JP3270413B2 - 超音波凝固切開装置 - Google Patents
超音波凝固切開装置Info
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Description
いて生体組織を把持しながら超音波を利用し、生体組織
の切開、切除或いは凝固等の処置を行う超音波凝固切開
装置に関する。
ば、USP第5,322,055号明細書に示されてい
る装置が知られている。この超音波凝固切開装置には、
超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音波振動
子に接続された振動伝達部材と、この振動伝達部材の先
端部に形成されたブレード(プローブ)と、このブレー
ドと対峙して開閉可能に支持されたジョーと、このジョ
ーを開閉操作するハンドル部とが設けられている。
操作によってブレードに対してジョーを開閉操作するよ
うになっている。ここで、ブレードに対してジョーを閉
じることにより、ジョーとブレードとの間に生体組織が
把持される。
音波振動子が駆動される。この超音波振動子からの超音
波振動は振動伝達部材を介してブレードに伝達され、生
体組織との接触部に発生する超音波振動の摩擦熱によっ
て生体組織を凝固しながら生体組織を切開する等の処置
を行うようになっている。このとき、生体組織の把持部
位には凝固作用と切開作用が同時に加わり、出血を招く
ことなくその把持した生体組織部位の部分が切開され
る。
書にはブレードにナイフ状の切開部と、略円弧状の断面
形状の凝固面とを設け、ジョーに対してブレードの切開
部を対向配置させた状態と、凝固面を対向配置させた状
態とを切換え可能にした構成が示されている。ここで、
ジョーに対してブレードの切開部を対向配置させた状態
にセットした場合には生体組織の把持部位における切開
作用が強くなるようになっている。さらに、ジョーに対
してブレードの凝固面を対向配置させた状態にセットし
た場合には生体組織の把持部位における凝固作用が強く
なるようになっている。
同様にハンドル操作によってジョーを動かしてブレード
との間に生体組織を把持し、ジョーに超音波振動を加え
ることにより生体組織の把持部位の切開、切除或いは凝
固等の処置を行う構成の装置が示されている。
の接触面積が広い凝固面と、生体組織との接触面積が狭
い切開部とを設け、ブレードに対してジョーの切開部を
対向配置させた状態と、凝固面を対向配置させた状態と
を切換え可能にした構成が示されている。そして、この
場合はブレードに対してジョーの切開部を対向配置させ
た状態では生体組織の把持部位における切開作用が強く
なり、ブレードに対してジョーの凝固面を対向配置させ
た状態では生体組織の把持部位における凝固作用が強く
なるようになっている。
055号明細書の装置ではブレードに切開部と、凝固面
とを設けているので、ブレードの構成が複雑になる問題
がある。さらに、ジョーに対するブレードのセット状態
を切換えることにより、ジョーに対してブレードの切開
部を対向配置させて生体組織の切開作用が強くなる状態
と、ジョーに対してブレードの凝固面を対向配置させて
生体組織の凝固作用が強くなる状態とを切換えるように
しているので、超音波処置時のブレードの切換え操作が
面倒なものとなる問題がある。
置ではジョー側に凝固面と、切開部とを設けているの
で、ジョー側の構成が複雑になる問題がある。さらに、
ジョーのセット状態を切換えることにより、生体組織の
切開作用が強くなる状態と、生体組織の凝固作用が強く
なる状態とを切換えるようにしているので、超音波処置
時のジョーの切換え操作が面倒なものとなる問題があ
る。
超音波切開時にハンドル部が全閉位置まで移動操作され
るとブレードに対してジョーが全閉位置まで移動され、
生体組織の把持部位が切開されるようになっている。こ
のとき、従来構成の装置ではハンドル部が全閉位置まで
移動されてブレードとジョーとの間で生体組織を把持し
た際に常に同じ把持力が発生するので、生体組織の種類
や、厚さに応じて適正な凝固切開性能を得ることが困難
であった。
う場合にはブレードに対してジョーが全閉位置まで移動
される前の中途位置、すなわちハンドル部を全閉位置ま
で移動される前の中途位置で適宜の時間保持することに
より、生体組織の把持部位を切開せずに、凝固等の処置
のみを行う操作が行われる。ここで、ハンドル部を全閉
位置まで移動される前の中途位置で適宜の時間保持し、
生体組織を凝固する操作は術者の操作感覚に頼って行な
われている。
者の個人差もあり、また、安定したハンドル操作力量で
常に操作できるようになるには経験と熟練が必要である
ので、処置後の仕上がり状態にばらつきが大きくなる問
題がある。例えば、ハンドル部の操作力量が小さい状態
で比較的長い時間保持した場合には生体組織の凝固範囲
が大きくなり、ハンドル部の操作力量が大きい状態で比
較的短時間で凝固処置を終了した場合には生体組織の凝
固範囲は小さくなる。
えば、ハンドルを異常に強く操作したり、生体組織を強
い力で挟み込むと、極端な場合には超音波振動の摩擦熱
によって生体組織が凝固される前に生体組織が機械的に
切断されるおそれがある。
で、その目的は、簡単な構成で、生体組織の種類や、厚
さに応じて適正な凝固切開性能を得ることができ、生体
組織を凝固したり、凝固切開する操作に格別、経験や、
熟練が不要なうえ、処置後の仕上がり状態にばらつきが
生じるおそれが少なく、安定したハンドル操作を行うこ
とができる超音波凝固切開装置を提供することにある。
波振動を発生する超音波振動子と、この超音波振動子に
接続され、生体組織に対して処置を行うための処置部へ
超音波振動を伝達する振動伝達部材と、この振動伝達部
材の先端部に配設されたプローブと、このプローブと対
峙して開閉可能に支持され、前記プローブとの間に生体
組織を把持するジョーと、前記ジョーを開閉操作する操
作手段と、前記ジョーを閉操作する操作時の前記ジョー
の移動位置を前記ジョーと前記プローブとの間で把持す
る生体組織を切開する切開位置と、前記ジョーを前記切
開位置に達する前の途中位置で停止させる凝固位置との
間で任意に調整する調整手段とを具備することを特徴と
する超音波凝固切開装置である。そして、本請求項1の
発明では、ジョーを閉操作する操作時にジョーとプロー
ブとの間で生体組織を把持する力量を操作手段の調整手
段によって調整する。このとき、ジョーを閉操作する操
作時のジョーの移動位置をジョーとプローブとの間で把
持する生体組織を切開する切開位置と、ジョーを切開位
置に達する前の途中位置で停止させる凝固位置との間で
任意に調整する。これにより、生体組織の種類や、厚さ
に応じて適正な凝固切開性能を得ることができるように
したものである。
超音波振動子と、この超音波振動子に接続され、生体組
織に対して処置を行うための処置部へ超音波振動を伝達
する振動伝達部材と、この振動伝達部材の先端部に配設
されたプローブと、このプローブと対峙して開閉可能に
支持され、前記プローブとの間に生体組織を把持するジ
ョーと、このジョーを開閉操作する操作手段とを具備し
た超音波凝固切開装置において、前記ジョーを閉操作す
る操作時の前記ジョーの移動位置を前記ジョーと前記プ
ローブとの間で把持する生体組織を切開する切開位置
と、前記ジョーを前記切開位置に達する前の途中位置で
停止させる凝固位置とに切換えるジョーの移動位置切換
え手段を前記操作手段に設けたことを特徴とする超音波
凝固切開装置である。そして、本請求項2の発明では、
ジョーを閉操作する操作時のジョーの移動位置を操作手
段のジョーの移動位置切換え手段によってジョーとプロ
ーブとの間で把持する生体組織を切開する切開位置と、
ジョーを切開位置に達する前の途中位置で停止させる凝
固位置とに切換える。これにより、生体組織の種類や、
厚さに応じて適正な凝固切開性能を得ることができ、生
体組織を凝固したり、凝固切開する操作に格別、経験
や、熟練が不要なうえ、処置後の仕上がり状態にばらつ
きが生じるおそれが少なく、安定したハンドル操作を行
うようにしたものである。
を図1乃至図14(a),(b)を参照して説明する。
図1は本実施の形態の超音波凝固切開具1の全体構成を
示す斜視図である。超音波凝固切開具1は図2(a)で
示すハンドルユニット(操作手段)2と、図2(b)で
示すプローブユニット3と、図3で示す振動子ユニット
4を備えてなり、図1で示す状態に組み立てられるよう
になっている。
2には振動子接続部11を有した操作部本体12に固定
した前側ハンドル13と、回動する後側ハンドル14と
が設けられている。前側ハンドル13の操作端部には親
指以外の指の複数のものを選択的に差し込める指掛け孔
15が設けられ、後側ハンドル14の操作端部には同じ
手の親指を掛ける指掛け孔16が設けられている。後側
ハンドル14は操作部本体12にねじ止めされた軸ピン
17に枢着され、回動できるようになっている。
4の他端には係止ピンを兼ねた固定ねじ部材19が貫通
して設けられている。固定ねじ部材19の内端には図5
に示すように操作部本体12に装着されるプローブユニ
ット3に係合させる係合部21が設けられ、固定ねじ部
材19の他端には操作つまみ部22が形成されている。
固定ねじ部材19の中間部には遊び部24が形成されて
いる。そして、この固定ねじ部材19の遊び部24が後
側ハンドル14の他端部に形成した貫通孔23内に遊動
自在に挿通されている。さらに固定ねじ部材19の中間
部には遊び部24より外端側に位置して、上記貫通孔2
3に形成された雌ねじ部25に螺合する雄ねじ部26が
形成されている。そして、固定ねじ部材19はその遊び
部24が貫通孔23に位置する範囲で自由に進退移動す
ることができる。このため、係合部21を後述するロー
タへの係合位置から待避させることができる。また、係
合部21の係合位置まで固定ねじ部材19を前進させて
雌ねじ部25に雄ねじ部26をねじ込むことにより図6
(a)で示す如く、ロータへの係合位置に固定できるよ
うになっている。
後側ハンドル14の間に位置したばね部材、例えばコイ
ルばね28が巻装されている。そして、図6(b)で示
す如く、雌ねじ部25から雄ねじ部26を外すと、固定
ねじ部材19はコイルばね28の弾性復元力によって、
図5で示す如く、自動的に待避する。このため、プロー
ブユニット3の挿入装着及び分解抜去作業を妨げない。
着されるプローブユニット3を装着位置に固定するスト
ッパー片29が枢着されている。ストッパー片29は耐
久性向上のため金属製としたり、また電気的絶縁性の確
保のために電気絶縁性材料で形成する。ストッパー片2
9は、ばね30によりプローブユニット3に係止する向
きに回動するように付勢されていて、通常、図4(a)
で示す向きに回動して待機している。
前端には挿入シース部31が、回転ノブ32の部材及び
固定ナット33を介して連結されている。挿入シース部
31と回転ノブ32は操作部本体12に対して同軸的に
回転可能に取着されている。つまり、回転ノブ32は操
作部本体12に形成した鍔34をその回転ノブ32と固
定ナット33との間で挟み込むことにより構成される軸
受け手段35により、回転自在に支持されている。挿入
シース部31はその摺接する部分の摩擦力により常にあ
る程度の制動は掛っており、簡単に回転するものではな
いが、前側ハンドル13と後側ハンドル14を強く握る
とその間の摩擦力が増してブレーキが掛かる。つまり、
挿入シース部31の回転を確実に阻止する制動手段が組
み込まれている。
は剛性のある金属製パイプからなる芯材31aとこれに
被覆した電気的絶縁性樹脂の外皮31bとの2重管構造
になっている。図4(b)で示す如く、挿入シース部3
1内の先端部分にはこれに挿通されるプローブユニット
3に係合する一対の係止片36が設けられている。係止
片36は芯材31aの部材を一部延長してこれを内側に
曲げ込むことにより形成されている。この係止位置に対
応して回転ノブ32の上面部分には係止位置を示す指標
38が設けられている。そして、この指標38が上に位
置する状態で操作部本体12にプローブユニット3を差
し込めば、係止片36にプローブユニット3の先端に設
けられる後述するジョー保持部材の一部が係止し、これ
と同時にストッパー片29がその装着位置に振動子ユニ
ット4のハンドピース41の部分を固定する。
く、ハンドピース41の円筒状カバー42内に超音波振
動子43を配置し、超音波振動子43の前端はホーン4
4を連結して構成されている。ホーン44の先端には図
7(b)で示す如く、プローブユニット3の後端をねじ
込む雌ねじ部45が形成されている。超音波振動子43
はそのホーン44をカバー42の前端部に支持すること
によりカバー42に保持されている。つまり、ホーン4
4はその外鍔46をカバー42の内周に密に嵌め込み、
カバー42の内周に形成した内鍔47と、カバー42に
ねじ込まれる固定リング48との間に外鍔46を挟み込
んで固定することにより保持されている。また、図7
(b)で示す如く、ホーン44の外鍔46の一部には切
欠き凹部からなる係合受け部51が形成され、一方、カ
バー42の内鍔47にはその係合受け部51に嵌まり込
んで係合する凸部からなる係合部52が形成されてい
る。また、ホーン44の外鍔46と、これを挟むカバー
42の内鍔47と固定リング48との間にはそれぞれ弾
性材からなる緩衝部材53がホーン44の軸方向におい
て介在している。そして、ホーン44の外鍔46が緩衝
部材53を介して挟み込まれ、締め付けられている。
の前端部にはリング状のストッパー受け部材56がねじ
込んで固定的に取着されている。ストッパー受け部材5
6の外周面部には環状の周回溝57が形成されている。
このストッパー受け部材56にはハンドルユニット2側
のストッパー片29が嵌まり込んで係止するようになっ
ている。また、ストッパー受け部材56の内腔58には
プローブユニット3のロータ78の後端部分が嵌まり込
むようになっている。
複数の圧電素子61を積層し、これらをホーン44と後
部材62との間でその中心部分に貫通した図示しないボ
ルトにより締め付けたランジュバン型超音波振動子によ
って構成されている。各圧電素子61の間にはそれぞれ
電極63が介在され、この電極63を通じて各圧電素子
61に駆動電圧を印加するようになっている。また、電
極63にはハンドピースコード64からのリード線65
が接続されている。グランド側の電極63には別のリー
ド線66がさらに接続され、このリード線66は高周波
用接続ピン67に接続されている。この接続ピン67は
高周波電源に通じる図示しない高周波供給コードが接続
されるようになっている。グランド側の電極63は超音
波振動子43の導電性ボルトから同じく導電性のホーン
44に電気的に通じている。また、ホーン44の先端に
接続される後述するプローブユニット3の振動伝達部材
及びプローブも導電性の部材であり、これらの部材を通
じて先端処置部まで電気的に導通するように構成されて
いる。
く長尺で可撓性のものであり、この延出先端にはハンド
ピースプラグ68が設けられている。このハンドピース
プラグ68には防水キャップ69が付設され、この振動
子ユニット4を洗浄する際にハンドピースプラグ68の
端子部付近を防水キャップ69で覆うようになってい
る。
す如く形成されている。すなわち、超音波振動を伝達す
る棒状の振動伝達部材71と、これに沿って略平行に配
置される操作駆動軸72とを有する。振動伝達部材71
は音響効果が高く、生体適合性のよいチタン材やアルミ
ニウム材等で形成されている。振動伝達部材71は先端
側部分71aと後端側部分71bとの2体からなり、両
者はねじ止めと接着により固定的に連結されている。振
動伝達部材71の後端部分には雄ねじ部73が形成さ
れ、この雄ねじ部73はホーン44の先端に形成した雌
ねじ部45にねじ込まれるようになっている。そして、
振動伝達部材71の後端の段差端面74がホーン44の
先端面に突き当たる位置までねじ込んで強固に連結され
るようになっている。振動伝達部材71の後端部の周面
にはスパナ掛け面75が形成されている。このスパナ掛
け面75には後述するスパナの開口部を嵌合して掛ける
ようになっている。
り、これは比較的剛性があり、また、ばね弾性も備え
た、例えばステンレススチール(SUS)等の材料によ
って形成されている。また、操作駆動軸72には薄い金
属製のパイプ76が被嵌されている。パイプ76は操作
駆動軸72の基端から先端の手前の途中部分のところま
でにわたり被嵌されている。パイプ76は操作駆動軸7
2の周面に接着されている。パイプ76の適当な個所に
は小さな切欠き部77が形成され、この切欠き部77の
開口から接着剤を注入して両者を接着するようになって
いる。
定的に取着されている。ロータ78はその中心が振動伝
達部材71の中心軸と一致する中心軸を有する円筒状の
回転体形状に形成されている。ロータ78の外周には2
条の鍔81を設けて係合用環状溝82を形成している。
係合用環状溝82にはハンドルユニット2の可動ハンド
ルである後側ハンドル14に取着された固定ねじ部材1
9の係合部21が嵌まり込んで係合する。係合用環状溝
82の前後の周面部にはOリング83,84が装着され
ている。そして、ユニット2,3,4を組み立てた際、
ロータ78の前端側周部85がハンドルユニット2の嵌
合孔部80に嵌まり込み、ロータ78の後端側周部87
が操作部本体12の内腔内においてストッパー受け部材
56の内腔58内に嵌まり込む。また、振動子ユニット
4側のストッパー受け部材56の周回溝57にはストッ
パー片29が係止するようになっている。そして、振動
子ユニット4はプローブユニット3と一体に回転が可能
であり、また、プローブユニット3の操作駆動軸72は
ハンドルユニット2によるハンドル操作で、ロータ78
と一体的に、振動子ユニット4及び振動伝達部材71の
静止部材に対して前後軸方向への移動が可能である。
数のスぺーサー86によって連結されている。各スぺー
サー86はいずれも振動伝達部材71の振動の節に位置
して取着されている。スぺーサー86は振動伝達部材7
1の中間部分を摺動自在に嵌め込む嵌合溝87と、パイ
プ76を被嵌した操作駆動軸72を貫通する支持孔(嵌
合溝)88とを有してなり、振動伝達部材71と操作駆
動軸72を所定の間隔で平行に保持するようになってい
る。また、パイプ76を被嵌した操作駆動軸72には、
スぺーサー86の前後の移動を阻止するために最先端の
スぺーサーのものを除き、止め輪89がその前後に被嵌
して設けられている。各止め輪89はいずれも接着によ
り操作駆動軸72に被嵌したパイプ76の外周に固定さ
れている。この止め輪89には接着剤を流し込むための
スリット90が形成されている。
プローブ113を含めてその遠位端に最も近い超音波振
動の節部に位置して設けられている。そして、この最先
に位置するスペーサー86は操作駆動軸72に被嵌した
パイプ76の外周に接着されて固定してもよいが、ここ
ではパイプ76の外周にその軸方向に移動可能に被嵌さ
れている。また、スペーサー86は支持部材89を有
し、この両者には止めリング91が被嵌され、両者を締
結されていると共に、接着により一体的に固定されてい
る。つまり、振動伝達部材71の後述するフランジ95
の部分を、その上下からスぺーサー86と支持部材89
で挟み込み、スぺーサー86と支持部材89に止めリン
グ91を被嵌して締結し、スペーサー86と止めリング
91を接着する。このとき、支持部材89はスペーサー
86に含まれる部材であり、両者を接着固定するように
してもよい。
る振動伝達部材71の部分には回動規制用フランジ95
が形成されている(図10の断面D―Dを参照)。この
回動規制用フランジ95は断面形状が矩形の異形状であ
り、対応するスペーサー86の内面部に形成された嵌込
み溝96に嵌め込まれて係合し、振動伝達部材71廻り
でのスペーサー86の回動を阻止する規制を行うように
なっている。スペーサー86の嵌込み溝96には操作駆
動軸72側に位置してその回動規制用フランジ95とス
ペーサー86の間には振動吸収部材の例えばゴム製の緩
衝部材97が嵌め込まれている。
方へ延びるジョー保持部材100の支持基端部を兼ねる
ものであり、スペーサー86とジョー保持部材100の
両者は一体に形成されているため、ジョー保持部材10
0は振動伝達部材71の軸方向の移動及びその軸廻りで
の回動が規制されている。ジョー保持部材100は前方
端が振動伝達部材71の先端手前まで延長されていて、
この先端部には後述するジョー105が連結されるよう
になっている。ジョー保持部材100にはその基端部付
近から先端まで達するスリット溝101が形成されてい
る。ジョー保持部材100の先端部ではスリット溝10
1の左右両部分を連結する補強橋102が架設されてい
る。
102より先に位置してスリット溝101の左右両部分
に橋架する枢支ピン103が設けられている。そして、
この枢支ピン103にはジョー105が枢着されてい
る。ここではジョー105の軸受け用連結孔106が図
8(a)で示す如く斜めの長孔からなり、この連結孔1
06内に枢支ピン103が挿通されている。また、図1
1で示す如くジョー105の基端部分において連結孔1
06の下側に位置する部位には操作駆動軸72の先端が
連結されている。操作駆動軸72の先端部分は略直角に
屈曲され、その屈曲部107がジョー105の側面から
そのジョー105に穿孔された孔108に嵌入されて回
動自在に連結されている。屈曲部107の長さ(幅)は
図10のA−A断面で示す如く、スリット溝101の幅
よりわずかに短く、その屈曲部107は常時スリット溝
101内に位置するように設けられている。従って、屈
曲部107の根元部分から仮に破断してもジョー105
の孔108内に嵌入されたまま保持され、破断片が体腔
内等に落下することがない。
2とからなり、両者は一体化されている。ジョー105
は振動伝達部材71の先端部を直接に用いて形成された
プローブ(固定側把持片)113と対峙するいわゆる可
動ブレード(可動側把持片)を構成している。プローブ
113の部分は断面形状が縦長のいわゆる固定ブレード
を構成する。プローブ113の先端周面部分は丸みが付
けられている。そして、ジョー105は操作駆動軸72
を押し引きすることによりプローブ113に対峙して回
動させられるものであり、ジョー105とプローブ11
3により生体組織を把持する開閉自在な超音波処置部を
構成している。図8は、操作駆動軸72を牽引してジョ
ー105が閉じた状態であり、プローブ113の上面に
全体的に接触している。
105の連結孔106はその枢支ピン103が移動でき
る幅での長孔に形成されている。図11で示す如く、連
結孔106の長手方向はプローブ113の把持面に垂直
な線に対して角度θで傾斜している。このように連結孔
106の長手方向が斜めであると、プローブ113に対
してのジョー105の噛み合わせが向上する。つまり、
ジョー105の連結孔106内で枢支ピン103が相対
的に移動できるため、ジョー105がプローブ113に
均一に噛み合って把持する動作工程量が増すと共に把持
閉鎖時においての当たりが全体にわたり均一になる。
06の傾斜角θは、0°を越え90°未満に設定する。
また、45°以下であることが望ましく、特に、12°
の±10°に設定すると、把持力量が先端側と手前側に
おいて略同じくなる。
と枢支ピン103の関係はジョー105側に枢支ピン1
03を設け、ジョー保持部材100側に連結孔106を
形成するようにしてもよく、この場合にも上記同様の機
能を奏する。
における前側ハンドル13には後側ハンドル14との対
向面側に後側ハンドル14に突き当てて後側ハンドル1
4の回動終端位置を規制する把持力量調整用のストッパ
ー(調整手段)131が設けられている。このストッパ
ー131には雄ねじ部132が突設されている。
すように後側ハンドル14との対向面側にストッパー取
付け用のねじ穴133が形成されている。このねじ穴1
33にはストッパー131の雄ねじ部132が螺着され
ている。そして、ねじ穴133への雄ねじ部132のね
じ込み量を変化させることにより前側ハンドル13から
後側ハンドル14側に向けたストッパー131の突出量
が調整可能になっている。
本実施の形態の超音波凝固切開具1の使用時にはハンド
ルユニット2の各ハンドル13,14を片方の手で把持
し、後側ハンドル14を回動すれば、先端処置部のジョ
ー105を開閉することができる。後側ハンドル14を
回動すると、固定的に位置するプローブ113に対して
ジョー105が回動し、その両者の間で生体組織を把持
し、または開くことによりその両者で臓器を剥離したり
圧排したりすることができる。
ール等を利用して腹腔内に誘導し、その先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織を把
持する。そして、プローブ113に超音波振動を加える
と、把持された生体組織部分が凝固しながら切れる。
1で上記超音波凝固切開処置を行う場合には予め前側ハ
ンドル13のねじ穴133へのストッパー131の雄ね
じ部132のねじ込み量を変化させてストッパー131
の突出量が任意に調整される。
い場合(ストッパー131の雄ねじ部132のねじ込み
量が小さい場合)にはハンドルユニット2によってジョ
ー105を閉操作する操作時に後側ハンドル14が全開
位置からストッパー131に突き当たる全閉位置までの
回動距離が短くなる。そのため、後側ハンドル14が図
1中で、軸ピン17を中心に時計回り方向に回動される
回動動作にともない操作駆動軸72が手元側に向けて牽
引され、ジョー105を閉じる操作を行う際にジョー1
05とプローブ113との間で把持される生体組織の把
持力量が比較的小さくなる。この場合には、後側ハンド
ル14の回動動作中に、図14(a)に示すようにジョ
ー105とプローブ113とが接触を開始した位置から
後側ハンドル14がストッパー131に突き当たる全閉
位置までにプローブ113が移動する量、すなわちプロ
ーブ113の撓み量d1が小さくなる。そして、この状
態では超音波凝固切開処置時にジョー105とプローブ
113との間で把持される生体組織が切開されるまでの
切開時間が長くなり、生体組織の凝固範囲が広くなる。
場合(ストッパー131の雄ねじ部132のねじ込み量
が大きい場合)にはハンドルユニット2によってジョー
105を閉操作する操作時に後側ハンドル14が全開位
置からストッパー131に突き当たる全閉位置までの回
動距離が長くなる。そのため、このときの後側ハンドル
14の回動動作にともない操作駆動軸72が手元側に向
けて牽引され、ジョー105を閉じる操作を行う際にジ
ョー105とプローブ113との間で把持される生体組
織の把持力量が比較的大きくなる。この場合には、後側
ハンドル14の回動動作中に、図14(b)に示すよう
にプローブ113の撓み量d2が大きくなる。そして、
この状態では超音波凝固切開処置時にジョー105とプ
ローブ113との間で把持される生体組織が切開される
までの切開時間が短くなり、生体組織の凝固範囲が狭く
なる。
る。すなわち、前側ハンドル13のねじ穴133へのス
トッパー131の雄ねじ部132のねじ込み量を変化さ
せてストッパー131の突出量を任意に調整することに
より、ハンドルユニット2の後側ハンドル14の回動動
作によってジョー105を閉操作する操作時にジョー1
05とプローブ113との間で生体組織を把持する力量
を調整することができる。そのため、生体組織の種類
や、厚さに応じて術者が前側ハンドル13のストッパー
131の突出量を任意に調整することにより、適正な凝
固切開性能を得ることができる。したがって、生体組織
を凝固したり、凝固切開する操作に格別、経験や、熟練
が不要なうえ、処置後の仕上がり状態にばらつきが生じ
るおそれが少なく、安定したハンドル操作を行うことが
できる。
にストッパー取付け用のねじ穴133を形成し、このね
じ穴133にストッパー131の雄ねじ部132を螺着
する構成にしたので、生体組織を把持する力量を調整す
る調整機構の構成を簡素化することができる。
(a),(b)は本発明の第2の実施の形態の超音波凝
固切開具141を示すものである。本実施の形態の超音
波凝固切開具141は第1の実施の形態(図1乃至図1
4(A),(B)参照)の超音波凝固切開具1のハンド
ルユニット2の構成を次の通り変更したものである。な
お、これ以外の部分は第1の実施の形態の超音波凝固切
開具1と同一構成になっており、第1の実施の形態の超
音波凝固切開具1と同一部分には同一の符号を付してこ
こではその説明を省略する。
具141のハンドルユニット142には固定ハンドル1
43及び可動操作ハンドル144とが設けられている。
ここで、固定ハンドル143の操作端部には親指以外の
指の複数のものを選択的に差し込める指掛け孔145が
設けられ、可動操作ハンドル144の操作端部には同じ
手の親指を掛ける指掛け孔146が設けられている。
ハンドル144の上端部には略U字状の連結アーム14
7が設けられている。この連結アーム147の上下方向
略中央部位はハンドル支点ピン148を介して操作部本
体12に回動自在に軸着されている。
結アーム147の上端部には図15(b)に示す係止体
149が、操作部本体12の窓部から臨まれる中心軸方
向に向かって回動自在に設けられている。この係止体1
49には係止爪150が突設されている。この係止爪1
50は操作部本体12内のロータ78の係合用環状溝8
2に着脱自在に係止されている。
ンドル143側に開閉操作することによって、第1の実
施の形態の超音波凝固切開具1と同様にプローブユニッ
ト3の操作駆動軸72がロータ78と一体的に、振動子
ユニット4及び振動伝達部材71の静止部材に対して前
後軸方向へ移動し、プローブ113に対してジョー10
5が回動されるようになっている。
外周面にジョー105を閉操作する操作時のジョー10
5の移動位置を切換えるジョー105の移動位置切換え
手段であるストッパーリング151が回動自在に、かつ
軸心方向に移動自在に装着されている。ここで、ストッ
パーリング151は操作部本体12の外周面における可
動操作ハンドル144の上端部の係止体149の移動軌
道上にこの可動操作ハンドル144と当接可能に取付け
られている。
(b)に示すように軸心方向に沿って前後2箇所に係止
穴152,153が形成されている。ここで、前方の係
止穴152の近傍位置には例えば「切開強い」の文字
が、また後方の係止穴153の近傍位置には例えば「凝
固強い」の文字がそれぞれ表示されている。さらに、こ
れらの係止穴152,153間は略U字状のガイド溝1
54を介して連結されている。
後方位置にピン固定穴155が形成されている。このピ
ン固定穴155にはストッパーリング151の係止ピン
156が固定されている。この係止ピン156はストッ
パーリング151のガイド溝152内に挿入されてい
る。そして、ストッパーリング151のガイド溝152
に沿ってこの係止ピン156を移動させる状態でストッ
パーリング151を操作部本体12の外周面に沿って移
動させることにより、係止ピン156を2つの係止穴1
52,153のうちの何れか一方に選択的に係止させる
ようになっている。
52に係合されている状態ではストッパーリング151
の前端位置は可動操作ハンドル144の上端部の係止体
149の移動軌道における終端位置に配置される状態に
設定されている。この状態では、可動操作ハンドル14
4を固定ハンドル143側に閉操作した際に可動操作ハ
ンドル144の上端部の係止体149がストッパーリン
グ151に当接した時点で、図16(a)に示すように
プローブ113に対してジョー105が当接する終端位
置まで回動されるようになっている。
53に係合されている状態ではストッパーリング151
の前端位置は可動操作ハンドル144の上端部の係止体
149の移動軌道における終端位置よりも前方位置に配
置される状態に設定されている。この状態では、可動操
作ハンドル144を固定ハンドル143側に閉操作した
際に可動操作ハンドル144の上端部の係止体149が
ストッパーリング151に当接した時点で、図16
(b)に示すようにプローブ113に対してジョー10
5が当接する前の中途位置で回動が停止された状態で保
持されるようになっている。
ット位置、すなわち係止ピン156と2つの係止穴15
2、153との係合位置を任意に選択してセットするこ
とにより、生体組織を切開する切開位置と、ジョー10
5を切開位置に達する前の途中位置で停止させる凝固位
置とに簡単に切換えることができる。
本実施の形態の超音波凝固切開具141の使用時には予
めストッパーリング151が生体組織の切開位置、また
は生体組織の凝固位置のうちの何れか一方に選択的にセ
ットされる。ここで、ストッパーリング151が生体組
織の切開位置にセットされた場合にはストッパーリング
151の前端位置は可動操作ハンドル144の上端部の
係止体149の移動軌道における終端位置に配置される
状態に設定されている。そのため、この状態では、可動
操作ハンドル144を固定ハンドル143側に閉操作し
た場合には可動操作ハンドル144の上端部の係止体1
49がストッパーリング151に当接した時点で、図1
6(a)に示すようにプローブ113に対してジョー1
05が当接する終端位置まで回動される。したがって、
この場合には超音波処置時に図17(a)に示すように
プローブ113とジョー105との間に挟持されている
生体組織Hを確実に切開して切開部H1を形成すること
ができる。
の凝固位置にセットされた場合にはストッパーリング1
51の前端位置は可動操作ハンドル144の上端部の係
止体149の移動軌道における終端位置よりも前方位置
に配置される状態に設定されている。そのため、この状
態で、可動操作ハンドル144を固定ハンドル143側
に閉操作した場合には可動操作ハンドル144の上端部
の係止体149がストッパーリング151に当接した時
点で、図16(b)に示すようにプローブ113に対し
てジョー105が当接する前の中途位置で回動が停止さ
れた状態で保持される。したがって、この場合には超音
波処置時に図17(b)に示すようにプローブ113と
ジョー105との間に挟持されている生体組織Hを切開
することなく凝縮させた凝縮部H2を形成することがで
きる。
果を奏する。すなわち、本実施例の超音波凝固切開具1
41では操作部本体12の外周面にストッパーリング1
51を設け、このストッパーリング151のセット位
置、すなわち係止ピン156と2つの係止穴152、1
53との係合位置を任意に選択してセットすることによ
り、生体組織を切開する切開位置と、ジョー105を切
開位置に達する前の途中位置で停止させる凝固位置とに
簡単に切換えるようにしている。そのため、ストッパー
リング151を切開位置にセットした場合には可動操作
ハンドル144を固定ハンドル143側に閉操作した状
態で、超音波処置を行うことにより、図17(a)に示
すようにプローブ113とジョー105との間に挟持さ
れている生体組織Hを確実に切開して切開部H1を形成
することができる。
にセットした場合には可動操作ハンドル144を固定ハ
ンドル143側に閉操作した状態で、超音波処置を行っ
た際に先端プローブ113とジョー105とが互いに当
接しない位置で保持されるので、切開を行うことなく、
生体組織Hの凝固を確実に行うことができる。そのた
め、従来の超音波凝固切開装置のように、可動操作ハン
ドル144を固定ハンドル143側に閉操作する際の把
持力量の微妙な調整が不要となり、その操作性の向上が
図れる。また、可動操作ハンドル144を固定ハンドル
143側に閉操作する際の把持力量が必要以上に大きく
なり、意図しない切開が起こってしてしまうおそれもな
い。
51のセット位置、すなわち係止ピン156と2つの係
止穴152、153との係合位置は第1の実施の形態と
同様にジョー105とプローブ113との間で把持され
る生体組織の把持力量が比較的小さくなる位置(図14
(a)参照)と、ジョー105とプローブ113との間
で把持される生体組織の把持力量が比較的大きくなる位
置(図14(b)参照)とにそれぞれ設定する構成にし
てもよい。この場合には第1の実施の形態と同様の効果
が得られる。
具1におけるストッパー131の突出量を本実施の形態
のストッパーリング151のセット位置、すなわち生体
組織を切開する切開位置と、ジョー105を切開位置に
達する前の途中位置で停止させる凝固位置とに切換える
構成にしてもよい。
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図14(A),(B)参照)の超音波凝固切
開具1のジョー105の構成を次の通り変更したもので
ある。
接触部材112にはプローブ113と対向する面に生体
組織のすべり防止用の逆刃形状の歯、すなわち鋸歯の各
山形の歯部における先端側に傾斜面、後端側に略垂直な
面が形成され、ジョー105とプローブ113との間で
把持される生体組織が先端方向にすべりにくい鋸歯形状
の歯161が多数並設されている。
プローブ113との間で生体組織を把持した際にジョー
105の逆刃形状の歯161が生体組織にくい込むの
で、生体組織がジョー105の先端側に向けて抜けにく
くなる。そのため、超音波出力時に、ジョー105とプ
ローブ113との間で把持した生体組織がすべり、ジョ
ー105とプローブ113との間から抜けてしまうこと
を確実に防止できる効果がある。
を示すものである。本実施の形態は第3の実施の形態
(図18参照)の超音波凝固切開具1のジョー105の
構成をさらに次の通り変更したものである。
接触部材112にはプローブ113と対向する面に並設
された逆刃形状の歯161の最先端部に他の歯161よ
りも突出量が大きい牙状の大型のカギ刃162を突設し
たものである。
プローブ113との間で生体組織を把持した際にジョー
105の逆刃形状の歯161とともに最先端部のカギ刃
162が生体組織にくい込むので、生体組織がジョー1
05の先端側に向けて一層抜けにくくなる。そのため、
超音波出力時に、ジョー105とプローブ113との間
で把持した生体組織がすべり、ジョー105とプローブ
113との間から抜けてしまうことを確実に防止できる
効果がある。
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図14(A),(B)参照)の超音波凝固切
開具1のジョー105の構成を次の通り変更したもので
ある。
接触部材112にはプローブ113と対向する面に2段
に段差を形成した2段式凹部の把持部171、172を
設け、各把持部171、172に鋸歯173をそれぞれ
形成したものである。なお、これらの把持部171、1
72はプローブ113と直接接触する部位以外の部分に
設けられている。
プローブ113との間で生体組織を把持した際にジョー
105の2段式凹部の把持部171、172によって生
体組織を確実に把持することができる。そのため、従来
のように生体組織を1面で把持する場合に比べて生体組
織の滑りを確実に防止することができるので、確実に生
体組織の凝固・切開処置を行うことができる。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。記(付記項
1) 超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音
波振動子に接続され生体組織に対して処置を行うための
処置部へ超音波振動を伝達する振動伝達部材とこの振動
伝達部材の遠位端に連結されたプローブと、このプロー
ブと対峙して可動自在でありプローブとの間に生体組織
を把持するジョーと、このジョーを開閉操作する操作手
段とを具備した超音波凝固切開装置において、生体組織
を把持する力量を少なくとも2段階に切り換えることが
できる力量調整手段を設けたことを特徴とする超音波凝
固切開装置。
ローブに対するジョーの開閉終端位置を少なくとも2段
階に可変できることを特徴とする超音波凝固切開装置。
の開閉終端位置の少なくとも1つはプローブと接触しな
い位置であることを特徴とする超音波凝固切開装置。
切開装置として例えば、USP第5,322,055号
明細書や、特開平8−275951号公報等に示されて
いる装置が知られている。
従来の超音波凝固切開具の把持力ストッパーは、常に
同じ把持力が発生するため、組織の種類や厚さに応じた
凝固切開性能を得ることが不可能であった。
織やその厚さに応じて調整可能な超音波凝固切開装置の
提供。
段) 先端プローブとジョーとの間の把持力に制限を与
えるストッパーを調節可能とした。本発明では、把持力
ストッパーを可変にすることにより、凝固切開性を組織
やその厚さに応じて調整することができる。
ッパーにより、組織の種類or厚さに応じた凝固切開性
能を得ることができる。
来の超音波凝固切開装置は、組織の切開を行なうことを
目的としており、切開を行なわず凝固のみを行なうため
には、把持力量の微妙な調整が必要であり、また意図し
ない切開が起こってしてしまう危険性があった。
固を行なう超音波凝固装置の提供。
先端プローブと把持部材が互いに当接しない位置で、
把持部材の移動を制限するストッパーを備えた超音波凝
固装置。
切開せずに凝固を確実に行なうことが可能である。
織の種類や、厚さに応じて適正な凝固切開性能を得るこ
とができ、生体組織を凝固したり、凝固切開する操作に
格別、経験や、熟練が不要なうえ、処置後の仕上がり状
態にばらつきが生じるおそれが少なく、安定したハンド
ル操作を行うことができる。
開具の組み立て状態での斜視図。
のハンドルユニットの斜視図、(b)はプローブユニッ
トの斜視図。
ユニットの斜視図。
のハンドルユニットの縦断面図、(b)は挿入シース部
の先端部分の係止片を示す斜視図。
ルユニットの横断面図。
作を説明するための斜視図。
縦断面図、(b)はその超音波振動子の斜視図。
部分の縦断面図。
部分の縦断面図。
の横断面図。
処置部の説明図。
処置部の動作説明図。
ーの取付け状態を一部断面にして示す側面図。
量が小さい状態を示す先端処置部の側面図、(b)はプ
ローブの撓み量が大きい状態を示す先端処置部の側面
図。
(a)は超音波凝固切開具全体の斜視図、(b)は把持
力量調整リングの取付け状態を示す分解斜視図。
具による生体組織の切開時のジョーの移動状態を説明す
るための要部の縦断面図、(b)は生体組織の凝固時の
ジョーの移動状態を説明するための要部の縦断面図。
具による生体組織の切開状態を説明するための要部の縦
断面図、(b)は生体組織の凝固状態を説明するための
要部の縦断面図。
具の要部構成を示す側面図。
具の要部構成を示す側面図。
具の要部構成を示す斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 超音波振動を発生する超音波振動子と、 この超音波振動子に接続され、生体組織に対して処置を
行うための処置部へ超音波振動を伝達する振動伝達部材
と、 この振動伝達部材の先端部に配設されたプローブと、 このプローブと対峙して開閉可能に支持され、前記プロ
ーブとの間に生体組織を把持するジョーと、前記 ジョーを開閉操作する操作手段と、 前記ジョーを閉操作する操作時の前記ジョーの移動位置
を前記ジョーと前記プローブとの間で把持する生体組織
を切開する切開位置と、前記ジョーを前記切開位置に達
する前の途中位置で停止させる凝固位置との間で任意に
調整する調整手段と を具備する ことを特徴とする超音波
凝固切開装置。 - 【請求項2】 超音波振動を発生する超音波振動子と、 この超音波振動子に接続され、生体組織に対して処置を
行うための処置部へ超音波振動を伝達する振動伝達部材
と、 この振動伝達部材の先端部に配設されたプローブと、 このプローブと対峙して開閉可能に支持され、前記プロ
ーブとの間に生体組織を把持するジョーと、 このジョーを開閉操作する操作手段とを具備した超音波
凝固切開装置において、 前記ジョーを閉操作する操作時の前記ジョーの移動位置
を前記ジョーと前記プローブとの間で把持する生体組織
を切開する切開位置と、前記ジョーを前記切開位置に達
する前の途中位置で停止させる凝固位置とに切換えるジ
ョーの移動位置切換え手段を前記操作手段に設けたこと
を特徴とする超音波凝固切開装置。
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