JP6312619B2 - 作業機の支軸部材着脱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回動可能な支軸部材に基端部を連結した回動部材を作業装置に設け、該作業装置を挟んで一側にキャビンを配置し他側に収容部を配置した作業機に関し、特に、ブーム支点ピン等の支軸部材の着脱構成に関する。
従来より、バックホー等の作業機においては、クローラ式走行装置上に旋回台が左右旋回可能に支持され、該旋回台上の一側に、運転席・各種操作レバー・床部材等で構成されるキャビンを配置し、他側に、燃料タンク・オイルタンク等を収容する収容部を配置し、該収容部と前記キャビンとの間には、ブーム・アーム・バケットや、該ブーム・アーム・バケットを伸縮動作によって上下回動させるシリンダを備える作業装置が介設されている(例えば、特許文献1参照)。
該作業装置では、前記旋回台上に立設した左右の縦板(以下、「ブームブラケット」とする)にブームの枢軸(以下、「ブーム支点ピン」とする)が回動可能に横架され、該ブーム支点ピンに、前記ブームの基端部を固定した筒体が外嵌されており、これにより、前記ブームが旋回台上に上下回動可能に設けられている。
特開2013−234470号公報
しかし、前記ブームブラケットはキャビンの側壁の基礎部分を構成しているため、キャビン側から、ブームブラケットに軸支されたブーム支点ピンへのアクセスは容易である反面、従来のキャビンとの組み合わせが難しく、大きな設計変更を伴って汎用性に劣る。このため、部品の共通化ができず、部品の在庫管理が困難となって管理コストの増加やメンテナンス性の悪化を招く、という問題があった。
更に、ブームブラケットがキャビンの側壁の基礎部分を構成しない通常の場合であって、筒体からブーム支点ピンを抜き出し、該ブーム支点ピンの交換や作業装置の取り外しを行う際は、収容部側には取り扱いが難しい燃料タンク・オイルタンク等が収納されていることから、キャビン側の構成部材を取り除いてからブーム支点ピンの抜き差しを行うようにしていた。このため、前記交換作業・取り外し作業の作業時間が長くなり、作業者負担も増加する、という問題もあった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、回動可能な支軸部材に基端部を連結した回動部材を作業装置に設け、該作業装置を挟んで一側にキャビンを配置し他側に収容部を配置した作業機において、前記キャビンで前記作業装置側の側壁に作業孔を開口し、該作業孔を介することにより、前記支軸部材を、前記基端部を固定した筒体よりキャビン側に抜き差しして着脱可能としたものである。
請求項2においては、前記支軸部材から、該支軸部材を前記収容部側で回動可能に軸支する支持体にかけて、径方向に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔は、前記支軸部材内の第一貫通孔と支持体内の第二貫通孔とから構成し、該第一貫通孔・第二貫通孔を連ねて挿通可能な回り止め部材を設けると共に、該回り止め部材が挿通可能となる基準回転位置を、前記作業孔を介してキャビン側からの目視によって確認可能な視認構造を設けるものである。
請求項3においては、前記視認構造は、前記第一貫通孔が基準回転位置にある場合の支軸部材のキャビン側端部の外周縁と、該外周縁に周設する前記作業孔の内周縁との間に、対向する平行縁対を少なくとも二箇所に設けて成るものである。
請求項4においては、前記外周縁と内周縁との間には、前記支軸部材を回動して第一貫通孔の回転位置をキャビン側からの目視によって微調整可能な調整隙間を設けるものである。
請求項5においては、前記キャビンの前記側壁のキャビン側の側方に配置されたキャビン内装置には、該キャビン内装置を前記作業孔の開放方向に移動可能な移動機構を設けるものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、作業装置とキャビンを略別体とし、例えば作業装置のブームブラケットがキャビンの側壁の基礎部分を構成しないようにして、大きな設計変更を伴うことなく、作業装置を従来のキャビンにも適用することができ、部品の共通化が可能となり、部品の在庫管理が容易となって管理コストの低減やメンテナンス性の向上が図れる。更に、作業装置の支軸部材を交換したり、作業装置を取り外す際であっても、前記作業孔により、収容部・キャビンのいずれも取り除くことなく、キャビン側から支軸部材へのアクセスを容易にして着脱させることができ、前記交換作業・取り外し作業にかかる作業時間の短縮や、作業者負担の軽減を図ることができる。
請求項2により、前記回り止め部材が、前記キャビン内に配設されたエアコン室内機等の装置(以下、「キャビン内装置」とする)との干渉を防ぐべく、キャビン側から離間した収容部側に配置されているために、前記第一貫通孔の回転位置をキャビン側から確認できない場合であっても、前記支軸部材を筒体に挿通して組み込む際、キャビン側から作業孔を介して目視するだけで、前記第一貫通孔を基準回転位置に設定することができ、該第一貫通孔の基準回転位置への位置あわせが容易に行え、支軸部材の差し込み作業にかかる作業時間の短縮、作業者負担の軽減、及び作業者数の削減を図ることができる。
請求項3により、視認構造は、外周縁と内周縁に平行縁対を設けるだけの簡単な構成で形成することができ、部品数の低減による部品コストの低下・メンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項4により、前記第一貫通孔の回転位置が基準回転位置からずれていても、調整隙間の分だけ支軸部材を余裕度を持って回動させることができ、加工精度や組み立て精度等が不十分であっても、支軸部材の差し込み作業を容易に行うことができる。
請求項5により、作業孔にキャビン内装置が近設していて作業孔へのアクセスが困難な場合であっても、該キャビン内装置を前記作業孔前から容易に除くことができ、支軸部材の交換作業・作業装置の取り外し作業等の各種作業の作業性を更に向上させることができる。
本発明に係わるバックホーの全体構成を示す左側面図である。 同じく正面図である。 同じく平面図である。 キャビンからタンク部にかけての斜視図である。 ブーム軸部、シリンダ軸部周辺の斜視図である。 エアコン室内機の装置本体が初期位置にある場合の右側壁周辺の斜視図である。 エアコン室内機の装置本体を前後軸心周りに左方に回動させる場合の右側壁周辺の斜視図である。 ブーム支点ピン用の作業孔の左側面図である。 ブーム支点ピンを装着した状態の背面一部断面図である。 回り止めピンを装着した状態の側面一部断面図である。 ブーム支点ピンを筒体から取り出す場合の背面一部断面図であって、図11(a)は回り止めピンを抜脱したブーム支点ピンの背面一部断面図であり、図11(b)は該ブーム支点ピンを筒体より抜き差しする途中の背面一部断面図である。 エアコン室内機の装置本体を上下軸心周りに後方に回動させる場合の右側壁周辺の斜視図である。 シリンダ支点ピン用の作業孔の斜視図である。 シリンダ支点ピンを装着した状態の背面一部断面図である。 シリンダ支点ピンを筒体から取り出す場合の背面一部断面図であって、図15(a)は抜け止めピンを抜脱したシリンダ支点ピンの背面一部断面図であり、図15(b)はシリンダ支点ピンを筒体より抜き差しする途中の背面一部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、図1の矢印Fで示す方向を作業機であるバックホー1の前方とし、図2に示す矢印Rで示す方向を該バックホー1の右方として、以下で述べる各部材の位置や方向等はこの前方・右方を基準とするものである。
まず、本発明に関わるバックホー1の全体構成について、図1乃至図3により説明する。
該バックホー1は、旋回式の作業車であり、左右一対のクローラ式走行装置6を備える走行部2と、該走行部2の上部中央に設けた基台15上に左右旋回可能に支持される機体3と、該機体3の左右略中央に装着される掘削装置4とが備えられ、前記クローラ式走行装置6の前側には、排土装置5が取り付けられている。
前記機体3においては、前記基台15上に左右旋回可能に設けた旋回台7の上部の一側、本実施例では左側に、運転席11や各種操作レバー12等で構成される運転操作部10を覆うキャビン8が配設され、該キャビン8の右側方には、左から順に、前記掘削装置4とタンク部9が配置されている。
このうちの掘削装置4の後方からキャビン8の後部にかけてエンジン13が搭載され、該エンジン13の後方および左右両側方は、ボンネット14によって覆われている。そして、該エンジン13用の燃料タンク9aと、前記掘削装置4・排土装置5の作動油のためのオイルタンク9bが、前記タンク部9に収容されている。
前記掘削装置4は、前記旋回台7に上下回動可能に取り付けられた第一ブーム20、該第一ブーム20の先端部に左右回動可能に取り付けられた第二ブーム21、該第二ブーム21に左右回動可能に取り付けられた第三ブーム22、該第三ブーム22に上下回動可能に取り付けられたアーム23、及び、該アーム23の先端に取り付けられた作業用アタッチメントとしてのバケット24を有しており、前記第二ブーム21の左右方向への回動によって、前記アーム23とバケット24が、左右方向へオフセット可能に構成されている。
これにより、前記第一ブーム20は、ブームシリンダ25を伸縮させることで上下回動され、前記アーム23は、アームシリンダ26を伸縮させることで上下回動され、前記バケット24は、バケットシリンダ27を伸縮させることで上下回動される。
更に、前記第二ブーム21は、その下端部が前記第一ブーム20の上端部に左右回動可能に連結され、該第二ブーム21の上端部が前記第三ブーム22の下端部に左右回動可能に連結されている。そして、前記第一ブーム20と第二ブーム21との間には、オフセットシリンダ28が介装され、前記第一ブーム20と第三ブーム22との間には、オフセットロッド29が架設されている。
これにより、前記オフセットシリンダ28を伸縮させることで、前記第三ブーム22が、前記第一ブーム20に対して偏心し、左右方向にオフセットされる。この場合、前記第一ブーム20と第三ブーム22のなす角度は変化することがなく、平行状態に保持されたままでオフセットされる。
前記排土装置5は、左右一対のクローラ式走行装置6間において、前記基台15に、前後方向に延設する左右一対のブレードアーム16・16の基端部が上下回動可能に連結され、該ブレードアーム16・16の先端部間に、左右方向に延設するブレード17を架設して構成される。そして、該ブレード17の左右略中央部と前記基台15との間に、ブレードシリンダ18を伸縮可能に介設して、前記ブレード17が上下揺動可能に設けられている・
以上のような構成において、前記運転操作部10で、前記走行部2を操作することによって前後直進走行並びに左右旋回走行を行い、前記掘削装置4を操作することによって掘削作業を行い、前記排土装置5を操作することによって排土作業を行うようにしている。
次に、前記掘削装置4における第一ブーム20とブームシリンダ25の取り付け構成の概略等について、図4乃至図7、図9、図14により説明する。
前記第一ブーム20において、その基端部20aはブーム軸部30に連結され、該ブーム軸部30は、前記タンク部9の左カバー32aと、前記キャビン8の右側壁8aとの間に横架されている。
このうちの左カバー32aは、前記タンク部9を覆うカバー体32の左側面部を形成する部材であって、該左カバー32aを挟んでその左右側面には、板面が左右方向を向くようにして左縦板33・右縦板34が並設されている。そして、該左縦板33・右縦板34は、前記旋回台7のフレーム部分の下部を構成する旋回基板35上に立設固定されており、前記ブーム軸部30の右端部を、前記左縦板33・右縦板34によって回動可能かつ強固に支持できるようにしている。
前記右側壁8aは、前記キャビン8の右側面下半部を形成する部材であって、タンク部9側の第一カバー37とキャビン8側の第二カバー38とにより構成され、いずれも前記運転操作部10の板状の床部材39上に立設されている。そして、前記第一カバー37・第二カバー38の間の隙間には、板面が左右方向を向くようにして縦板36が別体で組み込まれ、該縦板36も、前記左縦板33・右縦板34と同様、前記旋回基板35上に立設固定されており、前記ブーム軸部30の左端部を、前記縦板36によって回動可能かつ強固に支持できるようにしている。
前記ブームシリンダ25において、その基端部25aはシリンダ軸部31に連結され、該シリンダ軸部31は、左右のシリンダブラケット42L・42Rの間に横架されている。
そして、該シリンダブラケット42L・42Rは、支持板41の上面に、板面が左右方向を向くようにして立設固定され、該支持板41は、前記キャビン8とタンク部9との間の旋回基板35上に、該旋回基板35の前部から後ろ斜め上方に向かって延設されており、前記シリンダ軸部31の左右両端部を、前記シリンダブラケット42L・42Rによって回動可能かつ強固に支持できるようにしている。
また、前記第一カバー37は、板面が左右方向を向いた平板状のシート部37aと、該シート部37aの上周縁をキャビン8側に折り曲げて形成した縁折れ部37bとから構成され、前記シート部37aの前上部には、矩形状の外気導入口37a1が開口されている。
そして、該外気導入口37a1のタンク部9側には、外気導入カバー43が覆設される一方、前記外気導入口37a1のキャビン8側には、後ろ斜め下方に傾斜した薄厚のボックス状のダクト44が設けられている。該ダクト44の下部は、前記外気導入口37a1に連通すると共に、前記ダクト44の上部には、キャビン8内に連通する外気導入口44aが開口されている。
これにより、前記掘削装置4の周囲の外気が、外気導入カバー43、外気導入口37a1、ダクト44、及び外気導入口44aを介して、キャビン8内に導入されるようにしている。
更に、前記第二カバー38は、前記第一カバー37のシート部37aの左側面の後下部に配置され、上下方向に延びる屈曲線103・104を介して複数箇所で左右に屈曲するシート部38aと、該シート部38aの周縁を覆う外周縁部38bとから構成される。
そして、該外周縁部38bの右端は、前記第一カバー37のシート部37aの左側面に連結されると共に、前記シート部38aには、後ろから順に、板面が左右方向を向く後部側板38a1、屈曲線103を境にして前斜め右方に傾斜して延びる傾斜側板38a2、屈曲線104を境にして再び前方に延びて板面が左右方向を向く前部側板38a3が形成されている。
このうちの第二カバー38のシート部38aには、後で詳述する、前記ブーム軸部30のブーム支点ピン45や前記シリンダ軸部31のシリンダ支点ピン46を抜き差しするための作業孔49・50が開口されており、該作業孔49・50を介して、キャビン8側から前記ブーム支点ピン45・シリンダ支点ピン46を容易に着脱できるようにしている。
加えて、前記シート部38aの左方には、エアコン室内機40が近接配置されている。該エアコン室内機40内の装置本体40aは、後で詳述する、移動機構68によって回動されて前記作業孔49・50から離間されるようにしている。
次に、前記移動機構68について、図4、図6、図7、図12、図13により説明する。
前記装置本体40aを作業孔49・50から離間させる際は、まず、前記運転操作部10において、前記運転席11を後方に移動させた後、前記エアコン室内機40から装置カバー40bを取り外して装置本体40aを露出させる。
該装置本体40aの前側面40a1には、縦長の固定ステー52が突設されると共に、前記第一カバー37のシート部37aの前縁からは、前面が開放されたボックス状の固定フレーム54が左方に突設されている。
これにより、前記固定ステー52の上下端に形成された固定孔52a・52aを、前記固定フレーム54の左側面の上下端に形成されたねじ孔54a・54aに重ねた上で、該ねじ孔54a・54aに前記固定孔52a・52aを介してボルト53・53を螺挿することにより、前記固定ステー52を固定フレーム54に締結し、前記装置本体40aの前部が第一カバー37のシート部37aに着脱可能に固定される。
また、前記床部材39の右部の前後には、前支持フレーム55と後支持フレーム56が立設されている。そして、このうちの前支持フレーム55の上部55aは、その前端が前記固定フレーム54の背面54bに固定され、右端が前記第一カバー37のシート部37aに固定されると共に、前記後支持フレーム56の上部56aは、その右端が前記第二カバー38のシート部38aにおける後部側板38a1に固定されており、前支持フレーム55・後支持フレーム56のいずれも、右側壁8aに強固に支持された構成となっている。
そして、該前支持フレーム55・後支持フレーム56には、それぞれ、左斜め下方に傾斜する傾斜辺55b・56bが形成され、該傾斜辺55b・56bの上下途中部に、それぞれ、前支持部58・後支持部59が左斜め上方に突設されている。一方、前記装置本体40aの下面40a2には、短辺方向略中央部の前後部からは、前支持ステー60と後支持ステー61が垂設されている。
これにより、前支持部58の軸孔58aに前支持ステー60の軸孔60aを重ねて支点ボルト62を挿通させ、後支持部59の軸孔59aに後支持ステー61の軸孔61aを重ねて支点ボルト62を挿通させることにより、図6、図7に示すように、前記軸孔58a・60a・59a・61aを通る前後軸心63周りに、前記装置本体40aを回動可能な回転支持構造47が形成される。
また、前記第二カバー38のシート部38aにおける後部側板38a1の左側面からは、上下のヒンジプレート64a・65aが左方に突設される一方、前記装置本体40aの後側面40a3からも、上下のヒンジプレート64b・65bが後方に突設されており、該ヒンジプレート64b・65bは、それぞれ、前記ヒンジプレート64a・65aに対し、共通のヒンジピン66を介して着脱可能に連結されている。
これにより、ヒンジピン66で連結されたヒンジプレート64a・64bから成るヒンジ64と、同じヒンジピン66で連結されたヒンジプレート65a・65bから成るヒンジ65とを介することにより、図6、図12に示すように、前記ヒンジピン66のピン軸心を通る上下軸心67周りに、前記装置本体40aを回動可能な回転支持構造48が形成される。
以上のような回転支持構造47・48から成る移動機構68において、前記作業孔49からエアコン室内機40の装置本体40aを離間させる場合には、前記ボルト53・53を緩めて固定ステー52を固定フレーム54から取り外し、前記装置本体40aの前部と第一カバー37のシート部37aとの間の接続を解除する。
更に、前記回転支持構造48のヒンジピン66を抜き出してヒンジプレート64a・64b間やヒンジプレート65a・65b間の連結をなくし、前記装置本体40aの後部と第二カバー38のシート部38aとの間の接続も解除する。
その上で、図7に示すように、前記装置本体40aを、前後軸心63周りに位置69から位置70まで、前記作業孔49の開放方向、本実施例では左方に回動させて移動し、該作業孔49から装置本体40aを大きく離間できるようにしている。
一方、前記作業孔50からエアコン室内機40の装置本体40aを離間させる場合にも、作業孔49の場合と同様に、前記ボルト53・53を緩めて装置本体40aの前部と第一カバー37のシート部37aとの間の接続を解除しておく。
更に、前記回転支持構造47の支点ボルト62を緩めて抜脱して前支持部58・前支持ステー60間や後支持部59・後支持ステー61間の連結をなくし、前記装置本体40aの下部と運転操作部10の床部材39との間の接続も解除する。
その上で、図12に示すように、前記装置本体40aを、上下軸心67周りに位置69から位置71まで、前記作業孔50の開放方向、本実施例では後方に回動させて移動し、該作業孔50から装置本体40aを大きく離間できるようにしている。
次に、前記ブーム軸部30の構造と、該ブーム軸部30の支軸部材であるブーム支点ピン45の着脱構成について、図6乃至図11により説明する。
図9、図10に示すように、前記ブーム軸部30は、前記第一ブーム20の基端部20aが固定される筒体72の軸心83を、前記ブーム支点ピン45が貫通して構成される。該ブーム支点ピン45の右端は、右リング73と、該右リング73を左側面に固設した前記左縦板33と、前記右縦板34とを貫通して、タンク部9側に突出される一方、前記ブーム支点ピン45の左端は、左リング74と、該左リング74を右側面に固設した前記縦板36とを貫通して、キャビン8側に突出される。
そして、前記ブーム支点ピン45と右リング73には、それぞれ、同一内径の第一貫通孔45aと第二貫通孔73aが穿孔されている。掘削作業時には、これら第一貫通孔45aと第二貫通孔73aを連ねて成る貫通孔76に、回り止めピン77のピン本体77aが挿通される。そうすることで、右リング73にブーム支点ピン45が固定される。
これにより、前記第一ブーム20の基端部20aが固定された筒体72は、前記ブーム支点ピン45の外周面に外嵌されるとともに、同心円的に回転自在に支持される。
更に、前記回り止めピン77において、前記ピン本体77aの一端には、該ピン本体77aよりも大径のピン頭部77bが形成され、該ピン頭部77bは、右リング73の外周面から突出されると共に、ピン頭部77bの近傍には、脱落防止構造78が設けられている。
該脱落防止構造78は、前記回り止めピン77のピン頭部77bの径方向外側まで先端部が延設された規制板79と、該規制板79の基部を右リング73の外周に固定する固定具80とから成る。
そして、該固定具80において、前記右リング73の外周面に固定されたナット80aの上端面には、該ナット80aに対して回り止めとなる下端部79aを備えた規制板79を積層し、これら規制板79・ナット80aから右リング73内部にかけて、ボルト80bが螺挿されている。
これにより、前記回り止めピン77が、走行中や作業中の振動等で回って貫通孔76から抜け落ちようとしても、前記規制板79の下面にピン頭部77bが当接されて径方向外側への移動が規制されるため、前記回り止めピン77の脱落を防止することができる。
また、図8乃至図10に示すように、このような構成のブーム軸部30において、前記ブーム支点ピン45のキャビン8側の突出端には、該ブーム支点ピン45の着脱作業用のピン操作板82が外嵌固定されている。
該ピン操作板82は、その側面視の略中央には、前記ブーム支点ピン45の小径左端部45bを嵌挿して該ブーム支点ピン45にピン操作板82を連結固定する嵌合孔82bが穿孔され、該嵌合孔82bを挟んで径方向両端には、被係止孔82a・82aが穿孔されている。そして、該被係止孔82a・82aに、図示せぬピン操作治具を係止して、前記ブーム支点ピン45を、前記軸心83の方向に押し引き、あるいは軸心83の周りに回動できるようにしている。
前記ピン操作板82の外周縁82cには、左側面視で反時計回りに順に、単一の円弧外縁82c1と、複数の直線部である第一直線外縁82c2〜第七直線外縁82c8とが形成されている。
一方、該第二カバー38のシート部38aにおいて、該シート部38aの後部側板38a1に前記作業孔49が開口されている。該作業孔49は、左側面視で、前記ピン操作板82を取り囲むように形成されると共に、該作業孔49の内周縁49aには、左側面視で反時計回りに順に、複数の直線部である第一直線内縁49a1〜第八直線内縁49a8が形成されている。
そして、前記第二貫通孔73aは、あらかじめ、回り止めピン77が重力で脱落しない所定の回転位置(以下、「基準回転位置」とする)84に設定しておく。
更に、前記第一貫通孔45aが基準回転位置84に達するまで、前記ブーム支点ピン45が回動すると、前記第一貫通孔45a・第二貫通孔73aが連なって回り止めピン77が挿通可能になると共に、対向する前記第二直進外縁82c3と第四直進内縁49a4との間、前記第三直進外縁82c4と第五直進内縁49a5との間、及び前記第四直進外縁82c5と第六直進内縁49a6との間が、いずれも互いに平行となるように設定する。
これにより、前記キャビン8側から作業孔49を介して手前のピン操作板82を視認しながら、前記第二直進外縁82c3・第四直進内縁49a4から成る平行縁対86、第三直進外縁82c4・第五直進内縁49a5から成る平行縁対87、及び第四直進外縁82c5・第六直進内縁49a6から成る平行縁対88が形成されるまで、ブーム支点ピン45を回動すると、該ブーム支点ピン45は、前記基準回転位置84に自動的に設定される。本実施例では、平行縁対が86・87・88の三箇所から成る視認構造85を設けたが、二箇所以上の平行縁対があればピン操作板82の回転位置が確定できるため、平行縁対の箇所数は限定されるものではない。
なお、前記後部側板38a1の左側面で作業孔49の内周縁49aに沿っては、シール用の枠部材121が設けられている。
更に、該平行縁対86・87・88には、ピン操作板82の外周縁82cと作業孔49の内周縁49aとの間に、それぞれ調整隙間89・90・91が設けられている。
これにより、前記ピン操作板82を回動して平行縁対86・87・88を形成しても、加工精度や組み立て精度等が不十分なため、ブーム支点ピン45が基準回転位置84に設定できない場合であっても、前記キャビン8側から作業孔49を介してピン操作板82を視認しながら、前記調整隙間89・90・91の分だけピン操作板82を更に前後に回動して回転位置を微調整し、前記第一貫通孔45a・第二貫通孔73aを連ねて回り止めピン77を挿通させることができる。
以上のような構成において、旋回台7上に設けたタンク部9の左カバー32aとキャビン8の右側壁8aとの間に横架して、第一ブーム20の基部を枢支しているブーム軸部30を取り外す際には、ブーム軸部30の筒体72からブーム支点ピン45を引き抜くことで、左カバー32aと右側壁8aとの間に横架したブーム軸部30、つまり、第一ブーム20の基部を取り外すことができる。この際、ブーム支点ピン45の引き抜き作業に先立って、次の前作業を行う。
すなわち、図6、図7に示すように、前述の如く、前記運転席11を後方に移動させた後、前記エアコン室内機40から装置カバー40bを取り外して装置本体40aを露出させる。そして、前記装置本体40aの固定ステー52のボルト53・53を緩めて取り外してから、前記移動機構68の回転支持構造47によって、前記装置本体40aを前後軸心63周りに位置69から位置70まで左方に回動させて移動し、該装置本体40aを作業孔49から離間させる。
換言すると、ブーム支点ピン45の左方向への水平な引き抜き作業が楽に行えるように、作業孔49の左側方をブーム支点ピン45の全長よりも幅広く開放させて、装置本体40aがブーム支点ピン45の引き抜き時に支障とならないようにする。
その後、図8、図10、図11に示すように、前記固定具80におけるボルト80cを緩めて規制板79を取り外し、前記回り止めピン77のピン頭部77bの径方向外側を空けてから、ピン頭部77bを把持して回り止めピン77を貫通孔76から抜去する。
そして、前記ピン操作治具をピン操作板82の被係止孔82a・82aに係止した上で、前記作業孔49を通して、該ピン操作板82を矢印81の方向に引き出すことにより、前記ブーム支点ピン45をブーム軸部30の筒体72よりキャビン8側に抜き出すことができる。
逆に、該ブーム支点ピン45をブーム軸部30の筒体72に挿通して組み込む場合は、筒体72から取り出す場合と同様に、まず、前記装置本体40aを回転支持構造47によって作業孔49から離間させる。つまり、筒体72へのブーム支点ピン45の挿入作業に、装置本体40aが支障とならないようにしておく。
その後、図8、図10、図11に示すように、前記ピン操作治具をピン操作板82の被係止孔82a・82aに係止した上で、前記作業孔49を通してピン操作板82を矢印92の方向に押動し、該ピン操作板82の右側面82dが前記縦板36の左側面36aに固設した調整リング93に近接するまで、前記ブーム支点ピン45を筒体72内に挿入する。
そして、前記キャビン8側から作業孔49を介して手前のピン操作板82を視認しながら、ピン操作治具を使ってブーム支点ピン45を、平行縁対86・87・88が形成されるまで軸心83の周りに回動して第一貫通孔45aを基準回転位置84に設定する。これにより、該第一貫通孔45aと前記第二貫通孔73aが連なって貫通孔76が形成され、該貫通孔76に前記回り止めピン77を挿通することでブーム支点ピン45が回り止めされる。
次に、前記シリンダ軸部31の構造と、該シリンダ軸部31の支軸部材であるシリンダ支点ピン46の着脱構成について、図5、図6、図12乃至図15により説明する。
図5、図14に示すように、前記シリンダ軸部31は、前記ブームシリンダ25の基端部25aが固定される筒体94の軸心95を、前記シリンダ支点ピン46が貫通して構成される。
該シリンダ支点ピン46の右端は、前記右シリンダブラケット42Rを貫通してタンク部9側に突出され、該突出端には、前記シリンダ支点ピン46の左方への抜け止めのための右リング96が外嵌されている。
そして、前記シリンダ支点ピン46と右リング96には、それぞれ、同一内径の第一貫通孔46aと第二貫通孔96aが径方向に穿孔されており、掘削作業時は、これら第一貫通孔46aと第二貫通孔96aを連ねて成る貫通孔98に、抜け止めピン99のピン本体99aが挿通されている。
一方、前記シリンダ支点ピン46左端は、前記左シリンダブラケット42Lを貫通してキャビン8側に突出され、該突出端には、前記シリンダ支点ピン46の右方への抜け止めと着脱作業のためのピン操作板97が外嵌固定されている。
そして、該ピン操作板97には被係止孔97aが穿孔されており、該被係止孔97aに図示せぬピン操作治具を係止して、前記シリンダ支点ピン46を、前記軸心95の方向に押し引きできるようにしている。
更に、前記抜け止めピン99にも、脱落防止構造100が設けられており、該脱落防止構造100は、前記抜け止めピン99のピン頭部99bの径方向外側まで先端部が延設された規制板101と、該規制板101の基部を右リング96の外周に固定する固定具102とから成る。
そして、該固定具102において、前記右リング96の外周面に固定されたナット102aの上端面には、該ナット102aに対して回り止めとなる下端部101aを備えた規制板101を積層し、これら規制板101・ナット102aから右リング96内部にかけて、ボルト102bが螺挿されている。
これにより、前記抜け止めピン99が、走行中や作業中の振動等で回って貫通孔98から抜け落ちようとしても、前記規制板101の下面にピン頭部99bが当接されて径方向外側への移動が規制されるため、前記抜け止めピン99の脱落を防止することができる。
また、図13、図14に示すように、前記第二カバー38のシート部38aにおける前部側板38a3から床部材39にかけて、前記作業孔50が開口されている。該作業孔50は、前記前部側板38a3の下縁部38a4を上方に切り欠いて設けた縦開口部50aと、前記床部材39の横縁部39aを左方に切り欠いて設けると共に前記縦開口部50aに連通する横開口部50bとから構成される。
そして、該横開口部50bの下方には、キャビン8側から前記シリンダ支点ピン46を抜き差し可能な作業空間108が設けられている。
更に、掘削作業時は、前記作業孔50に正面視L字の閉塞カバー105が覆設された上で、該閉塞カバー105の上半部は、前後の上ボルト106・106によって前部側板38a3に締結され、前記閉塞カバー105の下半部は、前後の下ボルト107・107によって前記床部材39に締結されている。
また、図5、図13、図14に示すように、前記第一カバー37のシート部37aの前半部の下縁部37a2は、前斜め下方に傾斜し、該下縁部37a2の下方空間114は、前記縦板36の右側面36bに固定された取付部材115によって閉塞されている。
該取付部材115は、前記縦板36の右側面36bに前部が固定される支持板部115aと、該支持板部115aの下縁にボルト116によって脱着可能に締結される取付板部115bとから構成され、該取付板部115bの取付孔115b1には、角度センサ109が挿嵌されている。
該角度センサ109は、複数のボルト110によって取付板部115bに着脱可能に固定されると共に、前記角度センサ109の図示せぬ検出部は、リンクアーム111を介して、前記ブームシリンダ25の基端部25aから左方に突出するセンサステー112に接続されている。
これにより、掘削作業時に前記ブームシリンダ25が傾倒すると、前記センサステー112が前後動し、前記リンクアーム111を介して、前記角度センサ109の検出部が作動され、該角度センサ109からの角度信号がリード線113より出力されるようにしている。
以上のような構成において、シリンダ支点ピン46を筒体94から取り出す場合は、まず、図6、図12に示すように、前述の如く、前記運転席11を後方に移動させた後、前記エアコン室内機40から装置カバー40bを取り外して装置本体40aを露出させる。そして、前記装置本体40aの固定ステー52のボルト53・53を緩めて取り外してから、前記移動機構68の回転支持構造48によって、前記装置本体40aを上下軸心67周りに位置69から位置71まで後方に回動させて移動し、該装置本体40aを作業孔50から離間させる。
その後、図5、図13乃至図15に示すように、前記ボルト106・107を緩めてから、閉塞カバー105を前部側板38a3と床部材39から取り外すと共に、前記ボルト116を緩めてから、前記角度センサ109を取り付けたままの取付板部115bを支持板部115aから取り外す。
更に、前記固定具102におけるボルト102cを緩めて規制板101を取り外し、前記抜け止めピン99のピン頭部99bの径方向外側を空けてから、ピン頭部99bを把持して抜け止めピン99を貫通孔98から抜脱する。
そして、前記ピン操作治具をピン操作板97の被係止孔97a・97aに係止した上で、前記下方空間114から作業空間108と作業孔50を通して、該ピン操作板97を、初めは矢印117の方向に水平に引き出し、途中で矢印118の方向に左斜め上方に傾倒しながら引き出すことにより、前記シリンダ支点ピン46を筒体94よりキャビン8側に抜き出すことができる。
逆に、該シリンダ支点ピン46を筒体94に挿通して組み込む場合は、まず、筒体94から取り出す場合と同様にして、前記装置本体40aを回転支持構造48によって作業孔50から離間させる。
その後、図13乃至図15に示すように、前記閉塞カバー105を前部側板38a3と床部材39から取り外すと共に、前記角度センサ109を取り付けたままの取付板部115bを支持板部115aから取り外す。
そして、前記ピン操作治具をピン操作板97の被係止孔97a・97aに係止した上で、前記作業孔50を通してピン操作板97を矢印119の方向に右斜め下方に傾倒しながら押動し、途中で矢印120の方向に水平に押動する。この際、該ピン操作板97の右側面97bが前記左シリンダブラケット42Lに当接するまで、前記シリンダ支点ピン46を筒体94内に挿入する。
そして、前記抜け止めピン99を、前記第一貫通孔46aと第二貫通孔96aを連ねて成る貫通孔98に挿通することで、前記シリンダ支点ピン46が右リング96に固定され、該シリンダ支点ピン46を中心にして、前記ブームシリンダ25を前後回動させることができる。
すなわち、回動可能な支軸部材であるブーム支点ピン45に基端部20aを連結した回動部材である第一ブーム20を作業装置である掘削装置4に設け、該掘削装置4を挟んで一側にキャビン8を配置し他側に収容部であるタンク部9を配置した作業機であるバックホー1において、前記掘削装置4とキャビン8を略別体に構成した上で、該キャビン8で前記掘削装置4側の側壁である右側壁8aに作業孔49を開口し、該作業孔49を介することにより、前記ブーム支点ピン45を、前記基端部20aを固定した筒体72よりキャビン8側に抜き差しして着脱可能としたので、掘削装置4とキャビン8を略別体とし、例えば掘削装置4のブームブラケットである縦板36がキャビン8の右側壁8aの基礎部分を構成しないようにして、大きな設計変更を伴うことなく、掘削装置4を従来のキャビン8にも適用することができ、部品の共通化が可能となり、部品の在庫管理が容易となって管理コストの低減やメンテナンス性の向上が図れる。
更に、掘削装置4のブーム支点ピン45を交換したり、掘削装置4を取り外す際であっても、前記作業孔49により、タンク部9・キャビン8のいずれも取り除くことなく、キャビン8側からブーム支点ピン45へのアクセスを容易にして着脱させることができ、前記交換作業・取り外し作業にかかる作業時間の短縮や、作業者負担の軽減を図ることができる。
更に、前記支軸部材であるブーム支点ピン45から、該ブーム支点ピン45を前記収容部であるタンク部9側で回動可能に軸支する支持体である右リング73にかけて、径方向に貫通する貫通孔76を設け、該貫通孔76は、前記ブーム支点ピン45内の第一貫通孔45aと右リング73内の第二貫通孔73aとから構成し、該第一貫通孔45a・第二貫通孔73aを連ねて挿通可能な回り止め部材である回り止めピン77を設けると共に、該回り止めピン77が挿通可能となる基準回転位置84を、前記作業孔49を介してキャビン8側からの目視によって確認可能な視認構造85を設けるので、前記回り止めピン77が、キャビン内装置であるエアコン室内機40との干渉を防ぐべく、キャビン8側から離間したタンク部9側に配置されているために、前記第一貫通孔45aの回転位置をキャビン8側から確認できない場合であっても、前記ブーム支点ピン45を筒体72に挿通して組み込む際、キャビン8側から作業孔49を介して目視するだけで、前記第一貫通孔45aを基準回転位置84に設定することができ、該第一貫通孔45aの基準回転位置84への位置あわせが容易に行え、ブーム支点ピン45の差し込み作業にかかる作業時間の短縮、作業者負担の軽減、及び作業者数の削減を図ることができる。
加えて、前記視認構造85は、前記第一貫通孔45aが基準回転位置84にある場合の支軸部材であるブーム支点ピン45のキャビン8側端部であるピン操作板82の外周縁82cと、該外周縁82cに周設する前記作業孔49の内周縁49aとの間に、対向する平行縁対を少なくとも二箇所、本実施例では平行縁対86・87・88の三箇所に設けて成るので、視認構造85は、外周縁82cと内周縁49aに平行縁対86・87・88を設けるだけの簡単な構成で形成することができ、部品数の低減による部品コストの低下・メンテナンス性の向上を図ることができる。
そして、前記外周縁82cと内周縁49aとの間には、前記支軸部材であるブーム支点ピン45を回動して第一貫通孔45aの回転位置をキャビン8側からの目視によって微調整可能な調整隙間89・90・91を設けるので、前記第一貫通孔45aの回転位置が基準回転位置84からずれていても、調整隙間89・90・91の分だけブーム支点ピン45を余裕度を持って回動させることができ、加工精度や組み立て精度等が不十分であっても、支軸部材の差し込み作業を容易に行うことができる。
更に、前記作業孔49に近設するキャビン内装置であるエアコン室内機40には、該エアコン室内機40を前記作業孔49の開放方向に移動可能な移動機構68を設けるので、作業孔49にエアコン室内機40が近設していて作業孔49へのアクセスが困難な場合であっても、該エアコン室内機40を前記作業孔49前から容易に除くことができ、支軸部材であるブーム支点ピン45の交換作業・作業装置である掘削装置4の取り外し作業等の各種作業の作業性を更に向上させることができる。
本発明は、回動可能な支軸部材に基端部を連結した回動部材を作業装置に設け、該作業装置を挟んで一側にキャビンを配置し他側に収容部を配置した、全ての作業機に適用することができる。
1 バックホー(作業機)
4 掘削装置(作業装置)
8 キャビン
8a 右側壁(作業装置側の側壁)
9 タンク部(収容部)
20 第一ブーム(回動部材)
20a 基端部
40 エアコン室内機(キャビン内装置)
45 ブーム支点ピン(支軸部材)
45a 第一貫通孔
49 作業孔
49a 内周縁
68 移動機構
72 筒体
73 右リング(支持体)
73a 第二貫通孔
76 貫通孔
77 回り止めピン(回り止め部材)
82 ピン操作板(キャビン側端部)
82c 外周縁
84 基準回転位置
85 視認構造
86・87・88 平行縁対
89・90・91 調整隙間

Claims (5)

  1. 回動可能な支軸部材に基端部を連結した回動部材を作業装置に設け、該作業装置を挟んで一側にキャビンを配置し他側に収容部を配置した作業機において、前記キャビンで前記作業装置側の側壁に作業孔を開口し、該作業孔を介することにより、前記支軸部材を、前記基端部を固定した筒体よりキャビン側に抜き差しして着脱可能としたことを特徴とする作業機の支軸部材着脱構造。
  2. 前記支軸部材から、該支軸部材を前記収容部側で回動可能に軸支する支持体にかけて、径方向に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔は、前記支軸部材内の第一貫通孔と支持体内の第二貫通孔とから構成し、該第一貫通孔・第二貫通孔を連ねて挿通可能な回り止め部材を設けると共に、該回り止め部材が挿通可能となる基準回転位置を、前記作業孔を介してキャビン側からの目視によって確認可能な視認構造を設けることを特徴とする請求項1に記載の作業機の支軸部材着脱構造。
  3. 前記視認構造は、前記第一貫通孔が基準回転位置にある場合の支軸部材のキャビン側端部の外周縁と、該外周縁に周設する前記作業孔の内周縁との間に、対向する平行縁対を少なくとも二箇所に設けて成ることを特徴とする請求項2に記載の作業機の支軸部材着脱構造。
  4. 前記外周縁と内周縁との間には、前記支軸部材を回動して第一貫通孔の回転位置をキャビン側からの目視によって微調整可能な調整隙間を設けることを特徴とする請求項3に記載の作業機の支軸部材着脱構造。
  5. 前記キャビンの前記側壁のキャビン側の側方に配置されたキャビン内装置には、該キャビン内装置を前記作業孔の開放方向に移動可能な移動機構を設けることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業機の支軸部材着脱構造。
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