JP2009231736A - バックグラインドフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビニル芳香族炭化水素−共役ジエン炭化水素共重合体の水素添加物30〜60重量%及びポリプロピレン系樹脂40〜70重量%を含むバックグラインド用基体フィルム、並びにその製造方法に関する。
【選択図】なし
Description
本発明のバックグラインド用基体フィルムは、ビニル芳香族炭化水素−共役ジエン炭化水素共重合体の水素添加物及びポリプロピレン系樹脂を含むことを特徴とする。かかる特徴を有していれば単層であっても2層以上の多層構造を有していてもよい。
本発明のバックグラインド用基体フィルムは、Tダイスまたは環状ダイスを使用した押出法やカレンダー法等、従来から用いられている方法で成形することが可能である。基材フィルムの厚み精度の点から考えると、Tダイスを使用した押出法が好ましいため、以下Tダイスを使用した押出法について説明する。
III.バックグラインドフィルム
得られるバックグラインド用基体フィルムの片方の表面上に公知の粘着剤をコートして粘着剤層が形成され、さらに該粘着剤層上に離型フィルムが設けられて、バックグラインドフィルムが製造される。粘着剤層の厚さは、例えば、10〜200μm程度、離型フィルムの厚さは、例えば、10〜100μm程度であればよい。
本発明のバックグラインド方法は、バックグラインドフィルムを半導体ウエハの表面(回路面)に貼着し、該半導体ウエハの裏面を研削し、半導体ウエハからバックグラインドフィルムを除去する。
<原料>
実施例及び比較例において下記の原料を用いた。
・スチレン−ブタジエンブロック共重合体水素添加物(SEBS):クレイトンポリマージャパン株式会社 MD6945
・スチレン−イソプロピレンブロック共重合体水素添加物(SIPS):クラレ株式会社製 ハイブラー 7311
・ポリプロピレン系樹脂(PP):サンアロマー株式会社製 PC412A
・ポリエステル系樹脂(PETG):イーストマンケミカル社製 PETG6763(テレフタル酸、エチレングリコールとCHDMを共重合体)
<反りの評価>
ウェハの代替として、常温(25℃)から50℃の温度域で、半導体ウェハと同程度に寸法安定性の良いポリイミド(PI)テープ(住友スリーエム株式会社製 スコッチポリイミドテープ No.5434、厚さ53μm)を使用した。
<ブロッキングの評価>
得られた基体フィルムの任意の場所から、たて100 mm×よこ30 mm(フィルムの流れ方向をたて方向、幅方向をよこ方向としてサンプルを切り出した)の大きさに測定用サンプルを2枚切り出した。2枚の測定用サンプルを、同一面(冷却ロールと接する面)同士がたて40 mm×よこ30 mm の面積で重なり合うようにし、この重なり合った測定用サンプルを2枚のガラス板で挟み、その上から、サンプルが重なり合っている部分に600 gの重りをのせた。これを40℃の恒温槽の中に入れ、7日間放置した。7日後、恒温槽より取り出したサンプルを、新東科学株式会社製剥離試験器(Peeling TESTER HEIDON−17)にセットし、引張り速度200 mm/minで、180度せん断剥離強度を測定し、4.9 N/10 mm以下であれば、ブロッキングなしとした。
SEBS 30重量%及びPP 70重量%をドライブレンドし、これを原料樹脂とした。原料樹脂をバレル温度180〜220℃の多層押出機に供給した。230℃のTダイスから押出し、設定温度40℃の引き取りロールにて冷却固化して、無延伸の状態で巻き取った。得られた基体フィルムの厚みは150μmであった。
表1に記載の樹脂組成及び配合割合にすること以外は実施例1と同様に処理して、実施例2〜8、比較例1〜5の単層基体フィルムを得た。
Claims (6)
- ビニル芳香族炭化水素−共役ジエン炭化水素共重合体の水素添加物及びポリプロピレン系樹脂を含むバックグラインド用基体フィルム。
- ビニル芳香族炭化水素−共役ジエン炭化水素共重合体の水素添加物30〜60重量%及びポリプロピレン系樹脂40〜70重量%を含む請求項1に記載のバックグラインド用基体フィルム。
- 厚みが50〜300μmである請求項1又は2に記載のバックグラインド用基体フィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のバックグラインド用基体フィルムの表面に粘着剤層及び離型フィルムを有するバックグラインドフィルム。
- 請求項4に記載のバックグラインドフィルムを半導体ウェハの表面(回路面)に貼着し、該半導体ウェハの裏面を研削し、半導体ウェハからバックグラインドフィルムを除去することを特徴とする半導体ウェハのバックグラインド方法。
- バックグラインド用基体フィルムの製造方法であって、ビニル芳香族炭化水素−共役ジエン炭化水素共重合体の水素添加物及びポリプロピレン系樹脂を含む樹脂を押出成形することを特徴とする製造方法。
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JPH11199840A (ja) * | 1998-01-16 | 1999-07-27 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 粘着テープ用基材、粘着テープ及び離型テープ付き粘着テープ |
JP2005174963A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体ダイシング用粘接着テープ |
JP2005191296A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Jsr Corp | バックグラインドテープ及び半導体ウェハの研磨方法 |
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