JP2009234376A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータの周りを簡素にした構造でありながら、車両が軽微な衝突をした場合にラジエータの損傷をより確実に防止できて修理費用を安くすることができる車体前部構造を提供する。
【解決手段】車体の前部にラジエータ2と車幅方向Wに沿うラジエータサポートアッパ3と車両の上下方向Zに沿うラジエータサポートサイド4とフロントバンパ5とを設け、フロントバンパ5に形成した外気取り入用開口18の周縁に車両後方側に突出する開口フランジ5Fを設け、後退するフロントバンパ5を受け止めるラジエータ保護部材30をラジエータサポートアッパ3とラジエータサポートサイド4とに架設してある。
【選択図】図2

Description

本発明は、
車体の前部にラジエータと車幅方向に沿うラジエータサポートアッパと車両の上下方向に沿うラジエータサポートサイドとフロントバンパとを設け、
前記ラジエータに外気を導く外気取り入用開口を前記フロントバンパに形成し、
前記外気取り入用開口の周縁に車両後方側に突出する開口フランジを設けてある車体前部構造に関する。
図9(a)に上記の車体前部構造の縦断面図を示し、図9(b)に自動車が軽微な衝突をしたときの前記車体前部構造の縦断面図を示してある。図9(b)に示すように、上記の車体前部構造を備えた自動車が軽微な衝突をしてフロントバンパ5が後退すると、フロントバンパ5の開口フランジ5Fやグリル22,23が後方のコンデンサ1(エアコン用ラジエータ)やラジエータ2に喰い込んでこれらを損傷させ、軽微な衝突であるにもかかわらずコンデンサ1やラジエータ2を交換しなければならなくなって修理費用が高くなるという問題がある。図9(a),図9(b)における符号3はラジエータサポートアッパ、18は上側外気取り入用開口、19は下側外気取り入用開口、15はアッパーバンパメンバ、17はロアーバンパメンバである。
そこで従来、特許文献1に開示されているように、軽微な衝突でフロントバンパが車両後方側に変形した場合、ラジエータが車両後方側に倒れてラジエータの損傷を回避するようにした技術が開発されていた。この技術ではラジエータサポートアッパにラジエータの上端部を嵌挿支持するブラケットを支持解除自在に設け、フロントバンパが車両後方側に変形・後退するに伴って、ブラケットによるラジエータの上端部の支持が解除されてラジエータが車両後方側に倒れるようにしてある。
特開平4−243628号公報
上記従来の構造によれば、ラジエータサポートアッパにラジエータの上端部を嵌挿支持するブラケットを支持解除自在に設けてあり、フロントバンパが車両後方側に変形・後退するに伴って、ブラケットによるラジエータの上端部の支持が解除されるようにしてあったために、ラジエータの周りの構造が複雑化していた。
本発明の目的は、ラジエータの周りを簡素にした構造でありながら、車両が軽微な衝突をした場合にラジエータの損傷を防止できて修理費用を安くすることができる車体前部構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
車体の前部にラジエータと車幅方向に沿うラジエータサポートアッパと車両の上下方向に沿うラジエータサポートサイドとフロントバンパとを設け、
前記ラジエータに外気を導く外気取り入用開口を前記フロントバンパに形成し、
前記外気取り入用開口の周縁に車両後方側に突出する開口フランジを設けてある車体前部構造であって、
後退する前記フロントバンパを前記ラジエータの車両前方側で受け止めるラジエータ保護部材を前記ラジエータサポートアッパとラジエータサポートサイドとに架設してある点にある。(請求項1)
この構成により、自動車が軽微な衝突をしてフロントバンパが後退すると、ラジエータ保護部材がラジエータの車両前方側でフロントバンパを受け止めてフロントバンパの開口フランジ等によるラジエータの損傷を防止する。
またラジエータ保護部材を車幅方向に沿うラジエータサポートアッパと、車両の上下方向に沿うラジエータサポートサイドとに架設してあるから、車両前方側のフロントバンパから押圧力を受けたラジエータ保護部材がラジエータサポートサイドの軸芯(上下方向に沿う軸芯)周りに後退揺動しようとしても、その後退をラジエータサポートアッパで抑制することができ、前記押圧力を受けたラジエータ保護部材がラジエータサポートアッパの軸芯(車幅方向に沿う軸芯)周りに後退揺動しようとしても、その後退をラジエータサポートサイドで抑制することができる。
その結果、ラジエータ保護部材が小型の部材であってもラジエータ保護部材の後退を抑制しやすくすることができる。しかも、ラジエータ保護部材の取り付けスパンが短くて済み、ラジエータ保護部材に求められる強度剛性を容易に確保することができる。これらによりラジエータ保護部材を小型化できる。そして、部品点数を少なくすることができてラジエータの周りの構造を簡素化することができる。
従って、ラジエータの周りを簡素にした構造でありながら、車両が軽微な衝突をした場合にラジエータの損傷をより確実に防止できて修理費用を安くすることができる。(請求項1)
本発明において、
車両前後方向で前記ラジエータ保護部材とフロントバンパの間に所定の間隔を空けてあると、ラジエータ保護部材を設けたにもかかわらず歩行者との衝突時にはフロントバンパを変形・後退させやすくすることができ、ラジエータ保護部材を設けてない構造に比べてフロントバンパによる衝突力の吸収が不十分になるのを回避することができる。(請求項2)
本発明において、
前記ラジエータ保護部材の前記フロントバンパに対する受け止め部を前記フロントバンパの開口フランジに車両後方側から対向させてあると、ラジエータに損傷を与えやすい開口フランジをラジエータ保護部材の受け止め部で受け止めることができて、ラジエータの損傷をより防止しやすくすることができる。(請求項3)
本発明において、
前記ラジエータ保護部材を、前記受け止め部と、前記ラジエータサポートサイドに取り外し自在に取り付ける横側取り付け部と、前記ラジエータサポートアッパに取り外し自在に取り付ける上側取り付け部とから構成して、前記受け止め部を前記横側取り付け部と上側取り付け部よりも車両前方側に突出させ、
車両前方側から見て前記受け止め部の一部分を前記外気取り入用開口内に配置して、後退する前記フロントバンパの開口フランジが前記受け止め部に乗り上がるように構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
ラジエータ保護部材の横側取り付け部をラジエータサポートサイドに取り付け、上側取り付け部をラジエータサポートアッパに取り付けることで、ラジエータ保護部材がラジエータサポートアッパとラジエータサポートサイドとに架設された状態になる。またラジエータ保護部材を受け止め部と横側取り付け部と上側取り付け部とから構成して、受け止め部を横側取り付け部と上側取り付け部よりも車両前方側に突出させてあるから、ラジエータ保護部材の剛性を向上させることができる。そして後退するフロントバンパの開口フランジがラジエータ保護部材の受け止め部に乗り上がるから、開口フランジをラジエータ保護部材の受け止め部で確実に受け止めて受け止め部から外れにくい方向にガイドすることができる。さらに横側取り付け部をラジエータサポートサイドに取り外し自在に取り付け、上側取り付け部をラジエータサポートアッパに取り外し自在に取り付けるから、修理の際には上側取り付け部と横側取り付け部をラジエータサポートサイドとラジエータサポートアッパから各別に簡単に取り外すことができるとともに新しいラジエータ保護部材と交換することができ、修理作業を簡単に行うことができる。(請求項4)
本発明において、
前記受け止め部の車幅方向内側の側部に車両前方側に突出する第1フランジを設けてあると、第1フランジが、後退するフロントバンパの開口フランジに喰い込み、開口フランジが受け止め部から車幅方向内側に外れるのを防止することができる。また、受け止め部に第1フランジを形成したことでラジエータ保護部材の剛性を強くすることができる。これによりラジエータ保護部材を薄肉に形成することができて軽量化と材料コストの低廉化を図ることができる。(請求項5)
本発明において、
前記受け止め部を、前記上側取り付け部から前下方に延びる前下がり傾斜壁と、前記横側取り付け部から立ち上がるとともに、前記前下がり傾斜壁の車幅方向外側の側部に連なる側壁とから構成し、
前記第1フランジを前記前下がり傾斜壁の車幅方向内側の側部に設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
前記受け止め部を、上側取り付け部から前下方に延びる前下がり傾斜壁と、横側取り付け部から立ち上がるとともに、前下がり傾斜壁の車幅方向外側の側部に連なる側壁とから構成し、第1フランジを前下がり傾斜壁の車幅方向内側の側部に設けてあるから、受け止め部の形状を簡素化でき、剛性を強くすることができ、しかもラジエータ保護部材をプレス加工によって簡単に形成することができる。(請求項6)
本発明において、
前記前下がり傾斜壁の下端部に車両前方側に突出する第2フランジを設け、
前記側壁の下端部に車幅方向外側に突出する第3フランジを設け、
前記横側取り付け部の下端部に車両前方側に突出する第4フランジを設け、
前記第1フランジと第2フランジと第3フランジと第4フランジの隣合うもの同士を互いに連ならせてあると、次の作用を奏することができる。(請求項7)
第1フランジだけでなく第2フランジ〜第4フランジをフロントバンパの開口フランジに喰い込ませることができ、開口フランジが受け止め部から車幅方向内側に外れるのをより防止しやすくすることができる。また第1フランジ〜第4フランジの隣合うもの同士を互いに連ならせたことでラジエータ保護部材の剛性をより強くすることができる。その結果、ラジエータ保護部材を薄肉に形成することができてより軽量化と材料コストのより低廉化とを図ることができる。(請求項7)
本発明において、
水平断面において、前記側壁を車両前方の端部側ほど車幅方向内側に位置する傾斜壁に構成してあると、後退するフロントバンパから受け止め部に押圧力が加わったときに側壁が車幅方向外側に広がりにくくなり、フロントバンパをラジエータ保護部材の受け止め部でより安定して受け止めることができる。(請求項8)
本発明において、
前記横側取り付け部と上側取り付け部を車両前後方向で位置ずれさせて、前記ラジエータサポートサイドとラジエータサポートアッパに各別に取り付けてあると、ラジエータ保護部材のラジエータサポートサイドとラジエータサポートアッパへの取付け強度を強くすることができる。(請求項9)
本発明において、
前記ラジエータ保護部材を前記外気取り入用開口の上部隅部の車両後方側に配置してあると、車両の外部から見え難い位置にラジエータ保護部材を配置することができ、車両の外観品質が向上する。またラジエータに損傷を与えやすい外気取り入用開口の上部隅部をラジエータ保護部材で受け止めやすくすることができる。(請求項10)
本発明によれば、ラジエータの周りを簡素にした構造でありながら、車両が軽微な衝突をした場合にラジエータの損傷をより確実に防止できて修理費用を安くすることができる車体前部構造を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、自動車の車体の前部にコンデンサ1(エアコン用ラジエータ)と、コンデンサ1の車両後方側のラジエータ2(図5(a)参照)と、車幅方向Wに沿うラジエータサポートアッパ3と、車両の上下方向Zに沿うラジエータサポートサイド4と、樹脂材で成形されたフロントバンパ5と、フロントフード28とを設けて車体前部構造を構成してある。
[車体前部構造]
詳しくは、車両前後方向に沿う左右一対のフロントサイドメンバ6の車両前方側Frの端部に、左右一対のラジエータサポートサイド4の上下方向中間部を各別に接合し、左右一対のラジエータサポートサイド4の上端部にラジエータサポートアッパ3を架設するとともに、下端部に車幅方向Wに沿うラジエータサポートロア7を架設し、ラジエータサポートアッパ3の左右中央部とラジエータサポートロア7の左右中央部に上下方向Zに沿うセンタメンバ8を架設してある。コンデンサ1とラジエータ2は車両前後方向視で長方形状の部品であり、左右一対のラジエータサポートサイド4とラジエータサポートアッパ3とラジエータサポートロア7に支持されている。各図における符号Z1は上方(上側)を示している。
図5(a)に示すように、ラジエータサポートアッパ3を下側が開放の断面コの字状に形成し、車両前後方向で対向する一対の側壁9,10のうち車両後方側の側壁10の下端部にフランジ10Fを張り出し形成してある。図6(a)に示すようにラジエータサポートサイド4は、車幅方向Wで対向する一対の側壁11,12と、両側壁11,12の車両前方側Frの端部同士を連結する縦壁13とを備えている。そして、車幅方向外側W2の側壁11を車幅方向内側W1の側壁12よりも車両後方側に延出させ、両側壁11,12の車両後方側の端部にフランジ11F,12Fを張り出し形成してある。
また、ラジエータサポートサイド4の前側接合面に断面四角形状の上側クラッシュボックス14を接合し、左右一対の上側クラッシュボックス14の前端部に、車両後方側が開放した断面コの字状のアッパーバンパメンバ15を車幅方向Wに沿う状態に架設してある。そしてラジエータサポートサイド4の下端部の前側接合面に断面四角形状の下側クラッシュボックス16を接合し、左右一対の下側クラッシュボックス16の前端部に、車両後方側が開放した断面コの字状のロアーバンパメンバ17を車幅方向Wに沿う状態に架設してある。この構造により、自動車が前突してアッパーバンパメンバ15やロアーバンパメンバ17から上側クラッシュボックス14と下側クラッシュボックス16に衝撃力が加わると、両クラッシュボックス14,16が圧潰して衝撃力を吸収する。
[フロントバンパ5の構造]
図1,図2に示すように前記フロントバンパ5は、左右中央上部に車幅方向Wに長い上側外気取り入れ用開口18を備え、左右中央下部に上側外気取り入れ用開口18よりも車幅方向Wに長い下側外気取り入れ用開口19を備えている。上側外気取り入れ用開口18と下側外気取り入れ用開口19は、コンデンサ1とラジエータ2の前方に配置され、これらの上側外気取り入れ用開口18と下側外気取り入れ用開口19を、車両前方側Frから見て上下逆の台形状に形成し、コンデンサ1とラジエータ2よりも車幅方向Wの長さを長くして、いずれの開口18,19の左右両端部も、コンデンサ1とラジエータ2の左右両端部よりも車幅方向外側W2に位置させてある。さらに、上下方向Zで上側外気取り入れ用開口18と下側外気取り入れ用開口19の間の左右中央部にライセンスプレート取付け部20を設け、フロントバンパ5の左右両端上部に左右一対の切欠き状のヘッドランプ収容凹部21を形成してある。
上側外気取り入れ用開口18内と下側外気取り入れ用開口19内とにはグリル22,23を設けてある。この上側外気取り入れ用開口18と下側外気取り入れ用開口19で後方のコンデンサ1とラジエータ2に車両前方側Frからの外気を導いている。上側外気取り入れ用開口18を通った外気は主にコンデンサ1の上半部とラジエータ2の上半部に向かって進み、下側外気取り入れ用開口19を通った外気は主にコンデンサ1の下半部とラジエータ2の下半部に向かって進む。
図5(a),図5(b)に示すように、上側外気取り入れ用開口18の周縁と下側外気取り入れ用開口19の周縁に車両後方側に突出する開口フランジ5Fをそれぞれ設けて、両開口18,19の見栄えを良くするとともに両開口18,19の周縁の強度を強くしてある。
[ラジエータの保護構造]
自動車が軽微な衝突をした場合、フロントバンパ5が車両前方側Frから力を受けて後退し、フロントバンパ5の開口フランジ5Fがコンデンサ1やラジエータ2に喰い込んでこれらを損傷させるおそれがあることから、軽微な衝突でラジエータ2が損傷することを防止するために車体前部にラジエータの保護構造を設けてある。
その構造について説明すると、図2〜図4に示すように、後退するフロントバンパ5をコンデンサ1とラジエータ2の車両前方側Frで受け止める左右一対のラジエータ保護部材30を、上側外気取り入れ用開口18の左右一対の上部隅部29の車両後方側に各別に配置して、各ラジエータ保護部材30をラジエータサポートアッパ3とラジエータサポートサイド4とに架設してある。
ラジエータ保護部材30は一枚の金属板をプレス加工して成形してあり、ラジエータサポートサイド4に取り外し自在に取り付ける横側取り付け部31と、ラジエータサポートアッパ3に取り外し自在に取り付ける上側取り付け部32と、フロントバンパ5に対する受け止め部33とから成る。受け止め部33は横側取り付け部31と上側取り付け部32よりも車両前方側Frに突出している。そして図2に示すように車両前方側Frから見て受け止め部33の一部分34a(後述の前下がり傾斜壁34の一部分)を上側外気取り入れ用開口18内に配置して、後退するフロントバンパ5の開口フランジ5Fが受け止め部33に乗り上がるようにしてある。
横側取り付け部31と上側取り付け部32は板面が車両前後方向を向き、互いに車両前後方向で位置ずれしている。これらをラジエータサポートサイド4の車両前方側Frを向く取付け面4Mと、ラジエータサポートアッパ3の車両前方側Frを向く取付け面3Mとに車両前方側Frから各別に重ね合わせて取付けボルト27で取り外し自在に固定してある。従って、修理の際にはラジエータ保護部材30を新しいラジエータ保護部材30と容易に交換することができる。
図2〜図5(a)に示すようにラジエータ保護部材30の受け止め部33を、上側取り付け部32から前下方に延びる前下がり傾斜壁34と、横側取り付け部31から立ち上がるとともに、前下がり傾斜壁34の車幅方向外側W2の側部に連なる側面視(車幅方向Wから見て)三角形状の側壁35とから構成してある。そして前下がり傾斜壁34の車幅方向内側W1の側部34Sに車両前方側Frに突出する第1フランジ34F1を設け、図2,図6(a)に示すように、水平断面において前記側壁35を車両前方の端部側ほど車幅方向内側W1に位置する傾斜壁に構成してある。
図2,図4に示すように、車両前方側Frから見て、前記前下がり傾斜壁34の車幅方向内側W1の側部34Sを、その側部34Sの上端部34S2以外の部分34S1が上下方向Zに沿い、前記上端部34S2が上端側ほど車幅方向内側W1に位置するように形成してある。そして、前記側部34Sをラジエータ2の通風部の外周縁2Sよりも車幅方向外側W2及び上側Z1に配置して、上側外気取り入れ用開口18を通る空気の流れがラジエータ保護部材30により妨げられないようにしてある。
また図5(a)に示すように両前後方向でラジエータ保護部材30とフロントバンパ5の間に所定の間隔を空け、ラジエータ保護部材30の受け止め部33をフロントバンパ5の開口フランジ5Fに車両後方側から対向させてある。つまり、前下がり傾斜壁34の車両前方側Frの面と、フロントバンパ5の開口フランジ5Fの後端やグリル22,23の後端との間隔Lを車両前後方向で数10mmに設定して、歩行者がフロントバンパ5に衝突した程度の力ではフロントバンパ5の開口フランジ5Fの後端やグリル22,23の後端がラジエータ保護部材30の前下がり傾斜壁34に接触することがないようにし、これにより、歩行者との衝突時にフロントバンパ5による衝突力の吸収が困難になるのを回避できるようにしてある。
図4に示すように、前下がり傾斜壁34の下端部に車両前方側Frに突出する第2フランジ34F2を設け、側壁35の下端部に車幅方向外側W2に突出する第3フランジ35Fを設け、横側取り付け部31の下端部に車両前方側Frに突出する第4フランジ31Fを設けて、第1フランジ34F1と第2フランジ34F2と第3フランジ35Fと第4フランジ31Fの隣合うもの同士を互いに連ならせてある。
上記の車体前部構造を備えた自動車が軽微な衝突をした場合、図5(a),図5(b)図6(b),図6(b)に示すように、衝突物50がフロントバンパ5を車両後方側に押圧してフロントバンパ5を車両後方側に変形・後退させる。そしてラジエータ保護部材30の受け止め部33がフロントバンパ5の開口フランジ5Fを受け止めて、コンデンサ1やラジエータ2への開口フランジ5Fの喰い込みを防止する。後退するフロントバンパ5の開口フランジ5Fはラジエータ保護部材30の受け止め部33の前下がり傾斜壁34に乗り上がる。その結果、コンデンサ1やラジエータ2の損傷を防止することができ、修理の際にコンデンサ1やラジエータ2を新しいものと交換する必要がなくなって修理費用を低廉化することができる。
[別実施形態]
(1) 図7に示すように、ラジエータ2が自動車の左右中心に対して自動車の左側(又は右側)に偏って配置されている構造では、上側外気取り入れ用開口18の両上部隅部29のうち、ラジエータ2が偏って配置された左側(又は右側)の前記上部隅部29の車両後方側にだけラジエータ保護部材30を配置してもよい。この別実施形態の構造ではラジエータ保護部材30の数は1個である。このようにラジエータ保護部材30の数は上記の実施形態で挙げた2個だけに限られず1個であってもよい。また3個以上であってもよい。左右一対のラジエータ保護部材30を、下側外気取り入れ用開口19の左右一対の下部隅部の車両後方側に各別に配置してあってもよい。
(2) 図8に示すように、前記上側取り付け部32をラジエータサポートアッパ3にブラケット26を介して取付けてあってもよい。例えば、前記ブラケット26を車両前方側Frが開放した断面ハット形状に形成することができ、ブラケット26の左右中央の膨出部25をラジエータサポートアッパ3の車両前方側Frを向く取り付け面3Mに溶接固着し、ブラケット26の左右両端部の取付けフランジ24にボルト挿通孔を形成するとともに、取付けフランジ24の車両後方側の面にナットを溶接固着し、左右一対の取付けボルト27で上側取り付け部32を取付けフランジ24に固定することができる。前記横側取り付け部31をラジエータサポートサイド4にブラケットを介して取付けてあってもよい。
(3) 前記コンデンサ1はエアコン用ラジエータであり、特許請求の範囲の「ラジエータ」に含まれる。つまり、コンデンサ1とラジエータ2を特許請求の範囲で「ラジエータ」と総称している。
自動車の前部を示す斜視図 ラジエータの保護構造を車両前方側から見た図 車体前部構造を示す斜視図 ラジエータ保護部材とその取付け構造を示す斜視図 (a)は図4のA−A断面図(b)は自動車が軽微な衝突をした場合のラジエータ保護部材の作用図 (a)は図4のB−B断面図(b)は自動車が軽微な衝突をした場合のラジエータ保護部材の作用図 別実施形態を示す図であり、ラジエータの保護構造を車両前方側から見た図 別実施形態を示す図であり、ラジエータ保護部材とその取付け構造を示す斜視図 (a)は従来の車体前部構造の縦断面図(b)は自動車が軽微な衝突をした場合の従来の車体前部構造の作用図
符号の説明
1,2 ラジエータ
3 ラジエータサポートアッパ
4 ラジエータサポートサイド
5 フロントバンパ
5F 開口フランジ
18 外気取り入用開口(上側外気取り入れ用開口)
29 外気取り入用開口の上部隅部
30 ラジエータ保護部材
31 横側取り付け部
31F 第4フランジ
32 上側取り付け部
33 受け止め部
34 前下がり傾斜壁
34a 受け止め部の一部分
34F1 第1フランジ
34F2 第2フランジ
34S 前下がり傾斜壁の車幅方向内側の側部(受け止め部の車幅方向内側の側部)
35 側壁
35F 第3フランジ
Fr 車両前方側
W 車幅方向
W1 車幅方向内側
W2 車幅方向外側

Claims (10)

  1. 車体の前部にラジエータと車幅方向に沿うラジエータサポートアッパと車両の上下方向に沿うラジエータサポートサイドとフロントバンパとを設け、
    前記ラジエータに外気を導く外気取り入用開口を前記フロントバンパに形成し、
    前記外気取り入用開口の周縁に車両後方側に突出する開口フランジを設けてある車体前部構造であって、
    後退する前記フロントバンパを前記ラジエータの車両前方側で受け止めるラジエータ保護部材を前記ラジエータサポートアッパとラジエータサポートサイドとに架設してある車体前部構造。
  2. 車両前後方向で前記ラジエータ保護部材とフロントバンパの間に所定の間隔を空けてある請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記ラジエータ保護部材の前記フロントバンパに対する受け止め部を前記フロントバンパの開口フランジに車両後方側から対向させてある請求項2記載の車体前部構造。
  4. 前記ラジエータ保護部材を、前記受け止め部と、前記ラジエータサポートサイドに取り外し自在に取り付ける横側取り付け部と、前記ラジエータサポートアッパに取り外し自在に取り付ける上側取り付け部とから構成して、前記受け止め部を前記横側取り付け部と上側取り付け部よりも車両前方側に突出させ、
    車両前方側から見て前記受け止め部の一部分を前記外気取り入用開口内に配置して、後退する前記フロントバンパの開口フランジが前記受け止め部に乗り上がるように構成してある請求項3記載の車体前部構造。
  5. 前記受け止め部の車幅方向内側の側部に車両前方側に突出する第1フランジを設けてある請求項4記載の車体前部構造。
  6. 前記受け止め部を、前記上側取り付け部から前下方に延びる前下がり傾斜壁と、前記横側取り付け部から立ち上がるとともに、前記前下がり傾斜壁の車幅方向外側の側部に連なる側壁とから構成し、
    前記第1フランジを前記前下がり傾斜壁の車幅方向内側の側部に設けてある請求項5記載の車体前部構造。
  7. 前記前下がり傾斜壁の下端部に車両前方側に突出する第2フランジを設け、
    前記側壁の下端部に車幅方向外側に突出する第3フランジを設け、
    前記横側取り付け部の下端部に車両前方側に突出する第4フランジを設け、
    前記第1フランジと第2フランジと第3フランジと第4フランジの隣合うもの同士を互いに連ならせてある請求項6記載の車体前部構造。
  8. 水平断面において、前記側壁を車両前方の端部側ほど車幅方向内側に位置する傾斜壁に構成してある請求項6又は7記載の車体前部構造。
  9. 前記横側取り付け部と上側取り付け部を車両前後方向で位置ずれさせて、前記ラジエータサポートサイドとラジエータサポートアッパに各別に取り付けてある請求項4〜8のいずれか一つに記載の車体前部構造。
  10. 前記ラジエータ保護部材を前記外気取り入用開口の上部隅部の車両後方側に配置してある請求項1〜9のいずれか一つに記載の車体前部構造。
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