JP2007046404A - 油圧ショベルの運転席 - Google Patents
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Abstract
【課題】 油圧ショベルの整備性の向上を図る。
【解決手段】 油圧ショベルの運転席2Aであって、油圧ショベルの上部旋回体1の後部に設けられた後部フレーム20の一方の側端20aと油圧ショベルの運転席2Aの後部側端2Aaとを垂直軸21を有するヒンジ22を介して連結し、運転席2Aを上記垂直軸21を中心に水平に回動可能にし、運転席2Aを側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体1に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにしたものである。
【選択図】 図9
【解決手段】 油圧ショベルの運転席2Aであって、油圧ショベルの上部旋回体1の後部に設けられた後部フレーム20の一方の側端20aと油圧ショベルの運転席2Aの後部側端2Aaとを垂直軸21を有するヒンジ22を介して連結し、運転席2Aを上記垂直軸21を中心に水平に回動可能にし、運転席2Aを側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体1に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにしたものである。
【選択図】 図9
Description
本発明は、油圧ショベルの運転席に係り、特に油圧ショベルの保守点検が容易な運転席に関するものである。
図1は油圧ショベルの側面図である。図において、aはクローラ式の走行体、bは旋回台軸受、1は上部旋回体、2は運転席、dはブーム、eはアーム、fはバケット、3はキャノピである。上部旋回体1は旋回フレーム上にエンジン等を載せ、それを上部外殻hと下部外殻iで覆って形成している。上部外殻hは、図示しない外殻支持フレームによって支持されている。
図2は特許文献1に開示された上部旋回体の斜視図である。図に示すように、この作業機の上部旋回体1は、走行体に支持される旋回フレームjと、該旋回フレームjを周方向に取り囲むように設けた下部外殻kと、旋回フレームjの後端両側にそれぞれ下端部が下部外殻kの外面に連なるように取り付けられた柱部および該両柱部の上端部を連結する連結部を有する帯状で門型の外殻支持フレームmと、該外殻支持フレームmの後側縁部および下部外殻kの上縁に接し得るように蝶番nを介して外殻支持フレームの連結部に連結した後側上部外殻pと、外殻支持フレームmの前方側に位置するように該外殻支持フレームmに取り付けたシート台qとを備えている。下部外殻kは側面部分k1と後方部分(カウンタウェ−ト)k2に分かれている。
図3は図2における外殻支持フレームmと下部外殻kの後方部分(カウンタウェ−ト)k2とを一体にした後部フレームsを内側から見た斜視図であり、特許文献2に開示されている。後部フレームsは外殻の後方下部を形成するカウンタウェートs1と門型の外殻支持フレームs2とを上下に一体に鋳造したものである。外殻支持フレームs2は上部の梁部材と、それを支持する両側の支柱とからなる。
外殻支持フレームs2の上部の梁部材は、上部旋回体1の外殻の一部を形成しており、その後縁は円弧状になっている。梁部材の上面前部は、運転席のシートの後部を収容する窪みs4になっている。梁部材の両端にはキャノピ3用の座s3が形成されている。カウンタウェートs1の内側には内方に突出した略三角形状のブラケットs5が一体に形成されており、このブラケットs5によって後部フレームsを旋回フレームj(図2参照)に取り付ける。なお、後部フレームsには図示しない蝶番を介して後側上部外殻p(図2参照)が取り付けられる。
図4、図5、図6は従来の油圧ショベルの運転席の拡大斜視図であり、図4は通常の状態を示しており、図5は機器類の点検のためにフロアーマットを取り外した状態を示しており、図6は機器の点検のためにカバー類を取り外した状態を示している。これらの図において図1ないし図3と共通する部分には同じ符号を使用している。図4ないし図6において、1は上部旋回体、2は運転席、3はキャノピ、4は座席、5はコンソール、6は走行レバー、7はガード、8は座席下カバー、9はフロアーカバー、10はサイドカバー、11は燃料タンクカバー、12はフロアーマットである。
上部旋回体1に搭載された機器類の保守点検のため機器類を露出するためには、先ず図5に示すようにフロアーマット12を取り外し、次に、図6に示すように、座席下カバー8、フロアーカバー9、サイドカバー10を取り外す。なお、これらの図には示されていないが、運転席2の後部には図2に示すような後側上部外殻pが蝶番を介して取り付けられており、保守点検のために跳ね上げられる。
図7および図8はキャビン仕様の油圧ショベルの運転席の部分の斜視図であり、図7はスライドドアーが開いた状態、図8はスライドドアーが閉じた状態をそれぞれ示している。これらの図において、15はキャビン、16はスライドドアー、17はワイパである。
このようなキャビン仕様の油圧ショベルについても、機器類の保守点検は先に図6を用いて説明したようにカバー類を取り外して行うが、点検修理作業は狭いキャビン内でしなければならないので、作業員は大変苦労する。かかる問題を解決するため、たとえば、特許文献3には「機体の後部に、上部の前側を支点として上下揺動自在に支持されて開閉自在とされた開閉カバーを備えると共に、キャビンを備えたバックホーにおいて、前記キャビンの後部を開閉カバーに対してオーバーラップさせると共に、開閉カバーの上下揺動を許容するようにキャビンを機体に前傾可能に支持する。」技術が開示されている。
さらに、2、3の建機メーカーのカタログにはキャビンを、機体前端のヒンジを中心に機体に対して50°程度前傾させるだけで保守点検のため機器類を露出させることができる構造が開示されている。
段落番号0009において、図6を用いて説明したように、従来の油圧ショベルでは保守点検のためにカバー類を取り外す必要があり、かつ、カバー類を取り外しても直接手が届かない機器もあり、その場合には手前の機器を取り外してから、その機器を修理することになる。また、段落番号0013において説明したように、キャビンを前傾させることによって、機器類を露出させることができたとしても、露出させた機器類の上方にはキャビンの底部が覆いかぶさっているので、チェーンブロックやホイストなどを用いて修理しようとする重い機器を吊り上げようとしても容易ではない。
本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、油圧ショベルの運転席を垂直軸を中心に水平に回動可能にし、運転席を側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにすることにより、保守、点検、修理が容易であるだけでなく、重い機器を上方から容易に吊り上げることができる油圧ショベルの運転席を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の油圧ショベルの運転席は、油圧ショベルの上部旋回体の後部に設けられた後部フレームの一方の側端と油圧ショベルの運転席の後部側端とを垂直軸を有するヒンジを介して連結し、運転席を上記垂直軸を中心に水平に回動可能にし、運転席を側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにしたものである。
運転席はキャノピ仕様であってもよいし、キャビン仕様であってもよい。
このように運転席を垂直軸を中心に水平に回動可能にし、運転席を側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにしたので、保守、点検、修理が容易であるだけでなく、重い機器を上方から容易に吊り上げることができるなど整備性が著しく向上するという優れた効果がある。
以下本発明の1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図9ないし図12は本発明の油圧ショベルの運転席の斜視図であり、図9は運転席を側方に開いた状態を示しており、図10は運転席を上方に引き上げた状態を示しており、図11は運転席のベースユニットの斜視図であり、図12はキャビン仕様の運転席を側方に開いた状態を示している。これらの図において図1ないし図8と共通する部分には同じ符号を使用しており、重複した説明は省略する。
これらの図において、2Aは本発明のキャノピ仕様の運転席である。運転席2Aには、キャノピ3、座席4、コンソール5、走行レバー6、ガード7、フロアーマット12などが搭載されている。20は上部旋回体1の後部に設けられた後部フレームである。後部フレーム20は図2または図3に示すような構造になっていて、側端部は頑丈な構造である。22はヒンジであり、運転席2Aの後部側端2Aaに固着された上部受けパイプ22aに挿入されて固着された垂直軸21を有していて、上部旋回体1の後部に設けられた後部フレーム20の左側の下方端部に固着された下部受けパイプ22bに垂直軸21を挿入して構成される。23は運転席のベースユニットである。30は運転席2Aを閉じた状態(図4に示すような状態)で運転席2Aを上部旋回体1に締結するためのボルトである。なお、運転席2Aと上部旋回体1に搭載された機器類とは種々の配管や配線によって連結されているが、連結部分に長さに余裕を持たせた油圧ホースやケーブルを使用すれば、運転席2Aを側方に開くことができる。また、クイックジョイントなどを使用してもよい。
このように本発明の油圧ショベルの運転席2Aは、油圧ショベルの上部旋回体1の後部に設けられた後部フレーム20の一方の側端20aと油圧ショベルの運転席2Aの後部側端2Aaとを垂直軸21を有するヒンジ22を介して連結し、運転席2Aを上記垂直軸21を中心に水平に回動可能にし、運転席2Aを側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体1に搭載した機械類に上方からアクセスできるようになっている。
2Bはキャビン仕様の運転席であり、図12は運転席2Bを側方に開いた状態を示している。15はキャビンである。キャビン仕様の運転席2Bについても、側方に開く構造についてはキャノピ仕様の運転席2Aとほぼ同様なので詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。このように運転席2を垂直軸21を中心に水平に回動可能にし、運転席2を側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体1に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにしたので、保守、点検、修理が容易であるだけでなく、重い機器を上方から容易に吊り上げることができるなど整備性が著しく向上するという優れた効果がある。
本発明は、以上述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 上部旋回体
2 運転席
2A キャノピー仕様の運転席
2B キャビン仕様の運転席
3 キャノピー
15 キャビン
20 後部フレーム
21 垂直軸
22 ヒンジ
2 運転席
2A キャノピー仕様の運転席
2B キャビン仕様の運転席
3 キャノピー
15 キャビン
20 後部フレーム
21 垂直軸
22 ヒンジ
Claims (3)
- 油圧ショベルの上部旋回体の後部に設けられた後部フレームの一方の側端と油圧ショベルの運転席の後部側端とを垂直軸を有するヒンジを介して連結し、運転席を上記垂直軸を中心に水平に回動可能にし、運転席を側方に開くように回動させた状態で、上部旋回体に搭載した機械類に上方からアクセスできるようにしたことを特徴とする油圧ショベルの運転席。
- 運転席はキャノピ仕様である請求項1記載の油圧ショベルの運転席。
- 運転席はキャビン仕様である請求項1記載の油圧ショベルの運転席。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005234057A JP2007046404A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 油圧ショベルの運転席 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005234057A JP2007046404A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 油圧ショベルの運転席 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007046404A true JP2007046404A (ja) | 2007-02-22 |
Family
ID=37849451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005234057A Pending JP2007046404A (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 油圧ショベルの運転席 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007046404A (ja) |
-
2005
- 2005-08-12 JP JP2005234057A patent/JP2007046404A/ja active Pending
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