JP2009215701A - 掘削作業機の油圧配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックホー等の掘削作業機では、掘削装置の油圧シリンダ駆動のため、可撓性の油圧管を、掘削装置のブームを支持するブームブラケットを介してブーム背面に配管していたが、ブームブラケット内の開口部を通すことでブーム上昇時の機体側への油圧管の湾曲を防止していたため、油圧管の取り外しが難しく組立性やメンテナンス性が劣っていた。
【解決手段】ブーム21の基端部21a内にはブーム21側に窪んだ凹部21fを形成し、該凹部21fと前記支軸29との間に収納空間36を設け、前記ブームブラケット27の後方からの油圧管15・15乃至17・17を、前記支軸29の機体側から前記収納空間36を経由してブーム21の背面側に案内すると共に、前記油圧管15・15乃至17・17の途中部を、前記収納空間36内で反機体側に湾曲させた。
【選択図】図4

Description

本発明は、機体前部に配置するブームブラケットに支軸を横架し、該支軸に、掘削装置のブームの基端部を上下回動可能に取り付け、可撓性の油圧管を前記ブームブラケットの後方から前記ブームの背面側に案内する掘削作業機の油圧配管構造に関する。
従来より、バックホー等の掘削作業機においては、クローラ式走行装置上に機体が左右旋回可能に支持され、該機体前部に配置するブームブラケットには支軸が横架されており、該支軸には、基端部が上下回動可能に支持されたブームと、該ブームの上端に、下端が上下回動可能に支持されたアームと、該アームの上端に、下端が上下回動可能に支持されたバケットとから成る掘削装置が、装着されている。
該掘削装置のブーム、アーム、及びバケットには、それぞれに駆動用の油圧シリンダが装着され、該油圧シリンダに作動油を供給するために、油圧管が、機体に設けた油圧制御装置から前記ブームブラケットを経て、各油圧シリンダまで配管されている。このうちのアーム駆動用のアームシリンダは、ブームの先端寄りの背面側に配設され、バケット駆動用のバケットシリンダは、アームの背面側に配置されているため、該アームシリンダとバケットシリンダへの油圧管は、ブームブラケットの後方にある接続プラグ等の連結部から、ブームの背面側にある連結部まで案内された後、該ブーム背面側の連結部を介して前記アームシリンダとバケットシリンダの各油圧ポートに接続されている。
そして、このブームブラケットの後方の連結部からブームの背面側の連結部に至るまでの可撓性の油圧管(以下、「背面油圧管」とする。)は、作業中のブームの上下回動を確保すべく、大きな撓みを持たせて長さに余裕代を含むように配管されている。しかし、これは、一方で、ブーム上昇時に、前記背面油圧管を機体側に大きく湾曲させ、該湾曲部と、前記ブームの背面側に位置する機体との干渉を招き、ブームの後方回動角度を大きくとることができずに、掘削作業性を悪化させることとなる。
そこで、前記背面油圧管を、ブームブラケットの後方より支軸の反機体側を通過させてから、反転してブームの背面側に案内することにより、機体側に湾曲しようとする背面油圧管を前記支軸によって抑え、背面油圧管の湾曲部と機体との干渉を防止する技術が公知となっている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第3396151号公報 特許第3454725号公報
しかし、前記技術においては、背面油圧管は、ブームブラケットの後方から、ブームブラケットの両側部と底部、及び該底部に対向する前記支軸とによって囲まれた開口部(以下、「ブラケット開口部」とする。)を挿通させた後に、反転してブームの背面側に案内する必要がある。このため、掘削作業機を組立てる際、先に、背面油圧管の両端を前記両連結部に接続してしまうと、前記ブラケット開口部を挿通させることができなくなることから、組立手順が著しく制限されて組立性が悪化することとなる。たとえ、後から、背面油圧管の両端を前記両連結部に接続するにしても、背面油圧管はブームブラケットの後方からブラケット開口部を通過させた後に湾曲させながら反転させるといった煩雑な配管作業が必要となり、組立時はもとより、油圧管の交換等のメンテナンス作業時にも非常に手間がかかり、メンテナンス性の悪化も避けられない。
更に、背面油圧管を無理なく挿通できるように、ブラケット開口部を大きめに設ける必要から、ブームブラケット自体の大型化が避けられず、特に、ブームやアームの側面にPTO用の油圧取出部を設けるため、該油圧取出部までの油圧管も背面油圧管として配管する場合、ブームの上下回動の自由度を高めるため、ブームブラケット内における背面油圧管の撓みを更に大きくする場合、あるいは、アームシリンダとバケットシリンダの容量を大きくして掘削作業性能を高めるため、背面油圧管の径を増加する場合には、ブラケット開口部が更に拡大してブームブラケットが大型化し、その結果、部品コストの増加、及び機体重量のバランスやブームブラケットの取付け作業性の悪化を招く、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、機体のブームブラケットに支軸を横設し、該支軸に、掘削装置のブームの基端部を上下回動可能に取り付け、可撓性の油圧管を前記ブームブラケットの後方から前記ブームの背面側に案内する掘削作業機の油圧配管構造において、前記基端部内にはブーム側に窪んだ凹部を形成し、該凹部と前記支軸との間に収納空間を設け、前記ブームブラケットの後方からの油圧管を、前記支軸の機体側から前記収納空間を経由してブームの背面側に案内すると共に、前記油圧管の途中部を、前記収納空間内で反機体側に湾曲させたものである。
請求項2においては、前記ブームブラケットには、該ブームブラケットの後方からの前記油圧管を固定支持して前記支軸の機体側に案内する第一ガイド体を設けるものである。
請求項3においては、前記ブームの基端部には、前記収納空間からの前記油圧管を、反機体側に抑えつつ前記ブームの背面側に案内する第二ガイド体を着脱可能に設けるものである。
請求項4においては、前記第二ガイド体は、前記収納空間の機体側開放部の一部を覆うカバー部材とするものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、機体のブームブラケットに支軸を横設し、該支軸に、掘削装置のブームの基端部を上下回動可能に取り付け、可撓性の油圧管を前記ブームブラケットの後方から前記ブームの背面側に案内する掘削作業機の油圧配管構造において、前記基端部内にはブーム側に窪んだ凹部を形成し、該凹部と前記支軸との間に収納空間を設け、前記ブームブラケットの後方からの油圧管を、前記支軸の機体側から前記収納空間を経由してブームの背面側に案内すると共に、前記油圧管の途中部を、前記収納空間内で反機体側に湾曲させたので、作業中のブームの上下回動を許容するために油圧管に設ける余裕代としての湾曲部を、予めブーム上昇時に反機体側に形成して前記収納空間に収納しておくことができ、ブーム上昇時に油圧管が機体側に湾曲して機体と干渉するのを確実に防止し、ブームの後方回動角度を大きくとることができ、掘削作業性を向上させることができる。しかも、油圧管が途中で支軸の反機体側に迂回することがなく、掘削作業機を組立てる際には、先に油圧管の両端をブーム側の連結部と機体側の連結部とに接続しておくことができ、組立手順の制限が緩和されて組立性が著しく向上する。特に、油圧管の機体側を開放状態にできるため、油圧管を機体側に引っ張り上げたり、収納空間に押し込むだけの簡単作業で、油圧管の交換等を行うことができ、メンテナンス性も大きく向上させることができる。更に、油圧管をブラケット開口部に挿通させる必要がなく、ブームブラケットの大型化を防ぐことができ、部品コストの減少、及び機体重量バランスやブームブラケット取付け作業性の向上を図ることができる。特に、PTO用の油圧管の配管、油圧管の湾曲部の拡大、あるいは油圧管の径の増加が、ブームブラケットを大型化させることなく可能となる。
請求項2においては、前記ブームブラケットには、該ブームブラケットの後方からの前記油圧管を固定支持して前記支軸の機体側に案内する第一ガイド体を設けるので、油圧管の途中部を前記支軸の機体側に簡単な構成で確実に固定させることができ、ブームが激しく上下回動して、前記収納空間内の油圧管にかかる応力が大きく変化しても、該油圧管が機体側に誤って湾曲しないようにすることができる。
請求項3においては、前記ブームの基端部には、前記収納空間からの前記油圧管を、反機体側に抑えつつ前記ブームの背面側に案内する第二ガイド体を着脱可能に設けるので、油圧管の途中部を前記収納空間側に簡単な構成で確実に抑えることができ、ブームが激しく上下回動して、前記収納空間からブームの背面側に向かう油圧管にかかる応力が大きく変化しても、該油圧管が機体側に誤って湾曲しないようにすることができる。
請求項4においては、前記第二ガイド体は、前記収納空間の機体側開放部の一部を覆うカバー部材とするので、掘削作業中に掘削した土塊や泥水等が前記収納空間内に侵入するのを軽減することができ、土塊等が詰まって収納空間が縮小し油圧管の動きが悪化したり、土塊等が当たって油圧管が損傷するのを防止し、異物除去や部品交換の頻度を少なくし、メンテナンス性の向上を図ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係わる掘削作業機の全体構成を示す左側面図、図2は同じく右側面図、図3は油圧配管構造を示すブームブラケット周辺の左側面図、図4は同じく斜視図である。
まず、本発明に係わる掘削作業機1の全体構成について、図1、図2により説明する。
該掘削作業機1は、旋回式の作業車であり、クローラ式走行装置2と、該クローラ式走行装置2の上部中央に左右旋回可能に支持される機体3と、該機体3の前部左右中央に装着される掘削装置4とを備えている。そして、前記クローラ式走行装置2には、前後一側に排土装置6が上下回動可能に取り付けられており、該排土装置6により、掘削作業に伴って整地作業も行えるようにしている。
前記機体3においては、旋回台7の後部にエンジン8が搭載され、該エンジン8の後方及び左右両側方は、ボンネット11で覆われている。そして、前記旋回台7の左側前部から後部にかけては、支持台12が設けられ、該支持台12の下方に、前記エンジン8や油圧制御装置5等が配置される一方、該支持台12の上方には、運転席31、各種装置の操作具、及びステップ35等より構成される運転操作部30が配置され、該運転操作部30は、キャビン18によって覆われている。
また、前記掘削装置4には、ブーム21、アーム22、及びバケット23等が備えられ、該ブーム21、アーム22、及びバケット23は、それぞれ、ブーム油圧シリンダ24、アーム油圧シリンダ25、及びバケット油圧シリンダ26によって回転駆動可能に構成されている。
このような構成において、前記運転操作部30の操作具を操作すると、前記旋回台7、ブーム21、アーム22、及びバケット23等が回動され、掘削装置4による掘削作業や積込作業等が行えるようにしている。
次に、前記掘削装置4の支持・駆動構成について、図1乃至図3により説明する。
図1、図2に示すように、前記旋回台7の前端部にはブームブラケット27が左右回動可能に枢支され、該ブームブラケット27の上端に突設する左右のブーム支持部27a・27a間に横架された支軸29を中心に、前記ブーム21の基端部21aが上下回動可能に支持されている。
そして、該ブーム21の腹面側には前記ブーム油圧シリンダ24が、ブーム21の先端寄り背面側には前記アーム油圧シリンダ25が、アーム22の背面側にはバケット油圧シリンダ26が配設され、このうちのブーム油圧シリンダ24の基端は、前記ブームブラケット27の先端部より突設するシリンダ支持部27bに回動可能に支持される一方、ブーム油圧シリンダ24のピストンロッド24aの先端は、ブーム21途中の曲折部の腹面側に突設した第一ブラケット部21bに回動可能に支持されている。
同様にして、前記アーム油圧シリンダ25の基端は、前記ブーム21の曲折部の背面側に突設した第二ブラケット部21cに回動可能に支持される一方、アーム油圧シリンダ25のピストンロッド25aの先端は、アーム22の背面側基端に形成した第一アームブラケット部22aに回動可能に支持される。更に、前記バケット油圧シリンダ26の基端についても、アーム22の背面に突設した第二アームブラケット部22bに支持される一方、バケット油圧シリンダ26のピストンロッド26aの先端は、バケット23の屈伸用に設けたバケットリンク23a ・23aの屈曲軸23bに回動可能に支持されている。これにより、油圧シリンダ24・25・26の各ピストンロッド24a・25a・26aを伸縮させ、ブーム21 、アーム22 、及びバケット23を、それぞれの基端を回動軸として上下回動できるようにしている。
また、図2、図3に示すように、ブーム21を上下可能に支持する前記ブームブラケット27には、片側にスイングブラケット部27cが突設され、該スイングブラケット部27cに、前記旋回台7内より、平面視傾斜状に前方に突設するスイングシリンダ28のピストンロッド28aの先端が、回動可能に連結されている。これにより、該ピストンロッド28aを伸縮させ、旋回台7前端部の前記ブームブラケット27を左右回動させることにより、掘削装置4全体も左右回動できるようにしている。
次に、前記油圧シリンダ24・25・26等への油圧配管構造について、図1、図3、図4により説明する。
前記掘削装置4に配管する可撓性の油圧管としては、前記ブーム油圧シリンダ24、アーム油圧シリンダ25、及びバケット油圧シリンダ26に対する各油圧ホース14・15・16の他、オプションとして前記ブーム21やアーム22の側面にPTO(作業機)用の油圧取出部を設ける場合には、更に該PTO用の油圧取出部に対する油圧ホース17が設けられている。これらの各油圧シリンダ24・25・26、及びPTOは、いずれも複動式であり、それぞれに2個の油圧ポートを設けているため、各油圧ホース14乃至17は、それぞれ2本にて構成されている。
これら油圧ホース14・14乃至17・17は、機体3に設けられた前記油圧制御装置5の油圧バルブより延設された複数の油圧管40・40・・・に、接続プラグ37を介して接続されると共に、該接続プラグ37からは、ブームブラケット27の後方の旋回台7の上部まで案内された後、ブームブラケット27に設けられた本発明に係わるガイドクランプ19によって固定されている。
該ガイドクランプ19は、前記ブームブラケット27の水平面部27d立設された左右の支持コラム19f・19fに、ボルト32・32にて締結固定された底板部19eと、該底板部19eの左右側部から上斜め後方に立設された支持ステー部19d・19dと、該支持ステー部19d・19dの上端間に架設固定されたクランプ基板部19cと、該クランプ基板部19cの左右側部より立設されたクランプコラム部19b・19bと、該クランプコラム部19b・19bにボルト33・33にて締結固定されたクランプ上板19aとから成る。更に、該クランプ上板19aの左右略中央には、背面視逆U字状の押さえ板19gをボルト34にて着脱可能に設けると共に、前記クランプ上板19aの下面とクランプ基板部19cの上面には、油圧ホース15・15、16・16用の案内溝を形成したクランプゴム19h・19hが貼設されている。
そして、このようなガイドクランプ19によって、前記油圧ホース14・14乃至17・17が上中下の三段位置に案内固定されるように構成されている。つまり、油圧ホース14・14乃至17・17の機体3側の旋回台7に固定した接続プラグ37と、ブーム21下部背面上に固設した接続プラグ38との間は、ガイドクランプ19によって固定され、接続プラグ37とガイドクランプ19の間の油圧ホース14・14乃至17・17は、ブームブラケット27がスイングシリンダ28の作動により最大左右回動されたときに引っ張り負荷がかからない程度の長さとされ、接続プラグ38とガイドクランプ19との間の油圧ホース14・14乃至17・17は、ブームシリンダ24の作動によりブーム21を最大上下回動したときに引っ張り負荷がかからない程度の長さとしている。従って、油圧ホース14・14乃至17・17は、機体側固定部とブーム21側固定部の間がガイドクランプ19により保持固定されるため、ブーム21およびブームブラケット27をどのように回動しても、捩じれたり、他の部材に擦れて摩耗したりすることがなく、引っ張り負荷もかからないのである。
そして、前記ガイドクランプ19の上段位置では、前記押さえ板19gとクランプ上板19aの間に、前記PTO用の油圧ホース17・17が挟持固定され、中段位置では、クランプ基板部19cとクランプ上板19aとの間に、アーム油圧シリンダ25への油圧ホース15・15とバケット油圧シリンダ26への油圧ホース16・16が挟持固定され、下段位置では、底板部19eの左右側部と、ブームブラケット27の水平面部27dとの間に、前記ブーム油圧シリンダ24への油圧ホース14・14が挟持固定される。
このうち、下段位置に挟持された油圧ホース14・14は、ブームブラケット27の前記水平面部27dから、左右のブーム支持部27a・27aの裾部にかけて延出され、更に、前記シリンダ支持部27bの外側にて湾曲して上方に延出された後、ブーム油圧シリンダ24の図示せぬ油圧ポートに接続されている。従って、油圧ホース14・14においては、ブーム21の上下回動を許容するために油圧ホース14・14に設けた余裕代として、ブーム21の腹面側に形成された、油圧ホース14・14の湾曲部を利用することができ、ブーム上昇時でも、油圧ホース14・14が機体側に湾曲することがないようにしている。
また、前記ブーム21の基端部21aには、左右の側板部21dとブーム21側の上壁部21eから成る凹部21fが形成されると共に、基端部21aの下端には、前記支軸29を内挿したボス部21gが形成されており、該ボス部21gを外嵌した支軸29と前記凹部21fとの間に、収納空間36が設けられている。
前記上段位置と中段位置に挟持された油圧ホース15・15乃至17・17は、前述した背面油圧管に該当するものであり、ボス部21gが外嵌された支軸29の機体側に当接するように案内された後、ブーム21側に形成された前記収納空間36内に挿入され、該収納空間36において機体側に反転してから、前記上壁部21eに向かって延出される。
これにより、前記ガイドクランプ19により、油圧ホース15・15乃至17・17を支軸29の機体側に容易に案内固定し、その後、挿入した収納空間36内で機体側に反転させることで、ブーム21の上下回動のための余裕代を湾曲部として予め形成すると共に、該湾曲部を前記収納空間36内に納めるようにしている。
更に、該収納空間36内で前記上壁部21eに向かって延出される油圧ホース15・15乃至17・17は、一旦ブーム21の背面側に突出してから、ブーム21背面上の接続プラグ38に向かって延出して該接続プラグ38に接続され、該接続プラグ38には、複数の油圧管41・41・・・を介して、前記アーム油圧シリンダ25、バケット油圧シリンダ26、及びPTO用の油圧取出部に接続されている。
ここで、前記左右の側板部21d・21dでブーム21の背面側には、背面視逆U字状のガイドカバー20が、複数のボルト39によって着脱可能に締結固定されており、前記ガイドクランプ19からの油圧ホース15・15乃至17・17が、該ガイドカバー20の後端と、ボス部21gが外嵌された支軸29との間の隙間から、収納空間36内に挿入されると共に、該収納空間36からは、ガイドカバー20の先端と上壁部21eとの間の隙間から、ブーム21の背面側に突出するように配置構成されている。
これにより、ブーム21の上下動により、前記収納空間36内の油圧ホース15・15乃至17・17にかかる応力が変化して機体側に湾曲しようとしても、前記ガイドカバー20が障壁となって、油圧ホース15・15乃至17・17は、それ以上機体側には湾曲せず、更に、掘削作業中に土塊や雨水等が激しく飛散して前記収納空間36内に浸入しようとしても、前記ガイドカバー20が覆いとなって、多量には浸入できない。
加えて、ガイドカバー20をボルト39の脱着により取り外すことで、前記収納空間36の機体側を容易に開放状態にすることができ、該開放状態において、油圧ホース15・15乃至17・17を機体側に引き出して前記接続プラグ37・38から着脱するだけで、組立て作業や交換作業を簡単に行うことができる。更に、ブームブラケット27の大きさはそのままで、収納空間36のみを大きくすることにより、この大きな収納空間36を通って、大径または多数の油圧ホースを、ブームブラケット27の後方から前記ブーム21の背面側に案内できるようにしている。
すなわち、機体3のブームブラケット27に支軸29を横設し、該支軸29に、掘削装置4のブーム21の基端部21aを上下回動可能に取り付け、可撓性の油圧管である油圧ホース15・15乃至17・17を前記ブームブラケット27の後方から前記ブーム21の背面側に案内する掘削作業機1の油圧配管構造において、前記基端部21a内にはブーム21側に窪んだ凹部21fを形成し、該凹部21fと前記支軸29との間に収納空間36を設け、前記ブームブラケット27の後方からの油圧ホース15・15乃至17・17を、前記支軸29の機体側から前記収納空間36を経由してブーム21の背面側に案内すると共に、前記油圧ホース15・15乃至17・17の途中部を、前記収納空間36内で反機体側に湾曲させたので、作業中のブーム21の上下回動を許容するために油圧ホース15・15乃至17・17に設ける余裕代としての湾曲部を、予めブーム21上昇時に反機体側に形成して前記収納空間36に収納しておくことができ、ブーム21上昇時に油圧ホース15・15乃至17・17が機体側に湾曲して機体3と干渉するのを確実に防止し、ブーム21の後方回動角度を大きくとることができ、掘削作業性を向上させることができる。しかも、油圧ホース15・15乃至17・17が途中で支軸29の反機体側に迂回することがなく、掘削作業機1を組立てる際には、先に油圧ホース15・15乃至17・17の両端を、ブーム21側の連結部である接続プラグ38と、機体側の連結部である接続プラグ37とに接続しておくことができ、組立手順の制限が緩和されて組立性が著しく向上する。特に、油圧ホース15・15乃至17・17の機体側を開放状態にできるため、油圧ホース15・15乃至17・17を機体側に引っ張り上げたり、収納空間36に押し込むだけの簡単作業で、油圧ホース15・15乃至17・17の交換等を行うことができ、メンテナンス性も大きく向上させることができる。更に、油圧ホース15・15乃至17・17をブラケット開口部に挿通させる必要がなく、ブームブラケット27の大型化を防ぐことができ、部品コストの減少、及び機体重量バランスやブームブラケット27取付け作業性の向上を図ることができる。特に、PTO用の油圧管である油圧ホース17・17の配管、油圧ホース15・15乃至17・17の湾曲部の拡大、あるいは油圧ホース15・15乃至17・17の径の増加が、ブームブラケット27を大型化させることなく可能となる。
更に、前記ブームブラケット27には、該ブームブラケット27の後方からの前記油圧ホース15・15乃至17・17を固定支持して前記支軸29の機体側に案内する第一ガイド体であるガイドクランプ19を設けるので、油圧ホース15・15乃至17・17の途中部を前記支軸29の機体側に簡単な構成で確実に固定させることができ、ブーム21が激しく上下回動して、前記収納空間36内の油圧ホース15・15乃至17・17にかかる応力が大きく変化しても、該油圧ホース15・15乃至17・17が機体側に誤って湾曲しないようにすることができる。
加えて、前記ブーム21の基端部21aには、前記収納空間36からの前記油圧ホース15・15乃至17・17を、反機体側に抑えつつ前記ブーム21の背面側に案内する第二ガイド体であるガイドカバー20を着脱可能に設けるので、油圧ホース15・15乃至17・17の途中部を前記収納空間36側に簡単な構成で確実に抑えることができ、ブーム21が激しく上下回動して、前記収納空間36からブーム21の背面側に向かう油圧ホース15・15乃至17・17にかかる応力が大きく変化しても、該油圧ホース15・15乃至17・17が機体側に誤って湾曲しないようにすることができる。
また、前記ガイドカバー20は、前記収納空間36の機体側開放部の一部を覆うカバー部材とするので、掘削作業中に掘削した土塊や泥水等が前記収納空間36内に侵入するのを軽減することができ、土塊等が詰まって収納空間36が縮小し油圧ホース15・15乃至17・17の動きが悪化したり、土塊等が当たって油圧ホース15・15乃至17・17が損傷するのを防止し、土塊等の異物除去や部品交換の頻度を少なくし、メンテナンス性の向上を図ることができる。
本発明は、機体のブームブラケットに支軸を横設し、該支軸に、掘削装置のブームの基端部を上下回動可能に取り付け、可撓性の油圧管を前記ブームブラケットの後方から前記ブームの背面側に案内する、全ての掘削作業機の油圧配管構造に適用することができる。
本発明に係わる掘削作業機の全体構成を示す左側面図である。 同じく右側面図である。 油圧配管構造を示すブームブラケット周辺の左側面図である。 同じく斜視図である。
符号の説明
1 掘削作業機
3 機体
4 掘削装置
15・16・17 油圧管
19 第一ガイド体
20 第二ガイド体
21 ブーム
21a 基端部
21f 凹部
27 ブームブラケット
29 支軸
36 収納空間

Claims (4)

  1. 機体のブームブラケットに支軸を横設し、該支軸に、掘削装置のブームの基端部を上下回動可能に取り付け、可撓性の油圧管を前記ブームブラケットの後方から前記ブームの背面側に案内する掘削作業機の油圧配管構造において、前記基端部内にはブーム側に窪んだ凹部を形成し、該凹部と前記支軸との間に収納空間を設け、前記ブームブラケットの後方からの油圧管を、前記支軸の機体側から前記収納空間を経由してブームの背面側に案内すると共に、前記油圧管の途中部を、前記収納空間内で反機体側に湾曲させたことを特徴とする掘削作業機の油圧配管構造。
  2. 前記ブームブラケットには、該ブームブラケットの後方からの前記油圧管を固定支持して前記支軸の機体側に案内する第一ガイド体を設けることを特徴とする請求項1記載の掘削作業機の油圧配管構造。
  3. 前記ブームの基端部には、前記収納空間からの前記油圧管を、反機体側に抑えつつ前記ブームの背面側に案内する第二ガイド体を着脱可能に設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削作業機の油圧配管構造。
  4. 前記第二ガイド体は、前記収納空間の機体側開放部の一部を覆うカバー部材とすることを特徴とする請求項3に記載の掘削作業機の油圧配管構造。
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