JP2009216700A - 車両用計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】アース構造を備える、見栄え品質に優れた車両用計器を提供する。
【解決手段】視認者側から視認可能に配設される液晶表示パネル3と、液晶表示パネル3の外周側且つ視認者側に配設される環状の見返し板7と、を備えたコンビネーションメータ100であって、見返し板7の視認可能域の表面に形成され、カーボンブラックにより半導電性が付与され、且つ金属を含有しない半導電性膜71と、半導電性膜71を電気的に接地するアース構造とを有するコンビネーションメータ100とする。この構成により、静電気の液晶表示パネル3への流入を抑止し、表示異常を防止すると共に、見返し板7の防眩性が高められることにより、見映え品質の高いコンビネーションメータ100の提供が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、アース構造を備える車両用計器に関する。
近年、車両用計器において、車両用計器が備える電子機器から放出する電磁波ノイズの低減として、例えば特許文献1および2に開示されているように、車両用計器の文字板や見返し板の表面を、導電性塗料により塗装し、この塗装面を電気的に接地させる技術が提案されている。
特開平10−048002号公報 特開2000−136949号公報
近年の車両用計器においては、その文字板上に液晶表示パネルが配設される例が多い。しかし、運転者等が車両用計器のガラス面に触れる等により、人体に蓄積された静電気が見返し板等を介して液晶表示パネルに流入し、例えばネガタイプの液晶表示パネルの場合、白化現象を生じさせ、車両用計器の見栄えを悪化させる問題が生じる。
ここで、上記従来(特許文献2参照)に開示の、見返し板に形成される導電性膜とそのアース構造を用いることにより、静電気を、導電性膜を介してアースさせ、液晶表示パネルへの流入を防止することは可能である。しかしながら、この導電性膜は、金属材料、例えばニッケル等を多量に含有することにより導電性を獲得しているため、金属光沢によって白濁した色となる。これにより、車両用計器の見返し板の防眩性が損なわれ、車両用計器の見栄えを悪化させる問題が生じる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、見栄え品質に優れた車両用計器を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、視認者側から視認可能に配設される液晶表示パネルと、液晶表示パネルの外周側且つ視認者側に配設される環状の見返し板と、を備えた車両用計器であって、見返し板の視認可能域の表面に形成され、カーボンブラックにより半導電性が付与され、且つ金属を含有しない半導電性膜と、半導電性膜を電気的に接地するアース構造と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、見返し板には半導電性膜が形成される。静電気が流れるために必要な電気抵抗率は、100MΩcm程度であり、金属のような高い導電性(1μΩcm〜1mΩcm程度)を要しない。この見返し板に形成される半導電性膜の半導電性は、導電性を有するカーボンブラックの含有によりなり、半導電性膜は静電気を流すことが十分可能な電気抵抗率を獲得する。
半導電性膜に流入する静電気は、より電気抵効率の低いアース構造を介して、電位の低いアース側へ落とされる構造となる。この構造により、車両用計器に流入する静電気が、液晶表示パネルに流入することを抑止できる。これにより、液晶表示パネルの静電気による白化・黒化現象という表示の異常を生じることが無くなり、高い見映え品質を備えた車両用計器を提供することが可能となる。
また、半導電性膜に含有されるカーボンブラックは、導電性を付与する物質であると同時に、暗い黒色を付与する顔料である。更に、金属を含有しないことにより、金属光沢による半導電性膜の色の白濁を生じない。このため、半導電性膜は暗い黒色を示す。この構成により、見返し板は、見返し板表面の光の反射率が低く抑えられ、外部光の反射が抑止される。このように、見返し板の防眩性が高められることで、車両用計器の見映えを向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、見返し板の視認可能域の表面にはシボが形成され、半導電性膜は、塗装により形成されることを特徴とする。この発明によれば、見返し板の視認可能域の表面のシボにより、外部光が乱反射されることで、見返し板の防眩性が高められる。
また、導電性を備えるカーボンブラックは、少量で半導電性を付与することが可能である。このため、半導電性膜の塗装時に、塗料は高い流動性を備える。これにより、斑の無い半導電性膜を、シボが形成される見返し板の表面に形成することが可能となり、車両用計器の見映えをより向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明では、液晶表示パネルの背面側には、電子機器が実装される回路基板が配設され、回路基板は、電気的に接地されるアース回路を有しており、アース構造は、アース回路と、半導電性膜とアース回路とを電気的に接続する導通部材とによりなることを特徴とする。液晶表示パネルの背面には、車両用計器を作動させるための電子機器が実装される回路基板が設けられており、回路基板は、ノイズ除去や電子機器の保護を目的とするアース回路を有している。この発明によれば、半導電性膜とアース回路とを導通部材により電気的に接続することにより、確実なアース構造を、容易に得ることが可能となる。
請求項4に記載の発明では、回路基板は、アース回路および当該アース回路を接地させる接地部を有する第一回路基板と、電子機器のうち液晶表示パネルへの表示信号を制御する制御系電子機器が実装される第二回路基板と、を具備し、アース構造は、第一回路基板のアース回路、および半導電性膜と当該アース回路とを接続する導通部材よりなることを特徴とする。この発明によれば、半導電性膜に流入する静電気は、導通部材を介して第一回路基板の有するアース回路に流れて、このアース回路を接地させる接地部により外部へ放出され得る。故に、液晶表示パネルへの表示信号を制御する制御系電子機器が実装される第二回路基板への静電気の流入が抑制されることとなる。このように、第一回路基板と第二回路基板を具備する回路基板によれば、静電気に起因した液晶表示パネルへ供給される表示信号の乱れを防ぎ、液晶表示パネルの表示異常を確実に防止することができるのである。
請求項5に記載の発明では、液晶表示パネルは、予め形成されたセグメントによって特定の形状を表示するセグメント型液晶表示パネル部と、配列された複数の画素によって種々の画像を表示するドットマルチ型液晶表示パネル部と、を具備することを特徴とする。一般に、セグメント型液晶表示パネル部は、ドットマルチ型液晶表示パネル部よりも、流入する静電気に起因した白化又は黒化現象という表示の異常を生じ易い傾向にある。また、ドットマルチ型液晶表示パネル部は、セグメント型液晶表示パネル部よりも、静電気に起因した表示信号の乱れによって、表示の異常を生じ易い傾向にある。故に、半導電性膜を第一回路基板と接続する構成よって獲得される静電気の接地作用は、液晶表示パネルとしてセグメント型液晶表示パネル部およびドットマルチ型液晶表示パネル部をともに具備する車両用計器の表示異常の抑制に、特に効果的に発揮されるのである。
請求項6に記載の発明では、見返し板と隣接して視認者側から視認可能に設けられ、導電性を有する導電部材を備えることを特徴とする。一般に、導電性を有する導電部材を、例えば装飾等のため、視認者側から視認可能に設ける場合がある。この場合、導電部材に流入した静電気は、当該導電部材と隣接する見返し板に形成された半導電性膜に流入し易い。故に、視認可能に導電性部材が設けられる車両用計器では、見返し板に半導電性膜を形成することによって、液晶表示パネルへの静電気の流入が惹起される懸念がある。しかし、アース構造によって電気的に接地された半導電性膜によれば、液晶表示パネルへの静電気の流入を、確実に抑制し得るのである。したがって、視認可能に導電性部材が設けられる車両用計器であっても、表示の異常を回避し、高い見映え品質を獲得することができるのである。
請求項7に記載の発明では、見返し板を収容するケース部材を備える車両用計器であって、ケース部材は、一対の接触部を有し、当該接触部の間の電気抵抗率を計測する電気抵抗率計のいずれか一方の接触部を、見返し板の半導電性膜と接触自在に挿通させる挿通孔部を形成することを特徴とする。この発明によれば、組み立てを完了した車両用計器では、見返し板はケース部材に収容されることとなる。故に、組み立てを完了した車両用計器での、見返し板の半導電性膜の形成状態、および半導電性膜とアース構造と接続状態を保障することが難しい。そこで、ケース部材に挿通孔部を形成することによれば、電気抵抗率計のいずれか一方の接触部をアース構造に接触させるとともに、他方の接触部をケース部材内に挿通させて半導電性膜に接触させることができる。この状態で、電気抵抗率計を用いて接触部の間の電気抵抗率を計測することによれば、組み立てを完了した車両用計器における半導電性膜からアース構造への接地作用が確実に保障できる。したがって、量産される車両用計器であっても、液晶表示パネルの表示異常をさらに確実に防止することができるのである。
請求項8に記載の発明では、液晶表示パネルの視認者側面は、導電性を有する導電性偏光板により覆われることを特徴とする。この発明によれば、液晶表示パネルに流入する静電気は、導電性偏光板により吸収され、液晶表示パネルに流入しない構造となる。この構造により、静電気の液晶表示パネルへの流入がより確実に抑止され、白化・黒化現象という表示異常を回避することができる。これにより、より高い見映え品質を備えた車両用計器を提供することが可能となる。
請求項9に記載の発明では、導電性偏光板は、前記アース構造と電気的に接続されることを特徴とする。この発明によれば、液晶パネル視認者側面の導電性偏光板に流入する静電気を、アース構造を介してアースすることができる。アース構造により確実に外部に静電気を放出することができる構造となり、液晶表示パネルへの静電気の流入が、より確実に抑止される。これにより、液晶表示パネルの表示異常を回避することができ、より高い見映え品質を備えた車両用計器を提供することが可能となる。
請求項10に記載の発明では、液晶表示パネルと略同一平面には、文字板が配設され、文字板の視認者側表面には、導電性膜が形成され、導電性膜は、アース構造に電気的に接続されることを特徴とする。この発明によれば、液晶表示パネルと略同一平面に導電性膜を備える文字板が配設されることから、静電気は、より電気抵抗率の低い導電性膜に流入する。加えて、この導電性膜がアース構造に接続されていることから、導電性膜に流入する静電気は、液晶表示パネルではなく、液晶表示パネルよりも電気抵抗率が低く、電位も低いアース側へ落とされ、放出される構成となる。これにより、液晶表示パネルへの静電気の流入が、より確実に抑止され、液晶表示パネルの表示異常を回避することがでる。この結果、より高い見映え品質を備えた車両用計器を提供することが可能となる。
請求項11に記載の発明では、文字板の背面側には、光源が設けられ、光源は、LEDであることを特徴とする。この発明によれば、光源が電磁波ノイズの発生が僅かなLEDであることから、車載時において、電磁波ノイズが、他の車載機器の誤作動を誘発する危険性が無い。このため、車両用計器のEMC(Electro Magnetic Interference)対策が不要となり、見返し板に形成される膜の導電性を、静電気に要する電気抵抗率に合わせ、高く設定することが可能となる。このため、半導電性膜の採用が可能となり、暗い黒色の見返し板を備えることにより防眩性が高まることで、車両用計器の見映えを向上させることが可能となる。
本発明の第一実施形態による車両用計器である、コンビネーションメータ100の正面図である。 本発明の第一実施形態による車両用計器である、コンビネーションメータ100の断面視図であり、図1のII−II線断面視図である。 本発明の第一実施形態による車両用計器である、コンビネーションメータ100の電気回路構成を示す模式図である。 図2の変形例を示す断面視図である 図2の別の変形例を示す断面視図である。 本発明の第四実施形態による車両用計器である、コンビネーションメータ400の正面図である。 本発明の第四実施形態による車両用計器である、コンビネーションメータ400の断面視図であり、図6のVII−VII線断面視図である。 本発明の第四実施形態による車両用計器である、コンビネーションメータ400の電気回路構成を示す模式図である。
以下、本発明の車両用計器をコンビネーションメータに適用した複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による車両用計器であるコンビネーションメータ100の正面図であり、図2はコンビネーションメータ100の断面視図であり、図1のII−II線断面図である。
コンビネーションメータ100は、車両の運転席前方に視認者である運転者から視認可能な位置に配置され、車両の走行速度を指標するスピードメータ100a、瞬間燃費計100b、オド・トリップメータ100c、および図示しない他の計器や各種インジケータおよび各種警告灯等をその構成に有している。
以下に、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の構成について、図1および図2に基づいて説明する。
図1に示すように、コンビネーションメータ100は運転者に車両の速度を視認させるための文字板2を備える。文字板2は、例えば透明なポリカーボネート樹脂あるいはアクリル樹脂等の光の透過性を有する薄板にて形成される。図1に示すように、文字板2は、視認者側である表面に、意匠部21を構成する文字意匠21aと目盛意匠21bとを有し、文字意匠21aおよび目盛意匠21bは、文字意匠21aおよび目盛意匠21b以外の文字板2の表面に、遮光印刷を施し、光の透過性を消失させることによって形成されている。
図2に示すように、文字板2の意匠部21の裏面側には、Light Emitting Diode(LED)22が配設され、LED22により、意匠部21が発光表示される。尚、本発明の第一実施形態においてLED22の発光色は橙色とするが、LED22の発光色を限定するものではない。また、この文字板2の表面に施される遮光印刷は、その成分に導電性の材料を含有しており、意匠部21の形成と共に、導電性膜25が形成される。
図2に示すように、文字板2の裏面側には、意匠部21を透過照明するためのLED22や、後述するコントローラ52等の各種の電子機器が実装されるプリント基板51が配設される。プリント基板51は、電気的に接地されるアース回路50を有しており、このアース回路50は、電子機器から発生するノイズの除去や、電子機器の過電流からの保護する機能を有する。
図1に示すように、文字板2の下側には、矩形の開口部24が開設され、図2に示すように、開口部24の裏面側から、文字板2とほぼ同一の表示面位置となるように、液晶表示パネル3が配設される。液晶表示パネル3は開口部24により、視認者側より視認可能となる。
また、図2に示すように、液晶表示パネル3の裏面方向であって、且つプリント基板51の表面には、液晶表示パネル3の表示を制御する液晶コントローラ33と、液晶表示パネル3のバックライトであるLED32とが実装されている。ここで、本発明の第一実施形態においてLED32の発光色は橙色とするが、白色等でもよく、LED32の発光色を限定するものではない。また、この液晶表示パネル3は、図1に示すように、電圧を印加する単位(セグメント)を小さい領域に分割し、その領域毎に外部から電圧を印加する、セグメント表示タイプであって、電圧の印加によってセグメントが透光性を示すネガタイプのものを採用する。
図2に示すように、液晶コントローラ33から液晶表示パネル3へ、各セグメント部への印加電圧を加えるための液晶駆動配線34が設けられる。液晶駆動配線34は、例えばフレキシブル基板により形成されている。また、液晶表示パネル3の視認者側面は、導電性偏光板31により覆われる。この導電性偏光板31は、表面に透明導電性ポリマーからなるコート層を形成することにより得られる。ここで、液晶駆動配線34のうち、少なくとも1本は、その一端が液晶コントローラ33のアース側と接続されており、他端が導電性偏光板31と接続されるアース配線となる。
導電性偏光板31と液晶駆動配線34との接続として、液晶表示パネル3と導電性偏光板31との間にITO(Indium Tin Oxide)により膜を形成し、このITO膜と液晶駆動配線34とを接続させる構成としてもよい。透明であるITO膜を用いることにより、接続部を目立たなくすることが可能となる。
図2に示すように、プリント基板51の裏面には、指針軸56aを有するムーブメント56が実装されている。指針軸56aは、プリント基板51と文字板2に設けられた開孔部51aおよび20aから文字板2の表面側に延出する。また、指針4は、文字板2に形成される文字意匠21a及び目盛意匠21bを指し示すポインタ40と、指針固定部41により構成される。指針固定部41は、文字板2の開孔部20aから表面側に延出する指針軸56aの先端に固定され、指針4は、ムーブメント56により、文字板2の表面に沿って、指針軸56aと一体的に回動される。
ポインタ40は、例えば透明なアクリル樹脂等の透光性材料から形成される。対して、指針固定部41は、透光性の無い樹脂等により形成される。指針固定部41の裏面側にあたる、プリント基板51の表面には、ポインタ40を発光させるためのLED42が設けられる。LED42が放出する光は、文字板2に設けられた開孔部20aから透光性材料からなるポインタ40に入射し、ポインタ40が発光する構成となる。尚、本発明の第一実施形態においてLED42の発光色は赤色とするが、LED42の発光色を限定するものではない。
図2に示すように、文字板2とプリント基板51との間には、意匠部21を発光表示させるLED22と、液晶表示パネル3のバックライトであるLED32と、指針4を発光表示させるLED42と、が放射する光が混ざらないよう、透光性を有しない樹脂等からなる遮光部材23が設けられる。この遮光部材23は、遮光作用と共に、文字板2の裏面に当接し、文字板2を支持する作用を有する。
加えて、遮光部材23と共に、文字板2とプリント基板51との間には、液晶表示パネル3を支持する、樹脂等からなる液晶支持部材36が設けられる。
図2に示すように、文字板2の表面側には視認者方向に広がりを持つ環状の見返し板7が配設される。この見返し板7は、ABS樹脂等からなり、この見返し板7の内側表面にはシボが設けられ、外部光を乱反射することで防眩性を向上させる構造を有する。見返し板7の全面には、暗い黒色を示す半導電性膜71が塗装により形成される。この塗装に用いられる塗料は、カーボンブラックを含有し、金属を含有しないことを特徴とする。見返し板7は、文字板2と当接され、それぞれの半導電性膜71と導電性膜25が電気的な接続をしている。
ここで、金属とは導電性に優れていて、金属光沢をもち、延性・展性に富む物質と定義する。カーボンブラック、即ち炭素は、導電性を示すが、金属光沢も無く、延性・展性も備えないため、金属では無い。
図2に示すように、コンビネーションメータ100の上方(図2の上側)では、両端に丸型端子が設けられた被覆導線からなるターミナル8aが、一端は見返し板7の外面と、他端はプリント基板51の裏面とに、ビス81により固定されている。ターミナル8aは、請求項に記載の導通部材である。ターミナル8aは見返し板7の半導電性膜71と、プリント基板51のアース回路50とを、電気的に接続させている。
また、コンビネーションメータ100の下方(図2の下側)では、両端に丸型端子が設けられた被覆導線からなるターミナル8bが、一端は文字板2の表面と、他端はプリント基板51の裏面とに、ビス81により固定されている。ターミナル8bは、請求項に記載の導通部材である。ターミナル8bは文字板2の導電性膜25と、プリント基板51のアース回路50とを、電気的に接続させている。
ターミナル8a、8bを導通部材として用いることにより、容易に導通を確保可能であるが、この他にも、金属プレートを曲げ加工し、プリント基板51や見返し板7等と当接させることにより、これらの導通を得てもよい。
ターミナル8a、8bと、プリント基板51に形成されるアース回路50により、請求項に記載のアース構造が構成される。静電気対策以外の目的にて既に形成されているアース回路50と、簡易な構成のターミナル8a、8bによりアース構造が構成されることから、より確実且つ容易にアース構造を形成できる。
図2に示すように、上述したコンビネーションメータ100の構成は、フロントケース91に収容される。フロントケース91の背面側(図2の左側)には、リヤケース92が当接するよう配設され、プリント基板51の裏面に実装されるコントローラ52や、ムーブメント56を覆う構造となる。これらフロントケース91およびリヤケース92は、例えばABS樹脂等により形成される。フロントケース91の視認者側(図2の右側)には、フロントパネル93が嵌め込まれる。フロントパネル93は、透光性を有する材料、例えば透明なアクリル樹脂またはガラス等の薄板により形成される。
以下に、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の特徴的構成である見返し板7の半導電性膜71が、コンビネーションメータ100の見映えに与える作用・効果について説明する。
半導電性膜71を形成するための塗料は、導電性を有し、且つ暗い黒色顔料であるカーボンブラックを主な含有成分とし、その半導電性と暗い黒色を共に獲得している。塗料の導電性を金属により得ようとすると、塗料に混入させる例えばニッケル等の金属粉が金属特有の金属光沢を塗料に与えることで、半導電性膜71が白濁した色を示す。このため、見返し板7は、半導電性膜71に添加された金属粉が外部光を反射するものとなり、その防眩性が損なわれる。金属を含有せず、カーボンブラックのみで半導電性を獲得することにより、半導電性膜71は外部光の反射を抑制する暗い黒色となる。このように、防眩性の高い見返し板7を備えることで、コンビネーションメータ100の見映えを向上させることができる。
加えて、金属を含有する場合、その金属光沢による塗料色の白濁を抑えるため、黒鉛が黒色顔料として含有される。このため、塗料に含まれる固体の溶質の割合が高くなり、塗料の流動性が悪化する。塗料の流動性が悪いと、塗装時に塗料を噴射するノズルの噴孔を詰まらせるなどの作業工程上の問題や、塗装に斑を生じるなどの見映えの悪化を引き起こす。
対して、カーボンブラックからなる半導電性膜71を形成するための塗料は、塗料に含まれる固体の溶質の割合が低く抑えることができ、高い塗料の流動性を得られる。このことから、シボが形成される見返し板7の内側表面であっても、斑の無い半導電性膜71を形成することができ、コンビネーションメータ100の見映えを向上させることができる。更に、塗料が含有する成分量が低減されることにより、低コスト化も合わせて達成することができる。
以下に、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の特徴的構成である静電気に対するアース構造と、その作用・効果について、図1および図2に基づいて説明する。
図2に示すように、液晶表示パネル3は、液晶コントローラ33の制御による電圧の印加により、各セグメント部の透光性が制御され、図1に示すような意匠部39が表示されている。しかし、車両の場合、運転者がコンビネーションメータ100に触れることにより、人体に蓄積された静電気が液晶表示パネル3に流入すると、液晶表示パネル3の各セグメントが液晶コントローラ33の制御を受け付けなくなる。本発明の第一実施形態のように、ネガタイプの液晶表示パネル3では、静電気により一部のセグメントが透光状態のままとなり、制御ができなくなる。
このような表示異常は、時間の経過と共に徐々に回復し、液晶コントローラ33の制御が可能となる。しかし、回復するまでの時間は、液晶表示パネル3に不正確な意匠部39が表示され続けることになる。この不正確な意匠部39は、視認者である運転者に不快な印象を与え、コンビネーションメータ100の見映えを著しく悪化させてしまうものとなる。
コンビネーションメータ100に流入する静電気が、液晶表示パネル3に流入することを抑止することが可能であれば、液晶表示パネル3の表示異常の発生を防止することができ、コンビネーションメータ100は高い見映え品質を備えることができる。
ここで、本発明の第一実施形態においてネガタイプで、セグメント表示タイプの液晶を用いるのは、ネガタイプの液晶は、静電気による白化、即ち表示異常による意匠部39が高明度で表示され、その視認性が高いため、視認者に対して目立ち易く、また、セグメント表示タイプの液晶は、ドットマトリックス表示タイプと比較して静電気による表示異常を生じやすい傾向にあるためである。液晶表示パネル3は、ポジタイプであってもよく、また、ドットマトリックス表示タイプであってもよい。
静電気は非常に高電圧であるため、静電気が流れるために必要な電気抵抗率は、100MΩcm程度であり、金属のような高い導電性(1μΩcm〜1mΩcm程度)を要しない。見返し板7に形成される半導電性膜71は、金属のような高い導電性を有さないが、静電気を流すことは可能な半導電性を有する。特に導電性に優れたカーボンブラック、具体的には、ポリカーボネートに対して重量割合で10%含有させた状態での電気抵抗率が4Ωcm程度を示すカーボンブラックを用いた場合、半導電性膜71の半導電性は、カーボンブラックの含有量が、重量割合で6%程度であれば十分獲得することが可能である。
また、光源として冷陰極管では無く、LED22、32,42が採用されることで、電磁波ノイズの発生が抑止される。これにより、車載時において、電磁波ノイズが、他の車載機器の誤作動を誘発する危険性が無い。コンビネーションメータ100が放出する電磁波ノイズが大幅に低減されることから、EMC(Electro Magnetic Interference)対策が不要となり、見返し板7に高い導電性を有する膜を形成し、電磁波を吸収する要求が無くなるのである。よって、見返し板7に形成される膜の導電性を、静電気に要する電気抵抗率に合わせ、低く設定することが可能となる。これにより、半導電性膜71の採用が可能となる。
静電気は、より導電性が高く、電位の低い側へと流れる。図2に示す、コンビネーションメータ100の上側で、静電気が見返し板7の内側に流入する場合、静電気は、見返し板7の全面に形成される半導電性膜71を伝い、ターミナル8aが接続される外面側に流れ、ターミナル8aを介し、プリント基板51に形成されるアース回路50に流入し、アース側に落とされる。
同様に、図2に示す、コンビネーションメータ100の下側で、静電気が、見返し板7の内側に流入する場合、静電気は、見返し板7の内側の半導電性膜71を伝い、見返し板7に当接する文字板2の導電性膜25を介し、ターミナル8bに流れる。そして、ターミナル8bと、プリント基板51に形成されるアース回路50とを流れ、アース側に落とされる。
また、ごく稀にコンビネーションメータ100の下側において、静電気が、文字板2の導電性膜25を介し、液晶表示パネル3側に流入する場合が考えられる。この場合も、液晶表示パネル3側に流入しようとする静電気は、前面の導電性偏光板31に入り、導電性偏光板31と電気的に接続されている液晶駆動配線34内のアース配線により液晶コントローラ33側へと伝わり、アース回路50からアース側に落とされる。
上記のようなアース構造から、液晶表示パネル3に静電気が流入することを確実に抑止できる。これにより、液晶表示パネル3の表示異常の発生を防止することができ、コンビネーションメータ100は高い見映え品質を備えることができる。
次に、以上説明した、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100における電気回路構成について、図3の電気回路模式図に基づいて説明する。
図3に示すように、コントローラ52には、バッテリ53から電力が常時供給され、イグニッションスイッチ54が、その作動状態を検出可能に接続されている。また、コントローラ52は、プリント基板51に形成されるアース回路50を介してアースされている。
コントローラ52には、意匠部21を発光表示させるLED22と、液晶表示パネル3のバックライトであるLED32と、指針4を発光表示させるLED42と、液晶コントローラ33とが接続されている。イグニッションスイッチ54の検出結果に基づいて、コントローラ52は、LED22、32、42の点灯制御を行うと共に、液晶コントローラ33へ検出結果を送信し、液晶コントローラ33は、液晶表示パネル3の駆動制御を行う。
また、コントローラ52には、ムーブメント56と、車両の車輪の回転速度を検出するロータリーエンコーダ(図示しない)からの信号を基に、車速を演算する車両制御装置55が接続される。また、車両制御装置55には図示しないその他のセンサが接続されている。車両制御装置55からの信号から、コントローラ52は、ムーブメント56を制御し、指針軸56aを所定の角度に回動させると共に、液晶表示パネル3に形成される各セグメントへの印加電圧を制御する。
運転者によりイグニッションスイッチ54がONされ、バッテリ53の電圧がコントローラ52に印加されて、イグニッションスイッチ54がONされたことをコントローラ52が検知すると、コントローラ52がLED22、32、42への点灯制御を行い、通電を開始すると共に、液晶コントローラ33へ、信号を送信する。液晶コントローラ33は、この信号を受信し、液晶表示パネル3の駆動を行う。液晶表示パネル3は、液晶コントローラ33による駆動制御により、図1に示す、瞬間燃費と、オド・トリップに示す距離の値を表示する。これにより、文字板2の意匠部21は橙色に、液晶表示パネル3の意匠部39は橙色に、指針4は赤色に、それぞれ発光表示する。加えて、コントローラ52は、車両制御装置55からの演算結果に基づき、ムーブメント56を駆動し、指針軸56aを所定の角度、即ち車速に応じた角度に回動させ、車速を指針表示する。
運転者によりイグニッションスイッチ54がOFFされ、イグニッションスイッチ54がOFFされたことをコントローラ52が検知すると、コントローラ52がLED22、32、42の消灯制御を行い、通電を停止すると共に、液晶コントローラ33へ、この検知結果を送信する。液晶コントローラ33は、この検知結果を受信し、液晶表示パネル3の駆動を停止する。ネガタイプの液晶表示パネル3は、駆動が停止され、且つバックライトであるLED32も消灯することから、文字板2と同系色である暗色となる。また、LED22およびLED42への印加電圧もゼロとなることで、意匠部21と指針4も消灯する。加えて、コントローラ52は、ムーブメント56の駆動を終了し、指針軸56aはゼロ点位置の角度まで回動される。
尚、第一実施形態では、LED22,32,42が請求項に記載の「光源」に、液晶コントローラ33およびコントローラ52が請求項に記載の「電子機器」に、アース回路50およびターミナル8a,8bが請求項に記載の「アース構造」に、ターミナル8a,8bが請求項に記載の「導通部材」に、それぞれ相当する。ここで、「光源」は、LEDに限定するものではなく、例えば、例陰極間等の構成であってもよい。加えて「光源」の発光色は、上記の発光色に限定するものではない。
(第二実施形態)
図4に示す第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。図4に示すような、液晶表示パネル3および文字板2と、フロントパネル93とが近接した配置であるコンビネーションメータ110では、外部からの静電気は、第一実施形態のように見返し板7だけでなく、液晶表示パネル3や文字板2へ直接流入する場合がある。文字板2の導電性膜25に直接流入する静電気は、導電性膜25を伝わり、ターミナル8bを介してアース回路50に流入し、アース側へ落とされる。また、液晶表示パネル3へ直接流入しようとする静電気は、前面の導電性偏光板31に入り、導電性偏光板31と電気的に接続されている液晶駆動配線34内のアース配線により液晶コントローラ33側へと伝わり、アース回路50からアース側に落とされる。見返し板7からのアース経路に加えて、これらのアース経路が確保されていることで、液晶表示パネル3に静電気が流入することをより確実に抑止できる。これにより、液晶表示パネル3の表示異常の発生を防止することができ、コンビネーションメータ110は高い見映え品質を備えることができる。
(第三実施形態)
図5に示す第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。この第三実施形態では、液晶表示パネル3が文字板2の開口部24から視認者側へ突出し、指針4よりも視認者側に位置するコンビネーションメータ120となる。LED32からの光は、アクリル樹脂等の透光性を有する材料からなるバックライト導光体37により誘導され、液晶表示パネル3の裏面に届けられる。また、バックライト導光体37は、透光性の有しない樹脂等からなる、遮光板38aおよび38bにより覆われ、光の漏洩を抑止される。この視認者側へ突出する液晶表示パネル3は、液晶支持部材36aにより支持される。
また、この第三実施形態の場合、文字板2へ導電性膜25を設ける必要が無く、意匠部21を、導電性を有しない印刷やホットスタンプによって形成してもよい。このとき、図5に示すように、ターミナル8bの取り付け位置を文字板2の表面から、見返し板7の外面に変更する。
この第三実施形態の配置では、静電気は、液晶表示パネル3へ直接流入する場合がある。この第三実施形態において、液晶表示パネル3へ直接流入しようとする静電気は、前面の導電性偏光板31に入り、導電性偏光板31と電気的に接続されている液晶駆動配線34内のアース配線により液晶コントローラ33側へと伝わり、アース回路50からアース側に落とされる。見返し板7からのアース経路に加えて、このアース経路が確保されていることで、液晶表示パネル3に静電気が流入することをより確実に抑止できる。
更に、図5に示すように、液晶表示パネル3がフロントパネル93側へ近接し、見返し板7の内側の半導電性膜71と離れる場合、半導電性膜71の静電気の除電作用が低減する。この場合、液晶支持部材36aならびに遮光板38aおよび38bの外面に、見返し板7に形成される半導電性膜71と同様の半導電性膜316a、318a及び318bをそれぞれ形成し、見返しの作用と共に、静電気の除電作用を付与してもよい。
これらの半導電性膜316a、318a及び318bは、液晶駆動配線34に設けられるアース配線と電気的に接続され、静電気を、アース配線により液晶コントローラ33側へと伝え、アース回路50からアース側に落とすことが可能な構造とする。これにより、上述した各実施形態と同様の液晶表示パネル3への静電気流入防止効果を得る。この構造により、液晶表示パネル3の表示異常の発生を防止することができ、コンビネーションメータ120は高い見映え品質を備えることができる。
(第四実施形態)
図6は、本発明の第四実施形態によるコンビネーションメータ400の正面図である。コンビネーションメータ400は、車両の車室内に設けられたインストルメントパネル(図示しない)内に収容され、図6に示す正面側が運転席側に向けて配置されている。
コンビネーションメータ400は、車両に関する情報を取得して表示する計器である。コンビネーションメータ400の表示は、スピードメータ400a、タコメータ400dと、瞬間燃費計400b、オド・トリップメータ400c、ドアウォーニング400e、シフトポジションインジケータ400f、および各種のインジケータ400g等によって構成されている。
スピードメータ400aおよびタコメータ400dは、各文字板402a,402bの正面側にそれぞれ設けられた文字意匠421aおよび目盛意匠421bを、各文字板402a,402bの運転席側表面に沿って回転する各指針404a,404bの先端で指し示すことにより指針表示される。瞬間燃費計400bおよびオド・トリップメータ400cは、液晶表示パネル403のうちのセグメント型液晶表示パネル403aに画像表示される。ドアウォーニング400eおよびシフトポジションインジケータ400fは、液晶表示パネル403のうちのドットマルチ型液晶表示パネル403bに画像表示される。各種のインジケータ400gは、文字板402bに設けられた開孔部426b内に点灯表示される。
図7は、コンビネーションメータ400の機械的構成を示している。コンビネーションメータ400は、筐体409、加飾リング429a,429b、見返し部材407、上記液晶表示パネル403と接続された第二プリント基板451b、および第一プリント基板451aを備えている。
筐体409は、リヤケース492、リヤカバー494、フロントケース491、およびフロントパネル493等の複数の部材を互いに組み付けることによりによって構成されている。リヤケース492は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されている。リヤケース492は、表示方向に沿って筒部に形成されている。このリヤケース492は、表示方向後側の端部で第二プリント基板451bを支持し、表示方前側の端部で見返し部材407および液晶表示パネル403を支持している。加えて、リヤケース492の表示方向後側には、ポリプロピレン等の樹脂材料によって形成される有底容器であるリヤカバー494が組み付けられている。このリヤカバー494は、第一プリント基板451aおよびリヤケース492に支持されている第二プリント基板451bを収容するとともに、これらの各プリント基板451a,451bへの表示方向後側からの塵および埃等の付着を防止している。
また、フロントケース491は、ポリプロピレン等の樹脂材料により表示方向に沿って筒状に形成されて、表示方向後側でリヤケース492に組み付けられている。このフロントケース491の内周面は、シボや暗色の塗装等を設けることによって、防眩性の向上が図られている。加えてフロントケース491の内側には、加飾リング429a,429b、見返し部材407等が収容されている。さらに、フロントケース491には、後述する電気抵抗率計412の先端金具412aを、内部に収容された見返し部材407と接触自在に挿通させる挿通孔部491aが、特徴部分として形成されている。この挿通孔部491aの挿入方向奥側は、見返し部材407と接するよう形成されている。さらにフロントケース491の表示方向前側には、フロントパネル493が組み付けられている。このフロントパネル493は、無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料により形成され、表面には外来光等の反射を防止する反射防止膜が形成されている。
加飾リング429a,429bは、例えばアルミニウム等の導電性材料によって円筒状に形成されている。加飾リング429a,429bは、見返し部材407の表示方向前側に、電気的に絶縁された状態で取り付けられている。また加飾リング429a,429bは、第一プリント基板451aへ電気的に接続されて、接地されている(図示しない)。さらに、加飾リング429a,429bの内部には、それぞれ文字板402a,402bおよび指針404a,404bが収容されている。尚、加飾リング429a,429bは、表面に導電性を有していれば、例えばチタンやマグネシウム等の他の金属材料によって形成されていてもよく、又は表面に導電性のメッキを施された樹脂材料等によって形成されていてもよい。
見返し部材407は、例えばABS樹脂等の樹脂材料からなり、表面にシボ472を形成している。この見返し部材407は、表示方向前側に筒状に突出する見返し部407aを有している。見返し部407aは、加飾リング429a,429bの間に(図6参照)視認者側から視認可能に設けられており、当該加飾リング429a,429bと隣接している。この見返し部407aの内側には、液晶表示パネル403が配置されている。また、見返し部材407には、特徴部分として、カーボンブラックにより半導電性が付与され、且つ金属を含有しない、暗い黒色を示す半導電性膜471が全面に亘って塗装により形成されている。この半導電性膜471は、シボ472を覆うよう塗布されて、見返し部407a内部の防眩性を向上させている。さらに半導電性膜471は、ターミナル408によって第一プリント基板451aと電気的に接続されている。ターミナル408は、被覆導線であって、一端側で第一プリント基板451aに、他端側で見返し部材407表示方向前側の視認されない領域に、ビス81によって締結されている。これによりターミナル408の他端側は、半導電性膜471と接触し、電気的な接続を形成している(図6参照)。
液晶表示パネル403は、セグメント型液晶表示パネル403aと、ドットマルチ型液晶表示パネル403bを有している。セグメント型液晶表示パネル403aは、特定の形状に予め形成された複数のセグメント毎に電圧を印加することによって画像を表示する表示装置である。ドットマルチ型液晶表示パネル403bは、均等に配列された複数の画素に電圧を印加することによって画像を表示する表示装置である。ドットマルチ型液晶表示パネル403bは、各画素に電圧を印加して駆動するための液晶駆動回路部433bを実装している。セグメント型液晶表示パネル403aおよびドットマルチ型液晶表示パネル403bは、それぞれ可撓性のフレキシブルプリント基板よりなる液晶駆動配線434a,434bによって、第二プリント基板451bに接続されている。
第二プリント基板451bは、例えば紙フェノール系又はガラスエポキシ系の硬質の基板からなり、両面に回路配線を有する二層基板である。この第二プリント基板451bの表示方向前面には、複数のLED432a,432b,442a,442b,423a,423b,423c(図8参照)、および各液晶表示パネル403a,403bの液晶駆動配線434a,434bと接続される液晶コネクタ436a,436b等が実装されている。加えて、第二プリント基板451bの表示方向後面には、主制御装置452、液晶コントローラ433a、液晶描画回路部435b、LED駆動回路458、ムーブメント456a,456b、およびコネクタ459b等が実装されている。以上の、主制御装置452、液晶コントローラ433a、液晶描画回路部435b、およびLED駆動回路458等は、コンビネーションメータ400の制御回路453bであり、請求項に記載の「制御系電子機器」に相当する。また、これらの制御回路453bは、それぞれ第二プリント基板451bに設けられた第二アース回路450bに接地されている。
LED432a,432bは、それぞれセグメント型液晶表示パネル403aおよびドットマルチ型液晶表示パネル403bの表示方向後側に配置されて、各液晶表示パネル403a,403bに向けて白色の光束を放射する。加えて、LED442a,442b(図8参照)は、それぞれ指針404a,404bの表示方向後側に配置されて、指針404a,404bの基端に設けられた導光部に向けて赤色の光束を放射する。また、LED423a,423b(図8参照)は、それぞれ文字板402a,402bの表示方向後側に配置されて、各文字板402a,402bにそれぞれ形成された文字意匠421aおよび目盛意匠421b(図6参照)に向けて光束を放射する。さらにLED423c(図8参照)は、文字板402bの開孔部426bの表示方向後側に配置されて、表示方向前側に光束を放射する。以上によってコンビネーションメータ400は、図6に示す各表示400a〜400gを発光させることが可能となる。
図7に示すように、第一プリント基板451aは、例えば紙フェノール系又はガラスエポキシ系の硬質の基板からなり、両面に回路配線を有する二層基板である。第一プリント基板451aは、第二プリント基板451bの表示方向後側に配置されて、当該第二プリント基板451bに支持されている。また、第一プリント基板451aには、主に電源回路453aおよび第一アース回路450aが形成されている。加えて、第一プリント基板451aには、表示方向後側にコネクタ457aが、表示方向前側にコネクタ459aが、それぞれ実装されている。コネクタ457aは、コンビネーションメータ400を外部の車両側と電気接続させるための接続部であって、第一アース回路450aの一部を構成している。このコネクタ457aの接続によって、電源回路453aへの電力供給と、第一アース回路450aへ流入した電流の接地とが実現される。コネクタ459aは、第二プリント基板451bのコネクタ459bと嵌合自在である。コネクタ459a,459bの相互の接続によれば、制御回路453bへの電源回路453aからの電力供給と、第二アース回路450bに流入した電流の第一アース回路450aへの接地と、がともに実現される。加えて第一アース回路450aには、ターミナル408が接地されて、見返し部材407の半導電性膜471を接地させている。
次に、図8に基づいてコンビネーションメータ400の電気的構成を説明する。コンビネーションメータ400の回路は、電源回路453aと、主制御装置452、液晶コントローラ433a、液晶描画回路部435b、LED駆動回路458等よりなる制御回路453bとによって主に構成されている。加えて、コンビネーションメータ400は、車載されることによって、バッテリ53、イグニッションスイッチ54、車両制御装置55等と電気的に接続されている。
電源回路453aは、バッテリ53およびイグニッションスイッチ54と電気接続されている。電源回路453aは、複数のインダクタ、コンデンサ、ダイオード等を組み合わせてなる回路であって、バッテリ53から供給された電力を第二プリント基板451bに形成されている制御回路453bを作動させるための電力に変換する回路である。
主制御装置452は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータからなる。主制御装置452は、電源回路453aおよび車両制御装置55と接続されており、電源回路453aから電力を、車両制御装置55から車両に関する情報を、それぞれ供給される。加えて、主制御装置452は、液晶コントローラ433a、液晶描画回路部435b、LED駆動回路458、ムーブメント456a,456bと電気的に接続されている。主制御装置452は、車両制御装置55からの情報に基づいて、これらの作動を制御する。
液晶コントローラ433aは、セグメント型液晶表示パネル403aと電気的に接続されており、当該パネル403aへ供給される表示信号を制御する電子機器である。液晶コントローラ433aは、具体的には、主制御装置452による制御に基づいて、当該パネル403aに形成された各セグメントへの電圧の印加を制御する。
液晶描画回路部435bは、ドットマルチ型液晶表示パネル403bの液晶駆動回路部433bと電気的に接続されて、当該パネル403bへ供給される表示信号を制御する電子機器である。この液晶描画回路部435bは、具体的には、主制御装置452による制御に基づいて、ドットマルチ型液晶表示パネル403bに表示すべき画像の描画情報を表示信号として作成する。この描画情報の供給を受けた液晶駆動回路部433bは、各画素に印加する電圧を制御して、ドットマルチ型液晶表示パネル403bに画像を表示させる。
LED駆動回路458は、LED432a,432b,442a,442b,423a,423b,423cと電気的に接続されており、主制御装置452による制御に基づいて、各LEDを発光させるための電圧の印加を行う。また、ムーブメント456a,456bには、指針404a,404b(図1参照)が取り付けられている。ムーブメント456a,456bは、主制御装置452による制御に基づいて、指針404a,404bを所定の位置まで回転させる。
ここで、第一〜第三実施形態のように、液晶表示パネル3の駆動を制御する液晶コントローラ33を実装するプリント基板51の有するアース回路50と、半導電性膜71をターミナル8a,8bによって接続すると、アース回路50に流入した静電気が液晶コントローラ33の誤動作を引き起こす懸念がある。これにより、液晶表示パネル3の表示が正確に行われず、見栄え品質の悪化を招く懸念があった。
しかし、以上説明した第四実施形態では、半導電性膜471に流入する静電気は、ターミナル408を介して、制御回路453bの実装されている第二プリント基板451bと分離された第一プリント基板451aの有する第一アース回路450aに流れる。そして静電気は、この第一アース回路450aの一部であるコネクタ457aを介して外部へ放出され得る。故に、第二プリント基板451bの第二プリント基板451bへの静電気の流入が防止される。以上の構成によれば、静電気の液晶表示パネル403への直接的な流入に起因した白化・黒化現象等の表示異常とともに、静電気による表示信号の乱れに起因した表示異常をも防ぐことができる。したがって、さらなる見映え品質の向上を達成したコンビネーションメータ400の提供が実現されるのである。
尚、第四実施形態では、第二アース回路450bは、第一アース回路450aと電気的な接続されている。しかし、第二アース回路450bと比較して、コネクタ457aを介して外部はさらに低電位である。故に、第一アース回路450aに流入した静電気は、第二アース回路450bに流入することなく、外部に放出されるのである。
加えて、一般にセグメント型液晶表示パネル403aは、ドットマルチ型液晶表示パネル403bよりも、流入する静電気に起因した白化又は黒化現象という表示の異常を生じ易い傾向にある。また、ドットマルチ型液晶表示パネル403bは、セグメント型液晶表示パネル403aよりも、静電気に起因した表示信号の乱れによって、表示の異常を生じ易い傾向にある。故に、半導電性膜471を第一アース回路450aと接続する構成よって獲得される第四実施形態の静電気の接地作用は、セグメント型液晶表示パネル403aと、ドットマルチ型液晶表示パネル403bと、をともに具備しているコンビネーションメータ400の表示異常の抑制に、特に効果的に発揮されるのである。
また第四実施形態では、導電性を有する加飾リング429a,429bを視認者側から視認可能に設けているので、この加飾リング429a,429bに流入した静電気が、隣接する見返し部407aに形成された半導電性膜471に流入し易い。この加飾リング429a,429bから半導電性膜471への静電気の伝播は、接地された加飾リング429a,429bであっても生じ得るものである。故に、加飾リング429a,429bが設けられるコンビネーションメータ400では、見返し部407aに半導電性膜471を形成することによって、液晶表示パネル403への静電気の流入が惹起される懸念がある。しかし、アース構造によって電気的に接地された半導電性膜471によれば、液晶表示パネル403への静電気の流入を、確実に抑制し得る。したがって、視認可能に加飾リング429a,429bを設けられたコンビネーションメータ400であっても、表示の異常を回避し、高い見映え品質を獲得することができるのである。
さらに、第一〜第三実施形態の組み立てを完了したコンビネーションメータでは、見返し板7は筐体に収容されることとなる。故に、組み立てを完了したコンビネーションメータでの、見返し板の半導電性膜471の形成状態、および半導電性膜471とアース構造と接続状態を確認して保障することが困難であるという問題が生じ得る。
そこで第四実施形態では、筐体409のフロントケース491に挿通孔部491aを形成することで、組み立てを完了したコンビネーションメータ400での半導電性膜471からアース構造への接地作用の保障を実現している。具体的には、一対の接触部を有し、当該接触部の間の電気抵抗率を計測する電気抵抗率計412を用いる。先ず、この電気抵抗率計412の一方の接触部をアース構造の一部であるコネクタ457a内に接触させる。加えて、他方の接触部に相当する先端金具412aを、フロントケース491の挿通孔部491aを通して筐体409内に挿通させて、見返し部材407の半導電性膜471に接触させる。この状態で、電気抵抗率計412を用いて接触部の間の電気抵抗率を計測することによれば、組み立てを完了したコンビネーションメータ400における半導電性膜471からアース構造を構成するターミナル408、および第一アース回路450aへの導通状態を確認できる。故に、この測定された電気抵抗率に基づいて、半導電性膜471の形成状態、および半導電性膜471とアース構造と接続状態を確実に保障することができるのである。したがって、液晶表示パネル403の表示異常をさらに確実に防止して、見映え品質の向上したコンビネーションメータ400の提供が実現し得るのである。
尚、第四実施形態では、LED423a,423b,423c,432a,432b,442a,442bが請求項に記載の「光源」に、セグメント型液晶表示パネル403aが請求項に記載の「セグメント型液晶表示パネル部」に、ドットマルチ型液晶表示パネル403bが請求項に記載の「ドットマルチ型液晶表示パネル部」に、液晶コントローラ433a、液晶描画回路部435b、LED駆動回路458、および主制御装置452が請求項に記載の「制御系電子機器」に、第一アース回路450aおよびターミナル408が請求項に記載の「アース構造」に、ターミナル408が請求項に記載の「導通部材」に、第一プリント基板451aが請求項に記載の「回路基板」および「第一回路基板」に、第二プリント基板451bが請求項に記載の「第二回路基板」に、コネクタが請求項に記載の「接地部」に、見返し部材407および見返し部407aが請求項に記載の「見返し板」に、加飾リング429a,429bが請求項に記載の「導電部材」に、筐体409が請求項に記載の「ケース部材」に、コンビネーションメータ400が請求項に記載の「車両用計器」に、先端金具412aが請求項に記載の「接触部」に、それぞれ相当する。ここで、「光源」は、LEDに限定するものではなく、例えば、例陰極間等の構成であってもよい。また、「光源」の発光色は限定されるものではない。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態においては、見返し板7および見返し部材407の視認可能域の表面にシボを形成し、半導電性膜71,471はシボを覆うように塗装によって形成されていた。しかし、見返し板7又は見返し部材407は、その表面にシボが形成されていなくてもよい。また、半導電性膜71,471は、カーボンブラック以外では半導電性以上で抵抗値が低くなる導電性が得られ、安価で外観の光沢・白濁感等の程度を問わなければ、他の導電性金属粉が入った塗装でもよい。塗装以外の印刷・めっき等によって形成されていてもよい。見返し部材407が半導電性以上の導電性を有した材料のみで形成することにより、半導電性膜が無くともよい。
さらに、上記実施形態において半導電性膜71,471は、見返し板7および見返し部材407の全面に亘って形成されていたが、少なくとも視認可能域の表面に形成されていればよい。
上記実施形態においては、見返し板7および見返し部材407の半導電性膜71,471は、アース構造としての各プリント基板51,451aの各アース回路50,450aに接続されていた。しかし、半導電性膜71,471を接地させるためのアース構造として、アース回路を用いる必要はない。例えば、筐体を導電性材料によって形成し、半導電性膜71,471を当該筐体に接地させるアース構造であってもよい。加えて、第四実施形態においては、第二プリント基板451bの第二アース回路450bを第一アース回路450aに接地させていたが、第二アース回路450bは、第一アース回路450aを介することなく外部に接地させてもよい。
上記第一〜第三実施形態においては、請求項に記載の「液晶表示パネル」として、セグメント表示型のパネルを用いた例について説明した。また上記第四実施形態においては、この「液晶表示パネル」として、セグメント型液晶表示パネルとドットマルチ型液晶表示パネルとをともに備える例について説明した。しかし、「液晶表示パネル」の形式を限定するものではなく、コンビネーションメータのデザインに応じて、各種の液晶表示パネルを適宜組み合わせて用いてよい。本発明は、液晶表示パネルの種類および組み合わせにかかわらず、表示品質を向上する効果を発揮し得るものである。
上記第四実施形態においては、請求項に記載の「導電部材」として、金属材料よりなる円筒状の加飾リング429a,429bを備えるコンビネーションメータを例に説明した。しかし、加飾リングに限らず、導電性を有する部材よりなり、視認可能域に半導電性膜に放電可能な距離で隣接して設けられる部品を備えるコンビネーションメータにおいて、アース構造に接続された半導電性膜は、その接地作用を充分に発揮し得るのである。
上記第四実施形態においては、筐体409を構成するフロントケース491の上側(図6参照)に、挿通孔部491aは設けられていた。この挿通孔部491aは、車載後にインスツルメントパネル等により運転者側から遮蔽される位置であって、ターミナル408の一端の取り付け位置から離間した位置に設けられることが望ましい。運転者側から遮蔽される位置に設けることによれば、コンビネーションメータの見映え品質の悪化を抑制し得る。また、ターミナル408の取り付け位置から離間させることで、半導電性塗装の不良を広範囲に亘り検知することができる。さらに、挿通孔部491aは、挿入方向奥側で半導電性膜に接している。故に、検査時に先端金具412aと接触して剥離した半導電性膜の導電性塗料の粉が、コンビネーションメータ内へ浸入することを未然に防止し得るのである。しかしながら、挿通孔部491aの設ける位置および形状を限定するものではなく、または挿通孔部491aの設けられない筐体であってもよい。
加えて上記第四実施形態において、挿通孔部を設ける構成は、上記の第一〜第三実施形態に適用することができる。具体的には、先端金具412aを半導電性膜71と接触自在に挿通させる挿通孔部を、フロントケース91に形成する。そして、先端金具412aをフロントケース91の挿通孔部に挿通し、半導電性膜71と接触させるとともに、もう一端側の接触部をアース回路50と導通させる。この状態で、電気抵抗率計421によって電気抵抗率を計測することによれば、半導電性膜71の形成状態、および半導電性膜71とアース構造と接続状態を確実に保障することができるのである。
上記第四実施形態において、見返し部材407と第一アース回路450aとをターミナル408によって接続させる接地構造を用いることによれば、その接地作用は、半導電性膜471の形成された見返し部材407に限らず、種々の見返し部材に適用することができる。例えば、従来の金属材料を含有する導電性膜の形成された見返し部材や、金属材料および導電性樹脂等によって形成された見返し部材と接続された場合でも、この接地構造は、液晶表示パネルの表示異常を抑制し、表示品質の向上を実現させ得るものである。
2,402a,402b 文字板、20a 開孔部、21 意匠部、21a,421a 文字意匠、21b,421b 目盛意匠、22,32,42,423a,423b,423c,432a,432b,442a,442b LED(光源)、23 遮光部材、24 開口部、25 導電性膜、426b 開孔部、429a,429b 加飾リング(導電部材)、3,403 液晶表示パネル、403a セグメント型液晶表示パネル(セグメント型液晶表示パネル部)、403b ドットマルチ型液晶表示パネル、(ドットマルチ型液晶表示パネル部)、31 導電性偏光板、33,433a 液晶コントローラ(電子機器・制御系電子機器)、433b 液晶駆動回路部、435b 液晶描画回路部(制御系電子機器)、34,434a,434b 液晶駆動配線、36,36a 液晶支持部材、37 バックライト導光体、38a、38b 遮光板、316a、318a、318b 半導電性膜、39 意匠部、4,404a,404b 指針、40 ポインタ、41 指針固定部、50 アース回路(アース構造)、450a 第一アース回路(アース構造)、450b 第二アース回路(アース構造)、51 プリント基板(回路基板)、451a 第一プリント基板(第一回路基板)、451b 第二プリント基板(第二回路基板)、51a 開孔部、52 コントローラ(電子機器)、452 主制御装置(電子機器・制御系電子機器)、453a 電源回路、453b 制御回路、53 バッテリ、54 イグニッションスイッチ、55 車両制御装置、56,456a,456b ムーブメント、56a 指針軸、458 LED駆動回路(電子機器・制御系電子機器)、457a コネクタ(接地部)、459a,459b コネクタ、7 見返し板、407 見返し部材、407a 見返し部(見返し部)、71,471 半導電性膜、8a,8b,408 ターミナル(導通部材・アース構造)、81 ビス、409 筐体、91,491 フロントケース、491a 挿通孔部、92,492 リヤケース、93,493 フロントパネル、494 リヤカバー、100,110,120,400 コンビネーションメータ(車両用計器)、100a,400a スピードメータ、100b,400b 瞬間燃費計、100c,400c オド・トリップメータ、400d タコメータ、400e ドアウォーニング、400f シフトポジションインジケータ、400g インジケータ、412 電気抵抗率計、412a 先端金具(接触部)

Claims (11)

  1. 視認者側から視認可能に配設される液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの外周側且つ視認者側に配設される環状の見返し板と、を備えた車両用計器であって、
    前記見返し板の視認可能域の表面に形成され、カーボンブラックにより半導電性が付与され、且つ金属を含有しない半導電性膜と、
    前記半導電性膜を電気的に接地するアース構造と、を有することを特徴とする車両用計器。
  2. 前記見返し板の前記視認可能域の表面にはシボが形成され、
    前記半導電性膜は、塗装により形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記液晶表示パネルの背面側には、電子機器が実装される回路基板が配設され、
    前記回路基板は、電気的に接地されるアース回路を有しており、
    前記アース構造は、
    前記アース回路と、前記半導電性膜と前記アース回路とを電気的に接続する導通部材とによりなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用計器。
  4. 前記回路基板は、前記アース回路および前記アース回路を接地させる接地部を有する第一回路基板と、前記電子機器のうち前記液晶表示パネルへの表示信号を制御する制御系電子機器が実装される第二回路基板と、を具備し、
    前記アース構造は、前記第一回路基板の前記アース回路、および前記半導電性膜と前記アース回路とを接続する前記導通部材よりなることを特徴とする請求項3に記載の車両用計器。
  5. 前記液晶表示パネルは、予め形成されたセグメントによって特定の形状を表示するセグメント型液晶表示パネル部と、配列された複数の画素によって種々の画像を表示するドットマルチ型液晶表示パネル部と、を具備することを特徴とする請求項4に記載の車両用計器。
  6. 前記見返し板と隣接して前記視認者側から視認可能に設けられ、導電性を有する導電部材を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用計器。
  7. 前記見返し板を収容するケース部材を備える車両用計器であって、
    前記ケース部材は、一対の接触部を有し、前記接触部の間の電気抵抗率を計測する電気抵抗率計のいずれか一方の前記接触部を、前記半導電性膜と接触自在に挿通させる挿通孔部を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用計器。
  8. 前記液晶表示パネルの視認者側面は、導電性を有する導電性偏光板により覆われることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用計器。
  9. 前記導電性偏光板は、前記アース構造と電気的に接続されることを特徴とする請求項8に記載の車両用計器。
  10. 前記液晶表示パネルと略同一平面には、文字板が配設され、
    前記文字板の視認者側表面には、導電性膜が形成され、
    前記導電性膜は、前記アース構造に電気的に接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両用計器。
  11. 前記文字板の背面側には、光源が設けられ、
    前記光源は、LEDであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両用計器。
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