JP2005294289A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理に必要なコストや時間を低減することが可能な基板処理装置及び基板処理方法を提供する。
【解決手段】ウェハ1及び対向電極2は、処理槽4に容れられた溶液5に浸漬されている。溶液5は一部あるいは大部分が水酸基OH-にイオン化されており、さらにエッチングマスクとなる微粒子6が混入されている。ウェハ1には、溶液5中で対向配置された対向電極2との間で、パルス電源7によりパルス電圧が印加される。ウェハ1に印加される電圧は、参照電極3を用いて制御電源8により制御される。この電圧はパルス状であり、電圧が正の期間と電圧が負の期間とが交互に印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関し、特に、太陽電池用多結晶シリコン基板の表面を粗面化する技術に関する。
太陽電池などの光電変換素子においては、光を効率よく取り込むことは高性能化に必須となる。そのために、基板表面に微細な凹凸を施す手法が用いられる。これにより、表面が平坦である場合に比べて、入射した光が凹凸で複数回反射するので、より多くの光が吸収されることになる。
単結晶シリコン基板を用いる太陽電池においては、薬液を用いたウェットエッチングにより表面に微細な凹凸を施し、ピラミッド状のいわゆるテクスチャ構造を形成する。しかし、多結晶シリコン基板においては、結晶軸方位がそろっていないので、上記のような薬液を用いたウェットエッチングでは部分的にしかテクスチャ構造が作製できない。
そこで、従来の薬液を用いたウェットエッチングに代えて、フォトリソグラフィーを用いたエッチングにより多結晶シリコン基板の表面に均一に凹凸を形成する手法が、特許文献1等において提案されている。特許文献1の図4では、基板1及び対極17は、電解槽18内において、マスク用微粒子を分散させた電解液16に浸漬され、パルス電源19に接続されている。ここで、電解液16中のマスク用微粒子がプラス又はマイナスの電荷を有するかに応じて、基板1をそれぞれ負極又は正極とする。そして、所定の直流電圧を所定時間印加することにより、マスク用微粒子を電気泳動により基板1に付着(電着)させる。マスク用微粒子を電着させた基板1は、一旦、電解液16中から取り出し、別途ウェットエッチング装置あるいはドライエッチング装置を用いてエッチングを行う。さらに、エッチングを終えた後に、残留するマスク用微粒子の除去を行うことにより、粗面化した多結晶シリコン基板が得られる。
特開2000−261008号公報(第5頁、第4図)
上記の手法においては、基板1は、マスク用微粒子を電解液16中で付着された後に、一旦電解槽18から取り出され、別途設けられたウェットエッチングのための薬液槽やドライエッチングのためのRIE(Reactive Ion Etching)装置においてエッチングされる。即ち、微粒子を付着させる工程とこの微粒子をマスクとしてエッチングを行う工程とが別々の装置において行われるので、処理が煩雑になってしまう。従って、処理に必要なコストや時間が増加してしまうという問題点があった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものであり、処理に必要なコストや時間を低減することが可能な基板処理装置及び基板処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る基板処理装置は、処理対象となる基板表面に付着させた微粒子をマスクとし、処理液により前記基板表面をエッチングする基板処理装置であって、正電位に帯電させた前記微粒子を混在したOH-イオンを含む溶液を入れて前記溶液中に前記基板および前記基板に対向配置された対向電極を浸漬させる処理槽と、時間的に正負に変化する電圧を前記基板と前記対向電極との間に与える電源とを備えることを特徴とする。
本発明に係る基板処理装置は、処理対象となる基板表面に付着させた微粒子をマスクとし、処理液により前記基板表面をエッチングする基板処理装置であって、正電位に帯電させた前記微粒子を混在したOH-イオンを含む溶液を入れて前記溶液中に前記基板および前記基板に対向配置された対向電極を浸漬させる処理槽と、時間的に正負に変化する電圧を前記基板と前記対向電極との間に与える電源とを備えることを特徴とする。従って、処理槽に容れられた溶液に多結晶シリコン基板を浸漬させた状態で、微粒子の付着と微粒子をマスクとした多結晶シリコン基板のエッチングとを行うことできる。よって、多結晶シリコン基板のエッチングのための装置を別途用いる必要がなく、処理を容易に行うことが可能となるので、処理に必要なコストや時間を低減できる。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る基板処理装置100を示す模式図である。この基板処理装置100は、多結晶シリコン(ポリシリコン)からなる太陽電池用基板であるウェハ1の表面に微細な凹凸を与えて粗面化するためのものである。
図1において、ウェハ1及び対向電極2は、処理槽4に容れられた溶液5に浸漬されている。溶液5は一部あるいは大部分が水酸基OH-にイオン化されており、さらにエッチングマスクとなる微粒子6が混入されている。ウェハ1には、溶液5中で対向配置された対向電極2との間で、パルス電源7によりパルス電圧が印加される。ウェハ1に印加される電圧は、参照電極3を用いて制御電源8により制御される。
図2は、基板処理装置100により実現される、エッチングマスクとなる微粒子6のウェハ1表面への付着及びウェハ1のエッチングの様子を示した模式図である。図2(a)では、ウェハ1表面に微粒子6が付着した様子が示されている。また、図2(b)では、微粒子6の付着と同時に進行するウェハ1のエッチングの様子が示されている。図2(b)においては、溶液5中のOH-イオン11と、エッチングが進展したウェハ1のエッチング面12とが示されている。
ここで、微粒子6は、溶液5中において正に帯電しているものであればよく、アルミナや酸化ケイ素等の酸化物セラミックス、ポリスチレンやガラス等の絶縁物、あるいはアルミニウムや銅等の金属からなってもよい。微粒子6の粒径は、形成すべきエッチング面12の凹凸のサイズにより、0.1〜数百μmの大きさが選ばれる。溶液5は純水、好ましくはアルカリ性となるNaOH,NH3,NH4OH等の電解質を溶解させた水溶液が選ばれる。これにより、溶液5は、一部あるいは大部分が水酸基OH-にイオン化した状態となる。さらに溶液5中において、微粒子6の表面を正電位に帯電させるために、溶液のPHを調整するか、あるいはカチオン系の界面活性剤を添加する。
図3は、基板処理装置100においてウェハ1へ印加される電圧について説明するためのグラフである。図3(a)において、横軸は時間を、縦軸は電圧を、点線は電圧0をそれぞれ示している。即ち、点線の上側は正電圧であり、点線の下側は負電圧である。図3(a)に示されるように、この電圧はパルス状であり、電圧が正の期間32と電圧が負の期間31とが交互に印加される。また、図3(a)における期間32は、実際には、図3(b)に示すように短い正のパルス33と短い負のパルス34との櫛状の繰り返しにより設定される。
次に、本実施の形態に係る基板処理装置100を用いた基板処理方法について説明する。
まず、図3において負電圧を表す期間31について説明する。
ウェハ1に負の電圧が印加されると、溶液5中に混在している微粒子6は、上述したように予め正電位に帯電されているので、ウェハ1に引き寄せられその表面に付着する。一旦付着した微粒子6は、ウェハ1表面との間に働くファンデルワールス力により吸着状態を維持する。このとき、溶液5中の各々の微粒子6は、互いに同種の電荷を有するので、その電気的反発力により凝集が抑制され分散した状態で存在しており、従って、ウェハ1表面に分散して付着する。これにより、微粒子6は、図2(a)に示されるように、ウェハ1表面でほぼ等間隔に分散して付着する。従って、微粒子6を、ウェハ1表面において均一な凹凸のテクスチャ構造を形成するために適したエッチングマスクとして付着させることができる。このとき、溶液5中のOH-イオン11は、ウェハ1と同種の電荷を有することになるので、ウェハ1を衝撃することはない。
次に、図3において正電圧を表す期間32について説明する。
ウェハ1に正の電圧が印加されると、溶液5中のOH-イオン11は、ウェハ1と異種の電荷を有することになるので、ウェハ1に引き寄せられその表面を衝撃する。これにより、エッチングが行われる。また、ウェハ1表面に一旦付着した上記の微粒子6は、ウェハ1に正の電圧が印加されると、ウェハ1と同種の電荷を有することになるので、反発しウェハ1から離脱しようとする。しかし、図3(b)に示すように、期間32が短い正のパルス33と短い負のパルス34との櫛状の繰り返しにより設定されていると、パルス33のパルス幅を所定の値よりも小さくすることにより、微粒子6をウェハ1表面に吸着させた状態を維持することが可能となる。即ち、このパルス幅が所定の値よりも小さい場合には、微粒子6はその質量の大きさ故にパルス33の変化に追従できず、離脱する前にウェハ1が負電圧になってしまうので、微粒子6の吸着状態が維持される。一方、溶液5中のOH-イオン11は、その質量の小ささ故にパルス33の変化に追従できるので、ウェハ1を衝撃しエッチングが行われる。即ち、パルス33のパルス幅を、OH-イオン11は追従できるが微粒子6は追従できないような範囲に設定することにより、微粒子6を離脱させることなくOH-イオン11によるウェハ1のエッチングを行うことが可能となる。なお、図3(b)においては、パルス34のパルス幅が期間32にわたって同じである場合を示しているが、パルス34のパルス幅は、可変であってもよい。
上述したような期間31を有する負の電圧と期間32を有する正の電圧とを繰り返して所定時間印加することにより、微粒子6をマスクとしてOH-イオン11による等方的なウェットエッチングを行うことができる。これにより、図2(b)に示されるような形状のエッチング面12を最終的に得ることができる。また、図3(a)に示されるように正負に変化する一周期において、正の期間32を負の期間31より短くすることで、より等方的なウェットエッチングを行うことが可能となる。
エッチングが終了すると、ウェハ1を処理槽4から取り出し、別途設けられたウェットエッチング装置あるいはドライエッチング装置を用いて、微粒子6の除去を行う。これにより、凹凸のエッチング面12が形成されたテクスチャ構造のポリシリコンウェハが得られる。
このように、本実施の形態に係る基板処理装置100及びこれを用いた基板処理方法においては、時間的に正負に変化するパルス電圧をウェハ1に印加することにより、処理槽4に容れられた溶液5にウェハ1を浸漬させた状態で、微粒子6の付着と微粒子6をマスクとしたウェハ1のエッチングとを行っている。従って、ウェハ1のエッチングのための装置を別途用いる必要がなく、処理を容易に行うことが可能となる。よって、処理に必要なコストや時間を低減できる。
以下、具体例を用いて、本実施の形態を詳細に説明する。
水1リットルに対して0.1%のアンモニアを加えた水溶液に、粒径10μmのアルミナ微粒子を入れて処理溶液とした。この溶液を入れた処理槽内でのPHは約9となり、アルミナ微粒子は正電位に帯電した。さらに、微粒子の正電荷量を増大させるため、溶液にカチオン系の界面活性剤を添加した。処理槽には15cm角のポリシリコンウェハと、ウェハ1と同程度の大きさの対向電極を数cmの間隔をあけて浸漬し、それぞれをパルス電源に接続した。図3に示される電圧としては、負電圧が−数十V、正電圧が+数Vに変化するパルス電圧をウェハに印加した。又、負電圧を印加する期間(期間31)は数秒程度、正電圧を印加する期間(パルス33)は数百msec程度に設定した。以上の電圧を数分間印加して、微粒子の付着とウェハのエッチングをおこなった後、ウェハを引き上げた。引き上げたウェハは所定の処理をおこなって微粒子を除去し、ウェハ表面に凹凸のエッチング面を形成してテクスチャ構造を得た。得られたウェハの波長628nmにおける反射率は17%であった。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、パルス電源7によるパルス電圧を用いるが、パルス電圧に代えて高周波電源による交流電圧を用いてもよい。
図4は、実施の形態2に係る基板処理装置200を示す模式図である。図4は、図1において、パルス電源7に代えて、高周波電源41及びコンデンサ42を設置したものである。図4において、図1と同様の要素については同一の符号を付してしてあるので、それらのここでの詳細な説明は省略する。また、以下の動作説明においても、実施の形態1と同様の動作については、詳細な説明は省略する。
図5は、基板処理装置200においてウェハ1へ印加される電圧について説明するためのグラフである。図5において、横軸は時間を、縦軸は電圧を、点線は電圧0をそれぞれ示している。即ち、点線の上側は正電圧であり、点線の下側は負電圧である。図5に示されるように、この電圧は、時間的に電圧が正負に変化する三角関数状であり、次のような理由により、負にバイアスされる。
すなわち、溶液5中には、例えばNH4 +の正イオンに加えて正に帯電されている微粒子6と、OH-イオン11とで、電気的に中性になっている。この状態でウェハ1に高周波電圧を印加すると、重い微粒子6は高周波電圧に追従せず動かないが、軽いOH-イオン11やNH4 +イオンは高周波電圧の正負の電界に対応してウェハ1表面に集まる。しかしながら、溶液5中でのNH4 +イオンはOH-イオン11に比べて少ないため、ウェハ1表面にはOH-イオン11が多く集まることになる。その結果、ウェハ1表面の電位は負にバイアスされることになる。
次に、本実施の形態に係る基板処理装置200を用いた基板処理方法について説明する。
まず、図5において負電圧を表す期間51について説明する。
ウェハ1に負の電圧が印加されると、溶液5中に混在している微粒子6は、上述したように予め正電位に帯電されているので、実施の形態1と同様に、ウェハ1に引き寄せられその表面に付着する。
ここで、図5に示されるように、ウェハ1には、電圧を負の方向にシフトさせるような自己バイアス電圧53が発生する。従って、高周波電圧の1サイクルの変化には追従しないような大きな質量を有する微粒子6であっても、高周波電圧を所定時間印加することによりウェハ1表面に付着させることが可能となる。また、コンデンサ42は、直流成分をカットし交流成分のみを通すいわゆるブロッキングコンデンサとして動作するので、この自己バイアス電圧53によりウェハ1に電流が流れることを防止できる。
次に、図5において正電圧を表す期間52について説明する。
ウェハ1に正の電圧が印加されると、溶液5中のOH-イオン11は、ウェハ1と異種の電荷を有することになるので、実施の形態1と同様に、ウェハ1に引き寄せられその表面を衝撃する。これにより、エッチングが行われる。また、ウェハ1表面に一旦付着した上記の微粒子6は、ウェハ1に正の電圧が印加されると、ウェハ1と同種の電荷を有することになるので、反発しウェハ1から離脱しようとする。ここで、図5に示されるような高周波電圧の周波数を所定の値よりも小さくすることにより、微粒子6をウェハ1表面に吸着させた状態を維持することが可能となる。即ち、この期間52が所定の値よりも小さい場合には、微粒子6はその質量の大きさ故に高周波電圧の変化に追従できず、離脱する前にウェハ1が負電圧になってしまうので、微粒子6の吸着状態が維持される。一方、溶液5中のOH-イオン11は、その質量の小ささ故に高周波電圧の変化に追従できるので、ウェハ1を衝撃しエッチングが行われる。即ち、高周波電圧の周波数を、OH-イオン11は追従できるが微粒子6は追従できないような範囲に設定することにより、実施の形態1と同様に、微粒子6を離脱させることなくOH-イオン11によるウェハ1のエッチングを行うことが可能となる。
このように、本実施の形態に係る基板処理装置200及び基板処理方法においては、パルス電源7によるパルス電圧に代えて高周波電源41による交流電圧を用い、且つ、コンデンサ42を介することにより自己バイアス電圧53の直流成分をカットしている。従って、直流成分による電流がウェハ1に流れることを防止できるので、実施の形態1の効果に加えて、ウェハ1の損傷を低減できるという効果を有する。
以下、具体例を用いて、本実施の形態を詳細に説明する。
ウェハには高周波電源を用いて、振幅が数十V、周波数が10MHzの高周波電圧を印加した。以上の高周波電圧を数分間印加して、微粒子の付着とウェハのエッチングをおこなった後、ウェハを引き上げた。引き上げたウェハは所定の処理をおこなって微粒子を除去し、ウェハ表面に凹凸のエッチング面を形成してテクスチャ構造を得た。得られたポリシリコンウェハの波長628nmにおける反射率は18%であった。
<実施の形態3>
実施の形態1,2に係るウェハ1は多結晶シリコンからなるが、その表面は金属層で覆われていてもよい。
図6は、実施の形態3に係るウェハ1aを示す断面図である、ウェハ1aは、多結晶シリコンからなるウェハ1の表面を、アルミニウムやタングステン等からなる厚みが10nm程度の金属層61で覆ったものである。導電性の高い金属層61で覆うことによりウェハ1aの表面電位を均一にすることができるので、エッチングマスク用の微粒子6をウェハ1aの表面により均一に分散させて付着させることが可能となる。実施の形態1,2において説明したようなOH-イオン11によるエッチングのときには、まずこの金属層61がOH-イオン11により除去された後に、その下層の多結晶シリコンがエッチングされる。
このように、本実施の形態に係るウェハ1aにおいては、導電性の高い金属層61で覆うことにより表面電位を均一にすることができるので、エッチングマスク用の微粒子6をより均一に分散させて付着させることが可能となる。従って、このウェハ1aを用いることにより、凹凸のエッチング面12がより均一に形成されたテクスチャ構造のポリシリコンウェハを得ることが可能となる。
なお、以上においては、多結晶シリコンからなるウェハ1を例として説明を行ったが、ウェハ1は、多結晶シリコンに限らず、他の材質からなってもよい。
また、以上においては、エッチング終了後のウェハ1,1aからの微粒子6の除去は別途設けられたウェットエッチング装置あるいはドライエッチング装置を用いて行われる旨の説明を行ったが、これらのエッチング装置を用いることなく微粒子6の除去を行うことも可能である。即ち、エッチング終了後に、処理槽4において、ウェハ1,1aに正の電圧を長時間印加することにより、反発力により微粒子6を離脱させることができる。さらに、この正の電圧を印加した状態でウェハ1,1aを処理槽4から引き上げることにより、微粒子6の再付着を防ぐことが可能となる。
このような処理を行うことにより、エッチング装置を別途用いることなく、微粒子6を付着させる工程と微粒子6をマスクとしてエッチングを行う工程とに加えて、微粒子6を離脱させる工程を処理槽4を用いて行うことができる。従って、微粒子6の離脱のための装置を別途用いる必要がなく、処理をさらに容易に行うことが可能となる。よって、処理に必要なコストや時間をさらに低減できる。
以下、具体例を用いて、本実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1に係る具体例に記載した処理によりエッチングが完了したウェハは、次に正の電圧+数十Vを数分間印加され、さらにその電圧を印加した状態で処理槽から引き上げられた。これによりマスクとなっていた微粒子は完全に離脱し、再付着することなくウェハ表面から除去された。
実施の形態1に係る基板処理装置を示す模式図である。 実施の形態1に係る基板処理装置による付着及びエッチングを示す模式図である。 実施の形態1に係る基板処理装置においてウェハへ印加される電圧を示すグラフである。 実施の形態2に係る基板処理装置を示す模式図である。 実施の形態2に係る基板処理装置においてウェハへ印加される電圧を示すグラフである。 実施の形態3に係るウェハを示す断面図である。
符号の説明
1,1a ウェハ、2 対向電極、3 参照電極、4 処理槽、5 溶液、6 微粒子、7 パルス電源、8 制御電源、11 OH-イオン、12 エッチング面、31,32,51,52 期間、33,34 パルス、41 高周波電源、42 コンデンサ、53 自己バイアス電圧、61 金属層、100,200 基板処理装置。

Claims (10)

  1. 処理対象となる基板表面に付着させた微粒子をマスクとし、処理液により前記基板表面をエッチングする基板処理装置であって、
    正電位に帯電させた前記微粒子を混在したOH-イオンを含む溶液を入れて前記溶液中に前記基板および前記基板に対向配置された対向電極を浸漬させる処理槽と、
    時間的に正負に変化する電圧を前記基板と前記対向電極との間に与える電源と
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記基板に与える電圧はパルス状に正負に変化する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記基板に与える電圧が正負に変化する一周期において、正の期間は、前記基板に与える電圧が負の期間より短い
    ことを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記基板に与える電圧が正の期間において、前記基板には櫛状に繰り返す短い正のパルス電圧と短い負のパルス電圧とが与えられる
    ことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記基板に与える電圧が正の期間において、前記短い負のパルス電圧のパルス幅は可変する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記電源からの電圧はブロッキングコンデンサを介して前記基板に与えられる
    ことを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記基板は多結晶シリコン基板である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記基板はその表面に金属層を有する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  9. OH-イオンを含み、且つ正電位に帯電された微粒子が混在させられた溶液中に、基板と対向電極とを浸漬させる工程と、
    前記基板に負電圧を与えることにより前記基板に前記微粒子を付着させる工程と、
    前記基板に正電圧を与えることにより前記微粒子をマスクとして前記基板を前記OH-イオンでエッチングするエッチング工程と
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
  10. 請求項9に記載の基板処理方法であって、
    前記エッチング工程の後に、前記基板に正電圧を与えながら前記溶液中から前記基板を取り出す工程
    をさらに備えることを特徴とする基板処理方法。
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