JP2009143036A - 製本装置 - Google Patents

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寿則 梅田
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孝広 寺本
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【課題】糊シートを利用して製本するときの作業者の工数を低減しつつ低コストでの製本を実現する製本装置を提供する。
【解決手段】製本装置において、4つの糊シートユニット36は、折りライン周辺において折りラインと平行に並ぶ複数箇所の各々に、糊シートをそれぞれが押し付けて用紙に糊を転写させる。転写間隔調整機構174は、糊を転写する糊転写領域を折りラインと平行に移動させるよう、4つの糊シートユニット36を移動させる。綴じ機構は、対向する用紙表面の少なくとも一方に糊が転写された複数の用紙を各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じる。
【選択図】図5

Description

本発明は、製本装置に関し、特に、用紙に糊付けして綴じる製本装置に関する。
シートに転写用の糊が付着して構成された糊シートが知られている。このような糊シートを利用した製本装置として、糊シートを用紙の縁部周辺に押圧し、用紙を付着させたまま糊シートを移動させて用紙をめくる製本装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−216677号公報
上記特許文献に記載される技術では、例えば異なるサイズの用紙で製本するためには、異なる幅の糊シートを用紙サイズに応じて使い分けるか、用紙サイズにかかわらず大きな幅の糊シートを使う必要がある。前者の場合、糊シートを交換するための作業者の工数が必要となる。後者の場合、例えば小さいサイズの用紙で製本する場合においても大きな幅の糊シートを使うため、糊シートに多くの無駄が発生する。このため、糊シートのコストを抑制することが困難となり、低コストでの製本が困難となる。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、糊シートを利用して製本するときの作業者の工数を低減しつつ低コストでの製本を実現する製本装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の製本装置は、冊子になったときに背となる背ライン周辺において背ラインと平行に並ぶ複数箇所の各々に、基材に糊が付着された糊シートをそれぞれが押し付けて用紙に糊を転写させる複数の糊シートユニットと、糊を転写する複数箇所の少なくとも1つを背ラインと平行に移動させるよう、複数の糊シートユニットの少なくとも1つを移動させる転写箇所移動手段と、対向する用紙表面の少なくとも一方に糊が転写された複数の用紙を各々の背ラインが重なるように貼り合わせて綴じる綴じ手段と、を備える。
この態様によれば、用紙サイズに応じた位置にある複数箇所に糊を転写させることができる。このため、用紙サイズに応じた幅の糊シートに交換する手間を省くことができ、作業者の工数を低減させることができる。また、用紙サイズよりも大きい幅の糊シートを使う必要がないことから、糊シートの無駄を抑制することが可能となる。
背ラインと平行な用紙長さである用紙幅を示す用紙幅情報を取得する用紙幅情報取得手段をさらに備えてもよい。糊を転写する複数箇所が、取得された用紙幅情報が示す用紙幅に応じた位置になるよう、複数の糊シートユニットの少なくとも1つを移動させてもよい。
この態様によれば、たとえばユーザによって入力された用紙サイズに関する情報を用紙幅情報として取得することにより、用紙サイズに応じた位置に複数の糊転写箇所を簡易に配置することができる。
転写箇所移動手段は、糊を転写する複数箇所が、背ラインと平行な用紙長さである用紙幅の中央を基準に対称に位置するよう、複数の糊シートユニットの少なくとも1つを移動させてもよい。
この態様によれば、用紙幅の中央を基準に対称な位置に糊を転写することができる。このため、ページをめくったときにも美観のよい冊子を作成することが可能となる。
糊シートユニットは、用紙が停止した状態で、用紙に糊シートを押し付けおよび離間させることにより、用紙に糊を転写させてもよい。
シートとシートに付着した糊との間にも弱い接着力が働いているため、用紙に糊シートを押し付けたあと、単に用紙から離間する方向に糊シートを移動させても、糊シートに付着したまま用紙も移動するおそれがある。このため、用紙に糊シートを押し付けたあと、用紙から糊シートを引きはがす構成が必要となる。この態様によれば、用紙が停止した状態で糊シートを押し付け且つ離間させることができるため、糊シートを用紙から離間させる構成を簡易に実現することができる。このため、装置の構成を簡素なものとすることができる。
糊シートユニットは、用紙に糊シートを押し付け、糊を転写すべき長さだけ背ラインと垂直な方向に用紙を搬送した後、用紙から糊シートを離間させてもよい。
綴じられた複数の用紙を折りたたむ折り手段をさらに備えてもよい。複数の糊シートユニットの各々は、用紙が折りたたまれて冊子になったときに背となる折りライン周辺おいて折りラインと平行に並ぶ複数箇所の各々に、糊シートを押し付けて糊を転写させ、綴じ手段は、対向する用紙表面の少なくとも一方に糊が転写された複数の用紙を各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じ、折り手段は、綴じられた複数の用紙を折りラインにて折りたたんで冊子を作成してもよい。
中綴じ折り冊子の場合、天地の周辺に糊付けしなくても、用紙を折りたたむことにより冊子の天地周辺がばらけることが回避される。このためこの態様によれば、作成される冊子の品質の低下を抑制しつつ、糊の無駄を抑制することが可能となる。
本発明に係る製本装置によれば、糊シートを利用して製本するときの作業者の工数を低減しつつ低コストでの製本を実現することできる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る製本装置10の全体構成図である。製本装置10は、給紙装置12、中綴じ折り装置14、断裁装置16、スタッカ18、および管理装置20を有する。
給紙装置12は、Aトレイ22A、Bトレイ22B(以下、必要に応じてこれらを「トレイ22」と総称する)を有する。トレイ22には、印刷、電子写真方式、インクジェット方式などによる画像形成方法によって画像が形成された用紙が積載される。
給紙装置12には、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有する給紙制御部110が設けられている。Aトレイ22AおよびBトレイ22Bの各々に対応して、分離給送機構24が設けられている。分離給送機構24は、対応するトレイ22に積載された用紙のうち最上位の用紙を分離して送り出す。第1の実施形態に係る分離給送機構24はエア吸引式のものが採用されている。エア吸引式の分離給送機構は公知であるため、その詳細な説明は省略する。なおエア吸引式の分離給送機構に代えて、いわゆるフリクション式の分離給送機構が設けられてもよいことは勿論である。
また、給紙装置12は、トレイ22の各々を昇降させる昇降機構(図示せず)、およびトレイ22の各々に積載された用紙の高さを検知する用紙高さセンサ(図示せず)を有する。給紙制御部110は、トレイ22に積載された用紙のうち最上位の用紙が給紙可能高さに達したことが検知されたときにトレイ22の上昇を停止させる。こうして給紙制御部110は、トレイ22の最上位に積載された用紙の高さを給紙可能高さに維持し、分離給送機構24による用紙の連続的な送り出しを可能としている。
給紙装置12は、スイッチバック反転機構26を有する。管理装置20においてユーザにより反転を指定する入力がなされた場合に、スイッチバック反転機構26はAトレイ22Aから送り出された用紙を反転させて用紙搬送路に戻す。Aトレイ22Aから送り出された用紙が搬送される用紙搬送路、およびBトレイ22Bから送り出された用紙が搬送される用紙搬送路は、共通搬送路28で合流する。
中綴じ折り装置14は、糊転写機構30A、綴じ機構50、および折り機構70を有する。糊転写機構30Aは、給紙装置12から送り込まれた用紙に糊を転写する。綴じ機構50は、糊転写機構30Aによって糊が転写された用紙を貼り合わせて綴じることにより、用紙束を作成する。糊転写機構30Aおよび綴じ機構50の構成については後述する。中綴じ折り装置14には、糊付け制御部112が設けられている。糊付け制御部112はCPU、ROM、およびRAMを有し、糊転写機構30Aに設けられたアクチュエータの作動を制御することにより、用紙への糊の転写を制御する。また、中綴じ折り装置14には、綴じ制御部114が設けられている。綴じ制御部114はCPU、ROM、およびRAMを有し、綴じ機構50に設けられたアクチュエータの作動を制御することにより、用紙の綴じ処理を制御する。
折り機構70は、用紙束搬送ローラ73、折りストッパ74、折りナイフ76、折りローラ78、およびベルト搬送機構80を有する。用紙束搬送ローラ73は、用紙束が搬送される用紙搬送プレート72を上下で挟むように一対設けられる。用紙束搬送ローラ73は、折り処理時に用紙束の挟持を解除することができるよう、上方の用紙束搬送ローラ73が上方に移動可能とされている。
折りストッパ74は、用紙搬送プレート72の用紙搬送方向下流側(以下、「下流側」という)端部近傍に、用紙搬送プレート72上面より上方に突出するよう配置される。折りストッパ74はボールネジ機構を介してストッパ移動モータ(図示せず)に接続されており、ストッパ移動モータが作動することにより用紙搬送方向に移動する。綴じ機構50から用紙搬送プレート72上に送り込まれた用紙束は、前端部が折りストッパ74に当接したところで用紙搬送方向の位置決めがされる。折りストッパ74は、当接した用紙束の折りラインが、折りナイフ76に当接する位置になるよう、予め用紙搬送方向に移動されている。なお、第1の実施形態に係る製本装置10では、用紙搬送方向と垂直な方向(以下、「用紙幅方向」という)が折りラインと平行な方向となる。
用紙搬送プレート72の上方には一対の折りローラ78が、軸方向が用紙幅方向に向くよう、用紙搬送方向に並設されている。折りナイフ76は、折りナイフ駆動モータ(図示せず)が作動することにより一対の折りローラ78の間に上昇し用紙搬送プレート72の下方に下降することが可能となっている。折りストッパ74により用紙束が用紙搬送方向の位置決めがされた状態で折りナイフ76を上昇させることにより、用紙束が一対の折りローラ78の間に巻き込まれる。一対の折りローラ78は、ギヤ機構などを介して折りローラ駆動モータに接続されている。折りローラ駆動モータが作動することにより、巻き込んだ用紙束を折りたたみながら上方に搬送するように一対の折りローラ78が駆動される。一対の折りローラ78によって折りたたまれた冊子は、一対の折りローラ78のニップ部から上方に向かう綴じ折り冊子搬送路82を通ってベルト搬送機構80に送り込まれる。ベルト搬送機構80は、作成された冊子を断裁装置16の用紙搬送路92に送り出す。
中綴じ折り装置14には、折り制御部116が設けられる。折り制御部116はCPU、ROM、およびRAMを有し、折りストッパ74の用紙搬送方向位置、折りナイフ76の昇降、および折りローラ78の駆動を制御する。
断裁装置16は、三方断裁機構90を有する。三方断裁機構90は、小口断裁刃98、用紙押さえ部96、ストッパ94、サイドガイド(図示せず)、および一対の天地断裁刃(図示せず)を有する。
ストッパ94は、ソレノイド(図示せず)をオン・オフすることにより、用紙搬送路92に進退可能とされている。冊子の小口を断裁する場合、三方断裁機構90は、各々の冊子が送り込まれる前にストッパ94を用紙搬送路92から上方に突出させておく。ストッパ94はボールネジ機構を介してストッパ移動モータ(図示せず)に接続されており、ストッパ移動モータが作動することにより用紙搬送方向に移動する。
三方断裁機構90に搬送された冊子は、背がストッパ94に当接する直後のタイミングで搬送が停止される。冊子の天地は、ストッパ94に当接する以前に一対のサイドガイド(図示せず)によって位置決めされる。用紙押さえ部96は、モータ(図示せず)が作動することにより、ストッパ94に当接した冊子に向けて下降する。
小口断裁刃98は、用紙押さえ部96より用紙搬送方向上流側(以下、「上流側」という)の用紙搬送路92上方に設けられ、小口断裁モータ(図示せず)が作動することにより下降する。天地断裁刃は、用紙搬送路92上方に用紙押さえ部96を挟んでそれぞれ一つずつ設けられ、天地断裁モータ(図示せず)が作動することにより下降する。これら一対の天地断裁刃は、中心振り分け方式により相互に離間または近接する方向に移動可能とされており、天地断裁刃移動モータ(図示せず)が作動するによって、ギヤ機構などを介して相互に離間または近接する方向に移動する。
サイドガイドの間を通過することにより天、地の位置が揃えられ、且つストッパ94により用紙搬送方向の位置決めがされた状態で、用紙押さえ部96が下降して冊子が押さえつけられる。この状態で、まず小口断裁刃98が小口を断裁し、次に一対の天地断裁刃が、冊子の天と地を断裁する。こうして最終的な中綴じ折り冊子が作成される。断裁処理が施された冊子は、スタッカ18上に搬送される。なお、三方断裁機構90に代えて、小口のみを断裁する小口断裁機構が設けられてもよい。
断裁装置16には、断裁制御部118が設けられる。断裁制御部118はCPU、ROM、およびRAMを有し、ストッパ94の用紙搬送方向位置、天地断裁刃の用紙幅方向位置、小口断裁刃98および天地断裁刃による冊子の断裁を制御する。
管理装置20は、管理PC(Personal Computer)100、ディスプレイ102、キーボード104、マウス106によって構成される。管理PC100は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどを有し、給紙装置12、中綴じ折り装置14、および断裁装置16とデータの送受信可能に接続されている。ディスプレイ102、キーボード104、およびマウス106は管理PC100に接続されている。
管理PC100は、ディスプレイ102に設定画面を表示することにより、ユーザによって各種の設定入力が可能な状態とする。ユーザは、設定画面が表示された状態でキーボード104やマウス106を使って各種の設定入力をすることができる。ディスプレイ102に表示されたスタートボタンがユーザによってクリックされると、管理PC100は、設定内容を示す情報と共に製本処理を開始する旨を示すスタート信号を、給紙制御部110、糊付け制御部112、綴じ制御部114、折り制御部116、および断裁制御部118に送信する。
図2は、第1の実施形態に係る糊転写機構30Aおよび綴じ機構50の構成を示す図である。糊転写機構30Aは、搬送ローラ32、用紙搬送プレート34、糊シートユニット36、サクション搬送機構42、用紙センサ40、および転写間隔調整機構174を有する。用紙搬送プレート34には、給紙装置12の共通搬送路28から用紙が搬送される。搬送ローラ32は、用紙搬送プレート34を挟んで対向するように配置され、用紙搬送プレート34上に送り込まれた用紙を下流側に向けて搬送する。サクション搬送機構42は、搬送ローラ32によって搬送された用紙を、さらに下流側へと搬送する。サクション搬送機構42の構成は公知であることから説明を省略する。
なお、糊転写機構30Aには、用紙幅方向への用紙の移動を規制するサイドガイド(図示せず)が、装置前方および後方にそれぞれ1つずつ設けられている。この一対のサイドガイドの各々は、互いに対向する用紙規制面を有する。第1の実施形態では、一対のサイドガイドはいわゆる中心振り分け方式により用紙幅方向の中央から用紙規制面までの距離が等しくなるよう移動可能に構成されている。一対のサイドガイドの各々はギヤ機構を介してモータに接続されており、このモータを作動させることにより、対向する用紙規制面の間の距離を用紙の幅に合わせて変化させることが可能となっている。
糊シートユニット36は、搬送ローラ32とサクション搬送機構42の間において、用紙搬送プレート34の上方に配置される。糊シートユニット36は昇降可能に設けられており、下降することにより用紙搬送プレート34上に搬送された用紙の上面に糊を転写する。第1の実施形態では、糊シートユニット36は4つ、用紙幅方向に並設されている。なお、糊シートユニット36の数は4つに限られず、2つ、3つ、または5つ以上でもよいことは勿論である。糊シートユニット36の各々の間隔は、転写間隔調整機構174によって調整される。したがって、転写間隔調整機構174は、糊を転写する箇所を移動させる転写箇所移動手段として機能する。
ここで、図3および図4に関連して糊シートユニット36の構成について詳述する。図3は、糊シートユニット36の構成を模式的に表した図である。糊シートユニット36は、フレーム120、繰り出しリール122、巻き取りリール124、糊転写ローラ126、巻き取りギヤ128、第1アイドラギヤ130、第2アイドラギヤ132、昇降部材136、シャフト138、ストッパ140、およびバネ142を有する。理解が容易となるよう、図3では、フレーム120は断面を示している。
糊シート121は、可撓性のあるシートの一方の面に糊が付けられて構成されている。繰り出しリール122は、糊が付着された糊付着面が外側となるようこの糊シート121が巻回された状態で回転可能にフレーム120に取り付けられる。糊シート121の糊が付けられている側を用紙に押し付けることにより、押し付けられた部分の糊はシートから剥がれて用紙に付着する。このような糊シートは公知であるため、糊シート121の構成に関する詳細な説明は省略する。
巻き取りリール124は、繰り出しリール122の横に並ぶようにフレーム120に取り付けられる。糊転写ローラ126は、繰り出しリール122と巻き取りリール124との間の下方に回転可能にフレーム120に取り付けられる。このとき糊転写ローラ126は、フレーム120の最下部から突出するように配置される。繰り出しリール122に巻回された糊シート121は、糊付着面の裏面が糊転写ローラ126の外面に接合し、一方の端部が巻き取りリール124の外面に固定されている。巻き取りリール124が回転すると、糊転写ローラ126の外面を経由して繰り出しリール122に巻回された糊シート121が巻き取りリール124に巻き取られる。繰り出しリール122は適度な摩擦が生じるよう回転軸に嵌挿されており、巻き取りリール124によって糊シート121が巻き取られても、糊シート121に適度なテンションが保たれる。糊転写ローラ126は、押圧された部分が圧縮されて糊付け面積が増大するよう、弾性材料によって形成される。
巻き取りリール124には、共に同軸に回転するよう巻き取りギヤ128が固定されている。第1アイドラギヤ130は、第1ギヤ部130aと、第1ギヤ部130aより少ない歯数を有する第2ギヤ部130bとを同軸に有する。このうち第1ギヤ部130aが巻き取りギヤ128に噛合する。第2アイドラギヤ132は、第3ギヤ部132aと、第3ギヤ部132aより多い歯数を有する第4ギヤ部132bとを同軸に有する。このうち第3ギヤ部132aが、第1アイドラギヤ130の第2ギヤ部130bと噛合する。糊シートユニット36が配置される周辺の糊転写機構30Aのフレーム(図示せず)には、ラックギヤ134が固定されている。ラックギヤ134は上下方向に延在するよう配置される。このラックギヤ134のギヤ部134aと、第2アイドラギヤ132の第4ギヤ部132bとが噛合する。
こうして、糊シートユニット36が下降することにより、第2アイドラギヤ132、第1アイドラギヤ130、および巻き取りギヤ128を介して巻き取りリール124が駆動され、巻き取りリール124に糊シート121が巻き取られる。巻き取りリール124とその回転軸との間にはワンウェイクラッチ(図示せず)が設けられており、糊シートユニット36が上昇するときには糊シート121は巻き取られない。なお、ラックギヤ134のギヤ部134aは、ラックギヤ134の上方において削除されていてもよい。これにより、糊シートユニット36が下降して糊シート121が用紙の上面に当接するときに糊シート121が巻き取られて用紙がずれることを回避することができる。
フレーム120の上面には、シャフト138が固定されている。シャフト138の上端にはシャフト138よりも外径の大きいストッパ140が設けられている。昇降部材136には、シャフト138よりも僅かに大きい内径を有する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト138が挿通される。シャフト138の外周に巻かれるようにバネ142が昇降部材136の下面とフレーム120の間の部分に配置される。バネ142は、糊シートユニット36が下降して糊シート121が用紙の上面に押し付けられたときに適度に収縮する。
図4は、図3において糊シートユニット36を視点Pから見た図である。フレーム120の装置前方および後方の側面には、突出するガイド部149が設けられている。ガイド部149には上下方向に貫通する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト144が挿通される。シャフト144の上端には、シャフト144よりも径の大きいストッパ148が設けられている。シャフト144の下端には、用紙を押さえる用紙押さえ部146が設けられている。シャフト144の外周に巻かれるようにバネ145が用紙押さえ部146とガイド部149との間に配置される。これにより、糊シートユニット36が下降して用紙の上面に糊を転写するとき、バネ145の付勢力によって糊シート121の糊をシートから剥がすことができる。
さらに、図5に関連して、転写間隔調整機構174の構成について説明する。図5は、第1の実施形態に係る糊転写機構30Aを製本装置10の右側から見た図である。転写間隔調整機構174は、第1ボールネジ175、第2ボールネジ176、および転写間隔調整モータ(図示せず)を有する。第1ボールネジ175、および第2ボールネジ176は、用紙搬送プレート34の上方において、用紙幅方向に軸方向が向くよう配置される。第1ボールネジ175は第2ボールネジ176の上方に配置される。第1ボールネジ175、および第2ボールネジ176は、中央から一端までは通常のネジ部が形成され、中央から他端までは逆ネジ部が形成されている。第1ボールネジ175と第2ボールネジ176は、ピッチなどネジ部の各諸元も同一とされている。
第1の実施形態では、第1昇降部材136A〜第4昇降部材136Dの4種類の昇降部材136が設けられている。4つの糊シートユニット36を、図5において右側、すなわち製本装置10の後方から順に第1〜第4の糊シートユニット36とすると、第1〜第4の糊シートユニット36には、それぞれ第1昇降部材136A〜第4昇降部材136Dが設けられる。第1昇降部材136Aには雌ネジ部が設けられており、この雌ネジ部が第2ボールネジ176の通常のネジ部に噛合する。第2昇降部材136Bには雌ネジ部が設けられており、この雌ネジ部が第1ボールネジ175の通常のネジ部に噛合する。第3昇降部材136Cには逆ネジの雌ネジ部が設けられており、この雌ネジ部が第1ボールネジ175の逆ネジ部に噛合する。第4昇降部材136Dには逆ネジの雌ネジ部が設けられており、この雌ネジ部が第2ボールネジ176の逆ネジ部に噛合する。4つの糊シートユニット36は、糊を転写すべき糊転写箇所の用紙幅方向の中心位置が等間隔となるように配置される。すなわち、4つの糊シートユニット36は、各々が用紙の糊を転写したときの糊転写箇所が用紙幅方向中央を基準に対称になるよう配置される。
第1ボールネジ175および第2ボールネジ176は、ギヤ機構(図示せず)を介して転写間隔調整モータに接続されており、転写間隔調整モータが作動することにより第1ボールネジ175および第2ボールネジ176の双方が駆動される。このとき第2ボールネジ176が第1ボールネジ175の倍の速度で回転するよう、ギヤ機構が構成されている。こうして、転写間隔調整モータが作動することにより、4つの糊シートユニット36は、等間隔を維持したまま用紙幅方向中央を中心に近接および離間する方向に移動する。
転写間隔調整機構174は、一体的に上下方向に移動可能に構成されており、糊転写モータ(図示せず)が作動することによってクランク機構を介して昇降する。転写間隔調整機構174が下降することにより、4つの糊シートユニット36も共に下降して用紙搬送プレート34上の用紙の上面に糊を転写する。
図2に戻る。用紙センサ40は、発光素子および受光素子を有する光センサによって構成される。用紙センサ40は、糊シートユニット36の近傍且つ下流側に配置され、発光素子が発する光の受光量の変化を検知することにより、用紙搬送プレート34上を搬送される用紙の先端を検知する。
糊転写機構30Aを経て搬送された用紙は、綴じ機構50に送り込まれる。綴じ機構50は、サクション搬送機構54、押し付け機構55、積載台52、用紙センサ60、およびプッシャ67を有する。第1の実施形態では、2つのサクション搬送機構54が搬送方向に間隔を開けて並設されている。サクション搬送機構54は、搬送ベルト62、ローラ64、およびエア吸引機構66を有する。搬送ベルト62は、一対のローラ64に噛合して用紙搬送方向に延在するよう配置される。搬送ベルト62によって囲われる領域には、エア吸引機構66が設けられる。エア吸引機構66は下面にエア吸引孔を有し、下方からエアを吸引する。搬送ベルト62にはエアが通過するための貫通孔が設けられている。搬送ベルト62の下面は用紙吸着面62aとなり、エア吸引機構66がエアを吸引しているとき用紙吸着面62aに用紙が吸着される。
押し付け機構55は、プッシャ56を有する。押し付け機構55はカム機構(図示せず)を有しており、プッシャ駆動モータが作動することによりカム機構を介してプッシャ56が上下に移動する。こうしてプッシャ56は、用紙吸着面62aより下方に進出し、および用紙吸着面62aより上方に退避することが可能となっている。
図6は、第1の実施形態に係るサクション搬送機構54および押し付け機構55に含まれるプッシャ56の構成を示す斜視図である。図6は、これらを上流側前方且つ下方から見た状態を示している。
プッシャ56は、四角い板状に形成される。プッシャ56は、サクション搬送機構54の間隔部に上下方向に延在するように配置される。このとき、プッシャ56の下面には、用紙幅方向に延在する凹部56bが形成され、凹部56bの側縁に、用紙を押し付けるための押し付け面56aが形成される。このように凹部56bを設けることにより、用紙の上面の糊転写箇所にプッシャ56を押し付けることを回避しつつ、その周辺を押し付けることができる。なお、プッシャ56の下面に凹部56bが形成されておらず、押し付け面56aにフッ素樹脂コーティング加工、またはフッ素樹脂含有ニッケルめっき加工など糊が転写しにくい加工が施されていてもよい。これによって、用紙の糊転写箇所にプッシャ56を直接押し付けることが可能となる。
図2に戻る。用紙センサ60は、プッシャ56の近傍且つ下流側に配置され、用紙吸着面62aに吸着されて搬送される用紙の先端を検知する。用紙センサ60は、いわゆる超音波センサによって構成されている。具体的には、用紙センサ60は、超音波を発信する超音波発信器、および超音波を受信する受信器を有する。超音波発信器は搬送される用紙に斜めに超音波を発信する。受信器は、搬送される用紙によって反射される超音波を受信する位置に配置される。これにより、受信器によって超音波が受信されたタイミングを、用紙先端部の検知タイミングと特定することができる。
なお、用紙センサ60は、同様に斜めに光を照射する発光素子と、搬送される用紙によって反射される光を受光する受光素子とを有する光センサによって構成されていてもよい。また、用紙センサ60は、回動可能な検出子を有していてもよい。この場合、検出子は、搬送される用紙の先端に当接して回動する。用紙センサ60は、この検出子の回動を光センサによって検出することにより、用紙先端部を検出する。また、用紙センサ60を、用紙の積載位置における用紙先端部を検出する位置に配置してもよい。用紙センサ60は透過型の光センサによって構成されていてもよく、また、反射型の光センサによって構成されていてもよい。この場合、用紙先端部の検出タイミングが用紙の搬送停止タイミングとなる。
綴じ機構50の下方には積載台52が設けられる。積載台52の上面には、用紙が積載される水平面である積載面52aが形成される。積載台52は、積載面52aが用紙搬送プレート34の上面よりも低くなるよう配置される。このときの用紙搬送プレート34の上面と積載面52aとの段差は、この製本装置10で作成できる中綴じ折り冊子の折り処理前の用紙束の最大厚さよりも大きくされている。積載台52は2つのファン58を有する。ファン58は、それぞれ積載面52aのすぐ下に、プッシャ56より上流側に一つ、下流側に一つ配置される。ファン58が作動することにより、積載面52aに直接載置される最下位の用紙がエアの吸引力で積載面52aに吸着される。これにより、積載面52aに積載される用紙の水平方向へのずれが抑制される。
プッシャ67は、積載台52の最も上流側に通常配置される。プッシャ67はボールネジ機構を介してモータに接続されており、このモータが作動することにより下流方向への移動して、積載面52a上に積載された用紙束を折り機構70に送り込む。
図7は、第1の実施形態に係る製本装置10Aの機能ブロック図である。なお、図7は、CPU、ROM、RAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
管理PC100は、サイズ情報取得部150および折りライン設定部152を有する。サイズ情報取得部150は、用紙の搬送方向長さを示す情報と用紙幅方向の幅方向長さを示す情報を含むサイズ情報を取得する。サイズ情報取得部150は、ユーザによって入力または選択された用紙サイズを示す情報をサイズ情報として取得してもよい。また、例えばトレイ22に用紙サイズセンサが設けられている場合、検出された用紙サイズをサイズ情報として取得してもよい。
折りライン設定部152は、取得されたサイズ情報を利用して用紙に折りラインを設定する。具体的には、折りライン設定部152は、取得したサイズ情報に含まれる用紙の搬送方向長さを示す情報を利用して、搬送する用紙の先端部から搬送方向長さの半分の距離にある直線を折りラインとして設定する。なお、ユーザは、設定画面において、折りラインの位置として搬送する用紙の先端部からの距離を入力することが可能となっている。折りライン設定部152は、このようにユーザに入力された用紙先端部からの距離にある直線を折りラインとして設定してもよい。
給紙制御部110は、分離給送機構24における、エアの吸引および吸引停止を切り換えるソレノイドや、搬送ベルトに噛合するローラを駆動するモータに接続されている。給紙制御部110は、搬送ベルトを駆動させた状態でエアの吸引および吸引停止を切り換えることで、給紙装置12からの用紙の送り出しを制御する。
糊付け制御部112は、用紙センサ40、搬送ローラ32を駆動する用紙搬送モータ156、および糊シートユニット36を昇降させる糊転写モータ158に接続されている。糊付け制御部112は、用紙センサ40によって搬送される用紙の先端が検知されたときから、用紙搬送モータ156に入力する駆動パルスを計数する。計数した駆動パルスが所定数に至ったときに用紙搬送モータ156への駆動パルスの入力を停止して用紙の搬送を停止させる。こうして給紙制御部110は、用紙搬送プレート34上の用紙を用紙搬送方向の所定位置で停止させる。給紙制御部110は、用紙の搬送を停止したときに糊転写モータ158を作動させて糊シートユニット36を下降させることにより、用紙の上面に糊を転写する。糊付け制御部112は、転写間隔調整モータ159に駆動パルスを出力して糊シートユニット36の間隔、すなわち糊シートユニット36による用紙への糊転写箇所の間隔を調整する。
綴じ制御部114は、用紙センサ60、搬送ベルト62を駆動するベルト駆動モータ160、およびプッシャ56を昇降させるプッシャ駆動モータ162に接続されている。綴じ制御部114は、用紙センサ60によって搬送される用紙の先端が検知されたときから、ベルト駆動モータ160に入力する駆動パルスを計数する。計数した駆動パルスが所定数に至ったときにベルト駆動モータ160への駆動パルスの入力を停止して用紙の搬送を停止させる。こうして綴じ制御部114は、用紙吸着面62aに吸着された用紙を用紙搬送方向の所定位置で停止させる。
綴じ制御部114は、用紙の搬送を停止したときに、プッシャ56を用紙吸着面62aより下方に進出させることにより、用紙吸着面62aに吸着された用紙を押し付け面56aで積載面52aに向けて押し付ける。綴じ制御部114は、プッシャ56を下方に進出させるタイミングで、用紙吸着面62aからのエアの吸引および吸引停止を切り換えるソレノイドをオフにすることにより、用紙吸着面62aからのエアの吸引を停止させる。こうして綴じ制御部114は、積載面52aに用紙が積載されていないときには、積載面52aに搬送された用紙を載置する。積載面52aにすでに用紙が積載されているときには、搬送された用紙の下面を、積載面52aに積載された用紙のうち最上位の用紙の上面に押し付けて貼り合わせる。
折り制御部116は、折りストッパ74を搬送方向に移動させるストッパ移動モータ164、折りナイフ76を昇降させる折りナイフ駆動モータ166、および折りローラ78を駆動する折りローラ駆動モータ168に接続されている。折り制御部116は、貼り合わされた用紙束が折り機構70に送り込まれる前に、折りストッパ74を所定位置に移動させておく。折り制御部116は、用紙束が折りストッパ74に当接した後、折りナイフ駆動モータ166および折りローラ駆動モータ168を作動させ、折りナイフ76を上昇させて用紙束を折りローラ78に挟持させて折りたたんで冊子を作成する。
管理PC100は、ユーザによって入力された仕上がりサイズを仕上がりサイズ情報として取得する。なお、管理PC100は、サイズ情報取得部150によって取得された用紙サイズ情報が示すサイズの用紙を半分に折りたたんだサイズから、さらに断裁マージンを差し引いたサイズを、冊子の仕上がりサイズとして取得してもよい。管理PC100は、取得した仕上がりサイズ情報を断裁制御部118に送信する。
断裁制御部118は、ストッパ移動モータ170および天地断裁刃移動モータ172に接続されている。断裁制御部118は、受信した仕上がりサイズ情報に基づいて、小口の断裁位置、および天地の断裁位置を特定する。断裁制御部118は、特定した位置で小口を断裁するよう、ストッパ移動モータ170を作動させてストッパ94を移動させる。また、断裁制御部118は、特定した位置で天地を断裁するよう、天地断裁刃移動モータ172を作動させて天地断裁刃を移動させる。
図8は、第1の実施形態に係る製本装置10の製本手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、ユーザによってスタートボタンが押された後、ユーザによって入力された冊子数と、一つの冊子を構成する用紙枚数を掛け合わせた総用紙枚数の搬送が完了するまで、給紙装置12における給紙タイミング毎に繰り返し実施される。
糊付け制御部112は、転写位置調整フラグを参照して糊シートユニット36の間隔がすでに調整済みか否かを判定する(S10)。まだ糊シートユニット36の間隔が調整されていない場合(S10のN)、糊付け制御部112は、管理PC100から受信したサイズ情報を利用して、搬送される用紙の用紙幅方向の長さに応じて糊シートユニット36の間隔を調整する(S12)。糊付け制御部112のROMには、サイズ情報と糊シートユニット36の間隔を示す情報が対応付けられたマップが格納されている。糊付け制御部112は、このマップを参照し、受信したサイズ情報に対応する糊シートユニット36の間隔を示す情報を取得し、この情報が示す間隔となるよう、転写間隔調整モータ159を作動させて糊シートユニット36の位置を調整する。調整が終了すると、糊付け制御部112は、転写位置調整フラグをオンに設定する。糊シートユニット36の間隔が調整済みの場合(S10のY)、S12の処理をスキップする。
管理PC100は、中綴じ折り装置14および断裁装置16にて円滑に製本処理が進行するよう、給紙タイミングを示す信号を給紙制御部110に送信する。給紙制御部110は、給紙タイミングを示す信号を受信すると、トレイ22から用紙を1枚送り出す給紙処理を実施する(S14)。
管理PC100は、糊転写機構30Aに用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙が冊子の最後の用紙か否かを示す情報を糊付け制御部112に送信する。糊付け制御部112は、その情報に基づいて、送り込まれる用紙が冊子の最後の用紙か否かを判定する(S16)。
冊子の最終用紙でないと判定された場合(S16のN)、糊付け制御部112は、転写機構36の糊転写ローラ126の下端が押し当てられる用紙搬送方向における位置を糊付け基準位置として、この糊付け基準位置に折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止させる(S34)。用紙が停止すると、糊付け制御部112は、糊シートユニット36を下降させて用紙の上面に糊を転写する(S36)。このように糊付け基準位置に折りラインが位置している状態で糊を転写させることにより、折りライン周辺に糊付けすることができる。糊付け制御部112は、糊が転写された用紙を綴じ機構50へ搬送させる(S38)。
Aトレイ22AとBトレイ22Bとに異なるサイズの用紙が収容され、一つの冊子にこのように異なるサイズの用紙を重ね合わせて中綴じ折り冊子を作成する場合がある。なお、このような場合においても、断裁装置16において三方が断裁されるため、最終的に作成される中綴じ折り冊子は三方の縁が揃ったものとなる。用紙のサイズが異なる場合においても通常は用紙の搬送方向中央のラインが折りラインとなるため、用紙のサイズが異なる場合には搬送される用紙の先端から折りラインまでの距離も異なることになる。このように一つの冊子に異なるサイズの用紙が使われることを考慮し、管理PC100は、綴じ機構50に用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙に設定された折りラインの位置を示す折りライン情報を綴じ機構50に送信する。
綴じ制御部114は、プッシャ56の中心に位置するラインを綴じ基準ラインとして、綴じ基準ラインに折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止させる(S40)。用紙の搬送が停止されると、綴じ制御部114は、プッシャ56を下降させて積載面52aに向けて用紙を押し付け(S42)、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
冊子の最終用紙と判定された場合(S16のY)、糊付け制御部112は、糊転写を回避する(S18)。このように冊子の最終用紙には用紙に糊付けしないことで、綴じられて作成される用紙束の上面に糊付けされることが回避される。
S20〜S24の処理はS38〜S42と同様であることから説明を省略する。冊子の最終用紙を貼り合わせて用紙束の作成が終了すると、綴じ制御部114は、ファン58の作動を停止させて用紙束の吸着を解除した後、プッシャ67を下流側に移動させて作成された用紙束を折り機構70に送り出す(S26)。折り制御部116は、折りナイフ76が上昇したときに用紙に当接する用紙搬送方向の位置を折り位置として、折りストッパ74に用紙束が当接したときに、この折り位置に作成された用紙束の折りラインが位置するよう、折りストッパ74の位置を調整する(S28)。搬送された用紙束の先端が折りストッパ74に当接したタイミングで、折り制御部116は、折りナイフ76を上昇させて用紙束を折りローラ78に挟持させて折りたたむ折り処理を実施する(S30)。折りたたまれて作成された中綴じ折り冊子は、断裁装置16に送り込まれる。断裁制御部118は、送り込まれた冊子の三方を断裁する断裁処理を実施する(S32)。こうして作成された中綴じ折り冊子は、スタッカ18に積載される。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。第2の実施形態に係る製本装置では、第1の実施形態における糊転写機構30Aに変えて糊転写機構30Bが設けられている。なお、特に言及しない限り、第2の実施形態に係る製本装置の他の構成および動作は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して説明を省略する。
糊転写機構30Bは、転写間隔調整機構180、および4つの糊シートユニット36を有する。転写間隔調整機構180は、第1ベルト182、第2ベルト183、第1押さえ部材194、第2押さえ部材196、第3押さえ部材198、および転写間隔調整モータ159を有する。第1ベルト182は、水平な2本の直線部分が上下に位置すると共に、その2本の直線部分が用紙の最大幅よりも大きく用紙幅方向に延在するよう配置される。第1ベルト182の両端は、一対のプーリ184の各々に噛合している。第2ベルト183は、第1ベルト182の下方において、水平な2本の直線部分が上下に位置すると共に、その2本の直線部分が用紙の最大幅よりも大きく用紙幅方向に延在するよう配置される。第2ベルト183の両端は、一対のプーリ185の各々に噛合している。
第1の実施形態では、第1昇降部材136E〜第4昇降部材136Hの4種類の昇降部材136が設けられている。4つの糊シートユニット36を、図9において右側、すなわち製本装置の後方から順に第1〜第4の糊シートユニット36とすると、第1〜第4の糊シートユニット36には、それぞれ第1昇降部材136E〜第4昇降部材136Hが設けられる。第1昇降部材136Eは、第2ベルト183の上方の直線部分に取り付けられる。第2昇降部材136Fは、第1ベルト182の上方の直線部分に取り付けられる。第3昇降部材136Gは、第1ベルト182の下方の直線部分に取り付けられる。第4昇降部材136Hは、第2ベルト183の下方の直線部分に取り付けられる。このとき、4つの糊シートユニット36は、糊を転写する糊転写箇所の用紙幅方向の中心位置が等間隔となるように配置される。すなわち、4つの糊シートユニット36は、各々が用紙の糊を転写したときの糊転写箇所が用紙幅方向中央を基準に対称になるよう配置される。
第1押さえ部材194、第2押さえ部材196、および第3押さえ部材198は板状に形成される。第1押さえ部材194は、下面が水平となるよう第2昇降部材136Fおよび第3昇降部材136Gの上方に配置される。第2押さえ部材196は、下面が水平となるよう第1昇降部材136Aの上方に配置される。第3押さえ部材198は、下面が水平となるよう第4昇降部材136Hの上方に配置される。
第1ベルト182に噛合する後方のプーリ184には、径が2倍の大径プーリ186が同軸に共に回転可能に取り付けられている。転写間隔調整モータ159のモータ軸には、プーリ192が取り付けられている。プーリ192とプーリ184には、ベルト190が噛合している。プーリ192とプーリ185には、ベルト188が噛合している。このため、転写間隔調整モータ159が作動することにより、第2ベルト183の直線部分は第1ベルト182の直線部分の倍の早さで移動する。こうして、転写間隔調整モータ159が作動することにより、4つの糊シートユニット36は等間隔を維持したまま用紙幅方向中央を中心に近接および離間する方向に移動する。
このとき第1昇降部材136Eは、第2押さえ部材196の下面に沿って移動する。第2昇降部材136Fおよび第3昇降部材136Gは、第1押さえ部材194の下面に沿って移動する。第4昇降部材136Hは、第3押さえ部材198の下面に沿って移動する。
転写間隔調整機構180は、一体的に上下方向に移動可能に構成されており、糊転写モータ(図示せず)が作動することによってクランク機構を介して昇降する。転写間隔調整機構180が下降することにより、第1昇降部材136Eは第2押さえ部材196に押されて下降する。また、転写間隔調整機構180が下降することにより、第2昇降部材136Fおよび第3昇降部材136Gは第1押さえ部材194に押されて下降し、第4昇降部材136Hは第3押さえ部材198に押されて下降する。こうして4つの糊シートユニット36が共に下降し、用紙搬送プレート34上の用紙の上面に糊シート121が押し付けられて糊が転写される。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。第2の実施形態に係る製本装置では、第1の実施形態における糊転写機構30Aに変えて糊転写機構30Cが設けられている。なお、特に言及しない限り、第3の実施形態に係る製本装置の他の構成および動作は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して説明を省略する。
糊転写機構30Cは、転写間隔調整機構174、糊シートユニット202、押し付けユニット208、第1シャフト204、第2シャフト206、および間隔調整バネ220を有する。糊シートユニット202は、シャフト144、バネ145、用紙押さえ部146、ストッパ148、およびガイド部149を有しない以外は糊シートユニット36と同様である。第3の実施形態においても、糊シートユニット202は4つ設けられる。なお、転写間隔調整機構174に代えて転写間隔調整機構180が採用されてもよい。
押し付けユニット208は、ガイド部材210、ストッパ212、シャフト214、バネ216、および用紙押さえ部218を有する。ガイド部材210には、水平方向に突出するガイド部210aが設けられる。ガイド部210aには上下方向に貫通する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト214が挿通される。シャフト214の上端には、シャフト214よりも径の大きいストッパ212が設けられている。シャフト214の下端には、用紙を押さえる用紙押さえ部218が設けられている。シャフト214の外周に巻かれるようにバネ216が用紙押さえ部218とガイド部210aとの間に配置される。
第2シャフト206は、第2ボールネジ176の下方に第2ボールネジ176と平行となるよう配置される。第1シャフト204は、第2シャフト206の下方に第2シャフト206と平行となるよう配置される。また、3つの用紙押さえ部218が、4つの糊シートユニット202によって形成される3つの間隔部の各々に配置される。糊シートユニット202には2つの挿通孔が設けられており、この挿通孔の各々に第1シャフト204および第2シャフト206がそれぞれ挿通される。押し付けユニット208のガイド部材210にも2つの挿通孔が設けられており、この挿通孔の各々に第1シャフト204および第2シャフト206が挿通される。さらに、糊シートユニット202と押し付けユニット208との間に形成される6つの間隔部の各々には、第1シャフト204に巻かれるように間隔調整バネ220が配置される。6つの間隔調整バネ220はいずれも同じばね定数を有し、糊シートユニット202と押し付けユニット208とを相互に離間させる方向に付勢力を与える。
以上の構成により、転写間隔調整モータが作動すると、4つの糊シートユニット202は、等間隔を維持したまま用紙幅方向中央を中心に近接および離間する方向に移動する。このとき、3つの用紙押さえ部218も、糊シートユニット202との間で等間隔を維持したまま用紙幅方向に移動する。
転写間隔調整機構174、第1シャフト204、および第2シャフト206は一体的に上下方向に移動可能に構成されており、糊転写モータ158が作動することによって昇降する。転写間隔調整機構174が下降することにより、3つの押し付けユニット208が用紙を押さえつけた後に糊シートユニット202の糊シート121が用紙に押し付けられる。逆に、転写間隔調整機構174が上昇するとき、まず用紙表面から糊シート121が離間し、次に押し付けユニット208による用紙の押さえつけが解除される。このように押し付けユニット208を設けることにより、用紙表面から糊シート121を離間させるときに糊シート121の糊をシートから剥がすことができる。
(第4の実施形態)
図11は、第4の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。第2の実施形態に係る製本装置では、第1の実施形態における糊転写機構30Aに変えて糊転写機構30Dが設けられている。なお、特に言及しない限り、第4の実施形態に係る製本装置の他の構成は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して説明を省略する。
糊転写機構30Dは、転写間隔調整機構174、および4つの糊シートユニット240を有する。糊シートユニット240は、用紙押さえ部146に代えてローラユニット242が設けられ、また、巻き取りギヤ128、第1アイドラギヤ130、および第2アイドラギヤ132を有しない点以外は、糊シートユニット36と同様に構成される。なお、転写間隔調整機構174に代えて転写間隔調整機構180が採用されてもよい。
図12は、ローラユニット242を装置正面から見た図である。ローラユニット242は、ブラケット244およびローラ246を有する。ブラケット244は、板状の部材をコ字状に曲げて形成される。ブラケット244は、コ字の開放側が下方に向くよう、シャフト144の下端に固定される。ローラ246は、ブラケット244の下端から下方に突出するよう、ブラケット244に回転可能に取り付けられる。ローラ246の外面は、用紙に押し付けられたときに用紙に跡が残らないよう、弾性部材によって覆われている。ローラユニット242を設けることにより、糊シートユニット240を下降させて糊シート121を用紙に押し付けた状態で用紙を搬送して用紙に糊を転写させることが可能となる。
図13は、第4の実施形態に係る製本装置の製本手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、ユーザによってスタートボタンが押された後、ユーザによって入力された冊子数と、一つの冊子を構成する用紙枚数を掛け合わせた総用紙枚数の搬送が完了するまで、給紙装置12における給紙タイミング毎に繰り返し実施される。
S60〜S82は、図8におけるS10〜S32と同様である。冊子の最終用紙でないと判定された場合(S66のN)、糊付け制御部112は、用紙が第1位置まで搬送されたときに、糊シートユニット240を下降させて糊シート121を用紙に押し付ける(S84)。糊付け制御部112は、用紙の糊シート121を押し付けた後も継続して用紙を搬送し、糊シート121を送りながら用紙に糊を転写する。糊付け制御部112は、用紙が第2位置まで搬送されたときに、糊シートユニット240を上昇させて糊シート121を用紙から離間させる(S86)。
第1位置と第2位置との距離が糊転写長さとなる。糊転写長さを示す情報は糊付け制御部112のROMに格納されている。糊付け制御部112は、この情報を参照して糊を転写すべき糊転写領域の糊転写長さを決定し、糊転写領域の用紙搬送方向中央に折りラインが位置するよう、第1位置および第2位置を決定する。S88〜S92の処理はS70〜S74と同様である。なお、ユーザは、管理PC100にて糊転写領域の糊転写長さを入力することができる。管理PC100は、ユーザに入力された糊転写長さを示す情報を取得する。管理PC100は、ユーザによってスタートボタンがクリックされると、取得したその情報を糊付け制御部112に送信する。糊付け制御部112は、こうして受信した糊転写長さを示す情報を利用して第1位置および第2位置を決定することができる。
糊付け制御部112は、中綴じ折り冊子の外側の用紙になるにしたがって糊転写長さを長くしてもよい。第4の実施形態では、後から搬送される用紙ほど冊子の外側になる。このため、糊付け制御部112は、1冊の冊子を構成する用紙に糊を転写するときに、徐々に糊転写長さが長くなるよう、第1位置および第2位置を決定する。
図14は、重ね合わされる用紙2と糊転写領域260の糊転写長さの関係を示す図である。糊付け制御部112は、図14に示すように、綴じ機構50にて綴じられて作成される用紙束のうち、上方の用紙2の糊転写領域260ほど、折りライン262を中心に糊転写長さが長くなるよう、用紙に糊を転写させる。なお、図14は、糊転写長さの差を強調して表している。このように糊転写長さを変化させることで、例えば図15に示すように、糊付けされた用紙束に折り処理を施したときに、冊子の外側の用紙2の糊付け箇所264ほど、冊子の背の部分からの距離が短くなることを回避することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、第4の実施形態において、糊付け制御部112は、第1位置まで用紙が搬送されたときに一度用紙を停止させてから、糊シート121を用紙に押し付ける。次に糊付け制御部112は、用紙が第2位置に搬送されるまで用紙を搬送させて用紙表面に糊を転写し、用紙が第2位置に搬送されたときに再び用紙の搬送を停止させる。糊付け制御部112は、用紙の搬送が停止すると、糊シート121を用紙から離間させ、再び用紙の搬送を開始する。このように用紙を停止させることで、より精度良く糊を転写させることができる。
ある別の変形例では、糊転写機構には、用紙の前端部を係止するストッパが設けられる。このストッパは、用紙搬送プレート34の上面と同一平面上から上方にソレノイドなどによって進退可能とされている。また、ストッパは、ストッパ移動モータにより用紙搬送方向に移動可能とされている。第1の実施形態の変形例では、糊付け制御部112は、搬送される用紙の折りラインが糊転写領域の用紙搬送方向中心と重なる位置でストッパが用紙の先端部を位置決めするよう、ストッパの用紙搬送方向の位置を調整する。第2の実施形態の変形例では、糊付け制御部112は、搬送される用紙を第1位置に位置決めするよう、ストッパの用紙搬送方向の位置を調整する。このようにストッパを使って用紙の先端を係止して位置決めすることにより、より精度良く糊を転写させることができる。
ある別の変形例では、上述の実施形態において、搬送されてきた用紙に印刷されているトンボマークなどの位置特定画像を、ラインセンサなどの撮像装置によって撮像する。撮像装置は管理PC100に接続されており、撮像して生成された画像データは管理PC100に送信される。折りライン設定部152は、撮像された画像データを解析して位置特定画像の位置を特定する。折りライン設定部152は、このような位置特定画像の位置を利用して折りラインの位置を設定する。例えば、折りラインの位置にトンボマークが記録されている場合、折りライン設定部152は、特定したトンボマークの位置を折りラインの位置として設定する。
ある別の変形例では、糊転写機構は、冊子となったときに背となる用紙の側縁部周辺に糊を転写する。綴じ機構は、対向する用紙表面の少なくとも一方に糊が転写された用紙を貼り合わせて綴じ、冊子を作成する。このように中綴じ折り冊子でない冊子を作成する場合においても、用紙幅方向の間隔を調整可能にすることで、用紙束に応じた位置に糊を転写させることができる。
第1の実施形態に係る製本装置の全体構成図である。 第1の実施形態に係る糊転写機構および綴じ機構の構成を示す図である。 糊シートユニットの構成を模式的に表した図である。 図3において糊シートユニットを視点Pから見た図である。 第1の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。 第1の実施形態に係るサクション搬送機構および押し付け機構に含まれるプッシャの構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る製本装置の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る製本装置の製本手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。 第3の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。 第4の実施形態に係る糊転写機構を製本装置の右側から見た図である。 ローラユニットを装置正面から見た図である。 第4の実施形態に係る製本装置の製本手順を示すフローチャートである。 重ね合わされる用紙と糊転写領域の糊転写長さの関係を示す図である。 折りたたまれた冊子の糊付け箇所を示す図である。
符号の説明
10 製本装置、 12 給紙装置、 14 中綴じ折り装置、 16 断裁装置、 18 スタッカ、 20 管理装置、 30A〜30D 糊転写機構、 36 糊シートユニット、 100 管理PC、 112 糊付け制御部、 121 糊シート、 159 転写間隔調整モータ、 174 転写間隔調整機構、 175 第1ボールネジ、 176 第2ボールネジ。

Claims (6)

  1. 冊子になったときに背となる背ライン周辺において背ラインと平行に並ぶ複数箇所の各々に、基材に糊が付着された糊シートをそれぞれが押し付けて用紙に糊を転写させる複数の糊シートユニットと、
    糊を転写する複数箇所の少なくとも1つを背ラインと平行に移動させるよう、前記複数の糊シートユニットの少なくとも1つを移動させる転写箇所移動手段と、
    対向する用紙表面の少なくとも一方に糊が転写された複数の用紙を各々の背ラインが重なるように貼り合わせて綴じる綴じ手段と、
    を備えることを特徴とする製本装置。
  2. 背ラインと平行な用紙長さである用紙幅を示す用紙幅情報を取得する用紙幅情報取得手段をさらに備え、
    前記転写箇所移動手段は、糊を転写する複数箇所が、取得された用紙幅情報が示す用紙幅に応じた位置になるよう、前記複数の糊シートユニットの少なくとも1つを移動させることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記転写箇所移動手段は、糊を転写する複数箇所が、背ラインと平行な用紙長さである用紙幅の中央を基準に対称に位置するよう、前記複数の糊シートユニットの少なくとも1つを移動させることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  4. 前記糊シートユニットは、用紙が停止した状態で、用紙に糊シートを押し付けおよび離間させることにより、用紙に糊を転写させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の製本装置。
  5. 前記糊シートユニットは、用紙に糊シートを押し付け、糊を転写すべき長さだけ背ラインと垂直な方向に用紙を搬送した後、用紙から糊シートを離間させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の製本装置。
  6. 綴じられた複数の用紙を折りたたむ折り手段をさらに備え、
    前記複数の糊シートユニットの各々は、用紙が折りたたまれて冊子になったときに背となる折りライン周辺おいて折りラインと平行に並ぶ複数箇所の各々に糊シートを押し付けて糊を転写させ、
    前記綴じ手段は、対向する用紙表面の少なくとも一方に糊が転写された複数の用紙を各々の折りラインが重なるように貼り合わせて綴じ、
    前記折り手段は、綴じられた複数の用紙を折りラインにて折りたたんで冊子を作成することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の製本装置。
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