JP2009231500A - 太陽電池用基板とその製造方法および太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池用基板とその製造方法および太陽電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微結晶シリコン膜を光電変換層に適用した薄膜系の太陽電池を形成する場合に、所定の結晶方位配向性を有する光電変換層の薄膜形成を阻害しない太陽電池用基板を得ること。
【解決手段】薄膜の非晶質シリコンからなる第1の光電変換層10と薄膜の微結晶シリコンからなる第2の光電変換層14とを有する光電変換層が透明電極層4を介して形成される透明なガラス基板2からなる太陽電池用基板1において、透明電極層4が形成される側のガラス基板2の表面に曲率を有する所定の深さのU字形状の凹部を複数有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光電変換層が薄膜半導体からなる薄膜半導体太陽電池で使用される太陽電池用基板と、その製造方法に関するものである。また、この発明は、太陽電池用基板の製造方法で製造された太陽電池用基板を用いて太陽電池を製造する太陽電池の製造方法にも関する。
光電変換素子である薄膜系の太陽電池には、光電変換層(発電層)の種類によって薄膜シリコン系(たとえば、アモルファスシリコンや微結晶シリコン)や多結晶シリコン系などがある。このうち薄膜シリコン系の太陽電池は、ガラス基板や樹脂シートなどの透明支持基板の主表面上に、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)またはスズをドープした酸化インジウム(ITO)などの透明導電膜からなる透明電極層と、薄膜シリコン膜からなる光電変換層と、アルミニウム、銀または酸化亜鉛などからなる裏面電極層と、を順に積層して構成される。なお、ここでは、光電変換層を形成するための、透明電極層を形成した透明支持基板を太陽電池用基板ということにする。
この薄膜シリコン系の太陽電池の光電変換効率を高めるための方策として、光電変換層へ多くの光を取り込むために太陽電池用基板の透過率を高くすること、発生した電流を取り出すときの損失を低減するために太陽電池用基板の透明電極層の抵抗を低くすること、そして、太陽電池用基板による光電変換層での光閉じ込めを図ることが挙げられる。これらのうち、光電変換層での光閉じ込めとして、従来、光電変換層における光路長を長くし、光の収集効率を高めるために、太陽電池を構成する薄膜の界面に凹凸形状を形成することが行われている。
ここで、太陽電池を構成する薄膜の界面に凹凸形状を形成するために、適当な大きさの凹凸形状を有するようにテクスチャ化した透明電極層(太陽電池用基板)を形成する技術が用いられている。たとえば、サンドブラスタ法によって粗面化した太陽電池用基板の表面上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法や蒸着法などの成膜法によって透明電極層を形成する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、太陽電池用基板やこの太陽電池用基板上に形成される透明電極層の表面を、可視光の波長に相当する深さまでイオンビームにより加工して、凹凸形状を形成する方法も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平10−70294号公報 特開昭59−44877号公報
以上のように、従来のテクスチャ化された太陽電池用基板では、その基板表面が凹凸形状(ファセット形状)となっている。また、特許文献2に記載された透明性の基板表面を可視光の波長に相当する深さまでイオンビームにより加工した太陽電池用基板にあっては、加工された部分の表面の一部は、太陽電池用基板の主面に対して垂直に近い角度の面を有する構造となっている。このような表面が凹凸状などの形状を有する太陽電池用基板を用いて太陽電池を製造する際に、アモルファスシリコンのような良好な段差被覆性(カバレッジ)を有する薄膜を光電変換層に用いる場合には、垂直に近い角度を有する面が存在しても、その表面に薄膜を形成することができる。しかし、結晶の配向性が重要視される微結晶シリコン膜を上記のような太陽電池用基板表面に薄膜形成すると、結晶の配向性が崩れてしまうという問題点があった。つまり、光電変換層として微結晶シリコン膜を適用した太陽電池おいては、光電変換効率を高めるための太陽電池用基板の表面に形成された凹凸形状が却って光電変換層の薄膜形成を阻害してしまうという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、微結晶シリコン膜を光電変換層に適用した太陽電池を形成する場合に、所定の結晶方位配向性を有する光電変換層の薄膜形成を阻害しない太陽電池用基板を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる太陽電池用基板は、薄膜の光電変換層が透明電極層を介して形成される透明な基板からなる太陽電池用基板において、前記透明電極層が形成される側の表面に曲率を有する所定の深さのU字形状の凹部を複数有することを特徴とする。
この発明によれば、太陽電池用基板の表面に曲率を有するU字形状の溝を形成したので、光電変換層の一部に微結晶シリコン膜を適用した場合でも結晶の配向性を保った光電変換層を太陽電池用基板上に形成することができるという効果を有する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる太陽電池用基板の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる光電変換装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による太陽電池用基板を用いて形成した薄膜半導体太陽電池の一例を模式的に示す断面図である。太陽電池用基板1は、透明支持基板としてのガラス基板2と、このガラス基板2上に順に形成された透明な酸化膜などからなる透明性絶縁膜3と透明電極層4と、を含み、表面に曲率を有する所定の深さのU字形状の凹部または溝が複数形成されている。ここでは、図1に示すように、ガラス基板2の一主表面の断面が曲率を持つU字形状となっている。そして、この太陽電池用基板1のU字形状の構造が形成された側の面上に光電変換層10,14と、裏面電極層18と、が形成される。
ここで、透明支持基板としてよく用いられるガラス基板2に、ナトリウムなどのアルカリ金属が含まれているガラス基板2を用いる場合には、このアルカリ金属が透明電極層4中に拡散し、透明電極層4の電気伝導率を低下させる(抵抗が高くなる)。そのため、透明電極層4とアルカリ金属を含むガラス基板2との間に、アルカリ金属の拡散を防止する透明性の絶縁膜が拡散防止膜として使用される。ただし、ガラス基板2がナトリウムなどのアルカリ金属が含まれない無塩ガラス基板である場合には、拡散防止膜は不要となる。また、透明支持基板(ガラス基板2)側から入射した光の透明電極層4との界面での反射を低減するための反射防止膜が透明支持基板(ガラス基板2)と透明電極層4との間に形成されることもある。図1中の透明性絶縁膜3は、上記拡散防止膜や反射防止膜としての機能を有するものであり、必要に応じて設けられるものである。なお、ガラス基板2と透明電極層4の間に形成する透明性絶縁膜3は酸化膜に限られるものではない。
光電変換層10,14は、この実施の形態1では、非晶質シリコンと微結晶シリコンとから構成される。一般的に、光電変換層を薄膜で形成した薄膜太陽電池においては、非晶質シリコン層による光電変換層で短波長側の太陽光を吸収し、さらに、微結晶シリコン層による光電変換層で長波長側の太陽光を吸収することによって、いずれか一方の層を単独で用いた光電変換層の場合に比べ太陽電池の変換効率を高くしている。図1の例では、光電変換層は、p型非晶質シリコン層11、i型非晶質シリコン層12、n型非晶質シリコン層13から構成される第1の光電変換層10と、p型微結晶シリコン層15、i型微結晶シリコン層16、n型微結晶シリコン層17から構成される第2の光電変換層14と、が順に積層された構造となっている。
そして、微結晶シリコン層による第2の光電変換層14の上に取出電極を形成するための裏面電極層18が形成される。この図1では、裏面電極層18は、酸化亜鉛などからなる裏面透明導電膜19と、アルミニウムまたは銀などからなる裏面金属反射電極20とが順に形成された構成を有している。
上述したように、ガラス基板2の一主表面の断面が曲率を持つU字形状となっているため、ガラス基板2上に形成される薄膜(透明電極層4、光電変換層10,14および裏面電極層18)の表面の形状も、ガラス基板2の表面の形状を反映した形状になる。このようなU字形状の凹凸の表面を有する太陽電池用基板1を用いることによって、第2の光電変換層14を構成する微結晶シリコンを、結晶方位の配向性を保ったまま結晶成長させることが可能となる。
図2は、微結晶シリコンから構成される第2の光電変換層の界面付近の様子を模式的に示す拡大した断面図である。また、図3は、従来のファセット状の下地膜上に微結晶シリコン層を形成した場合の微結晶シリコン層の下部界面付近の様子を模式的に示す断面図である。この実施の形態1では、たとえば、太陽電池のi型微結晶シリコンとして望ましいと一般に言われている(220)の結晶方位配向性を持つ微結晶シリコンの薄膜を形成する場合について説明する。
図3に示されるように、従来例では太陽電池用基板の表面に形成された透明電極層4のファセット形状を反映し、非晶質シリコンからなる光電変換層の上に形成したp型微結晶シリコン層15の上面付近の断面形状は三角形状となる。この下地膜(p型微結晶シリコン層15)の上にi型微結晶シリコン層16を薄膜形成した場合には、薄膜形成の初期には下地膜の凹凸の面に沿って微結晶シリコン層16aが成長する。しかし、結晶成長が進むにつれ、同じ凹部内の他の面から成長した微結晶シリコン層16aとぶつかってしまう。この異なる面上に形成された微結晶シリコン層16a同士がぶつかった後、ようやく上向きに微結晶シリコン層16bの結晶が成長し、i型微結晶シリコン層16が形成される。
つまり、平板状の基板において所望の結晶配向性の薄膜を形成できる条件を用いても、凹凸形状を有する面上にi型微結晶シリコン層16を薄膜形成した場合には、初期の段階では、同じ凹部内の他の面から成長した微結晶シリコン層16a同士がぶつかってしまい、ガラス基板2の主面の方向に対して傾いた方向に(220)の結晶方位を有する微結晶シリコンが多く存在することになる(すなわち、微結晶シリコン層16aは(220)の結晶方位配向性を持たない微結晶シリコンが多く存在することになる)。その結果、微結晶シリコン層16a上に(220)の結晶方位配向性を有する微結晶シリコン層16bが成長したとしても、本来得られる結晶配向性を持つ微結晶シリコンの量は少なくなる。したがって、所望の膜特性、すなわち、光電変換層として所望の性能を得ることができなくなる問題点がある。
しかし、図1に示される実施の形態1によるU字形状の凹凸を形成した太陽電池用基板1上に第2の光電変換層14を形成することによって、図2に示されるように、基板面と平行でない角度の表面を有する領域では、横方向に成長した結晶からなる微結晶シリコン層16aがわずかに存在するが、薄膜形成の初期から上向きに成長する微結晶シリコン層16bを、図3の従来の場合に比して多く存在させることができる。その結果、光電変換層として所望の性能を得ることができる。
なお、図1に示すU字型の形状は立体的には、紙面に垂直な方向にこの形状を連続して形成した波形の形状であってもよいし、U字型の中心軸上に回転させてできる、くぼみ状の形状であってもよい。また、それぞれのU字形状の深さは、同じであってもよいし、異なるものであってもよい。このように、U字形状の深さを異ならせることで、非結晶シリコンからなる第1の光電変換層10および微結晶シリコンからなる第2の光電変換層14のそれぞれの光電変換層に適した波長領域の光を散乱させることができる。
この実施の形態1によれば、太陽電池用基板1の表面にその断面がU字形状の凹凸となるようにしたので、U字形状の凹凸を形成した表面上に形成する光電変換層が微結晶シリコン層であっても、凹凸のない基板表面上に形成する際の所望の結晶方位配向性となるような条件で、所望の結晶方位配向性を有する微結晶シリコン層を形成することができるという効果を有する。また、従来のファセット形状の表面を有する太陽電池用基板に太陽電池を形成した場合に比して、太陽光の光電変換効率を高めることができ、エネルギを有効利用することができるという効果も有する。
実施の形態2.
実施の形態1では、所望の結晶方位配向性を有する微結晶シリコン層を形成することが可能なU字形状の凹凸を有する太陽電池用基板について説明したが、この実施の形態2では、その太陽電池用基板の製造方法について説明する。
図4−1〜図4−3は、この実施の形態2による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。まず、図4−1に示されるように、透明支持基板であるガラス基板2上に、たとえばシリコンから作られた異なる平均粒径を持つ微粒子21(21a,21b)を均一に配置する。なお、この微粒子21としては酸化シリコンや金属による微粒子であってもよい。また、微粒子21を配置する方法として霧状に噴霧する方法や溶剤に混入させて塗布する方法などを用いることができるが、これら以外の方法を用いてガラス基板2上に微粒子21を配置させてもよい。たとえば、以下に示す方法でもガラス基板2上に均一に微粒子21を配置することができる。プラズマ中に微粒子21を導入すると、微粒子21に入射する電子のフラックスはイオンよりも多いため、微粒子21は負に帯電する。このような状態で、ガラス基板2を載置したステージに正電位を印加し、プラズマを消すことで、微粒子21はお互いに持つ負の電荷で反発しながらガラス基板2へと移動する。また、ガラス基板2には正電圧が印加されているため、誘電分極によってガラス基板2表面には正の電荷が誘起されている。その結果、ガラス基板2に到達した微粒子21は均一に配置され、さらに、ガラス基板2に誘起された正電荷と微粒子21の持つ負電荷による電気的な力で、微粒子21はガラス基板2上に結合し、微粒子21をガラス基板2上に配置することが可能となる。
ついで、図4−2に示されるように、ガラス基板2上に配置されたシリコンの微粒子21をマスクにしてガラス基板2を等方的にエッチングする。エッチングはウエットエッチングであっても構わないが、等方的なドライエッチングを用いてもよい。図5は、平行平板RF(Radio Frequency)プラズマによる基板処理装置の構成を模式的に示す図である。この平行平板RFプラズマによる基板処理装置30は、真空槽31内に2つの電極32,33を所定の間隔をおいて対向させて配置し、一方の電極32は接地され、他方の電極33はブロッキングコンデンサ34を介してRF電源35に接続される構造となっている。また、2つの電極32,33のうち一方の電極33は、ガラス基板2を保持可能な構成となっている。この真空槽31内の2つの電極32,33間の空間にエッチング可能なSF6やCF4などのエッチングガスを導入し、電極33に高周波を印加することで導入したガスをRF放電させてガラス基板2をエッチング可能な反応性プラズマ36を生成する。そして、この反応性プラズマ36を用いてガラス基板2の表面を、微粒子21をマスクとして等方的にエッチングする。このエッチングによって、ガラス基板2の表面には、断面形状がU字形状の凹部2a,2bが形成される。
その後、図4−3に示されるように、ガラス基板2表面上の微粒子21を除去し、U字形状の凹部2a,2bを有する凹凸状のガラス基板2表面上に透明性絶縁膜3、透明電極層4、を順にCVD法などの成膜方法によって形成することで太陽電池用基板1が得られる。なお、透明性絶縁膜3は、使用する基板の種類に応じて形成すればよい。また、基板表面上に透明性絶縁膜3と透明電極層4を形成すると、下地のU字形状の凹部を有する凹凸形状に応じて、透明性絶縁膜3と透明電極層4の表面にもU字形状の凹部を有する凹凸が形成される。
以上の等方的なエッチング処理工程において、平均粒径の異なる微粒子21a,21bを配置することによって、ガラス基板2表面に到達する反応性粒子(イオン・中性粒子)の量を変えることができる。つまり、粒径の大きい微粒子21aの付近では反応性プラズマ36に露出するガラス基板2の面積が大きいため、その表面に到達する反応性粒子を、粒径の小さい微粒子21bの付近のガラス基板2表面に比べて、多く入射させることができる。その結果、その領域でのエッチング深さは深くなる。つまり、マスクとなる微粒子21の粒径に比例して、U字形状の凹部の深さは深くなる。図4−2では、平均粒径の大きな微粒子21aがマスクされた領域に形成されるU字形状の溝2aは、平均粒径の小さな微粒子21bがマスクされた領域に形成されるU字形状の溝2bよりも深くなっている。そのため、平均粒径の異なる微粒子21a,21bを配置することで、異なる大きさのU字形状の凹部2a,2bを持つ太陽電池用基板1を形成することが可能となる。
図6は、図4−1でガラス基板表面に配置した微粒子の粒径分布の概略を示す図である。この図6において、横軸は微粒子の粒径を示し、縦軸は配置した微粒子の個数を示している。平均粒径の大きい微粒子21aは平均粒径の小さい微粒子21bよりも大きいため、ガラス基板2に均一に配置された大きい微粒子21aの個数は、小さい微粒子21bの個数よりも少ない。
また、微粒子21を作製する際、単一の粒径にすることは微粒子21の製造過程において困難であることから、粒径はある程度の分布を持つものであり、それは一般に正規分布に近い分布となる。そこで、ここでは、ある平均粒径の微粒子21は正規分布に従うものとする。ここで、大きい微粒子21aと小さい微粒子21bの平均粒径をそれぞれa1,a2とし、大きい微粒子21aと小さい微粒子21bの粒径の分散の平方根(以下、標準偏差という)をそれぞれs1,s2とする。正規分布の場合、大きい微粒子21aにおいて粒径が(a1−s1)から(a1+s1)の範囲に存在する微粒子21aの個数は全体の個数の約68%となり、粒径が(a1−2・s1)から(a1+2・s1)の範囲に存在する微粒子21aの個数は全体の個数の約95%に相当する。したがって、上記した異なる粒径の微粒子21a,21bを用いて、異なる深さのU字形状の凹部2a,2bを形成するというこの実施の形態2を有効なものとするには、大きい微粒子21aと小さい微粒子21bの粒径a1,a2と標準偏差s1,s2の間に次式(1)の関係があればよい。
a1≧a2+s1+s2 ・・・(1)
また、光電変換層10,14に取り込む光の波長λ1,λ2(λ1>λ2)を考慮し、さらに、次式(2)〜(3)の関係を満足するものとする。
a1−s1≦λ1≦a1+s1 ・・・(2)
a2−s2≦λ2≦a2+s2 ・・・(3)
以上の(1)〜(3)式を満たすように、大きい微粒子21aと小さい微粒子21bの粒径とその標準偏差を選択することによって、太陽光内の波長λ2からλ1の範囲の光の波長を散乱させるために必要な大きさで微結晶シリコンの結晶成長が容易なU字型の凹部を表面に持つ太陽電池用基板1を形成することができる。なお、上記した非晶質シリコンからなる第1の光電変換層10と、微結晶シリコンからなる第2の光電変換層14とを有する太陽電池においては、λ1=1,000nm、λ2=200nmとすることで、200nmから1000nmの範囲の光の波長を散乱させるU字形状の凹部を形成することができる。
なお、実施の形態2では、2種類の粒径の微粒子21a,21bを配置した場合について説明したが、n種類(nは、3以上の自然数)の粒径の微粒子21を配置した場合には、次式(4−1)〜(6)の関係を満たせばよい。
a1≧a2+s1+s2 ・・・(4−1)
a2≧a3+s2+s3 ・・・(4−2)
・・・
a(n−1)≧an+s(n−1)+sn ・・・(4−(n−1))
a1−s1≦1,000nm≦a1+s1 ・・・(5)
an−sn≦200nm≦an+sn ・・・(6)
(4−1)〜(6)式を満たすように、それぞれの微粒子21の粒径分布を決め、あるいは、(4−1)〜(6)式に相当する粒径分布を持つ微粒子21を用い、微粒子21の平均粒径や個数を調整することによって、特定の波長領域の光の散乱強度を大きくすることができる。
この実施の形態2によれば、異なる2種類以上の粒径を有する微粒子21を用いて、透明支持基板の表面をエッチングするようにしたので、透明支持基板の表面に異なる深さのU字形状の凹部2a,2bを形成することができるという効果を有する。また、これによって、200nm以上、1,000nm以下の光を散乱させることができるという効果も有する。
実施の形態3.
この実施の形態3では、実施の形態2とは異なる太陽電池用基板の製造方法について説明する。図7−1〜図7−3は、この実施の形態3にかかる太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。
まず、図7−1に示されるように、透明支持基板であるガラス基板2上に、シリコン酸化物からなる異なる粒径の微粒子22(22a,22b)を配置する。この微粒子22a,22bとしてシリコン微粒子を酸化したものを用いてもよいが、入手しやすいシリカなどの微粒子を用いてもよい。また、微粒子22a,22bとして、シリコン酸化物ではなく、シリコンや金属などの微粒子を用いてもよい。この微粒子22a,22bを配置する方法としては、実施の形態2で説明したような方法を用いることができる。
ついで、図7−2に示されるように、ガラス基板2上に配置された酸化シリコンの微粒子22a,22bをマスクにしてガラス基板2を等方的にエッチングする。このガラス基板2をエッチングするため工程は、実施の形態2の図5に示したプラズマによるドライエッチングなどを用いることができるが、この実施の形態3では他の方法によってエッチングする場合を説明する。
図8は、エッチングを行う基板処理装置の一例を模式的に示す図である。この基板処理装置40は、内部にエッチング処理を行うための溶液42を入れる処理槽41と、処理槽41内に所定の間隔をおいて対向して配置される一対の電極43,44と、電極43,44に電圧を印加する電源45と、を備える。電極44の一方は、透明支持基板(ガラス基板2)を保持可能な構成となっている。また、処理中は、両方の電極43,44が、溶液42中に浸漬された状態となるように、処理槽41内が溶液42で満たされる。
溶液42の一部または大部分が水酸基OH-にイオン化されており、さらに、微粒子22が混入している。一般に微粒子22は負に帯電することが多いため、実施の形態3では負に帯電した酸化シリコンの微粒子22を用いてエッチングを行う場合を例に挙げて説明する。
まず、電源45を用いて電極44および電極43にそれぞれ正の電圧と負の電圧を印加すると、ガラス基板2は誘電分極を起こし、電極43に接するガラス基板2表面で負に帯電し、その対向する表面で正に帯電する。ついで、溶液42中の負に帯電した微粒子22は電極43,44間に形成される電界によって電極43側に移動し、ガラス基板2表面に留まる。このとき、微粒子22同士は負の電荷により互いに反発するため、ガラス基板2表面に同じような間隔でもって均一に微粒子22が配置される。以上により、図7−1に示される微粒子22のガラス基板2表面への配置が行われる。なお、既に表面に微粒子22を帯電させたガラス基板2を基板処理装置40に設置した場合には、溶液42に微粒子22を混入させる必要はない。
また、上記電極43,44への電圧の印加によって電極43,44間に形成される電界によって、溶液42中の水酸基OH-イオンがガラス基板2に到達するため、それによりガラス基板2がエッチングされる。ガラス基板2が厚い場合は分極によって生じる電荷が小さいため、電極43と電極44の間隔を狭くするか、あるいは電圧印加初期時に電極43と電極44の間にガラス基板2を挟みこみ十分にガラス基板2を分極させた後、電極間隔を狭くした状態でエッチング処理を行う。
このエッチング処理において、酸化シリコンの微粒子22がマスクとして働き、ガラス基板2表面に、U字形状の凹部2a,2bを形成することができるが、ガラス基板2と酸化シリコンの微粒子22a,22bは、両者共にSiO2の組成を有するので、同時にエッチングされる。そのため、エッチングの進行とともにエッチャントはガラス基板2の表面に到達しやすくなり、ガラス基板2表面の凹凸の段差を大きくすることができる。
エッチングが終了すると、基板処理装置40の電源45を切るか、あるいは電源45の正負の極性を入れ替えることによって、ガラス基板2表面に付着した負に帯電した微粒子22を反発させて、ガラス基板2の表面から除去する。このようなエッチング処理を行った後、処理槽41からガラス基板2を取り出し、別途設けた処理装置により微粒子22の除去を行う。
その後、図7−3に示されるように、酸化シリコンの微粒子22を除去したガラス基板2上に、透明性絶縁膜3および透明電極層4を形成することで太陽電池用基板1を形成する。なお、透明性絶縁膜3は、ガラス基板2の種類や製造する太陽電池に求められる性能に応じて形成されるものであり、場合によっては、形成しなくてもよい。
なお、この実施の形態3で使用される異なる微粒子22a,22bの平均粒径の関係は、実施の形態2で説明した関係にあるものとする。
この実施の形態3によれば、酸化シリコンの微粒子22a,22bをマスクにしてOH-を含む溶液中で等方的なエッチングを行うようにしたので、実施の形態2と同様にガラス基板2表面にU字型の凹部2a,2bを形成することができるという効果を有する。また、エッチング工程において、ガラス基板2と同じ組成を有する酸化シリコンの微粒子22a,22bをマスクとして用いることによって、ガラス基板2と酸化シリコンの微粒子22a,22bが同時にエッチングされる。そのため、エッチングの進行とともにエッチャントはガラス基板2の表面に到達しやすくなり、ガラス基板2表面の凹凸の段差を大きくすることができるという効果を有する。
実施の形態4.
この実施の形態4では、透明支持基板の表面のU字型断面形状の中にさらに複数の小さなU字断面形状を持つ太陽電池用基板の製造方法について説明する。図9−1〜図9−5は、この実施の形態4にかかる太陽電池用基板の製造処理手順の一例を示す断面図である。
まず、図9−1に示されるように、透明支持基板であるガラス基板2上にある平均粒径の微粒子21aを配置する。また、微粒子21aはシリコン、酸化シリコン、または金属であってもよい。微粒子21aを配置する方法として、実施の形態2,3で示した方法などを選択することができる。
ついで、図9−2に示されるように、ガラス基板2上に配置された微粒子21aをマスクにしてガラス基板2を等方的にエッチングする。エッチング処理は実施の形態2,3で示したように、ドライエッチングであってもウエットエッチングであってもよい。エッチングが終了した後、ガラス基板2表面から微粒子21aを除去する。これによって、ガラス基板2の表面上には、ほぼ同じ深さのU字形状の溝からなる第1の凹部(溝)2aが形成される。
その後、図9−3に示されるように、微粒子21bを、エッチング処理を行ったガラス基板2の表面上に配置し、図9−2と同様なエッチング処理を行う。ここで、ガラス基板2上に配置した微粒子21bの平均粒径は微粒子21aの平均粒径よりも小さく、実施の形態2で示した粒径分布の関係にあるものとする。
図9−4に示されるように、微粒子21bをマスクとしたエッチング処理後、微粒子21bを除去することによって、ガラス基板2表面には、微粒子21aによって形成された大きい曲率のU字形状の第1の凹部2aの中に、第1の凹部2aの曲率よりも小さな曲率のU字形状の第2の凹部(溝)2cが形成される。なお、ここでの第1の凹部2aと第2の凹部2cの曲率の大小は、凹部の最大部分での寸法の大きさのことをいうものとする。その後、図9−5に示されるように、微粒子21bを除去したガラス基板2上に、透明性絶縁膜3および透明電極層4を形成することで太陽電池用基板1を形成する。また、透明性絶縁膜3は、ガラス基板2の種類や製造する太陽電池に求められる性能に応じて形成されるものであり、場合によっては、形成しなくてもよい。
この実施の形態4によれば、曲率の大きなU字形状の第1の凹部2a内に、それよりも曲率の小さなU字形状の第2の凹部2cを形成したので、単位面積当たりの光の散乱強度を大きくすることができるという効果を有する。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5による太陽電池用基板を用いて形成した薄膜半導体太陽電池の一例を模式的に示す断面図である。この太陽電池用基板1は、断面がほぼ同一の深さのU字形状の凹部(溝)2aが形成された透明支持基板としてのガラス基板2と、このガラス基板2の表面に配置された、U字形状の凹部2aの曲率よりも小さい平均粒径を有する微粒子21bからなる微粒子層23と、微粒子層23上に形成される透明性絶縁膜3および透明電極層4と、を備える。なお、透明性絶縁膜3は形成しなくてもよい。また、その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。なお、ここで微粒子21bの粒径と比較される凹部2aの曲率の大きさは、凹部2aの最大部分の径の大きさのことをいうものとする。
このような構造によれば、ガラス基板2のU字形状の凹部2aに微粒子21bを配置することで、ガラス基板2の上面の凹凸による段差を非常に少なくすることができる。これによって、このガラス基板2の上面に形成される透明性絶縁膜3または透明電極層4の上面の凹凸も非常に小さくでき、ほぼ平らな面とすることができる。その結果、光電変換層14として形成される微結晶シリコンの配向性を崩すことなく、太陽電池用基板1上に薄膜形成することが可能となる。
また、このような太陽電池用基板1を用いて製造した太陽電池によれば、ガラス基板2の表面に形成したU字形状の凹部2aによって長波長の光が散乱され、さらに、このU字形状の凹部2aの内部に配置した粒径の小さい微粒子21bによって短波長の光が散乱される。そのため、太陽電池への入射光を有効に光電変換層へと取り入れることができる。さらに、微粒子21bの屈折率をガラス基板2と異なるものにすることにより、反射防止の効果も期待できる。
つぎに、このような構成を有する太陽電池用基板1の製造方法について説明する。図11−1〜図11−4は、この実施の形態5による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。まず、図11−1に示されるように、透明支持基板であるガラス基板2上にある平均粒径を有する微粒子21aを配置する。また、微粒子21aはシリコン、酸化シリコンまたは金属のいずれであってもよい。この微粒子21aを配置する方法として、実施の形態2,3で示した方法などを選択することができる。
ついで、図11−2に示されるように、ガラス基板2上に配置された微粒子21aをマスクにしてガラス基板2を等方的にエッチングする。エッチング処理は実施の形態2,3で示したように、ドライエッチングでもよいし、ウエットエッチングでもよい。エッチング処理を終了した後、微粒子21aを除去する。なお、このエッチングによって、ガラス基板2の表面には、ほぼ同じ大きさのU字形状の凹部2aが形成される。
その後、図11−3に示されるように、微粒子21aよりも平均粒径の小さい誘電体からなる微粒子21bをガラス基板2上に配置して微粒子層23を形成する。この誘電体からなる微粒子21bとして、たとえばシリカや酸化シリコンを例示することができる。
ついで、図11−4に示されるように、微粒子層23上に透明性絶縁膜3および透明電極層4を形成することで太陽電池用基板1を形成する。なお、透明性絶縁膜3は、ガラス基板2の種類や製造する太陽電池に求められる性能に応じて形成されるものであり、場合によっては、形成しなくてもよい。
上述した説明では、微粒子21bを配置した上から透明性絶縁膜3を形成したが、ゾルゲル法を用いて微粒子21bを含む溶液を塗布し、それらを固化させることによって、微粒子層23とその上の透明性絶縁膜3とを一体的に形成してもよい。
この実施の形態5によれば、U字形状の凹部2aを表面に形成した透明支持基板上に、U字形状の凹部2aの曲率よりも小さい平均粒径を有する微粒子21bを配置した微粒子層23を形成し、その上に透明電極層4を形成したので、太陽電池用基板1の光電変換層を形成する側の面をほぼ平らにすることができる。その結果、微結晶シリコンからなる光電変換層を平らな基板上に形成することができるので、所望の結晶方位配向性を有する光電変換層を形成することができるという効果を有する。また、透明支持基板上のU字形状の凹部2aによって長波長の光を散乱し、微粒子層23中の微粒子21bによって短波長の光を散乱するようにしたので、太陽電池への入射光を有効に光電変換層へと取り入れることができるという効果も有する。
以上のように、この発明にかかる太陽電池用基板は、光電変換層を薄膜で形成する薄膜系の太陽電池の製造に有用である。
この発明の実施の形態1による太陽電池用基板を用いて形成した薄膜半導体太陽電池の一例を模式的に示す断面図である。 微結晶シリコンから構成される第2の光電変換層の界面付近の様子を模式的に示す拡大した断面図である。 従来のファセット状の下地膜上に微結晶シリコン層を形成した場合の微結晶シリコン層の下部界面付近の様子を模式的に示す断面図である。 この実施の形態2による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 この実施の形態2による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 この実施の形態2による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 平行平板RFプラズマによる基板処理装置の構成を模式的に示す図である。 図4−1でガラス基板表面に配置した微粒子の粒径分布の概略を示す図である。 この実施の形態3にかかる太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 この実施の形態3にかかる太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 この実施の形態3にかかる太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 エッチングを行う基板処理装置の一例を模式的に示す図である。 この実施の形態4にかかる太陽電池用基板の製造処理手順の一例を示す断面図である(その1)。 この実施の形態4にかかる太陽電池用基板の製造処理手順の一例を示す断面図である(その2)。 この実施の形態4にかかる太陽電池用基板の製造処理手順の一例を示す断面図である(その3)。 この実施の形態4にかかる太陽電池用基板の製造処理手順の一例を示す断面図である(その4)。 この実施の形態4にかかる太陽電池用基板の製造処理手順の一例を示す断面図である(その5)。 この発明の実施の形態5による太陽電池用基板を用いて形成した薄膜半導体太陽電池の一例を模式的に示す断面図である。 この実施の形態5による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 この実施の形態5による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 この実施の形態5による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 この実施の形態5による太陽電池用基板の製造方法の一例を模式的に示す断面図である(その4)。
符号の説明
1 太陽電池用基板
2 ガラス基板
2a,2b,2c U字形状の凹部(溝)
3 透明性絶縁膜
4 透明電極層
10 第1の光電変換層
11 p型非晶質シリコン層
12 i型非晶質シリコン層
13 n型非晶質シリコン層
14 第2の光電変換層
15 p型微結晶シリコン層
16 i型微結晶シリコン層
16a,16b 微結晶シリコン層
17 n型微結晶シリコン層
18 裏面電極層
19 裏面透明導電膜
20 裏面金属反射電極
21,21a,21b,22,22a,22b 微粒子
23 微粒子層

Claims (10)

  1. 薄膜の光電変換層が透明電極層を介して形成される透明な基板からなる太陽電池用基板において、
    前記透明電極層が形成される側の表面に曲率を有する所定の深さのU字形状の凹部を複数有することを特徴とする太陽電池用基板。
  2. 前記U字形状の凹部は、異なる曲率の複数種類の凹部からなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用基板。
  3. 前記凹部は、
    第1の曲率を有する第1の凹部と、
    前記第1の曲率よりも小さい第2の曲率を有し、前記第1の凹部内に形成される第2の凹部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用基板。
  4. 薄膜の光電変換層が透明電極層を介して形成される透明な基板からなる太陽電池用基板において、
    前記透明電極層が形成される側の表面に、曲率を有する所定の深さのU字形状の複数の凹部を有し、
    前記U字形状の凹部を形成した表面上に、前記凹部の曲率よりも小さい平均粒径を有する微粒子が配置された微粒子層を備えることを特徴とする太陽電池用基板。
  5. 薄膜の光電変換層が透明電極層を介して形成される透明な基板からなる太陽電池用基板の製造方法において、
    前記基板の表面に微粒子を所定の間隔で配置する微粒子配置工程と、
    前記微粒子をマスクとして、前記基板表面を等方的にエッチングするエッチング工程と、
    前記微粒子を除去する微粒子除去工程と、
    を含むことを特徴とする太陽電池用基板の製造方法。
  6. 前記微粒子配置工程では、異なる平均粒径の微粒子を複数種類配置することを特徴とする請求項5に記載の太陽電池用基板の製造方法。
  7. 異なる平均粒径の微粒子ごとに、前記微粒子配置工程から前記微粒子除去工程までの処理を実行することを特徴とする請求項5に記載の太陽電池用基板の製造方法。
  8. 薄膜の光電変換層が透明電極層を介して形成される透明な基板からなる太陽電池用基板の製造方法において、
    前記基板の表面に第1の平均粒径を有する第1の微粒子を所定の間隔で配置する微粒子配置工程と、
    前記第1の微粒子をマスクとして、前記基板表面を等方的にエッチングするエッチング工程と、
    前記第1の微粒子を除去する微粒子除去工程と、
    前記第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径を有する第2の微粒子を、エッチングした前記基板表面に配置して微粒子層を形成する微粒子層形成工程と、
    を含むことを特徴とする太陽電池用基板の製造方法。
  9. 第i(i=1〜n、nは2以上の自然数)の微粒子の平均粒径をaiとし、前記第iの微粒子の粒径分布の標準偏差をsiとし、太陽光に含まれる光の波長をλ1,λ2(λ1>λ2)としたときに、下記(1−1)〜(3)式に従う第1〜第nの微粒子を、前記基板表面上に配置することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の太陽電池用基板の製造方法。
    a1≧a2+s1+s2 ・・・(1−1)
    ・・・
    a(n−1)≧an+s(n−1)+sn ・・・(1−(n−1))
    a1−s1≦λ1≦a1+s1 ・・・(2)
    an−sn≦λ2≦an+sn ・・・(3)
  10. 請求項5〜9のいずれか1つに記載の太陽電池用基板の製造方法によって透明な基板を準備する工程と、
    前記基板の上に透明電極層を形成する工程と、
    前記透明電極層の上に光電変換層を形成する工程と、
    前記光電変換層の上に裏面電極層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
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