7では、えぐれ量Sが最も大きい(S=0.43mm)ことが判る。これに対し、実施例6では、これよりもえぐれ量Sが若干小さい(S=0.40mm)。
これは、外側電極本体41に用いたNi系耐熱合金から、Niが負電極チップ(中心電極チップ32)の表面に供給されたため、このNiによって異常腐食が抑制されたものと考えられる。一般に、スパークプラグ100における火花放電は、中心電極チップ32と外側電極チップ42との間で生じる。しかし、これらの間のみで生じるとは限らず、むしろ、スワールの影響等で、中心電極チップ32と外側電極本体41との間で火花放電が起こることもある。すると、Rhの場合と同じく、外側電極本体41に電子が衝突することによって、Niイオンが外側電極本体41から飛び出し、電界に加速されて、負電極チップ(中心電極チップ32)の表面に堆積すると考えられる。
なお、Niも多くは負電極チップ(中心電極チップ32)の頭部表面32Pに堆積するが、スワール等の影響により、その一部は中心電極チップ32の側部あるいはえぐれた部分にの僅かに回り込んで付着すると考えられる。
【0045】
このため、中心電極チップ32のうち、頭部表面32PはNiにより異常腐食を免れる一方、側部からは腐食が進行するため、えぐれ状の異常腐食となると考えられる(図6参照)。但し、実施例6では、若干でも側部にNiが回り込んで付着するため、実施例7に比較して、えぐれ量Sが小さくなったものと考えられる。
【0046】
なお付言するに、実施例7では、外側電極本体41にRhムク材を使用しているため、この実施例7では、Niが中心電極チップ32に供給されることはない。しかし、本例においても、えぐれ状の異常腐食を生じた。これは、IrとRhの存在下における腐食の程度が、Rhの含有率の違いよって異なるため、さらに具体的には、Rhの含有率が1重量%程度のときに異常腐食が最も進行しやすく、Rhの含有量がこれより多くても少なくとも異常腐食は遅くなるためであると考えられる。即ち、中心電極チップ32の頭部表面32Pには、多くのRhが供給されるため、Rhの含有率が高くなり腐食が抑制されたと考えられる。一方、中心電極チップ32の側部及びえぐれ部分にはRhはあまり堆積しないので、Rhの含有率は低いまま(1重量%よりも若干高い程度)となるため、腐食が抑制されにくい。このような違いにより、中心電極チップ32にえぐれ状の異常腐食が生じたものと考えられる。
【0047】
かくして、実施例6,7の比較により、負電極チップにおける異常腐食を抑制するため、外側電極本体41には、Niを含有する金属、つまりNiまたはNi合金を用いると良いことが判る。
【0048】
さらに敷衍すると、正極性とされる側から負電極チップ(中心電極チップ32)にNiを供給するようにするのが好ましく、これを実現する他の手段としては、正電極チップ(外側電極チップ42)にNiを含有させることが挙げられる。図5においてこの例に該当するものはとしては、比較例3,実施例5,4が挙げられる。比較例3,実施例5と実施例6,7とを比較すれば判るように、比較例3,実施例5の方がえぐれ量Sが小さい。外側電極チップ42にNiを含有させたため、中心電極チップ32の表面により多くのNiが確実に堆積するため、中心電極チップ32の側部等に回り込むNiの量も増え、側部からの腐食を抑制したものと考えられる。
【0049】
次いで、比較例3と実施例5とを比較すると、実施例5の方がえぐれ量Sが小さいことが判る。実施例5では、正電極チップ(外側電極チップ42)の材質をRh−20Niとしているので、Niと共にRhも供給される。このRhの供給により、負電極チップ(中心電極チップ32)の表面において、Rhの組成比が高くなり腐食が抑制されたため、相対的にえぐれ量Sが小さくなったと考えられる。また、ギャップ増加量(図3、図4参照)を比較しても、実施例5の方が小さく、正電極チップ(外側電極チップ42)の材質として、Rh及びNiを含有させるのが有効であることが判る。
【0050】
その他、Niを予め負電極チップ(中心電極チップ32)に含有させておくことが挙げられる。図5においてこの例に該当するものはとしては、実施例4が挙げられる。この実施例4と実施例6,比較例3,実施例5,7とを比較すれば判るように、負電極チップ(中心電極チップ32)に予めNiを含有させておくことにより、大幅にえぐれ量Sを減少させることができる。正電極チップからのNiの供給に頼らずに、含有されているNiによって、腐食を抑制できるからであると考えられる。
【0051】
以上において、本発明を実施形態(実施例)に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態(実施例7を除く)では、外側電極本体41にNi系耐熱合金を用いた例を示したが、Fe系耐熱合金など他の材質を用いることもできる。但し、外側電極本体を正極性とし正電極チップ(外側電極チップ)を固着する場合、負電極チップ(中心電極チップ)へのNiの供給を考慮すると、Ni系耐熱合金を採用するのが好ましい。
一方、外側電極本体を正極性(正電極本体)とするが正電極チップを備えない場合には、負電極チップへのRhの供給を考慮し、正電極本体をRhまたはRh合金とするのが好ましい。
また、中心電極本体についても、Fe系耐熱合金など他の材質を用いることもできる。但し、中心電極本体を正極性とする場合、負電極チップ(外側電極チップ)へのNiの供給を考慮すると、Ni系耐熱合金を採用するのが好ましい。
また、外側電極チップ42が高温になることを防止するため、外側電極本体内にCu等の良熱伝導体を配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態にかかるスパークプラグの正面図である。
【図2】 上記スパークプラグのうち、外側電極本体に固着した外側電極チップと中心電極本体に設けた中心電極チップの近傍について拡大して示した部分拡大断面図である。
【図3】 実施例及び比較例にかかるスパークプラグついて、耐久試験後の火花ギャップ増加量及び異常腐食発生条件下における異常腐食量(えぐれ量)の調査結果である。
【図4】 実施例及び比較例にかかるスパークプラグについて、耐久試験後の火花ギャップ増加量を示すグラフである。
【図5】 実施例及び比較例にかかるスパークプラグについて、異常腐食発生条件下における異常腐食量(えぐれ量)を示すグラフである。
【図6】 中心電極本体に固着したIr合金チップが異常腐食した場合の形態例を示す説明図である。
【符号の説明】
100 スパークプラグ
1 絶縁体
11 脚部
11P 先端面
2 主体金具
21 ネジ部
21P 先端面
3 中心電極
31 中心電極本体
31P 先端部
32 中心電極チップ
32P (中心電極チップの)頭部表面
33 接合部
34 良熱伝導体
4 外側電極
41 外側電極本体
42 外側電極チップ
43 接合部
5 接続端子
G 火花放電ギャップ
S えぐれ量
Claims (8)
- 中心電極本体と外側電極本体とを有するスパークプラグであって、
上記中心電極本体と外側電極本体のうち、
相対的に負極性とされる負電極本体には、Ir及びIrを主成分とするIr合金のいずれかからなる負電極チップを備え、
相対的に正極性とされる正電極本体は、正電極チップを備えることなく、Rh及びRhを含むRh合金のいずれかからなり、上記負電極チップとの間で火花放電ギャップを構成し、または、
相対的に正極性とされる正電極本体には、Rh及びRhを含むRh合金のいずれかからなり、上記負電極チップとの間で火花放電ギャップを構成する正電極チップを備え、
前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量が40重量%以上である
スパークプラグ。 - 請求項1に記載のスパークプラグであって、
前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量が50重量%以上である
スパークプラグ。 - 請求項2に記載のスパークプラグであって、
前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップにおけるRh含有量が80重量%以上である
スパークプラグ。 - 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグであって、
前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップは、Irの含有量が0.01重量%以下である
スパークプラグ。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のスパークプラグであって、
前記正電極チップが固着されてなる中心電極本体または外側電極本体が、NiまたはNi合金からなる
スパークプラグ。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のスパークプラグであって、
前記負電極チップは、RhおよびNiを含有する
スパークプラグ。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のスパークプラグであって、
前記Rh及びRh合金のいずれかからなる正電極本体または正電極チップは、Niを含有する
スパークプラグ。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のスパークプラグであって、
前記負電極チップは、Rhの含有量が0.01重量%以下である
スパークプラグ。
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