JP5426353B2 - 防振機能を有するズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、特にデジタルカメラ、銀塩カメラ及びビデオカメラ等に用いられる防振機能を有するズームレンズに関するものである。
3から4倍程度のズーム比を有し、防振機能を備えたズームレンズとして、例えば以下の特許文献が挙げられる。
特開2007−78834号公報
特開2008−158321号公報
特開2007−108398号公報
しかしながら、一般的に、特許文献1や2に記載のズームレンズのような、所謂、負群先行型ズームレンズでは、F値が暗く、ズーム比を大きくすることが困難であり、またフォーカス方式として前玉繰り出し方式を採用しているために操作性を損なう問題があった。
また、所謂、正群先行型ズームレンズでインナーフォーカス方式を採用しているものとして、例えば、特許文献3に記載のズームレンズがある。しかしながら、特許文献3に記載された光学系では、F値が2.8と大口径であるが、5群構成であり、全長のコンパクト化が不十分であった。
本発明は、デジタル一眼レフカメラに最適なバックフォーカスを確保し、ズーム比が3倍程度であればズームの際にF値を固定することができ、またF値が広角端で明るく望遠端側で暗くなるもののズーム比を4倍程度まで確保することができる、防振機能を有する小型なズームレンズを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3と、正の屈折力を有する第4レンズ群L4とから構成され、広角側から望遠側へのズーミングにおいて、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が大きく、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が小さく、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が小さくなるよう第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4を光軸に沿って移動させ、該第3レンズ群L3は物体側から像側へ順に、正の屈折力の第3aレンズ成分L3aと、負の屈折力の第3bレンズ成分L3bと、正の屈折力の第3cレンズ成分L3cとからなり、該第3bレンズ成分L3bを光軸に対して略垂直方向に移動させることで像を光軸に対して垂直方向に移動させることが可能であり、物体距離無限遠から近距離物体へフォーカスする際、該第2レンズ群L2が物体側へ移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズを提供する。
0.61≦f3/ft<1.37 (1)
0.61<f3/f3a<1.71 (2)
0.26<|f3/f3b|<0.85 (3)
0.39<|f3b/f3c|<1.87 (4)
2.6≦ft/fw≦3.8 (7)
ただし、
ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離、
fwは広角端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離、
f3は前記第3レンズ群L3の焦点距離、
f3aは前記第3aレンズ成分L3aの焦点距離、
f3bは前記第3bレンズ成分L3bの焦点距離、
f3cは前記第3cレンズ成分L3cの焦点距離である。
また、前記第1レンズ群L1は以下の条件式を満足することが好ましい。
0.34<ft/f1<1.07 (5)
ただし、
f1は前記第1レンズ群L1の焦点距離、
ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離である。
また、前記第3bレンズ成分L3bは、少なくとも1つの非球面を含むことが好ましい。
また、前記第4レンズ群L4は、少なくとも1つの非球面を含み、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.466<f4/ft<1.459 (6)
ただし、
f4は前記第レンズ群L4の焦点距離、
ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離である。
また、広角端から望遠端にかけて絞り径を増大させることで、ズームの際にF値を固定することも可能となる。
本発明により、デジタル一眼レフカメラに最適なバックフォーカスを確保し、ズーム比が3倍程度であればズームの際にF値を固定することができ、またF値が広角端で明るく望遠端側で暗くなるもののズーム比を4倍程度まで確保することができる、防振機能を有する小型なズームレンズを提供することが可能となる。
本発明の実施例1の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例1の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例1の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例1の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例1の広角端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.108mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例1の広角端における無限遠合焦時で入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.108mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例1の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例1の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.269mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例1の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.269mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例2の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例2の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例2の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例2の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例2の広角端における無限遠合焦時で入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.139mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例2の広角端における無限遠合焦時で入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.139mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例2の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例2の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.295mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例2の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.295mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例3の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例3の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例3の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例3の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例3の広角端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.126mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例3の広角端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.126mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例3の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例3の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.260mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例3の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.260mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例4の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例4の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例4の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例4の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例4の広角端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.121mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例4の広角端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.121mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例4の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例4の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.262mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例4の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.262mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例5の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例5の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例5の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例5の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例5の広角端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.106mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例5の広角端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.106mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例5の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例5の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.262mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例5の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.262mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例6の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例6の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例6の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例6の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例6の広角端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.108mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例6の広角端における無限遠合焦時で入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.108mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例6の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例6の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.269mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例6の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.269mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例7の広角端におけるレンズ構成図である。 本発明の実施例7の広角端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例7の望遠端における無限遠合焦時での縦収差図である。 本発明の実施例7の広角端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例7の広角端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.123mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例7の広角端における無限遠合焦時で入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.123mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例7の望遠端における無限遠合焦時での通常時の横収差図である。 本発明の実施例7の望遠端における無限遠合焦時で、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.255mm移動させた防振時の横収差図である。 本発明の実施例7の望遠端における無限遠合焦時で、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.255mm移動させた防振時の横収差図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振機能を有するズームレンズについて説明する。
本実施形態に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3と、正の屈折力を有する第4レンズ群L4とから構成され、広角側から望遠側へのズーミングにおいて、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が大きく、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が小さく、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が小さくなるよう第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4を光軸に沿って移動させ、該第3レンズ群L3は物体側から像側へ順に、正の屈折力の第3aレンズ成分L3aと、負の屈折力の第3bレンズ成分L3bと、正の屈折力の第3cレンズ成分L3cとからなり、該第3bレンズ成分L3bを光軸に対して略垂直方向に移動させることで像を移動させることが可能であり、物体距離無限遠から近距離物体へフォーカスする際、該第2 レンズ群L2が物体側へ移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズである。
0.41<f3/ft<1.37 (1)
0.61<f3/f3a<1.71 (2)
0.26<|f3/f3b|<0.85 (3)
0.39<|f3b/f3c|<1.87 (4)
ただし、
ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離、
f3は前記第3レンズ群L3の焦点距離、
f3aは前記第3aレンズ成分L3aの焦点距離、
f3bは前記第3bレンズ成分L3bの焦点距離、
f3cは前記第3cレンズ成分L3cの焦点距離である。
条件式(1)は小型化と製造誤差による性能劣化緩和のため、第3レンズ群L3の焦点距離を規定したものである。条件式(1)の上限値を超え、第3レンズ群L3の焦点距離が長くなると、正の屈折力が弱くなり、第3レンズ群L3から射出される軸上光束は、発散光束となって第4レンズ群L4へ入射するため、第4レンズ群L4の径増大を招くだけでなく、広角端でのバックフォーカスが増加し、レンズ系全長が増大してしまう。
また、条件式(1)の下限値を超え、第3レンズ群L3の焦点距離が短くなると、正の屈折力が強くなるため、広角端において所望のバックフォーカスを確保することが困難になるだけでなく、製造誤差により、特に第3レンズ群L3偏芯時に性能が大きく劣化してしまう。
条件式(2)は第3aレンズ成分L3aの焦点距離を規定したものであり、条件式(2)の上限値を超え、正の屈折力が強くなると、負の球面収差やコマ収差が増大し、ズーム全域においてこれを良好に補正することが困難となる。
また、条件式(2)の下限値を超え、第3aレンズ成分L3aの焦点距離が長くなると、正の屈折力が弱くなり、第3aレンズ成分L3aから射出される軸上光束は第3bレンズ成分へ発散光束となって入射するため、第3bレンズ成分L3bの径が増大し、防振駆動パーツが大型化してしまう。
条件式(3)は第3bレンズ成分L3bの焦点距離を規定したものであり、条件式(3)の上限値を超え、第3bレンズ成分L3bの焦点距離が絶対値で短くなると、負の屈折力が強くなるため、防振時における偏芯コマ収差の補正が困難となる。
また、条件式(3)の下限値を超え、第3bレンズ成分L3bの焦点距離が絶対値で長くなると、負の屈折力が弱くなるため、防振敏感度が低くなり、防振時における第3bレンズ成分L3bの移動量が増大し、防振駆動パーツが大型化してしまう。
条件式(4)は小型化と高性能化を両立させるため、第3cレンズ成分L3cの焦点距離を規定したものである。本発明において、第3bレンズ成分L3bと、第3cレンズ成分L3cそれぞれで発生するペッツバール和は互いに相殺関係にあり、条件式(4)の上限値を超え、第3cレンズ成分L3cの焦点距離が短くなると、正の屈折力が強くなり、第3cレンズ成分L3cで発生する負のペッツバール和が増大し、第3bレンズ成分L3bで発生する正のペッツバール和に対して過剰補正となってしまうため、レンズ系全体の像面補正が困難になる。また、第3cレンズ成分L3cから射出される軸上光束は収斂光束となって第4レンズ群L4へ入射するため、広角端でのバックフォーカス確保が困難となる。
また、条件式(4)の下限値を超え、第3cレンズ成分L3cの焦点距離が長くなると、正の屈折力が弱くなり、第3レンズ成分L3cで発生する負のペッツバール和が小さくなるため、第3bレンズ成分L3bで発生する正のペッツバール和に対して補正不足となり、レンズ系全体の像面補正が困難となる。また、第3cレンズ成分L3cから射出される軸上光束は、発散光束となって第4レンズ群L4へ入射するため、第4レンズ群L4の径増大を招くだけでなく、広角端でのバックフォーカスが増加し、レンズ系全長が増大してしまう。
また、前記第1レンズ群L1は以下の条件式を満足することが好ましい。
0.34<ft/f1<1.07 (5)
ただし、
f1は前記第1レンズ群L1の焦点距離、
ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離である。
条件式(5)は小型化と高性能化を両立させるため、第1レンズ群L1の焦点距離を規定したものである。条件式(5)の上限値を超え、第1レンズ群L1の焦点距離が短くなると、正の屈折力が強くなるため、特に望遠端側において負の球面収差が増大し、補正が困難となる。
また、条件式(5)の下限値を超え、第1レンズ群L1の焦点距離が長くなると、正の屈折力が弱くなるため、第1レンズ群L1以降の倍率負担が小さくなり、レンズ系全長が増大してしまう。さらに、第1レンズ群L1の径増大も招いてしまう。
また、前記第3bレンズ成分は、少なくとも1つの非球面を有することで、防振時の、偏芯コマ収差の発生を抑制し、結像性能の劣化を小さく抑える。
本発明のズームレンズでは、第4レンズ群L4において、周辺画角にいくほど光束がよりレンズの周辺部を通過する。そのため、コマ収差や非点収差を効果的に補正するには、第4レンズ群L4内に、光軸からレンズ周辺部に向かい負の屈折力が強くなる、若しくは正の屈折力が弱くなる、少なくとも1つの非球面を設け、下記の条件式を満足することが好ましい。
0.466<f4/ft<1.459 (6)
ただし、
f4は前記第4レンズ群L4の焦点距離、
ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離である。
条件式(6)は、小型化と高性能化及び製造誤差による性能劣化緩和のため第4レンズ群L4の焦点距離を規定したものである。条件式(6)の上限値を超え、第4レンズ群L4の焦点距離が長くなると、正の屈折力が弱くなるため、バックフォーカスが長くなり、レンズ系全体の全長が増大してしまう。
また、条件式(6)の下限値を超えて、第4レンズ群L4の焦点距離が短くなると、正の屈折力が強くなるため、バックフォーカスが短くなり過ぎてしまうだけでなく、特に望遠端側でのコマ収差や非点収差の補正が困難となる。また、製造誤差により、特に第4レンズ群L4偏芯時において、コマ収差と非点収差の劣化が増大してしまう。
開口絞りは第2レンズ群L2と第3レンズ群L3との間に配置し、ズーミングにおいて、第3レンズ群L3と同一の移動を行うことにより、ズーム全域において所望の周辺光量を確保しつつ下光線コマフレアを良好にカットできるため、特に中間画角での性能を確保することができる。
また、前記開口絞りの径を広角端から望遠端にかけて増大させることで、ズーム比が3倍程度の場合、ズーム全域においてF値2.8程度に固定することができる。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L3a 第3aレンズ成分
L3b 第3bレンズ成分
L3c 第3cレンズ成分
S 開口絞り
I 像面
d d線
C C線
g g線
Fno Fナンバー
ΔS サジタル像面
ΔM メリジオナル像面
Y 像高
以下、数値実施例に係る防振機能を有するズームレンズについて図面をもとに説明する。
図1は、実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させる像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の平凸レンズの接合レンズからなる。
以下の表1に、実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
(全体諸元)において、fは焦点距離、FnoはFナンバー、2ωは画角(単位:°)を表す。(レンズ諸元)において、第1列Nは物体側から数えたレンズ面の順番、第2列Rはレンズ面の曲率半径、第3列Dはレンズ面間隔、第4列ndはd線(波長λ=587.6nm)での屈折率、第5列νdはd線(波長 λ=587.6nm)でのアッベ数を表す。また、r=0.0000は平面を表し、Bfはバックフォーカス、絞りは絞り面、*印は非球面を示し、空気の屈折率n=1.0000はその記載を省略する。
(無限遠撮影時における可変間隔)には、焦点距離fと可変間隔を示す。(条件式)には、各条件式の対応値を示す。
(非球面データ)には、面番号N、非球面の形状を次式で現した場合の非球面係数、コーニック係数を表す。
x=(h/r)/[1+{1−(1+k)(h/r)1/2]+Ah+Bh+Ch+Dh10
ただし、上式においてxは、面の頂点を基準にしたときの光軸からの高さhの位置での光軸方向の偏移であり、kはコーニック係数、A、B、C、Dは非球面係数であり、rは基準球面の曲率半径である。また、表において「E‐n」は「×10‐n」を示し、例えば「2.2283E‐05」は「2.2283×10‐5」を示す。なおこれらの符号は以降の実施例においても同様であるため実施例2以降の説明は省略する。
以下の全ての諸元の値において、記載している焦点距離f、曲率半径R、レンズ面間隔D、その他の長さは、特記のない場合「mm」を使用するが、光学系の比例拡大、比例縮小においても同等の光学性能が得られるのでこれに限られるものではない。なおこれらの符号は以降の実施例においても同様であるため実施例2以降の説明は省略する。
以下に実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
図2は、実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図3は、実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図4は実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図5は実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.108mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例1において、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図6は実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.108mm移動させた防振時の横収差図を示す。図7は実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図8は実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.269mm移動させた防振時の横収差図を示す。図9は実施例1に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.269mm移動させた防振時の横収差図を示す。
各収差図において、FnoはFナンバー、CはC線(波長λ=656.3nm)、dはd線(波長λ=587.6nm)、gはg線(波長 λ=435.8nm)、ΔMはd線のメリジオナル像面、ΔSはd線のサジタル像面をそれぞれ示す。なおこれらの符号は以降の実施例においても同様であるため説明は省略する。
図10は、実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させる像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の両凸レンズの接合レンズからなる。
以下に、実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
図11は、実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図12は、実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図13は実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図14は実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.139mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例2において、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図15は実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.139mm移動させた防振時の横収差図を示す。図16は実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図17は実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.295mm移動させた防振時の横収差図を示す。図18は実施例2に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.295mm移動させた防振時の横収差図を示す。
図19は、実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させる像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の両凸レンズの接合レンズからなる。
以下に、実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
図20は、実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図21は、実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図22は実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図23は実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.126mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例3において、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図24は実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.126mm移動させた防振時の横収差図を示す。図25は実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図26は実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.260mm移動させた防振時の横収差図を示す。図27は実施例3に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.260mm移動させた防振時の横収差図を示す。
図28は、実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させ像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の両凸レンズの接合レンズからなる。
以下に、実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353

図29は、実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図30は、実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図31は実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図32は実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.121mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例4において、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図33は実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.121mm移動させた防振時の横収差図を示す。図34は実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図35は実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.262mm移動させた防振時の横収差図を示す。図36は実施例4に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.262mm移動させた防振時の横収差図を示す。
図37は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させる像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の両凸レンズの接合レンズからなる。
以下に、実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
Figure 0005426353
図38は、実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図39は、実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図40は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図41は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.106mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例5おいて、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図42は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.106mm移動させた防振時の横収差図を示す。図43は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図44は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.262mm移動させた防振時の横収差図を示す。図45は実施例5に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.262mm移動させた防振時の横収差図を示す。
図46は、実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させる像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の両凸レンズの接合レンズからなる。
以下に、実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
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Figure 0005426353
Figure 0005426353
図47は、実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図48は、実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図49は実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図50は実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.108mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例6おいて、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図51は実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.108mm移動させた防振時の横収差図を示す。図52は実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図53は実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.269mm移動させた防振時の横収差図を示す。図54は実施例6に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.269mm移動させた防振時の横収差図を示す。
図55は、実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの広角端におけるレンズ構成図である。
前記第3bレンズ成分L3bは、光軸に対して略垂直方向に移動させることで、像面I上の像を光軸に対して略垂直方向に移動させる像ぶれ補正が可能であり、物体側から順に、負の両凹レンズと正の両凸レンズの接合レンズからなる。
以下に、実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの諸元値を示す。
Figure 0005426353
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Figure 0005426353
Figure 0005426353
図56は、実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図57は、実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の縦収差図を示す。図58は実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図59は実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.123mm移動させた防振時の横収差図を示す。実施例7おいて、防振レンズ群は第3bレンズ成分L3bである。図60は実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの広角端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.123mm移動させた防振時の横収差図を示す。図61は実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時の横収差図を示し、通常時の横収差図を示す。図62は実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に+0.255mm移動させた防振時の横収差図を示す。図63は実施例7に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端における無限遠合焦時に、入射角−0.2°相当の像ぶれ補正を行うために防振レンズ群を光軸に対して垂直方向に−0.255mm移動させた防振時の横収差図を示す。
Figure 0005426353

Claims (5)

  1. 物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3と、正の屈折力を有する第4レンズ群L4とから構成され、広角側から望遠側へのズーミングにおいて、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が大きく、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が小さく、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が小さくなるよう第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4を光軸に沿って移動させ、該第3レンズ群L3は物体側から像側へ順に、正の屈折力の第3aレンズ成分L3aと、負の屈折力の第3bレンズ成分L3bと、正の屈折力の第3cレンズ成分L3cとからなり該第3bレンズ成分L3bを光軸に対して略垂直方向に移動させることで像を光軸に対して垂直方向に移動させることが可能であり、物体距離無限遠から近距離物体へフォーカスする際、該第2レンズ群L2が物体側へ移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズ。
    0.61≦f3/ft<1.37 (1)
    0.61<f3/f3a<1.71 (2)
    0.26<|f3/f3b|<0.85 (3)
    0.39<|f3b/f3c|<1.87 (4)
    2.6≦ft/fw≦3.8 (7)
    ただし、
    ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離、
    fwは広角端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離、
    f3は前記第3レンズ群L3の焦点距離、
    f3aは前記第3aレンズ成分L3aの焦点距離、
    f3bは前記第3bレンズ成分L3bの焦点距離、
    f3cは前記第3cレンズ成分L3cの焦点距離である。
  2. 前記第1レンズ群L1は以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    0.34<ft/f1<1.07 (5)
    ただし、
    f1は前記第1レンズ群L1の焦点距離、
    ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離である。
  3. 前記第3bレンズ成分L3bは、少なくとも1つの非球面を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  4. 前記第4レンズ群L4は、少なくとも1つの非球面を含み、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    0.466<f4/ft<1.459 (6)
    ただし、
    f4は前記第レンズ群L4の焦点距離、
    ftは望遠端におけるレンズ全系の無限遠合焦時の焦点距離である。
  5. 広角端から望遠端にかけて絞り径を増大させることでズーム全域においてF値が固定可能となることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の防振機能を有するズームレンズ。
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