JP2005001509A - 鞍乗型車両におけるリヤサスペンション - Google Patents

鞍乗型車両におけるリヤサスペンション Download PDF

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Yasuhiro Suzuki
康弘 鈴木
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Abstract

【課題】車両の走行時、リヤサスペンションが有するリヤアームに与えられる大きい外力に対抗するよう、このリヤアームの強度を合理的に向上させ、また、車両におけるマスの集中をより向上させて、操縦性を向上させるようにする。
【解決手段】車両が、リヤアーム21と、リヤアーム21の後端部に支持されその各端部に左右後車輪6,6を支持する車軸25と、上端部が車体2に連結され、リヤアーム21に取り付けられた連結部29に下端部が連結される緩衝器31とを備える。リヤアーム21が上下方向で互いに離れて対面するよう位置する上、下板34,35と、車軸25の前方近傍の上、下板34,35の各部分を互いに結合する第1竪向き板45と、連結部29の前方近傍の上、下板34,35の各部分を互いに結合する第2竪向き板46と、連結部29の後方近傍の上、下板34,35の各部分を互いに結合する第3竪向き板47とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、リヤアームを備えた鞍乗型車両におけるリヤサスペンションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開2000−108975公報
【0004】
上記車両には、従来、上記特許文献1に示されるものがある。この特許文献1によれば、車両は、前後方向に延びその前端部が車体に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアームと、軸心が上記車体の幅方向に延びて上記リヤアームの後端部に支持されその各端部に左右後車輪を支持する車軸と、上端部が上記車体に連結され、上記リヤアームの長手方向の中途部に取り付けられた連結部に下端部が連結される緩衝器と、上記車体に支持されるエンジンと、上記リヤアームの外側方に配置されて上記後車輪とエンジンとを互いに連動連結させるチェーン巻掛機構とを備えている。
【0005】
また、上記リヤアームの前後方向の中途部には上下に貫通する大きい開口が成形されていて、この開口は、上記連結部の下方からその前方にわたり成形され、この開口の前部を上記緩衝器の長手方向の中途部が貫通している。
【0006】
上記車両が走行するとき、走行面から上記各後車輪に与えられる衝撃力は、上記各後車輪と共に上記リヤアームが上下に揺動することと、この揺動に連動して上記緩衝器がその軸方向に伸縮動作して緩衝作用を行うこととにより緩和され、車両への良好な乗り心地が得られることとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように、各後車輪が走行面から衝撃力を与えられながら車両が走行するとき、上記リヤアームに取り付けた上記連結部の近傍部分には大きい外力が与えられるが、上記特許文献1のリヤアームでは、上記連結部の下方からその前方にわたり上下に貫通する大きい開口が成形されているため、上記連結部の上記近傍部分では強度が不足しがちとなるおそれがある。
【0008】
また、上記開口は、リヤアームの前部寄りに成形されていることから、これとは逆にこのリヤアームの重心は後部に移りがちとなって、上記緩衝器やエンジンから後方に向かい離反しがちとなり、よって、車両におけるマスの集中が阻害されて、操縦性が低下するおそれを生じる。
【0009】
一方、車体の側面視で、上記リヤアームは単に直線的に延び、しかも、上記緩衝器の下端部は上記リヤアームから下方に突出しているため、上記した緩衝器の突出により、車両の地上高を十分には確保し難いおそれもある。
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、車両の走行時、リヤサスペンションが有するリヤアームに与えられる大きい外力に対抗するよう、このリヤアームの強度を合理的に向上させ、また、車両におけるマスの集中をより向上させて、操縦性を向上させるようにすることを課題とする。また、上記車両の地上高を十分に確保できるようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の鞍乗型車両におけるリヤサスペンションは、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0012】
請求項1の発明は、前後方向に延びその前端部が車体2に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアーム21と、軸心22が上記車体2の幅方向に延びて上記リヤアーム21の後端部に支持されその各端部に左右後車輪6,6を支持する車軸25と、上端部が上記車体2に連結され、上記リヤアーム21の長手方向の中途部に取り付けられた連結部29に下端部が連結される緩衝器31とを備え、上記リヤアーム21が上下方向で互いに離れて対面するよう位置する上、下板34,35を備えた鞍乗型車両において、
【0013】
上記リヤアーム21が、上記車軸25の前方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに結合する第1竪向き板45と、上記連結部29の前方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに結合する第2竪向き板46と、上記連結部29の後方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに結合する第3竪向き板47とを備えたものである。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、前後方向で、上記リヤアーム21の前端部と、上記第2竪向き板46との間に上記緩衝器31の長手方向の中途部を位置させたものである。
【0015】
請求項3の発明は、前後方向に延びその前端部が車体2に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアーム21と、軸心22が上記車体2の幅方向に延びて上記リヤアーム21の後端部に支持されその各端部に左右後車輪6,6を支持する車軸25と、上端部が上記車体2に連結され、上記リヤアーム21の長手方向の中途部に取り付けられた連結部29に下端部が連結される緩衝器31と、上記車体2に支持されるエンジン50と、上記リヤアーム21の外側方に配置されて上記後車輪6とエンジン50とを互いに連動連結させるチェーン巻掛機構53とを備えた鞍乗型車両において、
【0016】
上記車体2の左右各側面視で、それぞれ上記リヤアーム21をへの字形状に屈曲させ、このリヤアーム21の下面に上記連結部29を取り付けたものである。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1つの発明に加えて、上記リヤアーム21から一体的に突出し前後方向に長く延びるリブ27を設け、このリブ27の一部分で上記連結部29を構成し、車体2の側面視で、上記リブ27の少なくとも一部分を後車輪6と重ね合わせたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0019】
図2,3において、符号1は前、後各二輪の鞍乗型四輪車両で、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは上記車両1の前方に向かってのこの車両1の幅方向をいうものとする。
【0020】
上記車両1は、車体2と、この車体2の前部に左、右フロントサスペンション3により懸架される左右前車輪4,4と、上記車体2の後部にリヤサスペンション5により懸架される左、右後車輪6,6とを備え、上記各サスペンション3,5と、車輪4,6とによって、上記車体2が走行面7上に支持されている。
【0021】
上記車体2は、その骨格を構成して上記各サスペンション3,5により各車輪4,6を懸架する車体フレーム10と、この車体フレーム10の上部をその外側方から覆うサイドカバー11と、上記車体フレーム10の後上部に支持されるシート12とを備え、上記各前車輪4と互いに連動連結され、上記シート12に着座したライダーにより操向操作可能とされる操向装置14が設けられている。
【0022】
上記車体2の前上部の上面側には取付装置15により燃料タンク16が着脱可能に支持されている。また、上記燃料タンク16から供給される燃料の燃焼により、上記各後車輪6を走行駆動可能とさせる駆動装置17が設けられている。
【0023】
全図において、上記リヤサスペンション5は、上記車体フレーム10の後部かつシート12の下方に配置されて前後方向に延びその前端部が上記車体2の車体フレーム10に枢支軸20により枢支されこの枢支軸20を中心として後部側が上下に揺動可能とされるリヤアーム21と、軸心22が上記車体2の幅方向に延びて前後移動可能、かつ、上記リヤアーム21の後端部に締結手段23により締結可能となるよう支持される左右一対の軸受24,24と、上記軸心22回りに回転可能となるよう上記各軸受24を介し上記リヤアーム21の後端部に支承されその各端部に上記各後車輪6を支持する車軸25と、上記各軸受24の前後位置を調整可能とする位置調整手段26と、上記リヤアーム21の下面から一体的に突出し前後方向に長く延びる左右一対のリブ27,27とを備えている。
【0024】
また、上記リヤサスペンション5は、車体2の側面視(図1,2)で、前上方に延びその上端部が上記車体2に連結され、上記リヤアーム21の長手方向の中途部に一体的に取り付けられた連結部29にリンク機構30を介し下端部が連結される油圧シリンダ式の緩衝器31を備え、上記連結部29は上記各リブ27の前後方向の中途部である一部分で構成されている。上記リヤアーム21、各リブ27、連結部29、リンク機構30、および緩衝器31は、上記車両1の幅方向のほぼ中央線32上に配置されている。また、上記リンク機構30は上記車体フレーム10、連結部29、および緩衝器31の下端部に跨って設けられている。また、車体2の側面視(図1)で、各リブ27の少なくとも一部分である後部は上記後車輪6と重ね合わされ、つまり、上記各リブ27の後部は左、右後車輪6,6の間に配置されている。
【0025】
上記リヤアーム21は、アルミ鋳造製の一体中空品であり、上下方向で互いに離れて対面するよう位置する上、下板34,35を備え、これら各板34,35の前縁部には前方に向かって開くU字形状の切り欠き36が成形され、また、上記各板34,35の後部には上下に貫通する楕円形状の開口37が成形されている。
【0026】
また、上記リヤアーム21は、上記上、下板34,35の左右各前縁部にそれぞれ一体成形されて上記枢支軸20を内嵌させる左右ボス部39,39と、上記上、下板34,35の左右各外側縁部を互いに一体的に結合する左右側板40,40と、上記上、下板34,35の各後縁部を互いに一体的に結合する後板41と、上記各切り欠き36,36の各切り欠き縁部を互いに一体的に結合するU字形状板42と、上記各環形状板43,43の各開口縁部を互いに一体的に結合する環形状板43とを備えている。
【0027】
更に、上記リヤアーム21は、上記車軸25の前方近傍の上記上、下板34,35と各側板40の各部分を互いに一体的に結合する第1竪向き板45と、上記連結部29の前方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに一体的に結合する第2竪向き板46と、上記連結部29の後部近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに一体的に結合する第3竪向き板47とを備え、上記第1―3竪向き板45―47は、それぞれほぼ鉛直方向に延びている。
【0028】
上記第1竪向き板45の一部分は上記環形状板43の後部により構成され、上記第2竪向き板46は上記U字形状板42の後部により構成され、上記第3竪向き板47は上記環形状板43の前部により構成されている。前後方向で、上記枢支軸20およびリヤアーム21の前端部のボス部39と、上記第2竪向き板46との間に上記緩衝器31の長手方向の中途部(下部)が位置させられ、この緩衝器31の上記中途部は上記切り欠き36を貫通している。
【0029】
上記駆動装置17は、上記車体フレーム10に支持される内燃機関であるエンジン50と、上記車体フレーム10に支持されて上記エンジン50に連動連結される歯車減速式の動力伝達装置51と、上記リヤアーム21の外側方に配置され上記各後車輪6を支持する車軸25と上記動力伝達装置51の出力軸52とを互いに連動連結させるチェーン巻掛機構53とを備えている。このチェーン巻掛機構53は、上記動力伝達装置51の出力軸52に支持される駆動鎖車55と、上記車軸25に支持される従動鎖車56と、これら駆動鎖車55と従動鎖車56とに巻き掛けられる無端チェーン57とを備え、車体2の側面視(図1)で、上記リヤアーム21と、従動鎖車56および無端チェーン57の少なくとも各一部分とが重なり合っている。上記リヤアーム21の後端部に支持されて上記従動鎖車56と、この従動鎖車56に巻き掛けられた無端チェーン57の後部とをその下方から覆うチェーンガード58が設けられている。
【0030】
上記車体2の左右各側面視(図1)で、それぞれ上記リヤアーム21はその長手方向の中途部が上方に凸形状となるよう屈曲させられて、への字形状とされており、前後方向で上記第2竪向き板46と第3竪向き板47との間の部分が、上記への字形状に屈曲されたリヤアーム21のほぼ頂部に合致し、この頂部の下面に上記連結部29が支持されている。
【0031】
上記車両1が走行するとき、走行面7から上記各後車輪6に与えられる衝撃力は、上記各後車輪6と共に上記リヤアーム21が上下に揺動することと、この揺動に連動して上記緩衝器31がその軸方向に伸縮動作して緩衝作用を行うこととにより緩和され、車両1への良好な乗り心地が得られることとされている。
【0032】
上記構成によれば、リヤアーム21が、上記車軸25の前方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに結合する第1竪向き板45と、上記連結部29の前方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに結合する第2竪向き板46と、上記連結部29の後方近傍の上記上、下板34,35の各部分を互いに結合する第3竪向き板47とを備えている。
【0033】
このため、車両1の走行時、上記各後車輪6が走行面7から衝撃力を与えられるとき、上記リヤアーム21において、上記各後車輪6を支持する車軸25の近傍部分には、この車軸25側から大きい外力が与えられるが、この車軸25の近傍部分は上記第1竪向き板45によって補強されているため、十分の強度が確保される。また、上記リヤアーム21に取り付けた上記緩衝器31連結用の連結部29の近傍部分にも、この連結部29側から大きい外力が与えられるが、この連結部29の近傍部分は上記第2、第3竪向き板46,47によって補強されているため、十分の強度が確保される。
【0034】
即ち、車両1の走行時、大きい外力が与えられるリヤアーム21の各部分はそれぞれ上記第1―第3竪向き板45―47により補強されることにより、このリヤアーム21の強度向上が合理的に行われて、このリヤアーム21の剛性が向上し、もって、車両1の操縦性が向上させられる。
【0035】
また、上記したように、車軸25と連結部29の各近傍部分は、第1竪向き板45と、第2竪向き板46および第3竪向き板47とによりそれぞれ補強されて強度向上が達成されるため、上記第1竪向き板45と第3竪向き板47との間におけるリヤアーム21の部分に前記のような開口37を成形したり、この開口37を閉じる板材を設けるとしても、その板材の厚さ寸法を小さくさせることができて、このリヤアーム21の後部を軽量にすることができる。
【0036】
よって、上記したようにリヤアーム21の後部を軽量にできる分、このリヤアーム21の重心を前部に移すことができて、上記緩衝器31やエンジン50に接近させることができ、つまり、車両1におけるマスの集中が得られて、この点でも操縦性が向上する。
【0037】
また、前記したように、前後方向で、上記リヤアーム21の前端部と、上記第2竪向き板46との間に上記緩衝器31の長手方向の中途部を位置させてある。
【0038】
このため、上記リヤアーム21の前部と緩衝器31とが前後方向で互いに接近させられると共に、前記したようにリヤアーム21の重心はその前部に移されることから、車両1おけるマスの集中がより向上させられる。
【0039】
また、前記したように、車体2の左右各側面視で、それぞれ上記リヤアーム21をへの字形状に屈曲させ、このリヤアーム21の下面に上記連結部29を取り付けてある。
【0040】
即ち、上記リヤアーム21がへの字形状に屈曲させられて、その下面が上方に向かって凹む凹形状とされ、この下面に上記連結部29が取り付けられることから、この連結部29と、この連結部29に連結されるリンク機構30および緩衝器31の下端部とは、より上方に位置させることができて、車両1の地上高をより十分に確保できる。
【0041】
しかも、上記チェーン巻掛機構53は、上記リヤアーム21の外側方に配置されているため、上記リヤアーム21は上記チェーン巻掛機構53にかかわりなく、上記したへの字形状に、より大きく屈曲させることができ、その分、上記地上高を更に十分に確保できる。
【0042】
また、前記したように、リヤアーム21から一体的に突出し前後方向に長く延びるリブ27を設け、このリブ27の一部分で上記連結部29を構成してある。
【0043】
このため、上記リヤアーム21はリブ27により補強されると共に、リヤアーム21に対する連結部29の結合強度も上記リブ27により補強されて、上記リヤアーム21の剛性が更に向上すると共に、上記リアアーム21に対する緩衝器31の連結強度も向上し、もって、車両1の操縦性が更に向上させられる。
【0044】
しかも、車体2の側面視で、上記リブ27の少なくとも一部分を後車輪6と重ね合わせてある。
【0045】
このため、上記リブ27が左、右後車輪6と重なるまで長く延ばされた分、上記リブ27によるリヤアーム21の補強や、リヤアーム21に対する連結部29の結合強度の補強がより確実になされて、上記したリヤアーム21の剛性やリアアーム21に対する緩衝器31の連結強度がより向上し、もって、車両1の操縦性がより向上させられる。
【0046】
なお、以上は図示の例によるが、車両1は、前一輪の三輪車両であってもよい。また、上記リブ27は単一であってもよく、リヤアーム21の上面から一体的に突出させてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0048】
請求項1の発明は、前後方向に延びその前端部が車体に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアームと、軸心が上記車体の幅方向に延びて上記リヤアームの後端部に支持されその各端部に左右後車輪を支持する車軸と、上端部が上記車体に連結され、上記リヤアームの長手方向の中途部に取り付けられた連結部に下端部が連結される緩衝器とを備え、上記リヤアームが上下方向で互いに離れて対面するよう位置する上、下板を備えた鞍乗型車両において、
【0049】
上記リヤアームが、上記車軸の前方近傍の上記上、下板の各部分を互いに結合する第1竪向き板と、上記連結部の前方近傍の上記上、下板の各部分を互いに結合する第2竪向き板と、上記連結部の後方近傍の上記上、下板の各部分を互いに結合する第3竪向き板とを備えている。
【0050】
このため、車両の走行時、上記各後車輪が走行面から衝撃力を与えられるとき、上記リヤアームにおいて、上記各後車輪を支持する車軸の近傍部分には、この車軸側から大きい外力が与えられるが、この車軸の近傍部分は上記第1竪向き板によって補強されているため、十分の強度が確保される。また、上記リヤアームに取り付けた上記緩衝器連結用の連結部の近傍部分にも、この連結部側から大きい外力が与えられるが、この連結部の近傍部分は上記第2、第3竪向き板によって補強されているため、十分の強度が確保される。
【0051】
即ち、車両の走行時、大きい外力が与えられるリヤアームの各部分はそれぞれ上記第1―第3竪向き板により補強されることにより、このリヤアームの強度向上が合理的に行われて、車両の操縦性が向上させられる。
【0052】
また、上記したように、車軸と連結部の各近傍部分は、第1竪向き板と、第2竪向き板および第3竪向き板とによりそれぞれ補強されて強度向上が達成されるため、上記第1竪向き板と第3竪向き板との間におけるリヤアームの部分に前記のような開口を成形したり、この開口を閉じる板材を設けるとしても、その板材の厚さ寸法を小さくさせることができて、このリヤアームの後部を軽量にすることができる。
【0053】
よって、上記したようにリヤアームの後部を軽量にできる分、このリヤアームの重心を前部に移すことができて、上記緩衝器やエンジンに接近させることができ、つまり、車両におけるマスの集中が得られて、この点でも操縦性が向上する。
【0054】
請求項2の発明は、前後方向で、上記リヤアームの前端部と、上記第2竪向き板との間に上記緩衝器の長手方向の中途部を位置させてある。
【0055】
このため、上記リヤアームの前部と緩衝器とが前後方向で互いに接近させられると共に、前記したようにリヤアームの重心はその前部に移されることから、車両おけるマスの集中がより向上させられる。
【0056】
、請求項3の発明は、前後方向に延びその前端部が車体に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアームと、軸心が上記車体の幅方向に延びて上記リヤアームの後端部に支持されその各端部に左右後車輪を支持する車軸と、上端部が上記車体に連結され、上記リヤアームの長手方向の中途部に取り付けられた連結部に下端部が連結される緩衝器と、上記車体に支持されるエンジンと、上記リヤアームの外側方に配置されて上記後車輪とエンジンとを互いに連動連結させるチェーン巻掛機構とを備えた鞍乗型車両において、
【0057】
上記車体の左右各側面視で、それぞれ上記リヤアームをへの字形状に屈曲させ、このリヤアームの下面に上記連結部を取り付けてある。
【0058】
即ち、上記リヤアームがへの字形状に屈曲させられて、その下面が上方に向かって凹む凹形状とされ、この下面に上記連結部が取り付けられることから、この連結部と、この連結部に連結される緩衝器の下端部とは、より上方に位置させることができて、車両の地上高をより十分に確保できる。
【0059】
しかも、上記チェーン巻掛機構は、上記リヤアームの外側方に配置されているため、上記リヤアームは上記チェーン巻掛機構にかかわりなく、上記したへの字形状に、より大きく屈曲させることができ、その分、上記地上高を更に十分に確保できる。
【0060】
請求項4の発明は、上記リヤアームから一体的に突出し前後方向に長く延びるリブを設け、このリブの一部分で上記連結部を構成してある。
【0061】
このため、上記リヤアームはリブにより補強されると共に、リヤアームに対する連結部の結合強度も上記リブにより補強されて、上記リヤアームの剛性が更に向上すると共に、上記リアアームに対する緩衝器の連結強度も向上し、もって、車両の操縦性が更に向上させられる。
【0062】
しかも、車体の側面視で、上記リブの少なくとも一部分を後車輪と重ね合わせてある。
【0063】
このため、上記リブが後車輪と重なるまで長く延ばされた分、上記リブによるリヤアームの補強や、リヤアームに対する連結部の結合強度の補強がより確実になされて、上記したリヤアームの剛性やリアアームに対する緩衝器の連結強度がより向上し、もって、車両の操縦性がより向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大詳細図である。
【図2】車両の側面図である。
【図3】車両の平面図である。
【図4】図3の部分拡大詳細図である。
【符号の説明】
1 車両
2 車体
5 リヤサスペンション
6 後車輪
7 走行面
10 車体フレーム
17 駆動装置
21 リヤアーム
22 軸心
23 締結手段
24 軸受
25 車軸
26 位置調整手段
27 リブ
29 連結部
30 リンク機構
31 緩衝器
34 上板
35 下板
45 第1竪向き板
46 第2竪向き板
47 第3竪向き板
50 エンジン
53 チェーン巻掛機構

Claims (4)

  1. 前後方向に延びその前端部が車体に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアームと、軸心が上記車体の幅方向に延びて上記リヤアームの後端部に支持されその各端部に左右後車輪を支持する車軸と、上端部が上記車体に連結され、上記リヤアームの長手方向の中途部に取り付けられた連結部に下端部が連結される緩衝器とを備え、上記リヤアームが上下方向で互いに離れて対面するよう位置する上、下板を備えた鞍乗型車両において、
    上記リヤアームが、上記車軸の前方近傍の上記上、下板の各部分を互いに結合する第1竪向き板と、上記連結部の前方近傍の上記上、下板の各部分を互いに結合する第2竪向き板と、上記連結部の後方近傍の上記上、下板の各部分を互いに結合する第3竪向き板とを備えた鞍乗型車両におけるリヤサスペンション。
  2. 前後方向で、上記リヤアームの前端部と、上記第2竪向き板との間に上記緩衝器の長手方向の中途部を位置させた請求項1に記載の鞍乗型車両におけるリヤサスペンション。
  3. 前後方向に延びその前端部が車体に枢支され後部側が上下に揺動可能とされるリヤアームと、軸心が上記車体の幅方向に延びて上記リヤアームの後端部に支持されその各端部に左右後車輪を支持する車軸と、上端部が上記車体に連結され、上記リヤアームの長手方向の中途部に取り付けられた連結部に下端部が連結される緩衝器と、上記車体に支持されるエンジンと、上記リヤアームの外側方に配置されて上記後車輪とエンジンとを互いに連動連結させるチェーン巻掛機構とを備えた鞍乗型車両において、
    上記車体の左右各側面視で、それぞれ上記リヤアームをへの字形状に屈曲させ、このリヤアームの下面に上記連結部を取り付けた鞍乗型車両におけるリヤサスペンション。
  4. 上記リヤアームから一体的に突出し前後方向に長く延びるリブを設け、このリブの一部分で上記連結部を構成し、車体の側面視で、上記リブの少なくとも一部分を後車輪と重ね合わせた請求項1から3のうちいずれか1つに記載の鞍乗型車両におけるリヤサスペンション。
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