本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
ロール紙に印刷を行う印刷装置であって、ロール紙を装着するための装着部と、該装着部に装着されたロール紙に印刷するための印刷ヘッドと、前記印刷装置及び前記ロール紙のうちの少なくともどちらか一方に関する情報を、前記印刷ヘッドを用いて前記ロール紙に印刷するためのコントローラと、前記装着部に装着されたロール紙を切断するための切断部材と、を有し、前記コントローラは、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断することをユーザが選択した場合には、前記情報を印刷した後に前記切断部材を動作させて前記ロール紙を切断することにより、ロール紙の、前記情報を印刷した部分、を切り離し、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断しないことをユーザが選択した場合には、前記情報を印刷した後に前記切断部材による前記ロール紙の切断を行わないことを特徴とする印刷装置。
このようにすれば、ユーザにとって利便性の高い印刷装置を実現することが可能となる。
また、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための選択受け付け部を有することとしてもよい。
かかる場合には、印刷装置がコンピュータに電気的に接続されていない場合でも、ユーザが、情報を印刷した後にロール紙を切断するか否か、を選択することができる。
また、前記コントローラは、前記印刷装置及び前記ロール紙のうちの少なくともどちらか一方に関する複数の情報を印刷可能であり、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断することをユーザが選択した場合と前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断しないことをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することとしてもよい。
かかる場合には、ユーザの利便性をより一層向上させることが可能となる。
また、前記コントローラは、前記情報を、該情報とは異なる印刷画像と共に印刷可能であることとしてもよい。
かかる場合には、前記情報を、当該印刷画像についての参考情報として、ロール紙に印刷することが可能となる。
また、前記印刷画像を印刷する際に該印刷画像と共に前記情報を印刷するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第二選択受け付け部を有することとしてもよい。
かかる場合には、印刷装置がコンピュータに電気的に接続されていない場合でも、ユーザが、前記印刷画像を印刷する際に該印刷画像と共に前記情報を印刷するか否か、を選択することができる。
また、前記コントローラは、前記印刷装置及び前記ロール紙のうちの少なくともどちらか一方に関する複数の情報を印刷可能であり、前記印刷画像と共に前記情報を印刷することをユーザが選択した場合と前記情報のみを印刷することをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することとしてもよい。
かかる場合には、ユーザの利便性をより一層向上させることが可能となる。
また、前記コントローラは、前記情報を印刷した後に前記切断部材を動作させて前記ロール紙を切断することにより、ロール紙の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、についてのユーザの選択に基づいて、前記ロール紙の切断位置を異ならせることとしてもよい。
かかる場合には、印刷した情報をロール紙上に残したいという、ユーザの要望と、情報が印刷された紙を手にとって見たり移動させたりしたいという、ユーザの要望、の双方を満たすことが可能となる。
また、ロール紙の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第三選択受け付け部を有することとしてもよい。
かかる場合には、印刷装置がコンピュータに電気的に接続されていない場合でも、ユーザが、ロール紙の、情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、を選択することができる。
また、ロール紙に印刷を行う印刷装置であって、ロール紙を装着するための装着部と、該装着部に装着されたロール紙に印刷するための印刷ヘッドと、前記印刷装置及び前記ロール紙のうちの少なくともどちらか一方に関する情報を、前記印刷ヘッドを用いて前記ロール紙に印刷するためのコントローラと、前記装着部に装着されたロール紙を切断するための切断部材と、を有し、前記コントローラは、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断することをユーザが選択した場合には、前記情報を印刷した後に前記切断部材を動作させて前記ロール紙を切断することにより、ロール紙の、前記情報を印刷した部分、を切り離し、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断しないことをユーザが選択した場合には、前記情報を印刷した後に前記切断部材による前記ロール紙の切断を行わず、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための選択受け付け部を有し、前記コントローラは、前記印刷装置及び前記ロール紙のうちの少なくともどちらか一方に関する複数の情報を印刷可能であり、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断することをユーザが選択した場合と前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断しないことをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷し、前記コントローラは、前記情報を、該情報とは異なる印刷画像と共に印刷可能であり、前記印刷画像を印刷する際に該印刷画像と共に前記情報を印刷するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第二選択受け付け部を有し、前記コントローラは、前記印刷画像と共に前記情報を印刷することをユーザが選択した場合と前記情報のみを印刷することをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することを特徴とする印刷装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、ロール紙に印刷を行う印刷制御装置であって、ロール紙を装着するための装着部と、該装着部に装着されたロール紙に印刷するための印刷ヘッドと、前記印刷制御装置及び前記ロール紙のうちの少なくともどちらか一方に関する情報を、前記印刷ヘッドを用いて前記ロール紙に印刷するためのコントローラと、前記装着部に装着されたロール紙を切断するための切断部材と、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための選択受け付け部と、を有し、前記コントローラは、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断することが前記選択受け付け部にて選択された場合には、前記情報を印刷した後に前記切断部材を動作させて前記ロール紙を切断することにより、ロール紙の、前記情報を印刷した部分、を切り離し、前記情報を印刷した後に前記ロール紙を切断しないことが前記選択受け付け部にて選択された場合には、前記情報を印刷した後に前記切断部材による前記ロール紙の切断を行わないことを特徴とする印刷制御装置。
このようにすれば、ユーザにとって利便性の高い印刷制御装置を実現することが可能となる。
===印刷制御装置の構成例===
先ず、本実施の形態に係る印刷制御装置について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、印刷制御装置700の外観構成を示した説明図である。図2は、図1に示した印刷制御装置700の構成の一部を示すブロック図である。
この印刷制御装置700は、印刷装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタともいう)10と、当該プリンタ10と通信可能なコンピュータ702と、を備えている。また、コンピュータ702は、コンピュータ本体703と、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、液晶表示装置、プラズマディスプレイ等の表示装置704と、キーボード708A、マウス708B等の入力装置708と、FD(フレキシブルドライブ)装置710A、CD−ROMドライブ装置710B、MO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置(不図示)、DVD(Digital Versatile Disk)装置(不図示)等の読取装置710と、RAM等の内部メモリ(不図示)と、ハードディスクドライブユニット等の外部メモリ(不図示)と、を備えている。
プリンタ10は、紙、布、フィルム等の媒体に印刷画像を印刷する印刷装置である。本実施の形態に係るプリンタ10は、ロール紙1が着脱可能となるように構成されており、プリンタ10は、当該プリンタ10に装着されたロール紙1に印刷画像を印刷する。なお、図1には、印刷制御装置700と共に、プリンタ10に着脱可能なロール紙1も示されている。
コンピュータ702は、プリンタ10と電気的に接続されており、オペレーティングシステムと、当該オペレーティングシステムの下で動作するアプリケーションプログラム795、及び、プリンタドライバ796と、を有している。プリンタドライバ796には、画像処理部797と、表示インターフェース部801と、入力インターフェース部803と、ユーザインターフェース処理部805と、が備えられている。
アプリケーションプログラム795は、プリンタ10に印刷を実施させるためのコンピュータ702上のプログラムである。アプリケーションプログラム795からの印刷実行命令により、アプリケーションプログラム上の画像データADが、プリンタドライバ796へ送られる。
画像処理部797は、アプリケーションプログラム795により解釈され得る前記画像データADを受け取り、プリンタ10により解釈され得る印刷データPDに変換し、変換された印刷データPDを、各種制御信号COMと共にプリンタ10に送出する機能を有している。すなわち、プリンタドライバ796の画像処理部797は、上述した画像処理を行った後に、プリンタ10に対し、印刷の実行を指示する。当該機能を実現するために、画像処理部797は、例えば、解像度の変換や、色成分の変換等を実施する。
表示インターフェース部801は、プリンタ10に関連する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示装置704に表示する機能を有している。また、入力インターフェース部803は、ユーザが前記ユーザインターフェースウィンドウ上で入力装置708によって入力した入力情報、を受け取る機能を有している。
ユーザインターフェース処理部805は、表示インターフェース部801又は入力インターフェース部803と、プリンタ10間のインターフェースを取る機能を有している。例えば、ユーザインターフェース処理部805は、入力インターフェース部803から前記入力情報を受け取って、当該入力情報を解釈する。そして、プリンタ10や画像処理部797へ各種制御信号COMを送出する。また、プリンタ10から受け取った各種制御信号COMを解釈して、表示インターフェース部801へ表示に係る情報を送出する。
なお、コンピュータ702が備えるプリンタドライバ796は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ702にダウンロードすることも可能である。
なお、以上の説明においては、プリンタ10が、コンピュータ本体703、表示装置704、入力装置708、読取装置710、内部メモリ、外部メモリを備えたコンピュータ702、と電気的に接続されて印刷制御装置700が構成されている例について説明したが、プリンタ10に、コンピュータ本体703、表示装置704、入力装置708、読取装置710、内部メモリ、外部メモリがそれぞれ有する機能又は機構の一部を持たせてもよい。例えば、プリンタ10が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部を有する構成としてもよい。
したがって、「印刷制御装置」とは、狭義には、プリンタ10とコンピュータ702とを含むコンピュータシステムを意味するが、広義には、コンピュータ702に係る前記機能又は機構、を備えたプリンタ10等の印刷装置をも意味する。
===印刷装置の構成例===
次に、印刷装置の一例としてのプリンタ10について、図3乃至図5を参照しながら説明する。図3は、プリンタ10の外観構成を示した説明図である。図4は、プリンタの構成を示したブロック図である。図5は、プリンタ10の構成要素の一部を模式的に表した模式図である。なお、図3においては、後述するホルダー14aの構成を明示するために、ロール紙装着ユニット14が、プリンタ10の筐体12及びロール紙1から取り外された状態にて、示されている。
<<<プリンタ10の外観構成について>>>
先ず、プリンタ10の外観構成について、図3を用いて説明する。このプリンタ10は、筐体12と、装着部の一例としてのロール紙装着ユニット14と、給紙部16と、排紙部18と、操作パネル20と、を有している。
筐体12は、プリンタ10の種々の構成要素を中に収める箱である。
ロール紙装着ユニット14は、ロール紙1を装着するためのものであり、装着されたロール紙1を保持する。ロール紙1は、芯材3と、芯材3の外周に巻き付けられた印刷用紙と、を備えている。なお、「ロール紙」とは、芯材3と芯材3の外周に巻き付けられた印刷用紙とを併せたものを意味するが、狭義には、当該印刷用紙のみをも意味する。
ロール紙装着ユニット14には、ホルダー14aが設けられている。当該ホルダー14aは、プリンタ10の背面の両側に対をなすように配置され、双方によりロール紙1を挟むようにしてロール紙1を保持する。なお、ロール紙装着ユニット14には、ロール紙1がロール紙装着ユニット14に装着されたことを検知するための装着検知センサ(不図示)も備えられている。
給紙部16は、プリンタ10の背面に設けられた、ロール紙1の筐体12内への挿入口である。排紙部18は、プリンタ10の前面に設けられた、ロール紙1の筐体12外への排出口である。すなわち、プリンタ10は、背面から挿入されたロール紙1を前面から排出する構成を備えている。なお、プリンタ10には、当該プリンタ10の不使用時に排紙部18を塞ぐ排紙トレー19、も設けられている。
操作パネル20は、プリンタ10の前面に設けられており、操作ボタン20aと、液晶表示部20bとを備えている。ユーザは、液晶表示部20bに表示された情報(メニュー画面等)を参照しながら操作ボタン20aを操作することによって、プリンタ10に対し種々の指令を与えることができる。
<<<プリンタ10の内部構成について>>>
次に、プリンタ10の内部構成について、図4及び図5を用いて説明する。プリンタ10は、カラー画像を印刷可能であり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクをロール紙1に吐出してドットを形成することによって印刷画像を形成する。なお、色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(淡いシアン、LC)、ライトマゼンタ(淡いマゼンタ、LM)、ダークイエロー(暗いイエロー、DY)、ライトブラック(淡いブラック、LK)等を用いても良い。
このプリンタ10は、搬送ユニット25と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット35と、カッターユニット40と、検出器群45と、タイマー50と、コントローラ60と、を有している。
搬送ユニット25は、ロール紙1を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の搬送方向に所定の搬送量でロール紙1を搬送させるためのものである。搬送ユニット25は、ロール紙1の給紙、搬送、排紙等を行うための複数のローラや、これらのローラに回転力を与えるモータや、印刷中にロール紙1を支持するためのプラテン等を有している(図5には、これらの構成要素の一部、すなわち、搬送ローラ26、排紙ローラ27、及び、プラテン28、が示されている)。
キャリッジユニット30は、印刷ヘッド36(図5)を所定の移動方向(図5において、紙面を貫く方向)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31(図5)や当該キャリッジ31を移動させるためのキャリッジモータ等を有している。キャリッジ31には印刷ヘッド36が搭載されており、当該キャリッジ31は前記移動方向に往復移動可能である。これにより、印刷ヘッド36が当該移動方向に沿って移動する。さらに、キャリッジ31には、バーコードリーダー47(図5)が搭載されており、当該バーコードリーダー47も、キャリッジ31の移動に伴って前記移動方向に移動する。なお、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット35は、ロール紙1にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット35は、印刷ヘッド36等を有している。印刷ヘッド36は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。この印刷ヘッド36は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が前記移動方向に移動すると、印刷ヘッド36も当該移動方向に移動する。そして、印刷ヘッド36が移動中にインクを断続的に吐出することによって、前記移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)がロール紙1に形成される。
カッターユニット40は、ロール紙1を切断して、ロール紙1の印刷部分を切り離すためのものである。カッターユニット40は、切断部材の一例としての、回転刃を有するカッター41(図5)と、回転刃を回転させたり、カッター41をキャリッジ31の移動方向に沿った方向に移動させたりするためのモータ等を有している。回転刃が回転している状態でカッター41が前記方向に移動するとロール紙1が切断される。
検出器群45には、前述したバーコードリーダー47、装着検知センサの他に、リニア式エンコーダ、ロータリー式エンコーダ、温湿度計等が含まれている。リニア式エンコーダは、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダは、搬送ローラ26の回転量を検出するためのものである。温湿度計は、プリンタ10内の温度や湿度を検出するためのものである。
タイマー50は、現在の日付、時刻を得るための時計である。
コントローラ60は、プリンタ10の制御を行うためのものである。コントローラ60は、図4に示すように、インターフェース部62と、イメージバッファ64と、CPU66と、メモリ68と、ユニット制御回路70と、を有している。インターフェース部62は、コンピュータ702との間でデータや信号の送受信を行うためのものである。イメージバッファ64は、印刷データPDを格納するためのものである。CPU66は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ68は、プログラムや各種情報を格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等を有する。ユニット制御回路70は、各ユニット(搬送ユニット25、キャリッジユニット30、ヘッドユニット35、カッターユニット40)を制御するためのものである。
コントローラ60が、コンピュータ702から印刷データPD及び制御信号COMをインターフェース部62で受信すると、印刷データPDは、イメージバッファ64に格納される。CPU66は、当該制御信号COMに基づいて、イメージバッファ64から印刷データPDを読み出しつつ各ユニット(搬送ユニット25、キャリッジユニット30、ヘッドユニット35、カッターユニット40)を、ユニット制御回路70を介して制御する。このようにして、コントローラ60は、ロール紙1に印刷画像を印刷し、ロール紙1の、印刷画像が印刷された部分、を適宜切り離す。なお、プリンタ10内の状況は検出器群45によって監視されており、検出器群45は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群45から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
また、本実施の形態に係るコントローラ60は、コンピュータ702がプリンタ10に電気的に接続されていない場合でも、ロール紙1に印刷画像を印刷することができる。かかる場合には、CPU66が、メモリ68内のプログラムに基づいて、メモリ68内の各種情報を適宜参照しながら、印刷データPDと制御信号COMを作成する。印刷データPDはイメージバッファ64に格納され、CPU66は、当該制御信号COMに基づいて、イメージバッファ64から印刷データPDを読み出しつつ各ユニットを制御する。このようにして、コントローラ60は、ロール紙1に印刷画像を印刷し、ロール紙1の、印刷画像が印刷された部分、を適宜切り離す。
===情報のロール紙への印刷について===
本実施の形態に係る印刷制御装置700(プリンタ10)を用いると、印刷制御装置700(プリンタ10)に関する情報とロール紙1に関する情報を、ユーザが当該情報の印刷を指示することにより、ロール紙1に印刷することができる。
以下、当該情報のロール紙1への印刷について説明する。
本実施の形態に係るプリンタ10においては、前述したコントローラ60により、ロール紙1に関する情報として、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、ロール紙1の使用開始日付、が印刷可能となっている。また、印刷制御装置700(プリンタ10)に関する情報として、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報が印刷可能となっている。さらに、広義に解釈される、印刷制御装置700(プリンタ10)に関する情報として、プリンタ10のランニングコスト(以下、単に、ランニングコストと呼ぶ)を示す情報、プリンタ10の使用環境(以下、単に、使用環境と呼ぶ)を示す情報、及び、これらの情報を印刷した日付が印刷可能となっている。
ここで、上述した各々の情報について、説明を加える。ロール紙1の残量情報とは、例えばあと何メートル分のロール紙1が残っているかを示す情報である。ロール紙1の紙種情報とは、例えば用紙の種類(普通紙、専用紙、光沢紙等の特殊用紙等)を示す情報である。ロール紙1のサイズ情報とは、ロール紙1のサイズ(A4、B5等)を示す情報である。ロール紙1の使用開始日付とは、ロール紙1を開封して当該ロール紙1を初めてプリンタに装着した日付を示す情報である。
プリンタ10の機種名とは、プリンタ10の機種の名称である。プリンタ10の供給者情報とは、例えば、プリンタ10を供給する供給者の名称や、供給者を表すロゴ等である。ここで、供給者とは、製品の製造者の場合もあるし、製品の製造及び販売を行う者の場合もあるし、実質的には製造を行わずある製造者の製品のOEM供給を受けて販売する者の場合もある。プリンタ10を個々に特定するID情報とは、例えばプリンタ10の製造ID番号である。
ランニングコストとは、ロール紙1に印刷画像を印刷することにより発生するコストである。すなわち、ランニングコストとは、ロール紙1に印刷画像を印刷する際に消費されるインク及びロール紙1、の値段である。なお、本実施の形態においては、2種類のランニングコスト、すなわち、ロール紙1の単位長さ(例えば、1m)あたり平均してどれ位のコストがかかっているかを表す平均ランニングコスト(以下、第一ランニングコストと呼ぶ)と、ある印刷画像を印刷したときにどのくらいのコストが発生したかを表すランニングコスト(以下、第二ランニングコストと呼ぶ)、が印刷可能となっている。使用環境とは、プリンタ10が使用されているときの動作環境であり、例えば、温度や湿度がこれに該当する。
なお、上述した情報のうち、ロール紙1の残量(総量)情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報は、ロール紙1の出荷前(ロール紙1を工場にて製造するとき等)に、バーコードの形態でロール紙1に印刷される情報である。また、かかる際には、ロール紙1の出荷前にバーコード化された上記情報が印刷されたことを示すフラグ(情報)も、併せて、バーコードの形態でロール紙1に印刷される。
===プリンタ等の動作===
次に、前記情報を印刷する際のプリンタ10等の動作について、説明する。本実施の形態に係るプリンタ10は、前記コントローラ60により、前記情報を単独で(前記情報のみを)印刷することもできるし、前記情報を当該情報とは異なる印刷画像と共に印刷することもできる。以下、双方の場合について、図を参照しながら説明する。
<<<情報のみを印刷する際のプリンタ等の動作>>>
先ず、情報のみを印刷する際のプリンタ10等の動作について、図6乃至図11を用いて説明する。図6は、プリンタ10等の動作を説明するためのフローチャートである。図7は、ユーザが第一選択肢を選択した後に、ロール紙1に情報が印刷された様子を示す模式図である。図8は、ユーザが第二選択肢を選択した後に、ロール紙1に情報が印刷された様子を示す模式図である。図9は、ユーザが第三選択肢を選択した後に、ロール紙1に情報が印刷された様子を示す模式図である。図10は、ロール紙1の、情報を印刷した部分、が全て切り離された様子を示す模式図である。図11は、ロール紙1の、情報を印刷した部分、が一部のみ切り離された様子を示す模式図である。
このフローチャートは、ユーザが操作パネル20にて情報の印刷を指示することから始まる(ステップS2)。例えば、ユーザは、先ず、操作ボタン20aを操作して、情報の印刷を指示するための画面を液晶表示部20bに表示させる。ユーザは、当該画面を参照しながら、操作ボタン20aを操作することにより、情報の印刷を指示する。
そして、情報の印刷が指示されると、液晶表示部20bに、情報を印刷した後にロール紙を切断するか否か、をユーザに選択させるための選択画面が表示される。本実施の形態においては、当該選択画面に三つの選択肢が表示される。
ここで、当該三つの選択肢について、具体的に説明する。先ず、第一の選択肢として、情報を印刷した後にロール紙1を切断しないこと、をユーザが選択できる。ユーザがこの選択肢を選択した場合には、情報印刷後のカッター41によるロール紙1の切断は行われないため、ロール紙1の、情報を印刷した部分は、ロール紙1に残存することとなる。したがって、ユーザが印刷した情報をロール紙1上に残したい場合に、当該第一の選択肢が選択される。
次に、第二の選択肢として、情報を印刷した後にロール紙1を切断すること、をユーザが選択できる。ユーザがこの選択肢を選択した場合には、情報印刷後に、ロール紙1がカッター41により切断され、ロール紙1の、情報を印刷した部分、が全て切り離される。したがって、ユーザが、情報が印刷された紙を、手にとって見たり移動させたりしたい場合に、当該第二の選択肢が選択される。
また、ユーザが第三の選択肢を選択した場合にも、第二の選択肢を選択したときと同様、情報印刷後に、ロール紙1がカッター41により切断される。しかしながら、第二の選択肢を選択したときとは異なり、ロール紙1の、情報を印刷した部分、が一部のみ切り離される。したがって、ロール紙1の、情報を印刷した部分、の一部がロール紙1に残存し、一部が切り離されることとなる。すなわち、当該第三の選択肢を選択すれば、第一の選択肢に係るユーザの前記要望と第二の選択肢に係るユーザの前記要望の双方が同時に満たされることとなる。
このように、本実施の形態においては、プリンタ10に設けられている操作パネル20が、情報を印刷した後にロール紙1を切断するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための選択受け付け部の機能と、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第三選択受け付け部の機能、の双方を有している。ユーザが、操作ボタン20aを操作して、三つの選択肢のうちの一を選択すると(ステップS4)、三つの選択肢のうちどの選択肢が選択されたか、を示すデータ(以下、選択データとも呼ぶ)が、情報印刷指令と共に、制御信号COMの形態で、コントローラ60に送出される(ステップS6)。
プリンタ10のコントローラ60が、制御信号COMを受信すると、コントローラ60は、当該制御信号COMに含まれる情報印刷指令に基づいて、情報をロール紙1に印刷する準備を開始する。ここで、コントローラ60は、前述した11種類の情報(すなわち、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、ロール紙1の使用開始日付、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報、第一ランニングコストを示す情報、第二ランニングコストを示す情報、使用環境を示す情報、及び、これらの情報を印刷した日付)を印刷することができるが、コントローラ60は、情報を印刷した後にロール紙1を切断することをユーザが選択した場合と情報を印刷した後にロール紙1を切断しないことをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷する。
より具体的に説明する。本実施の形態においては、ユーザが第一選択肢を選択した場合には、前記11種類の情報のうち、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、ロール紙1の使用開始日付、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報、及び、これらの情報を印刷した日付(これらの情報群を、以下、第一の選択肢に係る情報とも呼ぶ)を、ロール紙1に印刷する(図7)。また、ユーザが第二選択肢を選択した場合には、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報、第一ランニングコストを示す情報、使用環境を示す情報、及び、これらの情報を印刷した日付(これらの情報群を、以下、第二の選択肢に係る情報とも呼ぶ)を、ロール紙1に印刷する(図8)。また、ユーザが第三選択肢を選択した場合には、第二の選択肢に係る情報をロール紙1の上部に、第一の選択肢に係る情報をその下部に、印刷する(図9)。なお、いずれの場合にも、上述した情報は、バーコードリーダーで読み取り可能となるようにバーコード化され、バーコードの形態でも印刷される。
したがって、コントローラ60内のCPU66は、先ず初めに、ユーザの選択した選択肢に応じた画像、を作成するために必要な情報を、EEPROM、タイマー50、又は、温湿度計から取得する(ステップS8)。すなわち、制御信号COMに含まれる選択データが、第一選択肢の選択を示している場合には、CPU66は、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、ロール紙1の使用開始日付、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報をEEPROMから、これらの情報を印刷した日付をタイマー50から、それぞれ取得する。また、前記選択データが、第二選択肢の選択を示している場合には、CPU66は、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報、第一ランニングコストを示す情報をEEPROMから、使用環境を示す情報を温湿度計から、これらの情報を印刷した日付をタイマー50から、それぞれ取得する。さらに、前記選択データが、第三選択肢の選択を示している場合には、CPU66は、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、ロール紙1の使用開始日付、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、プリンタ10を個々に特定するID情報、第一ランニングコストを示す情報をEEPROMから、使用環境を示す情報を温湿度計から、これらの情報を印刷した日付をタイマー50から、それぞれ取得する。
なお、プリンタ10に関する情報(プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者、及び、プリンタ10を個々に特定するID、に係る情報)は、不変の情報として、予めEEPROM内に格納されているが、ロール紙1に関する情報(ロール紙1の残量、ロール紙1の紙種、ロール紙1のサイズ、及び、ロール紙1の使用開始日付に係る情報)及び第一ランニングコストを示す情報は、最新かつ正確な情報が常にEEPROMに格納されるように、コントローラ60内で管理される。
ここで、コントローラ60が、ロール紙1に関する情報及び第一ランニングコストを示す情報を管理する方法について、説明する。
先ず、ロール紙1に関する情報について説明する。新品のロール紙1がロール紙装着ユニット14に装着されると、装着検知センサがロール紙1の装着を検知する。前述したとおり、新品のロール紙1には、ロール紙1の残量(総量)情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、及び、ロール紙1の出荷前にバーコード化された上記情報が印刷されたことを示すフラグ(情報)が、バーコードの形態で印刷されている。コントローラ60は、装着検知センサの出力に基づいて、キャリッジ31を移動させつつバーコードリーダー47を動作させることにより、これらの情報を読み取る。コントローラ60は、読み取ったロール紙1の残量(総量)情報、ロール紙1の紙種情報、及び、ロール紙1のサイズ情報をEEPROMに格納する。また、前記フラグを解釈し、タイマー50から現在の日付を取得して当該日付に係る情報をEEPROMに格納する。
ロール紙1を使い切る前に、ユーザがロール紙1をプリンタ10から取り外した後に、当該ロール紙1を再使用するために当該ロール紙1がロール紙装着ユニット14に装着される場合(すなわち、新品でないロール紙1が装着される場合)にも、装着検知センサがロール紙1の装着を検知する。前述したとおり、プリンタ10は、ロール紙1に関する情報(ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、及び、ロール紙1の使用開始日付に係る情報)をバーコード化してロール紙1に印刷可能である。したがって、これらの情報がバーコードの形態でロール紙1に印刷されている場合には、コントローラ60は、装着検知センサの出力に基づいて、キャリッジ31を移動させつつバーコードリーダー47を動作させることにより、これらの情報を読み取る。コントローラ60は、読み取った当該情報をEEPROMに格納する。一方、これらの情報がバーコードの形態でロール紙1に印刷されていない場合には、コントローラ60が、バーコードリーダー47を動作させることによりバーコード化された当該情報が印刷されていないことを検出して、当該情報の入力をユーザに促す。かかる際には、ユーザによって入力された当該情報がEEPROMに格納される。
また、ロール紙1に関する前述した情報のうち、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、及び、ロール紙1の使用開始日付に係る情報は、ロール紙1の脱着が行われない限り不変の情報であるが、ロール紙1の残量に関する情報は、プリンタ10の使用に応じて変化する情報である。かかる情報は、例えば、前述したロータリー式エンコーダにより検出される搬送ローラ26の回転量からロール紙1の消費量が算出され、算出された当該消費量が前記残量から差し引かれることにより、随時更新される。
次に、第一ランニングコストを示す情報について、説明する。ロール紙1とインクの消費量は、例えば印刷ジョブ毎に、算出される。ここで、ロール紙1の消費量については、前述したとおり、ロータリー式エンコーダにより検出される搬送ローラ26の回転量から算出される。一方、インクの消費量については、前述したプリンタドライバ796が、画像データADを印刷データPDに変換する際に、当該画像データADに基づいて算出する。算出されたインクの消費量は、印刷データPDと共に制御信号COMとしてコントローラ60に送出される。一方、EEPROMには、ロール紙1及びインクの単位量あたりの値段がデータベース化されており、コントローラ60は、算出式(インクの値段×インクの消費量+ロール紙1の値段×ロール紙1の消費量)により、コストを算出する。なお、ロール紙1及びインクの単位量あたりの値段については、ロール紙1やインクカートリッジが装着された際に、当該情報の入力をユーザに促すようにしてもよい。かかる場合には、ユーザによって入力された情報(値段)がEEPROMに格納される。
このようにして、コントローラ60は、印刷ジョブ毎に、当該印刷ジョブにより印刷画像を印刷する際に発生するコストを算出し、当該コストを過去に発生したコスト(総コスト)に加算することにより、総コストを更新する。また、コントローラ60は、同様に、ロール紙1の消費量も更新する。そして、算出式(更新された総コスト÷ロール紙1の更新された消費量)により、第一ランニングコスト(ロール紙1の単位長さあたり平均してどれ位のコストがかかっているか)を算出し、コントローラ60は、当該第一ランニングコストを更新する。
ここで、図6に示したフローチャートに戻って、説明を続ける。上記のようにして、ユーザの選択した選択肢に応じた画像、を作成するために必要な情報を取得したCPU66は、これらの情報を含んだ図7、図8、又は、図9に示す画像を前記選択肢に応じて作成する(ステップS10)。そして、CPU66は、作成された当該画像を印刷画像として印刷するための印刷データPDと制御信号COMに変換し(ステップS12)、当該印刷データPDをイメージバッファ64に格納する(ステップS14)。CPU66は、制御信号COMに基づいて、イメージバッファ64から印刷データPDを読み出しつつ各ユニットを制御して、ロール紙1に図7、図8、又は、図9に示す印刷画像(情報)を印刷する(ステップS16)。
次に、コントローラ60は、ロール紙1を切断することをユーザが選択した場合には、カッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、情報を印刷した部分、を切り離す。一方、ロール紙1を切断しないことをユーザが選択した場合には、カッター41によるロール紙1の切断を行うことなく、印刷処理を終了する。
すなわち、前記選択データが第一選択肢の選択を示している場合には(ステップS18:第一選択肢)、コントローラ60は、カッター41によるロール紙1の切断を行うことなく、印刷処理を終了する(ステップS24)。一方、前記選択データが第二選択肢又は第三選択肢の選択を示している場合には(ステップS18:第二選択肢、第三選択肢)、コントローラ60は、カッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、情報を印刷した部分、を切り離して(ステップS20、ステップS22)、印刷処理を終了する(ステップS24)。
なお、コントローラ60は、前記情報を印刷した後にカッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、についてのユーザの選択、に基づいてロール紙1の切断位置を異ならせる。
すなわち、コントローラ60は、前記選択データが第二選択肢を示している場合には(ステップS18:第二選択肢)、図10に示すように、カッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、情報を印刷した部分、を全て切り離す(ステップS20)。一方、前記選択データが第三選択肢を示している場合には(ステップS18:第三選択肢)、図11に示すように、ロール紙1の、情報を印刷した部分、を一部のみ切り離す(ステップS22)。
<<<情報を当該情報とは異なる印刷画像と共に印刷する際のプリンタ等の動作>>>
次に、情報を当該情報とは異なる印刷画像と共に印刷する際のプリンタ10等の動作について、図12乃至図14を用いて説明する。図12は、プリンタ10等の動作を説明するためのフローチャートである。図13は、プリンタドライバ796のユーザインターフェース画面を示す図である。図14は、ロール紙1に情報及び当該情報とは異なる印刷画像が印刷された様子を示す模式図である。
このフローチャートは、ユーザが、アプリケーションプログラム795を用いて画像を作成することから始まる(ステップS102)。例えば、ユーザは、ワープロソフトを用いて、企画書を作成する。企画書の作成が完了したら、ユーザは、プリンタ10に対し印刷の実行を指示するが、かかる際に、ユーザは、プリンタドライバ796の前記入力インターフェース部803にて、当該企画書に係る印刷画像と共に前記情報を印刷すること、を指示する(ステップS104)。例えば、ユーザは、印刷の実行を指示する前に、入力装置708を用いて、図13に示すプリンタドライバ796のユーザインターフェース画面を表示装置704に表示させる。ユーザは、マウス708Bを用いて、図中矢印で示した部分にチェックマークを付けることにより、当該企画書に係る印刷画像と共に前記情報を印刷すること、を選択する。そして、ユーザが、選択終了後に、マウス708Bで「OK」をクリックすると、入力インターフェース部803にて当該選択が受け付けられる。このように、本例においては、入力インターフェース部803が、企画書に係る印刷画像を印刷する際に該企画書に係る印刷画像と共に前記情報を印刷するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第二選択受け付け部となっている。
次に、ユーザは、プリンタ10に対し印刷の実行を指示する(ステップS106)。当該印刷実行の指示により、ワープロソフト上の画像データADが、画像処理部797へ送られる(ステップS107)。画像処理部797は、受け取った画像データADを、印刷データPDに変換し、変換された印刷データPDを、各種制御信号COMと共にプリンタ10に送出する(ステップS108)。一方、これと平行して、入力インターフェース部803は、企画書に係る印刷画像と共に前記情報を印刷すること、を示すデータを、ユーザインターフェース処理部805を介して、制御信号COMの形態でプリンタ10に送出する(ステップS110)。
プリンタ10のコントローラ60が、コンピュータ702から印刷データPD及び制御信号COMをインターフェース部62で受信すると、印刷データPDは、一旦、イメージバッファ64に格納される(ステップS112)。そして、コントローラ60は、企画書に係る印刷画像と共に前記情報を印刷すること、を示すデータに基づいて、当該情報と当該印刷画像とをロール紙1に印刷する準備を開始する。ここで、コントローラ60は、前述した11種類の情報を印刷することができるが、コントローラ60は、前記企画書に係る印刷画像と共に前記情報を印刷することをユーザが選択した場合には、前記情報のみを印刷することをユーザが選択した場合と異なる情報を印刷する。より具体的に説明すると、本例においては、前記11種類の情報のうち、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、第二ランニングコストを示す情報、及び、これらの情報を印刷した日付を、ロール紙1に印刷する(図14)。なお、本例においても、上述した情報は、バーコードリーダーで読み取り可能となるようにバーコード化され、バーコードの形態でも印刷される。
したがって、コントローラ60内のCPU66は、先ず、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、プリンタ10の機種名、及び、プリンタ10の供給者情報をEEPROMから、これらの情報を印刷した日付をタイマー50から、それぞれ取得する(ステップS114)。さらに、コントローラ60は、以下に示す方法で第二ランニングコストを算出する(ステップS114)。
すなわち、コントローラ60は、算出式(インクの値段×インクの消費量+ロール紙1の値段×ロール紙1の消費量)により、第二ランニングコストを算出する。ここで、ロール紙1及びインクの単位量あたりの値段については、前述した第一ランニングコストと同様、EEPROMから取得される。また、企画書に係る印刷画像を印刷することによるロール紙1の消費量及びインクの消費量については、前述したプリンタドライバ796内で、画像データADに基づいて算出され、算出されたこれらの消費量が、印刷データPDと共に制御信号COMとしてコントローラ60に送出される。さらに、前記情報を印刷することによるロール紙1の消費量及びインクの消費量については、コントローラ60内で算出される。
そして、コントローラ60内のCPU66は、これらの情報を含んだ画像を作成する(ステップS116)。そして、CPU66は、作成された当該画像を印刷画像として印刷するための印刷データPDと制御信号COMに変換し(ステップS118)、当該情報が前記企画書に係る印刷画像に引き続いてロール紙1に印刷されるように、当該印刷データPDをイメージバッファ64に格納する(ステップS120)。
CPU66は、制御信号COMに基づいて、イメージバッファ64から印刷データPDを読み出しつつ各ユニットを制御して、ロール紙1に図14に示す印刷画像(企画書に係る印刷画像及び情報)を印刷する(ステップS122)。
そして、コントローラ60は、カッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、企画書に係る印刷画像及び情報を印刷した部分、を切り離して(ステップS124)、印刷処理を終了する(ステップS126)。
このように、ユーザが、情報を印刷した後にロール紙を切断したいと考えた場合には、ユーザは、液晶表示部20bに表示される前記選択画面にて第二選択肢又は第三選択肢を選択することだけではなく、本項において説明した方策を採ることもできる。
===本実施の形態に係るプリンタ10等の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態に係るプリンタ10は、プリンタ10及びロール紙1のうちの少なくともどちらか一方に関する情報を、印刷ヘッド36を用いてロール紙1に印刷可能なコントローラ60を有し、当該コントローラ60は、前記情報を印刷した後にロール紙1を切断することをユーザが選択した場合には、前記情報を印刷した後にカッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分、を切り離し、前記情報を印刷した後にロール紙1を切断しないことをユーザが選択した場合には、前記情報を印刷した後にカッター41によるロール紙1の切断を行わない。このことにより、ユーザにとって利便性の高いプリンタ10及び印刷制御装置700が実現される。
すなわち、発明が解決しようとする課題の項等で説明したとおり、ロール紙1を使い切る前に、ユーザがプリンタ10に装着されているロール紙1をプリンタ10から取り外す場合がある。一例を挙げると、ユーザが、他の紙種のロール紙1に印刷を行うために、プリンタ10に装着されているロール紙1を当該他の紙種のロール紙1と交換する場合に、かかる状況が生じうる。
そして、ユーザが取り外されたロール紙1をある一定の期間使用しない場合には、ユーザは当該ロール紙1を保管することになるが、ユーザが当該ロール紙1を再度使用する際に、以下の不都合が生ずる可能性がある。すなわち、ユーザが、このロール紙1をプリンタ10に装着して使用することが妥当かどうか、また、このロール紙1をどのプリンタ10に装着すべきか、戸惑う可能性がある。
そして、かかる不都合を解消するためには、上述したロール紙1やプリンタ10に関する情報をロール紙1に印刷可能なプリンタ10が有効である。ユーザが、使い切る前のロール紙1をプリンタ10から取り外す際に、これらの情報を印刷しておけば、ユーザは、当該ロール紙1を再度使用する際に、当該情報を参照することにより、このロール紙1をプリンタ10に装着して使用することが妥当かどうか、また、このロール紙1をどのプリンタ10に装着すべきか、判断することができる。例えば、ユーザは、ロール紙1の残量情報を参照し、その残量が多いか少ないかに基づいて、このロール紙1を使用すべきかどうか判断することができる。また、ロール紙1の紙種情報やサイズ情報を参照して、このロール紙1が、使用したいロール紙であるかどうか判別することができる。また、ロール紙1の使用開始日付を参照して、このロール紙1がどれくらい古いものであるかを把握した上で、当該ロール紙1を使用すべきかどうか判断することができる。また、ユーザは、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、又は、プリンタ10を個々に特定するID情報を参照することにより、ロール紙1をどのプリンタ10に装着すべきか把握することができる。
また、ユーザは、ロール紙1をプリンタ10に装着して使用することが妥当かどうか、また、このロール紙1をどのプリンタ10に装着すべきか、判断するためでなく、単に、前記情報を見るために、当該情報を印刷させたいと考える場合があり、かかる際にも、当該プリンタ10は有効である。
一方で、ユーザは、情報の印刷後に、ロール紙1を切断して、ロール紙1の、情報を印刷した部分、を切り離したいと考える場合と、当該情報の印刷後に、ロール紙1の切断を行いたくないと考える場合がある。例えば、ユーザが、ロール紙1をプリンタ10に装着して使用することが妥当かどうか、また、このロール紙1をどのプリンタ10に装着すべきか、判断するために、情報をロール紙1に印刷させる場合には、ユーザが、ロール紙1を再度使用する際に、当該情報を確実に参照できる(すなわち、ユーザが、ロール紙1を再度使用する際に、ロール紙1自体に印刷されている情報を参照できる)ように、情報の印刷後にロール紙1の切断が行われないことを望む場合が多い。逆に、ユーザが、単に、情報を見るために、当該情報を印刷させる場合には、情報が印刷された紙を、手にとって見たり、移動させたりできるように、情報の印刷後に、ロール紙1の、情報を印刷した部分、が切り離されることを望む場合が多い。
本実施の形態に係るプリンタ10においては、前記情報を印刷した後にロール紙1を切断するか否かをユーザが選択することができるから、ユーザのかかる要請に応えることができる。したがって、本実施の形態によれば、ユーザにとって利便性の高いプリンタ10、及び、印刷制御装置700が実現されることとなる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
なお、上記実施の形態においては、印刷装置として、インクジェットプリンタ10を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ドットインパクト式プリンタ等の印刷装置にも本発明を適用できる。
また、上記実施の形態においては、コントローラ60が、プリンタ10に関する情報及びロール紙1に関する情報の双方を印刷することとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタ10に関する情報のみを印刷することとしてもよいし、ロール紙1に関する情報のみを印刷することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、プリンタ10に関する情報として、プリンタ10の機種名、プリンタ10の供給者情報、及び、プリンタ10を個々に特定するID情報を例に挙げて説明したが、これらに限定されるものではない。例えば、カラープリンタかモノクロプリンタかを示す情報であってもよい。
また、上記実施の形態においては、ロール紙1に関する情報として、ロール紙1の残量情報、ロール紙1の紙種情報、ロール紙1のサイズ情報、及び、ロール紙1を初めて装着した日付(ロール紙1の使用開始日付)を示す情報、を例に挙げて説明したが、これらに限定されるものではない。例えば、ロール紙1の色情報やロール紙1の供給者情報であってもよい。
また、上記実施の形態においては、広義に解釈される、プリンタ10に関する情報として、ランニングコストを示す情報、使用環境を示す情報、及び、情報を印刷した日付、を例に挙げて説明したが、これらに限定されるものではない。例えば、印刷条件に係るパラメータ(プリンタドライバ設定情報)であってもよい。
また、上記実施の形態においては、情報を印刷した後にロール紙1を切断するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための選択受け付け部がプリンタ10に設けられていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、選択受け付け部が、コンピュータ702等が有するプリンタドライバ796に設けられていることとしてもよい。
ただし、プリンタ10がコンピュータ702に電気的に接続されていない場合でも、ユーザが、情報を印刷した後にロール紙1を切断するか否か、を選択することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、コントローラ60は、プリンタ10及びロール紙1のうちの少なくともどちらか一方に関する複数の情報を印刷可能であり、前記情報を印刷した後にロール紙1を切断することをユーザが選択した場合と前記情報を印刷した後にロール紙1を切断しないことをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、前記情報を印刷した後にロール紙1を切断することをユーザが選択した場合と前記情報を印刷した後にロール紙1を切断しないことをユーザが選択した場合とで、同じ情報を印刷することとしてもよい。
ユーザがロール紙1に印刷させたい情報は、一般的に、情報を印刷する目的に応じて変化する。例えば、前述した11種類の情報のうち、第一ランニングコストを示す情報は、主として、ランニングコストを随時把握したいというユーザの要請、に応えるために印刷可能となっている情報であるため、ユーザが、ロール紙1をプリンタ10に装着して使用することが妥当かどうか、また、このロール紙1をどのプリンタ10に装着すべきか、判断するために(当該目的を、以下、第一の目的と呼ぶ)、この情報をロール紙1に印刷させたいと考えることは稀である。同様に、使用環境を示す情報は、主として、ユーザがプリンタ10の不具合発生時に当該使用環境を示す情報を参照して不具合の発生要因を切り分けることができるように印刷可能となっている情報であるため、ユーザが第一の目的でこの情報をロール紙1に印刷させたいと考えることは稀である。一方、ロール紙1の使用開始日付に係る情報は、主として、ロール紙1がどれくらい古いものであるかを把握した上で当該ロール紙1を使用すべきかどうか判断できるように、印刷可能となっている情報であるため、ユーザが、単に、情報を見るために(当該目的を、以下、第二の目的と呼ぶ)、この情報をロール紙1に印刷させたいと考えることは稀である。
したがって、例えば、前述したように、ユーザが第一の目的で情報をロール紙1に印刷させる場合に好適なロール紙1の非切断がユーザにより選択されている場合には、ロール紙1の使用開始日付に係る情報がロール紙1に印刷される一方で、第一ランニングコストや使用環境を示す情報がロール紙1に印刷されず、逆に、ユーザが第二の目的で情報をロール紙1に印刷させる場合に好適なロール紙1の切断がユーザにより選択されている場合には、第一ランニングコストや使用環境を示す情報がロール紙1に印刷される一方で、ロール紙1の使用開始日付に係る情報がロール紙1に印刷されないこととする。このように、情報を印刷した後にロール紙1を切断することをユーザが選択した場合と情報を印刷した後にロール紙1を切断しないことをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することとすれば、ユーザの利便性をより一層向上させることが可能となる。かかる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、コントローラ60は、情報を、該情報とは異なる印刷画像と共に印刷可能であることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、印刷不可能であることとしてもよい。
ただし、情報を、前記印刷画像についての参考情報として、ロール紙1に印刷することが可能となる点で上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、前記情報とは異なる印刷画像を印刷する際に該印刷画像と共に前記情報を印刷するか否か、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第二選択受け付け部が、プリンタドライバ796に設けられていることとしたが、これに限定されるものではなく、当該第二選択受け付け部が、プリンタ10に設けられていることとしてもよい。例えば、第二選択受け付け部がプリンタ10の操作パネル20である場合には、プリンタ10がコンピュータ702に電気的に接続されていない状態で、ユーザが、当該操作パネル20にて、前記情報とは異なる印刷画像を印刷する際に該印刷画像と共に前記情報を印刷するように設定しておいて、その後、プリンタ10がコンピュータ702に電気的に接続された時点で、ユーザが前記印刷画像の印刷を指示することも可能となる。
また、上記実施の形態において、コントローラ60は、プリンタ10及びロール紙1のうちの少なくともどちらか一方に関する複数の情報を印刷可能であり、前記印刷画像と共に前記情報を印刷することをユーザが選択した場合と前記情報のみを印刷することをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することとしたが、これに限定されるものでなない。例えば、前記印刷画像と共に前記情報を印刷することをユーザが選択した場合と前記情報のみを印刷することをユーザが選択した場合とで、同じ情報を印刷することとしてもよい。
前述したとおり、ユーザが、情報を、該情報とは異なる印刷画像についての参考情報として、ロール紙1に印刷させたいと考える場合があり、かかる目的で(当該目的を、第三の目的と呼ぶ)、ユーザは、前記印刷画像と共に前記情報を印刷すること、を選択する。
一方、ユーザがロール紙1に印刷させたい情報は、一般的に、情報を印刷する目的に応じて変化する。例えば、プリンタ10を個々に特定するID情報、ロール紙1の残量情報、第一ランニングコストを示す情報、及び、使用環境を示す情報は、前記印刷画像との関連性が希薄であるため、ユーザが、前述した第二の目的でこれらの情報をロール紙1に印刷させたいと考えることはあっても、第三の目的でこれらの情報をロール紙1に印刷させたいと考えることは稀である。逆に、第二ランニングコストを示す情報は、前記印刷画像との関連性が高いため、ユーザが、第三の目的でこれらの情報をロール紙1に印刷させたいと考えることが多い。
このように、前記印刷画像と共に前記情報を印刷することをユーザが選択した場合と前記情報のみを印刷することをユーザが選択した場合とで、異なる情報を印刷することとすれば、ユーザの利便性をより一層向上させることが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、コントローラ60は、前記情報を印刷した後にカッター41を動作させてロール紙1を切断することにより、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、についてのユーザの選択に基づいて、ロール紙1の切断位置を異ならせることとしたが、これに限定されるものでない。例えば、ユーザの選択によらず、常に、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すこととしてもよい。
ただし、印刷した情報をロール紙1上に残したいという、ユーザの要望と、情報が印刷された紙を手にとって見たり移動させたりしたいという、ユーザの要望、の双方を満たすことが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、についてのユーザによる選択、を受け付けるための第三選択受け付け部が、プリンタ10に設けられていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、当該第三選択受け付け部が、コンピュータ702等が有するプリンタドライバ796に設けられていることとしてもよい。
ただし、プリンタ10がコンピュータ702に電気的に接続されていない場合でも、ユーザが、ロール紙1の、前記情報を印刷した部分を、全て切り離すか又は一部のみ切り離すか、を選択することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、情報に係る画像の作成(ステップS10、ステップS116)、及び、作成された当該画像の印刷データPD及び制御信号COMへの変換(ステップS12、ステップS118)は、プリンタ10が有するコントローラ60内で行われることとしたが、これに限定されるものでない。例えば、当該作成や当該変換が、コンピュータ702等が有するプリンタドライバ796内で行われることとしてもよい。