JP2009244905A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体である現像部材へのトナー融着による汚染と画質低下といった2つの現象を共に防止することができる現像装置を提供する。
【解決手段】現像容器2内の現像剤を担持して像担持体10上の静電像へ供給する第1の現像部材8と、第1の現像部材8から受け渡された現像剤を像担持体10上の静電像へ供給する第2の現像部材9とを有し、第1の現像部材8及び第2の現像部材9は、第1の現像部材8表面の平均山間隔が第2の現像部材9表面の平均山間隔よりも大きくなるように、粗面化処理が施されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式により像担持体上に形成された静電像を現像する現像装置に関し、特に、複写機、プリンタ、FAX等に用いられる。
電子写真方式を用いた複写機等の画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を、現像剤を付着させて可視像化する。現像剤としては、磁性トナーからなる磁性1成分系現像剤、非磁性トナーからなる非磁性1成分系現像剤、非磁性トナーと磁性キャリアを有する2成分系現像剤があり、これらが適宜に使用される。
このような現像剤に使用される現像装置として、図1に示されるような、非磁性トナーと磁性キャリアを含む2成分系現像剤を用いる現像装置が本発明者により先に提案されている。
図1に示す現像装置1は、現像容器2を備え、現像容器2内に、現像剤を攪拌・搬送する2本の搬送スクリュー5、6と、像担持体10に形成された静電潜像を現像するための2本の現像スリーブ8、9とが上下に配置されている構成に特徴を有する。
更に説明すれば、現像装置1は、像担持体としての感光ドラム10と対面した現像容器2の開口部に現像剤担持体(現像部材)としての第1及び第2現像スリーブ8、9が上下に配置されている。そして、現像容器2の開口部とは反対側に、隔壁7によって区画された現像室3と攪拌室4が上下に形成されている。これらの現像室3と攪拌室4内には現像剤の攪拌・搬送手段としての第1及び第2搬送スクリュー5、6がそれぞれ設置されている。
攪拌室4から現像室3へ搬送された現像剤は、現像スリーブ8内に非回転に設けられた磁界発生手段であるマグネットローラ8a内に設けられたN1極により現像スリーブ8に汲み上げられ、現像スリーブ8の回転にともない、現像スリーブ8と感光ドラム10とが対向した現像磁極S2のある第1の現像領域Aに至る。その搬送途中で現像剤は、現像剤層厚規制部材である現像剤規制ブレード11によりそれと対向する位置にある磁極S1と協同して磁気的に層厚を規制することで、現像剤の薄層化を達成し、第1の現像領域Aにおいて静電潜像を現像する(第1現像工程)。
その後現像剤は、現像スリーブ8の回転方向で第1現像領域Aの下流にある磁極N3から、現像スリーブ9内に非回転に設けられた磁界発生手段であるマグネットローラ9aの磁極S3へ現像剤を受け渡され、現像スリーブ9と感光ドラム10とが対向した、現像磁極N4のある第2の現像領域Bに至り、再び現像(第2現像工程)に供される。そして、第2の現像領域Bにおいて現像されずに残った現像剤は、現像容器2内へと搬送され、現像容器2内の下部分の攪拌室4に回収される。
上記した縦攪拌型ツインスリーブ現像装置1の特徴は、
(1)2本の搬送スクリュー5、6が縦配置されていることで現像装置を小型化できる。また、
(2)2本の現像スリーブ8、9を設けたことによりシングルスリーブに比べ現像回数が増え、現像効率が増加し、エッジ強調を低減でき、更には、スリーブ回転数を低下させることができる。
といった利点を有している。
ところで、上述した現像スリーブ8、9の材質や構成等は、使用する現像剤の種類によって適宜選ばれる。例えば、2成分系現像剤の場合には、内部に、磁石等の磁界発生手段が設けられた現像スリーブが用いられ、その材質としては、従来より、ステンレス鋼やアルミニウム材等の非磁性金属が主として使用されている。
上記のような現像装置においては、現像スリーブの表面を粗面化処理することで、トナーとキャリアにより構成された2成分系現像剤を現像領域まで搬送する際の搬送性を向上させ、又、現像スリーブ表面上に均一な現像剤層をコーティングすることを可能としている。
一方、現像スリーブ表面の粗面化処理の方法としては、現像スリーブの表面をサンドペーパーで擦るサンドペーパー法、球形粒子によるビーズブラスト法、不定形粒子によるサンドブラスト法、或いは、これらの混合法、更には、化学処理による化学エッチング法等が提案され、実施されている(例えば、特許文献1、2など参照)。
特開平2−64561号公報 特開平7−77863号公報
しかしながら、上述した現像装置には以下のような現象が生じる可能性があることを本発明者は見出した。
つまり、上記各種の方法により表面が粗面化処理された現像スリーブでは、長期間の使用により、トナー又はトナー中の成分がその粗面化された表面の凹凸の谷に引っかかり、付着し易いという問題がある。この谷に付着したトナーは、長期間の使用で、現像剤に加わる摩擦熱等により融着に至り、この結果、現像スリーブ表面がトナーで汚染される。更に、キャリアを含む2成分系現像剤を使用した場合には、スリーブ表面に凹凸があると、キャリアの押圧によってトナー又はトナー中の成分がその粗面化した表面の凹凸の谷、特に幅の狭い谷に埋め込まれ易い。この谷に埋め込まれたトナーは、長期間の使用により融着に至り、スリーブ表面がトナーで汚染され易い。
更に、近年、カラー複写機等の需要増大に伴う複写機の高画質、高速化の要求及び消費電力低減の要求に応じてトナーの小粒径化及び低軟化点化が進むに従い、上記の粗面化された現像スリーブでは、長期間の使用により、トナー又はトナー中の成分がその粗面化した表面の凹凸部分に融着し、汚染に至る傾向がより強くなっている。
現像スリーブ表面にトナー融着が生じると、先ず、現像領域への現像剤の搬送量が低下するために画像濃度の低下が生じる。又、従来、良好な現像を行わせるために、現像時に現像スリーブには、直流電圧及び/又は交流電圧の重畳された現像バイアスが印加されるが、現像スリーブ表面にトナー融着が生じると、現像スリーブ表面に融着物による高抵抗層ができてしまい、現像時に現像スリーブと像担持体間の現像領域に所望の電界が形成されないことが起こる。この結果、現像バイアスによる十分な現像効果が得られず、画像濃度が低下したり、白抜けのような画像不良が生じる。
実際に、1万枚の長期使用を行った前後の現像スリーブ汚染程度の比較を行ったところ、汚染していない現像スリーブの場合に比べて汚染した現像スリーブでは画像濃度が0.2低下しており、又、白抜けのような画像不良が生じることが分かった。
そして、実験を進めていくと、ツインスリーブ現像装置では、第1現像スリーブ8及び第2現像スリーブ9におけるスリーブ汚染レベルに差が生じていた。
スリーブ汚染濃度評価方法としては、反射型濃度測定計を用いて、使用前後の現像スリーブ表面の反射光を夫々測定し、その光学濃度差ΔDを汚染濃度とした。その結果、第1現像スリーブ8の汚染レベルが0.30に対し、第2現像スリーブ9の汚染レベルは0.15であり、第1現像スリーブ8のスリーブ汚染レベルが悪い結果となった。
この差の原因を詳細に検討したところ、第1現像スリーブ8の汚染は、現像剤規制ブレード11に対向していることが大きな原因であった。これは現像剤規制ブレードの押圧による摩擦熱により融着したと考えられる。
また、ツインスリーブ現像方式では、第1現像スリーブ8による第1現像工程で静電潜像間の電位差を小さくし、第2現像スリーブ9による第2現像工程で最終画質を決定するため、現像能力は第1現像スリーブ8の現像効率に依存し、ミクロのドット再現性や白抜け、はき寄せといったエッジ強調等のマクロ画質は第2現像スリーブ9の磁気ブラシの状態に強く依存することが分かってきた。
従って、ツインスリーブ現像方式では、第1現像スリーブ8はスリーブ汚染による現像性の低下を極力防止し、第2現像スリーブ9は磁気ブラシの穂立ち、搬送性を悪化させないことが重要である。
そこで、本発明の目的は、現像剤担持体である現像部材へのトナー融着による汚染と画質低下といった2つの現象を共に防止することができる現像装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
上記目的は本発明に係る現像装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、像担持体上に形成された静電像を現像する現像装置において、
トナー及びキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と;
前記現像容器内の現像剤を担持して前記像担持体上の静電像へ供給する第1の現像部材と;
前記第1の現像部材上に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と;
前記第1の現像部材から受け渡された現像剤を前記像担持体上の静電像へ供給する第2の現像部材と;
を有し、前記第1の現像部材及び前記第2の現像部材は、前記第1の現像部材表面の平均山間隔が前記第2の現像部材表面の平均山間隔よりも大きくなるように、粗面化処理が施されていることを特徴とする現像装置が提供される。
第1の本発明の一実施態様によれば、前記第1の現像部材表面の平均山間隔をSm1、前記第2の現像部材表面の平均山間隔をSm2、キャリアの重量平均粒径をDとしたとき、
Sm2<D≦Sm1
を満足する。
第1の本発明の他の実施態様によれば、前記第1の現像部材表面の平均山間隔をSm1、前記第2の現像部材表面の平均山間隔をSm2、前記第1の現像部材表面の十点平均粗さをRz1、前記第2の現像部材表面の十点平均粗さをRz2としたとき、
(Rz1/Sm1)<(Rz2/Sm2)
を満足する。好ましくは、キャリアの重量平均粒径をDとしたとき、(D/3)≦Sm1≦3×D、(D/3)≦Sm2≦3×D、を満足する。更に好ましくは、(D/2)≦Sm1≦2×D、(D/2)≦Sm2≦2×D、を満足する。
第1の本発明の他の実施態様によれば、前記第1の現像部材表面は実質的に球形状の研磨粒子を用いて粗面化処理が施されており、前記第2の現像部材表面は非球形状の研磨粒子を用いて粗面化処理が施されている。
第1の本発明の他の実施態様によれば、前記第1の現像部材及び前記第2の現像部材の回転方向は同方向である。
第1の本発明の他の実施態様によれば、前記第1の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第1の磁界発生手段と、前記第2の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第2の磁界発生手段と、を有し、前記第1の磁界発生手段と前記第2の磁界発生手段は互いに対向する位置に同極性の磁極が設けられている。
第2の本発明によれば、像担持体上に形成された静電像を現像する現像装置において、
トナー及びキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と;
前記現像容器内の現像剤を担持して前記像担持体上の静電像へ供給する第1の現像部材と;
前記第1の現像部材上に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と;
前記第1の現像部材から受け渡された現像剤を前記像担持体上の静電像へ供給する第2の現像部材と;
を有し、前記第1の現像部材表面の平均山間隔をSm1、前記第2の現像部材表面の平均山間隔をSm2、前記第1の現像部材表面の十点平均粗さをRz1、前記第2の現像部材表面の十点平均粗さをRz2としたとき、
(Rz1/Sm1)<(Rz2/Sm2)
を満足することを特徴とする現像装置が提供される。
第2の本発明の一実施態様によれば、キャリアの重量平均粒径をDとしたとき、
(D/3)≦Sm1≦3×D
(D/3)≦Sm2≦3×D
を満足する。好ましくは、(D/2)≦Sm1≦2×D、(D/2)≦Sm2≦2×D、を満足する。
第2の本発明の他の実施態様によれば、前記第1の現像部材及び前記第2の現像部材の回転方向は同方向である。
第2の本発明の他の実施態様によれば、前記第1の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第1の磁界発生手段と、前記第2の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第2の磁界発生手段と、を有し、前記第1の磁界発生手段と前記第2の磁界発生手段は互いに対向する位置に同極性の磁極が設けられている。
本発明の現像装置は、第1の現像部材の現像剤層厚規制部材に起因したトナー融着を防止しつつ第2の現像部材の現像剤の搬送性を維持することで、高画質画像を長期に亘って得ることができる。
本発明の現像装置の一実施例の概略断面構成図である。 現像スリーブの平均山間隔Smについて説明するため、図1の現像スリーブの表面を拡大した図である。 実験例2、3に使用した現像スリーブの表面を拡大した図である。 本発明に用いたブランクパルス現像バイアスを説明する図である。 本発明の一実施例に係る現像装置を用いた画像形成装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る現像装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図5に、本発明の現像装置を好適に使用することのできる画像形成装置の一実施例を示す。本実施例の画像形成装置は、画像形成ステーションが直列に配列されたタンデム型のフルカラー画像形成装置とされるが、本発明の画像形成装置は、必ずしもこの形態に限られるものではない。
本実施例にて、フルカラー画像形成装置は、Y、M、C、Kの4つの画像形成ステーションを備えている。各ステーションY、M、C、Kは同様の構成とされ、フルカラー画像において、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。
各ステーションY、M、C、Kには、像担持体としてのドラム状電子写真感光体、即ち、感光ドラム10(10Y、10M、10C、10K)が配置されている。各感光ドラム10(10Y、10M、10C、10K)の回りには、一次帯電器11(11Y、11M、11C、11K)、レーザ露光光学系12(12Y、12M、12C、12K)、現像装置1(1Y、1M、1C、1K)、転写装置13(13Y、13M、13C、13K)、及び、クリーニング装置14(14Y、14M、14C、14K)が配置されている。
また、感光ドラム10(10Y、10M、10C、10K)の下方には、記録材である転写材Pを搬送するための転写材搬送ベルト15がローラ16、17に張設されて配置されている。
以下の説明において、例えば現像装置1とあれば、各ステーションY、M、C、Kにおける現像装置1Y、現像装置1M、現像装置1C、現像装置1Kを共通して指すものとする。
先ず、図5により、画像形成装置全体の動作を説明する。
像担持体である感光ドラム10は回転自在に設けられており、その感光ドラム10を一次帯電器11で一様に帯電する。次いで、感光ドラム10は、例えばレーザーのような発光素子を備えたレーザ露光光学系12によって情報信号に応じて変調された光で露光して静電潜像を形成する。
感光ドラム10の静電潜像は、現像装置1により、後述のような現像作用により現像像(トナー像)として可視像化される。
トナー像は、転写材搬送ベルト15により搬送されてきた転写材P上に転写装置13によって、各ステーションY、M、C、Kごとに転写し、更に定着装置18によって定着して永久画像を得る。また、感光ドラム10上の転写残トナーはクリーニング装置14により除去する。
また、磁性キャリア及び非磁性トナー(以下、トナーと呼ぶ)より構成された現像剤中の、画像形成で消費されたトナーは、トナー補給槽20から逐次補給される。
本実施例では、感光ドラム10(10M、10C、10Y、10K)から転写材搬送ベルト15に搬送された転写材Pに直接転写する方法をとったが、転写材搬送ベルト15の代わりに中間転写体を設け、各色の感光ドラム10M、10C、10Y、10Kから中間転写体に各色のトナー像を一次転写した後、転写材Pに各色の複合トナー像を一括して二次転写する構成の画像形成装置においても、本発明は適用できる。
次に、本発明の現像装置について説明する。本発明の現像装置は、これに限定されるものではないが、先に、図1を参照して説明した現像装置1に好適に具現化し得る。現像装置の構成及び動作について更に詳しく説明する。
本実施例の現像装置1は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む2成分系現像剤が収容された現像容器2内に、現像剤を攪拌・搬送する2本の搬送スクリュー5、6と、第1及び第2現像剤担持体(現像部材)としての第1及び第2現像スリーブ8、9とが設置される。また、第1現像スリーブ8表面に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材としての規制ブレード11が第1現像スリーブ8に対向して設けられている。
より詳細に説明すれば、現像装置1は、現像容器2の感光ドラム10と対面した開口部に現像剤担持体である第1現像スリーブ8と第2現像スリーブ9が上下位置関係にて配置されている。そして、現像容器2内の開口部との反対側には隔壁7によって区画された現像室3と攪拌室4が上下配置にて形成されており、これらの現像室3と攪拌室4内には現像剤の攪拌・搬送手段としての第1及び第2の搬送スクリュー5、6がそれぞれ設置されている。第1搬送スクリュー5は現像室3内の現像剤を搬送し、又、第2搬送スクリュー6は、トナー補給槽20から攪拌室4内へと、第2搬送スクリュー6の上流側に補給されるトナーと、攪拌室4内に既にある現像剤とを攪拌しながら搬送する。
現像室3から第1現像スリーブ8へと供給された現像剤は、第1現像スリーブ8内に非回転に設けられた磁界発生手段であるマグネットローラ8aの現像容器2内部に位置する磁極N1により現像スリーブ8に汲み上げられ、現像スリーブ8の回転に伴い、現像スリーブ8上を磁極S1→N2へと搬送され、現像スリーブ8と感光ドラム10とが対向した、現像磁極S2のある第1現像領域Aに至る。このとき、現像剤はマグネットローラにより磁気的に穂立ちした状態となり(これを所謂、磁気ブラシと呼ぶ)、このような現像剤による磁気ブラシが感光ドラム表面に接触するように構成されている。
なお、第1現像領域Aに至る前において、現像剤は、現像剤規制ブレード11によりそれと対向する位置にある磁極S1と協同して磁気的に層厚が規制されて、現像剤の薄層化を達成し、第1現像領域Aにおいて第1現像工程を行う。
その後、現像剤は、第1現像スリーブ8の回転方向で第1現像領域Aの下流にある磁極N3から第2現像スリーブ9内に非回転に設けられた磁界発生手段であるマグネットローラ9aの磁極S3へと磁気的に受け渡される。次いで、現像剤は、第2現像スリーブ9により担持し搬送されて、再度第2現像スリーブ9と感光ドラム10とが対向した現像磁極N4近傍の第2現像領域Bに至り、第2現像工程に供される。第2現像スリーブ上の磁気ブラシも第2現像領域Bにて穂立ちし感光ドラム表面に接触するように構成されている。
そして、第2現像領域Bにおいて現像に供されないで残った現像剤は、第2現像スリーブ9の回転方向で第2現像領域Bの下流にある磁極S4により現像容器2内部に搬送され、磁極S3、S4の反発磁界により現像スリーブ9から除去され、現像容器2の下方に位置した攪拌室4に回収される。その後、回収された現像剤は補給トナーと共に攪拌混合されながら、再度現像室へ搬送される。
本実施例の現像装置では、以上のような現像剤の循環経路を有している。
なお、第1及び第2現像スリーブ8、9には現像効率を上げるために交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加されている。
また現像スリーブ8、9内には、同極部(N1−N3極、S3−S4極)を有し、これら磁極間では磁力がほぼ0mTとなる領域(反発極)が設けられている。これにより現像スリーブ上を連れ回る現像剤を防止できるため、トナーが現像スリーブ表面に付着し留まりにくくなり、スリーブへのトナー融着を低減する効果がある。
また、現像剤を第1現像スリーブ8から第2現像スリーブ9に対してより完全に受け渡すために、本実施例のように両スリーブの最近接位置近傍で互いに逆極性となる極同士(本実施例ではN3極とS3極)、つまり引き合う極性同士を対向させるのが良い。
しかしながら、スリーブ汚染の点で、最近接部で逆極性を有する磁極が存在すると、この間で穂立ちを生じてしまいスリーブ汚染が悪化してしまうので、最近接部近傍の磁界の強さを小さくすることが好ましい。具体的には、N3、S3極それぞれによる磁界の強さが60mT〜45mTに設定することで現像スリーブ9における汚染レベルを0.10まで低減することができる。
また、最近接部近傍において同極同士を対向させつつ、第1現像スリーブ8内の現像磁極(最近接部近傍の磁極とは異極性)や第2現像スリーブ9内の現像磁極(最近接部近傍の磁極とは異極性)により第1現像スリーブ8から第2現像スリーブ9へ現像剤を受け渡すための磁界を形成するように構成しても良い。このような構成とすることで、現像スリーブ間の穂立ちがほぼなくなるため、現像剤の受け渡し部でのスリーブ汚染を完全に防止できるので好ましい。
次に、本発明の現像装置を特徴づける第1及び第2現像スリーブ8、9の表面構成について更に詳しく説明する。
先に述べたように、本発明の現像装置1では、現像スリーブ材質として、具体的にはSUSやアルミニウムを使用し、砥粒として不定形アルミナ粒子(ARD)や球形のガラスビーズ粒子(FGB)を用いて、それぞれの現像スリーブ表面を粗面化処理し、凸凹をつけて現像剤の搬送力を付与したものを例にとり説明する。
なお、不定形のアランダム粒子はJIS R6001に規定された粒度のものを使用した。また、球形のガラスビース粒子はJIS R3801に規定された粒度番号のものを使用した。
なお、表面粗さの測定には、接触式表面粗さ計[(株)小坂研究所製:サーフコーダーSE−3300]を用いた。斯かる測定器では、1回の測定で、現像スリーブ表面の十点平均粗さRz(JIS B0601)と、凸凹の平均山間隔Sm(JIS B0601)を同時に測定することができる。測定条件は、カットオフ値が0.8mm、測定長さが2.5mm、送りスピードが0.1mm/秒、倍率が5000倍である。ここで、粗さRzは、定性的には、現像スリーブ表面の凸凹の山と谷の高低差を表す。
又、平均山間隔Smは、図2に示すように、粗面化処理した表面の断面曲線Dから基準の長さ(測定長さ)Lだけ切り取った部分において、その断面曲線Dの中心線Cを横切る最初の山から谷への横断点から、次の山から谷への横断点までの間隔をS1とし、それ以降の横断点間隔をS2、S3、・・・、Sn(nは基準の長さ中の横断点の総数を示す)とした場合に、これらの値を算術平均したものであり、次式で表される。即ち、定性的には、平均山間隔Smは、現像スリーブ表面の山と隣の山の平均間隔を表す。
Sm=(S1+S2+・・・・・・Sn)/n
このようにして得られた現像スリーブの表面粗さの情報と、1万枚の長期使用を行った後の第1及び第2現像スリーブ8、9のトナーによる汚染の程度との比較を行った。この時、重量平均粒径が40μmの磁性キャリアと体積平均粒径が7μmの非磁性トナーを有した2成分系現像剤を用いて検討を行った。又、汚染濃度の評価は、上述した使用前後の現像スリーブ表面の反射光を夫々測定し、その光学濃度差ΔDにより評価した。
実験例1(比較例1)では材質がSUSである第1及び第2現像スリーブ8、9を、不定形のアルミナ粒子(ARD#400)を用いて同条件でそれぞれブラスト処理し、表面を粗面化した。
この現像スリーブではRz=4μm、Sm=13μmであったが、表1に示すように1万枚の長期使用後、汚染レベルには差があるものの第1及び第2現像スリーブ8、9の表面には共にトナーが融着することが分かった(後述の表1参照)。
しかしながら、現像剤の搬送性については、不定形粒子を用いてブラスト処理したため、表面での摩擦係数が高くなっており、搬送不良による画像弊害は見られなかった。この現象は以下のような原因で起こると考えた。
つまり、2成分系現像方式では、現像スリーブがトナーを付着させた磁性キャリア(所謂、磁気ブラシ)を表面に磁気的に保持して現像領域へと搬送する。この過程では、現像スリーブ表面に直接付着したトナーがあっても、キャリアが循環していく過程で、キャリアがそのトナーに接触することで、トナーはキャリアに付着して運ばれていき、この結果、トナーが現像スリーブ表面に付着して留まることは生じないので、汚染も起こりづらいと考えられる。
しかしながら実験例1(比較例1)のように、現像スリーブ表面の平均山間隔Smが磁性キャリアの重量平均粒径に比べて非常に小さい場合には、キャリアの押圧等によってトナーが現像スリーブ表面の細かい凹部(谷)に入り込んでしまうが、キャリアはその谷に入り込めない関係となっている。この結果、谷に入り込んだトナーは、キャリアが循環していく過程で、キャリアと接触する機会もなくスリーブ表面の谷に引っかかったまま付着し、長期間使用していく中で、トナーが現像スリーブ表面に融着してうに至ると考えられる。
上述のように、現像スリーブ表面の凹凸の平均山間隔Smが磁性キャリアの重量平均粒径に比べて非常に小さいことが、現像スリーブ表面へのトナーの融着が生じる原因であると考えた。
そこで、実験例2(比較例2)として、実験例1(比較例1)より粒径の大きい不定形のアルミナ粒子(ARD#150)を用いてブラスト処理し粗面化した。この現像スリーブの表面状態は、Rz=10μmで平均山間隔Smがキャリア重量平均粒径40μmと同程度のSm=40μmであった。この現像スリーブを用いて、耐久試験を行ったところ、汚染レベルは実験例1と比べて低減することが確認できた(表1参照)。
実験例2におけるスリーブ汚染レベルの改善は、以下のように考えられる。
つまり、スリーブ汚染の原因は上述した通り、長時間スリーブ表面に引っかかったトナーによる融着と考えられるので、キャリアとトナーの接触回数を向上させることが汚染防止に効果があると考えられる。すなわち、一般に平均山間隔(Sm)が大きくなると現像スリーブ表面でのトナーとキャリアとの接触回数が向上するため、平均山間隔Smが13μmから40μmに大きく調整したことにより改善したのである。
また、キャリアの重量平均粒径Dと平均山間隔Smにおけるスリーブ汚染と現像剤搬送性の関係を詳細に検討したところ、D/3≦Sm≦3*D、好ましくはD/2≦Sm≦2*Dの範囲に入っていれば、トナー融着を有効に抑制できることが分かった。
つまり、平均山間隔Smの値がD/3以上あれば、前述のように、現像スリーブ表面凹部の谷に入り込んだトナーも、キャリアが循環していく過程で、キャリアがそのトナーに接触することによりキャリアに付着して運ばれて行き、その結果、トナーはスリーブ表面に付着し留まることがなく、汚染レベルを有効に低減できることが分かった。しかし、平均山間隔Smが3*Dを超えた場合には、現像スリーブの有する現像剤搬送性が不十分となり、実用上の問題が生じる。
以上のように、現像スリーブの平均山間隔Smを、使用するキャリアの重量平均粒径との兼ね合いにおいて適宜に調整することによって、その汚染のレベルを低減させることができる。
次に、実験例3(実施例A)として、ブラスト粒子を非定形粒子から定形球形粒子に変更して検討を行った。
具体的には、アルミニウムの現像スリーブ表面を球形のガラスビーズ粒子を用いて粗面化処理した。またその際に、先の実験から第1現像スリーブと第2現像スリーブにおける汚染レベルに差があることに着目し、第1並びに第2現像スリーブにおけるSm値が異なるようにブラスト処理をおこなった。具体的には第1現像スリーブのSm値よりも第2現像スリーブのSm値の方が小さくなるように、第1現像スリーブにはFGB#300で、第2現像スリーブにはFGB#100にてブラスト処理した。上記条件により現像スリーブ表面状態は、第1現像スリーブにおいてRz=5μm、Sm=40μmに対し、第2現像スリーブにおいてRz=5μm、Sm=30μmとなった。
この現像スリーブを用いて検討を行った結果、先述の実験例2(比較例2)のスリーブ表面状態(平均山間隔並びに十点平均粗さ)が同じであるにも関わらず、1万枚の長期使用後、第1現像スリーブ汚染のレベルは、実験例2(比較例2)の場合よりも更に低減できることがわかった(表1参照)。また第2現像スリーブに関しては、平均山間隔を小さくしても汚染レベルを悪化させないことが分かった。一方画質レベルとしてはドット再現性が向上した。
Figure 2009244905
図3に、ARD#150を用いてブラスト処理した実験例2の現像スリーブの表面プロフィール(a)と、FGB#300を用いてブラスト処理した実験例3における第1現像スリーブ表面プロフィール(b)とを示す。
図3からも分かる通り、実験例2のスリーブと比べ、山と谷を形成する曲線上に有する曲率が異なり、実験例3のプロフィールは非常に滑らかになっている。特に、実験例3の現像スリーブは、特に谷部での微小な凹部が少なくなっており、スリーブ表面を詳細に観察すると、幅1μm、深さ0.5μm以上の凹部(図中で↓で示した部分)が100μm間隔中に実験例2のスリーブが約30個存在したのに対し、実験例3のスリーブでは約10個であった。これは定形球形粒子を用いてブラスト処理をしているためにスリーブ表面上の微小な凹凸が少なくなり、この微小な凹凸部へのトナーに引っかかりが減少するため良化したと考える。
従って、スリーブ汚染の観点から第1現像スリーブのSm値はキャリアの重量平均粒径以上とするのが好ましく、画像性の観点から第2現像スリーブのSm値はキャリアの重量平均粒径よりも小さくするのが好ましい。
実際、現像スリーブ上にある上述した凹部に詰ったトナー径を測定してみると、2〜3μmの非常に粒径の小さいトナーであった。そこで、表2に示した3サンプルにて検討を行った。
実際、現像スリーブに融着前の凹部に詰ったトナー径を測定してみると、2〜3μmの非常に粒径の小さいトナーであった。そこで、表2に示した3サンプルの現像剤を使用して耐久評価を行った。
Figure 2009244905
検討の結果を表3に示す。表3は、1万枚の長期使用後の第1及び第2現像スリーブ汚染のレベル、即ち、汚染濃度(光学濃度差ΔD)を示す。
表3から、スリーブ汚染には非磁性トナー中に含まれるの微粉トナー(特に2〜3μm範囲)の個数%に大きく依存していることが分かった。
つまり、非磁性トナー中の粒径2〜3μm範囲のトナーは、微分量(個数%)で18%以下含まれるのが好ましい。更に好ましくは10%以下にすることが好ましい。
Figure 2009244905
本実施例の現像装置であるツインスリーブ現像方式においては、上述した通り第1現像スリーブ8は、現像性低下に繋がるスリーブ汚染を防止するために、Rzに対して、Smを大きくすることが良い。つまり、磁性キャリアの大きさに比較してスリーブ表面が平滑になり、スリーブ汚染のレベルを低減できる。特に、定形球形粒子でブラスト処理することで微小な凹部を少なくし、滑らかな表面にすることが好ましい。
一方、第2現像スリーブ9は、画質劣化に繋がる現像剤の搬送ムラを防止するためにはRzに対して、Smを小さくすることがよい。
しかしながら、上記の実験においてはドット再現性等、ミクロ画質に若干問題点があった。これは上述したツインスリーブ現像方式における第1現像スリーブ8及び第2現像スリーブ9における機能分離によるものと考えられる。
詳細に説明すると、ツインスリーブにおける第1現像スリーブ8はトナーを現像させることでトナー層電位をあげる機能を有するため現像効率が重要であるのに対し、第2現像スリーブ9は、過剰に付着したトナーを再配列させることで白抜け防止やミクロ画質を決定するため、画質に影響を及ぼすのはほぼ第2現像スリーブ9の現像条件により決まる。
そこで、第2現像スリーブ9は現像剤搬送力を大きくし、現像剤、特に磁性キャリアの搬送不良による画質劣化を防止することが重要である。そのためには、第2現像スリーブ9表面でSmに対してRzの比率を大きくすることがよい。
そこで、実験例4(実施例)では、第1現像スリーブ8のブラスト処理をアルミニウムFGB#300、第2現像スリーブ9のブラスト処理をARD#150にて行い、以下の表4に示すようなRz、Sm値とした。そして、サンプルCのトナーを用いて1万枚耐久した結果を表4に示す。
Figure 2009244905
なお、十点平均粗さRz値を大きくすることはトナーが表面の凹部に引っかかりやすくなり、現像スリーブ汚染レベルが悪化する傾向となると考えられるが、上述したようにツインスリーブ現像方式では第2現像スリーブ9におけるスリーブ汚染レベルは第1現像スリーブ8における汚染レベルより良いため、或る程度のSmを有して調整しておくことで実用上問題はない。また、非定形粒子でブラスト処理することで微小な凹凸部が存在する表面にすることで搬送性が向上するため画質が劣化することがない。
そこで、第1及び第2現像スリーブ8、9表面の十点平均粗さをRz1、Rz2とし、第1及び第2現像スリーブ8、9表面の平均山間隔をSm1、Sm2と設定した場合の、RzとSmとの比(Rz1/Sm1、Rz2/Sm2)とスリーブ汚染と現像剤搬送性の関係を詳細に調べたところ、Rz1/Sm1<Rz2/Sm2の関係に設定されていると良好な結果が得られた(表4)。
しかしながら、現像スリーブ表面の平均山間隔Smを過剰に大きくしたり、更に、十点平均粗さRzと平均山間隔Smの比Rz/Smを過剰に小さくすれば、スリーブ表面が平滑になることにより、現像剤の搬送性が低下し像担持体上に形成された静電像に十分な現像剤を供給することが困難になる可能性があった。
そこで、第1現像スリーブ8と第2現像スリーブ9についてRz/Sm比が上述した関係となっている条件で、第1現像スリーブ8及び第2現像スリーブ9の表面の平均山間隔Smを2成分現像剤中の磁性キャリアの重量平均粒径Dの1/3倍乃至3倍(D/3≦Sm≦3*D)に調整、設定することで上記問題が良化する。なお、(D/2≦Sm≦2*D)に設定するのが更に好ましい。
ここで、キャリア及びトナーの平均粒径の測定法について述べておく。本発明では、キャリアの重量平均粒径を、以下の手順によって測定した。
(1)試料であるフェライトキャリアを約100gを、0.1gの桁まで秤り取る。
(2)篩は、100メッシュ〜400メッシュの標準篩(以下単に「篩」という)を用い、上から100、145、200、250、350、400の大きさの順に積み重ね、底には受け皿を置き、試料は一番上の篩に入れて蓋をする。
(3)これを振動機によって、水平旋回数毎分285±6回、振動回数毎分150±10回で15分間ふるう。
(4)ふるった後、各篩及び受け皿内のフェライトキャリアを0.1gの桁まで秤り取る。
(5)重量百分率で少数第2位まで算出し、JIS−Z8401に準拠して少数第1位まで丸める。
尚、このとき、篩の枠の寸法は、篩面から上の内径が200mm、上面から篩面までの深さが45mmとされ、又、ふるった後の各部分のフェライトキャリアの重量の総和が、始めに秤り取った試料の重量の99%以下であってはならない。
キャリアの重量平均粒径は、上述した粒度分布の各側定値より、下記の式により求める。
重量平均粒径(μm)=1/100×{(100メッシュ篩の残量)×140+(145メッシュ篩の残量)×122+(200メッシュ篩の残量)×90+(250メッシュ篩の残量)×68+(350メッシュ篩の残量)×52+(400メッシュ篩の残量)×38+(全篩通過量)×14}
本発明において、トナーの体積平均粒径は、下記測定法で測定した。
つまり、測定装置としてはコールターマルチサイザー(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−iパーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解質液には、1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製して使用した。測定は、前記電解質水溶液100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加え、更に、測定試料0.5〜50mgを加えて行った。測定に際しては、上記の試料を懸濁した電解質液は超音波分散器で1〜3分間分散処理を行い、前記コールターマルチサイザーにより、アパチャーとして100μmアパチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して分布を求め、サンプルの平均粒径並びに微分量(個数%)を得た。
実施例2
本実施例は、実施例1における現像装置において現像スリーブに重畳する現像バイアスを図4に示すようなブランクパルスバイアスを採用した。
このバイアスは、矩形バイアスと直流バイアスに比べ現像選択性がないこととハイライト再現性が非常に高く高画質化が可能な特徴をもつが、スリーブ上の粒度分布と感光ドラム上に現像された粒度分布を採取したところ、若干粗粉現像であることが分かった。その結果、耐久後は現像装置内には微粉が蓄積する。
実際にサンプルAにて耐久を行ったところ、粒径4μm以下のトナーが初期の10%から耐久後には18%にまで増加してしまった。
しかしながら、上述した現像スリーブ表面形状であるとスリーブ汚染を発生することはなかった。
実施例3
本実施例は、実施例2と同様に現像スリーブ8、9の表面を粗面化処理した後、その上にNi−Pメッキ、若しくは、Ni−Bメッキ、若しくは、Crメッキをコーティングすることにより、現像スリーブの表面を形成したことが特徴である。
第1及び第2現像スリーブ8、9表面にNi−P、Ni−B、又はCrのメッキをコーティングすると、表面粗さの制御が容易になる上に、現像スリーブ8、9の耐摩耗性を向上する効果がある。また、実施例1で述べたような現像スリーブ切削時にできる表面の細かいギザギザを滑らかにする効果もある。
現像スリーブ8、9の材質にアルミニウムを用いた場合、ステンレスに比べて安価にできるものの、現像スリーブ8、9表面の硬度が低いことから、キャリアを含む2成分系現像剤を用いた場合、耐摩耗性が低下し、現像スリーブ8、9の寿命が短くなってしまう。
しかしながら、アルミニウムの現像スリーブ8、9でも、表面にNi−P、Ni−B、又はCrのメッキをコーティングすると、表面硬度がアルミニウムよりも増して、現像スリーブ3の寿命を延ばすことが可能になる。
以上のように、粗面化処理された現像スリーブ表面に、Ni−Pめっき、Ni−Bめっき、若しくは、Crめっきを施すことによって、現像スリーブ表面を、上記実施例1と同様な効果が得られる良好な凹凸状態に容易に調整することが可能となり、更に、現像剤担持体表面の耐摩耗性を向上させることができる。
実施例4
本実施例は、実施例3と同様、現像スリーブの表面を粗面化処理した後、その上にコーティングを施すことにより、所望の表面状態を得るが、本実施例では、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂層をコーティングする点が異なる。樹脂層のコーティングは、実施例2のNi−P、Ni−B、又はCrのメッキと同様、所望の表面形状形成の容易化、現像スリーブの硬質化を達成することができる。
以上のように、粗面化処理された現像スリーブ表面に、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含んだ樹脂層を設けることによって、現像スリーブ表面を、上記実施例1と同様な効果が得られる良好な凹凸状態に容易に調整することが可能となり、更に、現像スリーブ表面の耐摩耗性を向上させることができる。
以上、本発明の適用例として実施例1〜4を用いて説明したが、本発明の思想の範囲内であるならば種々の構成を変形可能なことは言うまでもない。
以上説明したように、上述した構成によれば、現像剤担持体へのトナー融着を抑制しながらも、高画質画像を長期に亘って安定して得ることができる。
1 現像装置
2 現像容器
3 現像室
4 攪拌室
5、6 搬送スクリュー
8 第1現像スリーブ(第1現像部材)
9 第2現像スリーブ(第2現像部材)
8a、9a マグネットローラ(磁界発生手段)
10 感光ドラム(像担持体)
11 現像剤層厚規制部材

Claims (13)

  1. 像担持体上に形成された静電像を現像する現像装置において、
    トナー及びキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と;
    前記現像容器内の現像剤を担持して前記像担持体上の静電像へ供給する第1の現像部材と;
    前記第1の現像部材上に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と;
    前記第1の現像部材から受け渡された現像剤を前記像担持体上の静電像へ供給する第2の現像部材と;
    を有し、前記第1の現像部材及び前記第2の現像部材は、前記第1の現像部材表面の平均山間隔が前記第2の現像部材表面の平均山間隔よりも大きくなるように、粗面化処理が施されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1の現像部材表面の平均山間隔をSm1、前記第2の現像部材表面の平均山間隔をSm2、キャリアの重量平均粒径をDとしたとき、
    Sm2<D≦Sm1
    を満足することを特徴とする請求項1の現像装置。
  3. 前記第1の現像部材表面の平均山間隔をSm1、前記第2の現像部材表面の平均山間隔をSm2、前記第1の現像部材表面の十点平均粗さをRz1、前記第2の現像部材表面の十点平均粗さをRz2としたとき、
    (Rz1/Sm1)<(Rz2/Sm2)
    を満足することを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  4. キャリアの重量平均粒径をDとしたとき、
    (D/3)≦Sm1≦3×D
    (D/3)≦Sm2≦3×D
    を満足することを特徴とする請求項3の現像装置。
  5. (D/2)≦Sm1≦2×D
    (D/2)≦Sm2≦2×D
    を満足することを特徴とする請求項4の現像装置。
  6. 前記第1の現像部材表面は実質的に球形状の研磨粒子を用いて粗面化処理が施されており、前記第2の現像部材表面は非球形状の研磨粒子を用いて粗面化処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの現像装置。
  7. 前記第1の現像部材及び前記第2の現像部材の回転方向は同方向であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの現像装置。
  8. 前記第1の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第1の磁界発生手段と、前記第2の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第2の磁界発生手段と、を有し、前記第1の磁界発生手段と前記第2の磁界発生手段は互いに対向する位置に同極性の磁極が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかの現像装置。
  9. 像担持体上に形成された静電像を現像する現像装置において、
    トナー及びキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と;
    前記現像容器内の現像剤を担持して前記像担持体上の静電像へ供給する第1の現像部材と;
    前記第1の現像部材上に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と;
    前記第1の現像部材から受け渡された現像剤を前記像担持体上の静電像へ供給する第2の現像部材と;
    を有し、前記第1の現像部材表面の平均山間隔をSm1、前記第2の現像部材表面の平均山間隔をSm2、前記第1の現像部材表面の十点平均粗さをRz1、前記第2の現像部材表面の十点平均粗さをRz2としたとき、
    (Rz1/Sm1)<(Rz2/Sm2)
    を満足することを特徴とする現像装置。
  10. キャリアの重量平均粒径をDとしたとき、
    (D/3)≦Sm1≦3×D
    (D/3)≦Sm2≦3×D
    を満足することを特徴とする請求項9の現像装置。
  11. (D/2)≦Sm1≦2×D
    (D/2)≦Sm2≦2×D
    を満足することを特徴とする請求項10の現像装置。
  12. 前記第1の現像部材及び前記第2の現像部材の回転方向は同方向であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかの現像装置。
  13. 前記第1の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第1の磁界発生手段と、前記第2の現像部材内に固定配置され現像剤を磁気的に搬送するための第2の磁界発生手段と、を有し、前記第1の磁界発生手段と前記第2の磁界発生手段は互いに対向する位置に同極性の磁極が設けられていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかの現像装置。
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