JP2009226790A - キャリッジを有する液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリッジに着脱可能な部品の交換を液体噴射装置の電源がオフの状態で行えるようにする。
【解決手段】液体噴射装置が、部品の着脱が不可能なキャッピング位置にキャリッジが位置する状態で電源オフとする第一のモードの他に、部品の着脱可能な位置にキャリッジが位置する状態で電源オフとする第二のモードを備える。第二のモードは、部品着脱の指定を受けてから電源オフ操作を受けた場合に実行される。
【選択図】図3
【解決手段】液体噴射装置が、部品の着脱が不可能なキャッピング位置にキャリッジが位置する状態で電源オフとする第一のモードの他に、部品の着脱可能な位置にキャリッジが位置する状態で電源オフとする第二のモードを備える。第二のモードは、部品着脱の指定を受けてから電源オフ操作を受けた場合に実行される。
【選択図】図3
Description
本発明は、キャリッジを有する液体噴射装置に関する。
この種の液体噴射装置として、例えば特許文献1に開示のインクジェットプリンタがある。特許文献1によれば、キャリッジは、インクカートリッジが搭載されるタイプのキャリッジであり、インクカートリッジの交換の際に、キャッピング位置以外の位置に停止される。特許文献1によれば、電源オンの状態のまま、インクカートリッジが交換される。
特許文献1によれば、インクカートリッジの交換は、電源オンの状態で行われるが、電源オフの状態で行いたいというニーズがあり得る。
このようなニーズは、インクカートリッジに限らず、キャリッジに着脱可能な他種の部品についても有り得る。また、このようなニーズは、インクジェットプリンタ以外の液体噴射装置についても有り得る。
従って、本発明の目的は、キャリッジに着脱可能な部品の交換を液体噴射装置の電源がオフの状態で行えるようにすることにある。
本発明の他の目的は、後の記載から明らかになるであろう。
液体噴射装置が、部品の着脱が不可能なキャッピング位置にキャリッジが位置する状態で電源オフとする第一のモードの他に、部品の着脱可能な位置にキャリッジが位置する状態で電源オフとする第二のモードを備える。第二のモードは、部品着脱の指定を受けてから電源オフ操作を受けた場合に実行される。キャリッジに着脱可能な部品は、液体噴射装置の必需品であっても良いし、オプションであっても良い。
以下、本発明の一実施形態に係る液体噴射装置が適用されたインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」と略す)を説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態に係るプリンタの構成を示す。
プリンタは、印刷ヘッドを有したキャリッジ101と、キャリッジ101を走行させるためのキャリッジモータ103と、キャリッジモータ103を制御するキャリッジモータドライバ105と、電源回路107と、CPU(Central Processing Unit)111と、不揮発性のメモリ113と、LCD(Liquid Crystal Display)115と、操作パネル117とを備える。電源回路107は、電源オン状態のときにプリンタ内の複数の構成要素に給電し、電源オフ状態のときにそれら複数の構成要素の一部の構成要素にのみ給電する。一部の構成要素には、CPU111が含まれる。従って、電源オフ状態であってもCPU111による制御が可能な構成となっている。
また、プリンタには、点線枠で示すように、第一のオプション装置102と第二のオプション装置109が着脱可能である。
第一のオプション装置102は、キャリッジ101に着脱可能である。第一のオプション装置102は、例えば、被印刷媒体(例えばロール状になった長尺紙)をカットするためのカッターである。しかし、それに限らず、他種の装置(例えば、色を測定するための測色装置、或いは、センサ(例えば用紙幅センサ))であっても良い。
第二のオプション装置109は、プリンタに接続されたときに電源回路107からの給電を受けることで通電する装置(言い換えれば、プリンタから取り外されたときに電源が遮断される装置)である。第二のオプション装置109は、例えば、測色装置である。しかし、それに限らず、他種の装置(例えば、被印刷媒体上のインクを乾燥させるための乾燥装置)であっても良い。
図1Bに示すように、キャリッジ101は、走行路131を往復走行する。走行路131には、キャッピング位置を含んだオプション着脱不可能範囲と、オプション着脱可能範囲とがある。「キャッピング位置」とは、キャリッジ101が有する印刷ヘッド(図示せず)にインクの乾燥を防ぐためにキャップが施される位置である。「オプション着脱不可能範囲」とは、プリンタの形状等が原因で第一のオプション装置102の着脱が不可能な範囲である。それに対し、「オプション着脱可能範囲」とは、第一のオプション装置102の着脱が可能な範囲である。キャリッジ101の位置は、例えば、キャリッジモータ103の回転方向や図示しないロータリーエンコーダからの信号で特定することが可能である。例えばメモリ103に、オプション着脱可能範囲に属する位置(座標)、及び/又は、オプション着脱不可能範囲に属する位置が記録されている。メモリ103を参照することにより、キャリッジ101がオプション着脱可能範囲内にあるか否かを判断することが可能である。
図1に示すように、第二のオプション装置109は、例えば、走行路131の長さと実質的に同じ長さを、被印刷媒体の幅方向に有する。第二のオプション装置109は、オプション着脱可能範囲内に位置するキャリッジ101に対する第一のオプション装置102の着脱を妨げる位置にある。また、前述したように、第二のオプション装置109は、プリンタに接続されたときに電源回路107からの給電を受けることで通電する装置であり、故に、電源オフ状態で着脱が可能である。
このプリンタには、キャリッジ101がキャッピング位置に位置する状態で電源オフとする(電源回路107を電源オフとする)通常モードの他に、オプション着脱モードがある。オプション着脱モードでは、キャリッジ101がオプション着脱可能範囲内に位置する状態で電源オフとされる。このため、電源オフ状態で、第二のオプション装置109だけでなく、第一のオプション装置102も着脱することができる。
以下、本実施形態で行われる処理の流れを説明する。
図2は、操作パネル117が操作されたときに行われる処理の流れを示す。
CPU111が、操作パネル117を介して、オプション着脱を指定された場合(S121でYES)、LCD115に、電源オフ操作をして第一のオプション装置102を着脱することを表すメッセージを表示する(S122)。
CPU111は、メモリ113に設定されている、オプション着脱モードを表すフラグを、“ON”とする(S123)。なお、オプション着脱モードフラグは、例えば、プリンタの電源オンのときに行われる初期化のときにメモリ113に設定されたものである。
CPU111は、計時をスタートする(124)。CPU111は、計時をスタートしてから第一の所定時間(第一の時間閾値)を経過しても電源オフ操作が行われなければ(S125でYES)、メモリ113に設定されているオプション着脱モードフラグを、“OFF”とする(S126)。
図3は、電源オフ操作が行われたときに行われる処理の流れを示す。
CPU111が、操作パネル117を介して電源オフ操作を受けると、電源オフのための動作を実行する(S131)。その際、CPU111は、電源オフ動作時の時刻(以下、便宜上「終了時刻」と言う)を、メモリ113に書き込む。
CPU111は、オプション着脱モードフラグが“ON”であるか否かを判断する(S132)。
オプション着脱モードフラグが“OFF”であれば(S132でNO)、CPU111は、通常モードを実行する。すなわち、CPU111は、キャリッジ101がキャッピング位置に位置する状態で電源オフとする。従って、この場合、もし、キャリッジ101がキャッピング位置に無いと判断されるなら(S135でNO)、CPU111は、キャリッジモータドライバ105を制御して、キャリッジ101をキャッピング位置に移動させた後に、電源オフとする。
一方、オプション着脱モードフラグが“ON”であれば(S132でYES)、CPU111は、オプション着脱モードを実行する。すなわち、CPU111は、キャリッジ101がオプション着脱可能範囲内に位置する状態で電源オフとする。従って、この場合、もし、キャリッジ101がオプション着脱可能範囲内に無いと判断されるなら(S133でNO)、CPU111は、キャリッジモータドライバ105を制御して、キャリッジ101をオプション着脱可能範囲内に移動させた後に、電源オフとする。
オプション着脱モードが実行されれば、プリンタの電源がオフ状態のときに、第二のオプション装置109だけでなく、第一のオプション装置102も取り付け及び/又は取り外しすることができる。
第一のオプション装置102の取り付け及び/又は取り外しを行う場合、ユーザは、まず、第二のオプション装置109を取り外す。次に、ユーザは、第一のオプション装置102をキャリッジ101から取り外す、及び/又は、第一のオプション装置102をキャリッジ102に取り付ける。その後、ユーザは、必要に応じて第二のオプション装置109をプリンタに接続し、プリンタの電源をオンとする。
図4は、電源オンとなったときに行われる処理の流れを示す。
CPU111は、オプション着脱モードフラグが“ON”であれば(S101でYES)、オプション装置の取り付けがあるかどうかを判断する(S102)。具体的には、例えば、ユーザからオプション装置を取り付けたことを操作パネル117を介して受けたか否か、や第二のオプション装置109と電気的に接続されているかどうかを検知することとが行われる。
S102の判断の結果が否定的であれば(S102でNO)、CPU111は、LCD115に、オプション装置102、109の接続を中止するか否かの問い合わせのメッセージを表示する(S103)。接続を中止することをユーザから受けた場合(S103でYES)、CPU111は、オプション着脱モードフラグを“OFF”とし(S104)、プリンタの初期化を行う(S109)。接続を中止しないことをユーザから受けた場合(S103でNO)、CPU111は、LCD115に、電源オフ操作をして第一のオプション装置102を着脱することを表すメッセージを表示する(S106)。
S102の判断の結果が肯定的であれば(S102でYES)、CPU111は、オプション装置102、109の初期化を行う(S105)。なお、本実施形態では、第一のオプション装置102はカッターであるが、このS105では、例えばカッターが正しく取り付けられているかを試験する目的で被印刷媒体の試し切りが行われる。
S105の初期化がNGであれば(例えば第一のオプション装置102が正しく取り付けられていないとユーザに判断されてオプション着脱をユーザから受けた場合)(S106でNO)、CPU111は、前述したS106を実行する。
S105の初期化がOKであれば(S106でYES)、CPU111は、オプション着脱モードフラグを“OFF”とし(S104)、プリンタの初期化を行う(S109)。なお、S109では、例えば、CPU111は、メモリ113に記憶されている終了時刻(図3参照)から現在時刻までの長さに応じて、印刷ヘッドのメンテナンス量(例えばフラッシングの回数)を制御しても良い。
本実施形態では、プリンタの電源がオフであっても、CPU111には給電がされている。このため、例えば、CPU111は、電源オフ状態において図5に示す処理を実行することができる。
すなわち、CPU111は、電源オフ状態において、オプション着脱モードフラグが“ON”であれば(S140でYES)、メモリ113に記憶されている終了時刻から第二の所定時間(第二の時間閾値)を電源オンされることなく経過したか否かを判断する(S141)。
この判断の結果が肯定的であれば(S141でYES)、CPU111は、電源オンとする(S142)。そして、CPU111は、キャリッジ101をキャッピング位置に戻すことの警告を出力する(例えばLCD115に表示する、或いは、警告音を出力する)(S143)。その後、CPU111は、警告出力から一定時間経過後、或いは、ユーザから承認を操作パネル117を介して受けた後、キャリッジ101をキャッピング位置に移動させる(S144)。これにより、いつまでも電源オンとされないことによって印刷ヘッドの表面が乾いてしまうことを防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
例えば、CPU111は、操作パネル117に代えて、他の方法で、オプション着脱の指定及び/又は電源オフ操作を受けても良い。具体的には、例えば、CPU111は、プリンタのホスト装置(図示せず)で実行されるコンピュータプログラムから特殊なコマンド(オプション着脱や電源オフを意味するコマンド)を受けても良い。
また、例えば、CPU111は、LCDにメッセージを表示する方法に代えて、他の方法で、電源オフ操作して第一のオプション装置102を着脱すること等をユーザに知らせても良い。具体的には、例えば、CPU111は、プリンタのホスト装置(図示せず)にメッセージを送信する、或いは音声でメッセージを出力しても良い。
また、例えば、S121におけるオプション着脱の指定では、着脱するオプション装置が何であるかの指定を受け付けることもできる。CPU111は、例えば、第一のオプション装置102の着脱の指定を受けた場合には、オプション着脱モードフラグを“ON”とするが、第一のオプション装置102の着脱の指定を受けなかった場合には、オプション着脱モードフラグを“OFF”とする。これにより、第一のオプション装置102が着脱されないときにまで、キャリッジ101がオプション着脱可能範囲内に位置する状態で電源オフとされないようにすることができ、以って、印刷ヘッドの表面の乾燥を防ぐことに貢献できる。
また、液体噴射装置は、インクジェットプリンタに限定されず、インク以外の液体を噴射するその他の液体噴射装置であっても良い。つまり、印刷に限らない他の記録を行う液体噴射装置であっても良い。ここで、「記録」は、印刷による記録以外に、例えば所定の特性を有する材料を含む液体を、被記録媒体としての回路基板上に噴射して配線パターンや画素などを描画する記録をも含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料が分散または溶解された液体を噴射する液体噴射装置であっても良い。
101…キャリッジ 102…第一のオプション装置 109…第二のオプション装置
Claims (4)
- 電源と、
液体噴射ヘッドを有し第一の部品を着脱可能なキャリッジと、
部品着脱の指定と電源オフ操作とを受け付けるユーザインタフェースと、
部品着脱の指定を受けることなく電源オフ操作を受けた場合には、前記液体噴射ヘッドにキャップがされるキャッピング位置に前記キャリッジが位置する状態で前記電源をオフとする第一のモードを実行し、部品着脱の指定を受けてから電源オフ操作を受けた場合には、前記第一の部品の着脱が不可能な前記キャッピング位置ではなく前記第一の部品の着脱が可能な部品着脱可能位置に前記キャリッジがある状態で前記電源をオフとする第二のモードを実行する制御手段と
を備える液体噴射装置。 - 記憶手段を更に備え、
前記制御手段が、前記第二のモードにおいて、前記電源をオフするときの時刻を前記記憶手段に書き込んだ後に前記電源をオフとし、前記時刻から一定時間が経過しても前記電源がオンとされなければ、前記キャリッジを前記キャッピング位置に移動させる、
請求項1記載の液体噴射装置。 - 前記電源がオンのときに前記電源から給電を受ける第二の部品を、前記部品着脱可能位置での前記第一の部品の着脱を妨げる位置に着脱可能に備え、
前記第二の部品は、前記電源がオフの場合に着脱可能である、
請求項2記載の液体噴射装置。 - 前記操作パネルが、どの部品を着脱するかの指定を受け付け、
前記制御手段が、前記第一の部品の着脱の指定を受けてから電源オフ操作を受けた場合に、前記第二のモードを実行するが、前第一の部品の着脱の指定を受けずに電源オフ操作を受けた場合には、前記第一のモードを実行する、
請求項3記載の液体噴射装置。
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JP2008076135A JP2009226790A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | キャリッジを有する液体噴射装置 |
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2008
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