JPS63268551A - 軽合金鋳物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ａ、　産業上の利用分野 本発明は、車両部品等に用いる軽合金鋳物に関する。

ｂ、　従来の技術とその問題点 従来より、自動二輪車等の車両には軽量化した部品が用
いられ、車体重量を軽減して車両性能の向上を図ってい
る０例えばスイングアームとしては、アルミニウム引抜
き材と鋳鍛材とを溶接にて結合したものや、軽合金で一
体的に鋳造したものがある。

しかしながら、上記溶接による方法は溶接が特殊であっ
て、部品点数も多くなることから、スイングアームの製
造コストが嵩むという問題があった。また、鋳造による
方法は外力に対する許容応力が低下する一方、低い応力
のみ作用する箇所でも鋳造上最低肉厚が決まっているた
め部分的に薄く形成することができないので、強度に対
してスイングアームの重量増大を招いていた。それに加
えて、スイングアームには一層の軽量化を図るべく中子
を用いて中空部分が設けられているが、中子の砂出し作
業は手間が掛かる。このため、スイングアームの軽合金
鋳物は製造作業の能率が悪く、部品コストが高くなる欠
点があった。しかも、車両に組付けられたスイングアー
ムの中空部分には、走行時に砂、泥などが侵入し、バネ
下荷重が増してサスペンシラン特性を悪化させるおそれ
があった。

本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって
、その目的は、上述の如き問題点を解消し得る軽合金鋳
物を提供することにある。

Ｃ０問題点を解決するための手段 上記従来技術の有する問題点を解決するために、本発明
においては、外周面が断熱材によって被覆された発泡ア
ルミニウムの軽量中子を、鋳込んだ軽合金にて囲繞する
ことにより、前記軽量中子と軽合金とを一体化している
。

以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
。

第１図および第２図は本発明の一実施例に係る軽合金鋳
物の自動二輪車用スイングアームを示すものである。こ
のスイングアーム１は、左右一対のアーム部２と、該一
対のアーム部２を連結する連結部３とを一体的に鋳造し
てなり、左右のアーム部２の前端には図外のピポフトパ
イプを嵌着する嵌合部４が設けられ、後端にはアクスル
挿通部５が設けられている。スイングアームｌの材質と
しては、アルミニウム系などの軽合金が使用される。

上記スイングアームｌ内には、鋳込アルミニラ１　　　
ムロと一体化している軽量中子７が鋳込アルミニウム６
にて囲繞された状態で配設されている。この軽量中子７
は、第２図に示す如く連続した気泡をもつ発泡アルミニ
ウム本体（例えば、気孔率９０〜９７％、比重０．１〜
０．５）　８と、該本体８の外周面を被覆して厚さ１■
程度の断熱層を形成せしめる断熱材９とからなっている
。断熱材９としては、アルミニウムの融点で溶けない例
えばシリカ、　ＡＬＣコンクリート、カーボン繊維が使
用される。

しかして、上記軽量中子７は第３図〜第７図に示す工程
を経て形成される。すなわち、先ず左右のアーム部２お
よび連結部３と対応する円柱状の発泡アルミニウム素材
を組付け、発泡アルミニウム本体８をスイングアームｌ
内に収納し得るように形成する（第３図参照）０次いで
、この本体８に断熱材９を詰込み・付着せしめて、本体
８の外周面に断熱層を形成する。断熱材９の詰め込み・
付着方法としては、第４図に示す吹付はノズル１０によ
る吹付方法や第５図に示す浴槽１１内での浸漬回転方法
などがある。そして、断熱層が形成された本体８を゛第
６図に示すプレス金型１２を用いてプレス成形し、第７
図に示す如き軽量中子７とする。

上記スイングアーム１の製造方法は次のとおりである。

先ず、図外のスイングアーム成彫金型内の所定箇所に軽
量中子７を配置する０次いで、上記金型内に鋳込アルミ
ニウム６を注湯すると、鋳込アルミニウム６の湯は、断
熱層によって熱容量が少なく濡れ性が増した軽量中子７
の外周面に沿って円滑に流れ、これに伴ってスイングア
ーム１のアーム部２および連結部３の肉厚が薄く形成さ
れる（厚さ約２〜３鶴）。

冷却して固化させてから軽合金鋳物たるスイングアーム
ｌを取出し、軽量中子７は除去することなく左右のアー
ム部２および連結部３内に配設したままで製品とする。

以上、本発明の一実施例につき述べたが、本発明は既述
の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想に基づいて各種の変形および変更が可能である。

例えば、既述の実施例における軽量中子７は砂出し等の
処理がな（、仕上加工を考慮する必要がないから、第８
図に示す如（軽量中子７の外側面に凹溝１３をプレス一
体成形することもできる。しかして、この凹溝１３には
鋳込アルミニウム６が鋳込まれるので、鋳造後にスイン
グアームｌ内には補強用リブが簡単に形成される。また
本発明はスイングアームのみでなく、ホイー・ル、フレ
ームその他の軽合金鋳物に適用し得る。

ｄ、　発明の効果 上述の如く、本発明に係る軽合金鋳物は、外周面が断熱
材によって被覆された発泡アルミニウムの軽量中子を、
鋳込んだ軽合金にて囲繞することにより、上記軽量中子
と軽合金とを一体化したので、軽量中子の外周面に沿っ
て鋳込まれた軽合金の肉厚を従来品よりも薄く形成する
ことができ、一層の軽量化が期待できる。また、本発明
は軽合金鋳物内に軽量中子を配設したまま取出す必要が
ないので、中子の砂出し作業を省略でき、製造コストの
低減化が図れる。しかも、軽量中子は複雑な形状を採る
ことも可能となり、鋳物内に補強用リブを制限なく簡単
に形成することができ、それに加えて軽量中子を構造材
として利用しているので、従来品に比して全体的にある
いは部分的に軽合金鋳物の剛性を著しく高めることがで
きる。さらに、本発明の軽合金鋳物をスイングアームに
用いた場合には、走行時にアーム部内に砂、泥等が侵入
することがなくなり、良好なサスペンション特性を維持
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第７図は本発明に係る軽合金鋳物の一実施例を
示すもので、第１図は自動二輪車用スイングアームの平
面図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ線断面図、第３図
は軽量中子の発泡アルミニウム本体を示す斜視図、第４
図は上記本体に断熱材を付着させる吹付は状況を概念的
に示す正面図、第５図は上記本体に断熱材を付着させる
浸漬状況を概念的に示す正面図、第６図は軽量中子を成
形するプレス金型を示す斜視図、第７図はプレス成形後
の軽量中子を示す斜視図、第８図は軽量中子の変形例の
一部を示す斜視図である。 １・・・スイングアーム、　　６・・・鋳込アルミニウ
ム、７・・・軽量中子、　　　　　８・・・発泡アルミ
ニウム、９・・・断熱材。 第４図　　　　第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外周面が断熱材によって被覆された発泡アルミニウムの
   軽量中子を、鋳込んだ軽合金にて囲繞することにより、
   前記軽量中子と軽合金とを一体化することを特徴とする
   軽合金鋳物。