JP2009196792A - 糊付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧部材を取り替える等の煩雑な作業を伴うことなく、簡易な構成にて糊付けの寸法を変更可能な糊付け装置を提供する。
【解決手段】糊付け装置は、片面に糊が付着した糊シート121の一部を用紙に押し付けて糊を転写させる。この糊付け装置は、用紙の糊付け位置に対向配置される受圧面35と、受圧面35に対向配置可能な複数の押圧面を有する糊付けヘッド126を有する。切り替え機構により糊付けヘッド126の押圧面が切り替えられ、押圧面と受圧面35との糊シートの送り方向の圧接長さを複数段に切り替えることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、転写用の糊が付着した糊シートを被転写材に押し付けて糊を転写させる糊付け装置に関する。
印刷済み用紙の所定位置に糊を付着させ、その用紙を順次重ねて貼り付けることにより冊子を形成する製本装置が知られている。従来はその糊付け工程において液状の糊を塗布する装置構成が主流であったが、近年では糊の供給機構をより簡素化するために、糊シートを用いる装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
糊シートは剥離シート上に転写用の糊が付着されたものであり、糊付け工程において用紙の糊付け位置にその糊シートの一部を押し付けることにより、用紙に糊が転写される。糊が転写された用紙は、用紙蓄積部に搬送されて順次積載され、その糊を介して互いに圧着される。糊シートは糊付けのたびに一定量ずつ送られ、その非転写面側から押圧部材の押圧面を押し付けることにより所定寸法の糊が用紙に転写される。
特開2007−216677号公報
しかしながら、このような糊付け装置においては押圧部材の押圧面が固定されているため、例えば異なるサイズの用紙について糊付け面積を変更する場合には、押圧部材を交換するなどの煩雑な作業を要する。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、押圧部材を取り替える等の煩雑な作業を伴うことなく、簡易な構成にて糊付けの寸法を変更可能な糊付け装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、片面に糊が付着した糊シートの一部を用紙に押し付けて糊を転写させる糊付け装置において、用紙の糊付け位置に対向配置される受圧面と、受圧面に対向配置される押圧面を有する糊付けヘッドと、押圧面と受圧面との間に介在する糊シートを、用紙への糊の転写ごとに送る送り手段と、糊付けヘッドを駆動し、押圧面を用紙と糊シートを間に挟むように受圧面に圧接させる駆動手段と、押圧面と受圧面との糊シートの送り方向の圧接長さを複数段に切り替える切り替え機構と、を備える。
ここでいう「糊」は広義の糊を意味し、各種合成樹脂系の接着剤をも含みうる。糊付け装置は、例えば製本装置等のシステムの一部を構成し、所定の搬送手段によって順次用紙が導入され、糊付け処理後に用紙を搬送方向下流側へ導出するものでもよい。「圧接長さ」は、押圧面と受圧面とに圧接される糊シートの送り方向の長さに相当する。押圧面のほうが受圧面よりもその送り方向に小さい場合、その送り方向の押圧面の長さが圧接長さに対応する。その場合には、その送り方向の長さが異なる複数の押圧面を設け、切り替え機構によりその押圧面を切り替えることにより、圧接長さを切り替えることができる。逆に、押圧面のほうが受圧面よりもその送り方向に大きい場合、その送り方向の受圧面の長さが圧接長さに対応する。その場合には、その送り方向の長さが異なる複数の受圧面を設け、切り替え機構によりその受圧面を切り替えることにより、圧接長さを切り替えることができる。あるいは、押圧面および受圧面の少なくとも一方を可撓性を有する部材にて構成し、押圧力を変化させることにより圧接長さを切り替えるようにしてもよい。
この態様によれば、切り替え機構により糊シートの送り方向の圧接長さが複数段に切り替えられるため、作業者が糊付けヘッドを交換する等の煩雑な作業を伴うこともない。
より具体的には、糊付けヘッドが、押圧面として糊シートの送り方向の長さが互いに異なる複数の面を有してもよい。受圧面は、糊シートの送り方向の長さが最も長い押圧面よりもその送り方向の長さが等しいかまたは長くなるように構成される。そして、切り替え機構が、糊付けヘッドを変位させて複数の押圧面のいずれかを受圧面に対向配置させるようにしてもよい。
その場合、糊付けヘッドがその回転軸の周りに回転可能に構成されるとともに、その外周に沿って複数の押圧面がそれぞれ形成されていてもよい。そして、切り替え機構が、糊付けヘッドを回転させて複数の押圧面のいずれかを受圧面に対向配置させてもよい。
さらに、複数の押圧面のいずれが受圧面に対向しているかを検知する検知手段が設けられているのが好ましい。この検知手段の検知情報に基づいて現在の圧接長さ、つまり糊シートの転写長さを判定することができるため、用紙の寸法や材質等に応じて適切な押圧面に切り替えることができる。
糊付けヘッドは、例えば、複数の押圧面のそれぞれを一辺とする多角形状に形成されていてもよい。あるいは、回転軸を中心に回転する本体から複数の押圧面のそれぞれが半径方向外向きに突出するように形成されていてもよい。
あるいは、受圧面として糊シートの送り方向の長さが互いに異なる複数の面を設けてもよい。その場合、押圧面は、糊シートの送り方向の長さが最も長い受圧面よりもその送り方向の長さが等しいかまたは長くなるように構成される。そして、切り替え機構が、複数の受圧面のいずれかを押圧面に対向配置させるようにしてもよい。例えば、糊付けヘッドの押圧面との対向位置にいずれかの受圧面を対向配置できるよう、複数の受圧面を有する受圧部材をその対向位置に配置し、切り替え機構によりその受圧面を切り替えられるようにしてもよい。受圧部材は、自軸回りに回転可能な本体の周囲に複数の受圧面が形成され、その回転により押圧面に対向する受圧面が切り替えられるものであってもよい。あるいは、複数の受圧面が所定方向に並設され、並進動作によって押圧面に対向する受圧面が切り替えられるものであってもよい。その場合にも、複数の受圧面のいずれが押圧面に対向しているかを検知する検知手段が設けられているのが好ましい。
本発明の糊付け装置によれば、押圧部材を取り替える等の煩雑な作業を伴うことなく、簡易な構成にて糊付けの寸法を変更することできる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る製本装置10の全体構成図である。製本装置10は、給紙装置12、中綴じ折り装置14、断裁装置16、スタッカ18、および管理装置20を有する。
給紙装置12は、Aトレイ22A、Bトレイ22B(以下、必要に応じてこれらを「トレイ22」と総称する)を有する。トレイ22には、印刷、電子写真方式、インクジェット方式などによる画像形成方法によって画像が形成された用紙が積載される。
給紙装置12には、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有する給紙制御部110が設けられている。Aトレイ22AおよびBトレイ22Bの各々に対応して、分離給送機構24が設けられている。分離給送機構24は、対応するトレイ22に積載された用紙のうち最上位の用紙を分離して送り出す。分離給送機構24はエア吸引式のものが採用されている。エア吸引式の分離給送機構は公知であるため、その詳細な説明は省略する。なおエア吸引式の分離給送機構に代えて、いわゆるフリクション式の分離給送機構が設けられてもよいことは勿論である。
また、給紙装置12は、トレイ22の各々を昇降させる昇降機構(図示せず)、およびトレイ22の各々に積載された用紙の高さを検知する用紙高さセンサ(図示せず)を有する。給紙制御部110は、トレイ22に積載された用紙のうち最上位の用紙が給紙可能高さに達したことが検知されたときにトレイ22の上昇を停止させる。こうして給紙制御部110は、トレイ22の最上位に積載された用紙の高さを給紙可能高さに維持し、分離給送機構24による用紙の連続的な送り出しを可能としている。
給紙装置12は、スイッチバック反転機構26を有する。管理装置20においてユーザにより反転を指定する入力がなされた場合に、スイッチバック反転機構26はAトレイ22Aから送り出された用紙を反転させて用紙搬送路に戻す。Aトレイ22Aから送り出された用紙が搬送される用紙搬送路、およびBトレイ22Bから送り出された用紙が搬送される用紙搬送路は、共通搬送路28で合流する。
中綴じ折り装置14は、糊転写機構30、綴じ機構50、および折り機構70を有する。糊転写機構30は、給紙装置12から送り込まれた用紙に糊を転写する。綴じ機構50は、糊転写機構30によって糊が転写された用紙を貼り合わせて綴じることにより、用紙束を作成する。糊転写機構30および綴じ機構50の構成については後述する。中綴じ折り装置14には、糊付け制御部112が設けられている。糊付け制御部112はCPU、ROM、およびRAMを有し、糊転写機構30に設けられたアクチュエータの作動を制御することにより、用紙への糊の転写を制御する。また、中綴じ折り装置14には、綴じ制御部114が設けられている。綴じ制御部114はCPU、ROM、およびRAMを有し、綴じ機構50に設けられたアクチュエータの作動を制御することにより、用紙の綴じ処理を制御する。
折り機構70は、用紙束搬送ローラ73、折りストッパ74、折りナイフ76、折りローラ78、およびベルト搬送機構80を有する。用紙束搬送ローラ73は、用紙束が搬送される用紙搬送プレート72を上下で挟むように一対設けられる。用紙束搬送ローラ73は、折り処理時に用紙束の挟持を解除することができるよう、上方の用紙束搬送ローラ73が上方に移動可能とされている。
折りストッパ74は、用紙搬送プレート72の用紙搬送方向下流側(以下、「下流側」という)端部近傍に、用紙搬送プレート72上面より上方に突出するよう配置される。折りストッパ74はボールネジ機構を介してストッパ移動モータ(図示せず)に接続されており、ストッパ移動モータが作動することにより用紙搬送方向に移動する。綴じ機構50から用紙搬送プレート72上に送り込まれた用紙束は、前端部が折りストッパ74に当接したところで用紙搬送方向の位置決めがされる。折りストッパ74は、当接した用紙束の折りラインが、折りナイフ76に当接する位置になるよう、予め用紙搬送方向に移動されている。なお、製本装置10では、用紙搬送方向と垂直な方向(以下、「用紙幅方向」という)が折りラインと平行な方向となる。
用紙搬送プレート72の上方には一対の折りローラ78が、軸方向が用紙幅方向に向くよう、用紙搬送方向に並設されている。折りナイフ76は、折りナイフ駆動モータ(図示せず)が作動することにより一対の折りローラ78の間に上昇し用紙搬送プレート72の下方に下降することが可能となっている。折りストッパ74により用紙束が用紙搬送方向の位置決めがされた状態で折りナイフ76を上昇させることにより、用紙束が一対の折りローラ78の間に巻き込まれる。一対の折りローラ78は、ギヤ機構などを介して折りローラ駆動モータに接続されている。折りローラ駆動モータが作動することにより、巻き込んだ用紙束を折りたたみながら上方に搬送するように一対の折りローラ78が駆動される。一対の折りローラ78によって折りたたまれた冊子は、一対の折りローラ78のニップ部から上方に向かう綴じ折り冊子搬送路82を通ってベルト搬送機構80に送り込まれる。ベルト搬送機構80は、作成された冊子を断裁装置16の用紙搬送路92に送り出す。
中綴じ折り装置14には、折り制御部116が設けられる。折り制御部116はCPU、ROM、およびRAMを有し、折りストッパ74の用紙搬送方向位置、折りナイフ76の昇降、および折りローラ78の駆動を制御する。
断裁装置16は、三方断裁機構90を有する。三方断裁機構90は、小口断裁刃98、用紙押さえ部96、ストッパ94、サイドガイド(図示せず)、および一対の天地断裁刃(図示せず)を有する。
ストッパ94は、ソレノイド(図示せず)をオン・オフすることにより、用紙搬送路92に進退可能とされている。冊子の小口を断裁する場合、三方断裁機構90は、各々の冊子が送り込まれる前にストッパ94を用紙搬送路92から上方に突出させておく。ストッパ94はボールネジ機構を介してストッパ移動モータ(図示せず)に接続されており、ストッパ移動モータが作動することにより用紙搬送方向に移動する。
三方断裁機構90に搬送された冊子は、背がストッパ94に当接する直後のタイミングで搬送が停止される。冊子の天地は、ストッパ94に当接する以前に一対のサイドガイド(図示せず)によって位置決めされる。用紙押さえ部96は、モータ(図示せず)が作動することにより、ストッパ94に当接した冊子に向けて下降する。
小口断裁刃98は、用紙押さえ部96より用紙搬送方向上流側(以下、「上流側」という)の用紙搬送路92上方に設けられ、小口断裁モータ(図示せず)が作動することにより下降する。天地断裁刃は、用紙搬送路92上方に用紙押さえ部96を挟んでそれぞれ一つずつ設けられ、天地断裁モータ(図示せず)が作動することにより下降する。これら一対の天地断裁刃は、中心振り分け方式により相互に離間または近接する方向に移動可能とされており、天地断裁刃移動モータ(図示せず)が作動するによって、ギヤ機構などを介して相互に離間または近接する方向に移動する。
サイドガイドの間を通過することにより天、地の位置が揃えられ、且つストッパ94により用紙搬送方向の位置決めがされた状態で、用紙押さえ部96が下降して冊子が押さえつけられる。この状態で、まず小口断裁刃98が小口を断裁し、次に一対の天地断裁刃が、冊子の天と地を断裁する。こうして最終的な中綴じ折り冊子が作成される。断裁処理が施された冊子は、スタッカ18上に搬送される。なお、三方断裁機構90に代えて、小口のみを断裁する小口断裁機構が設けられてもよい。
断裁装置16には、断裁制御部118が設けられる。断裁制御部118はCPU、ROM、およびRAMを有し、ストッパ94の用紙搬送方向位置、天地断裁刃の用紙幅方向位置、小口断裁刃98および天地断裁刃による冊子の断裁を制御する。
管理装置20は、管理PC(Personal Computer)100、ディスプレイ102、キーボード104、マウス106によって構成される。管理PC100は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどを有し、給紙装置12、中綴じ折り装置14、および断裁装置16とデータの送受信可能に接続されている。ディスプレイ102、キーボード104、およびマウス106は管理PC100に接続されている。
管理PC100は、ディスプレイ102に設定画面を表示することにより、ユーザによって各種の設定入力が可能な状態とする。ユーザは、設定画面が表示された状態でキーボード104やマウス106を使って各種の設定入力をすることができる。ディスプレイ102に表示されたスタートボタンがユーザによってクリックされると、管理PC100は、設定内容を示す情報と共に製本処理を開始する旨を示すスタート信号を、給紙制御部110、糊付け制御部112、綴じ制御部114、折り制御部116、および断裁制御部118に送信する。
図2は、糊転写機構30および綴じ機構50の構成を示す図である。糊転写機構30は、搬送ローラ32、用紙搬送プレート34、糊シートユニット36、サクション搬送機構42、および用紙センサ40を有する。用紙搬送プレート34には、給紙装置12の共通搬送路28から用紙が搬送される。搬送ローラ32は、用紙搬送プレート34を挟んで対向するように配置され、用紙搬送プレート34上に送り込まれた用紙を下流側に向けて搬送する。サクション搬送機構42は、搬送ローラ32によって搬送された用紙を、さらに下流側へと搬送する。サクション搬送機構42の構成は公知であることから説明を省略する。
なお、糊転写機構30には、用紙幅方向への用紙の移動を規制するサイドガイド(図示せず)が、装置前方および後方にそれぞれ1つずつ設けられている。この一対のサイドガイドの各々は、互いに対向する用紙規制面を有する。本実施形態では、一対のサイドガイドはいわゆる中心振り分け方式により用紙幅方向の中央から用紙規制面までの距離が等しくなるよう移動可能に構成されている。一対のサイドガイドの各々はギヤ機構を介してモータに接続されており、このモータを作動させることにより、対向する用紙規制面の間の距離を用紙の幅に合わせて変化させることが可能となっている。
糊シートユニット36は、搬送ローラ32とサクション搬送機構42の間において、用紙搬送プレート34の上方に配置される。糊シートユニット36は昇降可能に設けられており、下降することにより用紙搬送プレート34上に搬送された用紙の上面に糊を転写する。本実施形態では、糊シートユニット36は4つ、用紙幅方向に並設されている。なお、糊シートユニット36の数は4つに限られず、2つ、3つ、または5つ以上でもよいことは勿論である。
ここで、糊シートユニット36の構成について詳述する。図3は、糊シートユニット36の構成を模式的に表した図である。糊シートユニット36は、フレーム120、供給リール122、巻取りリール124、糊付けヘッド126、巻取りギヤ128、第1アイドラギヤ130、第2アイドラギヤ132、昇降部材136、シャフト138、ストッパ140、およびバネ142を有する。理解が容易となるよう、図3では、フレーム120は断面を示している。
糊シート121は、可撓性のあるシートの一方の面に糊が付けられて構成されている。供給リール122は、糊が付着された糊付着面が外側となるようこの糊シート121が巻回された状態で回転可能にフレーム120に取り付けられる。糊シート121の糊が付けられている側を用紙に押し付けることにより、押し付けられた部分の糊はシートから剥がれて用紙に付着する。このような糊シートは公知であるため、糊シート121の構成に関する詳細な説明は省略する。
巻取りリール124は、供給リール122の横に並ぶようにフレーム120に取り付けられている。糊付けヘッド126は、供給リール122と巻取りリール124との間の下方に回転可能にフレーム120に取り付けられている。糊付けヘッド126は、その下端の押圧面がフレーム120の最下部から突出し、糊シート121の糊付着面の裏面に一定のテンションを維持しつつ当接している。本実施形態の糊付けヘッド126は、その回転軸127を中心に回転することにより押圧面を切り替え可能に構成されている。回転軸127は、フレーム120に回転可能に支持されている。この糊付けヘッド126の構成および動作の詳細については後述する。
糊シート121は、供給リール122と巻取りリール124との間において、その糊付着面の裏面が糊付けヘッド126の外面に一定のテンションを保持しつつ当接される。巻取りリール124が回転すると、供給リール122に巻回された糊シート121が引き出され、糊付けヘッド126の外面を経由して巻取りリール124に巻き取られる。供給リール122は適度な摩擦が生じるよう回転軸に嵌挿されており、巻取りリール124によって糊シート121が巻き取られても、糊シート121に適度なテンションが保たれる。糊付けヘッド126は、その押圧面が糊シート121および用紙に密着できるよう弾性材料によって形成されている。
巻取りリール124には、共に同軸に回転するよう巻取りギヤ128が固定されている。第1アイドラギヤ130は、第1ギヤ部130aと、第1ギヤ部130aより少ない歯数を有する第2ギヤ部130bとを同軸に有する。このうち第1ギヤ部130aが巻取りギヤ128に噛合する。第2アイドラギヤ132は、第3ギヤ部132aと、第3ギヤ部132aより多い歯数を有する第4ギヤ部132bとを同軸に有する。このうち第3ギヤ部132aが、第1アイドラギヤ130の第2ギヤ部130bと噛合する。糊シートユニット36が配置される周辺の糊転写機構30のフレーム(図示せず)には、ラックギヤ134が固定されている。ラックギヤ134は上下方向に延在するよう配置される。このラックギヤ134のギヤ部134aと、第2アイドラギヤ132の第4ギヤ部132bとが噛合する。
こうして、糊シートユニット36が下降することにより、第2アイドラギヤ132、第1アイドラギヤ130、および巻取りギヤ128を介して巻取りリール124が駆動され、巻取りリール124に糊シート121が巻き取られる。巻取りリール124とその回転軸との間にはワンウェイクラッチ(図示せず)が設けられており、糊シートユニット36が上昇するときには糊シート121は巻き取られない。なお、ラックギヤ134のギヤ部134aは、ラックギヤ134の上方において削除されていてもよい。これにより、糊シートユニット36が下降して糊シート121が用紙の上面に当接するときに糊シート121が巻き取られて用紙がずれることを回避することができる。
フレーム120の上面には、シャフト138が固定されている。シャフト138の上端にはシャフト138よりも外径の大きいストッパ140が設けられている。昇降部材136には、シャフト138よりも僅かに大きい内径を有する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト138が挿通される。シャフト138の外周に巻かれるようにバネ142が昇降部材136の下面とフレーム120の間の部分に配置される。バネ142は、糊シートユニット36が下降して糊シート121が用紙の上面に押し付けられたときに適度に収縮する。
図4は、図3において糊シートユニット36を視点Pから見た図である。フレーム120の装置前方および後方の側面には、突出するガイド部149が設けられている。ガイド部149には上下方向に貫通する挿通孔が設けられており、この挿通孔にシャフト144が挿通される。シャフト144の上端には、シャフト144よりも径の大きいストッパ148が設けられている。シャフト144の下端には、用紙を押さえる用紙押さえ部146が設けられている。シャフト144の外周に巻かれるようにバネ145が用紙押さえ部146とガイド部149との間に配置される。これにより、糊シートユニット36が下降して用紙の上面に糊を転写するとき、バネ145の付勢力によって糊シート121の糊をシートから剥がすことができる。
ここで、糊付けヘッド126の構成および動作について詳述する。図5は、糊付けヘッド126およびその周辺の構成を模式的に表した図である。(a)は図3と同じ方向からみた正面図を表し、(b)は背面図を表し、(c)は左側断面図を表している。
糊付けヘッド126は、回転軸127を中心に回転可能な円板状の本体180を有する。本体180の外周面には、半径方向外向きに突出する4つの押圧部181,182,183,184が、回転軸127を中心に90度おきに設けられている。各押圧部は断面長方形状をなし、その各々の先端が押圧面181a,182a,183a,184aを形成している。各押圧部の押圧面は、本体180の接線方向の長さ、つまり糊シート121に当接したときのその糊シート121の送り方向の長さLが互いに異なるように形成されている。本実施形態においては、押圧部181,182,183,184の順にその送り方向の長さLが長くなるように構成されている。なお、これらの押圧部が対向する用紙搬送プレート34側の受圧面は、送り方向の長さLが最も大きい押圧部184の押圧面184aよりも十分に大きく形成されている。したがって、用紙搬送プレート34に用紙を載置した状態で糊付けヘッド126の押圧面を受圧面に圧接して転写処理を行うと、その押圧面の送り方向の長さLが受圧面に圧接される圧接長さとなり、糊シート121の糊が転写される転写長さとなる。以下においては便宜上、各押圧面の送り方向の長さLを「圧接長さL」ともいう。
回転軸127の一端側はフレーム120に回転可能に支持されており、他端側はフレーム120に形成された開口部129から露出している。糊付けヘッド126の本体180は、その回転軸127の中間部に設けられている。回転軸127の本体180よりも先端側には、ロック部材186、つまみ187が順次固定されている。
ロック部材186は、本体180よりも外径が小さい円板状をなし、その外周面には、本体180の各押圧部に対応する位置に半円状の嵌合部188がそれぞれ設けられている。一方、ロック部材186の側方には、ボール状の嵌合部材190が対向配置されている。嵌合部材190は、スプリング189を介してフレーム120に支持されており、そのスプリング189の付勢力によってロック部材186側に付勢されている。嵌合部材190は、ロック部材186において90度おきに配置されたいずれかの嵌合部188に嵌合することにより嵌合部材190の回転、ひいては本体180の回転をロックする。
つまみ187は長方形状をなし、その中心線に沿って回転軸127に固定されている。作業者は、フレーム120の開口部129から指を差し込んでつまみ187をつかみ、これを回転させることができる。それにより、糊付けヘッド126を回転させ、フレーム120の下方に突出させる押圧面を切り替えることができる。その際、嵌合部材190がいずれかの嵌合部188に嵌合することで押圧面の位置決めが行われる。同図(a)に示す例では、嵌合部材190が嵌合部188のひとつに嵌合することで、押圧部181の押圧面181aが下方に位置されている。
同図(b)および(c)に示すように、回転軸127の本体180よりも基端側にはセンサ板192が固定され、そのセンサ板192に対向するように2つのセンサ193,194が配設されている。センサ板192は、大径部195と小径部196を有する円板状の本体を有する。大径部195の外径は小径部196のそれより大きく、回転軸127を中心に周方向に90度よりも若干大きく形成されている。同図(b)に示すように押圧面181aが選択されているときに、センサ193,194の双方により検知される配置構成となっている。センサ193は回転軸127の上方に配置され、センサ194は、回転軸127を中心にセンサ193と90度ずれた側方に配置されている。センサ193,194は、本実施形態では透過型の光センサからなり、センサ板192による遮光を検出することにより、本体180の回転位置を検知するものである。糊付け制御部112は、このセンサ193,194の出力に基づいて、4つの押圧面のいずれが用紙搬送プレート34側の受圧面に対向しているかを検知する。なお、センサ193,194については反射型の光センサにより構成することも可能である。
図6は、センサ193,194による押圧面の検知方法を表す模式図である。(a)は、図5(b)に対応した状態を表している。(b)〜(d)は、(a)の状態から糊付けヘッド126が90度ずつ回転され、それに伴って各押圧部の押圧面が切り替えられ、センサ板192の回転位置が変化している様子を示している。
図6(a)に示す状態では、圧接長さLが最も短い押圧面181aが用紙搬送プレート34の受圧面35に対向配置されている。したがって、この状態で糊シートユニット36が下降して糊付け処理が行われると、用紙への糊の転写長さが最も短くなる。このとき、センサ193,194はいずれもセンサ板192に対向して遮光を検知する。糊付け制御部112は、センサ193,194がこのような状態を検出しているときに、押圧面181aに切り替えられた状態であると判定する。糊付け制御部112は、この状態を例えば2ビットの情報「00」にて表し、管理PC100に送ることができる。
図6(b)に示す状態では、圧接長さLが二番目に短い押圧面182aが受圧面35に対向配置されている。したがって、この状態で糊付け処理が行われると、糊の転写長さが押圧面182aの圧接長さLとなる。このとき、センサ193はセンサ板192に対向して遮光を検知するが、センサ194はセンサ板192に対向しないため遮光を検知しない。糊付け制御部112は、センサ193,194がこのような状態を検出しているときに、押圧面182aに切り替えられた状態であると判定する。糊付け制御部112は、この状態を例えば2ビットの情報「01」にて表し、管理PC100に送ることができる。
同様に、図6(c)に示す状態では、糊の転写長さが二番面に長い押圧面183aの圧接長さLとなる。センサ193,194はいずれもセンサ板192に対向しないため遮光を検知しない。糊付け制御部112は、センサ193,194がこのような状態を検出しているときに、押圧面183aに切り替えられた状態であると判定し、この状態を例えば2ビットの情報「11」にて表し、管理PC100に送ることができる。また、図6(d)に示す状態では、糊の転写長さが最も長い押圧面184aの圧接長さLとなる。このとき、センサ193はセンサ板192に対向しないために遮光を検知しないが、センサ194はセンサ板192に対向して遮光を検知する。糊付け制御部112は、センサ193,194がこのような状態を検出しているときに、押圧面184aに切り替えられた状態であると判定し、この状態を例えば2ビットの情報「10」にて表し、管理PC100に送ることができる。
管理PC100は、糊付け制御部112から送られた情報に基づいて、現在の転写長さがどの状態にあるか等の情報をディスプレイ102に表示させることができる。作業者は、これを見てその転写長さでよいか否かを判断し、つまみ187を回すことにより所望の転写長さに切り替えることができる。
図2に戻る。用紙センサ40は、発光素子および受光素子を有する光センサによって構成される。用紙センサ40は、糊シートユニット36の近傍且つ下流側に配置され、発光素子が発する光の受光量の変化を検知することにより、用紙搬送プレート34上を搬送される用紙の先端を検知する。
糊転写機構30を経て搬送された用紙は、綴じ機構50に送り込まれる。綴じ機構50は、サクション搬送機構54、押し付け機構55、積載台52、用紙センサ60、およびプッシャ67を有する。本実施形態では、2つのサクション搬送機構54が搬送方向に間隔を開けて並設されている。サクション搬送機構54は、搬送ベルト62、ローラ64、およびエア吸引機構66を有する。搬送ベルト62は、一対のローラ64に噛合して用紙搬送方向に延在するよう配置される。搬送ベルト62によって囲われる領域には、エア吸引機構66が設けられる。エア吸引機構66は下面にエア吸引孔を有し、下方からエアを吸引する。搬送ベルト62にはエアが通過するための貫通孔が設けられている。搬送ベルト62の下面は用紙吸着面62aとなり、エア吸引機構66がエアを吸引しているとき用紙吸着面62aに用紙が吸着される。
押し付け機構55は、プッシャ56を有する。押し付け機構55はカム機構(図示せず)を有しており、プッシャ駆動モータが作動することによりカム機構を介してプッシャ56が上下に移動する。こうしてプッシャ56は、用紙吸着面62aより下方に進出し、および用紙吸着面62aより上方に退避することが可能となっている。
用紙センサ60は、プッシャ56の近傍且つ下流側に配置され、用紙吸着面62aに吸着されて搬送される用紙の先端を検知する。用紙センサ60は、いわゆる超音波センサによって構成されている。具体的には、用紙センサ60は、超音波を発信する超音波発信器、および超音波を受信する受信器を有する。超音波発信器は搬送される用紙に斜めに超音波を発信する。受信器は、搬送される用紙によって反射される超音波を受信する位置に配置される。これにより、受信器によって超音波が受信されたタイミングを、用紙先端部の検知タイミングと特定することができる。
なお、用紙センサ60は、同様に斜めに光を照射する発光素子と、搬送される用紙によって反射される光を受光する受光素子とを有する光センサによって構成されていてもよい。また、用紙センサ60は、回動可能な検出子を有していてもよい。この場合、検出子は、搬送される用紙の先端に当接して回動する。用紙センサ60は、この検出子の回動を光センサによって検出することにより、用紙先端部を検出する。また、用紙センサ60を、用紙の積載位置における用紙先端部を検出する位置に配置してもよい。用紙センサ60は透過型の光センサによって構成されていてもよく、また、反射型の光センサによって構成されていてもよい。この場合、用紙先端部の検出タイミングが用紙の搬送停止タイミングとなる。
綴じ機構50の下方には積載台52が設けられる。積載台52の上面には、用紙が積載される水平面である積載面52aが形成される。積載台52は、積載面52aが用紙搬送プレート34の上面よりも低くなるよう配置される。このときの用紙搬送プレート34の上面と積載面52aとの段差は、この製本装置10で作成できる中綴じ折り冊子の折り処理前の用紙束の最大厚さよりも大きくされている。積載台52は2つのファン58を有する。ファン58は、それぞれ積載面52aのすぐ下に、プッシャ56より上流側に一つ、下流側に一つ配置される。ファン58が作動することにより、積載面52aに直接載置される最下位の用紙がエアの吸引力で積載面52aに吸着される。これにより、積載面52aに積載される用紙の水平方向へのずれが抑制される。
プッシャ67は、積載台52の最も上流側に通常配置される。プッシャ67はボールネジ機構を介してモータに接続されており、このモータが作動することにより下流方向への移動して、積載面52a上に積載された用紙束を折り機構70に送り込む。
図7は、製本装置10の機能ブロック図である。なお、図7は、CPU、ROM、RAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
管理PC100は、サイズ情報取得部150および折りライン設定部152を有する。サイズ情報取得部150は、用紙の搬送方向長さを示す情報と用紙幅方向の幅方向長さを示す情報を含むサイズ情報を取得する。サイズ情報取得部150は、ユーザによって入力または選択された用紙サイズを示す情報をサイズ情報として取得してもよい。また、例えばトレイ22に用紙サイズセンサが設けられている場合、検出された用紙サイズをサイズ情報として取得してもよい。
折りライン設定部152は、取得されたサイズ情報を利用して用紙に折りラインを設定する。具体的には、折りライン設定部152は、取得したサイズ情報に含まれる用紙の搬送方向長さを示す情報を利用して、搬送する用紙の先端部から搬送方向長さの半分の距離にある直線を折りラインとして設定する。なお、ユーザは、設定画面において、折りラインの位置として搬送する用紙の先端部からの距離を入力することが可能となっている。折りライン設定部152は、このようにユーザに入力された用紙先端部からの距離にある直線を折りラインとして設定してもよい。
給紙制御部110は、分離給送機構24における、エアの吸引および吸引停止を切り換えるソレノイドや、搬送ベルトに噛合するローラを駆動するモータに接続されている。給紙制御部110は、搬送ベルトを駆動させた状態でエアの吸引および吸引停止を切り換えることで、給紙装置12からの用紙の送り出しを制御する。
糊付け制御部112は、用紙センサ40、搬送ローラ32を駆動する用紙搬送モータ156、および糊シートユニット36を昇降させる糊転写モータ158に接続されている。糊付け制御部112は、用紙センサ40によって搬送される用紙の先端が検知されたときから、用紙搬送モータ156に入力する駆動パルスを計数する。計数した駆動パルスが所定数に至ったときに用紙搬送モータ156への駆動パルスの入力を停止して用紙の搬送を停止させる。こうして給紙制御部110は、用紙搬送プレート34上の用紙を用紙搬送方向の所定位置で停止させる。給紙制御部110は、用紙の搬送を停止したときに糊転写モータ158を作動させて糊シートユニット36を下降させることにより、用紙の上面に糊を転写する。糊付け制御部112は、転写間隔調整モータ159に駆動パルスを出力して糊シートユニット36の間隔、すなわち糊シートユニット36による用紙への糊転写箇所の間隔を調整する。
綴じ制御部114は、用紙センサ60、搬送ベルト62を駆動するベルト駆動モータ160、およびプッシャ56を昇降させるプッシャ駆動モータ162に接続されている。綴じ制御部114は、用紙センサ60によって搬送される用紙の先端が検知されたときから、ベルト駆動モータ160に入力する駆動パルスを計数する。計数した駆動パルスが所定数に至ったときにベルト駆動モータ160への駆動パルスの入力を停止して用紙の搬送を停止させる。こうして綴じ制御部114は、用紙吸着面62aに吸着された用紙を用紙搬送方向の所定位置で停止させる。
綴じ制御部114は、用紙の搬送を停止したときに、プッシャ56を用紙吸着面62aより下方に進出させることにより、用紙吸着面62aに吸着された用紙を押し付け面で積載面52aに向けて押し付ける。綴じ制御部114は、プッシャ56を下方に進出させるタイミングで、用紙吸着面62aからのエアの吸引および吸引停止を切り換えるソレノイドをオフにすることにより、用紙吸着面62aからのエアの吸引を停止させる。こうして綴じ制御部114は、積載面52aに用紙が積載されていないときには、積載面52aに搬送された用紙を載置する。積載面52aにすでに用紙が積載されているときには、搬送された用紙の下面を、積載面52aに積載された用紙のうち最上位の用紙の上面に押し付けて貼り合わせる。
折り制御部116は、折りストッパ74を搬送方向に移動させるストッパ移動モータ164、折りナイフ76を昇降させる折りナイフ駆動モータ166、および折りローラ78を駆動する折りローラ駆動モータ168に接続されている。折り制御部116は、貼り合わされた用紙束が折り機構70に送り込まれる前に、折りストッパ74を所定位置に移動させておく。折り制御部116は、用紙束が折りストッパ74に当接した後、折りナイフ駆動モータ166および折りローラ駆動モータ168を作動させ、折りナイフ76を上昇させて用紙束を折りローラ78に挟持させて折りたたんで冊子を作成する。
管理PC100は、ユーザによって入力された仕上がりサイズを仕上がりサイズ情報として取得する。なお、管理PC100は、サイズ情報取得部150によって取得された用紙サイズ情報が示すサイズの用紙を半分に折りたたんだサイズから、さらに断裁マージンを差し引いたサイズを、冊子の仕上がりサイズとして取得してもよい。管理PC100は、取得した仕上がりサイズ情報を断裁制御部118に送信する。
断裁制御部118は、ストッパ移動モータ170および天地断裁刃移動モータ172に接続されている。断裁制御部118は、受信した仕上がりサイズ情報に基づいて、小口の断裁位置、および天地の断裁位置を特定する。断裁制御部118は、特定した位置で小口を断裁するよう、ストッパ移動モータ170を作動させてストッパ94を移動させる。また、断裁制御部118は、特定した位置で天地を断裁するよう、天地断裁刃移動モータ172を作動させて天地断裁刃を移動させる。
図8は、製本装置10の製本手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、ユーザによってスタートボタンが押された後、ユーザによって入力された冊子数と、一つの冊子を構成する用紙枚数を掛け合わせた総用紙枚数の搬送が完了するまで、給紙装置12における給紙タイミング毎に繰り返し実施される。
管理PC100は、中綴じ折り装置14および断裁装置16にて円滑に製本処理が進行するよう、給紙タイミングを示す信号を給紙制御部110に送信する。給紙制御部110は、給紙タイミングを示す信号を受信すると、トレイ22から用紙を1枚送り出す給紙処理を実施する(S14)。
管理PC100は、糊転写機構30に用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙が冊子の最後の用紙か否かを示す情報を糊付け制御部112に送信する。糊付け制御部112は、その情報に基づいて、送り込まれる用紙が冊子の最後の用紙か否かを判定する(S16)。
冊子の最終用紙でないと判定された場合(S16のN)、糊付け制御部112は、糊転写機構30の糊付けヘッド126の押圧面が押し当てられる用紙搬送方向における位置を糊付け基準位置として、この糊付け基準位置に折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止させる(S34)。用紙が停止すると、糊付け制御部112は、糊シートユニット36を下降させて用紙の上面に糊を転写する(S36)。このように糊付け基準位置に折りラインが位置している状態で糊を転写させることにより、折りライン周辺に糊付けすることができる。糊付け制御部112は、糊が転写された用紙を綴じ機構50へ搬送させる(S38)。
Aトレイ22AとBトレイ22Bとに異なるサイズの用紙が収容され、一つの冊子にこのように異なるサイズの用紙を重ね合わせて中綴じ折り冊子を作成する場合がある。なお、このような場合においても、断裁装置16において三方が断裁されるため、最終的に作成される中綴じ折り冊子は三方の縁が揃ったものとなる。用紙のサイズが異なる場合においても通常は用紙の搬送方向中央のラインが折りラインとなるため、用紙のサイズが異なる場合には搬送される用紙の先端から折りラインまでの距離も異なることになる。このように一つの冊子に異なるサイズの用紙が使われることを考慮し、管理PC100は、綴じ機構50に用紙が送り込まれるタイミングで、その用紙に設定された折りラインの位置を示す折りライン情報を綴じ機構50に送信する。
綴じ制御部114は、プッシャ56の中心に位置するラインを綴じ基準ラインとして、綴じ基準ラインに折りラインが位置したときに用紙の搬送を停止させる(S40)。用紙の搬送が停止されると、綴じ制御部114は、プッシャ56を下降させて積載面52aに向けて用紙を押し付け(S42)、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
冊子の最終用紙と判定された場合(S16のY)、糊付け制御部112は、糊転写を回避する(S18)。このように冊子の最終用紙には用紙に糊付けしないことで、綴じられて作成される用紙束の上面に糊付けされることが回避される。
S20〜S24の処理はS38〜S42と同様であることから説明を省略する。冊子の最終用紙を貼り合わせて用紙束の作成が終了すると、綴じ制御部114は、ファン58の作動を停止させて用紙束の吸着を解除した後、プッシャ67を下流側に移動させて作成された用紙束を折り機構70に送り出す(S26)。折り制御部116は、折りナイフ76が上昇したときに用紙に当接する用紙搬送方向の位置を折り位置として、折りストッパ74に用紙束が当接したときに、この折り位置に作成された用紙束の折りラインが位置するよう、折りストッパ74の位置を調整する(S28)。搬送された用紙束の先端が折りストッパ74に当接したタイミングで、折り制御部116は、折りナイフ76を上昇させて用紙束を折りローラ78に挟持させて折りたたむ折り処理を実施する(S30)。折りたたまれて作成された中綴じ折り冊子は、断裁装置16に送り込まれる。断裁制御部118は、送り込まれた冊子の三方を断裁する断裁処理を実施する(S32)。こうして作成された中綴じ折り冊子は、スタッカ18に積載される。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
図9は、第1の変形例に係る糊付けヘッド226およびその周辺の構成を模式的に表した図である。(a)は糊付けヘッド226およびその回転機構の構成を表し、(b)は糊付けヘッド226の単体の構成を表している。同図において上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例においては、上記実施形態とは異なり、糊付けヘッド226が複数の押圧面のそれぞれを一辺とする多角形状に形成されている。すなわち、糊付けヘッド226の本体280は五角形をなし、その各辺が用紙搬送プレート34の受圧面35に圧接される押圧面281,282,283,284,285を構成している。各押圧面は、圧接長さLが互いに異なるように設定されているため、押圧面を切り替えることにより、糊シート121による糊の転写長さを変更することができる。ロック部材286の外周面には、本体280の各押圧部に対応する位置に半円状の嵌合部188がそれぞれ設けられている。このように糊付けヘッド226を単純な形状とすることで、装置の製造コストの低減を図ることも可能となる。なお、本変形例においては押圧面が5つ形成されるため、センサ193,194のようなセンサを少なくとも3つ設ける必要がある。
図10は、第2の変形例に係るセンサの構成およびセンサによる押圧面の検知方法を表す模式図である。(a)はセンサの配置構成を表し、(b)はセンサ部単体の構成を表している。同図において上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例においては、上記実施形態とは異なり、センサ板392が円形をなし、その周縁部にセンサ193による被検出部351,352,353,354が設けられている。各被検出部は、回転軸127を中心に約90度の間隔をあけて配置され、センサ板392を厚み方向に貫通する1つまたは複数の円孔にて構成される。すなわち、被検出部351は1つの円孔からなり、被検出部352は周方向に並設された2つの円孔からなる。被検出部353は周方向に並設された3つの円孔からなり、被検出部354は周方向に並設された4つの円孔からなる。なお、本変形例では各被検出部を円孔にて構成しているが、これと異なる形状の孔にて構成してもよいし、センサにより識別可能なマーク等によって構成してもよい。
センサ193は、光センサにて構成され、その対向部を通過する円孔の数に応じた信号を出力する。本変形例では、図示しないワンウェイクラッチ等により、糊付けヘッド126の回転方向、つまりセンサ板392の回転方向が一方向(図の反時計回りの方向)となるように構成されている。このため、糊付け制御部112は、センサ193により1つの円孔が検出された後に2つの円孔が連続して検出されると、押圧面181aに切り替えられたと判定することができる。この場合、被検出部351と被検出部352との間隔が、被検出部352として並設された2つの円孔の間隔よりも十分に大きく、被検出部351,352がセンサ193を通過するときのセンサ板392の回転速度もほぼ一定とみなせる。このため、糊付け制御部112が被検出部の切り替わりを誤判定することはない。
上記実施形態では、糊転写機構30として、糊シートユニット36を上方から下降させて糊付けを行うものを示したが、糊シートユニット36を下方から上昇させて糊付けを行う構成としてもよい。例えば、用紙搬送プレート34の載置面に開口部を設け、糊シートユニット36の糊付けヘッド126を下方から露出させる構成としてもよい。その場合、用紙搬送プレート34の上方の糊シートユニット36との対向位置に受圧部材としての転写板を設け、糊付けヘッド126の押圧面に対する受圧面を構成するようにしてもよい。糊付けの際には、この糊付けヘッド126の押圧面と転写板の受圧面との間に用紙を介装させた状態で糊付けヘッド126を上昇させ、糊シート121の糊を転写させるようにする。その場合においても、上述のように糊付けヘッド126の押圧面を切り替えることにより、糊の転写長さを変更することができる。
このように転写板を設けるような場合、糊付けヘッドの押圧面を切り替えるのではなく、転写板側の受圧面を切り替え可能な構成としてもよい。例えば、糊付けヘッドの押圧面を比較的大きく構成し、転写板側にその押圧面よりも小さな複数の受圧面を構成してもよい。複数の受圧面は、糊シート121の送り方向の長さ、つまり圧接長さが互いに異なるようにする。例えば、転写板を並進機構により並進可能な構成とし、その並進方向に複数の受圧面を配列して切り替えられるようにしてもよい。あるいは、転写板を自軸回りに回転可能に構成し、その周囲に複数の受圧面を配列して切り替えられるようにしてもよい。なお、糊シートユニット36を上方から下降させて糊付けを行う装置構成であっても、上記転写板を用紙搬送プレート34に変位可能に埋設することで、受圧面側を切り替える構成を実現できる。
上記実施形態では、作業者が糊付けヘッド126を手動で回転させてその押圧面を切り替える構成としたが、モータ等のアクチュエータを設置し、糊付け制御部112が糊付けヘッド126を回転駆動してその押圧面を自動的に切り替える構成としてもよい。その場合、糊付け制御部112がセンサによる押圧面の検知情報を取得し、所定の切り替え条件が満たされたときに押圧面を自動的に切り替えるなど、制御の幅を広げることができる。
なお、上記実施形態では、綴じ機構50や折り機構70の構成など、製本装置の一つの具体的構成例を示したが、それ以外に種々の態様の構成を採用できることはいうまでもない。上記実施形態では、中綴じ折り冊子を製本する装置の例を示したが、用紙の端部を綴じるタイプの製本装置であっても、上述した糊シートユニット36の構成を有効に適用することができる。
実施形態に係る製本装置の全体構成図である。 糊転写機構および綴じ機構の構成を示す図である。 糊シートユニットの構成を模式的に表した図である。 図3において糊シートユニットを視点Pから見た図である。 糊付けヘッドおよびその周辺の構成を模式的に表した図である。 センサによる押圧面の検知方法を表す模式図である。 製本装置の機能ブロック図である。 製本装置の製本手順を示すフローチャートである。 第1の変形例に係る糊付けヘッドおよびその周辺の構成を模式的に表した図である。 第2の変形例に係るセンサの構成およびセンサによる押圧面の検知方法を表す模式図である。
符号の説明
10 製本装置、 12 給紙装置、 14 中綴じ折り装置、 16 断裁装置、 20 管理装置、 30 糊転写機構、 34 用紙搬送プレート、 35 受圧面、 36 糊シートユニット、 50 綴じ機構、 70 折り機構、 80 ベルト搬送機構、 90 三方断裁機構、 100 管理PC、 110 給紙制御部、 112 糊付け制御部、 114 綴じ制御部、 116 折り制御部、 118 断裁制御部、 120 フレーム、 121 糊シート、 122 供給リール、 124 巻取りリール、 126 糊付けヘッド、 136 昇降部材、 186 ロック部材、 188 嵌合部、 190 嵌合部材、 192 センサ板、 193 センサ、 194 センサ、 226 糊付けヘッド、 281 押圧面、 286 ロック部材、 392 センサ板。

Claims (4)

  1. 片面に糊が付着した糊シートの一部を用紙に押し付けて糊を転写させる糊付け装置において、
    前記用紙の糊付け位置に対向配置される受圧面と、
    前記受圧面に対向配置される押圧面を有する糊付けヘッドと、
    前記押圧面と前記受圧面との間に介在する糊シートを、前記用紙への糊の転写ごとに送る送り手段と、
    前記糊付けヘッドを駆動し、前記押圧面を前記用紙と前記糊シートを間に挟むように前記受圧面に圧接させる駆動手段と、
    前記押圧面と前記受圧面との前記糊シートの送り方向の圧接長さを複数段に切り替える切り替え機構と、
    を備えたことを特徴とする糊付け装置。
  2. 前記糊付けヘッドは、前記押圧面として前記糊シートの送り方向の長さが互いに異なる複数の面を有し、
    前記受圧面は、前記糊シートの送り方向の長さが最も長い押圧面よりもその送り方向の長さが等しいかまたは長くなるように構成され、
    前記切り替え機構は、前記糊付けヘッドを変位させて前記複数の押圧面のいずれかを前記受圧面に対向配置させることを特徴とする請求項1に記載の糊付け装置。
  3. 前記糊付けヘッドがその回転軸の周りに回転可能に構成されるとともに、その外周に沿って前記複数の押圧面がそれぞれ形成され、
    前記切り替え機構は、前記糊付けヘッドを回転させて前記複数の押圧面のいずれかを前記受圧面に対向配置させることを特徴とする請求項2に記載の糊付け装置。
  4. 前記複数の押圧面のいずれが前記受圧面に対向しているかを検知する検知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の糊付け装置。
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