JPH0915979A - 現像剤担持体 - Google Patents

現像剤担持体

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JPH0915979A
JPH0915979A JP18658695A JP18658695A JPH0915979A JP H0915979 A JPH0915979 A JP H0915979A JP 18658695 A JP18658695 A JP 18658695A JP 18658695 A JP18658695 A JP 18658695A JP H0915979 A JPH0915979 A JP H0915979A
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JP
Japan
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developer carrying
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Application number
JP18658695A
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English (en)
Inventor
Shigeo Ota
茂雄 太田
Kenji Nakatogawa
健司 中戸川
Hiroshi Takayama
拓 高山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 十分な低抵抗値と表面粗さと断面曲線を有
し、良好な画像を得ることができる現像剤担持体を提供
する。 【構成】 静電潜像保持体に対向して設けられ、現像剤
を表面に付着した状態で搬送する現像剤担持体4と、こ
の現像剤担持体の表面に付着する現像剤量を規制して薄
層化する現像剤規制部材とを備え、現像剤担持体と静電
潜像保持体とが近接して対向する現像領域に形成された
電界内で、現像剤担持体上の電荷を有する現像剤を静電
潜像体上の静電潜像に付着させて可視化する一成分現像
装置において、現像剤担持体が、導電性材料からなる基
材11上に少なくとも結着樹脂13とカーボンブラック
14とポリマービーズを焼成してなる導電性カーボンビ
ーズ15とを含有する表面層12を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機やプ
リンタ等の画像形成装置に用いられ、静電潜像保持体と
現像剤担持体との間に印加される振動電界により一成分
現像剤を飛翔させて静電潜像を現像する一成分現像装置
に関し、特に現像ゴースト等の画像欠陥のない樹脂コー
ト層を有する磁性一成分現像用の現像剤担持体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像保持体上に形成された静
電潜像を現像して可視像を形成する現像方法としては、
使用する現像剤の種類等に応じて各種のタイプのものが
提案されている。かかる現像方法の中には、例えば、ド
ナーと呼ばれる現像剤担持体を使用した転写現像法があ
る。この特許に開示されている転写現像法は、(1) 現像
剤であるトナーの層と感光体が非接触で、トナーがこの
間隙を飛翔する場合、(2) トナー層が感光体と接触しつ
つ移動する場合、(3) トナー層が感光体と接触しつつ移
動し、画像部をすべる場合の総称であり、タッチダウン
現像法としても良く知られている。
【0003】このタッチダウン現像法を用いた一成分現
像装置としては、例えば、図6に示すような装置が、従
来から知られている。
【0004】図6は、一成分系磁性現像剤を用いた従来
の現像装置を示すものであり、例えば、特開昭54−5
1848号公報、実開昭58−146249号公報、米
国特許第3372675号公報等に開示された現像装置
の構成を示す概略断面図である。
【0005】この現像装置は、図6に示すように、一成
分系磁性現像剤100を収容するためのホッパー101
と、複数の磁極を有する磁石ロール102の周囲に回転
自在に支承された円筒状の現像剤担持体103と、この
現像剤担持体103上に現像剤100の薄層を形成する
現像剤層厚規制部材104とを備えており、ホッパー1
01の開口部に配設された現像剤担持体103は、静電
潜像保持体105に近接して対向するように配置されて
いる。また、上記静電潜像保持体105は、円筒状の導
電体上に積層された光導電性層を有し、この静電潜像保
持体105の表面は、一様に帯電した後、像光を照射す
ることにより、静電潜像106を形成することができる
ものである。
【0006】このような現像装置においては、ホッパー
101内に収納された一成分系磁性現像剤100が、磁
石ロール102の磁力で現像剤担持体103の表面上に
保持され、現像剤層厚規制部材104により現像剤担持
体103上に現像剤100が摺擦される。この現像剤層
厚規制部材104により現像剤担持体103上の現像剤
100の付着量が規制されて薄層とされるとともに必要
な電荷が付与される。この薄層化された現像剤100
は、現像剤担持体103の回転により静電潜像保持体1
05と現像剤担持体103とが対向する現像領域Aへと
搬送される。上記現像剤担持体103には、高圧交流電
源107及び直流電源108から直流電圧が重畳された
交流電圧が印加されており、現像領域Aで生じる振動電
界によって現像剤担持体103上の電荷を有する現像剤
100が、静電潜像保持体105上の静電潜像106に
往復飛翔して付着し、当該静電潜像106を可視化する
ようになっている。
【0007】そして、上記の如く構成される現像装置に
おいては、現像剤担持体103が現像動作に重要な役割
を果たしており、この現像剤担持体103に関して種々
の提案がなされている。例えば、特開昭63−3113
67号公報には、階調性を向上させるために、現像剤担
持体の表面上に担持した一成分現像剤を静電潜像保持体
に接触させて現像を行なう現像装置において、該現像剤
担持体の少なくとも表面部分は電気抵抗を有する材料よ
りなり、該材料で構成される部分の体積固有抵抗ρ(Ω
・cm)と厚さdr(cm)とが式:5×105 ≦dr
2 ×ρ≦5×109 を満足するように構成し、又、現像
剤担持体の少なくとも表面部分の体積固有抵抗ρが1×
109 〜1×1013(Ω・cm)であることをも特徴と
するものであり、一成分現像装置において優れた画像品
質を得ることができ、現像剤担持体に特定の抵抗層を設
けることにより優れた階調性および細線・網点階調再現
性並びに十分な画像濃度が得られることを目的としたも
のである。
【0008】また、特開平4−166864号公報に
は、現像機の立ち上がり時では現像剤の攪拌が不十分で
現像剤の帯電量が低く、この結果、感光体に移動する現
像剤が少なくて画像濃度が低下するので、この濃度低下
を防止するために、結晶性グラファイトと正帯電性樹脂
粒子を有する現像剤担持体が開示されている。さらに説
明すると、この特開平4−166864号公報には、負
極帯電性磁性トナーを現像剤担持体上に担持して、像担
持体と対向した現像部へと搬送し、前記現像部で前記ト
ナーを前記像担持体上の静電潜像に付着して現像する現
像装置において、前記現像剤担持体の表面に、結着樹
脂、カーボンブラック、グラファイト及び正帯電性樹脂
粒子からなる複合材料の薄層を形成するように構成した
ものであり、画像を現像してプリントするに際し、立ち
上がり時の濃度薄を押さえてプリント初期から十分な濃
度の画像を安定して得ることができ、更に多数枚の連続
プリント時にもチャージアップによる濃度薄及びスリー
ブゴーストを低減することができる現像装置を提供する
ことを目的としたものである。
【0009】さらに、特開平4−246676号公報に
は、同じ画像パターンを繰り返して用紙にプリントする
と用紙の送り方向に沿って用紙の一部の濃度が低くなる
現象を防止するために、表面研磨処理によって、表面の
算術平均粗さRaを0.5μm以上3.5μm以下の範
囲にし、表面の平均間隔Smを10μm以上90μm以
下の範囲内とした現像剤担持体が記載されている。さら
に説明すると、この特開平4−246676号公報に
は、像担持体に形成された潜像を、現像剤担持体にて担
持し搬送される現像剤を用いて現像する現像装置におい
て、前記現像剤担持体は、少なくとも樹脂及びグラファ
イトを含有する塗料を円筒管の表面に塗布した後、その
表面を磨き加工することにより形成され、そして前記現
像剤担持体のJIS表面粗さの表記における凹凸の平均
間隔Sm値が、10μm≦Sm≦90μmの範囲である
ように構成することにより、フェーディング現象の発生
を防止し、特に高温高湿環境下におけるフェーディング
現象の発生を防止し、均一な画像を形成することのでき
る現像剤担持体を備えた現像装置を提供することを目的
としたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に使用されている現像剤担持体の場合には、次の
ような問題点を有している。すなわち、上記特開昭63
−311367号公報に係る現像装置の場合には、現像
剤担持体の少なくとも表面部分の体積固有抵抗ρが1×
109 〜1×1013(Ω・cm)に設定されており、現
像剤担持体の抵抗が高いため、図 に示すようなオリジ
ナルパターンの原稿を複写すると、現像剤担持体上の現
像剤が消費されたところと消費されないところで、現像
剤の帯電性が異なってしまい、現像剤の消費されたとこ
ろの後方に濃度が周囲と異なる所謂現像ゴーストと呼ば
れる画質欠陥が発生し易いという問題点があった。
【0011】また、特開平4−166864号公報に係
る現像装置の場合には、現像剤担持体の表面に、結着樹
脂、カーボンブラック、グラファイト及び正帯電性樹脂
粒子からなる複合材料の薄層を形成するように構成され
ているため、正帯電性樹脂粒子が複合材料からなる薄層
の抵抗の不均一化を招き、現像剤担持体に印加される現
像バイアスのリークや、現像ゴーストと呼ばれる画質欠
陥が発生するという問題点があった。
【0012】さらに、特開平4−246676号公報に
係る現像装置の場合には、現像剤担持体が、少なくとも
樹脂及びグラファイトを含有する塗料を円筒管の表面に
塗布した後、その表面を磨き加工することにより形成さ
れ、そして前記現像剤担持体のJIS表面粗さの表記に
おける凹凸の平均間隔Sm値が、10μm≦Sm≦90
μmの範囲であるように構成されているため、現像剤担
持体の現像剤の付着や固着が発生しやすく、しかも、長
期間の使用に伴って現像剤担持体の表面が研磨されるこ
とにより、現像剤担持体の表面が平滑となり、現像領域
に搬送される現像剤量が少なくなり、経時的に画像濃度
が低下するという問題点があった。また、この特開平4
−246676号公報に係る現像装置の場合には、コー
ト層表面の平均間隔Smが小さいので、コート表面の凹
部に現像剤粒子が入り込んで移動しにくく、この入り込
んだ現像剤粒子の上にある現像剤の帯電が不十分にな
り、画質が低下したり、現像ゴーストが発生するという
問題点があった。
【0013】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、十分な低抵抗値と表面粗さと断面曲線を有し、
良好な画像を得ることができる現像剤担持体を提供する
ことにある。また、この発明の他の目的とするところ
は、繰り返し使用可能で、トナーの付着や固着を起こさ
ない耐久性に優れた現像剤担持体を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明においては、静電潜像保持体に
対向して設けられ、現像剤を表面に付着した状態で搬送
する現像剤担持体と、この現像剤担持体の表面に付着す
る現像剤量を規制して薄層化する現像剤規制部材とを備
え、前記現像剤担持体と前記静電潜像保持体とが近接し
て対向する現像領域に形成された電界内で、前記現像剤
担持体上の電荷を有する現像剤を前記静電潜像体上の静
電潜像に付着させて可視化する一成分現像装置におい
て、上記現像剤担持体が、導電性材料からなる基材上に
少なくとも結着樹脂とカーボンブラックとポリマービー
ズを焼成してなる導電性カーボンビーズとを含有する表
面層を被覆して構成されている。
【0015】また、請求項2記載の発明においては、上
記ポリマービーズを焼成してなる導電性カーボンビーズ
が実質上球形であり、その粉末電気比抵抗が1.5×1
-5〜8.0×10-1Ω・cmで、かつ平均粒子径が
0.5〜10μmであるように構成されている。
【0016】さらに、請求項3記載の発明においては、
上記表面層の表面の算術平均粗さRaが、0.8μm以
上2.5μm以下の範囲を有し、かつ、平均間隔Sm
が、95μm以上150μm以下の範囲を有するもので
あるように構成されている。
【0017】ここで、上記表面層の表面の算術平均粗さ
Raは、1.0μm以上2.2μm以下の範囲にあるこ
とがより好ましい。
【0018】また、上記表面層の表面の平均間隔Sm
は、100μm以上140μm以下の範囲にあることが
より好ましい。
【0019】
【作用】この発明の請求項1及び2記載の現像剤担持体
によれば、現像剤担持体が、導電性材料からなる基材上
に少なくとも結着樹脂とカーボンブラックとポリマービ
ーズを焼成してなる導電性カーボンビーズとを含有する
表面層を被覆して構成されているので、現像剤担持体
は、その表面層がカーボンブラックとポリマービーズを
焼成してなる導電性カーボンビーズとを含有するため、
抵抗値を低くすることができ、現像剤の電荷が現像剤担
持体側に移動し難いことに伴う現像ゴーストの発生を効
果的に防止することができるとともに、表面層は、導電
性カーボンビーズを含有するので、この導電性カーボン
ビーズによって表面層に適度が凹凸が形成され、現像剤
の搬送性が良好となり、しかも表面層の凹凸は、導電性
カーボンビーズそのものによって形成されるので、長期
間その形状を維持するため、繰り返し使用可能で、トナ
ーの付着や固着を起こさず耐久性に優れている。
【0020】また、この発明の請求項3記載の現像剤担
持体は、現像剤担持体の表面層に導電性カーボンビーズ
を含有させることによって、表面層の抵抗値の均一化を
はかり、バイアスリークを防止することと、表面の算術
平均粗さRaが主として画像濃度に影響を及ぼし、表面
の平均間隔Smが主として現像ゴーストに影響を及ぼす
ことに着目してなされたものである。
【0021】さらに説明すると、現像剤担持体の表面層
表面の算術平均粗さRaが0.8μm未満の場合は、表
面層表面が平滑すぎて現像剤の搬送量が少なく、この結
果、画像濃度が低くなる。一方、現像剤担持体の表面層
表面の算術平均粗さRaが2.5μmを超える場合は、
現像剤の搬送量が多すぎて現像剤の帯電量が低くなり、
この結果、画像濃度が低くなる。すなわち、表面層表面
の算術平均粗さRaが0.8μm以上2.5μm以下の
範囲内から外れると、画像の濃度は低くなる。また、表
面層表面の平均間隔Smが、95μm以上150μm以
下の範囲内から外れると、現像ゴーストが発生して画質
が低下する。
【0022】ここで、上記算術平均粗さRaが1.0μ
m以上2.2μm以下の範囲内である場合は、いっそう
良好な画像濃度が得られる。
【0023】また、上記平均間隔Smが100μm以上
140μm以下の範囲内である場合は、現像ゴーストの
レベルがさらに良好になる。
【0024】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0025】図2はこの発明に係る現像剤担持体を適用
した現像装置の一実施例を示すものである。
【0026】この現像装置は、図2に示すように、一成
分系磁性現像剤1を収容するためのホッパー2と、複数
の磁極を有する磁石ロール3の周囲に回転自在に支承さ
れた円筒状の現像剤担持体4と、この現像剤担持体4上
に現像剤1の薄層を形成する現像剤層厚規制部材5とを
備えており、ホッパー2の開口部に配設された現像剤担
持体4は、静電潜像保持体7に近接して対向するように
配置されている。また、上記静電潜像保持体7は、円筒
状の導電体上に積層された光導電性層を有し、この静電
潜像保持体7の表面は、一様に帯電した後、像光を照射
することにより、静電潜像8を形成することができるも
のである。
【0027】このような現像装置においては、ホッパー
2内に収納された一成分系磁性現像剤1が、磁石ロール
3の磁力で現像剤担持体4の表面上に保持され、現像剤
層厚規制部材5により現像剤担持体4上に現像剤1が摺
擦される。この現像剤層厚規制部材5により現像剤担持
体4上の現像剤1の付着量が規制されて薄層とされると
ともに必要な電荷が付与される。この薄層化された現像
剤1は、現像剤担持体4の回転により静電潜像保持体7
と現像剤担持体4とが対向する現像領域Aへと搬送され
る。上記現像剤担持体4には、高圧交流電源9及び直流
電源10から直流電圧が重畳された交流電圧が印加され
ており、現像領域Aで生じる振動電界によって現像剤担
持体4上の電荷を有する現像剤1が、静電潜像保持体7
上の静電潜像8に往復飛翔して付着し、当該静電潜像8
を可視化するようになっている。
【0028】ところで、この実施例では、現像装置の現
像剤担持体が、導電性材料からなる円筒状の基材上に、
少なくとも結着樹脂とカーボンブラックとポリマービー
ズを焼成してなる導電性カーボンビーズとを含有する表
面層を被覆して構成されている。
【0029】すなわち、上記現像剤担持体4は、図1に
示すように、アルミニウムや非磁性のステンレス等の導
電性材料からなる円筒状の基材11上に、結着樹脂13
とカーボンブラック14とポリマービーズを焼成してな
る導電性カーボンビーズ15とを含有する表面層12を
被覆して構成されている。なお、上記表面層12には、
グラファイト等の導電補助剤を充填しても良い。
【0030】また、上記現像剤担持体4の表面層12に
使用される結着樹脂13としては、例えば、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ス
チレン樹脂、ABS樹脂等を使用することができる。
【0031】さらに、上記カーボンブラック14として
は、種々のものを使用することができるが、例えば、米
国キャボット社製のVULCAN XC−72R、同社
MONARCH1000、同社REGAL400、同社
REGAL600、米国コロンビア社のConduct
er 875、同社Conducter SC等を使用
することができる。
【0032】また、上記ポリマービーズを焼成してなる
導電性カーボンビーズ15としては、例えば、日本カー
ボン社製のICB、PC、MC、MSB等の導電性カー
ボンビーズであって、種々の粒子径のものを使用するこ
とができる。ここで、ICB系の導電性カーボンビーズ
は、炭素及び黒鉛質の微小球体状の炭素材料であり、こ
のICB系の導電性カーボンビーズは、図3に示す電子
写真からも分かるように、表面が平滑なハードカーボン
である。また、PC系の導電性カーボンビーズは、炭素
及び黒鉛質の微小球体状の炭素材料であり、このPC系
の導電性カーボンビーズは、導電性が良好なソフトカー
ボンである。さらに、MC系の導電性カーボンビーズ
は、黒鉛質の微小球体状の炭素材料であり、このMC系
の導電性カーボンビーズは、図4に示す電子写真からも
分かるように、表面に微小な凹凸がある導電性の良好な
ハードカーボンである。また、MSB系の導電性カーボ
ンビーズは、ICB系のカーボンビーズの表面に銅、銀
などの金属をメッキした微小球体状の炭素材料であり、
このMSB系の導電性カーボンビーズは、導電性が非常
に良好なハードカーボンである。
【0033】ところで、上記現像剤担持体4は、例え
ば、基材となるアルミパイプ11上に、結着樹脂13と
カーボンブラック14とポリマービーズを焼成してなる
導電性カーボンビーズ15とを所定量ずつ配合した材料
を溶媒に溶解し、これを希釈した塗料を塗布することに
よって製造される。その際、上記結着樹脂とカーボンブ
ラックとポリマービーズを焼成してなる導電性カーボン
ビーズとからなる材料は、サンドミルで6時間分散を行
なうことによって混合され、この混合された材料を溶媒
に溶解して得られた塗料をエタノールで例えば1.5倍
に希釈して、スプレーにてアルミパイプ11上に塗布
し、熱風乾燥炉によって160℃の温度で30分加熱
し、乾燥・硬化させることによって製造される。
【0034】次に、本発明者らは、種々の材料を使用し
た現像剤担持体を試作し、現像特性を確認する試験を行
なった。
【0035】実施例1 この実施例1では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径0.5μm、粉末電気比抵抗
8.0×10-1Ω・cmの日本カーボン社製:ICBカ
ーボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC
−72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール
50重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現
像剤担持体4とした。その際、材料の混合は、サンドミ
ルで6時間分散を行ない、この得られた塗料をエタノー
ルで1.5倍に希釈して、スプレーにてアルミパイプ1
1上に塗布し、熱風乾燥炉によって160℃の温度で3
0分加熱し、乾燥・硬化させることによって現像剤担持
体4を製造した。
【0036】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0037】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった。プリントサンプルは濃度をX−Rite社
の濃度計Model404Aで測定し、濃度1.5以上
を○、濃度1.3以上1.5未満を△、濃度1.3未満
を×とした。また、現像ゴーストは目視にて評価し、そ
の程度によって良好の場合を○、実用上問題ない場合を
△、実用不可の場合を×とした。その結果を図5に示
す。
【0038】この実施例1の場合には、図5から明らか
なように、濃度が△、現像ゴーストが△であり、濃度及
び現像ゴーストともに実用上問題ない程度であった。
【0039】これは、現像剤担持体4の中心線平均粗さ
Raが1.04(μm)と比較的小さいため、現像剤担
持体4の表面がやや平坦で現像剤の搬送量が若干少な
く、濃度が1.3以上1.5未満と若干低いが実用上問
題ない範囲となったと考えられる。
【0040】実施例2 この実施例2では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径1.0μm、粉末電気比抵抗
6.0×10-1Ω・cmの日本カーボン社製:ICBカ
ーボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC
−72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール
50重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現
像剤担持体4とした。
【0041】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0042】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0043】この実施例2の場合には、図5から明らか
なように、濃度が△であるが、現像ゴーストは○であ
り、濃度は実用上問題なく、現像ゴーストの防止効果は
良好なものであった。
【0044】これは、現像剤担持体4の中心線平均粗さ
Raが1.24(μm)と比較的小さいため、現像剤担
持体4の表面がやや平坦で現像剤の搬送量が若干少な
く、濃度が1.3以上1.5未満と若干低いが実用上問
題ない範囲となったと考えられる。
【0045】実施例3 この実施例3では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径3.0μm、粉末電気比抵抗
4.0×10-1Ω・cmの日本カーボン社製:ICBカ
ーボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC
−72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール
50重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現
像剤担持体4とした。
【0046】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0047】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0048】この実施例3の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに○であり、両者
とも良好なものであった。
【0049】これは、カーボンビーズの平均粒子径が
3.0μmと比較的大きく、現像剤担持体4の中心線平
均粗さRaが1.32(μm)と比較的大きいため、現
像剤担持体4の表面の凹凸もある程度存在し、濃度が
1.5以上と高く、しかも体積固有抵抗率も7.6×1
-2Ω・cmと相対的に低いため、現像ゴーストの防止
効果も光量となったと考えられる。
【0050】実施例4 この実施例4では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径5.0μm、粉末電気比抵抗
3.0×10-1Ω・cmの日本カーボン社製:ICBカ
ーボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC
−72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール
50重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現
像剤担持体4とした。
【0051】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0052】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0053】この実施例4の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに○であり、両者
とも良好なものであった。
【0054】これは、カーボンビーズの平均粒子径が
5.0μmと大きく、現像剤担持体4の中心線平均粗さ
Raが1.52(μm)と大きいため、現像剤担持体4
の表面に凹凸が存在し、濃度が1.5以上と高く、しか
も体積固有抵抗率も6.9×10-2Ω・cmと相対的に
低いため、現像ゴーストの防止効果も良好となったと考
えられる。
【0055】実施例5 この実施例5では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径10.0μm、粉末電気比抵
抗2.0×10-1Ω・cmの日本カーボン社製:ICB
カーボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のX
C−72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレ
ングリコール、モノメチルエーテル50重量部、エタノ
ール50重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布し
て、現像剤担持体4とした。
【0056】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0057】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0058】この実施例5の場合には、図5から明らか
なように、濃度が△であるのに対し、現像ゴーストに対
しては○であった。
【0059】これは、カーボンビーズの平均粒子径が1
0.0μmと大きく、現像剤担持体4の中心線平均粗さ
Raが1.80(μm)とかなり大きいため、現像剤担
持体4の表面に大きな凹凸が存在し、現像剤の保持効果
が高くなり、濃度が1.3以上1.5未満と実用上問題
ない範囲となり、又体積固有抵抗率が6.3×10-2Ω
・cmと低いため、現像ゴーストの防止効果が良好とな
ったと考えられる。
【0060】実施例6 この実施例6では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径5.0μm、粉末電気比抵抗
5.0×10-2Ω・cmの日本カーボン社製:PCカー
ボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC−
72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレング
リコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール5
0重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現像
剤担持体4とした。
【0061】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0062】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0063】この実施例6の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに○であった。
【0064】これは、カーボンビーズの平均粒子径が
5.0μmと適当に大きく、現像剤担持体4の中心線平
均粗さRaが1.52(μm)と適当に大きいため、現
像剤担持体4の表面に適当な凹凸が存在し、現像剤の保
持効果が高くなり、濃度が1.5以上となり、又体積固
有抵抗率が5.3×10-2Ω・cmと低いため、現像ゴ
ーストの防止効果が良好となったと考えられる。
【0065】実施例7 この実施例7では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図1に示すように、フェノール樹脂1
00重量部と、平均粒子径5.0μm、粉末電気比抵抗
2.0×10-2Ω・cmの日本カーボン社製:MCカー
ボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC−
72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレング
リコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール5
0重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現像
剤担持体4とした。
【0066】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0067】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0068】この実施例7の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに○であった。
【0069】これは、カーボンビーズの平均粒子径が
5.0μmと適当に大きく、現像剤担持体4の中心線平
均粗さRaが1.48(μm)と適当に大きいため、現
像剤担持体4の表面に適当な凹凸が存在し、現像剤の保
持効果が高くなり、濃度が1.5以上となり、又体積固
有抵抗率が3.4×10-2Ω・cmと低いため、現像ゴ
ーストの防止効果が良好となったと考えられる。
【0070】実施例8 この実施例8では、現像剤担持体4の基材となるアルミ
パイプ11上に、図に示すように、フェノール樹脂10
0重量部と、平均粒子径5.0μm、粉末電気比抵抗
1.5×10-5Ω・cmの日本カーボン社製:MSBカ
ーボンビーズ50重量部と、米国キャボット社製のXC
−72Rのカーボンブラック20重量部と、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル50重量部、エタノール
50重量部の溶剤とからなる組成の塗料を塗布して、現
像剤担持体4とした。
【0071】また、こうして製造した現像剤担持体4の
表面層12の中心線平均粗さRa、断面曲線における平
均山間隔Sm、膜厚、体積固有抵抗率は、図5に示す通
りであった。
【0072】そして、上記の如く製造された現像剤担持
体4を使用した現像装置を、富士ゼロックス社製のレー
ザープリンタFX4109に組み込んでプリントテスト
を行なった結果は、図5に示す通りであった。
【0073】この実施例7の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに○であった。
【0074】これは、カーボンビーズの平均粒子径が
5.0μmと適当に大きく、現像剤担持体4の中心線平
均粗さRaが1.52(μm)と適当に大きいため、現
像剤担持体4の表面に適当な凹凸が存在し、現像剤の保
持効果が高くなり、濃度が1.5以上となり、又体積固
有抵抗率が8.9×10-3Ω・cmとかなり低いため、
現像ゴーストの防止効果が良好となったと考えられる。
【0075】比較例1 この比較例1では、カーボンビーズとして、平均粒子径
0.3μm、粉末電気比抵抗8.0×10-1Ω・cmの
日本カーボン社製:ICBカーボンビーズ50重量部を
使用した以外は、実施例1と同じ条件で現像剤担持体4
とした。
【0076】この比較例1の場合には、図5から明らか
なように、濃度が△で、現像ゴーストが×であった。
【0077】これは、カーボンビーズの平均粒子径が
0.3μmと非常に小さく、現像剤担持体4の中心線平
均粗さRaが0.80(μm)と非常に小さいため、現
像剤担持体4の表面が平坦に近く、現像剤の搬送効果が
低くなり、濃度が1.3未満となり、又体積固有抵抗率
が9.3×10-2Ω・cmと相対的に高いため、濃度低
下の効果と相まって現像ゴーストが目立つようになった
ためと考えられる。
【0078】比較例2 この比較例2では、カーボンビーズとして、平均粒子径
15.0μm、粉末電気比抵抗2.0×10-1Ω・cm
の日本カーボン社製:ICBカーボンビーズ50重量部
を使用した以外は、実施例1と同じ条件で現像剤担持体
4とした。
【0079】この比較例2の場合には、図5から明らか
なように、濃度が×で、現像ゴーストが△であった。
【0080】これは、カーボンビーズの平均粒子径が1
5.0μmとかなり大きく、現像剤担持体4の中心線平
均粗さRaが2.08(μm)とかなり大きいため、現
像剤担持体4の表面の凹凸が大きく、現像剤層厚規制部
材による個々の現像剤の帯電量が少なくなり、濃度が
1.3未満となり、又体積固有抵抗率が6.5×10-2
Ω・cmと相対的に低いため、現像ゴーストは実用上問
題ない程度となったと考えられる。
【0081】比較例3 この比較例3では、カーボンビーズとして、平均粒子径
5.0μm、粉末電気比抵抗1.0×10-5Ω・cmの
日本カーボン社製:ICBカーボンビーズ50重量部を
使用した以外は、実施例1と同じ条件で現像剤担持体4
とした。
【0082】この比較例3の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに×であった。
【0083】これは、カーボンビーズの平均粒子径は
5.0μmと適当であるにも拘らず、体積固有抵抗率が
5.2×10-3Ω・cmとかなり低いため、濃度及び現
像ゴーストが低下したためと考えられる。
【0084】比較例4 この比較例4では、カーボンビーズとして、平均粒子径
5.0μm、粉末電気比抵抗9.0×10-1Ω・cmの
日本カーボン社製:ICBカーボンビーズ50重量部を
使用した以外は、実施例1と同じ条件で現像剤担持体4
とした。
【0085】この比較例4の場合には、図5から明らか
なように、濃度及び現像ゴーストともに×であった。
【0086】これは、カーボンビーズの平均粒子径は
5.0μmと適当であるにも拘らず、体積固有抵抗率が
1.8×10-1Ω・cmとかなり高いため、現像剤担持
体4表面の現像剤1に過剰帯電や帯電不良が発生し、濃
度及び現像ゴーストが低下したためと考えられる。
【0087】上記実施例1〜8及び比較例1〜4の結果
より、平均粒子径が0.5〜10μmのカーボンビーズ
を用いることによって、濃度、現像ゴーストが実用上問
題ない現像剤担持体4を得ることができることがわかっ
た。また、平均粒子径1.0〜10μmのカーボンビー
ズを用いることによって、現像ゴーストに対してより良
好な現像剤担持体4を得ることができることがわかっ
た。
【0088】さらに、平均粒子径が3.0〜5.0μm
のカーボンビーズを用いることによって、濃度に対して
より良好な現像剤担持体を得ることができることがわか
った。
【0089】また、カーボンビーズの粉末電気比抵抗が
1.5×10-5〜8.0×10-1Ω・cmの範囲では、
濃度、現像ゴーストともに良好な画質が得られることが
わかった。
【0090】次に、この発明の請求項3に記載の現像剤
担持体の一実施例について、前記実施例と同一の部分に
は同一の符号を付して説明する。
【0091】この実施例では、アルミニウム合金製の円
筒状の基材11と、この基材11の外周面を被覆する樹
脂製の表面層12を備え、表面層12の表面粗さが後述
するように変えられた複数種類の現像剤担持体を用いて
いる。
【0092】上記表面層12は下記の材料を用いて作成
した。 フェノール樹脂 100重量部 カーボンブラック(Conductex975 、米国コロンビア社製) 20重量部 導電性カーボンビーズ(ICB、日本カーボン社製) 30重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 50重量部 エタノール 25重量部
【0093】そして、上記組成の塗料の製造は、サンド
ミルで6時間分散を行い、この得られた塗料をエタノー
ルで1.5倍に希釈して、周知の霧化装置を用いて基材
11上に塗布し、その後、熱風乾燥炉によって160℃
の温度で30分加熱し、乾燥・硬化させることによっ
て、現像剤担持体4を製造した。
【0094】ここで、上記現像剤担持体4の表面の算術
平均粗さRa、および平均間隔Smが、図8に示す実施
例1から実施例7、比較例1から比較例6の値となるよ
うに、霧化装置の回転数、霧化装置からの吐出量、基材
11と霧化装置の距離などの塗装条件を変えて、種々の
現像剤担持体4を製造した。このときの表面層12の厚
さは20μmに設定し、体積固有抵抗率は5×10-2Ω
cmであった。なお、表面層12の表面の算術平均粗さ
Raと平均間隔Smを測定するにあたっては、接触式粗
さ計(商品名サーフコム 東京精密(株))を使用し
た。測定条件は触針の半径を2μm、触針の移動速度
(トレーシングスピード)を0.3mm/sec、カッ
トオフ値を0.25mmとし、それぞれ15回測定して
平均を求めた。また、このときの基準長さLは2.5m
mとした。
【0095】これらの現像剤担持体4をレーザープリン
タ(商品名FX4109 富士ゼロックス(株))に組
み込んでプリントテストを行い、画質の評価を行った。
プリントサンプルは、画像の濃度を反射濃度計(商品名
Model404A X−Rite )を用いて測定し、濃度1.5
以上を○(良好)、濃度1.3以上1.5未満を△(実
用上問題なし)、濃度1.3未満を×(実用不可)で表
した。また、現像ゴーストは目視にて評価し、その程度
によって、○(発生なし)、△(発生あるが実用上問題
なし)、×(発生が多く実用上不可)で表した。さら
に、バイアスリークは目視にて評価し、○(発生な
し)、×(発生あり)とした。これらの結果を図8に示
す。
【0096】上記図8に示すように、バイアスリークに
よる画像欠陥は、各実施例と各比較例とともに発生しな
かった。
【0097】また、プリントサンプルの画像濃度は、各
実施例では「実用不可」は全くなく、特に表面層12表
面の算術平均粗さRaを1.0μm以上2.2μm以下
の範囲内にしたものでは「良好」な濃度であった。一
方、各比較例のプリントサンプルの濃度は、比較例4、
5を除いて「実用不可」であり、比較例4、5では「実
用上問題なし」であるものの、以下に示すように現像ゴ
ーストについては「実用不可」であった。
【0098】さらに、現像ゴーストについては、各実施
例では「発生が多く実用不可」は全くなく、特に表面層
12表面の平均間隔Smを100μm以上140μm以
下の範囲内にしたものでは「発生なし」であった。一
方、各比較例では、比較例3、6を除いて「発生が多く
実用上問題なし」であり、比較例3、6では「発生ある
が実用上問題なし」であるものの、上記したように濃度
については「実用不可」であった。
【0099】このように、この発明の請求項3記載の実
施例では、現像剤担持体4の表面層12表面の算術平均
粗さRaを0.8μm以上2.5μm以下の範囲に設定
することによって、良好な濃度の現像画像を得ることが
できる。
【0100】しかも、上記現像剤担持体4の表面層12
表面の平均間隔Smを、95μm以上150μm以下の
範囲に設定することによって、現像ゴーストが発生せ
ず、良好な画像を得ることができる。
【0101】
【発明の効果】この発明の請求項1及び2に記載の発明
は、以上の構成及び作用よりなるもので、現像剤担持体
が、導電性材料からなる基材上に少なくとも結着樹脂と
カーボンブラックとポリマービーズを焼成してなる導電
性カーボンビーズとを含有する表面層を被覆して構成さ
れているので、現像剤担持体は、その表面層がカーボン
ブラックとポリマービーズを焼成してなる導電性カーボ
ンビーズとを含有するため、抵抗値を低くすることがで
き、現像剤の電荷が現像剤担持体側に移動し難いことに
伴う現像ゴーストの発生を効果的に防止することができ
るとともに、表面層は、導電性カーボンビーズを含有す
るので、この導電性カーボンビーズによって表面層に適
度が凹凸が形成され、現像剤の搬送性が良好となり、し
かも表面層の凹凸は、導電性カーボンビーズそのものに
よって形成されるので、長期間その形状を維持するた
め、繰り返し使用可能で、トナーの付着や固着を起こさ
ず耐久性に優れている。
【0102】また、この発明の請求項3に記載の発明
は、以上の構成及び作用よりなるもので、導電性カーボ
ンビーズを含有した表面層の表面の算術平均粗さRaと
平均間隔Smを所定範囲内に限定したため、濃度不良、
現像ゴースト、バイアスリークといった画質欠陥が発生
せず、従来よりも画質が向上した画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る現像剤担持体の一実施
例を示す断面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る現像剤担持体を適用し
た現像装置の一実施例を示す構成図である。
【図3】 図3(a)(b)はカーボンビーズをそれぞ
れ示す顕微鏡写真である。
【図4】 図4(a)(b)はカーボンビーズをそれぞ
れ示す顕微鏡写真である。
【図5】 図5は実施例及び比較例の実施条件や結果等
を示す図表である。
【図6】 図6は従来の現像剤担持体を適用した現像装
置を示す構成図である。
【図7】 図7(a)(b)は現像ゴースト現象をそれ
ぞれ示す説明図である。
【図8】 図8はこの発明の請求項3に記載の実施例に
おける実施例及び比較例の実施結果を示す図表である。
【符号の説明】
4 現像剤担持体、11 円筒状の基材、12 表面
層、13 結着樹脂、14 カーボンブラック、15
導電性カーボンビーズ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像保持体に対向して設けられ、現
    像剤を表面に付着した状態で搬送する現像剤担持体と、
    この現像剤担持体の表面に付着する現像剤量を規制して
    薄層化する現像剤規制部材とを備え、前記現像剤担持体
    と前記静電潜像保持体とが近接して対向する現像領域に
    形成された電界内で、前記現像剤担持体上の電荷を有す
    る現像剤を前記静電潜像体上の静電潜像に付着させて可
    視化する一成分現像装置において、上記現像剤担持体
    が、導電性材料からなる基材上に少なくとも結着樹脂と
    カーボンブラックとポリマービーズを焼成してなる導電
    性カーボンビーズとを含有する表面層を被覆して構成さ
    れたことを特徴とする現像剤担持体。
  2. 【請求項2】 上記ポリマービーズを焼成してなる導電
    性カーボンビーズが実質上球形であり、その粉末電気比
    抵抗が1.5×10-5〜8.0×10-1Ω・cmで、か
    つ平均粒子径が0.5〜10μmであることを特徴とす
    る請求項第1項記載の現像剤担持体。
  3. 【請求項3】 上記表面層の表面の算術平均粗さRa
    が、0.8μm以上2.5μm以下の範囲を有し、か
    つ、平均間隔Smが、95μm以上150μm以下の範
    囲を有するものであることを特徴とする請求項1記載の
    現像剤担持体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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