JP2009214391A - 製本装置 - Google Patents

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光 中原
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孝広 寺本
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Abstract

【課題】安全性の高い中綴じ折り冊子を簡易に作成することができる製本装置を提供する。
【解決手段】製本装置において、糊付け機構は、用紙表面の折りライン上に有色の糊を転写する。糊センサ60は、用紙表面の有色の糊を検知する。綴じ制御部は、用紙表面における糊付け位置を特定し、これに基づいて折りラインの位置を特定する。サクション搬送機構54は、糊付けされた用紙を折りラインと垂直に搬送し、特定した折りラインが所定の綴じ位置に到達したときに搬送を停止する。押し付け機構は、積載面上に蓄積された用紙に、サクション搬送機構54によって搬送された用紙を圧着させて、各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じる。
【選択図】図6

Description

本発明は、製本装置に関し、特に、用紙に糊付けして綴じる製本装置に関する。
ステイプラを利用して用紙束に綴じ処理を施すシート処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、このようなステイプラを利用する綴じ処理では綴じ針が冊子に残ることになる。このため、例えば子供向けの冊子など、安全性により重点をおいて製本することが必要とされる場合において、ステイプラを利用しないで綴じる製本処理を望む声は大きい。このような場合、例えば用紙に糊付けして綴じることにより製本する製本装置(例えば、特許文献2または特許文献3参照)を利用することにより、ステイプラを使わずに冊子を作成することができる。
特開2001−26357号公報 特開2001−171258号公報 特開2003−136857号公報
近年では製本方法も多様化が進み、例えば中綴じ折り製本処理など、製本工程において側縁部以外の箇所を綴じる製本方法も多く利用されている。しかしながら、上述の特許文献2に記載される技術では側縁部を糊付けして綴じる技術しか開示しておらず、このような様々な箇所への綴じ処理に対応することは困難である。また、上述の特許文献3に記載される技術では、一度用紙に折り筋を設けてから折り筋上に糊を塗布するため、各々の用紙に一度折り目を設ける必要があり、製本工程の簡素化が困難である。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、安全性の高い中綴じ折り冊子を簡易に作成することができる製本装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の製本装置は、用紙が折りたたまれるべき位置を示す折りライン周辺の用紙表面に糊付けする糊付け手段と、用紙表面における糊付け個所の位置を示す糊付け位置を特定し、対向する用紙表面の少なくとも一方が糊付け手段によって糊付けされた複数の用紙を、特定した糊付け位置を利用して各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じる綴じ手段と、綴じられた複数の用紙を折りラインにて折りたたんで冊子を作成する折り手段と、を備える。
異なるサイズの用紙を含む用紙束を折りたたんで中綴じ折り冊子を作成する場合がある。しかし、異なるサイズの用紙は用紙の側縁から折りラインまでの距離も異なる。このため、用紙の側縁からの距離に基づいて折りラインを設定するには各々の用紙サイズを把握しなければならず、折りライン設定のための制御が複雑化するおそれがある。この態様によれば、特定された糊付け位置を利用して各々の用紙の折りラインが重なるように綴じ処理を実行することができる。このため、簡易な制御により品質の高い中綴じ折り冊子を作成することができる。
綴じ手段は、糊付けされた用紙を折りラインと垂直に搬送する搬送手段と、用紙蓄積部に蓄積された用紙に搬送された用紙を圧着させる圧着手段と、を有してもよい。搬送手段は、特定された糊付け位置を利用して折りラインが所定位置で停止するよう用紙の搬送を停止させ、圧着手段は、搬送停止した用紙と用紙蓄積部に蓄積された用紙とを圧着させることにより、各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じてもよい。この態様によれば、特定された糊付け位置を利用して、複数の用紙の各々の折りラインを適切に重ね合わせることができる。
糊は無色または白色である場合が多く、用紙も白色の領域が多い。このため、用紙表面に無色または白色の糊が付着しても光学的に糊を検出することは一般的に難しい。この態様によれば、有色の糊を付着させることにより、糊が付着した部分をより適切に検出することが可能となり、折りラインの重ね合わせ精度の低下を抑制することができる。
用紙表面に付着した糊を検出する糊センサをさらに備えてもよい。糊付け手段は、有色の糊を用紙表面に付着させ、綴じ手段は、糊センサによる有色の糊の検出結果を利用して糊付け位置を特定してもよい。
用紙表面に有色光を照射する光照射手段をさらに備えてもよい。糊センサは、光照射手段によって照射された有色光が用紙表面で反射した光を検出することにより、用紙表面に付着した糊を検出してもよい。この態様によれば、例えば糊の色を検出しやすくするための適切な色の光を照射させることによって、糊が付着した部分をより適切に検出することが可能となる。
用紙表面へ照射すべき光の色を示す色情報を取得する情報取得手段をさらに備えてもよい。光照射手段は、取得した色情報に対応する色の光を用紙表面に照射してもよい。この態様によれば、ユーザの意志により、糊の色に応じた適切な色の照射光を用紙表面に照射させることができる。
糊の色を検出する色検知手段と、糊の色と用紙表面へ照射すべき光の色との対応関係を保持する記憶手段と、をさらに備えてもよい。光照射手段は、記憶手段に保持された対応関係を参照し、検出された糊の色に対応する色の光を用紙表面に照射してもよい。この態様によれば、糊の色に応じた適切な色の照射光を用紙表面に簡易に照射させることができる。
用紙表面に糊付け位置を示すマークを記録するマーク記録手段をさらに備えてもよい。綴じ手段は、記録されたマークを検出して糊付け位置を特定してもよい。
この態様によれば、有色の糊を用紙に付着させるよりも、糊付け位置を示す有色の個所を簡易に高い位置精度で設けることができる。このため、複数の用紙の各々の折りラインを正確に重ね合わせることができる。
本発明に係る製本装置によれば、安全性の高い中綴じ折り冊子を簡易に作成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る製本装置10の全体構成図である。製本装置10は、給紙装置12、中綴じ折り装置14、断裁装置16、スタッカ18、および管理装置20を有する。
給紙装置12は、Aトレイ22A、Bトレイ22B(以下、必要に応じてこれらを「トレイ22」と総称する)を有する。トレイ22には、印刷、電子写真方式、インクジェット方式などによる画像形成方法によって画像が形成された用紙が積載される。
給紙装置12には、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有する給紙制御部110が設けられている。Aトレイ22AおよびBトレイ22Bの各々に対応して、分離給送機構24が設けられている。分離給送機構24は、対応するトレイ22に積載された用紙のうち最上位の用紙を分離して送り出す。第1の実施形態に係る分離給送機構24はエア吸引式のものが採用されている。エア吸引式の分離給送機構は公知であるため、その詳細な説明は省略する。なおエア吸引式の分離給送機構に代えて、いわゆるフリクション式の分離給送機構が設けられてもよいことは勿論である。
また、給紙装置12は、トレイ22の各々を昇降させる昇降機構(図示せず)、およびトレイ22の各々に積載された用紙の高さを検知する用紙高さセンサ(図示せず)を有する。給紙制御部110は、トレイ22に積載された用紙のうち最上位の用紙が給紙可能高さに達したことが検知されたときにトレイ22の上昇を停止させる。こうして給紙制御部110は、トレイ22の最上位に積載された用紙の高さを給紙可能高さに維持し、分離給送機構24による用紙の連続的な送り出しを可能としている。
給紙装置12は、スイッチバック反転機構26を有する。管理装置20においてユーザにより反転を指定する入力がなされた場合に、スイッチバック反転機構26はAトレイ22Aから送り出された用紙を反転させて用紙搬送路に戻す。Aトレイ22Aから送り出された用紙が搬送される用紙搬送路、およびBトレイ22Bから送り出された用紙が搬送される用紙搬送路は、共通搬送路28で合流する。
中綴じ折り装置14は、糊付け機構30A、綴じ機構50A、および折り機構70を有する。糊付け機構30Aは、搬送ローラ32、用紙搬送プレート34、糊転写機構36、用紙支持部材38、および用紙センサ40を有する。用紙搬送プレート34には、給紙装置12の共通搬送路28から用紙が搬送される。搬送ローラ32は、用紙搬送プレート34を挟んで対向するように配置され、用紙搬送プレート34上に送り込まれた用紙を綴じ機構50Aに向けて搬送する。なお、糊付け機構30Aには、用紙搬送方向と垂直な方向(以下、「用紙幅方向」という)への用紙の移動を規制するサイドガイド(図示せず)が、装置前方および後方にそれぞれ1つずつ設けられている。これらのサイドガイドの各々は、ギヤ機構を介してモータに接続されており、このモータを作動させることにより、用紙の幅に合わせてサイドガイドを用紙幅方向に移動することが可能となっている。
用紙搬送プレート34の略中央には開口部が3箇所、用紙幅方向に並設されている。糊転写機構36は3つ設けられており、各々が昇降可能に用紙搬送プレート34の下方に配置される。糊転写機構36は、上昇することにより用紙搬送プレート34の開口部から、用紙搬送プレート34上の用紙の下面に糊を転写する。なお、用紙搬送プレート34の糊転写機構36より用紙搬送方向下流側(以下、「下流側」という)の部分は、糊転写機構36によって糊付けされた個所が通過する領域が下方に凹んでいる。これによって、糊付けされた用紙が下流の用紙搬送プレート34上を搬送されるときに用紙搬送プレート34に貼り付くことを回避している。
用紙支持部材38は、糊転写機構36が用紙の下面に糊を転写するときに用紙の上面を支持する。用紙センサ40は、発光素子および受光素子を有する光センサによって構成される。用紙センサ40は、糊転写機構36の近傍且つ下流側に配置され、発光素子が発する光の受光量の変化を検知することにより、用紙搬送プレート34上を搬送される用紙の先端を検知する。中綴じ折り装置14には、糊付け制御部112が設けられている。糊付け制御部112はCPU、ROM、およびRAMを有し、搬送ローラ32の駆動および糊転写機構36の昇降などを制御する。
ここで、図2および図3に関連して糊転写機構36の構成について詳述する。図2は、糊転写機構36の構成を模式的に表した図である。糊転写機構36は、ケース120、繰り出しリール122、巻き取りリール124、糊転写ローラ126、巻き取りギヤ128、第1アイドラギヤ130、第2アイドラギヤ132、昇降部材136、シャフト138、ストッパ140、およびコイルバネ142を有する。理解が容易となるよう、図2では、ケース120は断面を示している。
糊シート121は、基材である柔軟性のあるシートの一方の面に有色の糊が付けられて構成されている。糊の色は、例えば赤、青、または黒など、白色の用紙に転写したときに検出しやすい色が採用される。なお、例えば糊に蛍光剤が含まれていてもよい。蛍光剤を含んでいる場合、例えばブラックライトにより光を照射することで糊付け個所を発色させることができる。
繰り出しリール122は、糊が付着された糊付着面が外側となるようこの糊シート121が巻回された状態で回転可能にケース120に取り付けられる。糊シート121の糊が付けられている側を用紙に押し付けることにより、押し付けられた部分の糊はシートから剥がれて用紙に付着する。このような糊シートは公知であるため、糊シート121の構成に関する詳細な説明は省略する。
巻き取りリール124は、繰り出しリール122の横に並ぶようにケース120に取り付けられる。糊転写ローラ126は、繰り出しリール122と巻き取りリール124との間の上方に回転可能にケース120に取り付けられる。このとき糊転写ローラ126は、ケース120の最上部から突出するように配置される。繰り出しリール122に巻回された糊シート121は、糊付着面の裏面が糊転写ローラ126の外面に接合し、一方の端部が巻き取りリール124の外面に固定されている。巻き取りリール124が回転すると、糊転写ローラ126の外面を経由して繰り出しリール122に巻回された糊シート121が巻き取りリール124に巻き取られる。繰り出しリール122は適度な摩擦が生じるよう回転軸に嵌挿されており、巻き取りリール124によって糊シート121が巻き取られても、糊シート121に適度なテンションが保たれる。糊転写ローラ126は、押圧された部分が圧縮されて糊付け面積が増大するよう、弾性材料によって形成される。
巻き取りリール124には、共に同軸に回転するよう巻き取りギヤ128が固定されている。第1アイドラギヤ130は、第1ギヤ部130aと、第1ギヤ部130aより歯数の少ない第2ギヤ部130bとを同軸に有する。このうち第1ギヤ部130aが巻き取りギヤ128に噛合する。第2アイドラギヤ132は、第3ギヤ部132aと、第3ギヤ部132aより歯数の多い第4ギヤ部132bとを同軸に有する。このうち第3ギヤ部132aが、第1アイドラギヤ130の第2ギヤ部130bと噛合する。糊転写機構36が配置される周辺の糊付け機構30Aのフレーム(図示せず)には、ラックギヤ134が固定されている。ラックギヤ134は上下方向に延在するよう配置される。このラックギヤ134のギヤ部134aと、第2アイドラギヤ132の第4ギヤ部132bとが噛合する。
こうして、糊転写機構36が上昇することにより、第2アイドラギヤ132、第1アイドラギヤ130、および巻き取りギヤ128を介して巻き取りリール124が駆動され、巻き取りリール124に糊シート121が巻き取られる。巻き取りリール124とその回転軸との間にはワンウェイクラッチ(図示せず)が設けられており、糊転写機構36が下降するときには糊シート121は巻き取られない。なお、ラックギヤ134のギヤ部134aは、ラックギヤ134の上方において削除されていてもよい。これにより、糊転写機構36が上昇して糊転写ローラ126の上端が用紙の下面に当接するときに糊シート121が巻き取られて用紙がずれることを回避することができる。
ケース120の下面には、シャフト138が固定されている。シャフト138の下端にはシャフト138よりも外径の大きいストッパ140が設けられている。昇降部材136には、シャフト138よりも僅かに大きい内径を有する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト138が挿通される。シャフト138の外周に巻かれるようにコイルバネ142が昇降部材136の上面とケース120の間の部分に配置される。コイルバネ142は、糊転写機構36が上昇して糊転写ローラ126が用紙の下面を押圧したときに適度に収縮する。
図3は、図2において糊転写機構36を視点Pから見た図である。ケース120の装置前方および後方の側面には、突出するガイド部149が設けられている。ガイド部149には上下方向に貫通する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト144が挿通される。シャフト144の下端には、シャフト144よりも径の大きいストッパ148が設けられている。シャフト144の上端には、用紙を押さえる用紙押さえ部146が設けられている。シャフト144の外周に巻かれるようにコイルバネ145が用紙押さえ部146とガイド部149との間に配置される。これにより、糊転写機構36が上昇して用紙の下面に糊を転写するとき、コイルバネ145の付勢力によって糊シート121の糊をシートから剥がすことができる。
図1に戻る。綴じ機構50Aは、サクション搬送機構54、押し付け機構55、積載台52、糊センサ60、およびプッシャ67を有する。サクション搬送機構54は、搬送ベルト62、ローラ64、およびエア吸引機構66を有する。押し付け機構55は、プッシャ56を有する。押し付け機構55は、積載面52a上に蓄積された用紙に、サクション搬送機構54によって搬送された用紙を圧着させる圧着手段として機能する。ここで、サクション搬送機構54および押し付け機構55の構成について、図4に関連して詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態に係る綴じ機構50Aの構成を示す斜視図である。図4は、これらを用紙搬送方向上流側(以下、「上流側」という)前方且つ下方から見た状態を示している。図4に示すように、第1の実施形態ではサクション搬送機構54は2つ設けられている。サクション搬送機構54の各々において、搬送ベルト62は、一対のローラ64に噛合して用紙搬送方向に延在するよう配置される。3つのサクション搬送機構54の各々の下流側の搬送ベルト62はシャフト68によって共に同軸に回転するよう固定される。また、2つのサクション搬送機構54の各々の上流側の搬送ベルト62も、別のシャフト68によって共に同軸に回転するよう固定される。このようにシャフト68によって連結された状態で、2つのサクション搬送機構54は用紙幅方向に間隔を開けて並設される。一方のシャフト68は、ベルト駆動モータ(図示せず)によって駆動される。これにより、ローラ64を介して搬送ベルト62が駆動される。
搬送ベルト62によって囲われる領域には、エア吸引機構66が設けられる。エア吸引機構66は下面にエア吸引孔を有し、下方からエアを吸引する。エア吸引機構66の構成は公知なので説明を省略する。搬送ベルト62にはエアが通過するための貫通孔が設けられている。搬送ベルト62の下面は用紙吸着面62aとなり、エア吸引機構66がエアを吸引しているとき、用紙吸着面62aに用紙が吸着される。サクション搬送機構54は、用紙吸着面62aに吸着したまま、糊付けされた用紙を折りラインと垂直に搬送する搬送手段として機能する。
プッシャ56は、四角柱状に形成される。第1の実施形態では、プッシャ56は3本設けられ、それぞれサクション搬送機構54の間隔部および外側に一列に並び、上下方向に延在するよう配置される。このとき、プッシャ56の下面には、用紙を押し付けるための押し付け面56aが形成される。押し付け機構55はカム機構(図示せず)を有しており、プッシャ駆動モータ(図示せず)が作動することによりカム機構を介してプッシャ56が上下に移動する。こうしてプッシャ56は、用紙吸着面62aより下方に進出し、および用紙吸着面62aより上方に退避することが可能となっている。
図5は、第1の実施形態に係る糊付け機構30Aおよび綴じ機構50Aの上面図である。図5に示すように、各々の糊シート121による糊転写個所が用紙搬送方向に並ぶよう、3つの糊転写機構36が配置される。これによって、用紙幅方向に伸びる折りラインの周辺に糊を転写することが可能となっている。
糊転写機構36の糊シート121から用紙に糊が転写されると、糊が転写された個所は用紙とともに糊付け個所通過領域84を通過して綴じ機構50Aに移動する。糊付け個所通過領域84において用紙の下方に何かが接触すると用紙の搬送が困難になる。このため、糊転写機構36の下流側の搬送ローラ32は、糊付け個所通過領域84を避けるように配置される。また、プッシャ56は、糊付け個所に力を与えることができるよう糊付け個所通過領域84の下流側端部に配置される。プッシャ56をこの位置に配置するため、2つのサクション搬送機構54の各々は、搬送ベルト62が糊付け個所通過領域84に接触しない個所に配置される。
図6は、第1の実施形態に係る製本装置10において、用紙2を搬送しているときの綴じ機構50Aを下流側から見た図である。糊センサ60は、綴じ機構50Aの装置前方側、且つプッシャ56より上流側に配置される。糊センサ60は光センサであり、用紙2の下面のうち、装置前方側の糊6が通過する領域の反射光を受光する。糊センサ60が反射光を受光する個所は、装置前方に配置された光照射装置(図示せず)によって光が照射される。なお、光照射装置は綴じ機構50Aの装置後方側に設けられてもよい。
第1の実施形態では、光照射装置は、青色光源、赤色光源、緑色光源、および混色機構を有し、混色機構を作動させることにより、青色光、赤色光、および緑色光を混色して様々な色の光を照射することが可能となっている。このような混色機構は公知であるため説明を省略する。また、ユーザは、キーボード104およびマウス106を用いて、糊シート121に付着した糊の色を管理PC100に入力することが可能となっている。管理PC100は、入力された糊の色を示す糊情報を、RAMなどの記憶手段に格納する。したがって管理PC100は、ユーザによって入力された、用紙表面へ照射すべき光の色を示す色情報を取得する情報取得手段として機能する。管理PC100は、取得した色情報を綴じ制御部114に送信する。綴じ制御部114のROMには、糊シート121における糊の色と、用紙表面に照射すべき光の色との対応関係がマップとして格納されている。第1の実施形態では、用紙表面に照射すべき色は、糊の色の補色が採用されている。しかし、このような色に限定されないことは勿論である。綴じ制御部114は、糊が転写された用紙を下方の用紙束に押し付ける綴じ処理を実行するとき、受信した色情報に対応する色の光を照射するよう、光照射装置を制御する。
なお、糊転写機構36に設けられる糊シート121の糊の色を検出する色検知センサが設けられていてもよい。この場合、糊転写機構36は、設けられた糊シート121の糊の色によって形状が異なる端子がケース120の外部に配置されていてもよい。色検知センサは、糊転写機構36が綴じ機構50Aに装着されたときに、端子の位置に応じて接触個所が異なり、電気的導通の状態が変化する接点であってもよい。綴じ制御部114は、糊転写機構36が綴じ機構50Aに装着されたとき、ケース120外部の端子と色検知センサの接点との導通状況に基づいて、装着された糊転写機構36に含まれる糊シート121の糊の色を判別する。綴じ制御部114のROMには、糊シート121の糊の色と、用紙表面に照射すべき光の色との対応関係を示すマップが格納されている。綴じ制御部114は、糊が転写された用紙を下方の用紙束に押し付ける綴じ処理を実行するとき、このマップを参照し、検知された糊シート121の色に対応する色の光を照射するよう、光照射装置を制御する。
図1に戻る。綴じ機構50Aの下方には積載台52が設けられる。積載台52の上面には、用紙が積載される水平面である積載面52aが形成される。積載面52aは、貼り合わされた用紙を蓄積する用紙蓄積部として機能する。積載台52は、積載面52aが用紙搬送プレート34の上面よりも低くなるよう配置される。このときの用紙搬送プレート34の上面と積載面52aとの段差は、この製本装置10で作成できる中綴じ折り冊子の折り処理前の用紙束の最大厚さよりも大きくされている。積載台52は2つのファン58を有する。ファン58は、それぞれ積載面52aのすぐ下に、プッシャ56より上流側に一つ、下流側に一つ配置される。ファン58が作動することにより、積載面52aに直接載置される最下位の用紙がエアの吸引力で積載面52aに吸着される。これにより、積載面52aに積載される用紙の水平方向へのずれが抑制される。
プッシャ67は、積載台52の最も上流側に通常配置される。プッシャ67はボールネジ機構を介してモータに接続されており、このモータが作動することにより下流方向へ移動して、積載面52a上に積載された用紙束を折り機構70に送り込む。
中綴じ折り装置14には、綴じ制御部114が設けられている。綴じ制御部114はCPU、ROM、およびRAMを有し、搬送ベルト62の駆動、用紙吸着面62aへの用紙の吸着、プッシャ56の昇降、ファン58の作動、およびプッシャ67による用紙束の送り出しを制御する。
折り機構70は、用紙束搬送ローラ73、折りストッパ74、折りナイフ76、折りローラ78、およびベルト搬送機構80を有する。用紙束搬送ローラ73は、用紙束が搬送される用紙搬送プレート72を上下で挟むように一対設けられる。用紙束搬送ローラ73は、折り処理時に用紙束の挟持を解除することができるよう、上方の用紙束搬送ローラ73が上方に移動可能とされている。
折りストッパ74は、用紙搬送プレート72の下流側端部近傍に、用紙搬送プレート72上面より上方に突出するよう配置される。折りストッパ74はボールネジ機構を介してストッパ移動モータ(図示せず)に接続されており、ストッパ移動モータが作動することにより用紙搬送方向に移動する。用紙搬送プレート72の上面は積載面52aと連続しており、綴じ機構50Aから用紙搬送プレート72上に用紙束が送り込まれる。送り込まれた用紙束は、前端部が折りストッパ74に当接したところで用紙搬送方向の位置決めがされる。折りストッパ74は、当接した用紙束の折りラインが、折りナイフ76に当接する位置になるよう、予め用紙搬送方向に移動されている。なお、第1の実施形態に係る製本装置10では、用紙幅方向が折りラインと平行な方向となる。
用紙搬送プレート72の上方には一対の折りローラ78が、軸方向が用紙幅方向に向くよう、用紙搬送方向に並設されている。折りナイフ76は、折りナイフ駆動モータ(図示せず)が作動することにより一対の折りローラ78の間と用紙搬送プレート72の下方とを上昇および下降することが可能となっている。折りストッパ74により用紙束が用紙搬送方向の位置決めがされた状態で折りナイフ76を上昇させることにより、用紙束が一対の折りローラ78の間に巻き込まれる。一対の折りローラ78は、ギヤ機構などを介して折りローラ駆動モータに接続されている。折りローラ駆動モータが作動することにより、巻き込んだ用紙束を折りたたみながら上方に搬送するように一対の折りローラ78が駆動される。一対の折りローラ78によって折りたたまれた冊子は、一対の折りローラ78のニップ部から上方に向かう綴じ折り冊子搬送路82を通ってベルト搬送機構80に送り込まれる。ベルト搬送機構80は、作成された冊子を断裁装置16の用紙搬送路92に送り出す。
中綴じ折り装置14には、折り制御部116が設けられる。折り制御部116はCPU、ROM、およびRAMを有し、折りストッパ74の用紙搬送方向位置、折りナイフ76の昇降、および折りローラ78の駆動を制御する。
断裁装置16は、三方断裁機構90を有する。三方断裁機構90は、ストッパ94、サイドガイド(図示せず)、用紙押さえ部96、小口断裁刃98、および一対の天地断裁刃(図示せず)を有する。
ストッパ94は、ソレノイド(図示せず)をオン・オフすることにより、用紙搬送路92に進退可能とされている。冊子の小口を断裁する場合、各々の冊子が送り込まれる前にストッパ94を用紙搬送路92に突出させておく。ストッパ94はボールネジ機構を介してストッパ移動モータ(図示せず)に接続されており、ストッパ移動モータが作動することにより用紙搬送方向に移動する。
三方断裁機構90に搬送された冊子は、背がストッパ94に当接する直後のタイミングで搬送が停止される。冊子の天地は、ストッパ94に当接する以前に一対のサイドガイドによって位置決めされる。用紙押さえ部96は、モータ(図示せず)が作動することにより、ストッパ94に当接した冊子に向けて下降する。
小口断裁刃98は、用紙押さえ部96より上流側の用紙搬送路92上方に設けられ、小口断裁モータ(図示せず)が作動することにより下降する。天地断裁刃は、用紙搬送路92上方に用紙押さえ部96を挟んでそれぞれ一つずつ設けられ、天地断裁モータ(図示せず)が作動することにより下降する。これら一対の天地断裁刃は、中心振り分け方式により相互に離間または近接する方向に移動可能とされており、天地断裁刃移動モータ(図示せず)が作動するによって、ギヤ機構などを介して相互に離間または近接する方向に移動する。
サイドガイドの間を通過することにより天、地の位置が揃えられ、且つストッパ94により用紙搬送方向の位置決めがされた状態で、用紙押さえ部96が下降して冊子が押さえつけられる。この状態で、まず小口断裁刃98が小口を断裁し、次に一対の天地断裁刃が、冊子の天と地を断裁する。こうして最終的な中綴じ折り冊子が作成される。断裁処理が施された冊子は、スタッカ18上に搬送される。なお、三方断裁機構90に代えて、小口のみを断裁する小口断裁機構が設けられてもよい。
断裁装置16には、断裁制御部118が設けられる。断裁制御部118はCPU、ROM、およびRAMを有し、ストッパ94の用紙搬送方向位置、天地断裁刃の用紙幅方向位置、小口断裁刃98および天地断裁刃による冊子の断裁を制御する。
管理装置20は、管理PC(Personal Computer)100、ディスプレイ102、キーボード104、マウス106によって構成される。管理PC100は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどを有し、給紙装置12、中綴じ折り装置14、および断裁装置16とデータの送受信可能に接続されている。ディスプレイ102、キーボード104、およびマウス106は管理PC100に接続されている。
管理PC100は、ディスプレイ102に設定画面を表示することにより、ユーザによって各種の設定入力が可能な状態とする。ユーザは、設定画面が表示された状態でキーボード104やマウス106を使って各種の設定入力をすることができる。ディスプレイ102に表示されたスタートボタンがユーザによってクリックされると、管理PC100は、設定内容を示す情報と共に製本処理を開始する旨を示すスタート信号を、給紙制御部110、糊付け制御部112、綴じ制御部114、折り制御部116、および断裁制御部118に送信する。
図7は、第1の実施形態に係る製本装置10の機能ブロック図である。なお、図6は、CPU、ROM、RAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
管理PC100は、サイズ情報取得部150および折りライン設定部152を有する。サイズ情報取得部150は、用紙の搬送方向長さを示す情報と用紙幅方向の幅方向長さを示す情報を含むサイズ情報を取得する。サイズ情報取得部150は、ユーザによって入力または選択された用紙サイズを示す情報をサイズ情報として取得してもよい。また、例えばトレイ22に用紙サイズセンサが設けられている場合、検出された用紙サイズをサイズ情報として取得してもよい。
折りライン設定部152は、取得されたサイズ情報を利用して用紙に折りラインを設定する。具体的には、折りライン設定部152は、取得したサイズ情報に含まれる用紙の搬送方向長さを示す情報を利用して、搬送する用紙の先端部から搬送方向長さの半分の距離にある直線を折りラインとして設定する。なお、ユーザは、設定画面において、折りラインの位置として搬送する用紙の先端部からの距離を入力することが可能となっている。折りライン設定部152は、このようにユーザに入力された用紙先端部からの距離にある直線を折りラインとして設定してもよい。
給紙制御部110は、分離給送機構24における、エアの吸引および吸引停止を切り換えるソレノイドや、搬送ベルトに噛合するローラを駆動するモータに接続されている。給紙制御部110は、搬送ベルトを駆動させた状態でエアの吸引および吸引停止を切り換えることで、給紙装置12からの用紙の送り出しを制御する。
糊付け制御部112は、用紙センサ40、搬送ローラ32を駆動する用紙搬送モータ156、および糊転写機構36を昇降させる糊転写モータ158に接続されている。糊付け制御部112は、用紙センサ40によって搬送される用紙の先端が検知されたときから、用紙搬送モータ156に入力する駆動パルスを計数する。計数した駆動パルスが所定数に至ったときに用紙搬送モータ156への駆動パルスの入力を停止して用紙の搬送を停止させる。こうして給紙制御部110は、用紙搬送プレート34上の用紙を用紙搬送方向の所定位置で停止させる。給紙制御部110は、用紙の搬送を停止したときに糊転写モータ158を作動させて糊転写機構36を上昇させることにより、用紙の下面に糊付けする。
綴じ制御部114は、糊センサ60、搬送ベルト62を駆動するベルト駆動モータ160、およびプッシャ56を昇降させるプッシャ駆動モータ162に接続されている。綴じ制御部114は、糊センサ60による糊付け個所の検出結果を利用して、用紙に転写された糊の用紙搬送方向の長さを算出する。綴じ制御部114は、糊付け個所の用紙搬送方向の中心位置を、糊付け位置として特定する。第1の実施形態では、特定した糊付け位置はそのまま折りラインの用紙搬送方向位置として利用される。綴じ制御部114は、折りラインが所定の綴じ位置で停止するよう用紙の搬送を停止させる。第1の実施形態において「綴じ位置」とは、プッシャ56の用紙搬送方向の中心位置をいう。具体的には、綴じ制御部114は、折りラインが綴じ位置に到達するまで用紙を搬送するために必要とされる駆動パルス数のベルト駆動モータ160への入力が完了したときに用紙の搬送を停止させる。
綴じ制御部114は、用紙の搬送を停止したときに、プッシャ56を用紙吸着面62aより下方に進出させることにより、用紙吸着面62aに吸着された用紙を押し付け面56aで積載面52aに向けて押し付ける。綴じ制御部114は、プッシャ56を下方に進出させるタイミングで、用紙吸着面62aからのエアの吸引および吸引停止を切り換えるソレノイドをオフにすることにより、用紙吸着面62aからのエアの吸引を停止させる。こうして綴じ制御部114は、積載面52aに用紙が積載されていないときには、積載面52aに搬送された用紙を載置する。積載面52aにすでに用紙が積載されているときには、搬送された用紙の下面を、積載面52aに積載された用紙のうち最上位の用紙の上面に押し付けて貼り合わせる。
折り制御部116は、折りストッパ74を搬送方向に移動させるストッパ移動モータ164、折りナイフ76を昇降させる折りナイフ駆動モータ166、および折りローラ78を駆動する折りローラ駆動モータ168に接続されている。折り制御部116は、張り合わされた用紙束が折り機構70に送り込まれる前に、折りストッパ74を所定位置に移動させておく。折り制御部116は、用紙束が折りストッパ74に当接した後、折りナイフ駆動モータ166および折りローラ駆動モータ168を作動させ、折りナイフ76を上昇させて用紙束を折りローラ78に挟持させる。こうして用紙束が折りたたまれ、中綴じ折り冊子が作成される。
管理PC100は、ユーザによって入力された仕上がりサイズを仕上がりサイズ情報として取得する。なお、管理PC100は、サイズ情報取得部150によって取得された用紙サイズ情報が示すサイズの用紙を半分に折りたたみ、さらに断裁マージンを差し引いたサイズを、冊子の仕上がりサイズとして取得してもよい。管理PC100は、取得した仕上がりサイズ情報を断裁制御部118に送信する。
断裁制御部118は、ストッパ移動モータ170および天地断裁刃移動モータ172に接続されている。断裁制御部118は、受信した仕上がりサイズ情報に基づいて、小口の断裁位置、および天地の断裁位置を特定する。断裁制御部118は、特定した位置で小口を断裁するよう、ストッパ移動モータ170を作動させてストッパ94を移動させる。また、断裁制御部118は、特定した位置で天地を断裁するよう、天地断裁刃移動モータ172を作動させて天地断裁刃を移動させる。
図8は、第1の実施形態に係る製本装置10の製本手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、ユーザによってスタートボタンが押された後、ユーザによって入力された冊子数と、一つの冊子を構成する用紙枚数を掛け合わせた総用紙枚数の搬送が完了するまで、給紙装置12における給紙タイミング毎に繰り返し実施される。
管理PC100は、中綴じ折り装置14および断裁装置16にて円滑に製本処理が進行するよう、給紙タイミングを示す信号を給紙制御部110に送信する。給紙制御部110は、給紙タイミングを示す信号を受信すると、トレイ22から用紙を1枚送り出す給紙処理を実施する(S10)。管理PC100は、糊付け機構30Aに用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙が冊子の最初の用紙か否かを示す情報を糊付け制御部112に送信する。糊付け制御部112は、その情報に基づいて、送り込まれる用紙が冊子の最初の用紙か否かを判定する(S12)。
冊子の最初の用紙と判定された場合(S12のY)、糊付け制御部112は、その用紙に対する糊転写を回避し(S14)、その用紙を綴じ機構へ搬送する(S16)。具体的には、糊付け制御部112は、用紙センサ40によって用紙の先端が検知された場合においても、その用紙が冊子の最初の用紙の場合、用紙の搬送を停止することなくその用紙を綴じ機構50Aに送り出す。このとき糊付け制御部112は、糊転写機構36を上昇させず、用紙の下面に糊付けしない。このように冊子の最初の用紙に糊付けしないことで、綴じられて作成される用紙束の下面に糊付けされることが回避される。
綴じ制御部114は、糊付け位置すなわち折りラインの位置が綴じ位置に到達したときに用紙の搬送を停止させる(S18)。用紙の搬送が停止されると、綴じ制御部114は、プッシャ56を下方に進出させて積載面52aに向けて用紙を押し付け(S20)、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。こうして、積載面52aに最初の用紙が載置され、積載面52aに載置された用紙はエアによる吸引力で積載面52aに吸着される。
冊子の最初の用紙でないと判定された場合(S12のN)、糊付け制御部112は、糊転写機構36の糊転写ローラ126の上端が当接する用紙搬送方向における位置を糊付け基準位置として、この糊付け基準位置に折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止する(S22)。
ここで、Aトレイ22AとBトレイ22Bとに異なるサイズの用紙が収容され、一つの冊子にこのように異なるサイズの用紙を重ね合わせて中綴じ折り冊子を作成する場合がある。なお、このような場合においても、断裁装置16において三方が断裁されるため、最終的に作成される中綴じ折り冊子は三方の縁が揃ったものとなる。用紙のサイズが異なる場合においても通常は用紙の搬送方向中央のラインが折りラインとなるため、用紙のサイズが異なる場合には搬送される用紙の先端から折りラインまでの距離も異なることになる。このように一つの冊子に異なるサイズの用紙が使われることを考慮し、管理PC100は、糊付け機構30Aに用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙に設定された折りラインの位置を示す折りライン情報を糊付け制御部112に送信する。糊付け制御部112は、受信した折りライン情報を利用して、搬送される用紙ごとに折りラインの位置を特定し、特定した折りラインが糊付け基準位置に到達したときに用紙の搬送を停止する。
用紙が停止すると、糊付け制御部112は、糊転写機構36を上昇させて用紙の下面に糊を転写する(S24)。このように糊付け基準位置に折りラインが位置している状態で糊を転写させることにより、折りライン周辺に糊付けすることができる。
S26〜S30の処理は、S16〜S20の処理と同様であることから説明を省略する。管理PC100は、綴じ機構50Aに用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙が冊子の最後の用紙か否かを示す情報を綴じ制御部114に送信する。綴じ制御部114は、その情報に基づいて、送り込まれる用紙が冊子の最後の用紙か否かを判定する(S32)。その用紙が冊子の最後の用紙でない場合(S32のN)、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
その用紙が冊子の最後の用紙である場合(S32のY)、綴じ制御部114は、ファン58の作動を停止させて用紙束の吸着を解除した後、プッシャ67を下流側に移動させて作成された用紙束を折り機構70に送り出す(S34)。折り制御部116は、折りナイフ76が上昇したときに用紙に当接する用紙搬送方向の位置を折り位置として、折りストッパ74に用紙束が当接したときに、この折り位置に作成された用紙束の折りラインが位置するよう、折りストッパ74の位置を調整する(S36)。折り制御部116は、搬送された用紙束の先端が折りストッパ74に当接したタイミングで、折りナイフ76を上昇させて用紙束を折りローラ78に挟持させて折りたたむ折り処理を実施する(S38)。折りたたまれて作成された中綴じ折り冊子は、断裁装置16に送り込まれる。断裁制御部118は、送り込まれた冊子の三方を断裁する断裁処理を実施する(S40)。このように折りライン周辺に糊付けした用紙を折りラインが重なるように貼り合わせて折り処理を施すことにより、綴じ針のない中綴じ折り冊子を作成することができる。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る製本装置10において、用紙2を搬送しているときの綴じ機構50Aを下流側から見た図である。第2の実施形態に係る綴じ機構50Aは、糊センサ60に変えて糊センサユニット200が設けられる。糊センサユニット200は、ブラケット202、発光素子204、および受光素子206を有する。ブラケット202はL字状に形成され、綴じ機構50Aの装置前方において、上方の一端が用紙搬送方向と平行な軸を中心に揺動可能に構成されている。ブラケット202はギヤ機構などを介してモータ(図示せず)に接続されており、モータが作動することにより揺動する。ブラケット202が揺動すると、サクション搬送機構54によって吸着された用紙2の下方にブラケット202の他端が進退する。ブラケット202の他端上面には、発光素子204および受光素子206が取り付けられている。発光素子204は、プッシャ56より上流側且つ装置前方側の糊6が通過する領域に光を照射する。第2の実施形態では、ブラケット202に混色機構を設けることが困難であるため、白色光を用紙2の下面に照射する。しかし、発光素子204が照射する光が白色光に限られないことは勿論である。受光素子206は、発光素子204に照射される領域の反射光を受光する。
糊付け制御部112は、サクション搬送機構54に用紙が送り込まれると、ブラケット202の端部を用紙2の下方に進出させ、発光素子204による用紙下面への光の照射および受光素子206による用紙の反射光の受光を開始する。綴じ制御部114は、糊6を検出することにより糊付け個所の用紙搬送方向中心を糊付け位置、すなわち折りラインの位置として特定する点は、第1の実施形態と同様である。綴じ制御部114は、折りラインが綴じ位置に到達するまで用紙を搬送するために必要とされる駆動パルス数のベルト駆動モータ160への入力が完了したときに用紙の搬送を停止させる。用紙の搬送を停止させると、綴じ制御部114は、モータを作動させてブラケット202を揺動させ、発光素子204および受光素子206が設けられた端部を用紙2の下方から退出させる。退出完了後、綴じ制御部114は、プッシャ56を下降させて用紙2を用紙束4の最上位の用紙に圧着させる。このように揺動機構で発光素子204および受光素子206を用紙下方に進退させることにより、発光素子204によって照射された光の用紙2による反射光を効率よく受光することができる。このため、糊6を適切に検出することが可能となる。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る糊付け機構および綴じ機構の構成を示す図である。第3の実施形態に係る製本装置は、第1の実施形態における糊付け機構30Aおよび綴じ機構50Aに代えて、糊付け機構30Bおよび綴じ機構50Bが設けられている。なお、特に言及しない限り、第3の実施形態に係る製本装置の構成は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と同様の個所は同一の符号を付して説明を省略する。
糊付け機構30Bでは、糊転写機構36は用紙搬送プレート34の上方に配置される。糊付け制御部112は、糊付け基準位置に用紙の折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止する点は上述の実施形態と同様である。糊付け制御部112は、用紙の搬送が停止されると、糊転写機構36を下降させて用紙の上面に糊を転写する。用紙に糊が転写されると、糊付け制御部112は再び搬送ローラ32を回転させて用紙を綴じ機構50Bに送り出す。
図11は、第3の実施形態に係る綴じ機構50Bの構成を示す斜視図である。図11は、これらを用紙搬送方向上流側(以下、「上流側」という)前方且つ下方から見た状態を示している。図11に示すように、第3の実施形態ではサクション搬送機構54は3つ設けられている。3つのサクション搬送機構54は、用紙幅方向に間隔を開けて並設される。
綴じ機構50Bでは、第1の実施形態における綴じ機構50Aの押し付け機構55に代えて押し付け機構250が設けられている。押し付け機構250は、プッシャ252を有する。プッシャ252は、四角柱状に形成される。第2の実施形態では、プッシャ252は2本設けられ、それぞれサクション搬送機構54の間隔部に上下方向に延在するよう配置される。プッシャ252の下面の中央には、用紙押し付け部252aから上方に凹む凹部252bが設けられている。プッシャ252の下面のうち、凹部252bが設けられていない個所が、用紙を押し付けるための用紙押し付け部252aとなる。このように凹部252bを形成することにより、用紙束4の最上位の用紙の上面に糊6が転写されていても、糊6とプッシャ252と糊6との接触を回避しながら、プッシャ252を用紙束に押し付けることが可能となる。
プッシャ252は、プッシャ駆動モータ(図示せず)が作動することによりカム機構(図示せず)を介して上下に移動する。こうしてプッシャ252は、用紙吸着面62aより下方に進出し、および用紙吸着面62aより上方に退避することが可能となっている。
図12は、第3の実施形態に係る糊付け機構30Bおよび綴じ機構50Bの上面図である。図12に示すように、各々の糊シート121の糊転写個所の用紙搬送方向位置が同じになるよう、2つの糊転写機構36が配置される。これによって、用紙幅方向に伸びる折りラインの周辺に糊を転写することが可能となっている。
糊転写機構36の糊シート121から用紙に糊が転写されると、糊が転写された個所は用紙とともに糊付け個所通過領域84を通過して綴じ機構50Bに移動する。糊転写機構36の下流側の搬送ローラ32は、糊付け個所通過領域84を避けるように配置される。また、プッシャ252は、糊付け個所周辺に力を与えることができるよう糊付け個所通過領域84の下流側端部に配置される。プッシャ252をこの位置に配置するため、3つのサクション搬送機構54の各々は、搬送ベルト62が糊付け個所通過領域84に接触しない個所に配置される。
図10に戻る。綴じ機構50Bは、糊センサ260を有する。糊センサ260は、プッシャ252よりも上流側に配置される。糊センサ260は光センサであり、用紙上面のうち糊転写機構36による糊付け個所が通過する領域の反射光を受光する。糊センサ260が反射光を受光する個所は、光照射装置(図示せず)によって光が照射される。この光照射装置の構成は第1の実施形態と同様である。
図13は、第3の実施形態に係る製本装置の製本手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、ユーザによってスタートボタンが押された後、ユーザによって入力された冊子数と、一つの冊子を構成する用紙枚数を掛け合わせた総用紙枚数の搬送が完了するまで、給紙装置12における給紙タイミング毎に繰り返し実施される。
第1の実施形態と同様に、給紙制御部110は給紙タイミングを示す信号を受信すると、トレイ22から用紙を1枚送り出す給紙処理を実施する(S50)。管理PC100は、糊付け機構30Bに用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙が冊子の最後の用紙か否かを示す情報を糊付け制御部112に送信する。糊付け制御部112は、その情報に基づいて、送り込まれる用紙が冊子の最後の用紙か否かを判定する(S52)。
冊子の最終用紙と判定された場合(S52のY)、糊付け制御部112は、糊転写を回避し(S54)、用紙を綴じ機構50Bへ搬送する(S56)。綴じ制御部114は、糊付け位置すなわち折りラインの位置が綴じ位置に到達したときに用紙の搬送を停止させ(S58)、プッシャ252を下降させて積載面52aに向けて用紙を押し付ける(S60)。このように冊子の最終用紙には用紙に糊付けしないことで、綴じられて作成される用紙束の上面に糊付けされることが回避される。S62〜S68の処理は図8におけるS34〜S40の処理と同様であるため説明を省略する。
冊子の最終用紙でないと判定された場合(S52のN)、糊付け制御部112は、糊付け基準位置に折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止させる(S70)。用紙が停止すると、糊付け制御部112は、糊転写機構36を下降させて用紙の上面に糊を転写する(S72)。S74〜S78の処理はS56〜S60と同様であることから説明を省略する。
(第4の実施形態)
図14(a)および図14(b)は、第4の実施形態に係る糊付け機構30Cの構成を示す図である。図14(a)および図14(b)は、ともに糊付け機構30Cを下流側から見た状態を示している。糊付け機構30Cは、第3の実施形態における2つの糊転写機構36に変えて、2つの糊転写機構280が設けられている。
糊転写機構280は、昇降部材136に代えて上下移動バー282の挿通孔282aにシャフト138が挿通される以外は糊転写機構36と同様に構成される。上下移動バー282は用紙幅方向に延在し、用紙幅方向に間隔をあけて上下方向に貫通する3つの挿通孔282aが設けられている。2つの糊転写機構280の各々のシャフト138の各々は、この3つの挿通孔282aのうち、装置後方側に設けられる2つの挿通孔282aにそれぞれ挿通される。
糊付け機構30Cは、サーマルプリンタ290を有する。サーマルプリンタ290は、本体部292、ヘッド部294、シャフト138、コイルバネ142、およびストッパ140を有する。サーマルプリンタ290のシャフト138は、装置前方の挿通孔282aに挿通される。シャフト138の下端には本体部292上端が固定されており、本体部292の下端にヘッド部294が設けられている。ヘッド部294は、用紙に押し付けられることにより用紙表面にマークを記録する。ヘッド部294はインクリボンを用紙に押し付けてマークを熱転写するサーマルヘッドが採用されている。ただし、ヘッド部294は液体インクを用紙に付着させるスタンプタイプのものが採用されてもよい。なお、シャフト138の長さやコイルバネ142のバネ定数は糊転写機構280のものと異なっていてもよい。
図14(a)は、用紙に糊を転写する前の糊付け機構30Cの状態を示している。ヘッド部294は、下端が糊転写機構280の糊シート121の下端と略同一高さに位置するよう設けられている。図14(b)は、用紙に糊を転写しているときの糊付け機構30Cの状態を示している。綴じ制御部114は、糊転写モータ158を作動させることによりカム機構を介して上下移動バー282を下降させる。これにより、コイルバネ142を介して糊シート121およびヘッド部294が用紙2に押し付けられる。
図15は、第4の実施形態に係る糊付け機構30Cによって糊が転写された用紙2を示す図である。このように糊付け機構30Cは、折りライン8上に糊6を2個所転写するとともに、折りライン8上且つ用紙2の側縁周辺にマーク300を記録する。綴じ機構50Bは、用紙2のうちマーク300が通過する領域からの反射光を受光する光センサが設けられている。光センサはマーク300を検出し、マーク300が記録された位置を特定する。
具体的には、綴じ制御部114は、光センサによるマーク300の検出結果を利用して、用紙に記録されたマーク300の用紙搬送方向の長さを算出し、マーク300の用紙搬送方向の中心位置を特定する。綴じ制御部114は、特定したマーク300の用紙搬送方向の中心位置を糊付け位置として特定する。第4の実施形態では、糊付け位置はそのまま折りラインの位置として利用される。綴じ制御部114は、折りラインが綴じ位置に到達するまで用紙を搬送するために必要とされる駆動パルス数のベルト駆動モータ160への入力が完了したときに用紙の搬送を停止させる。このようにマーク300を用紙に記録することにより、折りライン8の位置をより正確に把握することが可能となる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、糊転写機構36とその糊転写機構36による糊転写個所を押圧するプッシャ56とは、一体的に用紙幅方向に移動可能に設けられる。例えば、装置前方の糊転写機構36、プッシャ56、およびサクション搬送機構54がフロントユニットとして一体的に用紙幅方向に移動可能に設けられる。また、装置後方の糊転写機構36、プッシャ56、およびサクション搬送機構54もリヤユニットとして一体的に用紙幅方向に移動可能に設けられる。フロントユニットとリヤユニットは、いわゆる中心振り分け方式によって単一のモータの駆動力により用紙幅方向において相互に近接および離間する方向に移動可能に設けられる。なお、フロントユニットおよびリヤユニットの各々は、別々のモータの駆動力により用紙幅方向に移動してもよい。このとき、第1の実施形態では糊センサ60が、第2の実施形態では糊センサユニット200が、第3の実施形態では糊センサ260が、それぞれ例えばフロントユニットの一部を構成して用紙幅方向に移動する。第4の実施形態では、装置前方の糊転写機構280、プッシャ252、サクション搬送機構54、およびサーマルプリンタ290がフロントユニットとして一体的に用紙幅方向に移動可能に設けられる。
糊付け制御部112のROMには、用紙サイズ情報と、糊付け個所の用紙幅方向における各々の中心位置を示す糊転写位置情報との対応関係を示すマップが格納されている。糊付け制御部112は、サイズ情報取得部150から取得した用紙サイズ情報に対応付けられた糊転写位置情報を取得する。糊付け制御部112は、取得した糊転写位置情報が示す糊転写位置に、糊転写機構36の糊転写ローラ126の用紙幅方向中心位置、およびプッシャ56の用紙幅方向中心位置が位置するよう、フロントユニットおよびリヤユニットを移動させる。
また、ユーザは、管理装置20において用紙幅方向における糊転写位置を入力することができる。管理装置20は、入力された糊転写位置を示す糊転写位置情報を糊付け制御部112に送信する。この場合、糊付け制御部112は、受信した糊転写位置情報が示す糊転写位置に糊が転写されるよう、フロントユニットおよびリヤユニットを移動させる。このように糊転写機構36およびプッシャ56を用紙搬送方向に移動可能とすることにより、用紙サイズやユーザの要望に応じて、糊付け個所の間隔を調整することができる。
第1の実施形態に係る製本装置の全体構成図である。 第1の実施形態に係る糊転写機構の構成を模式的に表した図である。 図2において糊転写機構を視点Pから見た図である。 第1の実施形態に係る綴じ機構の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る糊付け機構および綴じ機構の上面図である。 第1の実施形態に係る製本装置において、用紙を搬送しているときの綴じ機構を下流側から見た図である。 第1の実施形態に係る製本装置の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る製本装置の製本手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る製本装置において、用紙を搬送しているときの綴じ機構を下流側から見た図である。 第3の実施形態に係る糊付け機構および綴じ機構の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る綴じ機構の構成を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る糊付け機構および綴じ機構の上面図である。 第3の実施形態に係る製本装置の製本手順を示すフローチャートである。 (a)は、用紙に糊を転写する前の第4の実施形態に係る糊付け機構の状態を示す図であり、(b)は、用紙に糊を転写しているときの第4の実施形態に係る糊付け機構の状態を示す図である。 第4の実施形態に係る糊付け機構によって糊が転写された用紙を示す図である。
符号の説明
10 製本装置、 14 中綴じ折り装置、 20 管理装置、 30A〜30C 糊付け機構、 36 糊転写機構、 50A及び50B 綴じ機構、 52 積載台、 52a 積載面、 54 サクション搬送機構、 55 押し付け機構、 56 プッシャ、 56a 押し付け面、 60 糊センサ、 70 折り機構、 84 糊付け個所通過領域、 90 三方断裁機構、 92 用紙搬送路、 94 ストッパ、 96 用紙押さえ部、 112 糊付け制御部、 114 綴じ制御部、 121 糊シート、 126 糊転写ローラ、 200 糊センサユニット、 202 ブラケット、 204 発光素子、 206 受光素子、 260 糊センサ、 290 サーマルプリンタ。

Claims (7)

  1. 用紙が折りたたまれるべき位置を示す折りライン周辺の用紙表面に糊付けする糊付け手段と、
    用紙表面における糊付け位置を特定し、対向する用紙表面の少なくとも一方が前記糊付け手段によって糊付けされた複数の用紙を、特定した糊付け位置を利用して各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じる綴じ手段と、
    綴じられた複数の用紙を折りラインにて折りたたんで冊子を作成する折り手段と、
    を備えることを特徴とする製本装置。
  2. 前記綴じ手段は、糊付けされた用紙を折りラインと垂直に搬送する搬送手段と、用紙蓄積部に蓄積された用紙に搬送された用紙を圧着させる圧着手段と、を有し、
    前記搬送手段は、特定された糊付け位置を利用して折りラインが所定位置で停止するよう用紙の搬送を停止させ、
    前記圧着手段は、搬送停止した用紙と前記用紙蓄積部に蓄積された用紙とを圧着させることにより、各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 用紙表面に付着した糊を検出する糊センサをさらに備え、
    前記糊付け手段は、有色の糊を用紙表面に付着させ、
    前記綴じ手段は、前記糊センサによる有色の糊の検出結果を利用して糊付け位置を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の製本装置。
  4. 用紙表面に有色光を照射する光照射手段をさらに備え、
    前記糊センサは、前記光照射手段によって照射された有色光が用紙表面で反射した光を検出することにより、用紙表面に付着した糊を検出することを特徴とする請求項3に記載の製本装置。
  5. 用紙表面へ照射すべき光の色を示す色情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
    前記光照射手段は、取得した色情報に対応する色の光を用紙表面に照射することを特徴とする請求項4に記載の製本装置。
  6. 糊の色を検出する色検知手段と、
    糊の色と用紙表面へ照射すべき光の色との対応関係を保持する記憶手段と、
    をさらに備え、
    前記光照射手段は、前記記憶手段に保持された対応関係を参照し、検出された糊の色に対応する色の光を用紙表面に照射することを特徴とする請求項4に記載の製本装置。
  7. 用紙表面に糊付け位置を示すマークを記録するマーク記録手段をさらに備え、
    前記綴じ手段は、記録されたマークを検出して糊付け位置を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の製本装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014237551A (ja) * 2011-11-29 2014-12-18 株式会社東芝 シート処理装置
JP2015140221A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 ニスカ株式会社 シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2020019159A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 スター精密株式会社 粘着剤転写機構を備えるプリンタの制御方法及びプログラム

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