JP4769070B2 - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関用スパークプラグに係り、特に火花放電による電極の消耗が少なく、かつ、防錆力に優れる亜鉛メッキが可能な内燃機関用スパークプラグに関する。
自動車エンジン等の内燃機関の点火用に使用される内燃機関用スパークプラグは、一般に、筒状の主体金具と、この主体金具の内孔に配置される筒状の絶縁体と、この絶縁体の先端側内孔に配置される中心電極と、一端が主体金具の先端側に固着され、他端側が中心電極と火花放電ギャップを形成するようにされた接地電極とを備えるものである。
内燃機関用スパークプラグの中心電極、接地電極に用いられる電極材料としては、例えばM−CrAlYと称される合金族が知られている。ここで、MはNi(ニッケル)、Co(コバルト)あるいはFe(鉄)、または、NiCoやFeCoのようなNi、CoおよびFeの複合物であり、Cr(クロム)を15〜30重量%、Al(アルミニウム)を5〜15重量%、Y(イットリウム)を0〜2重量%程度含むものである。(例えば、特許文献1参照。)。
また、NiにSiを0.5〜1.5重量%、Mnを0.7〜2.8重量%、Alを0.25〜4.5重量%含有させたNi基合金(例えば、特許文献2参照。)、NiにSiを1.0〜2.5重量%、Crを0.5〜2.5重量%、Mnを0.5〜2.0重量%、Alを0.6〜2.0重量%含有させたNi基合金(例えば、特許文献3参照。)、NiにSiを1.8〜2.2質量%、Y,HfおよびZrから選ばれる1種以上を0.05〜0.1質量%、Alを2〜2.4質量%含有させたNi基合金(例えば、特許文献4参照。)等が知られている。このような内燃機関用スパークプラグの電極材料における各成分は、耐硫黄性、耐鉛腐食性、耐高温酸化性を向上させると共に、火花放電による電極消耗を抑制して耐久性を向上させるために添加されている。
近年、環境への影響から燃料の清浄化が進んでおり、燃料中の硫黄成分、鉛成分が減少しており、内燃機関用スパークプラグの電極に対する耐硫黄性、耐鉛腐食性の要求は従来に比べ少なくなっている。一方、内燃機関用スパークプラグの電極に対する火花放電による消耗については、耐久性を向上させる観点からより一層の抑制が求められている。
このようなことから、耐硫黄性、耐鉛腐食性の向上よりも、火花放電による電極の消耗を抑制することに重点をおいたものとして、Siを0.5〜1.5重量%、Alを0.5〜1.5重量%、Y、NdまたはSmのうちから選択される1種以上を0.05〜0.5重量%、CrとMnとの合計量が0.8重量%以下、残部がNiと不可避不純物からなり、常温での比抵抗を25μΩcm以下とした電極材料を用いた内燃機関用スパークプラグが知られている(例えば、特許文献5参照。)。
特開昭63−138681号公報 特開昭64−87738号公報 特開平4−45239号公報 特開2004−11024号公報 特開2004−206892号公報
従来より、内燃機関用スパークプラグの電極材料には、耐硫黄性、耐鉛腐食性、耐高温酸化性の向上と共に、火花放電による消耗が少ないことが求められている。また、近年では、燃料中の硫黄成分、鉛成分が減少していることから、耐硫黄性、耐鉛腐食性の向上に比べ、火花放電による消耗が少ないことが重要視されている。
ところで、内燃機関用スパークプラグの主体金具には防錆を目的としてメッキが施されている。このようなメッキとしては、一般にニッケルメッキが施されている。このニッケルメッキについては、耐熱性に優れていることから高温で使用されるものに好適に用いられるものの、防錆力に関しては必ずしも十分とはいえない。このため、ニッケルメッキに代わって、防錆力に優れる亜鉛メッキを施すことが検討されている。
しかしながら、亜鉛メッキについては、メッキ工程で発生する水素が電極材料に悪影響を与えることから、実施することが困難となっている。すなわち、上述したような火花放電による消耗を抑制するため比抵抗を小さくした電極材料では、比抵抗を小さくするため添加成分を少なくしていることから、電極材料を構成する結晶粒が粗大化する傾向にある。
結晶粒が小さい場合には、結晶粒間に形成される粒界は複雑に入り組んだ構造となっており、高温での使用時に外部からの酸素の侵入を防ぎ酸化による破損を抑制することができる。一方、上述したように結晶粒が粗大化する場合には、結晶粒間の粒界が比較的単純な構造となり、高温での使用時に外部からの酸素の侵入が容易となるため酸化による破損が発生しやすい。
このため、比抵抗を小さくした電極材料については、結晶粒の粗大化による酸化を抑制するため、結晶粒の成長を抑制するY等が添加されている。しかし、Yを含有させた電極材料は水素を吸蔵しやすく、また水素を吸蔵することにより脆化しやすくなる。
また、一般に主体金具にメッキを行う際、主体金具に接地電極が接合された状態でメッキが行われるため、接地電極が上述したような水素を吸蔵する性質を持つ電極材料からなるものである場合、接地電極が亜鉛メッキの際に発生する水素を吸蔵し脆化してしまう。このため、上述したような水素を吸蔵する性質を持つ電極材料を用いた場合、亜鉛メッキを実施することが困難となっている。
本発明は上述したような課題を解決するためになされたものであって、火花放電による電極の消耗が抑制され耐久性に優れると共に、防錆力に優れる亜鉛メッキが可能な内燃機関用スパークプラグを提供することを目的としている。
本発明の内燃機関用スパークプラグは、筒状の主体金具と、前記主体金具の内孔に配置される筒状の絶縁体と、前記絶縁体の先端側内孔に配置される中心電極と、一端が前記主体金具の先端側に固着され、他端側が前記中心電極と火花放電ギャップを形成するようにされた接地電極とを備える内燃機関用スパークプラグであって、少なくとも前記接地電極が、Siを0.5重量%以上、1.5重量%以下、Alを0.5重量%以上、1.5重量%以下、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を合計で0.02重量%以上、1.0重量%以下、Cを0.03重量%以上、0.09重量%以下、Niを95.5重量%以上含有し、かつ、常温比抵抗が25μΩcm以下である電極材料により構成されており、前記電極材料は、Hfを0.2重量%以上含有し、さらに、前記電極材料は、Ti、V、ZrおよびNbの中から選択される少なくとも1種を含有し、かつ、Ti、V、Zr、NbおよびHfのうちHfを重量で最も多く含有することを特徴とするものである。
本発明における電極材料は、CrおよびMnの中から選択される少なくとも1種を合計で0.5重量%以下含有してもよい
Hfを含有する電極材料は、これらTi、V、ZrおよびNbの中でも、特にZrを含有することが好ましい。この場合、Zrの含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/Zr)は3以上、11以下であることが好ましい。このHfおよびZrを含有する電極材料は、さらにTi、VおよびNbの中から選択される少なくとも1種を含有してもよく、この場合、Ti、VおよびNbの合計した含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/(Ti+V+Nb))が2以上であることが好ましい。
このような本発明における電極材料は900℃で100時間保持した後の平均結晶粒径が300μm以下となるものであることが好ましい。また、本発明の内燃機関用スパークプラグにおける主体金具には、厚さ3μm以上の亜鉛メッキが形成されていることが好ましい。
本発明によれば、内燃機関用スパークプラグの少なくとも接地電極を、所定の組成および比抵抗としたNi合金からなる電極材料とすることで、火花放電による電極の消耗を抑制し、耐久性に優れたものとすることができると共に、防錆力に優れる亜鉛メッキを施すことができ、防錆力に優れたものとすることができる。
以下、本発明の内燃機関用スパークプラグについて説明する。
図1は、本発明の内燃機関用スパークプラグの一例を示した断面図である。内燃機関用スパークプラグ100は、筒状の主体金具1、先端側が突出するようにその主体金具1の内側に嵌め込まれた絶縁体2、先端側が突出するように絶縁体2の内側に設けられた中心電極3、および、主体金具1に一端が溶接等により結合されるとともに他端側が中心電極3側に曲げ返されて、中心電極3の先端部と対向するように配置された接地電極4等を備えている。また、中心電極3と対向する接地電極4との間の隙間が火花放電ギャップgとされている。
主体金具1は、低炭素鋼等からなり、略筒形のものである。この主体金具1は、径方向に突出するフランジ部11と、これより基端側に位置し、内燃機関用スパークプラグ100を図示しないエンジンのシリンダヘッド等に取り付ける際にスパナ等の工具に係合させる断面六角形状の工具係合部12と、フランジ部11より先端側に位置し、フランジ部11より細径である先端部13とを有する。先端部13の外周には、内燃機関用スパークプラグ100をエンジンのシリンダヘッド等にねじ止めするねじ部14が形成されている。また工具係合部12の基端側には、絶縁体2を主体金具1に加締め固定するための加締め部15を備える。
一方、絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、その内部には自身の軸方向に沿って中心電極3を嵌め込むための軸孔2Hを有している。この軸孔2Hのうち、先端側には中心電極3が固定されており、基端側には端子金具5が固定されている。この軸孔2Hにおいて、中心電極3と端子金具5の間には抵抗体6が配置されている。この抵抗体6の両端部は、導電性のガラスシール7によって、中心電極3および端子金具5が電気的に接続されている。
絶縁体2は、径方向に突出する突出部21を有し、その基端側には突出部21より径小な基端部22が形成されている。一方、突出部21の先端側には、突出部21より径小な中間胴部23が形成され、さらに先端側には、脚部24が形成されている。
中心電極3は、銅等からなる良熱伝導芯31と、被覆部32とを有し、被覆部32の先端は絶縁体2の先端から先端側に突出するように配置されている。一方、接地電極4は、一端が主体金具1の先端側に固着され、他端側が中心電極3側に向けて曲げ返されて、中心電極3の先端部と対向するように配置されている。なお、図示しないが、主体金具1の表面には防錆のために、亜鉛メッキによる亜鉛メッキ層が形成され、さらにクロメート処理が行われていることが好ましい。そして、この亜鉛メッキ層(クロメート層を含む)は、防錆の必要上3μm以上であることが好ましい。
本発明においては、このような内燃機関用スパークプラグ100における中心電極3および接地電極4のうち少なくとも接地電極4が、以下のような電極材料より構成されているものである。なお、中心電極3、接地電極4については必ずしもその全てが以下のような電極材料からなるものである必要はない。例えば、本実施形態では上述したように中心電極3を良熱伝導芯31と被覆部32とから構成しているが、この被覆部32を接地電極4と同質の電極材料から構成するようにしている。
本発明では、特に接地電極4を以下のような電極材料より構成することで、防錆力に優れた亜鉛メッキを行うことが可能となる。すなわち、主体金具1にメッキを行う場合、一般に主体金具1に接地電極4が接合された状態で行われるため、接地電極4が上述したような水素を吸蔵する電極材料からなる場合、亜鉛メッキのように水素を発生させるものについては、接地電極4がその発生した水素を吸蔵し脆化するため行うことが困難であった。
このため、少なくとも接地電極4を以下に示すような亜鉛メッキが可能な電極材料を用いて構成することにより、主体金具1に接地電極4が接合された状態で亜鉛メッキを行っても、接地電極4が水素を吸蔵して脆化することを抑制できるため、防錆力に優れた亜鉛メッキを行うことが可能となる。
本発明の内燃機関用スパークプラグ100に用いられる電極材料は、Siを0.5重量%以上、1.5重量%以下、Alを0.5重量%以上、1.5重量%以下、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を合計で0.02重量%以上、1.0重量%以下、Cを0.03重量%以上、0.09重量%以下、Niを95.5重量%以上含有し、かつ、常温比抵抗が25μΩcm以下であるものである。
電極材料の常温(20℃〜25℃)での比抵抗が25μΩcmを超えると、火花放電時に中心電極3、接地電極4の温度が上昇し、これらの消耗が早まり、耐久性が低下する原因となる。よって、本発明では中心電極3、接地電極4に用いられる電極材料の常温での比抵抗を25μΩcm以下とすることにより、中心電極3、接地電極4の耐久性を向上させることができる。なお、接地電極4の電極材料の比抵抗については、主体金具1と接合しない状態での接地電極4に対して測定した値にて判断する。
さらに、このような電極材料に最低限必要とされる耐食性、耐高温酸化性を満たすために、Niに含有させる添加成分を調整する。しかし、添加成分によっては添加が多くなると常温での比抵抗が上昇する添加成分がある。よって、常温での比抵抗を25μΩcm以下にしつつ、耐食性や耐高温酸化性の要求をも満たすような電極材料とするため、添加成分を調整する。
すなわち、従来よりCr、Mnの含有量を減らして、Si、Alを含有させることによりそれらの保護酸化膜を形成するとともに、少ない含有量のSi、Alであっても保護酸化膜を補強するためにTi、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を含有させる。以下、各成分の作用について説明する。
Cr、Mnは、電極材料の表面に保護酸化膜を形成することで、耐食性および耐酸化性を向上させるものである。しかしながら、これらの含有量が増加すると、常温での比抵抗が増加する。よって、Cr、Mnは、それらの合計した含有量が0.5重量%を超えないようにする。なお、Cr、Mnは必ずしも含有させる必要はなく、Cr、Mnの両方を含有させないものとすることもできる。また、Cr、Mnを含有させる場合、両方を含有させてもよいし、一方のみを含有させてもよい。
Siは、電極材料の表面に保護酸化膜を形成することで、耐食性および耐酸化性を向上させるものであり、0.5重量%以上、1.5重量%以下の範囲で含有させる。Siの含有量が0.5重量%未満ではその効果が十分に得られず、一方、1.5重量%を超えると常温での比抵抗が増大し、電極材料の消耗を抑制する効果が十分に得られなくなる。
Alも、Siと同様、電極材料の表面に保護酸化膜を形成することで、耐食性および耐酸化性を向上させるものであり、0.5重量%以上、1.5重量%以下の範囲で含有させる。Alの含有量が0.5重量%未満ではその効果が十分に得られず、一方、1.5重量%を超えると常温での比抵抗が増大し、電極材料の消耗を抑制する効果が十分に得られなくなる。
Ti、V、Zr、NbおよびHfは、上記Cr、Mnの合計した含有量が0.5重量%以下であっても、保護酸化膜であるAlの生成を容易にし、耐食性および耐酸化性を向上させるものである。すなわち、電極材料に侵入したNとAlとが結合してAlNになると、電極材料の表面に保護酸化膜であるAlが形成されるのが遅れ、耐酸化性を確保することができなくなる。しかしながら、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を含有させることで、これらのものが電極材料に侵入したNを固定し、電極材料中のAlがAlNになることを抑制する。このため、保護酸化膜であるAlの形成が容易となり、耐酸化性が向上するものと考えられる。
また、Ti、V、Zr、NbおよびHfは、電極材料が高温に晒された場合であっても、亀裂を入りにくくし、破損しにくいものとするものである。一般に、電極材料は高温に晒されると結晶粒が成長し、それらの間に形成されていた粒界は複雑に入り組んだ構造から比較的単純な構造へと変化する。このように粒界が比較的単純な構造になると、粒界酸化が内部深くまで進行やすくなり、亀裂が入りやすく、破損しやすくなる。しかしながら、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を含有させることで、これらの炭化物が粒界に析出し結晶粒の成長を抑制するため、粒界酸化が内部深くまで進行することを抑制し、亀裂を入りにくくし、破損しにくくすることができる。
さらに、本発明では、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を含有させることで、従来のようなYを含有させたものでは困難であった防錆力に優れる亜鉛メッキを実施することが可能となる。
すなわち、従来の比抵抗を小さくした電極材料は、上記したように結晶粒が粗大化して比較的単純な構造へと変化することを抑制するため、Ni基合金にY等を含有させている。しかし、Ni基合金にYを含有させると水素を吸蔵しやすくなり、また水素を吸蔵することで脆化しやすくなる。一般に、主体金具1は接地電極4が接合された状態でメッキが行われるため、接地電極4がこのような水素を吸蔵しやすい電極材料からなる場合、亜鉛メッキのように水素を発生させやすいものを主体金具1に行うと、この発生する水素を接地電極4が吸蔵し、脆化してしまう。
本発明では、このようなY等に代えて、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を電極材料に含有させることで、電極材料が水素を吸蔵して脆化することを抑制できるため、防錆力に優れる亜鉛メッキを行うことができる。
Ti、V、Zr、NbおよびHfは、それらの合計した含有量で、0.02重量%以上、1.0重量%以下とする。上記含有量が0.02重量%未満であると、上記したようなAlN形成の抑制、結晶粒成長の抑制等の効果が十分でなくなる。一方、上記含有量が1.0重量%を超えると、接地電極4を作製するための素線の伸線加工や中心電極3に銅等の熱伝導性良好部材31を封入加工する塑性加工性等が低下するおそれがある。上記含有量は、AlN形成の抑制、結晶粒成長の抑制等の効果をさらに向上させる観点から、0.05重量%以上とすることが好ましい。また、上記含有量は、塑性加工性等の観点から、0.6重量%以下とすることがより好ましい。
なお、Zrは、それ以外の元素(Ti、V、Nb、Hf)に比べNiに対する固溶限界が小さく粒界に析出しやすいため、結晶粒成長を抑制する効果が大きい。言い換えれば、Zr以外の金属元素(Ti、V、Nb、Hf)は、Zrに比べNiに対する固溶限界が大きく粒界に析出しにくいため、Zrに比べて結晶粒成長を抑制する効果が小さい。このためZr以外の金属元素(Ti、V、Nb、Hf)のみを含有させる場合には、それらの合計した含有量が0.2重量%以上となるようにすることが好ましい。このようにZr以外の元素(Ti、V、Nb、Hf)のみを含有させる場合であっても、含有量の上限は1.0重量%以下、好ましくは0.6重量%以下である。
これらの中でも、Hfは、他の金属元素(Ti、V、Zr、Nb)のように含有量によって一部の特性あるいは効果が低下するといったことがほとんどなく、上述したような0.2重量%以上、1.0重量%以下といった含有量の範囲内であれば特に制限なく、必要な量を含有させることができるため好ましい。
例えば、Tiは、結晶粒の粗大化を十分に抑制できるような含有量とすると比抵抗が若干大きくなり、火花消耗には不利になることがある。V、Nbは、耐酸化性の向上の点からは含有量を0.5重量%程度とすることが好ましいが、結晶粒の粗大化防止の点からは含有量をこれよりも若干増やすことが好ましく、このような含有量の違いから双方の効果が十分に得られないことがある。
Zrは、上記したように他の金属元素(Ti、V、Nb、Hf)よりも少ない含有量でそれらと同等の効果が得られるという利点があるが、一方で、わずかな含有量の違いによっても特性が変化しやすく、含有量の厳密な制御が要求される点において製造上必ずしも好ましくない。さらに、Zrは、耐酸化性を補う効果と結晶粒の粗大化を抑制する効果とが十分に得られるような含有量とすると、冷間加工性が若干低下することがある。
このようにHf以外の金属元素、すなわちTi、V、ZrおよびNbについては、その含有量によっては一部の特性あるいは効果が若干低下する場合があり、全ての特性あるいは効果をバランスよく得ることが容易でない場合がある。これに対してHfは、その含有量によって一部の特性あるいは効果が低下するといったことがほとんどなく、上述したような0.2重量%以上、1.0重量%以下といった含有量の範囲内であれば特に制限なく、必要な量を含有させることができる。このため、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中でも、特にHfを含有させることが好ましい。
Hfは、上記したような各種効果を得る観点から、含有量を0.2重量%以上とすることが好ましい。このようにHfを含有させる場合であっても、さらに特性を向上させる観点からHf以外の金属元素(Ti、V、Zr、Nb)を含有させることができる。この場合、Ti、V、Zr、NbおよびHfのうちHfの含有量が最も多くなるようにすることが好ましい。上記したように、Hfはその含有量によって一部の特性あるいは効果が低下するといったことがほとんどないため、このようなものを主体とすることで各種特性のバランスに優れたものとすることができる。
また、Hfと共に他の金属元素(Ti、V、Zr、Nb)を含有させる場合、含有量に対する効果が最も大きいZrを含有させることが好ましい。Hfと共にZrを含有させることで、各種特性のバランスに優れたものとしつつ、これら以外のものを含有させた場合に比べて含有量を減らすことができる。この場合、Zrの含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/Zr)が3以上、11以下となるようにすることが好ましい。上記重量比が3以上、11以下となるようにすることで、耐酸化性に優れ、火花放電時の消耗も少なく、特性のバランスに優れたものとすることができる。
さらに、HfおよびZrと共に、それら以外の金属元素であるTi、VおよびNbから選択される少なくとも1種を含有させてもよい。この場合、Ti、VおよびNbの合計した含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/(Ti+V+Nb))が2以上となるようにすることが好ましい。Hfは各種特性のバランスに優れたものとする効果を有するが、上記重量比が2未満であると、Hfの含有量が少なくなることとなり、特性あるいは効果をバランスよく得ることが難しくなることがある。
Cは、高温での機械的強度を高めるために含有されるものである。すなわち、上記Ni基合金では高温強度が低下し易いが、浸入型元素であるCの添加により、使用中の熱応力による変形を抑制することができる。Cは、0.03重量%以上、0.09重量%以下の範囲で含有される。Cの含有量が0.03重量%未満であると高温での機械的強度が十分でなく、また0.09重量%を超えると変形抵抗が大きくなり、例えば銅等の熱伝導性良好部材31を封入して中心電極3を作製するような塑性加工が難しくなる。
さらに、このような電極材料は、900℃の大気雰囲気にて100時間保持した後における結晶粒の平均粒径が300μm以下であるように組成が調製されていることが好ましい。900℃で100時間保持した後の結晶粒の平均粒径が300μmを超えるようなものであると、粒界酸化から電極破損を招くおそれがある。
次に、本発明について実施例を参照して詳細に説明する。
まず、下記表1に示すような成分組成のNi基合金からなる電極材料を使用し、以下の工程により内燃機関用スパークプラグ100の中心電極3、接地電極4を作製した。
すなわち、通常の真空溶解炉を用い、各成分組成をもった合金の溶湯を調製し、真空鋳造にて鋳塊とした。その後、この鋳塊を熱間鍛造にて、直径60mmの丸棒とした。この丸棒に線引き加工を施して、直径4mmの線材、ならびに断面寸法1.6mm×2.8mmの線材とし、前者に芯材としての銅からなる熱伝導性良好部材31を封入して中心電極3とし、後者を接地電極4とした。
そして、低炭素鋼よりなる金属素材を用いて所定の形状に形成した主体金具1の先端部に、この接地電極4の一端部を抵抗溶接により接合した後、10%程度の塩酸に浸して、さび、酸化物、切削加工等で付着した切粉を除去し、水洗いを行った。その後、この接地電極4が一体化された主体金具1にバレルメッキにより亜鉛メッキ層を形成した後、クロメート処理を行った。このクロメート処理が行われた亜鉛メッキ層はその厚さが3μmとなるようにした。なお、参考例16についてのみ、亜鉛メッキ層を形成する代わりに、ニッケルメッキ層を形成した。
一方、公知の手法により、中心電極3を絶縁体2の軸孔2Hに組み付け、ガラスシールを行い、抵抗体6および端子金具5を組み付けた。そして、接地電極4が一体化された主体金具1にこの絶縁体2を組み付け、接地電極4の先端部を中心電極3側に折り返して、中心電極3の先端部と対向するようにして内燃機関用スパークプラグ100を作製した。
なお、実施例1〜の内燃機関用スパークプラグ100は、中心電極3(被覆部32)および接地電極4を構成する電極材料の組成および常温比抵抗が本発明の範囲内となるものである。また、参考例1〜18、比較例1〜10、および従来品の内燃機関用スパークプラグ100は、中心電極3(被覆部32)および接地電極4を構成する電極材料の組成が本発明の範囲外となるものである。
Figure 0004769070
次に、この内燃機関用スパークプラグ100について、以下のような試験あるいは測定を行い、その特性を評価した。評価結果を表2にまとめて示す。なお、冷熱サイクルに対する変形耐久性を示す「中心電極変形性試験」および加工性を示す「塑性加工性」は中心電極3を試験評価片として使用しているが、これらの試験評価基準を満たしていない電極材料については接地電極4としての適用も困難であると判断している。
(電極ギャップ増加量60000km相当試験)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100を用い、6気筒、2.8リットルのエンジンを使用し、約400時間(時速150kmで60000km走行分に相当する)試験を行い、火花放電ギャップgの試験前後の増加量を測定した。
評価基準は、火花放電ギャップgの増加量が0.30mm未満であったものを電極の消耗が少なく良好なものとして「○」で示し、0.30mm以上0.35mm未満を可として「△」で示し、0.35mm以上を不可として「×」で示した。
(酸化膜厚の測定)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100を用い、4気筒、2.0リットルのエンジンを使用し、5000rpmで1分間回転させた後、アイドリング(700〜800rpm)を1分間行う工程を100時間繰り返し行った。その後、接地電極4を長手方向で切断し、酸化膜厚を測定した。なお、エンジンの最高温度は950℃であり、また酸化膜厚の測定については粒界酸化が見られる場合にはその厚さも含むものとした。
評価基準は、試験後の接地電極4の酸化膜厚が180μm未満であったものを酸化膜の形成が多すぎず良好なものとして「○」で示し、180μm以上210μm未満を可として「△」で示し、210μm以上を不可として「×」で示した。なお、酸化膜の厚さについては、その厚さが過度に厚くなると電極自体の温度が上昇しやすくなるため、好ましい厚さとして210μm未満とし、さらに好ましい厚さとして180μm未満とした。
(中心電極変形試験)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100を用い、中心電極3の先端を850℃で3分間加熱した後、1分間空冷する工程を1サイクルとし、これを繰り返して行い、中心電極3の長さが元の長さより0.1mm短くなるまでのサイクル数を測定した。
評価基準は、中心電極3の長さが元の長さより0.1mm短くなるまでのサイクル数が2500サイクル以上であったものを中心電極3の変形が少なく良好なものとして「○」で示し、1500サイクル以上2500サイクル未満を可として「△」で示し、1500サイクル未満を不可として「×」で示した。
(脆化試験)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100の接地電極4の伸直と折り曲げとを繰り返して行い、破断するまでの回数を測定した。なお、回数の測定は、接地電極4が伸直した状態から中心電極3側へ90度折り曲げ、再度伸直した状態に曲げ戻す動作を1回として数えた。
評価基準は、接地電極4が破断するまでの回数が6回以上であったものを水素吸蔵による脆化が少なく良好なものとして「○」で示し、3回以上5回以下であったものを可として「△」で示し、2回以下を不可として「×」で示した。
(塩水噴霧試験)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100を用い、JIS H 8502に基づく条件で行い、赤錆が発生するまでの時間を測定した。評価基準は、赤錆が発生するまでの時間が96時間以上であったものを特に防錆性に優れ良好なものとして「○」で示し、48時間以上96時間未満であったものを可として「△」で示し、48時間未満であったものを不可として「×」で示した。
(塑性加工性)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100における中心電極3の作製に際し、上述した電極材料(被覆部32となるもの)に芯材としての銅からなる熱伝導性良好部材31を封入する際の加工性を調べた。
評価基準は、上述した電極材料に熱伝導性良好部材31を封入する際に被覆部32に加工割れがなく、また熱伝導性良好部材31との間に隙間が見られなかったものを塑性加工性に優れ良好なものとして「○」で示し、加工割れの発生や、熱伝導性良好部材31との間に隙間が発生したものを不可として「×」で示した。
(平均結晶粒系の測定)
各実施例、比較例および従来品の内燃機関用スパークプラグ100を用い、電気炉により、大気中、900℃で100時間保持する熱処理を行った後、接地電極4を長手方向で切断し、平均結晶粒径を測定した。平均結晶粒径の測定では、接地電極4のうち中心電極3と対向する位置の長手方向の半断面に対し、研磨を行ったり腐食液を使って粒界を現出させて測定面とした。そして、この測定面について光学顕微鏡を用いて単位面積あたりの結晶粒数を計測し、この単位面積あたりの結晶粒数から計算により平均結晶粒径を算出した。
Figure 0004769070
表2から明らかなように、電極材料の組成あるいは常温比抵抗を本発明の範囲外とした比較例1〜10または従来品の内燃機関用スパークプラグ100については、使用による火花放電ギャップgの増加、酸化膜の形成が多くなるものが多く、全ての特性を同時に満たすことは困難であることが認められた。また、電極材料にYを含有させた比較例10の内燃機関用スパークプラグ100については、亜鉛メッキの際に水素を吸蔵し接地電極4が脆化してしまうため、亜鉛メッキ品を製造することが困難であると判断した。
これに対して、電極材料の組成および常温比抵抗を本発明の範囲内とした実施例1〜の内燃機関用スパークプラグ100については、使用による火花放電ギャップgの増加、酸化膜の過度な形成が抑制されると共に、結晶粒の粗大化も抑制されることが認められた。また、水素吸蔵による電極材料の脆化が抑制されることから、防錆力に優れる亜鉛メッキも可能であることが認められた。さらに、中心電極を作製する際等に必要な塑性加工性についても十分であることが認められた。
そして、電極材料に含有させる金属元素(Ti、V、Zr、Nb、Hf)については、例えば参考例5等に示されるように、0.05重量%程度と少ない含有量でも比較的良好な効果が得られる点でZrが好ましい。また、例えば参考例15〜17等に示されるように、HfはZrに比べれば含有量が多くなるものの、含有量を0.2、0.4、1.0重量%とした場合でも特性あるいは効果の低下がほとんどなく好ましいといえる。さらに、Hfは0.2〜1.0重量%の範囲で含有させればよいため、Zrのように含有量の厳密な制御が要求されないという点で製造の観点から、また製造された電極としても好ましいといえる。
電極材料にHfと共にそれ以外の金属元素(Ti、V、Zr、Nb)を含有させる場合については、例えば実施例1、参考例18等に示されるように、Hfとそれ以外の金属元素(Ti、V、Zr、Nb)とを合計した含有量が同じであれば、Hfの含有量をそれ以外の各金属元素(Ti、V、Zr、Nb)の含有量よりも多くすることで酸化膜の形成をより一層抑制でき、特性のバランスに優れたものとできるため好ましいことがわかる。なお、酸化膜の形成はNb、Tiに比べHfの含有量に依存する傾向があり、参考例18、実施例1では一例としてHf以外の金属元素としてそれぞれNbまたはTiを含有させた場合の例を示したものである。
また、電極材料にHfと共に含有させるHf以外の金属元素(Ti、V、Zr、Nb)としては、例えば実施例2〜5に示されるように、含有量が少なくても良好な効果が得られるZrが好ましいことがわかる。このように電極材料にHfと共にZrを含有させる場合については、例えば実施例2〜5に示されるように、Zrの含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/Zr)を3以上、11以下とすることで、酸化膜の形成をより一層抑制でき、特性のバランスに優れたものとできるため好ましいことがわかる。
さらに、電極材料にHfおよびZrと共にそれら以外の金属元素(Ti、V、Nb)を含有させる場合については、例えば実施例6、7に示されるように、Ti、VおよびNbの合計した含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/(Ti+V+Nb))を2以上とすることで、火花放電ギャップgの増加や酸化膜の形成をより一層抑制でき、特性のバランスに優れたものとできるため好ましいことがわかる。なお、実施例6、7は、HfおよびZr以外の金属元素としてそれぞれVまたはNbを含有させた場合の一例を示したものである。
本発明の内燃機関用スパークプラグの一例を示した断面図
符号の説明
1…主体金具、2…絶縁体、3…中心電極(31…良熱伝導芯、32…被覆部)、4…接地電極、100…内燃機関用スパークプラグ

Claims (7)

  1. 筒状の主体金具と、前記主体金具の内孔に配置される筒状の絶縁体と、前記絶縁体の先端側内孔に配置される中心電極と、一端が前記主体金具の先端側に固着され、他端側が前記中心電極と火花放電ギャップを形成するようにされた接地電極とを備える内燃機関用スパークプラグであって、
    少なくとも前記接地電極が、Siを0.5重量%以上、1.5重量%以下、Alを0.5重量%以上、1.5重量%以下、Ti、V、Zr、NbおよびHfの中から選択される少なくとも1種を合計で0.02重量%以上、1.0重量%以下、Cを0.03重量%以上、0.09重量%以下、Niを95.5重量%以上含有し、かつ、常温比抵抗が25μΩcm以下である電極材料により構成されており、
    前記電極材料は、Hfを0.2重量%以上含有し、さらに、
    前記電極材料は、Ti、V、ZrおよびNbの中から選択される少なくとも1種を含有し、かつ、Ti、V、Zr、NbおよびHfのうちHfを重量で最も多く含有する
    ことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 前記電極材料は、CrおよびMnの中から選択される少なくとも1種を合計で0.5重量%以下含有することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用スパークプラグ。
  3. 前記電極材料は、Zrを含有することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関用スパークプラグ。
  4. 前記電極材料は、Zrの含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/Zr)が3以上、11以下であることを特徴とする請求項記載の内燃機関用スパークプラグ。
  5. 前記電極材料は、Ti、VおよびNbの中から選択される少なくとも1種を含有し、かつ、Ti、VおよびNbの合計した含有量に対するHfの含有量の重量比(Hf/(Ti+V+Nb))が2以上であることを特徴とする請求項記載の内燃機関用スパークプラグ。
  6. 前記電極材料は、900℃で100時間保持した後の平均結晶粒径が300μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の内燃機関用スパークプラグ。
  7. 前記主体金具には、厚さ3μm以上の亜鉛メッキが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の内燃機関用スパークプラグ。
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