JP2009228666A - 動弁装置におけるラッシュアジャスタ - Google Patents

動弁装置におけるラッシュアジャスタ Download PDF

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Abstract

【課題】鋸歯状ねじを有するスクリュロッドの軸方向への移動によってバルブクリアランスの調整を行うラッシュアジャスタにおいて、転造により形成された雄ねじと雌ねじのねじ係合部での面圧を低減化することである。
【解決手段】ボディ21に形成されたねじ孔22の雌ねじ23を鋸歯状とし、その鋸歯状の雌ねじ23にスクリュロッド24の外周に形成された鋸歯状の雄ねじ25をねじ係合する。ねじ孔22の内部にリターンスプリング27を組込んで、スクリュロッド24をねじ孔22の開口端から突出する方向に付勢する。雌ねじ23と雄ねじ25を2条ねじとして、スクリュロッド24に押込み力が負荷された際に、互いに接触する雌ねじ23の圧力側フランク28と雄ねじ25の圧力側フランク28の接触部の面圧の低減化を図る。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関における動弁装置のバルブクリアランスを自動調整するラッシュアジャスタに関する。
カムの回転によって吸気バルブあるいは排気バルブ(以下、単にバルブという)を開閉させる動弁装置には、アームによってバルブステムを押し下げるアーム型と、カムによってバルブステムを押し下げるダイレクト型とがあり、上記アーム型動弁装置にはスイングアーム式(エンドピボット式)とロッカアーム式とが存在する。
ここで、スイングアーム式動弁装置においては、カムの下方に配置されたアームの端部をピボットで支持し、そのアームをカムの回転によりピボットを中心に揺動させ、その揺動側の端部でバルブステムを押し下げてバルブを開放させるようにしている。
一方、ロッカアーム式動弁装置においては、カムの上方に設けられたロッカシャフトを中心にしてアームを揺動自在に支持し、上記カムの回転によりアームの一端部を押し上げ、アームの他端部でバルブステムを押し下げてバルブを開放させるようにしている。
上記いずれの動弁装置においても、ラッシュアジャスタの組込みによってバルブクリアランスを自動調整している。
ここで、スイングアーム式動弁装置に組込まれるラッシュアジャスタとして、特許文献1に記載されたものが知られ、ロッカアーム式動弁装置に組込まれるラッシュアジャスタとして、特許文献2に記載されたものが知られている。また、ダイレクト型動弁装置に組込まれるラッシュアジャスタとして、特許文献3に記載されたものが知られている。
上記いずれのラッシュアジャスタにおいても、ボディに形成されたねじ孔の鋸歯状の雌ねじにスクリュロッドの外周に形成された鋸歯状の雄ねじをねじ係合し、そのスクリュロッドをねじ孔内に組込まれたリターンスプリングによってねじ孔から突出する方向に付勢している。
特開2005−273510号公報 特開2006−132426号公報 特開平11−148320号公報
ところで、上記各種のラッシュアジャスタにおいて、スクリュロッドの雄ねじは1条ねじであり、その1条ねじを切削によって形成すると、製作に時間がかかり、コストも高くなるため、普通、転造によって雄ねじを形成するようにしている。
ところで、転造による雄ねじの加工は、その加工性から高さの高いねじ山を形成することが困難である。特に、鋸歯状ねじの場合、圧力側フランクのフランク角が大きいため、塑性変形の負荷が大きく、三角ねじや台形ねじよりも転造性が悪い。このため、ねじ山の高さは切削によるねじ山より低いものとなり、スクリュロッドが押し込まれて、雌ねじと雄ねじの圧力側フランクが互いに接触した際に、その接触部での面圧が高く、ねじ面が摩耗し易い。また、ねじ面の摩耗によってねじ係合部間にガタが生じ、振動や異音が発生するという不都合が生じる。
その不都合の解消には、ねじ山数を多くすることが有効であるが、この場合、スクリュロッドの軸方向長さが長くなり、限られた軸方向スペース内に組込みが可能なラッシュアジャスタを得ることができないという問題が発生する。
この発明の課題は、上記のような鋸歯状ねじを有するスクリュロッドの軸方向への移動によってバルブクリアランスの調整を行うラッシュアジャスタにおいて、転造により形成された雄ねじと雌ねじのねじ係合部での面圧を低減し、摩耗を抑制することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、ボディに形成されたねじ孔の雌ねじにスクリュロッドの外周に転造された雄ねじをねじ係合し、前記ねじ孔内にスクリュロッドをねじ孔から突出する方向に付勢するリターンスプリングを組込み、前記雌ねじと雄ねじのねじ山をスクリュロッドに負荷される押込み方向の押圧荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状とし、その鋸歯状ねじ山にリターンスプリングの押圧によってスクリュロッドが回転しつつ突出方向に移動するリード角を設けた動弁装置におけるラッシュアジャスタにおいて、前記雌ねじと雄ねじのねじ条数を複数とした構成を採用したのである。
ここで、雄ねじと雌ねじのねじ条数を2条とすると、一方のねじの圧力側フランクと他方のねじの圧力側フランクは、スクリュロッドの軸中心を対称線として対称位置に配置されるため、スクリュロッドが押込まれた際に、雄ねじの圧力側フランクは雌ねじの圧力側フランクに楔係合することになり、その楔効果により圧力側フランクの接触部での滑りを防止し、摩耗の抑制に大きな効果を挙げることができる。
また、アーム型動弁装置への組込み時、アームの揺動によってスクリュロッドに傾動させるようなモーメント荷重が負荷されても、そのモーメント荷重は対称配置の圧力側フランクの接触部で確実に受け止められることになり、圧力側フランクが偏摩耗するのを防止することができる。
この発明に係るラッシュアジャスタにおいて、ねじ山のリード角を9°以上とすることにより、複数条のねじの形成を可能とすることができる。そのねじ山の圧力側フランクのフランク角を70°以上とすると、より大きな楔効果を得ることができる。
この発明に係るラッシュアジャスタにおいて、スクリュロッドに突出性を付与するリターンスプリングは、圧縮コイルばねであってもよく、あるいは、捩じりコイルばね、ゼンマイばね、渦巻きばねおよび竹の子ばね等の捩じりばねであってもよい。
この発明に係るラッシュアジャスタは、スイングアーム式動弁装置用のものであってもよく、あるいは、ロッカアーム式動弁装置用のものであってもよい。また、ダイレクト型動弁装置用のものであってもよい。
スイングアーム式動弁装置用として使用する場合は、スクリュロッドのボディ外部に位置する先端部にアームの一端部を揺動自在に支持するピボット部を設けるようにし、また、ロッカアーム式動弁装置用として使用する場合は、スクリュロッドのボディ外部に位置する先端にバルブステムの上端に当接される球面を設けるようにする。
さらに、ダイレクト型動弁装置用として使用する場合は、ボディを円筒状とし、その上部にカムと対向される端板を設け、その端板にスクリュロッドがねじ係合されるねじ孔を設け、上記ねじ孔内にリターンスプリングを組込む構成とする。
上記のように、この発明においては、ボディのねじ孔に形成された雌ねじとスクリュロッドの外周に転造加工された雄ねじのねじ条数を複数としたことにより、スクリュロッドが押込まれた際に、その押込み力を各条ねじの圧力側フランクで受けることができ、ねじ係合面の面圧を低減することができる。
このため、圧力側フランクの摩耗を抑制し、振動や異音の発生を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るラッシュアジャスタを組込んだスイングアーム式動弁装置を示す。スイングアーム式動弁装置においては、シリンダヘッド1に形成された嵌合孔2にラッシュアジャスタAを組込み、そのラッシュアジャスタAによって一端部が支持された揺動可能なアーム3の中途にローラ4を回転自在に支持し、そのローラ4をカムシャフト5に設けられたカム6の回転により押し下げてアーム3を揺動させ、そのアーム3の他端部でバルブステム7を押し下げて、バルブステム7の下端に設けられたバルブ8を開放させるようにしている。
ここで、バルブステム7は、上端にスプリングリテナ9を有し、そのスプリングリテナ9に負荷されるバルブスプリング10の押圧力によってバルブステム7は下端のバルブ8がバルブシート11に密着する方向に付勢されている。また、アーム3の一端部の下面には半球状の球面座12が形成されている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタAは、嵌合孔2に嵌合される円柱状のボディ21を有し、そのボディ21には下部が閉塞するねじ孔22が形成され、そのねじ孔22の雌ねじ23にスクリュロッド24の外周に形成された雄ねじ25をねじ係合している。
また、ねじ孔22の内部には、スプリングシート26と、圧縮コイルばねからなるリターンスプリング27とが組込まれ、上記リターンスプリング27によってスクリュロッド24はねじ孔22の上端開口から突出する方向に付勢されている。
スクリュロッド24の上記ねじ孔22の上端開口から外部に位置する端部にはアーム3の一端部に形成された球面座12を支持する半球状のピボット部24aが形成されている。
ここで、ねじ孔22の雌ねじ23とスクリュロッド24の雄ねじ25におけるねじ山は、スクリュロッド24に負荷される押込み力を受ける圧力側フランク28のフランク角が遊び側フランク29のフランク角より大きい鋸歯状とされ、その鋸歯状ねじ山にリターンスプリング27の押圧によってスクリュロッド24が回転しつつ軸方向に移動するリード角が設けられている。
スクリュロッド24の雄ねじ25は転造によって形成されている。また、雄ねじ25は2条ねじからなり、その雄ねじ25がねじ係合する雌ねじ23も2条ねじとされている。
実施の形態で示すラッシュアジャスタAは上記の構造からなり、図1に示すスイングアーム式動弁装置に対する組込み状態において、シリンダヘッド1の熱膨張によってバルブ8の閉鎖状態でカム6のベース円6aとローラ4間にクリアランスが生じると、リターンスプリング27の押圧によりスクリュロッド24が遊び側フランク29に沿って回転しつつ突出する方向に移動し、アーム3の端部を持ち上げて上記クリアランスを吸収する。
また、スクリュロッド24がバルブステム7からアーム3を介して押し込み力を受けると、雌ねじ23とスクリュロッド24の雄ねじ25のねじ係合部に形成された軸方向のねじ隙間を詰めるまでスクリュロッド24が軸方向に移動する。さらに押し込み力が負荷されると、互いに圧接する圧力側フランク28により上記押し込み力を受け、スクリュロッド24が回転しつつボディ21内に没入する方向に向けて移動するのを防止する。
反対に、バルブシート11の摩耗等によりバルブステム7の上端とカムシャフト5間の距離が縮まると、スクリュロッド24はバルブステム7からアーム3を介して負荷される軸方向の変動荷重により徐々に押し込まれて回転しつつボディ21のねじ孔22内に没入する方向に向けて移動し、カム6のベース円6aがローラ4と接触するバルブ閉鎖時にバルブ8が不完全に閉鎖するのを防止する。このとき、スクリュロッド24は前記軸方向の変動荷重の最小値が0となる位置からさらにねじ隙間分だけ押し込まれ、それ以上は後退しない。
一方、バルブクリアランスの調整が必要のない定常的な運転状態のときは、スクリュロッド24は殆ど回転せず、雌ねじ23とスクリュロッド24の雄ねじ25のねじ係合部間に形成された軸方向のねじ隙間の範囲内で軸方向変位を繰り返す。
上記のように、ラッシュアジャスタAにおいては、アーム3からスクリュロッド24に押込み力が負荷されると、雌ねじ23と雄ねじ25の圧力側フランク28が互いに接触して上記押込み力を受け、スクリュロッド24が回転しつつボディ21内に没入する方向に向けて移動するため、互いに接触する圧力側フランク28の面圧が高い場合、その圧力側フランク28が摩耗し、ねじ係合部間にガタが生じて、振動や異音が発生することになる。
しかし、実施の形態で示すラッシュアジャスタAにおいては、ねじ孔22に形成された雌ねじ23とスクリュロッド24の外周に転造加工された雄ねじ25のそれぞれを2条ねじとしているため、スクリュロッド24が押込まれた際に、その押込み力は各条ねじの圧力側フランク28によって受けられることになり、雌ねじ23と雄ねじ25を1条ねじとした場合に比較して、ねじ係合面の面圧は半減されることになる。
このため、圧力側フランクが摩耗することは少なく、その摩耗に起因する振動や異音の発生を防止することができる。
また、雌ねじ23と雄ねじ25を2条ねじとすると、一方のねじの圧力側フランク28と他方のねじの圧力側フランク28は、スクリュロッド24の軸中心を対称線として対称位置に配置されることになる。
このため、スクリュロッド24が押込まれた際に、雄ねじ25の圧力側フランク28は雌ねじ23の圧力側フランク28に楔係合することになり、その楔効果により圧力側フランク28の接触部での滑りを防止し、摩耗の抑制に大きな効果を挙げることができる。
また、スクリュロッド24はアーム3の揺動によって傾動させるようなモーメント荷重が負荷されるが、そのモーメント荷重は対称配置の圧力側フランク28の接触部で受け止められることになり、圧力側フランク28が偏摩耗するようなことはない。
ここで、圧力側フランク28のフランク角が小さいと、優れた楔効果を得ることができないため、実施の形態では、圧力側フランク28のフランク角を70°以上としている。
また、圧力側フランク28の摩擦係数が小さいと、スクリュロッド24に押込み力が作用した際に、互いに接触する圧力側フランク28の接触部で滑りが生じ、バルブクリアランスを調整することができなくなる。
そこで、そのような不都合の発生を防止するため、スクリュロッド24にショットピーニングを施して、上記雄ねじ25の面粗さをRa0.4以上として、摩擦係数の向上を図るようにしている。
図2では、ボディ21に形成された雌ねじ23およびスクリュロッド24の雄ねじ25を2条ねじとしたものを示したが、ねじの条数は2条に限定されるものではなく、2条以上であればよい。
この場合、雄ねじ25のリード角が小さいと複数条の雄ねじ25を形成することができないため、上記リード角は9°以上としておくようにする。
図3(I)、(II)は、ロッカアーム式動弁装置用のラッシュアジャスタAを示す。ここで、ロッカアーム式動弁装置においては、ロッカシャフト30を中心にして揺動自在に支持されたアーム31の一端部にカム32に接触されるローラ33を回転自在に支持し、上記カム32の回転によりロッカシャフト30を中心にアーム31を揺動させ、そのアーム31の他端部でバルブステム34を押し下げて、バルブ35を開放させるようにしている。
上記のようなロッカアーム式動弁装置においては、アーム31の上記バルブステム34の上端と対向する端部に嵌合孔36を形成し、その嵌合孔36にラッシュアジャスタAを組込んでバルブクリアランスを調整する。
ここで、ラッシュアジャスタAは、嵌合孔36に嵌合固定される円柱状ボディ41の軸心上にねじ孔42を形成し、そのねじ孔42の内周の雌ねじ43を鋸歯状とし、その鋸歯状雌ねじ43にスクリュロッド44の外周に形成された鋸歯状の雄ねじ45をねじ係合し、上記ねじ孔42内にスプリングシート46と、圧縮コイルばねからなるリターンスプリング47とを組込み、そのリターンスプリング47によりスクリュロッド44をねじ孔42から突出する方向に付勢している。
上記ラッシュアジャスタAは、アーム31の嵌合孔36にボディ41を嵌合し、スクリュロッド44の先端に形成された球面48でバルブステム34を押圧する組付けとされ、アーム31の揺動によってスクリュロッド44に押込み力が負荷された際に、その押込み力を鋸歯状雌ねじ43と鋸歯状雄ねじ45のねじ係合部における圧力側フランク49で受けるようにしている。50は遊び側フランクを示す。
上記ラッシュアジャスタAにおいても、雌ねじ43と雄ねじ45のねじ条数を複数として、スクリュロッド44の押込み時に互いに接触する圧力側フランク49の面圧の低減化を図るようにしている。
図4(I)、(II)は、ダイレクト型動弁装置用のラッシュアジャスタAを示す。ここで、ダイレクト型動弁装置においては、カム60の回転によりバルブステム61を押し下げてバルブ62を開放させるようにしている。
上記のようなダイレクト型動弁装置においては、カム60とバルブステム61との間にラッシュアジャスタAを組込んで、バルブクリアランスを調整する。
ここで、ラッシュアジャスタAは、シリンダヘッド63に形成されたガイド孔64内にスライド自在に嵌合される円筒状のボディ71の上側の閉塞端板72にねじ孔73を設け、そのねじ孔73の内周の雌ねじ74を鋸歯状とし、その鋸歯状雌ねじ74にスクリュロッド75の外周に形成された鋸歯状の雄ねじ76をねじ係合し、上記ねじ孔73内にスリングシート77と、圧縮コイルばねからなるリターンスプリング78とを組込み、そのリターンスプリング78によりスクリュロッド75をねじ孔73から突出する方向に向けて付勢している。
上記ラッシュアジャスタAは、ガイド孔64内でボディ71がスライド自在となる組付けとされると共に、端板72の上面に重ね合わせたシム79がカム60と接触し、スクリュロッド75の先端がバルブステム61を押圧する組付けとされ、カム60の回転によりスクリュロッド75に押込み力が負荷された際に、その押込み力を鋸歯状雌ねじ74と鋸歯状雄ねじ76のねじ係合部における圧力側フランク80で受けるようにしている。81は遊び側フランクを示す。
上記ラッシュアジャスタAにおいても、雌ねじ74と雄ねじ76のねじ条数を複数として、スクリュロッド75の押込み時に互いに接触する圧力側フランク80の面圧の低減化を図るようにしている。
図2、図3および図4(II)に示すラッシュアジャスタAにおいては、リターンスプリング27、47、78として圧縮コイルばねから成るものを示したが、リターンスプリング27、47、78は圧縮コイルばねに限定されるものではない。
例えば、捩じりコイルばねをリターンスプリング27、47、78として採用してもよい。図5は、リターンスプリング27として捩じりコイルばねを採用したラッシュアジャスタAを示す。この場合、リターンスプリング27の両端に軸方向の折曲げ片27a、27bを設け、その折曲げ片27a、27bの一方をボディ21の閉塞端に設けられた係合孔90に係合し、他方をスクリュロッド24の端面に形成された係合孔91に係合して、リターンスプリング27の捩じり力をスクリュロッド24に付与し、その捩じり力によってスクリュロッド24が回転しつつ外方に移動するようにする。
なお、捩じりコイルばねに代えて、ゼンマイばね、渦巻きばねあるいは竹の子ばねを用いるようにしてもよい。
この発明に係るラッシュアジャスタが組込まれたスイングアーム式動弁装置の縦断正面図 図1に示すラッシュアジャスタの組付け部を拡大して示す断面図 (I)は、この発明に係るラッシュアジャスタが組込まれたロッカアーム式動弁装置の縦断正面図、(II)は、雌ねじと雄ねじの係合部を拡大して示す断面図 (I)は、この発明に係るラッシュアジャスタが組込まれたダイレクト型動弁装置の縦断正面図、(II)は、ラッシュアジャスタの一部分を拡大して示す断面図 ラッシュアジャスタの他の例を示す断面図
符号の説明
3 アーム
21 ボディ
22 ねじ孔
23 雌ねじ
24 スクリュロッド
24a ピボット部
25 雄ねじ
27 リターンスプリング
28 圧力側フランク
29 遊び側フランク
34 バルブステム
41 ボディ
42 ねじ孔
43 雌ねじ
44 スクリュロッド
45 雄ねじ
47 リターンスプリング
48 球面
49 圧力側フランク
50 遊び側フランク
60 カム
61 バルブステム
71 ボディ
72 端板
73 ねじ孔
74 雌ねじ
75 スクリュロッド
76 雄ねじ
78 リターンスプリング
80 圧力側フランク
81 遊び側フランク

Claims (10)

  1. ボディに形成されたねじ孔の雌ねじにスクリュロッドの外周に転造された雄ねじをねじ係合し、前記ねじ孔内にスクリュロッドをねじ孔から突出する方向に付勢するリターンスプリングを組込み、前記雌ねじと雄ねじのねじ山をスクリュロッドに負荷される押込み方向の押圧荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状とし、その鋸歯状ねじ山にリターンスプリングの押圧によってスクリュロッドが回転しつつ突出方向に移動するリード角を設けた動弁装置におけるラッシュアジャスタにおいて、
    前記雌ねじと雄ねじのねじ条数を複数としたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 前記雌ねじと雄ねじを2条ねじとした請求項1に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  3. 前記ねじ山のリード角を9°以上とした請求項1又は2に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  4. 前記ねじ山の圧力側フランクのフランク角を70°以上とした請求項1乃至3のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  5. 前記リターンスプリングが、圧縮コイルばねから成る請求項1乃至4のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  6. 前記リターンスプリングが、捩じりばねからなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  7. 前記捩じりばねが、捩じりコイルばね、ゼンマイばね、渦巻きばねおよび竹の子ばねの一種からなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  8. 前記スクリュロッドが、スイングアーム式動弁装置のアームの一端部を揺動自在に支持するピボット部を先端に有する請求項1乃至7のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  9. 前記スクリュロッドが、ロッカアーム式動弁装置のバルブステムの上端に当接される球面を先端に有する請求項1乃至7のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
  10. 前記ボディが、カムとその下方に配置されたバルブステムの上端間に組込み込まれて軸方向にスライド可能に支持される円筒状をなし、その上部にカムと対向配置される端板が形成され、その端板に前記スクリュロッドがねじ係合されるねじ孔が形成されたダイレクト型動弁装置用である請求項1乃至7のいずれかの項に記載の動弁装置におけるラッシュアジャスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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