JP3297549B2 - 現像スリーブ及び現像装置 - Google Patents
現像スリーブ及び現像装置Info
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Description
電記録方式などで用いられる現像スリーブ及び該現像ス
リーブを用いた現像装置に関するものであり、特に静電
潜像担持体の静電潜像を可視像化するための現像剤を担
持搬送する現像スリーブを有する現像装置に関するもの
であり、例えば電子写真方式のプリンター、複写機など
のような種々の画像形成装置に好適に使用される。
どの画像形成装置においては、像担持体上に形成した静
電潜像を現像装置により現像してトナー像として可視化
することを行っている。
現像スリーブを使用し、現像容器内に収容した現像剤を
現像スリーブ上に担持して像担持体と対向した現像部ま
で搬送し、現像剤で像担持体上に形成した静電潜像を現
像することにより、潜像がトナー像として可視化され
る。
分磁性現像剤、非磁性トナーからなる1成分非磁性現像
剤、または非磁性トナーと磁性キャリアとからなる2成
分現像剤とがあり、それぞれの現像剤によって現像スリ
ーブの材質が選択される。
ブ内部に例えば磁石などの磁気発生手段が設けられる。
磁性の金属が使用され、現像スリーブの表面はトナーの
保持、搬送およびトナーへの良好な摩擦帯電電荷付与の
ために、適当に粗して粗面とされる。また、良好な現像
を実現するために、現像の際には現像スリーブに現像バ
イアスが印加される。バイアスとしてはAC、DCまた
は両者を重畳した電圧が使用され、そのため現像スリー
ブの金属としては、導電体が良く使用される。
昭57−66455号公報に提案されているようにアル
ミニウム、ニッケル、ステンレス、銅の如き金属或は、
合金化合物を円筒状に成型し、その表面を電解、プラス
ト、ヤスリの如き手段で、所定の表面粗度になるように
処理する事が知られている。
的安定して質の高い画像が得られる反面、現像担持体よ
り帯電付与の行われる一成分系現像剤を用いる場合にお
いては、トナー帯電の調整が難しく、現像剤による工夫
が種々なされているものの、帯電の不均一性に関る問題
は、完全に解決されていない。
るように、現像剤担持体表面を、テクスチャー化剤を含
む導電性被膜剤にて被膜、若しくは被膜剤と同材質で現
像剤担持体を構成することが提案されている。
一成分系磁性現像剤に対しては十分に解決されていな
い。
受けやすく帯電が不均一になり易いこと、及び現像剤中
には高硬度の磁性体の如き無機質が含まれており、被膜
の摩耗が促進されることにより画質を安定させることが
困難になっているからである。
−277265号公報及び特開平2−176682号公
報には、いずれも、導電性微粒子を含有した樹脂の薄層
を表面に形成した現像剤担持体が記載されている。
ての現像スリーブは、導電性微粒子を含有した樹脂の薄
層の強度が充分ではなく、多数枚耐久にともないこの薄
層が削られてしまい、初期の良好な粗工(Rz)を保て
なくなり、特に耐久枚数の多い高速機の場合には、耐久
後にチャージアップが生じ易く、チャージアップが生じ
た場合には、ゴースト画像が発現してしまうと言う問題
点があった。
えば、一成分磁性現像剤を用いたジャンピング現像方法
においては、直流現像バイアスの上に交流バイアスを印
加することで、現像スリーブのような現像剤担持体から
現像剤(トナー)を感光体へ飛ばす電界と、一度感光体
に付着した余分な現像剤を現像剤担持体2へと引き戻す
電界とを交互にかけることにより高画質化を図ってい
る。
装置8により感光体3を−700V(Vd:暗部電位)
に帯電し、露光装置9によりVL (明部電位)まで電位
を落として静電潜像をつくり、現像バイアスVdc=−
600Vに交流バイアス(Vpp)をかけてVL の部分
に負に帯電されたトナーを付着させる。図5(B)は正
規現像を示し、正に帯電されたトナーをVdの部分に付
着させる。
静電潜像との密着性が強く潜像に忠実な現像方法である
高トリボトナーによる選択的な現像、及び画像濃度を高
める現像が求められ、トナーを飛ばす電界強度を強め、
引き戻し電界を弱くする、所謂高トリボ現像方法が採用
されている。
飛ばす最大電界強度EJ は、現像剤担持体と感光体の距
離をS−Dとすると、 EJ =VJ /(S−D) ={1/2Vpp+(VL −Vdc)}/(S−D) 又、最大コントラスト部(ベタ黒部)VL における引き
戻し電界ER は、 ER =VR /S−D ={1/2Vpp−(VL −Vdc)}/(S−D) となる。
うな高トリボ現像方式により解像力、鮮鋭度の高い画像
が得られている。
解像度鮮鋭度が高くがさつきのない高画質画像が得られ
るものの現像剤のチャージアップのために例えば図16
に示すように、白画像の中に黒字部があり、その後方に
0.3〜0.8程度のハーフトーン部が存在する原稿に
おいては、現像画像には、現像方向に対して、先端の文
字の跡(ゴースト)がハーフトーン部にスリーブ周期
で、厳密にはスリーブ周期/スリーブ周速で発生する。
重量)を有したトナー粒子を含有し、図17のようなト
リボ分布を示す。そして、適正なトリボのトナーが現像
に供される。
り、現像スリーブが1回転した時の現像領域におけるト
リボ分布と現像しないで2回転した時のトリボ分布は異
なり、2回目の方がトリボが高い方へシフトする、所
謂、チャージアップの現象がある。
6における文字の部分を現像する現像スリーブ上のトナ
ーのトリボ分布は、図17にて曲線(a)で示すもので
あり、現像スリーブの2回転目においても、文字の部分
を現像する現像スリーブ上のトナーのトリボ分布は、曲
線(a)である。これは、文字の部分の現像剤は現像ス
リーブ上からなくなり、新しいトナーが再び同様に帯電
されるためである。一方、図6における文字周辺の白字
部分においては、現像スリーブ上のトナーは現像に供さ
れることがないために、現像スリーブ上に残り、現像ス
リーブの2回転目にはチャージアップし、図17の曲線
(b)に示すようなトリボ分布となる。
は、現像スリーブに担持された現像剤に、図17に示す
ようなトリボ分布(a)、(b)の差を生じるために、
文字の部分に比べ白字部分の現像適正領域にあるトリボ
が少なくなる。
なり、再び同じ文字の跡(ゴースト)が生じる。換言す
れば、白字部分の後方の濃度が薄くなる。この現象は、
負極のトナーの時に著しい。
ボの高いトナーを現像に供するために、長期使用(耐
久)後の現像剤中のトナー粒子は、粒径の小さいトナー
が少なくなり平均粒径が大きくなる。所謂、トナー粒径
大型化という現象を生じていた。
記の問題点を解決した現像スリーブ及び該現像スリーブ
を用いた現像装置を提供することを目的とする。
の被覆膜の強度が高く、多数枚耐久によって該被覆膜の
削れが少なく、初期の良好な表面粗さ(10点平均粗
さ:Rz)を維持することが可能であり、よって多数枚
耐久後においてもチャージアップによるゴースト画像の
発現が生じにくい安定した良好な画像を得ることのでき
る現像スリーブ及び現像装置を提供することを目的とす
る。
のがさつきがなく高濃度でしかも濃度安定性が高く、高
解像度な高画質画像を得ると共にゴースト画像がなく、
現像剤(トナー)粒径の大型化を抑える現像系を高耐久
で実現することができる現像スリーブ及び現像装置を提
供することを目的とする。
の構成により前記目的を達成する。
体の表面に形成された被覆膜を有する現像スリーブにお
いて、該現像スリーブは、103Ωcm以下の体積抵抗
率を有し、また、該被覆膜は、硬化型樹脂、カーボン微
粒子及び酸化チタン微粒子を含有し、該硬化型樹脂の含
有量(B)と該カーボン微粒子及び該酸化チタン微粒子
の含有量(P)との重量比が、P:B=1:0.5〜
1:3.5の範囲であり、かつ該カーボン微粒子の含有
量が、該酸化チタン微粒子の含有量の30重量%以下で
あり、該被覆膜の表面は該現像スリーブの表面を構成し
ている現像スリーブに関する。
像化するための現像剤を担持搬送する現像スリーブを有
する現像装置において、該現像スリーブは、スリーブ基
体及び該スリーブ基体の表面に形成された被覆膜を有し
ており、該被覆膜は、硬化型樹脂、カーボン微粒子及び
酸化チタン微粒子を含有し、該硬化型樹脂の含有量
(B)と該カーボン微粒子及び該酸化チタン微粒子の含
有量(P)との重量比が、P:B=1:0.5〜1:
3.5の範囲であり、かつ該カーボン微粒子の含有量
が、該酸化チタン微粒子の含有量の30重量%以下であ
ることを特徴とする現像装置に関する。
し鋭意研究した結果、スリーブ基体の表面を被う被覆膜
に硬化型樹脂、カーボン微粒子及び酸化チタン微粒子を
含有させ、該硬化型樹脂とカーボン微粒子及び酸化チタ
ン微粒子との含有比率を特定の比率にし、かつ該カーボ
ン微粒子の該酸化チタン微粒子に対する含有割合を規定
することにより、被覆膜の表面におけるカーボン微粒子
と酸化チタン微粒子の適度な露出状態が得られ、さらに
被覆膜中でのカーボン微粒子と酸化チタン微粒子の分散
状態が良好であり、かつ被覆膜の強度が高く、耐久性に
優れかつ膜の抵抗制御が良好になるということを見い出
した。
に示すように、スリーブ基体21の表面を被うように被
覆膜22が形成されており、該被覆膜は、硬化型樹脂、
カーボン微粒子及び酸化チタン微粒子を含有している。
ボン微粒子及び酸化チタン微粒子(P)との被覆膜にお
ける含有量の重量比率は、P:B=1:0.5〜1:
3.5、好ましくは1:1〜1:3の範囲であることが
良い。
の場合には、被覆膜の表面に露出するカーボン微粒子及
び酸化チタン微粒子が多くなりすぎてしまい、現像剤の
帯電が充分になされず、得られた画像の濃度が低く、耐
久をするにともなってより画像濃度が下がってしまい、
P:B=1:3.5を超える場合には、被覆膜の表面に
露出するカーボン微粒子及び酸化チタン微粒子が少なく
なりすぎてしまい、被覆膜の特性である現像剤のチャー
ジアップを抑制する効果が少なく、ゴースト画像が発現
してしまう。
量に対する、カーボン微粒子の含有割合は、30%以
下、好ましくは2.5%〜30%の範囲であることが良
い。
超える場合には、被覆膜中でのカーボン微粒子及び酸化
チタン微粒子の分散性が低下し、さらにカーボン微粒子
が多いために膜質がもろくなり、耐久性が低下してしま
い、また被覆膜の抵抗制御が難しくなり、しいては、現
像剤の摩擦帯電量(Q/M)の制御が難しい。
ースト画像の防止の点を考慮すると1×103 Ω/cm
以下、より好ましくは、1×102 Ω/cm以下である
ことが良い。
粗さ(Rz)は、好ましくは、1μmより大きく30μ
m未満、より好ましくは、3〜15μmの範囲であるこ
とが良い。
ばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリアミド樹脂の如き熱硬化型樹脂、光硬化樹脂などが
あり、特に耐摩耗性の点でエポキシ樹脂を用いることが
好ましい。
は、導電性のアモルファスカーボンやカーボンブラック
が挙げられる。
には「炭化水素または炭素を含む化合物を空気の供給が
不十分な状態で燃焼または熱分解させてできる結晶子の
集合体」と定義されている。特に電気伝導性に優れ、高
分子材料に充填して導電性を付与したり、添加量のコン
トロールである程度任意の導電度を得ることができるた
め広く普及している。なお、本発明で使用する導電性の
アモルファスカーボンの粒子径は1.0μm未満のもの
が好ましく、0.5μm未満のものがより好ましい。
ては、ファーネス型、チャンネル型のいずれも使用可能
である。このうち、被膜特性を考慮して、低抵抗の物質
が好ましく、特に、120kg/cm3 の加圧下におけ
る抵抗値が、0.5Ω・cm以下のカーボンブラックが
好ましい。
ては、ルチル型、その他のTiO2、TiOX (X=
1.85、1.86など)であり、さらに電気抵抗の低
減を図るためにその表面にSnO2 、InP、InS
b、ZnO、In2 O3 、をコートしたり、さらにSb
5+、Al3+、Sn4+などを微量ドープしたものを含む。
03〜1.5μmより好ましくは0.1〜0.5μmの
範囲であることが好ましく、さらにこの酸化チタン微粒
子の粉体抵抗は、好ましくは、1〜300Ωcm、より
好ましくは1〜30Ωcmの範囲であることが良い。
理されていることが、抵抗値の低減によるスリーブゴー
スト防止の点から特に好ましい。
の処理としては、SnO2 、InP、InSb、Zn
O、In2 O3 などのコート及びさらにこれにSb5+、
Al3+、Sn4+などの微量のドープがあり、これらの処
理を施した市販品を利用することもできる。市販品の具
体例としては、石原産業製の針状酸化チタンにSb2 O
3 を微量含むSnO2 をコートしたものであるHI−2
及び同社製のランダム形状の酸化チタンに同様のコート
を施したものであるET−300W、ET−400W、
ET−500W、ET−600W、ET−700Wなど
があり、好適に利用できる。
は、アルミニウムやステンレスの引き抜き材等を用いる
ことができるが、熱による変形が生じにくいアルミニウ
ムを用いることが好ましい。
ては、予め脱脂、エッチング、水洗などの前処理を施し
たスリーブ基体に、硬化型樹脂、カーボン微粒子、酸化
チタン微粒子及び希釈剤を含む調製液を用いて、吹き付
け法、ディッピング法、電気泳動作用を用いた電着塗装
法の如き塗装法によってこの調製液を塗布し、乾燥炉に
て乾燥温度120〜200℃で熱硬化する等の工程によ
り被覆膜を形成する方法が挙げられる。
置について説明する。
電潜像を可視像化するための現像剤を担持搬送する現像
スリーブを有している。
リコーンやOPCの如き感光体のドラムやベルトが用い
られる。
される一成分系現像剤及びトナー及びキャリアによって
構成される二成分系現像剤のいずれの現像剤を用いるこ
とも可能である。
いて、図3に示すように静電潜像保持体と現像スリーブ
とを一定の間隔を保つように配置し、現像時に現像スリ
ーブに担持されている現像剤を静電潜像担持体に飛翔さ
せて現像するジャンピング現像方法を用いることができ
る。
いて以下に説明する。反転現像を行う場合は、図4及び
図6に示すように、現像スリーブに直流現像バイアス
(Vdc)の上に交流バイアス(Vpp)を印加するこ
とにより、現像スリーブから現像剤を静電潜像担持体に
飛ばす電界と、一度静電潜像担持体に付着した余分な現
像剤を再び現像スリーブへと引き戻す電界とが交互に印
加され高画質化を図ることができる。また正規現像の場
合については同様に図5、図7に示す設定条件で行う。
この現像剤を静電潜像担持体へ飛ばす最大電界強度EJ
(VJ /SDgap)と現像スリーブへ引き戻す電界ER
(VR /SDgap )との割合は、EJ /ER >3.5で
あることが好ましい。(ここで現像剤担持体と静電潜像
担持体との間の距離をS−Dgap と呼ぶ)。
濃度安定性画像のがさつき、鮮鋭度が悪化し、耐久を行
うことによってより顕著となる。
図に示すように、現像スリーブ2に対して鉄の如き軟磁
性体の磁気シール部材30を200μm〜600μmの
隙間を保って設けることが好ましい。長手方向における
位置関係を示す図10に示すように、この原理は現像ス
リーブ1内のマグネットロール40の磁力により現像ス
リーブ1と磁気シール部材30の間で磁場を働らかせ現
像剤はこの磁場により拘束され磁気シール部材30より
端部側にはトナーは漏れない。ここで磁場が端部に発生
しないようにシール端部よりマグネットロール40が外
側にでないように、d≧0にすることが好ましい。
いては、磁気シール部材を用いても非接触なので被覆膜
の端部削れを更に抑えることができ、現像スリーブの寿
命を更に伸ばすことができる。
回転させるためのトルクも減少させることができる。
気シール部材の位置関係を最適にした具体例を示す。図
12は正規現像の場合を示す。正規現像は静電潜像保持
体の帯電極性とトナーの帯電極性とか異なるものであり
潜像形成の際に露光がなされないところにトナーが付着
する。従って、一次帯電幅を磁気シール部材の内側にす
ることにより静電潜像保持体端部におけるトナー飛散を
防ぐことができる。また、図11は反転現像の場合を示
す。反転現像は静電潜像担持体の帯電極性とトナーの帯
電極性とが同じものであり、潜像形成の際に露光された
部分にトナーが付着する。従って、静電潜像保持体の端
部はトナー付着、及び飛散を防止するために磁気シール
部材の外側間の長さよりも一次帯電幅を大きくした。一
次帯電部材のワイヤー汚れは現像装置による飛散及び静
電潜像保持体でのトナーの飛散の和に効いてくるので、
高耐久時でワイヤー汚れ等による画像不良を上記方法に
より低減することができる。
像スリーブの被覆膜が、前述の如く膜の強度が高く削れ
にくいことから、図3に示すように現像スリーブに弾性
ブレード60の現像剤層厚規制部材を弾性的に圧接させ
て現像スリーブの現像剤の層厚を規制する方式を用いた
としても耐久によって被覆膜が削れることなく良好に現
像することが可能である。
圧接させる場合には、図3に示すように現像スリーブ2
の回転方向に対してカウンターに当接するように設ける
ことが好ましい。このように当接させることにより弾性
ブレードと現像スリーブの間にトナーがたまるのを防止
することができる。
部材を弾性的に圧接する方式は、非磁性トナーを用いる
現像方式や低融点トナーによる現像方式に用いる場合に
有効である。
に用いる場合には、非磁性トナーを現像スリーブに安定
して圧接させて摩擦帯電することができ、色のついた2
色画像形成装置あるいはフルカラー画像形成装置への応
用が可能となる。
の出来る電子写真式画像形成装置の一例を示す。図示す
るように、電子写真式画像形成装置は、静電潜像保持体
であるドラム状の回転自在に担持された電子写真感光体
3を有する。この感光体3は、一次帯電装置8によって
帯電され、レーザ等の露光装置9によって静電潜像が形
成される。この潜像は、現像装置1により現像スリーブ
2に担持されている現像剤(トナー)によって可視像
(トナー像)化される。
装置4により転写され、その後、転写材は除電器5にて
除電された後、分離装置(図示せず)によって感光体3
から分離され、定着装置11によりトナー像は定着像と
される。
ては、好ましくは、重量平均粒径3〜12μmより好ま
しくは、3〜8μmであるものを用いることが、高画像
化を計るために良い。
下に示す。
体積抵抗率を区別して考えることとする。すなわち、本
発明において体積抵抗率または現像スリーブの体積抵抗
率と表記してある場合は、塗膜と導電性基体のトータル
の抵抗値を意味することとし、その測定値は導電性基体
に塗膜がコートされた状態で4端針法により計測された
ものである。具体的には治具により現像スリーブを水平
に固定し、このときのスリーブ円周の頂点部分の軸方向
に沿ってプローブを当接させ4端針法により体積抵抗率
を計測した。抵抗率計は(製品名・油化電子 ロレスタ
AP)をプローブは(製品名:油化電子 ESPプロー
ブ)を使用し、スリーブ上でランダムに計測点を10箇
所選定して得られた計測値を平均したものを現像スリー
ブの体積抵抗率とした。
接触式表面粗さ計(製品名:テンコールP1)を用いて
針圧1mg〜100mg、スキャンスピード1μm/秒
〜1000mm/秒にて測定した。
子の平均粒径:レーザー回析方式粒子サイズアナライザ
ー(製品名:COULTER LS130)を用いて測
定した(粒子径が0.1μm未満のものはメーカー発表
値)。
子の粉体抵抗値:粉体抵抗測定システム(製品名:油化
電子 MCP−S410)を用いて100kg/cm2
の加圧にて測定した。
度分布については、種々の方法によって測定できるが、
本発明においてはコールターカウンター又はコールタマ
ルチサイザーを用いて行った。
ウンターTA−II型又はコールターマルチサイザー
(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積分布を
出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パ
ーソナルコンピュータ(キヤノン製)を持続し、電解液
は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調
製する。測定法としては前記電解水溶液100〜150
ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキル
ベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測
定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は
超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コー
ルターカウンターTA−11型又はコールターマルチサ
イザーにより、アパチャーとして100μmアパチャー
を用いて、トナーの体積、個数を測定して2〜40μm
の体積分布と個数分布とを算出した。それから本発明に
係るところの、体積分布から求めた重量基準の重量平均
粒径(各チャンネルの中央値をチャンネルごとの代表値
とする)を求めた。
る。
より導電処理) 4.7重量部 (平均粒径:0.25μm、粉体抵抗値:2〜5Ωc
m) ・IPA.その他溶剤と脱イオン水(希釈剤) 85重
量部
ムのスリーブ基体の表面に電着塗装により塗布し、温度
150℃で乾燥して膜厚8μmの被覆膜を形成し、表1
に示す物性を有する現像スリーブ1を製造した。
ーブ1の製造で用いた原料の使用量を変更して表1に示
す物性を有する現像スリーブ2乃至7を製造した。
の製造で用いた酸化チタン微粒子を使用せずカーボン微
粒子を0.5重量部使用して表1に示す物性を有する現
像スリーブ8を製造した。
スリーブ基体にFGB#300処理を施して、表1に示
す物性を有す現像スリーブ8を製造した。
モルファスシリコーンドラムを静電潜像保持体として用
いた現像装置に上記の現像スリーブ1乃至10をそれぞ
れ用いて、静電潜像担持体と現像スリーブとの間隔を2
30μmに設定した。
帯電性磁性トナーを有する一成分系現像剤を用いるジャ
ンピング現像方式である。
電位VO =450V、明電位VL 80V、現像バイアス
直流成分Vdc=200V、交流成分は方形波を用いV
pp=1400V、図8に示すようにduty35%と
した。従って図8においてV1 =910V、V2 =49
0VとなりEJ /ER =1160/240=4.8とな
る。
に用いて、プロセススピード500mm/s(85枚/
分)で500万枚の耐久試験を行ない、500万枚耐久
前後の被覆膜の膜厚の測定、現像スリーブ上のトナーの
摩擦帯電量、現像スリーブ上のトナーのコート量、画像
濃度、ゴースト画像の発生状況、10万枚耐久後のトナ
ーの重量平均粒径を評価した。
量(トリボ)は以下の方法により測定した。
aday−Cage)を用いて測定した。ファラデー・
ゲージとは、同軸で2重筒のことで内筒と外筒は絶縁さ
れている。この内筒の中に電荷量Qなる帯電体を入れた
とすると、静電誘導によりあたかも電気量Qの金属円筒
が存在するのと同様になる。この誘起された電荷量をK
EITHLEY 616 DIGITAL ELECT
ROMETERで測定し、内筒中のトナー重量Mで電荷
量Qを割ったものをQ/M(トリボ)とする。トナーは
現像剤担持体より直接、air吸引によりフィルター中
にとり入れた。
は以下の方法により測定した。
像剤担持体の面積を測定し、それでフィルター中のトナ
ーの重量を割ったものをM/S(mg/cm2 )として
これをコート量とした。
た。
を用いて5点測定し、それの平均値を濃度の代表値とし
た。
にして測定した。
出力し、その画像により以下の基準で評価を行なった。
まったく見えないこと
微粒子及び酸化チタン微粒子を含有する被覆膜を有する
現像スリーブ4と比較例4の酸化チタン微粒子を含有せ
ず硬化型樹脂及びカーボン微粒子を含有する被覆膜を有
する現像スリーブ9の耐久枚数と被覆膜の削れ量を示
す。
4の現像スリーブ4は、500万枚耐久後において被覆
膜の膜厚が3.1μmであり、6.9μmしか削れてい
ないのに対し、比較例4の現像スリーブ9は、100万
枚耐久で被覆膜が摩擦してしまっている。
2の現像スリーブによるトナーの帯電量分布(横軸は帯
電量を質量で割ったもの、たて軸は分布量)を示す。
の摩擦帯電量の分布を各P:B比においてとった際にト
ナーの摩擦帯電量の平均値は徐々にシフトするものの
1:0.5〜1:3.5の範囲ではチャージアップさせ
ないためベタ白をとった後の分布の変化は少なく、また
現像適正領域に十分に入っていることがわかる。
バイアス条件EJ /ER =4.8をEJ /ER =3.
5、EJ /ER =3.0、EJ /ER =2.5にそれぞ
れ変更することを除いては、実施例1と同様にして画像
を得た。得られた画像のがさつき、画像濃度の耐久安定
性、鮮鋭度、解像度をそれぞれ以下の評価方法に基づい
て評価した。
した。
ブ1を用い図9及び図10に示す磁気シール部材を現像
スリーブに対して400μmの隙間をあけて設け、OP
C感光体を用いて現像スリーブとOPC感光体との間隔
を210μmに設定した現像装置を用い重量平均粒径9
μmの負帯電性トナーを有する成分系現像剤を用いてジ
ャンピング現像を行ない画像を形成した。
0V、明部電位VL =−280VでPWM方式によるレ
ーザ露光を行い現像バイアスはVdc=−580V、V
pp=800Vであり、EJ /ER は7で行った。
担持体の端部において現像剤漏れを防止することが非接
触ででき端部における膜削れに対する耐久性が向上し、
しいては現像剤担持体の耐久寿命をのばすことができ
た。また非接触なので現像剤担持体を駆動させるのに要
する駆動トルクを従来の約1/2まで低減することが可
能となった。
より導電処理) 4.02重量部 (平均粒径:0.25μm、粉体抵抗値:2〜5Ωc
m) ・I.P.A.(希釈剤) 27重量部
ムのスリーブ基体の表面に吹き付け塗装により塗布し、
温度150℃で乾燥して膜厚10μmの被覆膜を形成
し、表3に示す物性を有する現像スリーブ11を製造し
た。
11の製造で用いた酸化チタン微粒子を使用せず、カー
ボン微粒子を4.35重量部使用して表3に示す物性を
有する現像スリーブ12を製造した。
規制部材として用い、現像スリーブに対してこの弾性ブ
レードを弾性的に当接させて現像スリーブ上の現像剤の
層厚を規制する図3に示す現像装置に現像スリーブ11
を用いて、静電潜像保持体であるOPC感光ドラム上の
静電潜像を負帯電性非磁性トナーを有する一成分系現像
剤により現像し、転写及び定着して、定着画像を得た。
V、明部電位VL =−200Vに対し、現像バイアスの
直流成分Vdc=−600V、交流バイアス成分はf=
2.0kHz、Vpp=1400V、duty35%方
形波を用いたSDgap は230μmとした。
なったところ、高濃度1.4を保ち、鮮鋭度、解像力の
高い高画質画像を維持することができた。また膜の削れ
も0.8μm程度であり弾性ブレードを用いた接触型の
トナー層厚規制方法であってもこの膜は耐久性があるこ
とがわかった。なお、弾性ブレードを用いることによ
り、トナーを帯電させやすくするために高湿下での濃度
低下に対して効果があった。
ーブ11に代えて現像スリーブ12を用いて、実施例1
0と同様にして画像形成を行ない、耐久試験を行なった
ところ、約100万枚で現像剤担持体のムラ削れによる
画像ムラが生じてしまうとともに、全体的にも膜が削れ
てしまい、スリーブゴースト画像が発生してしまった。
カーボン微粒子及び酸化チタン微粒子を含有する被服膜
を有しており、該硬化型樹脂の含有量(R)と該カーボ
ン微粒子及び該酸化チタン微粒子の含有量(P)との重
量比がP:B=1:0.5〜1:3.5の範囲であり、
かつ該カーボン微粒子の含有量が、該酸化チタン微粒子
の含有量の30重量%以下であることから、現像スリー
ブの被覆膜の強度が高く、多数枚耐久によって該被覆膜
の削れが少なく、初期の良好な表面粗さ(10点平均粗
さ:Rz)を維持することが可能であり、よって多数枚
耐久後においてもチャージアップによるゴースト画像の
発現が生じにくい安定した良好な画像を得ることが可能
である。
る。
場合の例を示す説明図である。
バイアスとの関係を表した図を示す。
バイアスとの関係を表した図を示す。
バイアスとの関係を表した図を示す。
バイアスとの関係を表した図を示す。
を説明する図である。
である。
ルとの位置関係を示す図である。
と磁気シールと1次帯電幅の関係を示す図である。
と磁気シールと1次帯電幅の関係を示す図である。
形成装置の説明図である。
ーブ9との耐久枚数と被覆膜の削れ量の関係を示す図で
ある。
スリーブを用いて摩擦帯電されたトナーの摩擦帯電量の
分布を示す図である。
表した図を示す。
するための装置(ファラデー・ゲージ)の説明図を示
す。
Claims (22)
- 【請求項1】 スリーブ基体及び該スリーブ基体の表面
に形成された被覆膜を有する現像スリーブにおいて、 該現像スリーブは、103Ωcm以下の体積抵抗率を有
し、また、 該被覆膜は、硬化型樹脂、カーボン微粒子及び酸化チタ
ン微粒子を含有し、該硬化型樹脂の含有量(B)と該カ
ーボン微粒子及び該酸化チタン微粒子の含有量(P)と
の重量比が、P:B=1:0.5〜1:3.5の範囲で
あり、かつ該カーボン微粒子の含有量が、該酸化チタン
微粒子の含有量の30重量%以下であり、該被覆膜の表
面は該現像スリーブの表面を構成していることを特徴と
する現像スリーブ。 - 【請求項2】 該硬化型樹脂の含有量(B)と該カーボ
ン微粒子及び該酸化チタン微粒子の含有量(P)との重
量比がP:B=1:2〜1:3の範囲であることを特徴
とする請求項1記載の現像スリーブ。 - 【請求項3】 該硬化型樹脂は、熱硬化型エポキシ樹脂
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の現像ス
リーブ。 - 【請求項4】 該被覆膜は、電着塗工法によって形成さ
れたものであることを特徴とする請求項1乃至3記載の
現像スリーブ。 - 【請求項5】 該被覆膜は、吹き付け法によって形成さ
れたものであることを特徴とする請求項1乃至3記載の
現像スリーブ。 - 【請求項6】 該酸化チタン微粒子は、0.1〜0.5
μmの平均粒径を有しかつ1〜300Ωcmの粉体抵抗
を有することを特徴とする請求項1乃至5記載の現像ス
リーブ。 - 【請求項7】 該被覆膜は、1μmより大きく30μm
未満の10点平均粗さ(Rz)を有することを特徴とす
る請求項1乃至5記載の現像スリーブ。 - 【請求項8】 静電潜像担持体の静電潜像を可視像化す
るための現像剤を担持搬送する現像スリーブを有する現
像装置において、 該現像スリーブは、スリーブ基体及び該スリーブ基体の
表面に形成された被覆膜を有し、体積対抗率が103Ω
cm以下であり、 該被覆膜は、硬化型樹脂、カーボン微粒子及び酸化チタ
ン微粒子を含有し、該硬化型樹脂の含有量(B)と該カ
ーボン微粒子及び該酸化チタン微粒子の含有量(P)と
の重量比が、P:B=1:0.5〜1:3.5の範囲で
あり、かつ該カーボン微粒子の含有量が、該酸化チタン
微粒子の含有量の30重量%以下であり、該被覆膜の表
面は該現像スリーブの表面を構成していることを特徴と
する現像装置。 - 【請求項9】 該硬化型樹脂の含有量(B)と該カーボ
ン微粒子及び該酸化チタン微粒子の含有量(P)との重
量比がP:B=1:2〜1:3の範囲であることを特徴
とする請求項8記載の現像装置。 - 【請求項10】 該硬化型樹脂は、熱硬化型エポキシ樹
脂を有することを特徴とする請求項8又は9記載の現像
装置。 - 【請求項11】 該被覆膜は、電着塗工法によって形成
されたものであることを特徴とする請求項8乃至10記
載の現像装置。 - 【請求項12】 該被覆膜は、吹き付け法によって形成
されたものであることを特徴とする請求項8乃至10記
載の現像装置。 - 【請求項13】 該酸化チタン微粒子は、0.1〜0.
5μmの平均粒径を有しかつ1〜300Ωcmの粉体抵
抗を有することを特徴とする請求項8乃至12記載の現
像装置。 - 【請求項14】 該被覆膜は、1μmより大きく30μ
m未満の10点平均粗さ(Rz)を有することを特徴と
する請求項8乃至13記載の現像装置。 - 【請求項15】 該現像スリーブには、現像バイアスが
印加されていることを特徴とする請求項8乃至14記載
の現像装置。 - 【請求項16】 該現像バイアスは、交流成分及び直流
成分を有することを特徴とする請求項15記載の現像装
置。 - 【請求項17】 該現像バイアスは、現像剤を現像スリ
ーブから静電潜像担持体へ飛翔させる最大電界強度EJ
と最大コントラスト部における現像剤を静電潜像保持体
から現像スリーブへ戻す最大電界を強度ERとの比(E
J/ER)が3.5以上であることを特徴とする請求項
15又は16記載の現像装置。 - 【請求項18】 該現像スリーブは、現像スリーブ端部
付近の現像剤の漏れを磁気力を用いて防止するための現
像剤漏れ防止部材を有することを特徴とする請求項8乃
至17記載の現像装置。 - 【請求項19】 該現像スリーブは、担持搬送する現像
剤の層厚を規制するための現像剤層厚規制部材を有する
ことを特徴とする請求項8乃至18記載の現像装置。 - 【請求項20】 該現像剤層厚規制部材は、弾性を有す
ることを特徴とする請求項19記載の現像装置。 - 【請求項21】 該現像剤層厚規制部材は、磁性を有す
ることを特徴とする請求項19記載の現像装置。 - 【請求項22】 該現像剤層厚規制部材は、弾性ブレー
ドであり、該弾性ブレードは、現像スリーブの回転方向
に対してカウンター方向で該現像ブレードに当時されて
おり、かつ該弾性ブレードには電気バイアスが印加され
ていることを特徴とする請求項19記載の現像装置。
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---|---|---|---|
JP30373994A JP3297549B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 現像スリーブ及び現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30373994A JP3297549B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 現像スリーブ及び現像装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08160739A JPH08160739A (ja) | 1996-06-21 |
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US5942287A (en) * | 1998-04-21 | 1999-08-24 | Lexmark International, Inc. | Extended wear developer sleeve with coupling agent |
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-
1994
- 1994-12-07 JP JP30373994A patent/JP3297549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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