JP2001040703A - 油圧ショベル - Google Patents

油圧ショベル

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JP2001040703A
JP2001040703A JP11216529A JP21652999A JP2001040703A JP 2001040703 A JP2001040703 A JP 2001040703A JP 11216529 A JP11216529 A JP 11216529A JP 21652999 A JP21652999 A JP 21652999A JP 2001040703 A JP2001040703 A JP 2001040703A
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cover
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excavator
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Shigeki Morishita
茂樹 森下
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Komatsu Zenoah Co
Komatsu Ltd
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Komatsu Zenoah Co
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ショベルにおいて、開閉が容易で、しか
も複雑な構造を必要としないカバーを提供する。 【解決手段】 下部走行体2上に旋回自在に搭載された
上部旋回体1を備え、この上部旋回体1上に、エンジン
を含む機器を覆うカバー3を設けた油圧ショベルにおい
て、カバー3の後部にその内部を観察可能な開口部10
を設け、この開口部10を、脱着自在かつ下部に設けた
ヒンジ9によって左右方向の軸回りに回動自在としたフ
ード8で覆い、前記ヒンジ9に、フード8を開いた際に
水平に保持するストッパ31を設けるとともに、フード
8の裏面に工具を保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルに関
し、詳細にはその外装のカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平9−14406
6号公報に開示されている小型の油圧ショベル(前記公
報の記載ではバックホー)が知られている。図6は、同
公報に開示された油圧ショベルの側面図を表しており、
以下同図に基づいて従来技術を説明する。同図におい
て、油圧ショベルは主に、下部走行体2(前記公報の記
載では走行装置)と上部旋回体1(前記公報の記載では
旋回機体)と掘削装置5とから構成されている。下部走
行体2は、車幅方向左右一対に配置された例えばゴム製
の履帯4,4を、互いに独立に駆動する履帯式走行装置
を備えている。下部走行体2の上部には、図示しないモ
ータによって360度旋回自在な上部旋回体1が搭載さ
れている。この上部旋回体1の前部には、掘削用のバケ
ット6を備えた掘削装置5が設置されている。
【0003】上部旋回体1の上部には、エンジン、ラジ
エータ、油圧ポンプ、燃料タンク等の機器(図示せず)
が搭載されており、これらの機器は上部旋回体1に取着
されたカバー3に覆われている。カバー3上には、作業
員が着座する運転席7が配置されている。カバー3は、
後部の下部が左右方向の軸回りに回動自在に取着されて
いる。そして、同図に二点鎖線で示すように、後方側に
運転席7と一体に回動させて内部を点検し、エアクリー
ナのフィルタの交換や、エンジンオイルやラジエータ冷
却水の補充等のメンテナンスを行なえるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−144066号公報に開示された従来技術に
は、次に述べるような問題がある。エンジンオイルやラ
ジエータ冷却水等の点検は、油圧ショベルの状態を良好
に保つために日常的に行なわなければならず、毎日のよ
うにカバー3を開ける必要がある。しかしながら、従来
技術によれば、カバー3は運転席7と一体になっている
ために重量が大きく、このようなカバー3を車体の後方
に回動させる作業には大きな労力を必要とし、作業員の
負担が大きい。
【0005】また、同図に示すように、運転席7と一体
になったカバー3は体積が大きく、カバー3を回動して
後方に倒した状態では、作業員はその後方からカバー3
内部を観察したり、その内部に手を入れたりすることは
困難である。従って、点検の際には、車体の左右側方か
ら覗き込むようにしてカバー3内部を観察しなければな
らず、作業員の姿勢が不自然になって負担が大きい。さ
らに、車体の片側から覗き込むのみでは、すべての点検
を行なうことが難しいために、片側から覗き込んだ後に
他側から覗き込むようにしなければならず、点検に手間
がかかるという問題がある。
【0006】また、このような問題点に鑑み、図7に示
すようにカバー3の後部の一部を上方に回動自在なフー
ド8とし、このフード8を開閉して点検を行なうような
技術も知られている。このような従来技術によれば、フ
ード8の上部に回動のための図示しないヒンジを設け
て、同図に二点鎖線で示すようにフード8を上方へ撥ね
上げて開くようにしている。しかしながらこのような技
術においては、開いたフード8が落ちてくるのを防ぐた
めのエアシリンダ33等の落下防止機構が必要となり、
構造が複雑化する。また、点検時にこのような落下防止
機構が作業の邪魔になることが多い。さらに、小型の油
圧ショベルにおいては、フード8を上方に撥ね上げる
と、作業員がカバー3の内部を覗き込む際にフード8が
邪魔になって内部が見えない。そのため、上体を大きく
かがめて覗き込まなければならず、無理な姿勢をとるた
めに苦痛であるとともに、点検の作業性がよくないとい
う問題もある。
【0007】また、フード8を横開き又は観音開きとし
て、カバー3の内部を覗くような技術も知られている。
しかしながら、フード8を横開きに回動自在とするため
には、図示しないヒンジを、フード8の左右いずれか又
は両側の端部に、ヒンジの回転軸が地面に略垂直となる
ように設ける必要がある。その結果、フード8の自重に
よって、ヒンジの回転軸に回転軸を曲げようとする力が
かかり、回転軸が歪むことがある。これを避けるため
に、ヒンジ9が大型化し、油圧ショベルの大型化に繋が
る。また、横方向に開いたフード8が風等によって閉じ
るのを防止するため、フード8を開いた状態に保持する
ためのロック機構が必要となる。そのために、カバー3
の構造が複雑化する。
【0008】さらに、フード8を回動自在とせずに、カ
バー3にボルト等で固定して脱着自在としたものもある
が、このような場合には、1人がボルトを取り外してい
る間に、1人がフード8が落ちないようにその重量を支
える必要があり、余分な作業時間を必要とする。また、
フード8を置く場所を油圧ショベル上に別途設けるか、
又は地面に置かなければならない。前者の場合はその置
き場所のために油圧ショベルが大型化し、また後者の場
合は、フード8が汚れて油圧ショベルの外観が劣化する
という問題がある。
【0009】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、油圧ショベルにおいて、開閉が容易で、し
かも複雑な構造を必要としないカバーを提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、下部走行体上に旋回
自在に搭載された上部旋回体を備え、この上部旋回体上
に、内部のエンジンを含む機器を覆うカバーを設けた油
圧ショベルにおいて、カバーの後部にその内部を観察可
能な開口部を設け、この開口部を、下部に設けたヒンジ
によって左右方向の軸回りに回動自在としたフードで覆
っている。
【0011】第1発明によれば、エンジン等の機器を覆
うカバーの後部に開口部を設け、これをヒンジによって
下部を中心として下方向に回動して開くフードで覆って
いる。これにより、軽量なフードのみを開くことで、カ
バーの内部を点検することが可能となり、カバー全体を
開くのに比べて作業員の負荷が軽減される。また、フー
ドを下方向に開くと、フードは開いた状態でヒンジに支
持され、自重によって所定位置に保持されるので、作業
中にフードが落下したり開閉したりすることがなく、作
業員の点検の邪魔になることがない。また、従来技術に
おける、上方に撥ね上げるフードに必要な落下防止機構
や、横方向に開くフードに必要な開状態を保持するロッ
ク機構が不要となり、フードの構成が簡単になる。ま
た、小型の油圧ショベルにおいては、開口部は作業員の
胸から腰の高さ近傍に位置するので、フードを下方向に
開くことにより、作業員が身体を大きく屈めたり伸び上
がったりせずに自然な姿勢でカバー内部を覗き込むこと
が可能となり、点検作業が楽になる。
【0012】また、第2発明は、第1発明記載の油圧シ
ョベルにおいて、前記フードが脱着自在である。
【0013】第2発明によれば、下方向に開くフードを
脱着自在としている。修理等の複雑な作業を行なう際に
は、フードを取り外すことによって、作業員がカバー内
部に、より接近できるので作業が容易になる。そして、
フードが下方向に開くため、作業員の胸の高さかそれよ
りも下方に保持されているので、フードが上方に保持さ
れている場合やフードが保持されず脱着する場合に比較
して、フードを脱着する際にフードを保持しやすく、脱
着の作業が容易である。
【0014】また、第3発明は第1発明記載の油圧ショ
ベルにおいて、前記ヒンジに、フードを開いた際に略水
平に保持するストッパを設けている。
【0015】第3発明によれば、フードを回動するヒン
ジにストッパを設けて、フードを略水平に保持してい
る。これにより、フードが自重によって安定に保持され
て点検作業中に動くことがなく、作業員がフードの落下
や開閉等を気にせずに作業を行なえる。しかも、ヒンジ
にストッパを設けるだけでフードが安定に保持されるの
で、構造が簡単である。また、ストッパがヒンジに設け
られているので、作業員の視界を遮ったり、点検時に作
業の邪魔になることがない。また、これによってフード
を略水平に保持できるので、フード上に点検中にリザー
ブタンクの蓋等の部品を置いておくことができ、このよ
うな小部品の紛失や地面に置くことによる汚れを避ける
ことが可能となる。さらに、フードを開いて略水平に保
持した際に、例えば小型の油圧ショベルにおいてはフー
ドの前後方向の寸法が短いので、作業員の手がカバー内
部に届き、点検をする邪魔にならない。
【0016】また、第4発明は第3発明記載の油圧ショ
ベルにおいて、フードの裏面に工具を保持している。
【0017】第4発明によれば、下方向に開いて略水平
方向に保持されるフードの裏面に、メンテナンス用の工
具を保持している。これにより、点検の際に工具が近く
にあるので、点検がやりやすくなる。しかも、フードを
下方向に開いて略水平に保持しているので、開状態でフ
ードの裏面が上を向き、工具が落下することなく安定に
搭載された状態で工具の取り外しを行なえる。従って、
フードを撥ね上げたり横方向に開く場合と異なり、取り
外す際に工具が落下する心配がなく、作業員が作業の際
に工具を取り出すのが容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
による実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態におい
て、前記従来技術の説明に使用した図と同一の要素には
同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0019】図1は、本実施形態による油圧ショベルの
側面図を示している。同図において、油圧ショベルは、
下部走行体2と、下部走行体2の上部に設けられた上部
旋回体1と、上部旋回体1の前部に設けられた掘削装置
5とを有している。以下、図1に矢印F(前)−R
(後)で示す油圧ショベルの走行方向を前後方向、この
前後方向に直交する車幅方向を左右方向と言い、左右方
向の左右は、油圧ショベルの後方から見た方向により決
定する。
【0020】下部走行体2は、図1に示すように、左右
一対に配置された例えばゴム製の履帯4,4を走行用モ
ータ11,11によって互いに独立に駆動する、履帯式
下部走行体を備えている。この履帯4,4は、図示しな
い油圧シリンダによって、左右方向に幅を拡大縮小自在
となっている。例えば、走行時には履帯幅を縮小するこ
とによって、狭隘な作業空間にも入り込めるようになっ
ており、掘削装置5を使用して作業を行なう際には履帯
幅を拡大して、掘削時の安定性を高めている。
【0021】下部走行体2の上部には、履帯4,4の前
後左右方向略中央の鉛直方向の回転軸34を中心とし
て、図示しないモータによって水平面内で360度旋回
自在な上部旋回体1が搭載されている。この上部旋回体
1の前部の略中央には、掘削用のバケット6を備えた掘
削装置5が設置されている。上部旋回体1の前部にはブ
ーム12の基端が上下方向に揺動自在に取着され、ブー
ムシリンダ13の伸縮によって揺動する。ブーム12の
先端には、アーム14の基端が揺動自在に取着され、ア
ームシリンダ15の伸縮によって前後方向に揺動する。
アーム14の先端には掘削用のバケット6が揺動自在に
接続され、バケットシリンダ17の伸縮によって揺動す
る。また、ブームの基端は、図示しないスイングシリン
ダの伸縮によって水平面内で左右方向に揺動自在となっ
ている。
【0022】上部旋回体1の後端部は、上部旋回体1が
旋回した際にその軌道が左右の履帯4,4の幅を越えな
いように、回転軸34を略中心とした略円弧状に構成さ
れている。即ち、本実施形態で説明している油圧ショベ
ルは、狭い作業現場で作業を行なうのに適した、後方小
旋回型と呼ばれるタイプの油圧ショベルである。上部旋
回体1の上部の前部には操作ボックス18が設けられ、
下部走行体2を操作する走行レバー19及び掘削装置5
を操作する操作レバー20が上方に突出している。ま
た、上部旋回体1の上部の後部にはカバー3が設置さ
れ、その内部には、エンジン、ラジエータ、油圧ポン
プ、燃料タンク、作動油タンク等の機器が収納されてい
る。カバー3上にはオペレータが着座する運転席7が搭
載され、その上方には、転倒時等に運転者を保護するキ
ャノピー35が設けられている。
【0023】図2に、油圧ショベルの背面図を示す。同
図において、カバー3の後部には開口部10が設けら
れ、この開口部10は、カバー3の一部を形成する開閉
自在な回転軸34を中心とした略円弧状のフード8によ
って覆われている。フードの表面上部にはフード8のロ
ックを解放するための押しボタン36が設けられ、その
下方には取手39が設けられている。また、フード8の
裏面下部には、フード8を回動させるヒンジ9が取着さ
れている。
【0024】図3に、フード8を開いた際の、フード8
の裏面及びカバー3の内部を示す。フード8を開く際に
は、カバー3の外側上部に配置された押しボタン36を
押す。すると、フード8裏面に配置されたロック金具3
7が回転して、開口部10近傍のカバー3の上部内面に
固定されたU字型金具38から外れ、フード8のロック
が外れる。ロックを外されたフード8は、フード8外面
の上部に備えられた取手39を手前に引くことにより、
フード8下部に備えられたヒンジ9を中心にして手前下
方へ開く。開いたフード8は、所定角度まで回動した
後、ヒンジ9に設けられた後述するストッパによって回
動を停止され、自重によって略水平に支えられて、風等
の外力により容易に動かないように保持される。このと
き、小型の油圧ショベルにおいては、開いたフード8は
作業員の胸から下の高さに、略水平に保持される。
【0025】カバー3の内部には、例えばリザーブタン
ク21やオイルゲージ22が収納されており、作業員は
日常点検時にこれらを点検して、ラジエータの水量や、
エンジンオイルの量及び色が正常であるか否かを判断す
る。そして、必要な場合にはラジエータ用の冷却水やエ
ンジンオイルを補充する。また、定期点検の際には、こ
の開口部10から、エアクリーナ23のフィルタやエン
ジンオイルのオイルフィルタ24を交換するようにして
いる。フード8の裏面には、スポンジ状で厚みのある消
音材25が貼りつけてある。この消音材25には、工具
の形状にくり抜いたくり抜き部16が設けられ、その内
部に図示しない固定具によって図示しない工具を保持し
ている。
【0026】図4に、ヒンジ9の詳細図を示す。ヒンジ
9は、ボルト41でフード8に固定されたフード側部材
26と、ボルト40で上部旋回体1に固定された上部旋
回体側部材29とから構成されている。フード側部材2
6は、フード8の回転軸となるピン27を有し、上部旋
回体側部材29はピン27を挿入する円筒形の孔28を
有している。そして、ピン27を孔28に挿入すること
によって、フード8をピン27の回りに回動自在に固定
している。ピン27の外周部の先端部近傍には、ピン2
7の直径方向にピン孔30が設けられている。フード8
をカバー3に固定したり回動させたりする際には、この
ピン孔30にスナップピン32の直線部を差し込んで、
ピン27が孔28から抜けてフード8が上部旋回体1か
ら外れないようにしている。また、ヒンジ9のフード側
部材26には、ピン27が設けられたヒンジ基部材27
Aからピン27側に突出し、かつピン27と離間したス
トッパ31が固着されている。図5に、ヒンジ9の側面
図を示す。同図において、フード8が閉じた状態を二点
鎖線、開いた状態を実線で示している。即ち、ストッパ
31が上部旋回体側部材29に当接することによってフ
ード8の回動角度を制限すると共に、フード8を略水平
で保持している。
【0027】また、ピン孔30からスナップピン32を
外してピン27を孔28から抜き、ヒンジ9を分割する
ことにより、フード8を脱着自在としている。即ち、フ
ード8がヒンジ9によって略水平に支えられた状態でこ
のスナップピン32をピン孔30から抜き、フード8を
図中左方向にスライドさせることにより、ヒンジ9を分
割してフード8を上部旋回体1から取り外すことができ
る。
【0028】以上説明したように本実施形態によれば、
油圧ショベルにおいて、上部旋回体1のエンジン等の機
器をカバーするカバー3の後部に開口部10を設け、こ
の開口部10を、下部の左右方向の水平軸の回りに回動
して下方向に開閉自在なフード8で覆っている。このよ
うに、カバー3の後部に設けた開口部10をフード8で
覆うことによって、軽量なフード8を開閉するだけでカ
バー3の内部を点検可能であり、点検の際に多くの人手
を必要とせず、点検作業の負荷が軽くなる。しかも、フ
ード8を下方向に開いているので、フード8は開いた状
態でヒンジ部材26,29同士の当接によって、自重で
保持される。従って、フード8の落下を防止したりフー
ド8を開いた状態に固定したりするための機構が、ヒン
ジ9に設けられたストッパ31のみで実現され、カバー
3の構造が簡略化できる。また、エアシリンダ33等の
機構がないために、点検時にこのような機構が作業員の
邪魔になることがなく、作業性が良好となる。
【0029】また、フード8の裏面に、工具を保持して
いる。フード8を下方向に開くと、フード8が水平方向
に保持されて裏面が上を向くので、工具が安定に保持さ
れ、この状態で取り外しを行なえる。従って、従来技術
の如くフード8を撥ね上げたり横方向に開く場合と異な
り、取り外す際に工具が落下する心配がなく、作業員が
作業の際に工具を取り出すのが容易となる。そして、点
検の際に工具が近くにあるので、点検がやりやすくな
る。
【0030】また、下方向に開くフード8を脱着自在と
している。修理等の複雑な作業を行なう際には、フード
8を取り外すことによって、作業員がカバー3内部によ
り接近できるので、作業が容易になる。また、脱着の際
には、フード8は下方向に開いた状態で自重によって保
持されているので、フード8の重量を保持するための人
手を別途必要とせず、脱着の作業が容易である。また、
フード8を脱着自在としているので、エンジンのメンテ
ナンスなどの複雑な修理を行なう際には、フード8を外
すことによって作業員がカバー3の内部により接近でき
る。従って、より細かな作業や複雑な作業を容易に行な
うことができる。或いは、フード8にストッパ31を設
けないようにして、フード8を開いたときに、フード8
が油圧ショベルの上部旋回体1の後部に略鉛直にぶら下
がるようにしてもよい。このようにすれば、作業員はフ
ード8を取り外す手間を要することなくカバー3の内部
に接近することが可能であり、メンテナンスがさらに容
易となる。
【0031】尚、本発明は、後方小旋回型や全小旋回型
と称される、小型の油圧ショベルに対して特に有効であ
る。小型の油圧ショベルにおいては、カバー3の開口部
10の下端が、作業員の胸のあたりか、それよりも下方
にくる。そのため、フード8を下方向に開いた際にフー
ド8が略水平に保持されていても、油圧ショベル後方に
立った作業員が視界を遮られることがない。従って、作
業員が立ったままの状態か、又はわずかに上体を屈める
といった姿勢で、カバー3の内部を覗き込むことが可能
である。即ち、作業員が無理な姿勢をする必要がなく、
作業の負担が低減される。しかも、小型の油圧ショベル
においてはフード8の大きさもさほど大きいものではな
く、フード8を略水平に保持したときに車体の後方に立
った作業員がカバー3の内部を覗き込む際に、フード8
が邪魔になることはない。
【0032】尚、以上の実施形態では、上部旋回体1の
後部の回転半径が履帯幅を越えないような後方小旋回型
の油圧ショベルを例にとって説明したが、これに限られ
るものではない。即ち、上部旋回体1の回転半径が履帯
幅を越えたとしても、小型の油圧ショベル全般に対して
有効である。また、実施形態では履帯式走行装置を備え
た油圧ショベルを例に取って説明したが、これに限られ
るものではなく、例えば車輪で走行する油圧ショベル等
に対しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態による油圧ショベルの側面図。
【図2】油圧ショベルの背面図。
【図3】カバーの背面図。
【図4】ヒンジの詳細図。
【図5】ヒンジの側面図。
【図6】従来技術による油圧ショベルの側面図。
【図7】カバーの後部斜視図。
【符号の説明】
1:上部旋回体、2:下部走行体、3:カバー、4:履
帯、5:掘削装置、6:バケット、7:運転席、8:フ
ード、9:ヒンジ、10:開口部、11:走行用モー
タ、12:ブーム、13:ブームシリンダ、14:アー
ム、15:アームシリンダ、16:くり抜き部、17:
バケットシリンダ、18:操作ボックス、19:走行レ
バー、20:操作レバー、21:リザーブタンク、2
2:オイルゲージ、23:エアクリーナ、24:オイル
フィルタ、25:消音材、26:フード側部材、27:
ピン、28:孔、29:上部旋回体側部材、30:ピン
孔、31:ストッパ、32:スナップピン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体(2)上に旋回自在に搭載され
    た上部旋回体(1)を備え、 この上部旋回体(1)上に、エンジンを含む機器を覆うカ
    バー(3)を設けた油圧ショベルにおいて、 カバー(3)の後部にその内部を観察可能な開口部(10)を
    設け、この開口部(10)を、下部に設けたヒンジ(9)によ
    って左右方向の軸回りに回動自在としたフード(8)で覆
    うことを特徴とする油圧ショベル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧ショベルにおいて、 前記フード(8)が脱着自在であることを特徴とする油圧
    ショベル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧ショベルにおいて、 前記ヒンジ(9)に、フード(8)を開いた際に水平に保持す
    るストッパ(31)を設けたことを特徴とする油圧ショベ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の油圧ショベルにおいて、 フード(8)の裏面に工具を保持したことを特徴とする油
    圧ショベル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057245A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械用キャブ
JP2008196150A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

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