JP2009237477A - ズームレンズ - Google Patents

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JP2009237477A JP2008086416A JP2008086416A JP2009237477A JP 2009237477 A JP2009237477 A JP 2009237477A JP 2008086416 A JP2008086416 A JP 2008086416A JP 2008086416 A JP2008086416 A JP 2008086416A JP 2009237477 A JP2009237477 A JP 2009237477A
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Abstract

【課題】温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持し、小型、高変倍で明るい像が得られるズームレンズを提供する。
【解決手段】この発明にかかるズームレンズは、物体側から順に、第1レンズL11,第2レンズL12の2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズL21,第2レンズL22の2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有するレンズL31からなる第3レンズ群G3と、が配置されて構成される。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1側に所定の口径を規定する光学絞りSTPを備えている。そして、このズームレンズは、所定の条件を満足することにより、温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持し、小型、高変倍で明るい像が得られるズームレンズになる。
【選択図】図1

Description

この発明は、高い光学性能を備えた、小型で高変倍が可能なズームレンズに関する。
近年、イメージセンサーの高画素化、大型化が進んでいる。これに伴い、大型のイメージセンサーが撮像装置にも多く用いられている。大型のイメージセンサーに対応するため、撮像装置に搭載される光学系も大型化する傾向にある。小型のイメージセンサーであれば、光学系全長を短くすることができるが、イメージセンサーが大きくなると、その分、光学系全長も長くなってしまう。そこで、できるだけ光学系全長を短くするために、非球面レンズを多用し、かつレンズ枚数を少なくしたズームレンズが提案されている(たとえば、特許文献1を参照。)。
また、近年、携帯電話をはじめとする携帯情報端末の小型化が進み、携帯情報端末に搭載される光学系の小型化も著しい。このような携帯情報端末に搭載される光学系は、小型化、薄型化が容易なレンズ枚数の少ない単焦点レンズが好まれる。加えて、高光学性能化、高変倍化の要求も高まっている。このような要求に応えるため、光学系全長を比較的短くできるネガティブリード型のズームレンズが提案されている(たとえば、特許文献2〜6を参照。)。
特開2003−177314号公報 特開2003−50352号公報 特開2005−301031号公報 特開2006−201492号公報 特開2007−3873号公報 特開2005−292403号公報
特許文献1では、すべてガラスモールドレンズを用い、レンズ枚数も少ない小型のズームレンズが開示されている。この特許文献1に開示されたズームレンズは、非球面を形成しやすくするため、ガラスモールドレンズが多用されている点で、製造コストが増加するという問題がある。
また、特許文献2〜6に開示されているズームレンズでは、成形性の良さやコストメリットを理由として、一部またはすべてのレンズがプラスチックで形成されている。しかし、プラスチックは熱膨張係数がガラスよりも大きいため、温度変化に対する体積変化が敏感であり、その結果、温度変化と共にフランジバック、像面湾曲変化が大きく変化しやすい。特に、プラスチックレンズとガラスモールドレンズを組み合わせた光学系では、プラスチック単体の熱膨張変化により、フランジバック、像面湾曲量変化が大きく発生し、想定された光学性能を維持できる温度範囲が狭くなってしまうという問題がある。
また、特許文献1〜6に開示されたズームレンズでは、物体側から順に、負・正・正の屈折力を有する3群で構成されており、全長の短縮化、低コスト化が図られている。しかしながら、光学性能の温度特性変化については考慮されていないため、温度変化による光学性能の劣化が発生するという問題がある。加えて、それらの変倍率はいずれも小さく、高変倍化を求める昨今のニーズに応えることができないという問題もある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持し、小型、高変倍で明るい像が得られるズームレンズを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるズームレンズは、物体側から順に配置された、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行い、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(1) f22/f11>0.35
(2) f22/f21<−1.0
(3) f21<|f22
ただし、f11は前記第1レンズ群における第1レンズの焦点距離、f21は前記第2レンズ群における第1レンズの焦点距離、f22は前記第2レンズ群における第2レンズの焦点距離を示す。
この請求項1に記載の発明によれば、温度変化による光学性能の劣化を防止することができる小型のズームレンズを提供することができる。
また、請求項2の発明にかかるズームレンズは、物体側から順に配置された、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行い、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(4) (Tw×Tt)/(zk×zz)<40.0
ただし、Twは前記ズームレンズの広角端における全長、Ttは前記ズームレンズの望遠端における全長、zkは前記ズームレンズにおける像高、zzは前記ズームレンズにおける変倍比を示す。
この請求項2に記載の発明によれば、比較的高い像高を維持しながらも、光学系全長の短縮化を図ることができる。
また、請求項3の発明にかかるズームレンズは、物体側から順に配置された、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行い、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(1) f22/f11>0.35
(2) f22/f21<−1.0
(3) f21<|f22
(4) (Tw×Tt)/(zk×zz)<40.0
ただし、f11は前記第1レンズ群における第1レンズの焦点距離、f21は前記第2レンズ群における第1レンズの焦点距離、f22は前記第2レンズ群における第2レンズの焦点距離、Twは前記ズームレンズの広角端における全長、Ttは前記ズームレンズの望遠端における全長、zkは前記ズームレンズにおける像高、zzは前記ズームレンズにおける変倍比を示す。
この請求項3に記載の発明によれば、比較的高い像高を維持しながらも、温度変化による光学性能の劣化を防止することができる小型のズームレンズを提供することができる。
また、請求項4の発明にかかるズームレンズは、請求項1〜3のいずれかひとつに記載の発明において、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記ズームレンズの望遠端における焦点距離をft、前記第1レンズ群における第2レンズの像面側面の曲率半径をR4とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(5) fw/R4>0.5
(6) ft/R4>1.0
この請求項4に記載の発明によれば、球面収差、コマ収差、倍率色収差を良好に補正することができる。
また、請求項5の発明にかかるズームレンズは、請求項4に記載の発明において、前記第2レンズ群における第2レンズの物体側面の曲率半径をR7とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(7) −1<fw/R7<0
(8) −3.5<ft/R7<0
この請求項5に記載の発明によれば、倍率色収差を良好に補正することができる。
また、請求項6の発明にかかるズームレンズは、請求項1〜5のいずれかひとつに記載の発明において、前記第2レンズ群は前記第1レンズ群側に所定の口径を規定する光学絞りを備えており、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群は像側方向に移動し中間領域で折り返したのち物体側へ移動し、前記第2レンズ群は物体側に移動し、前記第3レンズ群は不動であることを特徴とする。
この請求項6に記載の発明によれば、広角端から望遠端への変倍に際し、光学絞りが第2レンズ群と共に物体側に移動するので、像側における軸外光線のテレセントリック性の崩れや、画面周辺の光量低下を防止することができる。加えて、第1,2レンズ群のレンズ径が増大するのを抑制することができる。
また、請求項7の発明にかかるズームレンズは、請求項1〜6のいずれかひとつに記載の発明において、前記第1レンズ群が物体側から順に配置された負レンズと正レンズとにより構成され、前記第2レンズ群が物体側から順に配置された正レンズと負レンズとにより構成され、前記第3レンズ群が正レンズにより構成されていることを特徴とする。
この請求項7に記載の発明によれば、軸上色収差、像面湾曲、倍率色収差などの諸収差を良好に補正することができるとともに、各レンズ間で発生する誤差感度を低減させることができる。
また、請求項8の発明にかかるズームレンズは、請求項1〜7のいずれかひとつに記載の発明において、少なくとも1面以上の非球面を備えていることを特徴とする。
この請求項8に記載の発明によれば、少ないレンズ枚数で諸収差を良好に補正することができる。
また、請求項9の発明にかかるズームレンズは、請求項1〜8のいずれかひとつに記載の発明において、樹脂材料により形成されたレンズを少なくとも1枚以上備えていることを特徴とする。
この請求項9に記載の発明によれば、いずれかのレンズに樹脂材料を使用することにより、光学系の軽量化を図ることができる。
この発明によれば、温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持し、小型、高変倍で明るい像が得られるズームレンズを提供することができるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照して、この発明にかかるズームレンズの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。図1に示すように、この実施の形態にかかるズームレンズは、図示しない物体側から順に、第1レンズL11,第2レンズL12の2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズL21,第2レンズL22の2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有するレンズL31からなる第3レンズ群G3と、が配置されて構成される。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1側に所定の口径を規定する光学絞りSTPを備えている。また、第3レンズ群G3と像面IMGとの間には、IRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)や、ローパスフィルタ、CCDカバーガラスなどで構成されているフィルタFが配置されている。このフィルタFは必要に応じて配置されるものであり、不要な場合は省略可能である。また、像面IMGには、CCDやCMOSなどの撮像素子の受光面が配置される。このズームレンズは、前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行う。
この発明は、温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持し、小型、高変倍で明るい像が得られるズームレンズを提供することを目的としている。そこで、かかる目的を達成するため、このズームレンズには、上記構成に加え、以下に示すような各種条件が設定される。
まず、この実施の形態にかかるズームレンズでは、第1レンズ群G1における第1レンズL11の焦点距離をf11、第2レンズ群G2における第1レンズL21の焦点距離をf21、第2レンズ群G2における第2レンズL22の焦点距離をf22とするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(1) f22/f11>0.35
(2) f22/f21<−1.0
(3) f21<|f22
条件式(1)は、第1レンズ群G1における第1レンズL11と第2レンズ群G2における第2レンズL22との屈折力のバランスを維持するための条件を規定する式である。この実施の形態のズームレンズは、物体側から順に負・正・正の屈折力が配置された、いわゆるネガティブリード型であるため、条件式(1)を満足することで、ズームレンズの全長を短くすることができ、また、各レンズ群の誤差感度を低く抑えることもできる。
条件式(2),(3)は、第2レンズ群G2内の屈折力のバランスを維持する条件を規定する式である。この関係が崩れると、温度変化による光学性能の劣化が生じるため、好ましくない。
一般に、像面における像高を低くするほど、光学系の全長を短くすることができる。現在では撮像素子の製造技術が進歩し、高画素化が可能になったことから、像高が低くても不都合はない。しかしながら、光学系全長が短くなると、温度変化に対するMTF特性の劣化が著しくなるという問題が発生する。温度変化とともに発生するMTF特性の変化量を小さくするためには、各レンズの屈折力を小さくするのも一つの手法であるが、そうすると光学系全長が長くなってしまい、発明の目的を達成することができなくなってしまう。そこで、温度変化に対するMTF特性を良好に保つために、第2レンズ群G2内の屈折力のバランスを維持することが重要になる。この実施の形態では、条件式(2),(3)を規定し、第2レンズ群G2内の屈折力のバランスの維持を図った。条件式(2),(3)を満足することにより、温度変化に対するMTF特性の変化を小さくすることができる。
以上により、条件式(1)〜(3)を満足することにより、ズームレンズにおいて、温度変化による光学性能の劣化を抑制することができる。
さらに、この実施の形態にかかるズームレンズでは、当該ズームレンズの広角端における全長をTw、当該ズームレンズの望遠端における全長をTt、当該ズームレンズにおける像高をzk、当該ズームレンズにおける変倍比をzzとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(4) (Tw×Tt)/(zk×zz)<40.0
条件式(4)は像高と光学系全長との関係を規定する式である。この条件式(4)を満足することにより、比較的高い像高を維持しながらも、光学系全長の短縮化を図ることができる。条件式(4)においてその上限を上回ると、光学系の全長が長くなる傾向になる。像高が低ければ、それに伴って全長を短くすることができるが、像高を高くするほど、全長を短くすることが困難になるため、ズームレンズの小型化のためには条件式(4)を満足する必要がある。
さらに、この実施の形態にかかるズームレンズでは、当該ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、当該ズームレンズの望遠端における焦点距離をft、第1レンズ群G1における第2レンズL12の像面側面の曲率半径をR4とするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(5) fw/R4>0.5
(6) ft/R4>1.0
条件式(5),(6)は、倍率色収差、コマ収差、球面収差を良好に補正するための条件を規定する式である。この条件式(5),(6)を満足することにより、全長の短いズームレンズであっても、倍率色収差、コマ収差、球面収差を良好に補正することができる。
さらに、この実施の形態にかかるズームレンズでは、第2レンズ群G2における第2レンズL22の物体側面の曲率半径をR7とするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(7) −1<fw/R7<0
(8) −3.5<ft/R7<0
条件式(7),(8)は、倍率色収差を良好に補正するための条件を規定する式である。この条件式(7),(8)を満足することにより、より良好に倍率色収差を補正することが可能になる。
また、この実施の形態にかかるズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1を像側方向に移動し中間領域で折り返したのち物体側へ移動させ、第2レンズ群G2を物体側に移動させる。第3レンズ群G3は常時固定である。
具体的には、第2レンズ群G2は、広角端から中間域を経て望遠端への変倍に際し、像面IMG側から物体側に移動する。これに伴い、第1レンズ群G1は変倍動作に伴う像面変動調節をするように移動する。このときの光学系全長(第1レンズ群G1の第1レンズL11の物体側面から像面IMGまでの距離)は、第1レンズ群G1の移動に応じて変化するが、第1レンズ群G1は物体までの距離の変動に伴う像面移動を調節するように移動する。すなわち、第1レンズ群G1を移動させて物体までの距離の変動に伴う像面移動の調節を行うことにより、有限距離での諸収差変動を少なくして良好な光学性能を維持することが可能になるとともに、第1レンズ群G1のレンズ径を小さくすることができる。このため、ズームレンズの小型化を促進することができる。
加えて、広角端から望遠端への変倍に際し、光学絞りSTPが第2レンズ群G2と共に物体側に移動するので、像面IMG側における軸外光線のテレセントリック性の崩れや、画面周辺の光量低下を防止することができる。また、第2レンズ群のレンズ径が増大するのを抑制することができる。
また、この実施の形態にかかるズームレンズにおいて、第1レンズ群G1の第1レンズL11は、像面IMG側に凹面を向けた負の屈折力を有するレンズで構成している。第1レンズL11の物体側面は周辺部分に行くほど屈折力が弱くなる形状を有している。このように周辺部分の屈折力が弱くなる形状にすることで、非点収差と歪曲収差を良好に補正することができる。一方、第1レンズ群G1の第2レンズL12は、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズで構成している。第2レンズL12の物体側面は周辺部分に行くほど屈折力が弱くなる形状を有している。
また、第2レンズ群G2の第1レンズL21は、正の屈折力を有する両凸レンズで構成している。一方、第2レンズ群G2の第2レンズL22は負の屈折力を有する両凹レンズで構成している。このように、第2レンズ群G2を両凸レンズと両凹レンズの2枚で構成することにより、球面収差、非点収差、コマ収差を良好に補正することができる。
また、第3レンズ群G3のレンズL31は、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズで構成している。このようにすることで、非点収差、コマ収差を良好に補正することができる。
第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3のレンズ構成を上記のようにすることで、軸上色収差、像面湾曲、倍率色収差などの諸収差を良好に補正することができるとともに、各レンズ間で発生する誤差感度を低減させることもできるようになる。
また、この実施の形態にかかるズームレンズは、少なくとも1面以上の非球面を備えていることが好ましい。このようにすることで、少ないレンズ枚数で全変倍域における諸収差を良好に補正することができ、高い光学性能を維持できる。
また、この実施の形態にかかるズームレンズは、樹脂材料により形成されたレンズを少なくとも1枚以上備えていることが好ましい。このようにすることで、光学系の軽量化を図ることができる。また、樹脂は成型が容易であることから、光学系のコスト低減を図ることもできる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるズームレンズは、上記のような特徴を備えているので、温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持し、高変倍が可能で明るい像が得られる小型のズームレンズになる。また、このズームレンズは、適宜非球面が形成されたレンズを用いて構成することにより、少ないレンズ枚数で諸収差を効果的に補正できるとともに、光学系の小型軽量化、製造コストの低減化を図ることができる。
以下、この発明にかかるズームレンズの実施例を示す。
(実施例1)
図2は、実施例1にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、第1レンズL111,第2レンズL112の2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G11と、第1レンズL121,第2レンズL122の2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G12と、正の屈折力を有するレンズL131からなる第3レンズ群G13と、が配置されて構成される。第2レンズ群G12は、第1レンズ群G11側に所定の口径を規定する光学絞りSTPを備えている。また、第3レンズ群G13と像面IMGとの間には、IRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)や、ローパスフィルタ、CCDカバーガラスなどで構成されているフィルタFが配置されている。このフィルタFは必要に応じて配置されるものであり、不要な場合は省略可能である。また、像面IMGには、CCDやCMOSなどの撮像素子の受光面が配置される。
第1レンズ群G11の第1レンズL111は、像面IMG側に凹面を向けた負の屈折力を有するレンズで構成している。第1レンズL111の物体側面は周辺部分に行くほど屈折力が弱くなる形状を有している。一方、第1レンズ群G11の第2レンズL112は、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズで構成している。第2レンズL112の物体側面は周辺部分に行くほど屈折力が弱くなる形状を有している。
第2レンズ群G12の第1レンズL121は、正の屈折力を有する両凸レンズで構成している。一方、第2レンズ群G12の第2レンズL122は負の屈折力を有する両凹レンズで構成している。
第3レンズ群G13のレンズL131は、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズで構成している。
この実施例では、第1レンズ群G11〜第3レンズ群G13を構成するすべてのレンズ面に非球面が形成されている。また、このズームレンズを構成する各レンズを樹脂で形成することが好ましい。
また、この実施例にかかるズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G11を像側方向に移動し中間領域で折り返したのち物体側へ移動させ、第2レンズ群G12を物体側に移動させる。第3レンズ群G13は常時固定である。
以下、実施例1にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
ズームレンズ全長=17.89(広角端)〜16.61(中間域)〜18.37(望遠端)
ズームレンズの広角端における焦点距離(fw)=3.99
ズームレンズの中間域における焦点距離=6.74
ズームレンズの望遠端における焦点距離(ft)=11.62
Fナンバー=3.58(広角端)〜4.70(中間域)〜6.99(望遠端)
水平画角(2ω)=59.5°(広角端)〜36.7°(中間域)〜22.1°(望遠端)
第1レンズ群G11の焦点距離=-7.61
第1レンズ群G11中の第1レンズL111の焦点距離(f11)=-5.70
第1レンズ群G11中の第2レンズL112の焦点距離(f12)=21.67
第2レンズ群G12の焦点距離=5.18
第2レンズ群G12中の第1レンズL121の焦点距離(f21)=3.03
第2レンズ群G12中の第2レンズL122の焦点距離(f22)=-3.53
第3レンズ群G13の焦点距離=19.67
像高(zk)=2.95(広角端)〜2.95(中間域)〜2.95(望遠端)
変倍比(zz)=2.91
第1レンズ群G11における第2レンズL112の像面側面の曲率半径(R4)=3.70
第2レンズ群G12における第2レンズL122の物体側面の曲率半径(R7)=-7.47
(条件式(1)に関する数値)
22/f11=0.62
(条件式(2)に関する数値)
22/f21=-1.17
(条件式(3)に関する数値)
21=3.03,|f22|=3.53
∴f21<|f22
(条件式(4)に関する数値)
(Tw×Tt)/(zk×zz)=38.16
(条件式(5)に関する数値)
w/R4=1.01
(条件式(6)に関する数値)
t/R4=3.14
(条件式(7)に関する数値)
w/R7=-0.53
(条件式(8)に関する数値)
t/R7=-1.56
1=303.49(非球面)
1=0.50 nd1=1.52 νd1=56.24
2=2.97(非球面)
2=1.39
3=3.12(非球面)
3=0.74 nd2=1.61 νd2=25.57
4=3.70(非球面)
4=6.00(広角端)〜2.53(中間域)〜0.42(望遠端)
5=∞(絞り)
5=0.30
6=2.38(非球面)
6=1.57 nd3=1.52 νd3=56.24
7=-3.73(非球面)
7=0.13
8=-7.47(非球面)
8=1.86 nd4=1.61 νd4=25.57
9=3.38(非球面)
9=1.99(広角端)〜4.18(中間域)〜8.07(望遠端)
10=11.22(非球面)
10=1.24 nd5=1.52 νd5=56.24
11=-128.71(非球面)
11=0.50
12=∞
12=0.30 nd6=1.52 νd6=64.17
13=∞
13=1.35
14=∞(像面)
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D)
(第1面)
ε=0,
A=0, B=1.33×10-2
C=-1.68×10-3, D=1.26×10-4
E=-6.24×10-6, F=1.48×10-7
(第2面)
ε=1.21,
A=0, B=8.41×10-3
C=1.67×10-3, D=-6.60×10-4
E=1.23×10-4, F=-1.19×10-5
(第3面)
ε=0.51,
A=0, B=-1.27×10-2
C=2.61×10-3, D=-5.03×10-4
E=4.62×10-5, F=-2.93×10-6
(第4面)
ε=0.96,
A=0, B=-1.58×10-2
C=3.32×10-3, D=-1.02×10-3
E=1.34×10-4, F=-7.50×10-6
(第6面)
ε=1.32,
A=0, B=-4.91×10-3
C=6.12×10-4, D=-5.51×10-4
E=-1.61×10-4, F=0
(第7面)
ε=0,
A=0, B=3.86×10-2
C=-2.83×10-2, D=3.69×10-3
E=-4.29×10-5, F=0
(第8面)
ε=0,
A=0, B=2.26×10-2
C=-2.85×10-2, D=1.75×10-3
E=2.57×10-4, F=0
(第9面)
ε=1.08,
A=0, B=1.06×10-2
C=-1.66×10-4, D=-7.91×10-4
E=3.63×10-4, F=0
(第10面)
ε=0,
A=0, B=8.78×10-4
C=9.03×10-5, D=1.99×10-6
E=-5.54×10-7, F=0
(第11面)
ε=0,
A=0, B=1.10×10-4
C=-1.52×10-4, D=2.31×10-5
E=-1.41×10-6, F=0
また、図3は、実施例1にかかるズームレンズの広角端における非点収差図および歪曲収差図である。図4は、実施例1にかかるズームレンズの広角端における倍率色収差図である。図5は、実施例1にかかるズームレンズの広角端における球面収差図である。図6は、実施例1にかかるズームレンズの中間域における非点収差図および歪曲収差図である。図7は、実施例1にかかるズームレンズの中間域における倍率色収差図である。図8は、実施例1にかかるズームレンズの中間域における球面収差図である。図9は、実施例1にかかるズームレンズの望遠端における非点収差図および歪曲収差図である。図10は、実施例1にかかるズームレンズの望遠端における倍率色収差図である。図11は、実施例1にかかるズームレンズの望遠端における球面収差図である。図中、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)、CはC線(λ=656.38nm)に相当する波長の収差を表す。そして、非点収差図における符号S,Mは、それぞれサジタル像面、メリジオナル像面に対する収差を表す。
(実施例2)
図12は、実施例2にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。このズームレンズは、図示しない物体側から順に、第1レンズL211,第2レンズL212の2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G21と、第1レンズL221,第2レンズL222の2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G22と、正の屈折力を有するレンズL231からなる第3レンズ群G23と、が配置されて構成される。第2レンズ群G22を構成する第1レンズL221の物体側面には所定の口径を規定する光学絞りSTPが設けられている。また、第3レンズ群G23と像面IMGとの間には、IRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)や、ローパスフィルタ、CCDカバーガラスなどで構成されているフィルタFが配置されている。このフィルタFは必要に応じて配置されるものであり、不要な場合は省略可能である。また、像面IMGには、CCDやCMOSなどの撮像素子の受光面が配置される。
第1レンズ群G21の第1レンズL211は、像面IMG側に凹面を向けた負の屈折力を有するレンズで構成している。第1レンズL211の物体側面は周辺部分に行くほど屈折力が弱くなる形状を有している。一方、第1レンズ群G21の第2レンズL212は、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズで構成している。第2レンズL212の物体側面は周辺部分に行くほど屈折力が弱くなる形状を有している。
第2レンズ群G22の第1レンズL221は、正の屈折力を有する両凸レンズで構成している。一方、第2レンズ群G22の第2レンズL222は負の屈折力を有する両凹レンズで構成している。
第3レンズ群G23のレンズL231は、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズで構成している。
この実施例では、第1レンズ群G21を構成する第2レンズL212の像面IMG側の面、および第2レンズ群G22を構成する第1レンズL221の物体側面には、非球面が形成されている。また、第2レンズ群G22を構成する第2レンズL222の両面、および第3レンズ群G23を構成するレンズL231の両面にも、非球面が形成されている。また、このズームレンズを構成する各レンズを樹脂で形成することが好ましい。
また、この実施例にかかるズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G21を像側方向に移動し中間領域で折り返したのち物体側へ移動させ、第2レンズ群G22を物体側に移動させる。第3レンズ群G23は常時固定である。
以下、実施例2にかかるズームレンズに関する各種数値データを示す。
ズームレンズ全長=16.51(広角端)〜15.20(中間域)〜16.50(望遠端)
ズームレンズの広角端における焦点距離(fw)=3.85
ズームレンズの中間域における焦点距離=6.99
ズームレンズの望遠端における焦点距離(ft)=10.99
Fナンバー=3.53(広角端)〜4.95(中間域)〜6.75(望遠端)
水平画角(2ω)=61.5°(広角端)〜34.6°(中間域)〜22.9°(望遠端)
第1レンズ群G21の焦点距離=-7.98
第1レンズ群G21中の第1レンズL211の焦点距離(f11)=-6.68
第1レンズ群G21中の第2レンズL212の焦点距離(f12)=40.21
第2レンズ群G22の焦点距離=4.75
第2レンズ群G22中の第1レンズL221の焦点距離(f21)=3.09
第2レンズ群G22中の第2レンズL222の焦点距離(f22)=-3.29
第3レンズ群G23の焦点距離=9.38
像高(zk)=2.95(広角端)〜2.95(中間域)〜2.95(望遠端)
変倍比(zz)=2.85
第1レンズ群G21における第2レンズL212の像面側面の曲率半径(R4)=6.86
第2レンズ群G22における第2レンズL222の物体側面の曲率半径(R7)=-30.90
(条件式(1)に関する数値)
22/f11=0.49
(条件式(2)に関する数値)
22/f21=-1.06
(条件式(3)に関する数値)
21=3.09,|f22|=3.29
∴f21<|f22
(条件式(4)に関する数値)
(Tw×Tt)/(zk×zz)=32.4
(条件式(5)に関する数値)
w/R4=0.56
(条件式(6)に関する数値)
t/R4=1.60
(条件式(7)に関する数値)
w/R7=-0.12
(条件式(8)に関する数値)
t/R7=-0.36
1=33.65
1=0.50 nd1=1.49 νd1=70.44
2=2.96
2=1.45
3=5.58
3=0.70 nd2=1.61 νd2=26.00
4=6.86(非球面)
4=5.62(広角端)〜2.03(中間域)〜0.41(望遠端)
5=2.01(非球面)
5=1.26 nd3=1.52 νd3=64.20
6=-6.19
6=0.09
7=-30.90(非球面)
7=2.10 nd4=1.61 νd4=26.00
8=2.23(非球面)
8=1.38(広角端)〜3.68(中間域)〜6.60(望遠端)
9=42.78(非球面)
9=1.68 nd5=1.53 νd5=56.24
10=-5.51(非球面)
10=0.50
11=∞
11=0.30 nd6=1.52 νd6=64.17
12=∞
12=0.89
13=∞(像面)
円錐係数(ε)および非球面係数(A,B,C,D)
(第4面)
ε=1.0,
A=0, B=-4.55×10-3
C=-5.43×10-4, D=-2.09×10-5
E=-7.84×10-6, F=5.85×10-7
(第5面)
ε=1.0,
A=0, B=-7.26×10-3
C=-2.09×10-4, D=-2.07×10-4
E=3.02×10-5, F=-1.52×10-6
(第7面)
ε=1.0,
A=0, B=5.80×10-3
C=5.66×10-3, D=-1.56×10-3
E=1.79×10-3, F=0
(第8面)
ε=1.0,
A=0, B=7.28×10-2
C=-4.26×10-2, D=2.58×10-2
E=-8.09×10-3, F=0
(第9面)
ε=1.0,
A=0, B=3.04×10-2
C=-5.43×10-2, D=2.99×10-2
E=-1.61×10-2, F=0
(第10面)
ε=1.0,
A=0, B=1.05×10-3
C=-3.92×10-3, D=3.47×10-4
E=-6.19×10-5, F=0
また、図13は、実施例2にかかるズームレンズの広角端における非点収差図および歪曲収差図である。図14は、実施例2にかかるズームレンズの広角端における倍率色収差図である。図15は、実施例2にかかるズームレンズの広角端における球面収差図である。図16は、実施例2にかかるズームレンズの中間域における非点収差図および歪曲収差図である。図17は、実施例2にかかるズームレンズの中間域における倍率色収差図である。図18は、実施例2にかかるズームレンズの中間域における球面収差図である。図19は、実施例2にかかるズームレンズの望遠端における非点収差図および歪曲収差図である。図20は、実施例2にかかるズームレンズの望遠端における倍率色収差図である。図21は、実施例2にかかるズームレンズの望遠端における球面収差図である。図中、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)、CはC線(λ=656.38nm)に相当する波長の収差を表す。そして、非点収差図における符号S,Mは、それぞれサジタル像面、メリジオナル像面に対する収差を表す。
なお、上記数値データにおいて、r1,r2,・・・・は各レンズ、絞り面などの曲率半径、d1,d2,・・・・は各レンズ、絞りなどの肉厚またはそれらの面間隔、nd1,nd2,・・・・は各レンズのd線(λ=587.6nm)における屈折率、νd1,νd2,・・・・は各レンズのd線(λ=587.6nm)におけるアッベ数を示している。
また、上記各非球面形状は、光軸と垂直な高さをH、面頂を原点としたときの高さHにおける光軸方向の変位量をX(H)とするとき、以下に示す式により表される。
Figure 2009237477
ただし、Rは近軸曲率半径、εは円錐係数、A,B,C,D,E,Fはそれぞれ2次,4次,6次,8次,10次,12次の非球面係数である。
以上説明したように、上記各実施例のズームレンズによれば、上記条件式を満足することで、温度変化が生じても光学性能が劣化することなく、常に高い光学性能を維持することが可能になる。
また、上記各実施例のズームレンズは、適宜非球面が形成されたレンズを用いて構成されていることにより、少ないレンズ枚数で諸収差を効果的に補正できるとともに、光学系の小型軽量化、製造コストの低減化を図ることができる。また、ズームレンズを構成するいずれかのレンズに樹脂材料を使用すれば、より一層の光学系の軽量化を図ることができる。
以上のように、この発明にかかるズームレンズは、携帯電話やPDAをはじめとする小型撮像装置に有用であり、特に、温度変化が著しい場所で使用される撮像装置に適している。
この発明の実施の形態にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例1にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例1にかかるズームレンズの広角端における非点収差図および歪曲収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの広角端における倍率色収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの広角端における球面収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの中間域における非点収差図および歪曲収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの中間域における倍率色収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの中間域における球面収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの望遠端における非点収差図および歪曲収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの望遠端における倍率色収差図である。 実施例1にかかるズームレンズの望遠端における球面収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例2にかかるズームレンズの広角端における非点収差図および歪曲収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの広角端における倍率色収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの広角端における球面収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの中間域における非点収差図および歪曲収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの中間域における倍率色収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの中間域における球面収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの望遠端における非点収差図および歪曲収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの望遠端における倍率色収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの望遠端における球面収差図である。
符号の説明
1,G11,G21 第1レンズ群
2,G12,G22 第2レンズ群
3,G13,G23 第3レンズ群
11,L21,L111,L121,L211,L221 第1レンズ
12,L22,L112,L122,L212,L222 第2レンズ
31,L131,L231 第3レンズ
STP 光学絞り
F フィルタ
IMG 像面

Claims (9)

  1. 物体側から順に配置された、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、
    前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行い、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    (1) f22/f11>0.35
    (2) f22/f21<−1.0
    (3) f21<|f22
    ただし、f11は前記第1レンズ群における第1レンズの焦点距離、f21は前記第2レンズ群における第1レンズの焦点距離、f22は前記第2レンズ群における第2レンズの焦点距離を示す。
  2. 物体側から順に配置された、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、
    前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行い、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    (4) (Tw×Tt)/(zk×zz)<40.0
    ただし、Twは前記ズームレンズの広角端における全長、Ttは前記ズームレンズの望遠端における全長、zkは前記ズームレンズにおける像高、zzは前記ズームレンズにおける変倍比を示す。
  3. 物体側から順に配置された、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズを備え全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、を備え、
    前記各レンズ群のうちいずれかひとつ以上のレンズ群を移動させることにより広角端から望遠端への変倍を行い、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    (1) f22/f11>0.35
    (2) f22/f21<−1.0
    (3) f21<|f22
    (4) (Tw×Tt)/(zk×zz)<40.0
    ただし、f11は前記第1レンズ群における第1レンズの焦点距離、f21は前記第2レンズ群における第1レンズの焦点距離、f22は前記第2レンズ群における第2レンズの焦点距離、Twは前記ズームレンズの広角端における全長、Ttは前記ズームレンズの望遠端における全長、zkは前記ズームレンズにおける像高、zzは前記ズームレンズにおける変倍比を示す。
  4. 前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記ズームレンズの望遠端における焦点距離をft、前記第1レンズ群における第2レンズの像面側面の曲率半径をR4とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかひとつに記載のズームレンズ。
    (5) fw/R4>0.5
    (6) ft/R4>1.0
  5. 前記第2レンズ群における第2レンズの物体側面の曲率半径をR7とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
    (7) −1<fw/R7<0
    (8) −3.5<ft/R7<0
  6. 前記第2レンズ群は前記第1レンズ群側に所定の口径を規定する光学絞りを備えており、
    広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群は像側方向に移動し中間領域で折り返したのち物体側へ移動し、前記第2レンズ群は物体側に移動し、前記第3レンズ群は不動であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかひとつに記載のズームレンズ。
  7. 前記第1レンズ群は物体側から順に配置された負レンズと正レンズとにより構成され、前記第2レンズ群は物体側から順に配置された正レンズと負レンズとにより構成され、前記第3レンズ群は正レンズにより構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかひとつに記載のズームレンズ。
  8. 前記ズームレンズは、少なくとも1面以上の非球面を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかひとつに記載のズームレンズ。
  9. 前記ズームレンズは、樹脂材料により形成されたレンズを少なくとも1枚以上備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかひとつに記載のズームレンズ。
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