JP2009224404A - 薄膜トランジスタの製造方法及び薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法及び薄膜トランジスタ Download PDF

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Abstract

【課題】ゲート絶縁膜の耐圧性を可及的に向上させる。
【解決手段】基板10に設けられた絶縁性を有するベースコート層13aと、ベースコート層13a上に設けられた半導体層14と、半導体層14、及び半導体層14から露出するベースコート層13aを覆うように設けられたゲート絶縁膜15と、ゲート絶縁膜15上に設けられ、半導体層14に重なるように配置されたゲート電極16とを備えたTFT20であって、ベースコート層13aは、半導体層14から露出する表面がエッチングされて半導体層14から露出しない表面よりも低くなるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタ及びその製造方法に関し、特に、トップゲート型の薄膜トランジスタ及びその製造方法に関するものである。
トップゲート型の薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と称する)は、例えば、絶縁基板上にベースコート膜を介して設けられた半導体層と、半導体層を覆うように設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に半導体層のチャネル領域に重なるように設けられたゲート電極と、ゲート電極を覆うように設けられた層間絶縁膜と、層間絶縁膜上に設けられ半導体層のソース領域及びドレイン領域にそれぞれ接続されたソース電極及びドレイン電極とを備えている。
例えば、特許文献1には、基板に半導体膜を形成する過程と、半導体膜をテーパーを付けてパターニングする過程と、半導体膜上に少なくともテトラエトキシシラン及び酸素を原材料とする酸化シリコンを平行平板プラズマ法にて堆積してゲート絶縁膜を形成する過程と、ゲート絶縁膜上にゲート絶縁膜中に浸透したガスの分解を促す活性金属膜を形成する過程と、ゲート絶縁膜に低温熱処理を行う過程とを含むTFTの製造方法が開示されている。そして、これによれば、高品質なゲート絶縁膜を有するトランジスタを低温プロセスで製造することが可能となり、また、活性金属と半導体膜との合金化やピットの形成を回避可能となる、と記載されている。
また、特許文献2には、基板上にバリアー層と半導体層を形成する工程と、半導体層にエネルギービームを照射して結晶化せしめる工程と、第1のゲート絶縁膜を形成する工程と、半導体層及び第1のゲート絶縁膜を同時にパターニングする工程と、第2のゲート絶縁膜を形成する工程とを有し、バリアー層形成から第1のゲート絶縁膜形成まで大気にさらさず、また、半導体層及び第1のゲート絶縁膜のパターニングをテーパーエッチングにより行う、半導体装置の製造方法が開示されている。そして、これによれば、ゲート絶縁膜の半導体層に対するカバレッジ性に優れるため、電気的な信頼性を向上させることが可能となる、と記載されている。
特開2003−174036号公報 特開2006−310372号公報
しかしながら、上記特許文献1では、半導体膜の端部のテーパー面が基板の表面に対して80度以下の傾斜となるように、また、上記特許文献2では、半導体層のテーパー角を60度以下にするように、半導体層の端部がテーパー状にパターニングされているので、TFTの特性の低下が懸念される。具体的には、半導体層の平坦部及びテーパー部で膜厚が異なり、また、平坦部及びテーパー部でドーピングされる不純物の濃度などが異なってしまうので、閾値電圧やS値(サブスレッショルド特性)などの種々の特性が異なるTFTが形成されて、TFTの特性の変動及び劣化が懸念される。そこで、半導体層の端部の形状に起因するTFTの特性の低下を考慮すると、半導体層の側面が基板の表面に対してほぼ直立するように形成された従来のTFTが上記各特許文献に開示されたTFTよりも適切と考えられる。
図10は、半導体層114の側面がガラス基板110の表面に対して直立するように形成された従来のTFTの一部を模式的に示す断面図である。
このTFTでは、図10に示すように、ガラス基板110上にベースコート膜113を介して半導体層114が島状に設けられ、半導体層114を覆うようにゲート絶縁膜115が設けられ、ゲート絶縁膜115上にゲート電極116が設けられている。ここで、ゲート絶縁膜115は、例えば、原料ガスとして、テトラエトキシシラン及び酸素を用いて、平行平板型のプラズマCVD法により、図10に示すように、断面がΩ字状に形成され、半導体層114の周囲に沿って相対的に薄く形成された薄肉部Tを有している。そのため、半導体層114及びゲート電極116の間を絶縁するゲート絶縁膜115の耐圧性は、薄肉部Tにおいて低下するおそれがある。なお、図10の断面図では、ゲート電極116がゲート絶縁膜115を介して半導体114上に設けられているが、ゲート電極116及びそれに接続されるゲート線を構成する金属層は、ゲート絶縁膜115の上面だけでなく、ゲート絶縁膜115の薄肉部Tを覆うようにも形成される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゲート絶縁膜の耐圧性を可及的に向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、半導体層から露出するベースコート膜の上層部をエッチングするようにしたものである。
具体的に本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基板に絶縁性を有するベースコート膜を成膜するベースコート膜成膜工程と、上記ベースコート膜上に半導体膜を成膜し、該成膜された半導体膜をパターニングして半導体層を形成する半導体層形成工程と、上記半導体層、及び該半導体層から露出するベースコート膜を覆うようにゲート絶縁膜を成膜するゲート絶縁膜成膜工程と、上記ゲート絶縁膜上に上記半導体層に重なるようにゲート電極を形成するゲート電極形成工程とを備える薄膜トランジスタの製造方法であって、上記半導体層形成工程では、上記半導体膜、及び上記ベースコート膜の上層部をエッチングすることを特徴とする。
上記の方法によれば、ベースコート膜上に成膜された半導体膜をパターニングする半導体層形成工程では、所定の領域の半導体膜をエッチングすると共に、そのエッチングにより形成された半導体層から露出するベースコート膜の上層部をエッチングするので、半導体層から露出するベースコート膜の表面が半導体層から露出しないベースコート膜の表面よりも低くなる。そのため、その後のゲート絶縁膜成膜工程において、半導体層及びその半導体層から露出するベースコート膜を覆うようにゲート絶縁膜を成膜して、そのゲート絶縁膜が半導体層の周囲に沿って相対的に薄く形成された薄肉部を有していても、そのゲート絶縁膜の薄肉部がベースコート膜の上層部をエッチングしない場合よりも半導体層から離間しているので、半導体層と、ゲート電極形成工程でゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極及びそれに接続されるゲート線を構成する金属層との絶縁性が向上する。したがって、ゲート絶縁膜の耐圧性を可及的に向上させることが可能になる。
上記半導体層形成工程では、上記半導体層の側面が上記基板の表面に対して85度以上且つ95度以下になるように、上記半導体膜をパターニングしてもよい。
上記の方法によれば、半導体層の側面が基板の表面に対してほぼ直立するように形成されるので、半導体層の端部の形状に起因するTFTの特性の低下が抑制される。
上記半導体層形成工程では、上記半導体膜、及び上記ベースコート膜の上層部を異方性エッチングによりエッチングしてもよい。
上記の方法によれば、半導体膜、及び上記ベースコート膜の上層部が基板の厚さ方向にエッチングされるので、半導体層の側面が基板の表面に対してほぼ直立するように形成される。
上記エッチングされたベースコート膜の上層部は、5nm以上であってもよい。
上記の方法によれば、半導体層から露出するベースコート膜の表面が半導体層から露出しないベースコート膜の表面よりも5nm以上低くなるので、ゲート絶縁膜の薄肉部が半導体層から具体的に離間することになる。
上記ゲート絶縁膜成膜工程では、テトラエトキシシラン及び酸素を原料ガスとして、平行平板型のプラズマCVD法により酸化シリコン膜を成膜することにより、上記ゲート絶縁膜を成膜してもよい。
上記の方法によれば、ゲート絶縁膜が半導体層の周囲に沿って相対的に薄く形成され易いので、本発明の作用効果が有効に奏される。
また、本発明に係る薄膜トランジスタは、基板に設けられた絶縁性を有するベースコート層と、上記ベースコート層上に設けられた半導体層と、上記半導体層、及び該半導体層から露出するベースコート層を覆うように設けられたゲート絶縁膜と、上記ゲート絶縁膜上に設けられ、上記半導体層に重なるように配置されたゲート電極とを備えた薄膜トランジスタであって、上記ベースコート層は、上記半導体層から露出する表面がエッチングされて該半導体層から露出しない表面よりも低くなるように形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、半導体層から露出するベースコート層の表面が半導体層から露出しないベースコート層の表面よりも低くなっているので、半導体層及びその半導体層から露出するベースコート層を覆うゲート絶縁膜が半導体層の周囲に沿って相対的に薄く形成された薄肉部を有していても、そのゲート絶縁膜の薄肉部が、半導体層から露出するベースコート層の表面がエッチングされていない場合よりも半導体層から離間しているので、半導体層とゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極及びそれに接続されるゲート線を構成する金属層との絶縁性が向上する。したがって、ゲート絶縁膜の耐圧性を可及的に向上させることが可能になる。
本発明によれば、半導体層から露出するベースコート膜の上層部をエッチングするので、ゲート絶縁膜の耐圧性を可及的に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の薄膜トランジスタ(TFT)20の断面図である。
TFT20は、図1に示すように、絶縁基板10を覆うように設けられたベースコート層13aと、ベースコート層13a上に設けられた半導体層14と、半導体層14及びその半導体層14から露出するベースコート層13aを覆うように設けられたゲート絶縁膜15と、ゲート絶縁膜15に島状に設けられたゲート電極16と、ゲート電極16を覆うように設けられた層間絶縁膜17と、層間絶縁膜17上に設けられ、半導体層14にそれぞれ接続されたソース電極18a及びドレイン電極18bとを備えている。
ベースコート層13aは、図1に示すように、下層の第1ベースコート膜11と、第1ベースコート膜11を覆うように設けられた上層の第2ベースコート層12aとを備えている。ここで、第2ベースコート層12aは、図1に示すように、半導体層14から露出する表面が半導体層14から露出しない表面よりも低く(基板側に)なるように形成されている。
半導体層14は、ゲート電極16に重なるように配置されたチャネル領域(不図示)と、そのチャネル領域を挟んで配置されたソース領域(不図示)及びドレイン領域(不図示)とを備えている。ここで、半導体層14のソース領域及びドレイン領域には、上述したように、ソース電極18a及びドレイン電極18bがそれぞれ接続されている。
ゲート絶縁膜15は、図1及び図9に示すように、その断面がΩ字状に形成され、半導体層14の周囲に沿って相対的に薄く形成された薄肉部Tを有している。ここで、図9は、上述の図10の断面図に対応しており、TFT20の一部を模式的に示す断面図である。
ゲート電極16には、ゲート線(不図示)が接続されており、ゲート電極16及びゲート線を構成する金属層は、ゲート絶縁膜15の上面だけでなく、ゲート絶縁膜15の薄肉部Tを覆うようにも形成されている。
上記構成のTFT20は、例えば、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示パネルを構成するアクティブマトリクス基板において、スイッチング素子として各画素毎に形成されるものである。ここで、アクティブマトリクス基板は、例えば、マトリクス状に設けられた複数の画素電極と、各画素電極の間に延びるように設けられた複数のゲート線と、各ゲート線に直交する方向に各画素電極の間に延びるように設けられた複数のソース線と、各ゲート線及び各ソース線の交差部分にそれぞれ設けられた複数のTFT20とを備えている。そして、アクティブマトリクス基板は、例えば、TFT20のゲート電極16が上記各ゲート線に、TFT20のソース電極18aが上記各ソース線に、TFT20のドレイン電極18bが上記各画素電極にそれぞれ接続するように構成されている。
次に、上記構成のTFT20の製造方法について、図2〜図8を用いて一例を挙げて説明する。なお、本実施形態のTFTの製造方法は、ベースコート成膜工程、半導体層形成工程、ゲート絶縁膜成膜工程、ゲート電極形成工程、不純物ドープ工程、層間絶縁膜成膜工程及びソース・ドレイン電極形成工程を備える。
<ベースコート成膜工程>
ガラス基板などの絶縁基板10上の基板全体に、図2に示すように、プラズマCVD法により、第1ベースコート膜11として窒化シリコン膜(厚さ50nm程度)、及び第2ベースコート膜12として酸化シリコン膜(厚さ100nm程度)を順に成膜して、ベースコート膜13を成膜する。
<半導体層形成工程>
まず、上記ベースコート成膜工程でベースコート膜13が成膜された基板全体に、図2に示すように、原料ガスとしてモノシラン(SiH4)を用いて、プラズマCVD法により、半導体膜として、アモルファスシリコン膜(厚さ50nm程度)14aを成膜する。
続いて、上記成膜されたアモルファスシリコン膜14aに対して、レーザーアニールなどで溶融固化を行うことにより、図3に示すように、(アモルファスシリコン膜14aを多結晶シリコン膜14bに変性して、)多結晶シリコン膜14bを形成する。
そして、上記形成された多結晶シリコン膜14b上に感光性を有するレジスト膜を塗布した後に、その塗布されたレジスト膜を露光・現像することにより、図4に示すように、レジストパターンRを形成する。
その後、上記形成されたレジストパターンRから露出する多結晶シリコン膜14bを、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングを行うことにより、第2ベースコート膜12の表面を露出させ、さらに、そのまま上記異方性エッチングを続けることにより、第2ベースコート膜12の上層部12bをエッチングして、多結晶シリコン膜14bと第2ベースコート膜12との元々の界面よりも5nm以上且つ50nm以下のオーバーエッチングをかける。これにより、図5に示すように、レジストパターンRの下側に、半導体14と、上層部12bがエッチングされた第2ベースコート層12a及び第1ベースコート膜11を有するベースコート層13aとが形成される。ここで、半導体層14の側面は、上記異方性エッチングにより、絶縁基板10の表面に対して85度以上且つ95度以下になる。なお、異方性エッチングにおいて、エッチングの対象が多結晶シリコン膜14bから酸化シリコン膜(第2ベースコート膜12)に切り替わる際には、エッチングレートが変化するので、必要に応じてエッチング条件を変化させてもよい。
なお、本実施形態では、アモルファスシリコン膜14aを変性させて多結晶シリコン膜14bを形成する方法を例示したが、ベースコート膜13上に多結晶シリコン膜を直接成膜してもよい。
<ゲート絶縁膜成膜工程>
まず、上記半導体層形成工程で用いたレジストパターンRを、図6に示すように、例えば、アッシングにより除去する。
続いて、上記レジストパターンRが除去された基板全体に、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)及び酸素(又はオゾン)を原料ガスとして、平行平板型のプラズマCVD法により、酸化シリコン膜(厚さ100nm程度)を成膜して、図7に示すように、半導体層14及び半導体層14から露出するベースコート層13aを覆うように、ゲート絶縁膜15を成膜する。ここで、ゲート絶縁膜15を成膜する際には、上記のように、有機シラン系のガスであるTEOSを用いて、平行平板型のプラズマCVD法により、酸化シリコンを成膜するので、ゲート絶縁膜15は、図7に示すように、半導体層14の周囲に沿って相対的に薄くなった薄肉部Tが形成され易い傾向にある。なお、このような有機シラン系のガスとしては、上記TEOSの他に、トリエトキシシラン(TRIES)などが挙げられる。
<ゲート電極形成工程>
上記ゲート絶縁膜成膜工程でゲート絶縁膜15が成膜された基板全体に、スパッタリング法により、例えば、窒化タンタル膜(厚さ50nm程度)及びタングステン膜(厚さ370nm程度)を順に成膜した後に、フォトリソグラフィによりパターニングして、図8に示すように、ゲート電極16を形成する。
<不純物ドープ工程>
上記ゲート電極形成工程で形成されたゲート電極16をマスクとして、ゲート絶縁膜15を介して半導体層14に不純物としてリンをドープした後に、加熱してドープされたリンの活性化処理を行うことにより、半導体層14にチャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を形成する。
なお、本実施形態では、不純物としてリンをドープして、Nチャネル型のTFTが形成される方法を例示したが、不純物としてボロンをドープすれば、Pチャネル型のTFTが形成される。
<層間絶縁膜成膜工程>
まず、上記不純物ドープ工程で半導体層14にリンがドープされた基板全体にプラズマCVD法により、窒化シリコン膜(厚さ250nm程度)及び酸化シリコン膜(厚さ700nm程度)を順に成膜して、層間絶縁膜17を成膜する(図1参照)。
続いて、上記成膜された層間絶縁膜17上にレジストパターンを形成した後に、そのレジストパターンを介して、半導体層14のソース領域及びドレイン領域に重なる部分をエッチングして、ゲート絶縁膜15と層間絶縁膜17との積層絶縁膜にコンタクトホールを形成する。
<ソース・ドレイン電極形成工程>
上記層間絶縁膜成膜工程でコンタクトホールが形成された層間絶縁膜17上の基板全体に、スパッタリング法により、チタン膜(厚さ100nm程度)、アルミニウム膜(厚さ350nm程度)及びチタン膜(厚さ100nm程度)を順に成膜した後に、その金属積層膜をフォトリソグラフィによりパターニングして、ソース電極18a及びドレイン電極18bを形成する(図1参照)。
以上のようにして、本実施形態のTFT20を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態のTFT20及びその製造方法によれば、ベースコート膜13上に成膜された多結晶シリコン膜14bをパターニングする半導体層形成工程では、所定の領域の多結晶シリコン膜14bをエッチングすると共に、そのエッチングにより形成された半導体層14から露出するベースコート膜13の上層部12bをエッチングするので、半導体層14から露出するベースコート層13aの表面が半導体層14から露出しないベースコート層13aの表面よりも低くなる。そのため、その後のゲート絶縁膜成膜工程において、半導体層14及び半導体層14から露出するベースコート層13aを覆うようにゲート絶縁膜15を成膜して、ゲート絶縁膜15が半導体層14の周囲に沿って相対的に薄く形成された薄肉部Tを有していても、図9及び図10を比較すると分かるように、ゲート絶縁膜15の薄肉部Tがベースコート膜(113、図10参照)の上層部をエッチングしない場合よりも半導体層14から離間しているので、半導体層14と、ゲート電極形成工程でゲート絶縁膜15上に形成されるゲート電極16及びそれに接続されるゲート線を構成する金属層との絶縁性を向上させることができる。したがって、ゲート絶縁膜15の耐圧性を可及的に向上させることができる。
また、本実施形態によれば、異方性エッチングにより、半導体層14の側面が絶縁基板10の表面に対してほぼ直立するように形成されるので、半導体層14の端部の形状に起因するTFT20の特性の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本発明は、TFTを構成するゲート絶縁膜の耐圧性の向上が図られるので、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示パネルについて有用である。
本発明の実施形態に係るTFT20の断面図である。 TFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 図2に続くTFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 図3に続くTFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 図4に続くTFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 図5に続くTFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 図6に続くTFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 図7に続くTFT20の製造工程を示す基板の断面図である。 本発明の実施形態に係るTFTの一部を模式的に示す断面図である。 従来のTFTの一部を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10 絶縁基板
12b (ベースコート膜の)上層部
13 ベースコート膜
13a ベースコート層
14 半導体層
14a アモルファスシリコン膜(半導体膜)
14b 多結晶シリコン膜(半導体膜)
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
20 TFT

Claims (6)

  1. 基板に絶縁性を有するベースコート膜を成膜するベースコート膜成膜工程と、
    上記ベースコート膜上に半導体膜を成膜し、該成膜された半導体膜をパターニングして半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    上記半導体層、及び該半導体層から露出するベースコート膜を覆うようにゲート絶縁膜を成膜するゲート絶縁膜成膜工程と、
    上記ゲート絶縁膜上に上記半導体層に重なるようにゲート電極を形成するゲート電極形成工程とを備える薄膜トランジスタの製造方法であって、
    上記半導体層形成工程では、上記半導体膜、及び上記ベースコート膜の上層部をエッチングすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 請求項1に記載された薄膜トランジスタの製造方法において、
    上記半導体層形成工程では、上記半導体層の側面が上記基板の表面に対して85度以上且つ95度以下になるように、上記半導体膜をパターニングすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 請求項1に記載された薄膜トランジスタの製造方法において、
    上記半導体層形成工程では、上記半導体膜、及び上記ベースコート膜の上層部を異方性エッチングによりエッチングすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 請求項1に記載された薄膜トランジスタの製造方法において、
    上記エッチングされたベースコート膜の上層部は、5nm以上であることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 請求項1に記載された薄膜トランジスタの製造方法において、
    上記ゲート絶縁膜成膜工程では、テトラエトキシシラン及び酸素を原料ガスとして、平行平板型のプラズマCVD法により酸化シリコン膜を成膜することにより、上記ゲート絶縁膜を成膜することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 基板に設けられた絶縁性を有するベースコート層と、
    上記ベースコート層上に設けられた半導体層と、
    上記半導体層、及び該半導体層から露出するベースコート層を覆うように設けられたゲート絶縁膜と、
    上記ゲート絶縁膜上に設けられ、上記半導体層に重なるように配置されたゲート電極とを備えた薄膜トランジスタであって、
    上記ベースコート層は、上記半導体層から露出する表面がエッチングされて該半導体層から露出しない表面よりも低くなるように形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタ。
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