JP2009214776A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性バランスを最適化するとともに、高強度化、軽量化する。
【解決手段】自動二輪車10は、パワーユニット33を搭載した車体フレーム11に揺動自在にリアフォーク21を設け、このリアフォーク21の後端部21bに後輪35を設け、この後輪35の側方に設けたギアケース54とパワーユニット33の出力軸55との間にドライブシャフト56を設け、パワーユニット33の出力をドライブシャフト56及びギアケース54を介して後輪35に伝達する自動二輪車10において、リアフォーク21は、後輪35の側方に延出し、ドライブシャフト56が通されるアーム111を備え、そのアーム111は、基部111aを閉断面の筒状にするとともに、後部111bをドライブシャフト56が貫通する開放断面とし、基部111aの後端300に肉厚部114を設けた構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドライブシャフトを備えた自動二輪車に関する。
一般に、パワーユニットを搭載した車体フレームに揺動自在にリアフォークを設け、このリアフォークの後端部に後輪を設け、この後輪の側方に設けたギアケースとパワーユニットの出力軸との間にドライブシャフトを設け、パワーユニットの出力をドライブシャフト及びギアケースを介して後輪に伝達する構成とした自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の自動二輪車では、リアフォークが左右一対のアームを備え、各アームは、閉断面の筒状としている。
特開2006−96274号公報
しかしながら、上記従来の構成では、一方のアームの内部にドライブシャフトを配置する場合に、一方のアームの断面を、他方のアームの断面より大きくする必要があり、この場合に、剛性のバランスを最適化しつつ、リアフォークの高強度化、軽量化を図らなければならない。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、剛性バランスを最適化するとともに、高強度化、軽量化したリアフォークを備える自動二輪車を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、パワーユニットを搭載した車体フレームに揺動自在にリアフォークを設け、このリアフォークの後端部に後輪を設け、この後輪の側方に設けたギアケースと前記パワーユニットの出力軸との間にドライブシャフトを設け、前記パワーユニットの出力を前記ドライブシャフト及び前記ギアケースを介して前記後輪に伝達する自動二輪車において、前記リアフォークは、前記後輪の側方に延出し、前記ドライブシャフトが通されるアームを備え、そのアームは、基部を閉断面の筒状にするとともに、後部を前記ドライブシャフトが貫通する開放断面とし、前記基部の後端に肉厚部を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、アームの基部を閉断面の筒状にするとともに後部を開放断面にしたことにより、剛性のバランスを最適化することができる。このことから操縦性を向上させることができる。さらに、アームの断面形状が閉断面から開放断面になる基部の後端に肉厚部を設け、他の部分の肉厚を薄くしたので、応力が集中する部分に強度を持たせることができるとともに、リアフォークを軽量化することができる。
また、本発明は、上記自動二輪車において、前記アームは、基部の閉断面を四角形とし、その角部の肉厚を最も厚くしたことが好ましい。
この構成によれば、アームの四角形断面における角部の肉厚を最も厚くし、他の部分の肉厚を薄くしたので、応力が集中する部分に強度を持たせることができるとともに、リアフォークを軽量化することができる。
また、本発明は、上記自動二輪車において、前記アームの後部は、その幅方向内側を開放し、その開放部に前記ギアケースを配置し、前記アームの内部に前記ドライブシャフトを通したことが好ましい。
この構成によれば、アームの内部にドライブシャフトを通すので、アームの断面を大きくする必要があるが、アームの後部に幅方向内側に開放する開放部を設けることにより、開放部にギアケースを配置することができるとともに、剛性のバランスを最適化し、リアフォークを軽量化することができる。
本発明によれば、アームの基部を閉断面の筒状にするとともに後部を開放断面にしたことにより、剛性のバランスを最適化することができる。このことから操縦性を向上させることができる。さらに、アームの断面形状が閉断面から開放断面になる基部の後端に肉厚部を設け、他の部分の肉厚を薄くしたので、応力が集中する部分に強度を持たせることができるとともに、リアフォークを軽量化することができる。
また、アームの四角形断面における角部の肉厚を最も厚くし、他の部分の肉厚を薄くしたので、応力が集中する部分に強度を持たせることができるとともに、リアフォークを軽量化することができる。
また、アームの内部にドライブシャフトを通すので、アームの断面を大きくする必要があるが、アームの後部に幅方向内側に開放する開放部を設けることにより、開放部にギアケースを配置することができるとともに、剛性のバランスを最適化し、リアフォークを軽量化することができる。
次に、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。なお、以下の説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は車体に対してのものとする。
自動二輪車10の車体フレーム11は、車体前方に位置するヘッドパイプ13と、このヘッドパイプ13から後方に延びるメインフレーム14と、このメインフレーム14の後端部から後方に延びる左右一対のシートレール15と、ヘッドパイプ13から後方斜め下方に延びる左右一対のダウンフレーム16と、このダウンフレーム16の後端とシートレール15の後端を連結する左右一対のリアフレーム17とを備え、これらが側面視で略四辺形枠状に形成されている。
ヘッドパイプ13には、フロントフォーク28が回動自在に取り付けられ、このフロントフォーク28の下端に前輪29が回転自在に支持されている。また、フロントフォーク28の上部には、操舵用ハンドル31が取り付けられている。ヘッドパイプ13の前方には、ヘッドライト48が設けられている。ヘッドパイプ13の下部には、車体フレーム11を補強するガゼット部材52が設けられている。
メインフレーム14、ダウンフレーム16及びリアフレーム17とで囲まれた空間には、エンジン(パワーユニット)33が配置されている。エンジン33は、クランクケース41と、このクランクケース41から立ち上げた2つのシリンダ部42F、42Rを備えるV型2気筒のエンジンである。なお、燃料供給装置、排気管、及び消音器等については図示を省略している。
リアフレーム17の上下方向の中間部には、ピボット軸19が回動自在に設けられていおり、このピボット軸19には、リアフォーク21が上下方向に揺動自在に取り付けられている。このリアフォーク21は、リアフォーク21の前部22とメインフレーム14の後部23を連結するリアクッションユニット25によって、衝撃が吸収されるようになっている。リアフォーク21の後端部21bには、後輪35が後輪車軸36を介して回転自在に支持されている。後輪車軸36とエンジン33との間には、シャフトドライブ装置40が配置されており、エンジン33からの回転動力がシャフトドライブ装置40を介して後輪35へと伝達される。
メインフレーム14の上部には、エンジン33の上方を覆うようにして燃料タンク45が搭載されている。この燃料タンク45の後方には、運転者シート46が位置し、該運転者シート46はシートレール15に支持されている。
図2は、自動二輪車10の後方左側面図である。
自動二輪車10は、後輪35の側方に設けられたギアケース54と、このギアケース54とエンジン33の出力軸55との間に設けられたドライブシャフト56とを備え、エンジン33の出力をドライブシャフト56及びギアケース54を介して後輪35に伝達するようにしたものである。
ギアケース54は、リアフォーク21の後端部21bに設けられている後輪車軸36に支持されるとともに、ギアケース54の外周部54gとリアフォーク21とを連結するトルクロッド57により、ギアケース54が回転しないよう回り止めが施されている。
また、シートレール15の後端部には、後方に延びる後部フレーム61が設けられ、この後部フレーム61に後輪35の上方を覆うリアフェンダ47や同乗者シート62などが取り付けられている。リアフェンダ47の後端部には、テールライト49及び左右一対のリアウィンカー51が取り付けられている。メインフレーム14の後部にはブラケット63が設けられ、このブラケット63には、リアクッションユニット25の上端部25tが保持されている。
図3は、シャフトドライブ装置40及びその周辺部の水平断面を示す平面図である。
シャフトドライブ装置40は、エンジン33(図1)の出力軸55にユニバーサルジョイント65を介して取り付けられるドライブシャフト56と、このドライブシャフト56の後端部56bに取り付けられるドライブギア67と、このドライブギア67に噛み合い、駆動力の方向を変換するファイナルドリブンギア68と、ドライブギア67及びファイナルドリブンギア68を収納するギアケース54とを備えるとともに、リアフォーク21に支持されている。
駆動側のドライブギア67は、ギアケース54の内側でベアリング97を介して回転自在に支持されるとともに、後輪車軸36上に設けられた従動側のファイナルドリブンギア68と噛み合っている。このファイナルドリブンギア68は、スリーブ73に圧入されており、このスリーブ73は、後輪車軸36上にベアリング94、96を介して回転自在に支持されている。スリーブ73には、ダンパ押さえ74が取り付けられ、このダンパ押さえ74は、後輪車軸36上にベアリング93を介して回転自在に支持されるとともに、スリーブ73と一体で回転する。ダンパ押さえ74には、ボルト77を介して緩衝装置としてのダンパ部材75が取り付けられている。このダンパ部材75は、ドライブシャフト56のトルクを、ハブ76を介して後輪35に伝達するとともに、トルクの変動によるショックを和らげている。
ハブ76は、後輪車軸36上にベアリング91、92を介して回転自在に支持されている。後輪車軸36は、ナット109によってリアフォーク21に固定されている。後輪車軸36の外周には、スペーサ71を介して軸受72が配置されている。この軸受72と別の軸受95とによって、ギアケース54が支持されている。
このような構成により、エンジン33から出力軸55へ伝達された駆動力は、ユニバーサルジョイント65を介してドライブシャフト56へ伝達され、さらに、ドライブギア67からファイナルドリブンギア68へ伝達される。ファイナルドリブンギア68に加わった駆動力は、スリーブ73、ダンパ押さえ74、ダンパ部材75、ハブ76の順に伝達され、後輪35を駆動する。
ギアケース54は、本体部81と、この本体部81を車体の内側から外側に向けて覆う蓋部82とを備えている。本体部81に蓋部82を合わせ、これらは締結部材83で固定されている。ギアケース54の内部には、ギア室84が形成され、このギア室84には、ドライブギア67と、このドライブギア67に噛み合うファイナルドリブンギア68とが配置されている。
ギア室84は、シール部材101〜105が配置されて密封されている。また、ギア室84は、オイル注入穴85を備え、このオイル注入穴85から適量の潤滑オイルが注入される。オイル注入穴85は、通常、キャップ86で塞がれている。
蓋部82には、その内側からダストガードプレートとしてのリング部材88が取り付けられている。このリング部材88には、ギア室84と大気を連通するブリーザチューブ89が取り付けられている。なお、107はディスクブレーキユニット、108はディスクブレーキ板である。
図4は、リアフォーク21の平面図であり、図5は、図4におけるVI−VI断面図であり、図6は、図4におけるVII−VII断面図であり、図7は、図4におけるVIII−VIII断面図であり、図8は、図3におけるリアフォーク21をX方向から見て示す図である。
リアフォーク21は、軽合金等の材料を用いて、鋳造等の製法にて製造される。このリアフォーク21は、後輪35の左側に延出する左アーム111と、後輪35の右側に延出する右アーム112と、左アーム111と右アーム112とを連結するクロスメンバ113とを備えている。
クロスメンバ113は、車幅方向に長く配置されるとともに、リアフォーク21の前端部21aを構成している。クロスメンバ113の前端部には、ピボット軸19(図1)を通すピボットパイプ131が取り付けられている。クロスメンバ113の車幅方向の中央部には、車体上方に延びる前部22が一体に設けられ、この前部22にリアクッションユニット25(図1)が支持されている。
右アーム112は、左アーム111の幅よりも小さい外形を有する閉断面の角筒状に形成されている。この右アーム112は、クロスメンバ113側に溶接201により取り付けられる角パイプ112aと、この基部111aの後方に溶接202により取り付けられる中実部材112bとを備えている。
左アーム111は、鋳造にてクロスメンバ113と一体に形成されている。
左アーム111は、前後方向が開口され、左アーム111の内部には、図3に示すように、ドライブシャフト56が前後方向に挿通されている。左アーム111は、クロスメンバ113側に位置する基部111aと、この基部111aの後方に一体に設けられる後部111bとを備えている。
基部111aは、後輪35のハブ76外周の外側に位置するとともに、閉断面の角筒状に形成され、基部111aの前端に設けられる開口部111cは円形に形成される。基部111aには、後輪35のハブ76の外周相当位置で、後部111bが連続し、後部111bは、長手方向の全域に、幅方向内側を開放する開放部111dを備えている。
後部111bは、その形状が長手方向で一様ではなく、前方部111f、中間部111e、後方部111gを備えている。
前方部111fの断面は、図5に示すように、幅方向内側を開放するコ字状に形成され、後部111bの中では幅W1が最大に形成されている。中間部111eの断面は、図6に示すように、幅方向内側を開放するコ字状に形成されるとともに、開放側の端部111hが上下方向に膨らんだ状態に形成されている。中間部111eの幅W2は、前方部111fの幅W1よりも小さく形成されている。後方部111gの断面は、図7に示すように、幅方向内側を開放する細長いコ字状に形成され、後方部111gの幅W3は、中間部111eの幅W2よりも小さく形成されている。後部111bの開放部111dに、ギアケース54(図3)が配置されている。
基部111aの後端300の内側には、図3に示すように、後端300から後部111bに跨って補強用の肉厚部114が設けられている。すなわち、基部111aの後端300は、図8に示すように、閉断面を四角形としており、後端300の内側には、肉厚部114が上下対称に設けられている。
肉厚部114は、後端300の上下の角部300a,300bに対応する部位が最も肉厚部114aであり、後端300の上下の辺300c、300dに向けて表面が湾曲しつつ徐々に薄肉部114b,114cになる。
この薄肉部114b,114cは、図4に示すように、前方部111fの上下の辺111j,111kに延出している。
図9は、リアフォーク21の左側面図である。
クロスメンバ113の下面には、トルクロッド57(図2)を支持するトルクロッド支持部110が一体に設けられている。
本実施の形態によれば、左アーム111は、ドライブシャフト56が挿通されるため、右アーム112に比べ、その断面が大きくなる。したがって、外形の大きい左アーム111を閉断面とした場合には、リアフォーク21の剛性が高くなり過ぎてしまう。本実施の形態のリアフォーク21は、左アーム111の基部111aを閉断面の筒状にするとともに、後部111bを開放断面にしたことにより、後方に向けてリアフォーク21の剛性を滑らかに低下させることができる。
また、後部111bに幅方向内側を開放する開放部111dを設けることにより、開放部111dにギアケース54を配置することが可能になる。
さらに、この開放部111dは、閉断面から幅方向内側だけを開放することにより形成されるので、左アーム111の構造を複雑にすることなく、左アーム111及びクロスメンバ113を鋳造にて一体で形成することが容易になる。
本実施の形態のリアフォーク21は、基部111aの後端300に肉厚部114を設けたので、左アーム111の強度を高めることができ、閉断面から開放断面に変わる後端300での応力の集中を抑えられる。
応力集中部に肉厚部114を設けることで、他の部分の肉厚を薄くすることができ、リアフォーク21の軽量化が可能になる。肉厚部114は、左アーム111の内部を通るドライブシャフト56を避けるように、幅方向内側の上下一対の角部300a,300bに滑らかな円弧状に形成される。したがって、左アーム111やドライブシャフト56の配置や構造を変更する必要がない。
また、ギアケース54は、リアフォーク21の後端部21bに設けられている後輪車軸36に支持されるとともに、ギアケース54の外周部54gとリアフォーク21の前端部21aとを連結するトルクロッド57で回り止めが施されている。これにより、リアフォーク21の中間部にギアケース54を固定するボルト等が表出しないため、外観性を向上することが可能になる。
さらに、動力伝達時にギアケース54を回転させようとする力を、リアフォーク21の前端部21aで受けることができるので、左アーム111の強度を高める必要がない。このため、左アーム111の肉厚を薄くできるので、その結果、リアフォーク21を軽量化することが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態では、左アーム111の基部111aを閉断面の筒状にするとともに後部111bを開放断面にしたことにより、剛性のバランスを最適化できる。このことから操縦性を向上させることができる。また、左アーム111の断面形状が閉断面から開放断面になる基部111aの後端300に肉厚部114を設けることにより、左アーム111の四角形断面における角部300a,300bの肉厚を最も厚くし、他の部分の肉厚を薄くしたので、応力が集中する部分に強度を持たせることができるとともに、リアフォーク21を軽量化できる。
また、本実施の形態によれば、左アーム111の内部にドライブシャフト56を通すので、左アーム111の断面を大きくする必要があるが、左アーム111の後部111bに幅方向内側に開放する開放部111dを設けることにより、開放部111dにギアケース54を配置することができるとともに、剛性のバランスを最適化できる。
上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、後輪35の左側にドライブシャフト56及びギアケース54を配置し、ドライブシャフト56を左アーム111に通し、左アーム111を上記構成としたが、後輪35の右側にドライブシャフト56及びギアケース54を配置し、ドライブシャフト56を右アーム112に通してもよい。この場合、右アーム112を上記実施の形態に基づく構成とすればよい。
また、上記実施の形態では、リアフォークが後端部で、いわゆる両持ちで後輪を支持する構成としたが、リアフォークが後端部で、後輪をいわゆる片持ち支持する構成であってもよい。この場合、リアフォークは、クロスメンバから車輪の一方の側に延出する単一のアームを有し、このアームの内部にエンジンの出力軸に連結したドライブシャフトが車体後方に挿通される構成とすればよい。
ドライブシャフトは、アームの後部の一側方に設けられたギアケースを介して後輪に連結される。後輪は、アームの後端部で後輪車軸により片持ち支持される。そして、この単一のアームは、前述した左アーム111と略同一に形成される構成とすればよい。この構成により、この片持ちのリアフォークは、上述した両持ちのリアフォーク21と同じ効果を得ることができる。
すなわち、片持ちのリアフォークは、アームの基部を閉断面の筒状にするとともに後部を開放断面にしたことにより、後方に向けて滑らかに剛性を低下させることができる。また、後部に幅方向内側を開放する開放部を設けることにより、開放部にギアケースを配置することが可能になる。
さらに、この開放部は、閉断面から幅方向内側だけを開放することにより形成されるので、アームの構造を複雑にすることなく、アーム及びクロスメンバを鋳造にて一体で形成することが容易になる。
また、片持ちのリアフォークは、基部の後端に肉厚部を設けたので、アームの強度を高めることができ、閉断面から開放断面に変わる後端での応力の集中を抑えられる。応力集中部に肉厚部を設けることにより、他の部分の肉厚を薄くできるので、リアフォークを軽量化できる。
肉厚部は、アームの内部を通るドライブシャフトを避けるように、幅方向内側の上下一対の角部に滑らかな円弧状に形成されるため、アームやドライブシャフト等の配置や構造を変更する必要がない。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。 本発明に係る自動二輪車を示す後部左側面図である。 本発明に係るシャフトドライブ装置及びその周辺部の水平断面を示す平面図である。 本発明に係るリアフォークの平面図である。 図4におけるVI−VI断面図である。 図4におけるVII−VII断面図である。 図4におけるVIII−VIII断面図である。 図3におけるリアフォークをX方向から見て示す正面図である。 本発明に係るリアフォークの左側面図である。
符号の説明
10 自動二輪車
11 車体フレーム
21 リアフォーク
21b リアフォークの後端部
33 エンジン(パワーユニット)
35 後輪
36 後輪車軸
54 ギアケース
56 ドライブシャフト
111 左アーム(アーム)
111d 開放部
112 右アーム
113 クロスメンバ
114 肉厚部
300 後端
300a,300b 角部

Claims (3)

  1. パワーユニットを搭載した車体フレームに揺動自在にリアフォークを設け、このリアフォークの後端部に後輪を設け、この後輪の側方に設けたギアケースと前記パワーユニットの出力軸との間にドライブシャフトを設け、前記パワーユニットの出力を前記ドライブシャフト及び前記ギアケースを介して前記後輪に伝達する自動二輪車において、
    前記リアフォークは、前記後輪の側方に延出し、前記ドライブシャフトが通されるアームを備え、そのアームは、基部を閉断面の筒状にするとともに、後部を前記ドライブシャフトが貫通する開放断面とし、前記基部の後端に肉厚部を設けたことを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記アームは、基部の閉断面を四角形とし、その角部の肉厚を最も厚くしたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記アームの後部は、その幅方向内側を開放し、その開放部に前記ギアケースを配置し、前記アームの内部に前記ドライブシャフトを通したことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。
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