JP2009240773A - 外科手術装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波処置時にプローブが応力を受けにくい位置でスパークを発生させることができ、プローブの耐久性を向上させることができる外科手術装置を提供する。
【解決手段】 生体組織を超音波処置する超音波処置部と、生体組織を高周波処置する高周波処置部とを有する外科手術装置であって、プローブ先端部3aの第1の電極部と把持部材202の高周波処置用の電極部材203との対向面の少なくともいずれか一方に、プローブ先端部3aの第1の電極部と把持部材202の電極部材203との対向面間の距離を他の位置よりも狭くしている幅狭部をジョー17とプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持する際にプローブ先端部3aが超音波振動による応力を受けにくい位置に配置したものである。
【選択図】図17

Description

本発明は、超音波及び高周波の複合エネルギーを利用して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行うとともに、高周波による処置を行うこともできる外科手術装置に関する。
一般に、超音波を利用して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行うとともに、高周波による処置を行うこともできる超音波処置装置の一例として、例えば特許文献1や、特許文献2などが開示されている。
この装置は、細長い挿入部の基端部に手元側の操作部が連結されている。この操作部には超音波振動を発生する超音波振動子が配設されている。挿入部の先端部には、生体組織を処理するための処置部が配設されている。
挿入部は、細長い円管状のシースを有する。シースの内部には棒状の振動伝達部材(プローブ)が挿通されている。振動伝達部材の基端部は超音波振動子にねじ込み式の結合部を介して着脱可能に接続されている。そして、超音波振動子が発生した超音波振動を振動伝達部材の先端側のプローブ先端部に伝達するようになっている。
処置部にはプローブ先端部に対峙してジョーが配設されている。ジョーの基端部は、支軸を介してシースの先端部に回動自在に支持されている。シースの内部には、ジョーを駆動する駆動部材が軸方向に進退可能に挿通されている。駆動部材の先端部には、連結ピンを介してジョー本体の基端部が連結されている。
また、操作部には操作ハンドルが配設されている。そして、操作ハンドルの操作にともない駆動部材が軸方向に進退駆動され、この駆動部材の動作に連動してジョーをプローブ先端部に対して開閉操作するようになっている。
このとき、ジョーの閉操作にともないプローブ先端部とジョーの間で生体組織を把持するようになっている。この状態で、超音波振動子からの超音波振動が振動伝達部材を介して処置部側のプローブ先端部に伝達されることにより、超音波を利用して生体組織の切開、切除、あるいは凝固等の処置を行うようになっている。
また、プローブ先端部とジョーは、それぞれ高周波処置用の電極が形成されている。そして、必要に応じて処置部のプローブ先端部、またはジョーの少なくともいずれか一方に高周波電流が供給され、生体組織の凝固等の高周波処置を行うようになっている。
特開2007−50181号公報 特開2008−11987号公報
図26に示すように処置対象に応じてプローブ先端部は、ほぼJ字状の湾曲形状に形成されている場合がある。なお、図26は、プローブ先端部に作用する応力の分布状態を示している。このような湾曲形状のプローブ先端部では、図26中で、矢印Pで示すように湾曲形状の基端部側の位置で超音波振動による応力が集中しやすい。
上記特許文献1、2の装置では、プローブ先端部とジョーの間に高周波電流を供給して高周波処置を行う際に、ジョーの電極とプローブとが接触するとスパークが発生する。このとき、極端な場合はプローブにクラックが入り、プローブに傷が付く可能性がある。
前記ジョーは、金属製の電極本体と、電極本体に取り付けられた絶縁体からなるパッド部材とを有する。そして、通常は、パッド部材によってジョーの電極とプローブとの間に一定間隔以上に開いた適正な隙間が形成された状態で保持されている。しかしながら、超音波によってパッド部材が磨耗するとジョーの電極とプローブとの間の距離が近くなり、最終的には上述の通りスパークが発生する。
また、図26に示すようにほぼJ字状の湾曲形状に形成されているプローブ先端部では、超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置でスパークが発生した場合には、その後の超音波振動によりプローブにクラックが入りやすくなる。
この種の装置では、装置本体にプローブ折れ検知部が設けられている場合がある。このプローブ折れ検知部では、超音波振動の周波数を検知している。一般に、プローブ+振動子(トランスデューサー)の周波数は、所定の設定値、例えば47±1kHzで設計されている。プローブ折れ検知部で検知されている超音波振動の周波数が上記範囲内であれば出力が可能である。しかしながら、プローブにクラックが入ると周波数が上昇する(波長が短くなる)ので、上記範囲から外れる。そのため、本体は出力を停止する。
そして、プローブ先端部の湾曲形状の基端部側の位置でクラックが入ると、プローブ折れ検知部によりすぐにその超音波振動の出力ができなくなってしまう。これに対し、プローブ先端部の湾曲形状の先端側の位置でスパークが発生した場合には、プローブにクラックは入り難い。しかしながら、この場合は、仮にプローブにクラックが入った場合でも超音波振動の周波数の上昇は小さいものとなるので、プローブが折れた状態がプローブ折れ検知部により検知し難くなる。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、高周波処置時にプローブが応力を受けにくい位置でスパークを発生させることができ、プローブの耐久性を向上させることができる外科手術装置を提供することにある。
本発明の一態様における外科手術装置は、生体組織を超音波処置する超音波処置部と、生体組織を高周波処置する高周波処置部とを有する外科手術装置であって、前記超音波処置部は、第1の把持部材と、前記第1把持部材に対して開閉可能に設けられ、前記第1把持部材との間で生体組織を把持する第2の把持部材と、前記第1の把持部材に設けられ、超音波振動子と接続されて振動する超音波振動部と、前記第2の把持部材に設けられ、前記超音波振動部と対向すると共に該超音波振動部との間で生体組織を押圧する押圧部と、を具備し、前記超音波振動部と前記押圧部との間の生体組織を超音波処置し、前記高周波処置部は、前記第1の把持部材に設けられた第1の電極部と、前記第2の把持部材に設けられた第2の電極部、前記第2の電極部は、前記第1の把持部材と対向する共に前記第1把持部材との間で把持した前記生体組織を前記第1の電極部との間で処置する,と、前記第1の電極部と前記第2の電極部との対向面の少なくともいずれか一方に設けられた幅狭部、前記幅狭部は、前記第2把持部材と前記第1把持部材との間で生体組織を把持する際に前記第1の把持部材が超音波振動による応力を受けにくい位置に配置され、前記第1の電極部と前記第2の電極部との対向面間の距離を他の位置よりも狭くしている,と、を具備する。
好ましくは、前記幅狭部は、前記第2の電極部の一部に前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように形成された突起状電極部である。
好ましくは、前記第2の電極部は、金属製の電極本体と、前記電極本体に取り付けられた絶縁体からなるパッド部材とを有し、前記パッド部材は、前記第1の電極部と係合し、前記第2の電極部と前記第1の電極部との位置決め用の係合溝を有する。
好ましくは、前記突起状電極部は、前記パッド部材の前記係合溝に前記第1の電極部が係合した状態で、前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように前記電極本体の前記第1の電極部との対向面に前記第1の電極部に向けて突設され、前記パッド部材の磨耗時にスパークの発生起点を形成する突設部である。
好ましくは、前記突設部は、前記電極本体に別体の突設部形成部材を固定したものである。
好ましくは、前記突設部は、前記電極本体と一体に形成されたものである。
好ましくは、前記幅狭部は、前記第1の電極部の一部に前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように形成された突起状電極部である。
好ましくは、前記第2の電極部は、金属製の電極本体と、前記電極本体に取り付けられた絶縁体からなるパッド部材とを有し、前記パッド部材は、前記第1の電極部と係合し、前記第2の電極部と前記第1の電極部との位置決め用の係合溝を有し、前記突起状電極部は、前記パッド部材の前記係合溝に前記第1の電極部が係合した状態で、前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように前記第2の電極部の前記電極本体との前記第1の電極部の対向面に前記第2の電極部に向けて突設された突設部である。
好ましくは、前記第1の把持部材は、中心軸線と、先端部及び基端部を有し、前記第1の電極部は、前記中心軸線の軸方向に対して湾曲させた第1の湾曲形状部を有し、前記第2の把持部材は、前記第1の湾曲形状部と対応する湾曲形状に湾曲させた第2の湾曲形状部を有する。
本発明によれば、高周波処置時にプローブが応力を受けにくい位置でスパークを発生させることができ、プローブの耐久性を向上させることができる外科手術装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態の外科手術装置の全体の概略構成を示す斜視図。 図2は、第1の実施の形態の外科手術装置の組み付けユニットの連結部分を取り外した分解状態を示す斜視図。 図3は、第1の実施の形態の外科手術装置のハンドルユニットと振動子ユニットとの連結状態を示す側面図。 図4は、第1の実施の形態の外科手術装置の振動子ユニットの内部構造を示す縦断面図。 図5Aは、第1の実施の形態の外科手術装置のプローブユニットを示す平面図。 図5Bは、プローブユニットの先端部の応力と超音波振動特性との関係を示す図。 図6は、第1の実施の形態の外科手術装置のシースユニットの縦断面図。 図7Aは、第1の実施の形態の外科手術装置の駆動パイプを示す平面図。 図7Bは、図7Aの7B−7B線断面図。 図7Cは、図7Bの駆動パイプを示す正面図。 図8は、第1の実施の形態の外科手術装置の駆動パイプと絶縁チューブとの組み付け状態の一部を断面にして示す側面図。 図9Aは、第1の実施の形態の外科手術装置のシースユニットのアウターシースの基端部分を示す縦断面図。 図9Bは、図9Aの9B−9B線断面図。 図9Cは、図9Bのアウターシースを示す正面図。 図9Dは、アウターシースの基端部分を示す縦断面図。 図10は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーのジョー本体を示す側面図。 図11は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーの電極部材を示す側面図。 図12は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーのパッド部材を示す側面図。 図13は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーと駆動パイプとの連結状態を示す縦断面図。 図14は、図13の14−14線断面図。 図15は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーのプローブ先端部との対向面を示す平面図。 図16は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーとプローブとの間が閉じた状態を示す図15の16−16線断面位置での横断面図。 図17は、第1の実施の形態の外科手術装置のジョーとプローブとの間が閉じた状態を示す図15の17−17線断面位置でのスパークポイントの横断面図。 図18は、第1の実施の形態の外科手術装置のシースユニットの基端部分を示す縦断面図。 図19は、図18の19−19線断面図。 図20は、図18の20−20線断面図。 図21は、第1の実施の形態の外科手術装置のツマミ部材の組み付け前の状態を示す縦断面図。 図22は、本発明の第2の実施の形態の外科手術装置のジョーとプローブとの間のスパークポイントを示す横断面図。 図23は、本発明の第3の実施の形態の外科手術装置のジョーとプローブとの間が閉じた状態を示す横断面図。 図24は、第3の実施の形態の外科手術装置のジョーとプローブとの間のスパークポイントを示す横断面図。 図25Aは、第3の実施の形態の外科手術装置のプローブ先端部のジョーの電極部材との対向面を示す平面図。 図25Bは、第3の実施の形態の外科手術装置のプローブ先端部の側面図。 図25Cは、図25Bの25C−25C線断面図。 図26は、ほぼJ字状の湾曲形状に形成されているプローブ先端部に作用する応力の分布状態を示す特性図。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図21を参照して説明する。図1は、本実施の形態の外科手術装置である超音波処置装置のハンドピース1全体の概略構成を示す。本実施の形態の超音波処置装置は、超音波凝固切開処置装置である。この超音波凝固切開処置装置は、超音波を利用して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行うとともに、高周波による処置を行うこともできる。
ハンドピース1は、図2に示すように振動子ユニット2と、プローブユニット(プローブ部)3と、ハンドルユニット(操作部)4と、シースユニット(シース部)5の4つのユニットを有する。これら4つのユニットは、それぞれに取外し可能に連結されている。
図4に示すように振動子ユニット2の内部には電流を超音波振動に変換する圧電素子によって超音波振動を発生させるための超音波振動子6が組み込まれている。超音波振動子6の外側は円筒状の振動子カバー7により覆われている。図1に示すように、振動子ユニット2の後端には超音波振動を発生させるための電流を電源装置本体8より供給するためのケーブル9が延びている。
超音波振動子6の前端部には超音波振動の振幅拡大を行なうホーン10の基端部が連結されている。このホーン10の先端部にはプローブ取付け用のねじ穴部10aが形成されている。
図5Aはプローブユニット3全体の外観を示す。このプローブユニット3は全体の長さが超音波振動の半波長の整数倍になるように設計されている。プローブユニット3は、先端部および基端部を有し、かつ長軸を有する金属製の棒状の振動伝達部材11を有する。振動伝達部材11の基端部にはホーン10のねじ穴部10aと螺合するためのねじ部12が設けられている。そして、このねじ部12が振動子ユニット2におけるホーン10のねじ穴部10aに螺着されている。これにより、プローブユニット3と、振動子ユニット2との間が組み付けられている。このとき、超音波振動子6とプローブユニット3との連結体には高周波電流が伝達される第1の高周波電気経路13が形成されている。
振動伝達部材11の先端部にはプローブ先端部3aが設けられている。プローブ先端部3aによって第1の把持部材が形成されている。プローブ先端部3aは、ほぼJ字状の湾曲形状に形成されている。さらに、プローブ先端部3aは、バイポーラ電極の一方の第1電極部を形成する。プローブユニット3はプローブ先端部3aで処置に必要な振幅が得られるように、軸方向の途中の振動の節部数箇所で軸方向の断面積を減少させている(図5B参照)。プローブユニット3の軸方向の途中にある振動の節位置の数箇所には弾性部材でリング状に形成されているゴムリング3bが取り付けられている。そして、これらのゴムリング3bによってプローブユニット3とシースユニット5との干渉を防止するようになっている。
プローブユニット3の軸方向における最も基端部側の振動の節位置にはフランジ部14が設けられている。このフランジ部14の外周面には、例えば周方向の3箇所にキー溝状の係合凹部(図示しない)が形成されている。
図6は、シースユニット5の縦断面図を示す。シースユニット5は、円筒体によって形成されたシース本体16と、シース本体16の先端に配設されたジョー17とを有する。シース本体16は、外筒である金属製のアウターシース18と、内筒(インナーシース)である金属製の駆動パイプ(駆動部材)19とを有する。駆動パイプ19は、アウターシース18内を軸方向に移動可能に挿入されている。図7A〜7Cおよび図8は、駆動パイプ19を示し、図9A〜9Dは、アウターシース18を示す。
アウターシース18の外周面は、樹脂などの絶縁材料によって形成された外皮18aで被覆されている。駆動パイプ19の内周面側には、絶縁材料によって形成された絶縁チューブ24が配設されている。
図9Aに示すようにアウターシース18の先端部には、左右一対の突片25がアウターシース18の前方に向けて突設されている。図9Bに示すように各突片25には、円孔25aが形成されている。各突片25の円孔25aには、ジョー17の基端部が後述するボス部27を介してそれぞれ回動可能に取り付けられている。
さらに、アウターシース18の先端部には、図9B中で、上面側に駆動パイプ19の動きをスムーズにするための切欠部292が形成されている。この切欠部292は、図9B中で、下面側に形成された開口部291よりも大きな開口面積になるように形成されている。図13に示すようにアウターシース18の切欠部292は、絶縁材料によって形成された外皮18aによって被覆されている。そして、プローブユニット3とシースユニット5との組み付け時には、ジョー17は、プローブユニット3のプローブ先端部3aに対峙される位置に配置される。
図15は、ジョー17のプローブ先端部3aとの対向面を示す。図15に示すようにジョー17は、プローブユニット3のプローブ先端部3aの湾曲形状に合わせてプローブ先端部3aの湾曲形状と対応するほぼJ字状の湾曲形状に形成されている。そして、このジョー17と、プローブ先端部3aとによってハンドピース1の処置部1Aが構成されている。
ジョー17は、導電性部材である金属製のジョー本体201(図10参照)と、このジョー本体201に取り付けられる把持部材202とを有する。把持部材202は、高周波処置用の電極部材203(図11参照)と、超音波処置用のパッド部材204(図12参照)とで構成されている。電極部材203は、バイポーラ電極の他方の第2電極部を形成する。パッド部材204は、絶縁体、例えばポリテトラフルオロエチレン等の樹脂材料で形成されている。
図15、16に示すように電極部材203の下面には、プローブ先端部3aの湾曲形状に合わせて溝部205が形成されている。この溝部205には、パッド部材204が挿入状態で装着されている。
溝部205の両側の壁面には、図16に示すように下側の開口面側に向かうにしたがって溝幅が大きくなる傾斜面205aがそれぞれ形成されている。さらに、図15に示すように溝部205の両側壁203aには、下側の開口面側にすべり防止用の歯部203bがそれぞれ形成されている。これらの歯部203bは、ジョー17とプローブ先端部3aとの噛合時にプローブ先端部3aとジョー17との間で挟持された挾持物のすべりを防止するすべり防止部を形成する。電極部材203の肉厚Tは剛性、及び凝固性能を考慮して適宜設定される。
さらに、電極部材203には、溝部205の傾斜面205aの底部に切欠部205bが形成されている。この切欠部205bは、プローブ先端部3aの湾曲形状に合わせて形成されている。この切欠部205bには、パッド部材204の押圧部207が配設されている。パッド部材204の押圧部207は、図16に示すようにプローブ先端部3aが当接するプローブ当接部材である。
パッド部材204の押圧部207の中央には、位置合わせ溝207aが設けられている。位置合わせ溝207aは、図15に示すように押圧部207の前端部から後端部までパッド部材204の全長にわたって形成されている。この位置合わせ溝207aには、プローブ先端部3aが噛み合う状態で嵌合されるようになっている。そして、押圧部207の位置合わせ溝207aにプローブ先端部3aが噛み合う状態で嵌合される状態で、電極部材203に対してプローブ先端部3aが図16中で左右方向に位置ずれすることが防止される状態に位置合わせされる。これにより、プローブ先端部3aと電極部材203の傾斜面205aとの対向面間に一定の距離g1のクリアランスを確保して電極部材203の傾斜面205aとプローブ先端部3aとが接触することを防止するようになっている。
プローブ先端部3aは、図16に示す断面形状に形成されている。すなわち、プローブ先端部3aの上面側には、電極部材203の左右の傾斜面205aと平行に左右の傾斜面3a1がそれぞれ形成されている。プローブ先端部3aの下面側には、左右の傾斜面3a1と逆向きの左右の傾斜面3a2がそれぞれ形成されている。また、プローブ先端部3aの上面側には、左右の傾斜面3a1間にパッド部材204の押圧部207の位置合わせ溝207aと平行な平面部3a3が形成されている。
図17に示すように電極部材203の傾斜面205aの一部には、突起状電極部206が形成されている。この突起状電極部206は、押圧部207の位置合わせ溝207aにプローブ先端部3aの上面の平面部3a3が嵌合されている状態で、プローブ先端部3aの対向面側に向けて突出されている。これにより、突起状電極部206とプローブ先端部3aとの間の間隙g2は、電極部材203の傾斜面205aの突起状電極部206以外の部分とプローブ先端部3aとの間の距離g1よりも狭めた幅狭部によって形成されている。すなわち、幅狭部の間隙g2は、g2<g1に形成されている。この突起状電極部206は、電極部材203の傾斜面205aとプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持する際にプローブ先端部3aが超音波振動による応力を受けにくい位置に配置されている。(図5B参照)
図12に示すようにパッド部材204には、前記パッド部材204の押圧部207の先端部と後端部にスナップフィット部207bがそれぞれ形成されている。図11に示すように電極部材203には、パッド部材204の前後のスナップフィット部207bとそれぞれ係脱可能に係合するスナップフィット係合部203cが形成されている。
そして、前記電極部材203とパッド部材204との組み付け時には、電極部材203の溝部205の切欠部205bに前記パッド部材204の押圧部207が挿入された状態で、スナップフィット係合部203cにスナップフィット部207bが係合される。これにより、前記電極部材203とパッド部材204とは、一体的に組み付けられて把持部材202が形成されている。
また、把持部材202には、プローブ先端部3aとの対向面とは反対側に取付け用の突起部210が突設されている。この突起部210にはねじ挿通穴211が形成されている。
図10に示すようにジョー本体201の先端側には、把持部材202の突起部210と係合する把持部材係合部212が設けられている。この把持部材係合部212には、把持部材202の突起部210が係合されている。さらに、把持部材係合部212の側壁部には、ねじ穴213が形成されている。図13に示すようにジョー本体201の把持部材係合部212と把持部材202の突起部210との係合時にはジョー本体201のねじ穴213に螺挿される固定ねじ214が把持部材202のねじ挿通穴211内に挿入される。この状態で、固定ねじ214がねじ穴213に螺着されることにより、ジョー本体201に把持部材202が取り付けられている。ここで、把持部材202の電極部材203とジョー本体201とは固定ねじ214を介して電気的に導通されている。
ジョー本体201の基端部は、二股形状のアーム部215a,215bを有する。各アーム部215a,215bには、ジョー本体201の中心線の位置から斜め下向きに延出された延出部215a1,215b1を有する。図14に示すように各延出部215a1,215b1の外面には、前記ボス部27がそれぞれ外向きに突出する状態で形成されている。そして、各延出部215a1,215b1のボス部27はアウターシース18の先端部の左右の突片25の円孔25aに挿入された状態で係合されている。これにより、ジョー本体201がボス部27を介してアウターシース18の先端部の左右の突片25にそれぞれ回動可能に取り付けられている。
さらに、2つのアーム部215a,215bの付け根部分には、作用ピン挿入穴216がそれぞれ形成されている。この作用ピン挿入穴216には、ジョー本体201と駆動パイプ19との間を連結する作用ピン217が装着されている。そして、ジョー本体201と駆動パイプ19との間が作用ピン217を介して電気的に導通されている。
これにより、駆動パイプ19が軸方向に進退動作することにより、駆動パイプ19の駆動力が作用ピン217を介してジョー17に伝達される。そのため、ジョー17がボス部27を中心に回動駆動される。このとき、駆動パイプ19が後方に引っ張り操作されることにより、ジョー17がボス部27を中心にプローブ先端部3aから離れる方向(開位置)に向けて駆動される。逆に、駆動パイプ19が前方に押し出し操作されることにより、ジョー17がボス部27を中心にプローブ先端部3a側に接近する方向(閉位置)に向けて駆動される。このとき、ジョー17が閉位置に回動操作されることにより、ジョー17とプローブユニット3のプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持するようになっている。
これらジョー17とプローブユニット3のプローブ先端部3aとによってハンドピース1の処置部1Aが形成されている。前記処置部1Aは、複数、本実施の形態では、2つの処置機能(第1処置機能と第2処置機能)が選択可能になっている。例えば、前記第1処置機能は、超音波処置出力と、高周波処置出力とを同時に出力する機能に設定されている。前記第2処置機能は、前記高周波処置出力のみを単独で出力する機能に設定されている。
なお、前記処置部1Aの第1処置機能と第2処置機能は、上記構成に限定されるものではない。例えば、前記第1処置機能は、超音波処置出力を最大出力状態で出力させる機能に設定され、前記第2処置機能は、前記超音波処置出力を前記最大出力状態よりも出力状態が低い予め設定された任意の設定出力状態で出力させる機能に設定される構成にしても良い。
図7A〜7Cおよび図8に示すように前記駆動パイプ19は、管状の本体部221と、作用部222とを備えている。本体部221は、アウターシース18の内部に前記アウターシース18の軸方向に沿ってスライド可能に挿通されている。作用部222は、前記本体部221の先端側に配置され、前記ジョー17と接続される接続部223を有する。
前記本体部221の管状体の先端部の周壁は、軸方向に沿って所定の長さにほぼ三日月形の円弧断面形状部分を残し、残りの部分が切欠された三日月形の円弧断面形状部224を有する。図7Aに示すように円弧断面形状部224は、先端側に向かうにしたがって徐々に緩やかに絞り加工され、先端側を絞った先細り形状部225を有する。図7Cに示すように先細り形状部225の先端には、U字形状の断面形状をなすU字状成形部226が形成されている。前記作用部222は、このU字状成形部226によって形成されている。
図7Cに示すように前記U字状成形部226は、対向配置された2つの側面226a,226bと、前記2つの側面226a,226b間を連結する連結面226cとを有する。前記接続部223は、前記U字状成形部226の前記2つの側面226a,226bにそれぞれ形成されている。
図8に示すように絶縁チューブ24は、前記駆動パイプ19の本体部221の前方に突出する突出部228を有する。この突出部228は、前記U字状成形部226の後端位置まで延出されている。
さらに、絶縁チューブ24の基端部は、シース本体16の基端部側まで延出されている。そして、絶縁チューブ24によって駆動パイプ19とプローブユニット3との間が電気的に絶縁されている。
図18は、シース本体16の基端部を示す。前記アウターシース18の基端部には、内径が他の部分よりも拡がっているフレア部229を有する(図9D参照)。前記駆動パイプ19の基端部は、前記アウターシース18のフレア部229よりも後方側に延出されている。
また、シース本体16の基端部には、ハンドルユニット4と着脱するための着脱機構部31が設けられている。着脱機構部31は、円筒状の大径なつまみ部材32と、金属製の円筒体によって形成されたガイド筒体(第1の管状部材)33と、樹脂材料で形成された円筒状の接続管体(第2の管状部材)34とを有する。
つまみ部材32は、図19に示すようにリング形状のつまみ本体32aを有する。つまみ本体32aは、図20に示すようにほぼC字状の2つのC字状部材32a1、32a2
を有する。これら2つのC字状部材32a1、32a2は、樹脂材料で形成され、両端部間が接合された状態で、リング形状のつまみ本体32aが形成される。2つのC字状部材32a1、32a2は、2つの固定ねじ32bによって連結されている。
図21に示すように2つのC字状部材32a1、32a2の内周面には、係合穴301がそれぞれ形成されている。係合穴301には、内部部品の移動を規制するピン35の頭部35aが係合される。これにより、ピン35の位置を規制できるようにしている。
前記ガイド筒体33は、前記アウターシース18の基端部のフレア部229に外嵌して後方に延びる管状体33aを有する。管状体33aの先端部には他の部分よりも外径が大きい大径部33bが設けられている。この大径部33bには、つまみ部材32が外嵌されている。ガイド筒体33の後端部外周面には、外側に突出する接続フランジ部33cが形成されている。
前記管状体33aの大径部33bには、半径方向に延設された2つのピン挿通孔33b1がそれぞれ形成されている。これらのピン挿通孔33b1には、ピン35の軸部35bが挿通されている。
アウターシース18のフレア部229には、管状体33aの2つのピン挿通孔33b1と対応する位置に同様に2つのピン挿通孔が形成されている。ピン35の軸部35bは、管状体33aの2つのピン挿通孔33b1とアウターシース18の2つのピン挿通孔とを通して内部側に突出されている。これにより、ピン35によってつまみ部材32と、ガイド筒体33と、アウターシース18のフレア部229との間がアウターシース18の軸方向の移動と、アウターシース18の軸回り方向の回転とがそれぞれ規制される状態で一体的に組み付けられている。
前記ガイド筒体33の内部には、接続管体34が前記アウターシース18の軸方向に沿ってスライド可能に内嵌されている。接続管体34の先端部内周面には、駆動パイプ19の基端部が内嵌状態で、挿入されている。
図18に示すように前記駆動パイプ19の基端部には、回転規制ピン235が固定されている。回転規制ピン235は、図20に示すように大径な頭部235aと、小径な軸部235bとを有する。接続管体34には、回転規制ピン235の頭部235aと係合する係合穴部302が形成されている。前記駆動パイプ19の基端部には、回転規制ピン235の軸部235bと係合するピン係合穴303が形成されている。そして、前記駆動パイプ19と接続管体34との間が回転規制ピン235を介して連結されている。このとき、前記駆動パイプ19と接続管体34との間の駆動パイプ19の軸方向の移動と、駆動パイプ19の軸回り方向の回転とがそれぞれ回転規制ピン235によって規制される状態で一体的に組み付けられている。
接続管体34の先端部は、前記アウターシース18のフレア部229の内部に挿入され、アウターシース18とフレア部229との段差部229aの近傍位置まで延出されている。
前記フレア部229と前記駆動パイプ19との間には、前記アウターシース18と前記駆動パイプ19との間をシールするシール手段230が設けられている。前記シール手段230は、1つのバックアップリング231と、1つのOリング233とを有する。Oリング233は、フレア部229の段差部229aと、バックアップリング231との間に前記アウターシース18の軸方向に沿って移動可能に設けられている。そして、接続管体34の先端部でOリング233のバックアップリング231の位置を規制するようにしている。さらに、フレア部229の段差部229aの形状を利用することで、Oリング233の前側のバックアップリングを兼用させることができる。これにより、Oリング233のバックアップリング231を1つのみにすることができる。
接続管体34の先端部は、前記駆動パイプ19の軸方向に沿って延設された2つのスリット305を有する。これらのスリット305には、ピン35の軸部35bの内端部が挿入されて係合されている。これにより、つまみ部材32に対するガイド筒体33と、アウターシース18と、接続管体34との3部品の回転方向の動きの規制をピン35で行うことができる。
つまみ部材32の後端部には、ハンドルユニット4との着脱部36が配置されている。つまみ部材32の着脱部36は、傾斜面状の図示しないガイド溝と、係合凹部42とを有する。ガイド溝は、つまみ部材32の基端部外周面に周方向に沿って延設されている。さらに、ガイド溝は、つまみ部材32の後端部側に向かうにしたがって外径が小さくなるテーパー状の傾斜面を有する。
係合凹部42は、ガイド溝の一端部に形成されている。係合凹部42は、ガイド溝の傾斜面よりも小径な凹陥部によって形成されている。係合凹部42には、ハンドルユニット4側の後述する係合レバー43が係脱可能に係合されるようになっている。
図3に示すようにハンドルユニット4は、主に固定ハンドル47と、保持筒48と、可動ハンドル49と、回動操作ノブ50とを有する。固定ハンドル47は、上部に保持筒48が配設されている。固定ハンドル47と保持筒48との間にはスイッチ保持部51を有する。
図3に示すようにスイッチ保持部51は、前面側に複数、本実施の形態では2つのハンドスイッチ(第1スイッチ54と第2スイッチ55)を取付けるスイッチ取付け面を有する。これら第1スイッチ54と第2スイッチ55は、ハンドピース1の処置部1Aの処置機能を選択するスイッチである。
スイッチ保持部51は、第1スイッチ54と第2スイッチ55とが上下方向に並べて配置されている。前記第1スイッチ54は、前記スイッチ保持部51の上側に配置され、かつ前記複数の処置機能のうち使用頻度が高い第1処置機能を選択するスイッチが設定されている。第2スイッチ55は、前記スイッチ保持部51の下側に配置され、かつ前記複数の処置機能の他の1つの第2処置機能を選択するスイッチが設定されている。例えば、第1スイッチ54は切開用スイッチボタン、第2スイッチ55は凝固用スイッチボタンとしてそれぞれ設定されている。
図2に示すように可動ハンドル49は、上部にほぼU字状のアーム部56を有する。U字状のアーム部56は、2つのアーム56a,56bを有する。可動ハンドル49は、2つのアーム56a,56b間に保持筒48が挿入される状態で、保持筒48に組み付けられている。
アーム56a,56bはそれぞれ支点ピン57と、作用ピン58とを有する。保持筒48の両側部には、ピン受け穴部(図示せず)と窓部(図示せず)とがそれぞれ形成されている。各アーム56a,56bの支点ピン57は保持筒48のピン受け穴部内に挿入されている。これにより、可動ハンドル49の上端部は、支点ピン57を介して保持筒48に回動可能に軸支されている。
固定ハンドル47と可動ハンドル49の各下端部にはそれぞれリング状の指掛け部61、62が設けられている。そして、ここに指をかけて握ることで支点ピン57を介して可動ハンドル49が回動し、固定ハンドル47に対して可動ハンドル49が開閉操作されるようになっている。
可動ハンドル49の各作用ピン58は保持筒48の窓部を通って保持筒48の内部に延出されている。保持筒48の内部には可動ハンドル49の操作力をジョー17の駆動パイプ19に伝達する図示しない操作力伝達機構が設けられている。
そして、可動ハンドル49を握り、固定ハンドル47に対して可動ハンドル49が閉操作されるとこのときの可動ハンドル49の回動動作にともない作用ピン58が支点ピン57を中心に回動する。この支点ピン57の回動動作に連動している操作力伝達機構の図示しないスライダ部材が軸方向に沿って前進方向に移動する。このとき、操作力伝達機構を介してシースユニット5の接続管体34に可動ハンドル49の操作力が伝達され、ジョー17の駆動パイプ19が前進方向に移動する。そのため、ジョー17のジョー本体201がボス部27を介して回動するようになっている。
さらに、この操作によりジョー17の把持部材202とプローブユニット3のプローブ先端部3aとの間で生体組織を挟む際に、プローブ先端部3aの撓みに追従して固定ねじ214を支点として把持部材202が一定の角度回動して把持部材202の全長に渡り均一に力が掛かるようになっている。この状態で、超音波を出力することにより、血管等の生体組織の凝固、切開が可能となる。
保持筒48の前端部には、回動操作ノブ50が外嵌される状態で固定されている。この回動操作ノブ50の前端部には、前記係合レバー43と、この係合レバー43を係合解除方向に操作する操作ボタン76とが配設されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の超音波処置装置のハンドピース1は、図2に示すように振動子ユニット2と、プローブユニット3と、ハンドルユニット4と、シースユニット5の4つのユニットに取外し可能になっている。そして、ハンドピース1の使用時には、振動子ユニット2と、プローブユニット3との間が連結される。これにより、振動子ユニット2とプローブユニット3との連結体に高周波電流が伝達される第1の高周波電気経路13が形成される。
続いて、ハンドルユニット4と、シースユニット5との間が連結される。ハンドルユニット4と、シースユニット5との連結時には、シースユニット5のつまみ部材32を把持した状態で、接続管体34がハンドルユニット4の保持筒48の内部に挿入される。続いて、この挿入動作の終了後、シースユニット5のつまみ部材32をハンドルユニット4に対して軸回り方向に回転させる操作が行われる。この操作により、ハンドルユニット4側の係合レバー43がつまみ部材32の係合凹部42に挿入される状態で係合される。これにより、図示しないシースユニット側電気経路とハンドルユニット側電気経路との間が導通される。この結果、シースユニット5とハンドルユニット4との連結体には、高周波電流が伝達される第2の高周波電気経路が形成される。
このシースユニット5の軸回り方向の回転操作時には、同時に固定ハンドル47に対して可動ハンドル49を閉操作する際のハンドルユニット4側の操作力がシースユニット5側のジョー17の駆動パイプ19に伝達可能となる。この状態が、シースユニット5とハンドルユニット4との連結状態である。
その後、シースユニット5とハンドルユニット4との連結体と、超音波振動子6とプローブユニット3との連結体とが合体される状態に組み付けられる。この組み付け作業時には、シースユニット5とハンドルユニット4との連結体の第2の高周波電気経路がケーブル9の内部の高周波通電用の配線と接続される。
そして、このハンドピース1の使用時には、固定ハンドル47に対して可動ハンドル49を開閉操作する。この可動ハンドル49の操作に連動して駆動パイプ19を軸方向に移動させ、この駆動パイプ19の軸方向の進退動作に連動してジョー17をプローブユニット3のプローブ先端部3aに対して開閉駆動する。
ここで、固定ハンドル47に対して可動ハンドル49を閉操作した場合には、この可動ハンドル49の操作に連動して駆動パイプ19が前方に押し出し操作される。この駆動パイプ19の押し出し操作に連動してジョー17がプローブユニット3のプローブ先端部3a側に接近する方向(閉位置)に向けて駆動される。ジョー17が閉位置に回動操作されることにより、ジョー17とプローブユニット3のプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持する。
この状態で、固定ハンドル47の切開用スイッチボタン54または凝固用スイッチボタン55のいずれか一方が選択的に押し込み操作される。凝固用スイッチボタン55の押し込み操作時には、プローブユニット3のプローブ先端部3aに高周波電流を導通する第1の高周波電気経路13と、シースユニット5のジョー本体28に高周波電流を導通する第2の高周波電気経路とにそれぞれ通電される。これにより、プローブユニット3のプローブ先端部3aと、シースユニット5のジョー本体28とによって高周波処置用の2つのバイポーラ電極が構成される。そして、プローブユニット3のプローブ先端部3aと、シースユニット5のジョー本体28との2つのバイポーラ電極間に高周波電流を通電することにより、ジョー17とプローブユニット3のプローブ先端部3aとの間の生体組織に対してバイポーラによる高周波処置を行うことができる。
切開用スイッチボタン54の押し込み操作時には、前記高周波通電と同時に超音波振動子6に駆動電流が通電され、超音波振動子6が駆動される。このとき、超音波振動子6からの超音波振動は振動伝達部材11を介してプローブ先端部3aに伝達される。これにより、前記高周波通電と同時に超音波を利用して生体組織の切開、切除等の処置を行うことができる。なお、超音波を利用して生体組織の凝固処置を行うこともできる。
また、固定ハンドル47に対して可動ハンドル49を開操作した場合には、この可動ハンドル49の開操作に連動して駆動パイプ19が手元側に引っ張り操作される。この駆動パイプ19の引っ張り操作に連動してジョー17がプローブユニット3のプローブ先端部3aから離れる方向(開位置)に向けて駆動される。
また、回動操作ノブ50の回転操作時には、回動操作ノブ50と一緒に保持筒48の内部の組み付けユニットが一体的に軸回り方向に回転駆動される。さらに、回動操作ノブ50の回転操作力がプローブユニット3の振動伝達部材11に伝達される。これにより、保持筒48の内部の組み付けユニットと、振動子ユニット2とプローブユニット3との連結体が一緒に一体的に軸回り方向に回転駆動される。
このとき、回動操作ノブ50と一緒にシースユニット5のつまみ部材32とガイド筒体33とが回転する。さらに、このガイド筒体33と一緒にアウターシース18が回転するとともに、ガイド筒体33の回転は、回転規制ピン235を介して接続管体34と駆動パイプ19とに伝達される。そのため、回動操作ノブ50と一緒に処置部1Aのジョー17と、プローブ先端部3aとが同時に軸回り方向に回転駆動される。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波処置装置のハンドピース1では、処置部1Aのジョー17の電極部材203に突起状電極部206が形成されている。この突起状電極部206は、押圧部207の位置合わせ溝207aにプローブ先端部3aが嵌合されている状態で、電極部材203の傾斜面205aからプローブ先端部3aの対向面側に向けて突出されている。これにより、突起状電極部206とプローブ先端部3aとの間の間隙g2は、電極部材203の傾斜面205aの突起状電極部206以外の部分とプローブ先端部3aとの間の距離g1よりも狭めた幅狭部によって形成されている。そして、この突起状電極部206は、電極部材203の傾斜面205aとプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持する際にプローブ先端部3aが応力を受けにくい位置に配置されている。例えば、プローブ先端部3aの先端部側の位置のように超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置(図26中で、矢印Pで示す位置)から外れた位置に配置されている。
そのため、超音波処置によってパッド部材204が磨耗した際に、最初に突起状電極部206の部分をプローブ先端部3aに接触させてスパークさせることができる。その結果、スパークの起こる位置(プローブ先端部3aにクラックが入る位置)を制御することができる。これにより、超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置(図26中で、矢印Pで示す位置)でスパークが起こることを確実に防止することができる。したがって、容易にはプローブ先端部3aにクラックが入り難く、耐久性の向上が図れる。さらに、仮にプローブ先端部3aにクラックが入った場合には、装置本体のプローブ折れ検知部によって確実に検知させることが可能になる。
装置本体のプローブ折れ検知部は次の通り構成されている。すなわち、プローブ折れ検知部は、超音波振動の周波数を検知している。一般に、プローブ+振動子(トランスデューサー)の周波数は、所定の設定値、例えば47±1kHzで設計されている。プローブ折れ検知部で検知されている超音波振動の周波数が上記範囲内であれば超音波振動の出力が可能である。しかしながら、プローブにクラックが入ると周波数が上昇する(波長が短くなる)ので、上記範囲から外れる。そのため、本体は超音波振動の出力を停止する。しかしながら、プローブ先端部の湾曲形状の先端側の位置でスパークが発生した場合には超音波振動の周波数の上昇は小さいものとなり、プローブが折れた状態がプローブ折れ検知部により検知し難くなる。本実施の形態では、上述したとおり、スパークの起こる位置(プローブ先端部3aにクラックが入る位置)を制御することができるので、プローブ先端部の湾曲形状の先端側の位置でスパークが発生することを確実に防止できる。その結果、安全性の確保を図ることができる。
また、本実施の形態では、パッド部材204の押圧部207の中央に位置合わせ溝207aが設けられている。そのため、位置合わせ溝207aには、プローブ先端部3aが噛み合う状態で嵌合される。そして、押圧部207の位置合わせ溝207aにプローブ先端部3aを嵌合させることにより、電極部材203に対してプローブ先端部3aが図16中で左右方向に位置ずれすることが防止される。その結果、電極部材203とプローブ先端部3aとの隙間を正確にコントロールすることができる。
さらに、本実施の形態では、ジョー本体201の基端部のアーム部215a,215bにボス部27がそれぞれ外向きに突出する状態で形成されている。各ボス部27はアウターシース18の先端部の左右の突片25の円孔25aに挿入された状態で係合されている。これにより、ジョー本体201がボス部27を介してアウターシース18の先端部の左右の突片25にそれぞれ回動可能に取り付けられている。そのため、ジョー本体201の基端部をピンなどの別部材を介してアウターシース18の先端部に連結する場合に比べて部品点数を減らすことができる。これにより、ジョー本体201とアウターシース18の先端部との組み付け作業を容易にすることができる。
さらに、本実施の形態では、図12に示すようにパッド部材204の押圧部207の先端部と後端部にスナップフィット部207bをそれぞれ形成し、図11に示すように電極部材203にスナップフィット係合部203cを形成している。そして、前記電極部材203とパッド部材204との組み付け時には、スナップフィット係合部203cにスナップフィット部207bを係合させる。これにより、前記電極部材203とパッド部材204とを一体的に組み付けるようにしている。そのため、前記電極部材203とパッド部材204との組み付け作業を従来に比べて容易にすることができる。
さらに、本実施の形態では、シース本体16の基端部のつまみ部材32は、図20に示すようにほぼC字状の2つのC字状部材32a1、32a2を2つの固定ねじ32bによって連結して図19に示すようにリング形状のつまみ本体32aを形成している。さらに、2つのC字状部材32a1、32a2の内周面に係合穴301をそれぞれ形成し、各係合穴301には、内部部品の移動を規制するピン35の頭部35aを係合させている。これにより、ピン35の位置を規制できるようにしているので、つまみ部材32の内部側に組み込まれる内部部品の部品点数を従来に比べて少なくすることができ、組み立てを容易にすることができる。
さらに、本実施の形態では、接続管体34の先端部で、Oリング233のバックアップリング231の位置を規制するようにしたので、バックアップリング231の位置を規制する他の部品を設ける必要がない。そのため、部品点数を削減して組み立てを容易にすることができる。
さらに、本実施の形態では、つまみ部材32と、ガイド筒体33と、アウターシース18のフレア部229の3部品間のアウターシース18の軸方向の移動と、アウターシース18の軸回り方向の動きの規制をピン35によって行っている。これにより、従来に比べて部品点数を削減して組み立てを容易にすることができる。
さらに、本実施の形態では、アウターシース18とフレア部229との段差部229aによってOリング233の前方側のバックアップリングを兼用させることができる。そのため、Oリング233の後方に1つのバックアップリング231を設けるだけにすることができる。これにより、Oリング233の前後にそれぞれバックアップリングを設ける場合に比べて部品点数を削減して組み立てを容易にすることができる。
さらに、本実施の形態では、駆動パイプ19と接続管体34との間を連結し、駆動パイプ19の軸方向の移動と、駆動パイプ19の軸回り方向の回転とをそれぞれ規制する回転規制ピン235の頭部235aの径を大きくした。これにより、回転規制ピン235の頭部235aの首振りを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、アウターシース18の先端部に図9B中で、上面側に駆動パイプ19の動きをスムーズにするための切欠部292を形成している。そして、ジョー17を回動操作する際に、駆動パイプ19のU字状成形部226の接続部223と、ジョー17の作用ピン217との連結部は、円弧運動をするため、駆動パイプ19のU字状成形部226は上下に運動する。このとき、駆動パイプ19のU字状成形部226が上方向に移動する際、アウターシース18の先端部の切欠部292によってアウターシース18と駆動パイプ19との接触を防止することができる。そのため、駆動パイプ19のU字状成形部226が上方向に移動する際、アウターシース18と駆動パイプ19との接触によって摩擦力が発生し、摺動が重くなることを防止することができる。その結果、ジョー17の回動操作を円滑に行うことができる。
さらに、本実施の形態では、駆動パイプ19のU字状成形部226にスリットを設ける必要がないので、その分、駆動パイプ19のU字状成形部226の強度が低下することが防止できる。
さらに、本実施の形態では、図13に示すようにアウターシース18の切欠部292は、絶縁材料によって形成された外皮18aによって被覆されている。そのため、アウターシース18の切欠部292がトロッカー等に引っかかることを避けることができる。
また、図22は、本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態のジョー17の構造を次の通り変更したものである。すなわち、ジョー17の電極部材203の溝部205の両側壁203aにそれぞれ形成されている左右の傾斜面205aに別体のピン状の突設部形成部材321を固定して突起状電極部を形成したものである。突設部形成部材321は、例えばねじ止め、あるいはレーザー溶接などの手段で電極部材203の両側壁203aにそれぞれ固定されている。突設部形成部材321の先端は、プローブ先端部3aの対向面である左右の傾斜面3a1側に向けて突出されている。これにより、突設部形成部材321の先端とプローブ先端部3aとの間の間隙g2(図17参照)は、電極部材203の傾斜面205aの突起状電極部206以外の部分とプローブ先端部3aの左右の傾斜面3a1との間の距離g1よりも狭めた幅狭部によって形成されている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波処置装置のハンドピース1では、処置部1Aのジョー17の電極部材203に別体のピン状の突設部形成部材321を固定して突起状電極部が形成されている。この突設部形成部材321は、押圧部207の位置合わせ溝207aにプローブ先端部3aの平面部3a3が嵌合されている状態で、電極部材203の左右の傾斜面205aからプローブ先端部3aの左右の傾斜面3a1に向けて突出されている。これにより、突起状電極部206とプローブ先端部3aとの間の間隙g2は、電極部材203の傾斜面205aの突設部形成部材321以外の部分とプローブ先端部3aとの間の距離g1よりも狭めた幅狭部によって形成されている。そして、この突設部形成部材321は、電極部材203の傾斜面205aとプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持する際にプローブ先端部3aが応力を受けにくい位置に配置されている。例えば、プローブ先端部3aの先端部側の位置のように超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置(図26中で、矢印Pで示す位置)から外れた位置に配置されている。
そのため、超音波処置によってパッド部材204が磨耗した際に、最初に突設部形成部材321の部分をプローブ先端部3aに接触させてスパークさせることができる。その結果、スパークの起こる位置(プローブ先端部3aにクラックが入る位置)を制御することができる。これにより、超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置(図26中で、矢印Pで示す位置)でスパークが起こることを確実に防止することができる。したがって、容易にはプローブ先端部3aにクラックが入り難く、耐久性の向上が図れる。さらに、仮にプローブ先端部3aにクラックが入った場合には、装置本体のプローブ折れ検知部によって確実に検知させることが可能になる。その結果、安全性の確保を図ることができる。
また、図23A〜図25は、本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態のジョー17の構造を次の通り変更したものである。すなわち、本実施の形態では、図23A〜23Cに示すようにプローブ先端部3aの上面側の左右の傾斜面3a1にそれぞれ突起状電極部331を形成したものである。
図25に示すようにプローブ先端部3aの突起状電極部331の先端は、電極部材203の左右の傾斜面205a側に向けて突出されている。これにより、突起状電極部331の先端と電極部材203の左右の傾斜面205aとの間の間隙g2(図17参照)は、プローブ先端部3aの突起状電極部331以外の部分と電極部材203の傾斜面205aとの間の距離g1よりも狭めた幅狭部によって形成されている。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波処置装置のハンドピース1では、処置部1Aのジョー17のプローブ先端部3aの上面側の左右の傾斜面3a1にそれぞれ突起状電極部331が形成されている。これにより、突起状電極部331と電極部材203の左右の傾斜面205aとの間の間隙g2は、電極部材203の傾斜面205aと突起状電極部331以外の部分との間の距離g1よりも狭めた幅狭部によって形成されている。そして、この突起状電極部331は、電極部材203の傾斜面205aとプローブ先端部3aとの間で生体組織を把持する際にプローブ先端部3aが応力を受けにくい位置に配置されている。例えば、プローブ先端部3aの先端部側の位置のように超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置(図26中で、矢印Pで示す位置)から外れた位置に配置されている。
そのため、超音波処置によってパッド部材204が磨耗した際に、最初に突起状電極部331の部分を電極部材203の左右の傾斜面205aに接触させてスパークさせることができる。その結果、スパークの起こる位置(プローブ先端部3aにクラックが入る位置)を制御することができる。これにより、超音波振動による応力が集中しやすい湾曲形状の基端部側の位置(図26中で、矢印Pで示す位置)でスパークが起こることを確実に防止することができる。したがって、容易にはプローブ先端部3aにクラックが入り難く、耐久性の向上が図れる。さらに、仮にプローブ先端部3aにクラックが入った場合には、装置本体のプローブ折れ検知部によって確実に検知させることが可能になる。その結果、安全性の確保を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
3a…プローブ先端部(第1の把持部材、第1の電極部)、6…超音波振動子、17…ジョー(第2の把持部材)、207…押圧部、203…電極部材(第2の電極部)、g2…対向面間の距離。

Claims (9)

  1. 生体組織を超音波処置する超音波処置部と、生体組織を高周波処置する高周波処置部とを有し、
    前記超音波処置部は、第1の把持部材と、前記第1把持部材に対して開閉可能に設けられ、前記第1把持部材との間で生体組織を把持する第2の把持部材と、前記第1の把持部材に設けられ、超音波振動子と接続されて振動する超音波振動部と、前記第2の把持部材に設けられ、前記超音波振動部と対向すると共に該超音波振動部との間で生体組織を押圧する押圧部と、を含み、前記超音波振動部と前記押圧部との間の生体組織を超音波処置し、
    前記高周波処置部は、前記第1の把持部材に設けられた第1の電極部と、前記第2の把持部材に設けられ、前記第1の把持部材と対向する位置に配置されると共に前記第1把持部材との間で把持した前記生体組織を前記第1の電極部との間で高周波処置する第2の電極部と、を具備する外科手術装置であって、
    前記第1の電極部と前記第2の電極部との対向面の少なくともいずれか一方に、前記第1の電極部と前記第2の電極部との対向面間の距離を他の位置よりも狭くしている幅狭部を前記第2把持部材と前記第1把持部材との間で生体組織を把持する際に前記第1の把持部材が超音波振動による応力を受けにくい位置に配置したことを特徴とする外科手術装置。
  2. 前記幅狭部は、前記第2の電極部の一部に前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように形成された突起状電極部である請求項1に記載の外科手術装置。
  3. 前記第2の電極部は、金属製の電極本体と、前記電極本体に取り付けられた絶縁体からなるパッド部材とを有し、
    前記パッド部材は、前記第1の電極部と係合し、前記第2の電極部と前記第1の電極部との位置決め用の係合溝を有する請求項2に記載の外科手術装置。
  4. 前記突起状電極部は、前記パッド部材の前記係合溝に前記第1の電極部が係合した状態で、前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように前記電極本体の前記第1の電極部との対向面に前記第1の電極部に向けて突設され、前記パッド部材の磨耗時にスパークの発生起点を形成する突設部である請求項3に記載の外科手術装置。
  5. 前記突設部は、前記電極本体に別体の突設部形成部材を固定したものである請求項4に記載の外科手術装置。
  6. 前記突設部は、前記電極本体と一体に形成されたものである請求項4に記載の外科手術装置。
  7. 前記幅狭部は、前記第1の電極部の一部に前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように形成された突起状電極部である請求項1に記載の外科手術装置。
  8. 前記第2の電極部は、金属製の電極本体と、前記電極本体に取り付けられた絶縁体からなるパッド部材とを有し、
    前記パッド部材は、前記第1の電極部と係合し、前記第2の電極部と前記第1の電極部との位置決め用の係合溝を有し、
    前記突起状電極部は、前記パッド部材の前記係合溝に前記第1の電極部が係合した状態で、前記第1の電極部と前記第2の電極部との距離を狭めるように前記第2の電極部の前記電極本体との前記第1の電極部の対向面に前記第2の電極部に向けて突設された突設部である請求項7に記載の外科手術装置。
  9. 前記第1の把持部材は、中心軸線と、先端部及び基端部を有し、前記第1の電極部は、前記中心軸線の軸方向に対して湾曲させた第1の湾曲形状部を有し、
    前記第2の把持部材は、前記第1の湾曲形状部と対応する湾曲形状に湾曲させた第2の湾曲形状部を有する請求項1の外科手術装置。
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