JP2003147806A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2003147806A
JP2003147806A JP2001345122A JP2001345122A JP2003147806A JP 2003147806 A JP2003147806 A JP 2003147806A JP 2001345122 A JP2001345122 A JP 2001345122A JP 2001345122 A JP2001345122 A JP 2001345122A JP 2003147806 A JP2003147806 A JP 2003147806A
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movable
support pin
counterweight
fixed
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Pending
Application number
JP2001345122A
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English (en)
Inventor
Akihiko Yamamoto
明彦 山本
Makoto Ota
誠 太田
Teruo Irino
照男 入野
Shigeru Hirasawa
茂 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定ウエイトに対して可動ウエイトを回動可
能に取付けると共に可動ウエイトの着脱作業を容易にす
る。 【解決手段】 可動ウエイト15,16は支持ピン17
を介して固定ウエイト14に回動可能に取付ける構成と
している。従って、可動ウエイト15,16は支持ピン
17によって固定ウエイトに強固に取付けることがで
き、この可動ウエイト15,16が脱落するような事態
を未然に防ぐことができ、信頼性を向上することができ
る。また、支持ピン17は、カウンタウエイト13の内
部に配設しているから、支持ピン17を隠すことがで
き、外観上の見栄えを良好にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン、ホイールローダ等のカウンタウエイ
トを備えた建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン、
ホイールローダ等の建設機械は、前側に作業装置を備え
ると共に、この作業装置との重量バランスをとるために
後側にカウンタウエイトを備えている。そこで、建設機
械として例えば油圧ショベルを例に挙げて説明すると、
油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行
体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回
体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構
成されている。
【0003】また、上部旋回体は、旋回フレームと、該
旋回フレーム上に設けられた運転席と、該運転席の後側
に位置して前記旋回フレーム上に搭載されたエンジン
と、該エンジンに付随して設けられた熱交換器、油圧ポ
ンプと、前記エンジンの後側に位置して前記旋回フレー
ムの後部に取付けられたカウンタウエイトとによって大
略構成されている。
【0004】ここで、カウンタウエイトは、作業装置を
前側に大きく延ばした状態で作業を行った場合でも前側
に倒れないように十分な重量を確保する必要がある。こ
のため、カウンタウエイトは、旋回フレームの後端部か
らエンジン等の側方まで回り込むように三日月状に形成
されている。
【0005】さらに、昨今の油圧ショベルでは、作業時
の旋回半径をより一層小さくするために、上部旋回体の
小型化が図られている。これにより、カウンタウエイト
は、上部旋回体の旋回中心に近い位置に配置され、肉厚
寸法も厚くすることができないから、上,下方向の寸法
を高くして重量を確保している。
【0006】しかし、カウンタウエイトが、エンジンの
側方まで回り込み、上,下方向寸法が高くなると、カウ
ンタウエイトが邪魔になってエンジン、熱交換器、油圧
ポンプ等の点検作業、メンテナンス作業等を簡単に行う
ことができなくなる。このため、これらの作業を行う場
合には、カウンタウエイトを旋回フレームに取付けてい
るボルト等を工具を用いて取外し、カウンタウエイトを
旋回フレームから降ろす必要があり、作業性が悪いとい
う問題がある。
【0007】そこで、エンジン、熱交換器、油圧ポンプ
等の点検作業、メンテナンス作業等を簡単に行えるよう
にした油圧ショベルがあり、この油圧ショベルは、例え
ば実開平6−87169号公報等によって知られてい
る。
【0008】この種の従来技術による油圧ショベルは、
カウンタウエイトを複数個のウエイトに分割して形成
し、その中の1つのウエイトを固定ウエイトとして旋回
フレームの後側に固定して取付け、その他のウエイトを
可動ウエイトとして固定ウエイトにヒンジを介して回動
可能に連結する構成としている。このときに、ヒンジ
は、前記可動ウエイトが後方に向かって開放できるよう
に、各ウエイトの外周面に設ける構成としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルは、カウンタウエイトの一部
をなす可動ウエイトをヒンジを介して開閉可能としてお
り、このヒンジはカウンタウエイトの外周面に突出する
ように設けている。従って、外部にヒンジが露出してし
まうから、外観上の見栄えが悪い上に、旋回動作時にヒ
ンジが周囲の物体に干渉する虞があるという問題があ
る。
【0010】また、ヒンジは複数本のボルトを用いて各
ウエイトの外周面側に取付けられているから、各ボルト
が緩んだり、損傷したりすると、固定ウエイトから可動
ウエイトが外れて脱落する虞があり、信頼性の面で劣る
という問題がある。
【0011】さらに、エンジン等を本格的に修理する場
合には、修理作業に邪魔になる可動ウエイトを取外さな
くてはならない。このときには、固定ウエイト、可動ウ
エイトにヒンジを固定しているボルトを工具を用いて緩
め、ヒンジを取外さなくてはならず、多大な作業時間、
労力が必要になるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、カウンタウエイトの外
周面を滑らかにして、外観上の見栄えや周囲の物体との
干渉を防止し、信頼性、作業性を向上できるようにした
建設機械を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、可動ウエイト
の脱落を防止すると共に、固定ウエイトに対する可動ウ
エイトの着脱作業を容易にして作業性を向上することが
できるようにした建設機械を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、前側に作業装置が設けられたフレームと、該フレー
ムの後側に搭載されたエンジンと、前記作業装置との重
量バランスをとるために該エンジンの後側に位置して前
記フレームの後部に設けられたカウンタウエイトとから
なる。
【0015】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、カウンタウエ
イトは、フレームの後側に固定的に取付けられた固定ウ
エイトと、該固定ウエイトに対して回動可能に設けられ
た可動ウエイトと、前記固定ウエイトと可動ウエイトと
の間に設けられ前記固定ウエイトに対して前記可動ウエ
イトを回動可能に支持する支持ピンとによって構成した
ことにある。
【0016】このように構成したことにより、可動ウエ
イトは支持ピンを介して固定ウエイトに対し回動可能と
なり、該可動ウエイトを開閉することができるから、可
動ウエイトを開くことによりエンジン等の点検作業、メ
ンテナンス作業を簡単に行うことができる。また、支持
ピンを用いることにより固定ウエイトに対して可動ウエ
イトを強固に支持することができる。さらに、可動ウエ
イトを取外す場合には、いずれか一方のウエイトから支
持ピンを引き抜くことにより、可動ウエイトを簡単に取
外すことができる。
【0017】請求項2の発明によると、支持ピンは、カ
ウンタウエイトの外周面よりも内側に位置して上,下方
向に配置したことにある。
【0018】このように構成したことにより、支持ピン
はカウンタウエイトの内部に隠すことができるから、外
観上の見栄えを良好にし、また、他の物体との干渉も防
止することができる。さらに、可動ウエイトを上側に持
上げてウエイトから支持ピンを引き抜くことにより、可
動ウエイトを簡単に取外すことができる。
【0019】請求項3の発明によると、支持ピンには、
固定ウエイトに可動ウエイトを取付けた状態で当該支持
ピンの抜止めをする抜止め部材を取付ける構成としたこ
とにある。
【0020】このように構成したことにより、抜止め部
材は固定ウエイトからの可動ウエイトの脱落を未然に防
止することができる。
【0021】請求項4の発明によると、フレームと可動
ウエイトとの間には、該可動ウエイトを閉じたときに閉
状態で保持する保持具を設けたことにある。
【0022】このように構成したことにより、可動ウエ
イトを閉じたときには、保持具は可動ウエイトをフレー
ムとの間で閉状態に保持することができる。
【0023】請求項5の発明によると、固定ウエイトの
端部側には左,右方向に延びる下側取付部を設け、可動
ウエイトには該下側取付部の上側に重なる上側取付部を
設け、支持ピンは下側取付部と上側取付部との間に設け
る構成としたことにある。
【0024】このように構成したことにより、固定ウエ
イトの一部をなす下側取付部、可動ウエイトの一部をな
す上側取付部をそれぞれ利用し、支持ピンを介して可動
ウエイトを回動可能、かつ強固に支持することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1な
いし図7に従って詳細に説明する。
【0026】1は下部走行体、2は該下部走行体1上に
旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体
で、該上部旋回体2の前側には、掘削作業等を行うため
の作業装置4が俯仰動可能に設けられている。そして、
上部旋回体2は、図1、図2に示す如く、後述する旋回
フレーム5、エンジン6、カウンタウエイト13等によ
って大略構成されている。
【0027】5は上部旋回体2の支持構造体を形成する
旋回フレームで、該旋回フレーム5は、図3、図4に示
すように、前,後方向に延びた底板5Aと、該底板5A
の上面左寄りに立設された左縦板5Bと、前記底板5A
の上面右寄りに立設された右縦板5Cと、左縦板5B、
右縦板5Cの上部前側に取付けられた上板5Dと、前記
左縦板5B、右縦板5Cの後端部に取付けられたウエイ
ト取付板5Eとによって大略構成されている。そして、
旋回フレーム5の前側には作業装置4が俯仰動可能に取
付けられ、後側にはウエイト取付板5Eを介して後述の
固定ウエイト14がボルト止めされる。また、旋回フレ
ーム5には、後側寄りの左,右両側に位置してブラケッ
ト5F,5Fが立設して設けられ、該各ブラケット5
F,5Fには後述するロック機構19のラッチ19Aが
取付けられている。
【0028】6は旋回フレーム5の後部側に搭載された
エンジン(図3中に図示)で、該エンジン6は、左,右
方向に延在する横置き状態に配置されている。そして、
エンジン6の左端側には油圧ポンプ7が取付けられ、エ
ンジン6の右端側には当該エンジン6により駆動される
冷却ファン(図示せず)に対面してラジエータ8、オイ
ルクーラ9が配設されている。
【0029】10は旋回フレーム5の前側に載置して設
けられたキャブで(図1、図2参照)、該キャブ10内
には、オペレータが着座する運転席が配置され、該運転
席の周囲にはレバー、ペダル(いずれも図示せず)類が
配設されている。なお、油圧ショベルは小型なのでキャ
ブ10は、旋回フレーム5の左,右方向の全幅に亘って
配置されている。
【0030】11はエンジン6等の上側を覆うように旋
回フレーム5の後側に設けられたエンジンカバーで、該
エンジンカバー11は、エンジン6等の前側部分を覆う
ように旋回フレーム5に固定的に取付けられた前側カバ
ー11Aと、該前側カバー11Aの後側に開閉可能に取
付けられた後側カバーをなすボンネット11Bとによっ
て大略構成され、該ボンネット11Bの後面側は、後述
のカウンタウエイト13の形状に対応して略V字状に形
成されている。
【0031】また、12は旋回フレーム5の周囲に設け
られたスカートカバーで、該スカートカバー12は、カ
ウンタウエイト13よりも前側に位置する旋回フレーム
5の周囲を覆っている。
【0032】次に、13は旋回フレーム5の後部側に設
けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト13
は、作業装置4との重量バランスをとるものである。こ
こで、カウンタウエイト13は、図3ないし図7に示す
如く、後述する固定ウエイト14、可動ウエイト15,
16、支持ピン17、抜止めピン18、ロック機構19
等によって大略構成されている。
【0033】14は旋回フレーム5の後側に設けられた
固定ウエイトで、該固定ウエイト14は、旋回フレーム
5のウエイト取付板5Eに複数本のボルト(図示せず)
を用いて固定されている。また、固定ウエイト14は、
図5、図6に示すように、ほぼ山形状に形成されてい
る。ここで、固定ウエイト14は、左,右方向に中央部
に位置して上側に突出する突出部14Aと、該突出部1
4Aの下側寄りに位置して左,右方向外向きに延びた
左,右の下側取付部14B,14Bとからなり、全体と
して後側に向けて僅かに突出するように湾曲している。
また、各下側取付部14Bには後述の支持ピン17が回
動可能に挿嵌されるピン挿嵌穴14Cが上,下方向に貫
通して形成されている。
【0034】15は固定ウエイト14の左側に隣接して
位置し、該固定ウエイト14に対して回動可能に設けら
れた左可動ウエイトで、該左可動ウエイト15は、固定
ウエイト14の左端部からスカートカバー12側に回り
込むように屈曲して前側に延びている。ここで、左可動
ウエイト15には、左,右方向の内側で固定ウエイト1
4の下側取付部14Bに対応する部位に切欠部15Aが
設けられ、これにより、該切欠部15Aの上側部分は固
定ウエイト14の下側取付部14Bに対面する上側取付
部15Bとなっている。また、前記上側取付部15Bに
は、ピン挿嵌穴14Cに対応する位置にピン取付穴15
Cが下向きに開口して形成されている。
【0035】また、16は固定ウエイト14の右側に隣
接し、該固定ウエイト14に対して回動可能に設けられ
た右可動ウエイトで、該右可動ウエイト16は、左可動
ウエイト15とほぼ対称形状をなし、切欠部16A、上
側取付部16B、ピン取付穴16Cが形成されている。
【0036】17,17は固定ウエイト14に各可動ウ
エイト15,16を開閉可能に支持する支持ピンで、該
各支持ピン17は、カウンタウエイト13の外周面より
も内側に配置され、上,下方向に延びる円柱軸状をなし
ている。
【0037】ここで、支持ピン17は、図7に示す如
く、上側が可動ウエイト15,16のピン取付穴15
C,16Cに螺着、圧入等の手段を用いて嵌着される嵌
着軸部17Aとなっている。また、支持ピン17の下側
は、固定ウエイト14のピン挿嵌穴14Cに回動可能か
つ抜差し可能に挿嵌される挿嵌軸部17Bとなってい
る。また、嵌着軸部17Aと挿嵌軸部17Bとの境界部
分は、拡径して鍔部17Cとなり、該鍔部17Cは、各
可動ウエイト15,16を開閉動作したときに固定ウエ
イト14の下側取付部14B上面と各可動ウエイト1
5,16の上側取付部15B,16B下面との間に干渉
が生じない程度の隙間を確保している。さらに、挿嵌軸
部17Bの先端部(下端部)には、小径なピン穴17D
が径方向に貫通して設けられ、該ピン穴17Dには、後
述の抜止めピン18のピン部18Aが挿入される。
【0038】18,18は各支持ピン17の下端部に取
付けられる抜止め部材としての抜止めピンで、該各抜止
めピン18は、固定ウエイト14に可動ウエイト15,
16を取付けたときに当該支持ピン18の抜止めをする
ものである。そして、抜止めピン18は、支持ピン18
のピン穴17Dに挿入されるピン部18Aと、該ピン部
18Aの一端に設けられ、支持ピン17の外周側に係合
してピン部18Aの脱落を防止する止め輪18Bとによ
って構成されている。
【0039】19,19は旋回フレーム5のブラケット
5F,5Fと各可動ウエイト15,16との間に設けら
れた保持具としてのロック機構で、該各ロック機構19
は、前記ブラケット5Fに取付けられたラッチ19A
と、該ラッチ19Aに係合するように可動ウエイト1
5,16に取付けられたキャッチ19Bとによって構成
されている。ここで、ロック機構19は、可動ウエイト
15,16を閉じたときに、ラッチ19Aにキャッチ1
9Bを係合させ、可動ウエイト15,16を閉状態で保
持する。一方、例えばエンジンカバー11、スカートカ
バー12等に設けられるレバー(図示せず)を操作し、
ラッチ19Aによるキャッチ19Bの係合を解除するこ
とにより、可動ウエイト15,16を開くことができ
る。
【0040】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、キャブ10に乗込んだオペレ
ータは、レバー、ペダル類を操作することにより、下部
走行体1を走行させて移動したり、作業装置4を俯仰動
させて土砂の掘削作業等を行なうことができる。また、
作業装置4によって作業を行なっているときには、旋回
フレーム5の後部側に設けられたカウンタウエイト13
が作業装置4との重量バランスをとり、作業姿勢を安定
させている。
【0041】一方、エンジン6、油圧ポンプ7、ラジエ
ータ8、オイルクーラ9等の点検作業、メンテナンス作
業等を行なう場合には、エンジンカバー11のボンネッ
ト11Bを開く。しかし、ボンネット11Bを開くこと
により、これらの機器の上側部分の点検作業、メンテナ
ンス作業を行なうことができるが、左,右の両側に位置
する部分の点検作業、メンテナンス作業を行なうことが
できない。
【0042】そこで、カウンタウエイト13の左可動ウ
エイト15を支持ピン17を介して開くことにより、左
側に位置する油圧ポンプ7等を外部に露出させることが
できる。また、右可動ウエイト16を支持ピン17を介
して開くことにより、右側に位置するラジエータ8、オ
イルクーラ9等を外部に露出させることができる。
【0043】しかも、エンジン6等の修理作業を行う場
合には、可動ウエイト15,16も邪魔になるから、こ
の場合には、支持ピン17から抜止めピン18を取外
し、可動ウエイト15,16を上側に持ち上げることに
より、固定ウエイト14のピン挿嵌穴14Cから支持ピ
ン17を抜取って可動ウエイト15,16を簡単に取外
すことができる。
【0044】このように、本実施の形態によれば、可動
ウエイト15,16は円柱軸状の強固な支持ピン17を
介して固定ウエイト14に回動(開閉)可能に取付ける
構成としているから、可動ウエイト15,16が脱落す
るような事態を未然に防ぐことができ、信頼性を向上す
ることができる。また、支持ピン17は、カウンタウエ
イト13の内部に配設しているから、支持ピン17を隠
すことができ、外観上の見栄えを良好にすることができ
る。さらに、支持ピン17は、ヒンジを用いた従来技術
のように旋回動作時に周囲の物体に干渉することがな
く、操作性、作業性の向上を図ることができる。
【0045】また、支持ピン17には、抜止めピン18
で抜止めを施しているから、作業時や走行時の振動によ
って支持ピン17が抜け落ちるような事態を防止でき、
この点においても信頼性を向上することができる。
【0046】一方、エンジン6等の点検作業、メンテナ
ンス作業を行なう場合には、可動ウエイト15,16を
開くことにより、左,右の奥まった位置にある油圧ポン
プ7、ラジエータ8等を外部に露出させることができ、
作業性を向上することができる。
【0047】しかも、本格的な修理作業を行う場合に
は、支持ピン17から抜止めピン18を取外した後、可
動ウエイト15,16を上側に持上げるだけで、別途工
具類を用いることなく、該可動ウエイト15,16を簡
単に取外すことができ、労力の軽減、作業時間の短縮を
図ることができる。
【0048】また、旋回フレーム5と可動ウエイト1
5,16との間には、該可動ウエイト15,16を閉じ
たときに閉状態で保持するロック機構19を設けている
から、作業時、走行時にも可動ウエイト15,16を閉
状態に保持することができる。
【0049】さらに、固定ウエイト14に下側取付部1
4B,14Bを設け、可動ウエイト15,16に該下側
取付部14B,14Bの上側に重なる上側取付部15
B,16Bを設け、支持ピン17,17は下側取付部1
4B,14Bと上側取付部15B,16Bとの間に設け
る構成としている。従って、固定ウエイト14の一部を
なす下側取付部14B、可動ウエイト15,16の一部
をなす上側取付部15B,16Bをそれぞれ利用し、支
持ピン17,17を介して可動ウエイト15,16を回
動可能に支持することができるから、少ない部品点数で
強固に支持することができる。
【0050】なお、実施の形態では、固定ウエイト14
の左,右両側に可動ウエイト15,16を設けた場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば固定ウエイト14に左可動ウエイト15だけ
を開閉可能に設ける構成としてもよい。
【0051】また、実施の形態では、可動ウエイト1
5,16に支持ピン17を固定して取付け、この支持ピ
ン17を固定ウエイト14に回動可能に挿嵌した場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
支持ピン17を固定ウエイト14に固定して取付け、こ
の支持ピン17を可動ウエイト15,16に回動可能に
挿嵌する構成としてもよい。また、支持ピン17を固定
ウエイト14、可動ウエイト15,16の両方に回動可
能に挿嵌する構成としてもよい。
【0052】また、実施の形態では、運転席の周囲を覆
うキャブ10を備えた油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、運転席の
上方を覆うキャノピを備えた油圧ショベルに適用しても
よい。
【0053】さらに、実施の形態では、建設機械として
油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば油圧クレーン、ホイールローダ等のカウ
ンタウエイトを備えた他の建設機械にも適用することが
できる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、カウンタウエイトは、フレームの後側に固定的
に取付けられた固定ウエイトと、該固定ウエイトに対し
て回動可能に設けられた可動ウエイトと、前記固定ウエ
イトと可動ウエイトとの間に設けられ前記固定ウエイト
に対して前記可動ウエイトを回動可能に支持する支持ピ
ンとによって構成している。
【0055】従って、可動ウエイトを開くことによりエ
ンジン等の点検作業、メンテナンス作業を簡単に行うこ
とができる。しかも、支持ピンは可動ウエイトを強固に
支持できるから、可動ウエイトが脱落するような事態を
未然に防ぐことができ、信頼性を向上することができ
る。また、可動ウエイトを取外す場合には、いずれか一
方のウエイトから支持ピンを引き抜くことにより、可動
ウエイトを簡単に取外すことができ、労力の軽減、作業
時間の短縮を図ることができる。
【0056】請求項2の発明によれば、支持ピンは、カ
ウンタウエイトの外周面よりも内側に位置して上,下方
向に配置しているので、支持ピンはカウンタウエイトの
内部に隠すことができる。これにより、外観上の見栄え
を良好にすることができ、また、他の物体との干渉も防
止して信頼性、作業性を向上することができる。さら
に、可動ウエイトを上側に持上げてウエイトから支持ピ
ンを引き抜くことにより、可動ウエイトを簡単に取外す
ことができる。
【0057】請求項3の発明によれば、支持ピンには、
固定ウエイトに可動ウエイトを取付けた状態で当該支持
ピンの抜止めをする抜止め部材を取付ける構成としてい
るので、固定ウエイトからの可動ウエイトの脱落を未然
に防止することができ、信頼性を向上することができ
る。
【0058】請求項4の発明によれば、フレームと可動
ウエイトとの間には、該可動ウエイトを閉じたときに閉
状態で保持する保持具を設けているので、作業時、走行
時にも可動ウエイトを閉状態に保持することができる。
【0059】請求項5の発明によれば、固定ウエイトの
端部側には左,右方向に延びる下側取付部を設け、可動
ウエイトには該下側取付部の上側に重なる上側取付部を
設け、支持ピンは下側取付部と上側取付部との間に設け
る構成としている。従って、固定ウエイトの一部をなす
下側取付部、可動ウエイトの一部をなす上側取付部をそ
れぞれ利用し、支持ピンを介して可動ウエイトを回動可
能に支持することができ、少ない部品点数で強固に支持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを後方からみた右側面図である。
【図3】旋回フレームにエンジン、油圧モータ、ラジエ
ータ、オイルクーラ、カウンタウエイト等を搭載した状
態を示す平面図である。
【図4】旋回フレーム、スカートカバーをカウンタウエ
イトを取外した状態で後方から示す右側面図である。
【図5】カウンタウエイトを拡大して示す外観斜視図で
ある。
【図6】カウンタウエイトを後方からみた右側面図であ
る。
【図7】固定ウエイトの一部、左可動ウエイト、支持ピ
ン、抜止めピンを分解した状態で内側からみた一部破断
の拡大外観斜視図である。
【符号の説明】
5 旋回フレーム 6 エンジン 13 カウンタウエイト 14 固定ウエイト 14B 下側取付部 15 左可動ウエイト 15B,16B 上側取付部 16 右可動ウエイト 17 支持ピン 18 抜止めピン(抜止め部材) 19 ロック機構(保持具)
フロントページの続き (72)発明者 入野 照男 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 平澤 茂 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D015 FA03 3F205 AA05 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側に作業装置が設けられたフレーム
    と、該フレームの後側に搭載されたエンジンと、前記作
    業装置との重量バランスをとるために該エンジンの後側
    に位置して前記フレームの後部に設けられたカウンタウ
    エイトとからなる建設機械において、 前記カウンタウエイトは、前記フレームの後側に固定的
    に取付けられた固定ウエイトと、該固定ウエイトに対し
    て回動可能に設けられた可動ウエイトと、前記固定ウエ
    イトと可動ウエイトとの間に設けられ前記固定ウエイト
    に対して前記可動ウエイトを回動可能に支持する支持ピ
    ンとによって構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記支持ピンは、前記カウンタウエイト
    の外周面よりも内側に位置して上,下方向に配置してな
    る請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記支持ピンには、前記固定ウエイトに
    可動ウエイトを取付けた状態で当該支持ピンの抜止めを
    する抜止め部材を取付ける構成としてなる請求項1また
    は2に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記フレームと可動ウエイトとの間に
    は、該可動ウエイトを閉じたときに閉状態で保持する保
    持具を設けてなる請求項1,2または3に記載の建設機
    械。
  5. 【請求項5】 前記固定ウエイトの端部側には左,右方
    向に延びる下側取付部を設け、前記可動ウエイトには該
    下側取付部の上側に重なる上側取付部を設け、前記支持
    ピンは下側取付部と上側取付部との間に設ける構成とし
    てなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
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