JPH1070294A - 太陽電池用基板およびその製造方法 - Google Patents

太陽電池用基板およびその製造方法

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JPH1070294A
JPH1070294A JP8226809A JP22680996A JPH1070294A JP H1070294 A JPH1070294 A JP H1070294A JP 8226809 A JP8226809 A JP 8226809A JP 22680996 A JP22680996 A JP 22680996A JP H1070294 A JPH1070294 A JP H1070294A
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solar cell
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unevenness
abrasive grains
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Hitoshi Sannomiya
仁 三宮
Kei Kajiwara
慶 梶原
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】非晶質シリコン太陽電池に好適な凹凸を、高温
処理を用いることなく、高速で形成できるとともに、薄
膜に亀裂を生じさせることなく、効率の高い太陽電池を
提供できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 太陽電池が形成される基板1の表面を、
砥粒2を用いてサンドブラスト処理を行って平均段差3
μ以上の凹凸状に形成した後に、前記砥粒2よりも粒径
の小さな砥粒3を用いてサンドブラスト処理を行って平
均段差0.5μm以下の凹凸状に形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池用基板お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池、例えば非晶質シリコン太陽電
池は、100℃〜200℃程度の比較的低温で形成でき
るために、様々な基板を用いることが可能であり、通
常、ガラス基板やステンレス基板がよく用いられる。非
晶質シリコン太陽電池は、効率が最大となる時の光吸収
層である非晶質シリコン層の膜厚が、例えば500nm
程度と薄いために、効率向上には、この膜厚で光の吸収
量を増加させることが重要となる。
【0003】このため、ガラス基板上に凹凸のある透明
電極を形成したり、ステンレス基板上に凹凸のある表面
を形成したりすることにより、非晶質シリコン膜中での
光の光路長を増加させることが従来行われてきた。
【0004】例えば、特開昭58−57756号公報、
特開昭59−159574号公報等には、基板上に凹凸
のある透明電極を形成する方法が記載されており、ま
た、特開平7−122764号公報には、ガラス基板に
直接凹凸を形成する方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、ガラス基板上
に凹凸のある透明電極を形成する一般的な方法として
は、常圧CVD法により透明電極としてSnO2を形成
する方法があげられ、この方法は、簡便な方法ではある
が、その形成温度が500℃程度の高温を必要とするこ
とから、強化ガラス上に形成できず、通常の強化してい
ないガラスを用いなければならないという問題点があっ
た。これは強化ガラスが300℃以上の高温では強化が
鈍ってしまうからである。
【0006】太陽電池モジュールは、雹などの衝撃に耐
える必要があるため、表面に強化ガラスが必要であり、
したがって、常圧CVD法によって凹凸のある透明電極
を形成する従来の方法では、通常の強化していないガラ
ス基板を用いて形成し、さらに、これに強化ガラスを貼
り合わせる必要があり、太陽電池モジュールは、強化ガ
ラスと通常のガラスの二重構造となってしまい、製造コ
ストが増加するという問題点があった。
【0007】さらに光を十分散乱させるためには、透明
電極の膜厚を1μm程度形成する必要があり、形成に時
間を要するとともに、材料費がかさむという問題点があ
った。
【0008】また、ガラス基板に、直接凹凸を形成する
方法では、透明電極で形成するような微小な凹凸を形成
する方法がなく、例えば、上述の特開平7−12274
号公報においては、ガラス基板に対してサンドブラスト
法で凹凸を形成しているが、1回のサンドブラスト処理
では凹凸の突起が鋭くなるために、素子製作の際に薄膜
に亀裂が生じるという問題点があった。
【0009】一方、ステンレス基板に、Agを蒸着やス
パッタリングによって凹凸状に形成する方法では、30
0℃以上の高温が必要となるために、基板の昇温、降温
に時間がかかったり、基板の反りといった問題があっ
た。
【0010】さらにステンレス基板等の金属基板の場合
には表面に傷があるために、歩留まり向上のために研磨
処理が必要であり、コストアップの要因となっていた。
【0011】本発明は、上述のような技術的課題に鑑み
て為されたものであって、非晶質シリコン太陽電池に好
適な凹凸を、高温処理を用いることなく、高速で形成で
きるとともに、薄膜に亀裂を生じさせることなく、効率
の高い太陽電池を提供できるようにすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0013】すなわち、本発明の太陽電池用基板は、太
陽電池を形成する基板の表面が、凹凸状、好ましくは、
平均段差が3μm以上の凹凸状に形成されるとともに、
該凹凸状の表面が、該凹凸状の平均段差よりも小さな平
均段差、好ましくは、0.5μm以下の平均段差の凹凸
状に形成されるものである。
【0014】また、本発明の太陽電池用基板の製造方法
は、太陽電池を形成する基板の表面を、砥粒、好ましく
は、粒径50μm以上の砥粒を用いてサンドブラスト処
理を行って凹凸状に形成した後に、前記砥粒よりも粒径
の小さな砥粒、好ましくは、粒径20μm以下の砥粒を
用いてサンドブラスト処理を行って前記凹凸状の平均段
差よりも小さな平均段差の凹凸状に形成するものであ
る。
【0015】本発明の太陽電池用基板によれば、凹凸状
の基板の表面に、それよりも小さな段差の凹凸を形成す
るので、小さな段差の凹凸による光の散乱効果に加え
て、大きな段差の凹凸によって光の散乱効果が一層増大
することになり、本発明の太陽電池用基板を用いて製作
された太陽電池の効率が向上することになる。
【0016】本発明の太陽電池用基板の製造方法によれ
ば、サンドブラスト法によって基板に直接凹凸を形成す
るので、凹凸のある透明電極を形成する従来の方法に比
べて、凹凸の制御が容易であるとともに、室温での処理
が可能となり、強化ガラス上に凹凸を形成できることに
なる。
【0017】また、1回目のサンドブラスト処理の後
に、粒径の小さな砥粒を用いて再びサンドブラスト処理
を行うので、素子製作の際に薄膜に亀裂が生じるといっ
たことがない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について、詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の太陽電池用基板の概略断
面図である。
【0020】この太陽電池用基板1は、サンドブラスト
法によって、太陽電池を形成する基板の表面が、凹凸状
に形成されるとともに、さらに、その凹凸状の表面が、
その平均段差よりも小さな平均段差の凹凸状に形成され
るものである。
【0021】すなわち、本発明の太陽電池用基板1は、
大きな凹凸の基板表面に、それよりも小さな凹凸が形成
されてなるものであって、図4の従来例のように、小さ
な凹凸のみが形成された従来の基板10に比べて、大き
な凹凸による光の散乱効果が増大することになり、これ
によって、本発明の太陽電池用基板1を用いて製作され
た非晶質シリコン太陽電池の非晶質シリコン膜中での光
の光路長を増加させることができるので、短絡電流が増
加して太陽電池の効率の向上を図ることができる。
【0022】十分な光の散乱効果を得るためには、大き
な凹凸状の平均段差は、3μm以上であるのが好まし
く、また、小さな凹凸状の平均段差は、0.5μm以
下、望ましくは、0.2μm程度であるのが好ましい。
【0023】小さな凹凸は、膜中で光を散乱させる効果
があり、透明導電膜とp層との界面では、屈折率の差が
大きいために、光を大きく散乱させるものである。ま
た、大きな凹凸は、光の散乱効果もあるが、さらに、反
射光を再入射させて光吸収層に戻す効果がある。この大
きな凹凸は、その段差が、300〜400nmの膜厚と
同程度かそれよりも十分大きいときに、その効果が大き
く、図5に示されるように、大きな凹凸の段差(高低
差)が、3μm以上で短絡電流の大きな増加が認められ
る。
【0024】図2は、図1の太陽電池用基板の製造方法
を示す断面図である。
【0025】本発明の太陽電池用基板の製造方法は、基
板1の表面を、同図(A)に示されるように、砥粒2を
用いてサンドブラスト処理を行って凹凸状に形成した後
に、同図(B)に示されるように、前記砥粒2よりも粒
径の小さな砥粒3を用いてサンドブラスト処理を行い、
同図(C)に示されるように、前記凹凸状の平均段差D
1よりも小さな平均段差D2の凹凸状に形成するものであ
る。
【0026】1回目のサンドブラスト処理の砥粒2の粒
径は、上述の平均段差30μmの凹凸状に形成するため
には、50μm以上であるのが好ましく、2回目のサン
ドブラスト処理の砥粒3の粒径は、平均段差0.5μm
以下の凹凸状に形成するためには、20μm以下である
のが好ましい。
【0027】本発明の基板1としては、サンドブラスト
法によって凹凸を形成できる程度の硬い基板であればよ
く、例えばガラス、金属、セラミックス、プラスチック
ス、カーボンのような材料からなる基板を用いることが
できる。
【0028】また、本発明の砥粒2,3の種類として
は、アルミナ、ホワイトアルミナ、カーボランダム等を
用いることができる。
【0029】以下、本発明の実施の形態を、ガラス基板
に適用して具体的に説明する。
【0030】この実施の形態の太陽電池用基板の製造方
法では、先ず、ガラス基板を加工用の台にセットして噴
射ノズルから砥粒を吹き付けながら基板加工用の台を移
動させる。
【0031】このとき用いる砥粒の種類は、上述のよう
にアルミナ、ホワイトアルミナ、カーボランダム等であ
り、砥粒の番手としては、#1000以下、例えば#8
00を用いる。すなわち、砥粒としては、その粒径が2
5.4μm以上、例えば、31.75μmの砥粒を用い
る。また、ノズル径は通常φ7mm程度であり、処理す
る基板の大きさや処理速度に応じてノズルの数を設定す
る。
【0032】次に、噴射圧力として、例えば3〜4kg
/cm2程度、噴射距離として、例えば8cm程度に設
定する。噴射角度は、例えば90度、加工用の台の速度
は、例えば250mm/min、噴射量は、例えば50
g/min程度に設定する。通常のソーダガラスの場合
には、このようなパラメータで平均段差が3μm程度の
凹凸を得ることができる。
【0033】しかし、このままではガラス基板表面が、
ガラスが欠けたような凹凸で覆われており、尖った部分
が散見される。このまま太陽電池用基板として用いると
太陽電池が短絡してしまうために、表面をもう―度サン
ドブラスト処理する必要がある。 そこで、砥粒の番手
としては、#2000以上、望ましくは#3000を用
いて同じ基板をもう―度サンドブラスト処理を行う。す
なわち、砥粒としては、その粒径が12.7μm以下、
例えば、8.47μmの砥粒を用いる。また、ノズル径
は、通常φ7mm程度であり、処理する基板の大きさや
処理速度に応じてノズルの数を設定する。
【0034】次に、1回目のサンドブラスト処理と同様
に、噴射圧力として3〜4kg/cm2程度、噴射距離
としては8cm程度に設定する。噴射角度は、90度、
加工用の台の速度は25mm/min、噴射量は50g
/min程度に設定する。
【0035】このような処理を行うことにより、上述の
図1に示されるように、平均段差が3μm程度の凹凸状
の表面に、さらに平均段差が0.5μm以下の凹凸が形
成された比較的滑らかな太陽電池用基板1を得ることが
できる。
【0036】なお、本発明の他の実施の形態として、砥
粒に代えて砥粒を分散させた液を噴射するようにしても
よい。
【0037】次に、以上のようにして製造した太陽電池
用基板1を用いて図3に示される薄膜太陽電池11を製
造する方法を説明する。
【0038】先ず、以上のようにして製造した、例え
ば、厚さ1mmの太陽電池用基板1の洗浄を行う。これ
はサンドブラストで加工した後にアルミナ等の粉が基板
表面に残っているので、それを除くためである。
【0039】洗浄方法としては、例えば純水による超音
波洗浄を行う。洗浄方法としては特に限定されないが、
サンドブラスト処理以前の基板表面に油汚れが無いよう
な基板であれば簡単な洗浄でよい。
【0040】次に、基板上にスパッタリング法により透
明導電膜4を、例えば厚さ1μmに形成する。透明導電
膜4を形成する方法は、CVD法や蒸着法を用いてもよ
い。また、透明導電膜4はITO、SnO2、ZnOな
どを用いることができるが、ITOのみを用いることは
太陽電池の特性上好ましくないので、これを用いる場合
には、SnO2、ZnOなどで表面を薄く数10nmコ
ーティングしておく必要がある。
【0041】透明導電膜4を形成する条件は、通常の条
件でよく、従来例のように、凹凸を形成するための特殊
な形成条件、例えば、500°Cの高温にするといった
必要がなく、凹凸および面抵抗の再現性が改善される。
透明導電膜4の形成後、プラズマCVD装置でアモルフ
ァスシリコンカーボンp層5、b層(アモルファスシリ
コンカーボン組成変化層)6、アモルファスシリコンi
層7、アモルファスシリコンn層8を順次形成する。各
層5,6,7,8の厚さは、例えば、それぞれ、10n
m、10nm、300nm、30nmである。
【0042】なお、p層5は凹凸の大きさにより最適な
膜厚が存在し、例えばヘイズ率(ガラスの透過光のうち
光が散乱された割合)15程度では15nm程度でもよ
いが、ヘイズ率30程度にすると18〜20nm程度の
膜厚に設定するのが好ましい。
【0043】なお各層の形成条件の一例を表に示す。
【0044】
【表1】
【0045】次に、裏面電極9としてスパッタリングに
よりZnOを、例えば50nm形成する。最後に裏面金
属反射電極10としてAgを、例えば500nm形成す
る。このようにして形成した太陽電池11の特性として
は、短絡電流Isc:19.8mA/cm2、開放電圧V
oc:0.87V、曲線因子FF:0.73、効率η:1
2.6%が得られた。この特性は、従来の透明電極を用
いて凹凸形成を行ったセル特性と比較しても遜色なく、
サンドブラスト法による一回処理の場合と比較して短絡
電流に関しては大きい値となっている。
【0046】このようにして、非晶質シリコン膜中での
光の光路長を増加させることにより、薄膜太陽電池11
の短絡電流が向上するが、あまり凹凸を大きくすると簿
膜太陽電池11の膜厚が、例えば0.5μm以下と薄い
ために、表面電極4と裏面電極9とが短絡しやすくな
る。そのため、このような膜厚のもとでは、へイズ率で
20%程度が凹凸の限界である。
【0047】本発明の基板1では、図1に示すように大
きな凹凸の上に微小な凹凸が形成されており、光の散乱
効果は、上述のように大きな凹凸によっても生じるの
で、0.5μm以下の微小な凹凸のみ、例えば、平均段
差0.2μmの微小な凹凸のみを形成する場合よりもヘ
イズ率を大きくできる。さらに、大きな凹凸は、太陽電
池11の膜厚よりも大きく、数ミクロン以上、好ましく
は、平均段差3μm以上の凹凸であって光の散乱を増加
させるため、表面電極4と裏面電極9が短絡しにくい。
これは、非晶質シリコン膜自体が大きな凹凸に添って形
成されるために、表面電極4と裏面電極9との間隔が縮
まることがないためである。
【0048】また、SnO2等の透明電極によって凹凸
を形成する従来の方法では、膜成長条件を制御するため
に、わずかな条件設定の変化により凹凸のばらつきが生
じやすいのに対して、サンドブラスト法を用いて基板に
直接凹凸を形成する本発明では、微妙な凹凸を制御する
のが容易である。
【0049】また、サンドブラスト法では、室温で凹凸
が形成できるので、従来の常圧CVD法のような500
℃程度の高温を必要とせず、強化ガラス上に凹凸を形成
することができ、これによって、従来例のように通常の
強化していないガラスと強化ガラスとを貼り合わせる必
要がなくなり、その分太陽電池モジュールのコストを低
減することができる。
【0050】さらに、透明電極も従来例のように、凹凸
形状を大きくするために厚くする必要がなく、例えば、
200nm程度、すなわち従来の1/4〜1/5の膜厚
でよく、その分材料費が低減できるので低コスト化を図
ることができる。
【0051】また、ステンレス基板等の金属基板を用い
る場合にも、本発明のサンドブラスト法により室温で凹
凸を形成できるので、基板の昇温、降温に時間がかから
ず、基板の反りといった問題もなくなる。さらに、金属
基板表面にある傷が歩留まりを低下させるために、通
常、金属基板は研磨処理する必要があるが、表面をサン
ドブラスト処理することにより基板全体の傷を平滑化で
き、同時に凹凸形成ができ非常に効率的である。
【0052】このような本発明の太陽電池用基板を用い
ることにより、従来よりも低コストで効率も同等以上の
太陽電池を形成することが可能になる。
【0053】上述の実施の形態では、ガラス基板に適用
して説明したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、ステンレス基板等の他の材料の基板を用いてもよい
のは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、凹凸状の
基板の表面に、それよりも小さな段差の凹凸を形成する
ので、小さな段差の凹凸による光の散乱効果に加えて、
大きな段差の凹凸によって光の散乱効果が一層増大する
ことになり、これによって、太陽電池の非晶質シリコン
膜中での光の光路長を増加させることができるので、短
絡電流が増加して太陽電池の効率の向上を図ることがで
きる。
【0055】また、本発明によれば、サンドブラスト法
によって基板に直接凹凸を形成するので、凹凸のある透
明電極を形成する従来の方法のように、高温での処理が
不要となり、強化ガラス上に凹凸を形成できることにな
り、また、金属基板を用いた場合に、基板の反りの問題
も解消することになる。
【0056】また、1回目のサンドブラスト処理の後
に、粒径の小さな砥粒を用いて再びサンドブラスト処理
を行うので、素子製作の際に薄膜に亀裂が生じるといっ
たことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る太陽電池用基
板の概略断面図である。
【図2】本発明の一つの実施の形態に係る太陽電池用基
板の製造方法を示す概略断面図である。
【図3】本発明の太陽電池用基板を用いて製作された太
陽電池の概略断面図である。
【図4】従来例の太陽電池用基板の概略断面図である。
【図5】大きな凹凸の段差と短絡電流との関係を示す特
性図である。
【符号の説明】
1,10 太陽電池用基板 2,3 砥粒 4 透明導電膜 11 太陽電池

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池を形成する基板の表面が、凹凸
    状に形成されるとともに、該凹凸状の表面が、該凹凸状
    の平均段差よりも小さな平均段差の凹凸状に形成される
    ことを特徴とする太陽電池用基板。
  2. 【請求項2】 太陽電池を形成する基板の表面が、平均
    段差が3μm以上の凹凸状に形成されるとともに、該凹
    凸状の表面が、平均段差が0.5μm以下の凹凸状に形
    成される請求項1記載の太陽電池用基板。
  3. 【請求項3】 太陽電池を形成する基板の表面を、砥粒
    を用いてサンドブラスト処理を行って凹凸状に形成した
    後に、前記砥粒よりも粒径の小さな砥粒を用いてサンド
    ブラスト処理を行って前記凹凸状の平均段差よりも小さ
    な平均段差の凹凸状に形成することを特徴とする太陽電
    池用基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 太陽電池を形成する基板の表面を、粒径
    50μm以上の砥粒を用いてサンドブラスト処理を行っ
    て平均段差が3μm以上の凹凸状に形成した後に、該凹
    凸状の表面を、粒径20μm以下の砥粒を用いてサンド
    ブラスト処理を行って平均段差が0.5μm以下の凹凸
    状に形成する請求項3記載の太陽電池用基板の製造方
    法。
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