JP2001163268A - エンジン搭載機器の外装カバー装置 - Google Patents

エンジン搭載機器の外装カバー装置

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JP2001163268A
JP2001163268A JP34798799A JP34798799A JP2001163268A JP 2001163268 A JP2001163268 A JP 2001163268A JP 34798799 A JP34798799 A JP 34798799A JP 34798799 A JP34798799 A JP 34798799A JP 2001163268 A JP2001163268 A JP 2001163268A
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cover
opening
pin
engine
stopper
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JP34798799A
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English (en)
Inventor
Akihiko Yamamoto
明彦 山本
Makoto Ota
誠 太田
Yukinari Abe
行成 阿部
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストッパ手段の構成を簡略化すると共に、開
閉式カバーの開閉操作を容易にする。 【解決手段】 ストッパ装置19は、ヒンジ部材13の
固定板14に設けられた支持ピン20と、支持ピン20
に回動可能に設けられ、ピンガイド溝21Bを有するス
トッパ部材21と、ヒンジ部材13の可動板16に取付
けられ、ストッパ部材21のピンガイド溝21Bに係合
する係合ピン23と、ストッパ部材21に設けられたロ
ック解除操作部24等とによって構成している。これに
より、ボンネット17を所定の開扉位置まで開扉したと
きには、係合ピン23をピンガイド溝21Bに係合して
ボンネット17をロックすることができる。また、ロッ
ク解除操作部24によってストッパ部材21を回動操作
し、ボンネット17のロックを解除することによりボン
ネット17を閉扉することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械、エンジン駆動式の圧縮
機、発電機等に用いて好適なエンジン搭載機器の外装カ
バー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン搭載機器としては油圧
ショベル、油圧クレーン等の建設機械、エンジン駆動式
の圧縮機、発電機等が知られている。これらのエンジン
搭載機器のうち例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の
建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能
に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰
動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行なう作業装置
とによって構成されている。
【0003】また、上部旋回体は、前側に作業装置が俯
仰動可能に設けられた旋回フレームと、該旋回フレーム
上に設けられた運転席と、該運転席の後側に位置して前
記旋回フレームの後部に搭載されたエンジンと、該エン
ジンを覆うように前記旋回フレーム上に設けられた外装
カバー装置等とによって大略構成されている。
【0004】ここで、外装カバー装置は、エンジンの近
傍に位置して前記旋回フレーム上に設けられたカバー支
持体と、該カバー支持体に設けられたヒンジ部材と、該
ヒンジ部材を介して前記カバー支持体に開閉可能に連結
され、前記エンジンの後側を覆った開閉カバー等とによ
って構成されている。
【0005】また、開閉カバーは、エンジンのメンテナ
ンス作業時等に開扉されるものであり、この作業時には
開閉カバーを開扉したままの状態で保持する必要があ
る。このため、油圧ショベルの外装カバー装置では、一
端側が旋回フレーム側に自在に取付けられたステーを設
け、該ステーの他端側を開扉した開閉カバーに係止する
ことにより、該開閉カバーを開扉状態で保持する構成が
用いられている。
【0006】さらに、昨今では、開閉カバーは、複雑な
形状を容易に形成することができ、また軽量に形成する
ことができることから、樹脂材料を用いた樹脂製開閉カ
バーとしている。このため、ヒンジ部材、ステー用のブ
ラケットを開閉カバーに固定するための手段としてボル
ト等が用いられているから、樹脂製の開閉カバーにはね
じ穴を有するナット部材を埋設する必要がある。
【0007】しかし、開閉カバーを樹脂成形するとき
に、多くのナット部材を埋設した状態で成形するために
は、成形作業に手間を要する上に、金型の形状が複雑に
なるという問題がある。
【0008】そこで、開閉カバーを保持するためのステ
ーを省略した油圧ショベルの外装カバー装置があり、こ
の種の外装カバー装置は、例えば特開平9−22178
8号公報等によって知られている。この従来技術による
外装カバー装置においては、ヒンジ部材の可動部に回動
中心を中心点とする円弧状のガイド面部と該ガイド面部
の一部を切欠いた係止溝とを設け、ヒンジ部材の固定部
にはカバーを開扉したときにガイド面部を移動し、カバ
ーが大きく開扉したときに係止溝に係止するローラを設
ける構成としている。また、カバーには、該カバーを開
扉方向に付勢するガスシリンダが設けられている。
【0009】これにより、カバーを開扉したときには、
係合溝にローラを係合させてカバーを開扉状態で保持す
る。一方、カバーを閉扉するときには、ヒンジ部材から
ケーブルを介して手元位置に配置された把手部を操作す
ることにより、係合溝に対するローラの係合を解除す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルの外装カバー装置では、ステ
ー用のブラケットを取付けるためのナット部材は省略す
ることができる。しかし、カバーにはガスシリンダを取
付けるためのナット部材が別途必要になるから、カバー
の構成が複雑になるという問題がある。
【0011】また、ガイド面部に設けられた係止溝はロ
ーラが浅く係合するだけであるから、ナット部材を削減
するためにガスシリンダを省略した場合、カバーの重さ
によってローラが係止溝から外れてカバーが閉じる虞れ
があるという問題がある。
【0012】さらに、係止溝に対するローラの係合を解
除するための構成は、ヒンジから手元位置までケーブル
を延ばし、該ケーブルの端部に係止を解除するための把
手部を設ける構成としている。このため、ケーブルの引
き回しや別途把手部を設けなくてはならず、部品点数が
増大し、構成が複雑になるという問題がある。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ストッパ手段の構成を
簡略化すると共に、開閉カバーの開閉操作を容易に行な
うことができるようにしたエンジン搭載機器の外装カバ
ー装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンジン搭
載機器の外装カバー装置は、ベースをなすフレーム上に
設けられたカバー支持体と、固定部と該固定部に回動可
能に軸支された可動部とからなり前記固定部がカバー支
持体に取付けられたヒンジ部材と、該ヒンジ部材の可動
部に取付けられ前記フレーム上に搭載されたエンジンを
覆う開閉カバーと、前記ヒンジ部材に設けられ該開閉カ
バーを上向きに開扉したときに開閉カバーを所定の開扉
位置で保持するストッパ手段とを備えている。
【0015】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用するストッパ手段は、ヒンジ部材
の固定部に取付けられた支持ピンと、該支持ピンに回動
可能に設けられピンガイド溝を有するストッパ部材と、
該ストッパ部材のピンガイド溝に係合した状態でヒンジ
部材の可動部に設けられ、開閉カバーを所定の開扉位置
まで開扉したときに前記ピンガイド溝に案内されて開閉
カバーを開扉位置にロックする係合ピンと、開閉カバー
が開扉位置にロックされた状態から前記係合ピンを前記
ピンガイド溝に沿って移動させて開閉カバーのロックを
解除すべく、前記ストッパ部材を回動操作するロック解
除操作部とによって構成したことを特徴とする。
【0016】このように構成したことにより、開閉カバ
ーを閉扉した状態では、ストッパ手段の係合ピンがスト
ッパ部材に形成されたピンガイド溝に移動可能に配置さ
れている。また、開閉カバーを上向きに開扉したときに
は、係合ピンは開閉カバーと一緒に移動し、支持ピンに
対してストッパ部材を回動させつつピンガイド溝に沿っ
て移動する。そして、開閉カバーを大きく開扉し、該開
閉カバーが所定の開扉位置に達すると、係合ピンはピン
ガイド溝に案内されて開閉カバーをこの開扉位置でロッ
クする。
【0017】一方、開閉カバーを閉扉するときには、ロ
ック解除操作部によってストッパ部材を回動操作し、係
合ピンをピンガイド溝に沿って移動させて前記開閉カバ
ーのロックを解除する。これにより、開閉カバーを下向
きに動かして閉扉することができる。
【0018】請求項2の発明によると、ストッパ部材と
ヒンジ部材の固定部との間にはばね部材を設け、該ばね
部材は開閉カバーが所定の開扉位置まで開扉されたとき
に係合ピンがストッパ部材のピンガイド溝内でロック状
態となるように該ストッパ部材を付勢する構成としたこ
とにある。
【0019】このように構成したことにより、ばね部材
は、係合ピンがストッパ部材のピンガイド溝内でロック
状態となるように該ストッパ部材を付勢しているから、
開閉カバーが所定の開扉位置まで開扉されたときには、
該開閉カバーを自動的にロック状態とすることができ
る。
【0020】請求項3の発明によると、開閉カバーは樹
脂材料を用いた樹脂製開閉カバーとし、該樹脂製開閉カ
バーにはヒンジ部材の可動部に固定するためのボルトが
螺着されるねじ穴を有するナット部材を埋設したことに
ある。
【0021】このように構成したことにより、開閉カバ
ーを樹脂材料によって複雑な形状に成形することがで
き、また軽量化することができる。しかも、開閉カバー
を樹脂材料を用いて形成した場合でも、埋設されるナッ
ト部材の数を削減することができ、構成を簡略化するこ
とができる。
【0022】請求項4の発明によると、ピンガイド溝
は、ほぼ径方向に延び開閉カバーが開閉動作するときに
係合ピンが移動する径方向溝部と、該径方向溝部の外周
端側から周方向に延び係合ピンが係合することによって
ロック状態となる周方向溝部とによって構成したことに
ある。
【0023】このように構成したことにより、開閉カバ
ーが閉扉位置にあるときには、係合ピンはピンガイド溝
の径方向溝部に移動可能に配置されている。また、開閉
カバーを上向きに開扉したときには、係合ピンは径方向
溝部に沿って外周端側に移動し、開閉カバーが所定の開
扉位置に達すると、係合ピンは径方向溝部から周方向溝
部に入り込む。これにより、周方向溝部は係合ピンの移
動を規制するから、開閉カバーはこの開扉位置でロック
状態となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
エンジン搭載機器の外装カバー装置を添付図面に従って
詳細に説明する。
【0025】まず、本発明の第1の実施の形態によるエ
ンジン搭載機器の外装カバー装置として、油圧ショベル
の外装カバー装置を例に挙げ、図1ないし図6に基づい
て説明する。
【0026】1は本実施の形態に用いる油圧ショベルの
下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体で、該上部旋回体2の前側には作業装置
3が俯仰動可能に設けられている。
【0027】ここで、上部旋回体2は、前側に作業装置
3が取付けられた旋回フレーム4と、該旋回フレーム4
上に設けられ内部に運転席、操作レバー(いずれも図示
せず)等が設けられたキャブ5と、該キャブ5の後側に
位置して前記旋回フレーム4の後部に左,右方向に延在
する横置き状態に搭載されたエンジン6と、該エンジン
6の後側に位置して前記旋回フレーム4の後端部に設け
られたカウンタウェイト7と、前記エンジン6を覆うよ
うに旋回フレーム4上に設けられた後述の外装カバー装
置8とによって大略構成されている。
【0028】8は旋回フレーム4の後側に設けられた外
装カバー装置で、該外装カバー装置8は、図2、図3に
示す如く、後述するエンジン前カバー9、ヒンジ部材1
0,13、ボンネット17、ストッパ装置19等によっ
て大略構成されている。
【0029】9は外装カバー装置8の前側部分を構成す
るエンジン前カバーで、該エンジン前カバー9は、後述
するボンネット17を支持するカバー支持体を兼ねてい
る。そして、エンジン前カバー9は、エンジン6の前側
に位置して左,右方向に延びて立設された前面板9A
と、該前面板9Aの左,右両端側に位置し、前,後方向
に延びて立設された左,右の側面板9B,9Bと、該
左,右の側面板9B,9Bの上端部に亘って左,右方向
に延びた上面板9Cとによって大略構成されている。ま
た、上面板9Cの下側には間隔をもって該上面板9Cと
ほぼ平行に延びる中間板9Dが設けられ、該中間板9D
は前面板9A、左,右の側面板9B,9Bに溶接等の固
着手段によって固着されている。さらに、中間板9Dの
後端側には、左,右方向に延びて取付板9Eが固着さ
れ、該取付板9Eには、後述するヒンジ部材10,13
が取付けられている。
【0030】10はエンジン前カバー9の取付板9Eの
左側寄りに設けられた左側のヒンジ部材で、該ヒンジ部
材10は、エンジン前カバー9の取付板9Eに溶接等の
固着手段によって固着された固定部としての固定板11
と、該固定板11にピン(図示せず)を介して回動可能
に軸支された可動部としての可動板12とによって構成
されている。
【0031】13はエンジン前カバー9の取付板9Eの
右側寄りに設けられた右側のヒンジ部材で、該ヒンジ部
材13は、前述した左側のヒンジ部材10とほぼ同様
に、図4ないし図5に示す如く、エンジン前カバー9の
取付板9Eに溶接等の固着手段によって固着された固定
部としての固定板14と、該固定板14にピン15を介
して回動可能に軸支された可動部としての可動板16と
によって構成されている。
【0032】ここで、固定板14は、取付板9Eに固着
される取付板部14Aと、該取付板部14Aの下端から
後側に延びた下板部14Bと、該下板部14Bの後端か
ら上向きに延びた連結板部14Cとによってコ字状に屈
曲して設けられている。また、連結板部14Cの上端部
にはピン15が挿嵌される筒状部14Dが当該連結板部
14Cを丸めて形成されている。
【0033】また、可動板16はボンネット17が取付
けられる取付板部16Aと、該取付板部16Aの端部を
丸めて形成された筒状部16Bとによって構成されてい
る。また、取付板部16Aには、後述する取付ボルト1
8が挿通されるボルト穴16C,16Cが左,右方向に
離間して形成されている。そして、可動板16は、その
筒状部16Bに固定板14の筒状部14Dと一緒にピン
15を挿嵌することにより、該固定板14に対して回動
可能となっている。
【0034】そして、左,右のヒンジ部材10,13
は、可動板12,16にボンネット17が取付けられる
ことにより、該ボンネット17を開閉可能に支持してい
る。
【0035】17はエンジン6の後側を覆う開閉カバー
としてのボンネットで、該ボンネット17は、樹脂材料
を用いて形成され、カウンタウェイト7の上側に位置し
て円弧状に湾曲した周面板17Aと、該周面板17Aの
上側に設けられた上面板17Bとによって構成されてい
る。また、周面板17Aの中間部下側には、例えばカウ
ンタウェイト7に設けられた止め具(図示せず)に係合
してボンネット17を閉扉位置(図2、図4に示す状
態)に保持するロック装置17Cが設けられている。さ
らに、上面板17Bには、図4、図5に示す如く、ねじ
穴が刻設されたナット部材17Dが左,右方向に離間し
て2個ずつ埋設されている。
【0036】そして、ボンネット17は、左,右の可動
板12,16のボルト穴16Cに取付ボルト18,18
(1本のみ図示)を挿通し、該取付ボルト18をナット
部材17Dに螺着することにより、ヒンジ部材10,1
3を介してエンジン前カバー9に開閉可能に連結されて
いる。
【0037】19は右側のヒンジ部材13に設けられた
ストッパ手段としてのストッパ装置で、該ストッパ装置
19は、図6に示す如く、固定板14の下板部14B下
面に固着され、ピン15と平行に左側に突出した支持ピ
ン20と、該支持ピン20に回動可能に取付けられたス
トッパ部材21と、可動板16の取付板部16Aの下面
に固着され、固定板14の左側に延びるアーム部22A
を有するピン取付板22と、該ピン取付板22のアーム
部22A先端に設けられ、ピン15と平行に左側に突出
した係合ピン23と、前記ストッパ部材21に一体的に
設けられたロック解除操作部24と、前記固定板14と
ストッパ部材21との間に位置して前記支持ピン20の
外周側に配設されたねじりコイルばね25とによって大
略構成されている。
【0038】また、ねじりコイルばね25は、係合ピン
23が後述するピンガイド溝21B内でロック状態、即
ち係合ピン23がピンガイド溝21Bの周方向溝部21
B2に入り込む方向(矢示B方向)に前記ストッパ部材
21を付勢している。さらに、ストッパ部材21は、支
持ピン20,係合ピン23にワッシャ26,26を介し
て装着された抜け止めピン27,27によって抜け止め
されている。
【0039】ここで、ストッパ部材21には、支持ピン
20に回動可能に嵌合する嵌合穴21Aと、係合ピン2
3が係合するピンガイド溝21Bとが設けられている。
そして、ピンガイド溝21Bは、嵌合穴21Aを中心と
してほぼ径方向外向きに延びた径方向溝部21B1 と、
該径方向溝部21B1 の外周端からほぼ直交するように
周方向(矢示A方向)に延びた周方向溝部21B2 とに
よって構成され、径方向溝部21B1 、周方向溝部21
B2 には係合ピン23が移動可能に係合している。
【0040】また、周方向溝部21B2 は、嵌合穴21
Aを中心とする円弧状に形成され、これにより、係合ピ
ン23が径方向溝部21B1 から周方向溝部21B2 に
達したときには、ねじりコイルばね25の付勢力によっ
て係合ピン23を周方向溝部21B2 側に円滑に入り込
ませることができる。そして、周方向溝部21B2 に係
合ピン23が係合した状態では、ストッパ部材21に対
して係合ピン23が位置決めされるから、ヒンジ部材1
3の回動が規制され、ボンネット17は開扉状態にロッ
クされる。
【0041】一方、ロック解除操作部24は、ストッパ
部材21の先端側から周方向溝部21B2 と反対側(矢
示B方向)に延びて設けられている。そして、操作部2
4は、その先端部を指先等によって矢示A方向に回動す
ることによりストッパ部材21を矢示A方向に回動操作
し、係合ピン23を周方向溝部21B2 から径方向溝部
21B1 に抜き出し、ストッパ装置19によるボンネッ
ト17のロックを解除するものである。
【0042】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、例えばエンジン6のメ
ンテナンス作業を行なうときのボンネット17の開閉動
作について説明する。
【0043】まず、作業者は、ボンネット17に設けら
れたロック装置17Cに手を掛けてロックを解除し、ボ
ンネット17を矢示A方向に開扉させる。このときに、
ストッパ装置19に設けられた係合ピン23がストッパ
部材21を矢示B方向に回動させつつ、該ピンガイド溝
21Bの径方向溝部21B1 を周方向溝部21B2 に向
けて移動する。そして、ボンネット17が所定の開扉位
置に配置されると、係合ピン23が径方向溝部21B1
の外周端の周方向溝部21B2 に達する。
【0044】このときに、ストッパ部材21は、ねじり
コイルばね25によって矢示B方向に付勢されているか
ら、該ストッパ部材21は、図5に示すように、係合ピ
ン23を周方向溝部21B2 に入り込ませつつ矢示B方
向に回動する。そして、図5に示すボンネット17の開
扉状態では、係合ピン23がストッパ部材21に形成さ
れたピンガイド溝21Bの周方向溝部21B2 に係合し
ているから、該周方向溝部21B2 によって係合ピン2
3の移動を規制することができ、ボンネット17を開扉
状態でロックすることができる。このときに、係合ピン
23は、ピンガイド溝21Bの周方向溝部21B2 に深
く係合しているから、ボンネット17の重量を十分に支
えることができる。そして、作業者は、ボンネット17
の開扉状態でエンジン6のメンテナンス作業を行なうこ
とができる。
【0045】一方、エンジン6のメンテナンス作業が終
了し、ボンネット17を閉扉する場合の動作について説
明する。この場合に作業者は、ストッパ部材21から延
びたロック解除操作部24に指先等を掛け、該操作部2
4を矢示A方向に回動させる。これにより、ストッパ部
材21が矢示A方向に回動操作され、係合ピン23は周
方向溝部21B2 から抜き出されて径方向溝部21B1
に配置されるから、ストッパ装置19によるボンネット
17のロックが解除される。そして、ストッパ装置19
によるロックを解除したら、ボンネット17を矢示B方
向に回動して降ろすことにより、該ボンネット17を閉
扉することができる。
【0046】以上のように、本実施の形態によれば、ス
トッパ装置19によるボンネット17のロックを解除す
るロック解除操作部24をストッパ部材21に一体的に
設けているから、ボンネット17の形状を簡略化して、
製造コストを低減することができる。しかも、操作部2
4はストッパ部材21の一部を延ばして形成しているか
ら、該操作部24の構造を簡略化することができる。ま
た、操作部24は指先等で直接的に操作することができ
るから、ボンネット17の閉扉動作時の操作性を高めて
取扱いを容易にすることができる。
【0047】特に、本実施の形態では、ボンネット17
を樹脂材料を用いて形成しているが、操作部24をスト
ッパ部材21に一体的に設けているから、成形時に埋設
されるナット部材27の数を削減することができ、成形
作業、金型の形状等を簡略化してコストを低減すること
ができる。
【0048】また、ピンガイド溝21Bを径方向溝部2
1B1 と周方向溝部21B2 とによって形成しているか
ら、ボンネット17の開扉状態では、係合ピン23を周
方向溝部21B2 に深く係合することができるから、従
来技術のようにガスシリンダ等を用いることなく、ボン
ネット17の重量を十分に支えて開扉状態を保持するこ
とができる。これにより、ガスシリンダ等を取付けるた
めのナット部材も省略することができ、より一層ボンネ
ット17の構成を簡略化することができる。
【0049】さらに、開閉カバーとしてエンジン6を覆
うボンネット17に適用しているから、ボンネット17
を保持するステー、ガスシリンダ等を取除いて開口部を
広く使うことができ、メンテナンス作業等を効率よく行
なうことができる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態によるエ
ンジン搭載機器の外装カバー装置として、牽引型のエン
ジン駆動式圧縮機に用いられた外装カバー装置を例に挙
げ、図7ないし図9に基づいて説明する。
【0051】31は本実施の形態に用いるエンジン駆動
式圧縮機のベースをなすフレームで、該フレーム31の
前側には、車両の後部に連結される牽引用の連結フレー
ム32が取付けられている。また、フレーム31の後側
寄りには左,右両側に位置して車輪33(右側のみ図
示)が回転可能に取付けられ、前記連結フレーム32に
はキャスタ34が取付けられている。
【0052】35はフレーム31上に搭載されたエンジ
ンで、該エンジン35は、図8に示すように、前,後方
向に延在する縦置に配設されている。また、エンジン3
5の後部には空気を圧縮する圧縮機36が取付けられ、
エンジン35の前側には該エンジン35を冷却するため
のラジエータ37がシュラウド37Aに覆われた状態で
配設されている。さらに、フレーム31上には、エンジ
ン35の周囲に位置して燃料タンク、バッテリ(図示せ
ず)等が配設されている。
【0053】38はフレーム31上に設けられた外装カ
バー装置で、該外装カバー装置38は、後述するフロン
トカバー39、リヤカバー40、トップカバー43、ヒ
ンジ部材44,47、サイドカバー51,53、ストッ
パ装置54等によって大略構成されている。
【0054】39は外装カバー装置38の前側部分を構
成するフロントカバーで、該フロントカバー39は、ラ
ジエータ37の前側に位置して左,右方向に延びて立設
された前面板39Aと、該前面板39Aの左,右両端側
に位置し、前,後方向に延びて立設された左,右の側面
板39B,39Bと、該左,右の側面板39B,39B
の上端部に亘って左,右方向に延びた上面板39Cとに
よって大略構成されている。そして、フロントカバー3
9は、後述のリヤカバー40、トップカバー43と共に
サイドカバー51,53を支持するカバー支持体を構成
している。
【0055】40は外装カバー装置38の後側部分を構
成し、フロントカバー39に対面して配設されたリヤカ
バーで、該リヤカバー40は、エンジン35(圧縮機3
6)の後側に位置して左,右方向に延びて立設された後
面板40Aと、該後面板40Aの左,右両端側に位置
し、前,後方向に延びて立設された左,右の側面板40
B,40Bと、該左,右の側面板40B,40Bの上端
部に亘って左,右方向に延びた上面板40Cとによって
大略構成されている。また、後面板40Aには、運転ス
イッチ、圧力計、回転計、運転監視灯等を集約した操作
パネル41が配設され、該操作パネル41の下側にはエ
アホース(図示せず)が接続される接続口42,42,
…が配設されている。
【0056】43はエンジン35の上側に位置してフロ
ントカバー39とリヤカバー40との間に設けられたト
ップカバーで、該トップカバー43は、フロントカバー
39、リヤカバー40と共にサイドカバー51,53を
支持するカバー支持体を構成している。また、トップカ
バー43は、前,後方向に延び、その前端がフロントカ
バー39の上面板39Cに取付けられ後端がリヤカバー
40の上面板40Cに取付けられた上面板43Aと、該
上面板43Aの左,右両側から屈曲して下向きに延びた
サイドカバー取付板43B(右側のみ図示)と、前記上
面板43Aの前側から屈曲して下向きに延びたフロント
カバー取付板(図示せず)と、前記上面板43Aの後側
から屈曲して下向きに延びたリヤカバー取付板(図示せ
ず)とによって大略構成され、前記サイドカバー取付板
43Bには後述のヒンジ部材44,47等が取付けられ
ている。
【0057】44はトップカバー43の右側に位置する
サイドカバー取付板43Bの後側寄りに設けられた後側
のヒンジ部材で、該ヒンジ部材44は、第1の実施の形
態で述べたヒンジ部材10と同様に、トップカバー43
のサイドカバー取付板43Bに溶接手段等によって固着
された固定部としての固定板45と、該固定板45にピ
ン(図示せず)を介して回動可能に軸支された可動部と
しての可動板46とによって構成されている。
【0058】47はトップカバー43の右側に位置する
サイドカバー取付板43Bの前側寄りに設けられた前側
のヒンジ部材で、該ヒンジ部材47は、第1の実施の形
態によるヒンジ部材13と同様に、図9に示す如く、ト
ップカバー43のサイドカバー取付板43Bに溶接手段
等によって固着された固定部としての固定板48と、該
固定板48にピン49を介して回動可能に軸支された可
動部としての可動板50とによって構成されている。
【0059】ここで、固定板48は、取付板部48A、
下板部48Bおよび連結板部48Cによってコ字状に形
成され、連結板部48Cの上端部には筒状部48Dが形
成されている。また、可動板50は、後述のサイドカバ
ー51が取付けられる取付板部50Aと筒状部50Bと
によって構成され、取付板部50Aには、後述する取付
ボルト52が挿通されるボルト穴50Cが左,右方向に
離間して形成されている。さらに、固定板48と可動板
50とは、その筒状部48D,50Bにピン49が挿嵌
されることにより、該ピン49を介して回動可能に連結
されている。
【0060】そして、後側のヒンジ部材44、前側のヒ
ンジ部材47は、可動板46,50にサイドカバー51
が取付けられることにより、該サイドカバー51を開閉
可能に支持している。
【0061】51はエンジン35の右側を覆う開閉カバ
ーをなす右側のサイドカバーで、該サイドカバー51は
樹脂材料からなり、側面板51Aと上面板51Bとによ
って断面L字状に形成されている。また、側面板51A
の下側には、図8に示すように、左,右に間隔をもって
例えばフレーム31に設けられた止め具(図示せず)に
係合してサイドカバー51を閉扉位置に保持するロック
装置51C,51Cが設けられている。さらに、上面板
51Bには、図9に示す如く、ねじ穴が刻設されたナッ
ト部材51Dが左,右方向に離間して2個ずつ埋設され
ている。
【0062】そして、サイドカバー51は、後側のヒン
ジ部材44、前側のヒンジ部材47のボルト穴50Cに
取付ボルト52(1本のみ図示)を挿通し、該取付ボル
ト52をナット部材51Dに螺着することにより、ヒン
ジ部材44,47を介してトップカバー43に開閉可能
に連結されている。
【0063】一方、53はエンジン35の左側を覆う開
閉カバーをなす左側のサイドカバーで、該サイドカバー
53は、右側のサイドカバー51と同様に樹脂材料から
なり、側面板53Aと上面板53Bとによって断面L字
状に形成されている。また、側面板53Aの下側にはロ
ック装置が設けられ、上面板53Bにはナット部材(い
ずれも図示せず)が埋設されている。そして、左側のサ
イドカバー53は、前述したヒンジ部材44,47と同
様のヒンジ部材(図示せず)を介してトップカバー43
に開閉可能に連結されている。
【0064】54は右前側のヒンジ部材47に設けられ
たストッパ手段としてのストッパ装置で、該ストッパ装
置54は、第1の実施の形態によるストッパ装置19と
同様に、固定板48に固着された支持ピン55と、該支
持ピン55に回動可能に取付けられたストッパ部材56
と、可動板50に固着され、アーム部57Aを有するピ
ン取付板57と、該ピン取付板57のアーム部57A先
端に設けられた係合ピン58と、前記ストッパ部材56
に一体的に設けられたロック解除操作部59と、前記固
定板48とストッパ部材56との間に配設されたねじり
コイルばね60とによって大略構成されている。また、
ストッパ部材56には、支持ピン55に回動可能に嵌合
する嵌合穴56Aと、係合ピン58が移動可能に係合す
るピンガイド溝56Bとが設けられ、該ピンガイド溝5
6Bは径方向溝部56B1 と周方向溝部56B2 とによ
って構成されている。
【0065】なお、本実施の形態によるストッパ装置5
4の動作内容は、前述した第1の実施の形態によるスト
ッパ装置19の動作内容と同様であるため、その詳細な
説明を省略するものとする。
【0066】本実施の形態によるエンジン駆動式圧縮機
は上述の如き構成を有するもので、次に、例えばエンジ
ン35のメンテナンス作業を行なうときのサイドカバー
51の開閉動作について説明する。
【0067】まず、作業者は、ロック装置51Cのロッ
クを解除してサイドカバー51を開扉させる。そして、
ストッパ装置54は、サイドカバー51が所定の開扉位
置に配置されたときに、係合ピン58をストッパ部材5
6のピンガイド溝56Bに係合し、サイドカバー51を
開扉状態でロックすることができる。
【0068】このようにサイドカバー51を開扉した状
態で、作業者はエンジン35のメンテナンス作業を行な
うことができる。
【0069】一方、エンジン35のメンテナンス作業が
終了し、サイドカバー51を閉扉する場合の動作につい
て説明する。この場合に作業者は、ストッパ部材56か
ら延びたロック解除操作部59を回動し、係合ピン58
とピンガイド溝56Bとの係合を解除する。これによ
り、ストッパ装置54によるサイドカバー51のロック
が解除されるから、サイドカバー51を回動して降ろす
ことによって閉扉することができる。
【0070】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、サイドカバー51,53の形状を簡略
化して、製造コストを低減することができる。サイドカ
バー51,53の閉扉動作時の操作性を高め、取扱いを
容易にすることができる等、第1の実施の形態と同様の
効果を得ることができる。
【0071】なお、第1の実施の形態では、エンジン前
カバー9は、エンジン6の前側を覆う働きとボンネット
17を開閉可能に支持するカバー支持体としての働きを
有するものとして説明した。
【0072】しかし、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図10に示す変形例のように、エンジン6の
近傍に位置して旋回フレーム4上にカバー支持体71を
設け、該カバー支持体71は、エンジン6を跨ぐように
配設された複数本の脚体71A,71A,…と、該各脚
体71A上に左,右方向に延びて設けられた支持台71
Bとによって構成してもよい。そして、カバー支持体7
1の前側にはエンジン前カバー72を設け、カバー支持
体71の後側にはボンネット73を開閉可能に設ける構
成としてもよい。この場合には、支持台71Bの後面に
ヒンジ部材10,13を溶接等によって固着し、該ヒン
ジ部材10,13にボンネット33を取付ける構成とす
ればよい。
【0073】また、上述した構成は、エンジン駆動式圧
縮機を用いた第2の実施の形態の形態にも同様に適用す
ることができるものである。
【0074】一方、第1の実施の形態では、エンジン搭
載機器として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の他のエン
ジン搭載機器にも適用することができる。
【0075】また、第2の実施の形態では、エンジン搭
載機器として牽引走行可能なエンジン駆動式圧縮機を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばエ
ンジン駆動式発電機等の他のエンジン搭載機器に適用し
てもよい。また、牽引型に代えて据置型のエンジン搭載
機器に適用してもよい。
【0076】さらに、第1の実施の形態では、開閉カバ
ーとしてのボンネット17を樹脂材料によって形成し、
第2の実施の形態では、開閉カバーとしてのサイドカバ
ー51,53を樹脂材料によって形成するものとして説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばボ
ンネット17、サイドカバー51,53を金属材料を用
いて形成してもよく、さらに樹脂材料と金属材料とを組
合せた複合材料によって形成してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ストッパ手段は、ヒンジ部材の固定部に取付けら
れた支持ピンと、該支持ピンに回動可能に設けられピン
ガイド溝を有するストッパ部材と、該ストッパ部材のピ
ンガイド溝に係合した状態でヒンジ部材の可動部に設け
られ、開閉カバーを所定の開扉位置まで開扉したときに
前記ピンガイド溝に案内されて開閉カバーを開扉位置に
ロックする係合ピンと、開閉カバーが開扉位置にロック
された状態から前記係合ピンを前記ピンガイド溝に沿っ
て移動させて開閉カバーのロックを解除すべく、前記ス
トッパ部材を回動操作するロック解除操作部とによって
構成しているので、開閉カバーを閉扉した状態では、ス
トッパ手段の係合ピンをピンガイド溝に移動可能に配置
することができる。
【0078】また、開閉カバーを上向きに開扉したとき
には、係合ピンを開閉カバーと一緒に移動し、支持ピン
に対してストッパ部材を回動させつつピンガイド溝に沿
って移動することができる。そして、開閉カバーを大き
く開扉し、該開閉カバーが所定の開扉位置に達したとき
には、係合ピンをピンガイド溝に案内させて開閉カバー
をこの開扉位置でロックすることができる。
【0079】一方、開閉カバーを閉扉するときには、ロ
ック解除操作部によってストッパ部材を回動操作し、係
合ピンをピンガイド溝に沿って移動することにより、前
記開閉カバーのロックを解除することができる。これに
より、開閉カバーを下向きに動かすことができ、該開閉
カバーを閉扉することができる。
【0080】この結果、開閉カバーを開扉するときに
は、該開閉カバーを上向きに開扉するだけで所定の開扉
位置で保持することができ、エンジンのメンテナンス作
業等を容易に行なうことができる。また、開閉カバーを
閉扉するときには、ロック解除操作部によってストッパ
部材を回動操作してロックを解除することにより、開閉
カバーを閉扉することができるから、開閉カバーの開閉
操作を容易にして、操作性を高めることができる。ま
た、ストッパ手段を構成する部品点数を削減して構成を
簡略化することができる。
【0081】請求項2の発明によれば、ストッパ部材と
ヒンジ部材の固定部との間にはばね部材を設け、該ばね
部材は開閉カバーが所定の開扉位置まで開扉されたとき
に係合ピンがストッパ部材のピンガイド溝内でロック状
態となるように該ストッパ部材を付勢する構成としてい
るので、開閉カバーが所定の開扉位置まで開扉されたと
きには、該開閉カバーを自動的にロック状態とすること
ができ、操作性をより一層良好にすることができる。
【0082】請求項3の発明によれば、開閉カバーは樹
脂材料を用いた樹脂製開閉カバーとし、該樹脂製開閉カ
バーにはヒンジ部材の可動部に固定するためのボルトが
螺着されるねじ穴を有するナット部材を埋設しているの
で、樹脂材料によって開閉カバーを複雑な形状に成形す
ることができ、また軽量化することができる。しかも、
開閉カバーを樹脂材料を用いて形成した場合でも、埋設
されるナット部材の数を、ヒンジ部材の固定に用いるも
のだけとしたから、構成を簡略化することができ、コス
トを低減することができる。
【0083】請求項4の発明によれば、ピンガイド溝
は、ほぼ径方向に延び開閉カバーが開閉動作するときに
係合ピンが移動する径方向溝部と、該径方向溝部の外周
端側から周方向に延び係合ピンが係合することによって
ロック状態となる周方向溝部とによって構成しているの
で、開閉カバーを上向きに開扉したときには、係合ピン
を径方向溝部に沿って外周端側に移動することができ
る。そして、開閉カバーが所定の開扉位置に達したとき
には、係合ピンを径方向溝部から周方向溝部に入れて係
合ピンの移動を確実に規制することができ、開閉カバー
をこの開扉位置でロック状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧シ
ョベルを示す正面図である。
【図2】エンジン前カバー、ヒンジ部材、ボンネット、
ストッパ装置を示す要部拡大断面図である。
【図3】エンジン前カバー、ヒンジ部材、ボンネット等
を示す分解斜視図である。
【図4】ボンネットを閉扉位置に配置したときのヒンジ
部材、ストッパ装置等を示す要部拡大断面図である。
【図5】ボンネットを所定の開扉位置に配置したときの
ヒンジ部材、ストッパ装置等を示す要部拡大断面図であ
る。
【図6】ヒンジ部材とストッパ装置を分解した状態で示
す分解斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に適用されるエンジ
ン駆動式圧縮機を示す正面図である。
【図8】エンジン駆動式圧縮機をサイドカバーを分解し
た状態で示す分解斜視図である。
【図9】サイドカバーを閉扉位置に配置したときのヒン
ジ部材、ストッパ装置等を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明の変形例を示す図3と同様位置からみ
た分解斜視図である。
【符号の説明】
4 旋回フレーム 6,35 エンジン 8,38 外装カバー装置 9 エンジン前カバー(カバー支持体) 10,13,44,47 ヒンジ部材 11,14,45,48 固定板(固定部) 12,16,46,50 可動板(可動部) 15,49 ピン 17,33 ボンネット(開閉カバー) 17D,51D ナット部材 18,52 取付ボルト 19,54 ストッパ装置 20,55 支持ピン 21,56 ストッパ部材 21B,56B ピンガイド溝 21B1 ,56B1 径方向溝部 21B2 ,56B2 周方向溝部 23,58 係合ピン 24,59 ロック解除操作部 25,60 ねじりコイルばね(ばね部材) 31 フレーム 39 フロントカバー(カバー支持体) 40 リヤカバー(カバー支持体) 43 トップカバー(カバー支持体) 51,53 サイドカバー(開閉カバー) 71 カバー支持体 72 エンジン前カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 誠 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 阿部 行成 新潟県燕市花見299−2 Fターム(参考) 2D015 CA03 3D004 AA03 AA13 BA04 CA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースをなすフレーム上に設けられたカ
    バー支持体と、固定部と該固定部に回動可能に軸支され
    た可動部とからなり前記固定部がカバー支持体に取付け
    られたヒンジ部材と、該ヒンジ部材の可動部に取付けら
    れ前記フレーム上に搭載されたエンジンを覆う開閉カバ
    ーと、前記ヒンジ部材に設けられ該開閉カバーを上向き
    に開扉したときに開閉カバーを所定の開扉位置で保持す
    るストッパ手段とを備えてなるエンジン搭載機器の外装
    カバー装置において、 前記ストッパ手段は、前記ヒンジ部材の固定部に取付け
    られた支持ピンと、該支持ピンに回動可能に設けられピ
    ンガイド溝を有するストッパ部材と、該ストッパ部材の
    ピンガイド溝に係合した状態で前記ヒンジ部材の可動部
    に設けられ、前記開閉カバーを所定の開扉位置まで開扉
    したときに前記ピンガイド溝に案内されて前記開閉カバ
    ーを開扉位置にロックする係合ピンと、前記開閉カバー
    が開扉位置にロックされた状態から前記係合ピンを前記
    ピンガイド溝に沿って移動させて前記開閉カバーのロッ
    クを解除すべく、前記ストッパ部材を回動操作するロッ
    ク解除操作部とによって構成したことを特徴とするエン
    ジン搭載機器の外装カバー装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材と前記ヒンジ部材の固
    定部との間にはばね部材を設け、該ばね部材は前記開閉
    カバーが所定の開扉位置まで開扉されたときに前記係合
    ピンがストッパ部材のピンガイド溝内でロック状態とな
    るように該ストッパ部材を付勢する構成としてなる請求
    項1に記載のエンジン搭載機器の外装カバー装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉カバーは樹脂材料を用いた樹脂
    製開閉カバーとし、該樹脂製開閉カバーには前記ヒンジ
    部材の可動部に固定するためのボルトが螺着されるねじ
    穴を有するナット部材を埋設してなる請求項1または2
    に記載のエンジン搭載機器の外装カバー装置。
  4. 【請求項4】 前記ピンガイド溝は、ほぼ径方向に延び
    前記開閉カバーが開閉動作するときに前記係合ピンが移
    動する径方向溝部と、該径方向溝部の外周端側から周方
    向に延び前記係合ピンが係合することによってロック状
    態となる周方向溝部とによって構成してなる請求項1,
    2または3に記載のエンジン搭載機器の外装カバー装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1773028B (zh) * 2004-11-10 2010-04-28 日立建机株式会社 工程建筑机械的门开关装置
JP2011024519A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 乗用型田植機
CN104709363A (zh) * 2014-12-31 2015-06-17 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种上翻式充电口结构总成

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