JP2009213118A - 検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器 - Google Patents

検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009213118A
JP2009213118A JP2008304104A JP2008304104A JP2009213118A JP 2009213118 A JP2009213118 A JP 2009213118A JP 2008304104 A JP2008304104 A JP 2008304104A JP 2008304104 A JP2008304104 A JP 2008304104A JP 2009213118 A JP2009213118 A JP 2009213118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
input
circuit
input terminal
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008304104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4945548B2 (ja
Inventor
Sumi Kawabata
寿美 川端
Morohisa Yamamoto
師久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2008304104A priority Critical patent/JP4945548B2/ja
Priority to US12/365,763 priority patent/US8050651B2/en
Priority to TW098103517A priority patent/TW201003535A/zh
Priority to KR1020090009779A priority patent/KR20090086353A/ko
Priority to CN2009100043415A priority patent/CN101505137B/zh
Publication of JP2009213118A publication Critical patent/JP2009213118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4945548B2 publication Critical patent/JP4945548B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/08Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45179Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using MOSFET transistors as the active amplifying circuit
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K17/00Methods or arrangements for effecting co-operative working between equipments covered by two or more of main groups G06K1/00 - G06K15/00, e.g. automatic card files incorporating conveying and reading operations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/40Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by components specially adapted for near-field transmission
    • H04B5/48Transceivers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

【課題】入力信号が低振幅レベルの状態で直流電力消費が低減された検波回路を提供すること。
【解決手段】検波回路は、第1と第2の入力端子IN1、IN2、第1と第2のトランジスタM1、M2、負荷素子M3を具備する。IN1、IN2には、互いに逆位相の相補入力信号が供給される。第1入力端子IN1には第1トランジスタM1の第1入力電極と第2トランジスタM2の第2入力電極とが接続され、第2入力端子IN2にはM1の第2入力電極とM2の第1入力電極とが接続される。トランジスタM1、M2の出力電極の出力電極と動作電位点Vddとの間には負荷素子M3が接続され、回路ノードから全波整流による検波電圧VIN1が生成される。入力端子IN1、IN2の入力信号レベルが低振幅レベルの状態では、トランジスタM1、M2の両者はオフ状態となり、直流電力消費が低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、検波回路とそれを含むRF回路およびそれらを内蔵する携帯機器に関するもので、特に入力信号が低振幅レベルの状態で直流電力消費が低減された検波回路を提供するのに有益な技術に関する。
下記非特許文献1には、システム・オン・チップ(SoC)またはシステム・イン・パッケージ(SiP)に組み込まれたRF回路の製造テスト時間とコストとを低減するため、RF検波回路の入力端子をRFミキサーの出力に接続することが記載されている。
このRF検波回路は、RFミキサーの出力を検出するために、2個のNチャンネルMOSトランジスタの擬似差動対を含んでいる。各NチャンネルMOSトランジスタのドレインとゲートとの間には、トランジスタにゲート電圧をバイアスするための抵抗が接続されている。
2個のNチャンネルMOSトランジスタのソースは接地電位に共通に接続され、2個のNチャンネルMOSトランジスタのドレインはPチャンネルMOSによるバイアスカレントミラーに共通に接続されている。2個のNチャンネルMOSトランジスタのゲートに接続された2個の容量は、検波動作に影響する直流電流をブロックする。2個のNチャンネルMOSトランジスタのドレインには、出力電圧を保持するための出力容量が接続されている。
また、下記特許文献1には、非接触ICカードからの読み出しと非接触ICカードへの書き込みとを行うリード/ライト装置での非接触ICカードの有無を検出するためのサブキャリア検波回路が記載されている。
このサブキャリア検波回路では、電源電圧を分圧した固定バイアス電圧が供給された検波トランジスタのベースに非接触ICカードのコイル状のアンテナからのサブキャリア信号が印加されることによって、検波トランジスタのエミッタの抵抗と容量との並列接続から半波整流出力信号が形成される。
Chaoming. Zhang et al, "Built−In Test of RF Mixers Using RF Amplitude Detectors", 2007 IEEE Proceedings of the 8th International Symposium on Quality Elecronic Design, 26−28 March 2007, PP.404〜409. 特開2006−099810号 公報
近年、短距離無線通信技術(NFC)と呼ばれ、家電製品、デジタルメディア、消費者向けの無線通信接続、コンテンツ、ビジネス上の取引を簡略化して、かつ拡大させる通信技術が普及している。このNFC技術は既存の種々の通信方式と互換性を持ち、13.56MHzのRF周波数を使用して、10cm程度で最大通信レート847Kbpsの短距離通信を可能とする。特に、電子決済機能を有するICカードマイコン(セキュアチップ)を内蔵する携帯電話端末にNFC技術が搭載されて、非接触による店舗での商品購入の支払い、駅での交通費の支払い等の種々の非接触電子決済への活用によりエンドユーザの利便性を向上させることを狙っている。尚、NFCは、Near Field Communicationの略である。
本発明者等は本発明に先立って、非接触電子決済のための非接触リーダ/ライタ装置とのNFC通信を利用する携帯電話端末に搭載されるNFC通信用RF回路(RFチップ)の開発に従事した。この携帯電話端末には、アンテナ、RF送受信信号処理集積回路、RFパワーアンプ、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、SIMカード、ICカードマイコン、NFC通信用RF回路、NFC通信用コイル状アンテナ、電池、液晶表示装置、スピーカ、マイクロフォン、操作キーが内蔵される。
RF送受信信号処理集積回路、RFパワーアンプ、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、SIMカードは、携帯電話端末と基地局との間のRF通信を可能とする。SIMカードは、基地局の電話会社と契約した加入者の特定情報を内部不揮発性メモリに格納する加入者特定情報モジュールある。尚、SIMは、Subscriber Identification Moduleの略である。
操作キーによりRF通信が開始されると、マイクロフォンの送信音声信号はベースバンドプロセッサ内部のA/D変換器とディジタルシグナルプロセッサ(DSP)のソフトウェア変調処理とによって送信ディジタルベースバンド信号に変換される。送信ディジタルベースバンド信号は、RF送受信信号処理集積回路(RFIC)のD/A変換器によって送信アナログベースバンド信号に変換される。送信アナログベースバンド信号はRFICの送信信号処理ユニットによってRF送信信号に変換され、RF送信信号はRFパワーアンプとアンテナとを介して基地局に送信される。
基地局からのRF受信信号はRFICの受信信号処理ユニットによって受信アナログベースバンド信号に変換され、受信アナログベースバンド信号はRFICのA/D変換器によって受信ディジタルベースバンド信号に変換される。受信ディジタルベースバンド信号はベースバンドプロセッサ内部のDSPのソフトウェア復調処理とD/A変換器とによって受信音声信号に変換され、受信音声信号はスピーカに供給される。
携帯電話端末が非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲内に近接すると、NFC通信用コイル状アンテナによって非接触リーダ/ライタ装置からのキャリア信号が受信されるようになる。NFC通信用RF回路はNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号に応答してNFC近接検知信号を生成して、NFC近接検知信号はベースバンドプロセッサに供給される。
ベースバンドプロセッサはNFC近接検知信号に応答して非接触電子決済起動信号を生成して、非接触電子決済起動信号はNFC通信用RF回路に供給される。NFC通信用RF回路はこの起動信号に応答して、非接触電子決済を開始するためICカードマイコン(セキュアチップ、セキュアマイコン)との送受信データ通信を開始するとともにICカードマイコンへの動作クロック信号の供給を開始する。それによって、ICカードマイコンによる電子決済動作が開始される。
一方、電子決済動作の開始の以前から、携帯電話端末の電池からの電源電圧がベースバンドプロセッサとNFC通信用RF回路とICカードマイコンとに供給されている。電子決済動作の開始前では、電源電圧が供給されたICカードマイコン全体はスタンドバイ状態(スリープ状態)とされ、電源電圧が供給されたベースバンドプロセッサも電子決済動作に関係する機能ブロックはスタンドバイ状態とされる。また、電子決済動作の開始前では、電源電圧が供給されたNFC通信用RF回路もNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを検出するキャリア検波回路以外の回路はスタンドバイ状態とされる。従って、NFC通信用RF回路のキャリア検波回路は電子決済動作の開始前にもアクティブ状態とされて、キャリア検波回路はNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視している。受信キャリア信号の信号レベルがキャリア検波回路の検波トランジスタの入力しきい値電圧以上となると、携帯電話端末が非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲内に近接したことになる。すると、NFC通信用RF回路はキャリア検波回路で検出された受信キャリア信号に応答してNFC近接検知信号を生成して、NFC近接検知信号はベースバンドプロセッサに供給される。
NFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するキャリア検波回路として、上記特許文献1に記載されたエミッタフォロワ型検波回路を使用することができる。しかし、この場合には、電子決済動作の開始前の受信キャリア信号レベル監視動作で固定バイアス電圧が供給された検波トランジスタの直流電力消費が大きなものであることが、本発明者等による検討により明らかとされた。
また、NFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するキャリア検波回路として、上記非特許文献1に記載されたRF検波回路を使用することができる。しかし、この場合にも、電子決済動作の開始前の受信キャリア信号レベル監視動作で、NチャンネルMOSトランジスタのドレインとゲートとの間に接続された抵抗によりMOSトランジスタのゲートには直流バイアス電圧が供給されている。従って、受信キャリア信号レベル監視動作での上記非特許文献1に記載されたRF検波回路の直流電力消費が大きなものであることが、本発明者等による検討により明らかとされた。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等の検討の結果、なされたものである。
従って、本発明の目的とするところは、入力信号が低振幅レベルの状態で直流電力消費が低減された検波回路を提供することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、非接触電子決済のための非接触リーダ/ライタ装置との決済通信を利用する携帯機器端末に搭載される通信用RF回路でアンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するキャリア検波回路の直流電力消費を低減することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な検波回路は、第1と第2の入力端子(IN1、IN2)と、第1と第2のトランジスタ(M1、M2)と、負荷素子(M3)とを具備する。前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給される。前記第1入力端子には前記第1トランジスタの第1入力電極と前記第2トランジスタの第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの第2入力電極と前記第2トランジスタの第1入力電極とが接続されている。前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点(Vdd)との間には前記負荷素子が接続されている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧(VIN1)が生成される(図1参照)。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。すなわち、入力信号が低振幅レベルの状態で直流電力消費が低減された検波回路を提供することができる。
《代表的な実施の形態》
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態による検波回路は、第1入力端子(IN1)と、第2入力端子(IN2)と、第1トランジスタ(M1)と、第2トランジスタ(M2)と、負荷素子(M3)とを具備するものである。
前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの各トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものである。
前記第1入力端子には前記第1トランジスタの前記第1入力電極と前記第2トランジスタの前記第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの前記第2入力電極と前記第2トランジスタの前記第1入力電極とが接続されている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点(Vdd)との間には前記負荷素子が接続されている。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは、前記第1トランジスタの導通度が前記第2トランジスタの導通度より大きくなる。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは、前記第2トランジスタの導通度が前記第1トランジスタの導通度より大きくなる。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧(VIN1)が生成される(図1参照)。
前記実施の形態によれば、前記第1入力端子と前記第2入力端子との間の入力信号レベルが前記所定の電圧レベル未満の低振幅レベルの状態では、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの両者は非導通状態となる。従って、前記実施の形態により、入力信号が低振幅レベルの状態で直流電力消費が低減された検波回路を提供することができる。
好適な実施の形態による検波回路では、前記回路ノードと前記第1トランジスタの前記出力電極との間に第1逆流防止素子(M5)が接続され、前記回路ノードと前記第2トランジスタの前記出力電極との間に第2逆流防止素子(M6)が接続されている(図1参照)。
前記好適な実施の形態によれば、前記第1と前記第2の逆流防止素子は、第1と第2の入力端子に印加される過大入力信号に応答して前記第1と前記第2のトランジスタの一方の素子がオン状態となる時に、他方の素子が降伏することによる逆流電流を阻止するものである。
より好適な実施の形態による検波回路では、前記第1入力端子と前記第1トランジスタの前記第1入力電極との間に第1静電破壊防止抵抗(R1)が接続され、前記第2入力端子と前記第2トランジスタの前記第1入力電極との間に第2静電破壊防止抵抗(R2)が接続されている(図1参照)。
前記より好適な実施の形態によれば、前記第1と前記第2の静電破壊防止抵抗は前記第1と前記第2の入力端子に印加される外部サージ電圧のエネルギーを吸収して前記第1と前記第2のトランジスタの静電破壊を防止するものである。
更により好適な実施の形態による検波回路は、第1入力電極が前記回路ノードに接続されて第2入力電極が前記動作電位点(Vdd)に接続された増幅トランジスタ(M4)を更に具備する。前記増幅トランジスタの出力電極より、反転増幅検波電圧(VIN2)が生成される(図1参照)。
具体的な一つの実施の形態による検波回路は、前記増幅トランジスタの前記出力電極と他の動作電位点(GND)との間に接続された保持容量(C1)と放電時定数形成素子(M7)との並列接続と、前記増幅トランジスタの前記出力電極に入力端子が接続された出力回路(OB)とを更に具備するものである。前記出力回路は所定の入力スレッシュホールド電圧を持つことにより、前記出力回路は前記反転増幅検波電圧の電圧レベルを弁別するものである(図1参照)。
前記具体的な一つの実施の形態によれば、前記相補入力信号が断続的な低レベル振幅となっても、前記並列接続による放電時定数に依存した保持時間と前記出力回路の入力スレッシュホールド電圧とにより、前記出力回路の検波出力信号は正常なレベルに維持されることができる。
最も具体的な一つの実施の形態による検波回路では、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタと前記第1逆流防止素子と前記第2逆流防止素子とはNチャンネルMOSトランジスタであり、前記負荷素子と前記増幅トランジスタとはPチャンネルMOSトランジスタである(図1参照)。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態によるRF回路(108)は、データ処理機能を有するプロセッサ(100、103)と暗号化電子決済機能を有するマイクロコンピュータ(106)とに電気的に接続可能に構成されている。
前記RF回路は、アンテナ(107)によって受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信信号を検波する検波回路(1081A)を含む。
前記検波回路は前記アンテナによって受信される前記非接触リーダ/ライタ装置からの前記受信信号の信号レベルを監視して前記信号レベルが所定のしきい値以上となることに応答して生成した検知信号(NFC_ApDet)を前記プロセッサに供給する。
前記プロセッサは、前記検知信号に応答して生成した起動信号(NFC_Start)を前記RF回路に供給するように構成されている。
前記RF回路は、前記起動信号に応答して前記マイクロコンピュータへの動作クロック(CLK)の供給を開始することにより、前記マイクロコンピュータの暗号化電子決済動作が開始される。
前記RF回路は、前記マイクロコンピュータとの電気的接続(1064、1086)を介して供給される前記暗号化電子決済動作による決済送信データを前記アンテナから前記非接触リーダ/ライタ装置へ送信するRF送信ユニット(TX)を具備する(図11、図12参照)。
前記検波回路は、第1入力端子(IN1)と、第2入力端子(IN2)と、第1トランジスタ(M1)と、第2トランジスタ(M2)と、負荷素子(M3)とを具備するものである。
前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの各トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものである。
前記第1入力端子には前記第1トランジスタの前記第1入力電極と前記第2トランジスタの前記第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの前記第2入力電極と前記第2トランジスタの前記第1入力電極とが接続されている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点(Vdd)との間には前記負荷素子が接続されている。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは、前記第1トランジスタの導通度が前記第2トランジスタの導通度より大きくなる。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは、前記第2トランジスタの導通度が前記第1トランジスタの導通度より大きくなる。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧(VIN1)が生成される(図1参照)。
好適な実施の形態では、前記プロセッサは携帯電話端末と基地局との送受信のためのベースバンドプロセッサ(100)とアプリケーションプロセッサ(103)との少なくともいずれかを含んでいる。
〔3〕本発明の他の観点の代表的な実施の形態による携帯機器(MoPh)は、電池(109)、プロセッサ(100、103)、マイクロコンピュータ(106)、アンテナ(107)、RF回路(108)を内蔵可能に構成されている。
前記電池は、前記プロセッサ、前記マイクロコンピュータ、前記RF回路に電源電圧(Vdd)を供給するものである。
前記プロセッサはデータ処理機能を有して、前記マイクロコンピュータ(106)は暗号化電子決済機能を有して、前記アンテナは非接触リーダ/ライタ装置からの受信信号を受信して当該装置への送信信号を送信して、前記RF回路は前記受信信号が供給され前記送信信号を生成するものである。
前記RF回路は、前記プロセッサと前記マイクロコンピュータとに電気的に接続可能に構成されている。
前記RF回路は、前記アンテナによって受信される前記非接触リーダ/ライタ装置からの前記受信信号を検波する検波回路(1081A)を含む。
前記検波回路は前記アンテナによって受信される前記非接触リーダ/ライタ装置からの前記受信信号の信号レベルを監視して前記信号レベルが所定のしきい値以上となることに応答して生成した検知信号(NFC_ApDet)を前記プロセッサに供給する。
前記プロセッサは、前記検知信号に応答して生成した起動信号(NFC_Start)を前記RF回路に供給するように構成されている。
前記RF回路は、前記起動信号に応答して前記マイクロコンピュータへの動作クロック(CLK)の供給を開始することにより、前記マイクロコンピュータの暗号化電子決済動作が開始される。
前記RF回路は、前記マイクロコンピュータとの電気的接続(1064、1086)を介して供給される前記暗号化電子決済動作による決済送信データを前記アンテナから前記非接触リーダ/ライタ装置へ送信するRF送信ユニット(TX)を具備する(図11、図12参照)。
前記検波回路は、第1入力端子(IN1)と、第2入力端子(IN2)と、第1トランジスタ(M1)と、第2トランジスタ(M2)と、負荷素子(M3)とを具備するものである。
前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの各トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものである。
前記第1入力端子には前記第1トランジスタの前記第1入力電極と前記第2トランジスタの前記第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの前記第2入力電極と前記第2トランジスタの前記第1入力電極とが接続されている。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点(Vdd)との間には前記負荷素子が接続されている。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは、前記第1トランジスタの導通度が前記第2トランジスタの導通度より大きくなる。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは、前記第2トランジスタの導通度が前記第1トランジスタの導通度より大きくなる。
前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧(VIN1)が生成される(図1参照)。
好適な実施の形態では、前記プロセッサは携帯電話端末と基地局との送受信のためのベースバンドプロセッサ(100)とアプリケーションプロセッサ(103)との少なくともいずれかを含んでいる。
〔4〕本発明の別の観点の実施の形態による検波回路は、第1入力端子(IN1)と、第2入力端子(IN2)と、トランジスタ(M1)と、負荷素子(M3)とを少なくとも具備するものである。
前記第1入力端子(IN1)と前記第2入力端子(IN2)とはアンテナ(L)の一端と他端にそれぞれ接続可能であり、前記第1入力端子(IN1)と前記第2入力端子(IN2)とには、前記アンテナ(L)の前記一端と前記他端との互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされている。
前記トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものである。
前記第1入力端子には前記トランジスタの前記第1入力電極が接続され、前記第2入力端子には前記トランジスタの前記第2入力電極が接続されている。
前記トランジスタの前記出力電極と動作電位点(Vdd)との間には、前記負荷素子が接続されている。
前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは前記トランジスタの導通度が増加する一方、前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは前記トランジスタの導通度が低下する。
前記トランジスタの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから、整流による検波電圧(VIN1)が生成される(図1参照)。
《実施の形態の説明》
次に、実施の形態について更に詳述する。
《キャリア検波回路の構成》
図1は、非接触電子決済のための非接触リーダ/ライタ装置とのNFC通信を利用する携帯電話端末に搭載される本発明の1つの実施の形態によるNFC通信用RF回路(RFチップ)のNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するキャリア検波回路を示す図である。NFC通信用RF回路(RFチップ)は、例えば、単結晶シリコンのような1個の半導体基板に相補型MOS集積回路製造技術によって製造された半導体集積回路である。
図1に示したNFC通信用RF回路としてのRFチップのキャリア検波回路は、検知ユニットDet_Unitと保持ユニットHold_Unitとを含んでいる。RFチップは、チップ外部のNFC通信用コイル状アンテナLの一端と他端とにそれぞれ接続された第1入力端子IN1と第2入力端子IN2とを含んでいる。第1入力端子IN1と第2入力端子IN2とは図12にて後述される復調器Dmdとも接続され、NFC通信用コイルLを介して受信された受信キャリア信号は復調器Dmdによって振幅復調を受けて、受信データ(ASK復調データ)の矩形波が生成される。
検知ユニットDet_Unitは、検波のための第1のNチャンネルMOSトランジスタM1と第2のNチャンネルMOSトランジスタM2と、負荷PチャンネルMOSトランジスタM3と、Pチャンネル増幅MOSトランジスタM4とを含んでいる。第1のNMOSトランジスタM1のゲートとソースとは第1入力端子IN1と第2入力端子IN2とにそれぞれ接続され、第2のNMOSトランジスタM2のゲートとソースとは第2入力端子IN2と第1入力端子IN1とにそれぞれ接続されている。尚、第1のNMOSトランジスタM1のゲートと第1入力端子IN1との間には第1抵抗R1が接続され、第2のNMOSトランジスタM2のゲートと第2入力端子IN2との間には第2抵抗R2が接続されている。第1のNMOSトランジスタM1のドレインと第2のNMOSトランジスタM2のドレインとは、ゲートが接地電圧GNDに接続された負荷PチャンネルMOSトランジスタM3のドレイン・ソース電流経路を介して電池の電源電圧Vddに接続されている。尚、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2のドレインには、逆流防止のためのダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタM5、M6が接続されている。
図1に示したキャリア検波回路で、第1と第2の抵抗R1、R2は第1と第2の入力端子IN1、IN2に印加される外部サージ電圧のエネルギーを吸収して第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2の静電破壊を防止する機能を持つ。また、逆流防止トランジスタM5、M6は、第1と第2の入力端子IN1、IN2に印加される過大入力信号に応答して第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2の一方の素子がオン状態となる時に、他方の素子のP型ウェル・N型ドレインの間の寄生PN接合が降伏することによる逆流電流を阻止する。
従って、携帯電話端末が非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲内に近接すると、NFC通信用コイル状アンテナLの一端と他端との間の逆位相の受信キャリア相補信号が第1入力端子IN1と第2入力端子IN2とに供給される。第2入力端子IN2の電圧に対して第1入力端子IN1の電圧が正のサイクルでは、第1のNMOSトランジスタM1の導通度が高くなり、負荷PMOSトランジスタM3の電圧降下が大きくなる。第1入力端子IN1の電圧に対して第2入力端子IN2の電圧が正のサイクルでは、第2のNMOSトランジスタM2の導通度が高くなり、負荷PMOSトランジスタM3の電圧降下が大きくなる。従って、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2のドレインには、全波整流による検波電圧VIN1が生成される。増幅PMOSトランジスタM4は検波電圧VIN1を電圧増幅するので、増幅PMOSトランジスタM4のドレインに生成された反転増幅検波電圧VIN2が保持ユニットHold_Unitの入力端子に供給される。
一方、携帯電話端末が非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲外であると、第1入力端子IN1と第2入力端子IN2との間の受信キャリア信号は低レベルとなり、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2の両者は非導通状態となる。このようにして、検知ユニットDet_Unitは、受信キャリア信号レベル監視動作での消費電力を低減することができる。
検知ユニットDet_Unitの増幅PMOSトランジスタM4のドレインに生成された反転増幅検波電圧VIN2が入力に供給される保持ユニットHold_Unitは、保持容量C1と、放電時定数形成用高抵抗としてのNチャンネルMOSトランジスタM7と、出力バッファOBとを含んでいる。この出力バッファOBは、反転増幅検波電圧VIN2を反転して検波出力信号OUTを生成するCMOSインバータにより構成されている。出力バッファOBとしてのCMOSインバータのロジックスレッシュホールド電圧VLthにより、出力バッファOBの入力の反転増幅検波電圧VIN2の高レベル・低レベルが弁別される。
尚、出力バッファOBから生成される検波出力信号OUTは、後に説明する図11にて説明するNFC近接検知信号NFC_ApDetとして利用されることが可能である。また、出力バッファOBの入力と検波出力信号OUTを生成する出力との間には、他の遅延素子または他の論理素子を接続することが可能である。
《キャリア検波回路の検波動作》
図2は、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視する検波回路の回路動作を説明する図である。
図2の上には、NFC通信用コイル状アンテナLの一端と他端とにそれぞれ接続された第1入力端子IN1と第2入力端子IN1の逆位相の受信キャリア相補信号の波形が示されている。
図2の中央上と中央下とには、検知ユニットDet_Unitの第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2のドレインの全波整流検波電圧VIN1の波形と増幅PMOSトランジスタM4のドレインの反転増幅検波電圧VIN2の波形とが示されている。
図2の下には、保持ユニットHold_Unitの検波出力信号OUTの波形が示されている。検波出力信号OUTは、図11にて後述されるNFC近接検知信号NFC_ApDetとしてベースバンドプロセッサ100に供給される。
図2では、NFC通信用コイル状アンテナLの両端の逆位相の受信キャリア相補信号の振幅が低レベル→高レベル→低レベルと変化している。図2の左と右のように受信キャリア相補信号が低レベルの場合には、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2は非道通であり、負荷PMOSトランジスタM3の電圧降下は小さく、全波整流検波電圧VIN1は高レベル、反転増幅検波電圧VIN2は低レベル、検波出力信号OUTは高レベルとなる。この時に、図2のキャリア検波回路の受信キャリア信号レベル監視用の第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2の直流バイアスはゼロであるので、監視動作中の直流消費電力を大幅に削減することが可能となる。
図2の中央のように受信キャリア相補信号が高レベルとなると第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2が、始めて導通状態となる。従って、負荷PMOSトランジスタM3の電圧降下が大きくなり、全波整流検波電圧VIN1は低レベルとなり、反転増幅検波電圧VIN2は高レベルとなり、検波出力信号OUTは低レベルとなる。
ところで電力増幅器の出力増幅ステージとして、低消費電力で負荷を駆動するB級プッシュプル増幅回路が、良く知られている。このB級プッシュプル増幅回路では、入力信号が正の半サイクルで電源電圧側トランジスタが負荷に充電電流を供給するプッシュ動作と、入力信号が負の半サイクルで接地電圧側トランジスタが負荷に放電電流を流すプル動作とを実行する。また、B級プッシュプル増幅回路では、無入力信号のスタンドバイ状態では、電源電圧側トランジスタと接地電圧側トランジスタの直流バイアス電流を小さく設定することで低消費電力動作を実現することができる。
上述のB級プッシュプル増幅回路と対比すると、図2のキャリア検波回路の検知ユニットDet_Unitの第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2とは、検波入力信号の正と負の半サイクルとで第1と第2のプル検波による低消費電力のB級プル・プル全波整流検波動作を実行する。
図3も、図2と同様に図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視する検波回路の回路動作を説明する図である。図3は、受信キャリア信号の直流レベルが変動する一方、受信キャリア信号の振幅も変動した場合の検波出力信号OUTの波形を示すものである。
検知ユニットDet_UnitではNFC通信用コイル状アンテナLの一端と他端との間の逆位相の受信キャリア相補信号が、第1入力端子IN1と第2入力端子IN2とを介して第1のNMOSトランジスタM1のゲート・ソース間と第2のNMOSトランジスタM2のソース・ゲート間に直流的に供給されている。尚、当然のことながら、この直流的な供給に際しては、図1に示したキャリア検波回路(NFC通信用RFチップ)の集積回路チップの内蔵容量を介することなく、逆位相の受信キャリア相補信号が第1のトランジスタM1のゲート・ソース間と第2のトランジスタM2のソース・ゲート間とに直流的に供給されている。従って、受信キャリア相補信号の直流レベルが変動しても、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2の両者のゲート・ソース間電圧は一定であるので、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2の両者のドレイン電流は変動することはない。その結果、図3の略中央に示すように、受信キャリア相補信号の直流レベルが変動しても、受信キャリア相補信号の振幅が高レベルであると、正常な低レベルの検波出力信号OUTの波形を得ることができる。
この時に、図1に示したキャリア検波回路の集積回路チップもしくは集積回路チップ外部のプリント回路基板には上記非特許文献1に記載されたような直流電流ブロック用の2個の容量が不必要であるので、集積回路チップもしくはプリント回路基板の原価と占有面積とを低減することができる。
図4も、図2と図3と同様に図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視する検波回路の回路動作を説明する図である。図4は、受信キャリア信号の振幅が断続的に変動した場合の検波出力信号OUTの波形を示すものである。図1に示したキャリア検波回路の保持ユニットHold_Unitでは、保持容量C1とNチャンネルMOSトランジスタM7の高抵抗とにより放電時定数が形成される。
従って、受信キャリア信号の断続的な低レベル振幅期間が放電時定数に依存した保持時間Holdよりも短い場合には、増幅PMOSトランジスタM4のドレインの反転増幅検波電圧VIN2は出力バッファOBとしてのCMOSインバータのロジックスレッシュホールド電圧VLth以下には低下しない。従って、この場合には、検波出力信号OUTは、正常な低レベルに維持される。
しかし、受信キャリア信号の断続的な低レベル振幅期間が保持時間Holdよりも長くなると、増幅PMOSトランジスタM4のドレインの反転増幅検波電圧VIN2は出力バッファOBとしてのCMOSインバータのロジックスレッシュホールド電圧VLth以下に低下する。従って、この場合に検波出力信号OUTは、正常な低レベルから始めて異常な高レベルに変化することになる。
例えば、受信キャリア信号の振幅の断続的な変動は、NFCの通信規格の1つの種類であるType−Aにおいて発生する。すなわち、Type−AのNFC通信では、振幅変調(ASK復調)でのAM変調度が100%とされるので、キャリア信号が断続的に消滅する期間が発生する。このキャリア消滅期間は最長で、1/13.56MHz×40=2.95μ秒となる。図1に示すキャリア検出回路の保持ユニットHold_Unitの保持容量C1の容量値とNチャンネルMOSトランジスタM7の抵抗値とによる放電時定数を、この最長のキャリア消滅期間2.95μ秒よりも大きな時間に設定するものとする。それによって100%ASK変調のType−AのNFC通信のキャリア消滅期間において、出力バッファOBから得られる検波出力信号OUTが正常な低レベルから異常な高レベルに変化することが回避されることが可能となる。その結果、図1に示したNFC通信用RF回路を搭載する携帯電話端末が非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲外に移動することで受信キャリア信号の振幅が完全にかつ長期間に途絶えた場合に、初めて検波出力信号OUTが正常な高レベルに変化するものとなる。また更に、図1に示す本発明の実施の形態によるNFC通信用RF回路のNFC通信は100%ASK変調のType−AのNFC通信に限定されるものではなく、NFCの他の通信規格の10%ASK変調のType−B、Felica(Type−C)にも適用できることは言うまでもないものである。
《その他のキャリア検波回路》
図5は、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。
図5に示した検波回路が、図1に示した検波回路と相違するのは、図1の負荷PMOSトランジスタM3が図5では負荷抵抗R3に置換されていることであり、その他は同一である。
図6も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。
図6に示した検波回路が、図1に示した検波回路と相違するのは、図1の保持ユニットHold_Unitの放電時定数形成用のNMOSトランジスタM7が図6では抵抗R4に置換されていることであり、その他は同一である。
図7も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。
図7に示した検波回路が、図1に示した検波回路と相違するのは、図1の負荷PMOSM3が図7では3個直列のPMOSトランジスタM3に置換され、図1の保持ユニットHold_Unitの放電時定数形成用のNMOSM7が図7では3個直列のNMOSトランジスタM7に置換されていることである。3個直列のカスコード接続MOSトランジスタを負荷PMOSM3に使用することで、負荷PMOSの負荷抵抗を高くすることができる。3個直列のカスコード接続MOSトランジスタを放電時定数形成用のNMOSM7に使用することで、保持ユニットHold_Unitの放電時定数を大きくすることができる。
図8も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。
図8に示した検波回路が、図1に示した検波回路と相違するのは、第1と第2のNMOSトランジスタM1、M2のドレインが、逆流防止用MOSトランジスタM5、M6を介して、ダイオード接続PMOSトランジスタM32とゲート接地PMOSトランジスタM31との直列接続に接続されていることである。従って、図8に示した検波回路では、ダイオード接続PMOSトランジスタM32とゲート接地PMOSトランジスタM31との直列接続での電圧降下によって、増幅PMOSトランジスタM4のゲートが駆動される。
図9も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナLからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。
図9に示した検波回路が、図1に示した検波回路と相違するのは、図1の保持ユニットHold_Unitの出力バッファOBがCMOSインバータからCMOS・NAND回路に置換されていることである。CMOS・NAND回路の一方の入力端子と他方の入力端子とには、増幅PMOSトランジスタM4のドレインの反転増幅検波電圧VIN2と制御信号Cnt_Sigとがそれぞれ供給されている。
従って、図9に示した検波回路では、制御信号Cnt_Sigがハイレベル“1”の場合にのみ、ハイレベル“1”の反転増幅検波電圧VIN2に応答して出力バッファOBとしてのCMOS・NAND回路の出力からローレベル“0”の正常な検波出力信号OUTを得ることができる。それ以外は、出力バッファOBとしてのCMOS・NAND回路の出力は、ハイレベル“1”の検波出力信号OUTとなる。従って、ハイレベル“1”の制御信号Cnt_Sigは、キャリア検波を可能とするイネーブル信号として機能するものである。逆に、ローレベル“0” の制御信号Cnt_Sigは、キャリア検波を不可能とするディスイネーブル信号として機能する。
《NFC通信を利用する携帯電話端末》
図10は、以上説明した種々のキャリア検波回路のいずれかが内蔵された本発明の実施の形態によるNFC通信用RF回路(RFチップ)を内蔵した携帯電話端末を示す図である。
図10(A)は携帯電話端末MoPh内部の信号の流れを主として説明するための図であり、図10(B)は携帯電話端末MoPh内部の電池の電源電圧の内部回路の供給を主として説明するための図である。
図10(A)に示すように、携帯電話端末MoPhは、アンテナANT、RFIC101、RFパワーアンプ102、ベースバンドプロセッサ100、アプリケーションプロセッサ103、液晶表示装置104、SIMカード105、ICカードマイコン106を内蔵している。本発明の実施の形態に従って、図10(A)に示した携帯電話端末MoPhは、特にNFC通信用コイル状アンテナ107、NFC通信用RF回路108を内蔵している。図10(B)に示すように、携帯電話端末MoPhは、電池109を内蔵しており、図示されていないが、スピーカ、マイクロフォン、操作キーも内蔵している。
《携帯電話端末による基地局との送受信》
操作キーによりRF通信が開始されと、マイクロフォンの送信音声信号はベースバンドプロセッサ100内部のA/D変換器とディジタルシグナルプロセッサ(DSP)のソフトウェア変調処理とによって送信ディジタルベースバンド信号に変換される。送信ディジタルベースバンド信号は、RF送受信信号処理集積回路(RFIC)101のD/A変換器によって送信アナログベースバンド信号に変換される。送信アナログベースバンド信号はRFIC101の送信信号処理ユニットによってRF送信信号に変換され、RF送信信号はRFパワーアンプ102とアンテナANTとを介して基地局に送信される。
アンテナANTで受信された基地局からのRF受信信号はRFIC101の受信信号処理ユニットによって受信アナログベースバンド信号に変換され、受信アナログベースバンド信号はRFIC101のA/D変換器によって受信ディジタルベースバンド信号に変換される。受信ディジタルベースバンド信号はベースバンドプロセッサ内部100のDSPのソフトウェア復調処理とD/A変換器とによって受信音声信号に変換され、受信音声信号はスピーカに供給される。
《携帯電話端末によるNFC短距離通信》
図10に示す携帯電話端末MoPhが非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲内に近接すると、NFC通信用コイル状アンテナ107によって非接触リーダ/ライタ装置からのキャリア信号が受信されるようになる。NFC通信用RF回路108はNFC通信用コイル状アンテナ107からの受信キャリア信号に応答してNFC近接検知信号NFC_ApDetを生成して、NFC近接検知信号NFC_ApDetはベースバンドプロセッサ100に供給される。
ベースバンドプロセッサ100はNFC近接検知信号NFC_ApDetに応答して非接触電子決済を開始する。また、携帯電話端末MoPhのアプリケーションプロセッサ103は操作キー等の動作モード設定により非接触電子決済起動信号NFC_Startを生成して、非接触電子決済起動信号NFC_StartはNFC通信用RF回路108に供給されることで接触電子決済および非接触リーダ/ライタ動作による非接触電子決済を開始することも可能である。NFC通信用RF回路108は、NFC近接検知信号NFC_ApDet、または、この起動信号NFC_Startに応答して、非接触電子決済を開始するためICカードマイコン(セキュアチップ)106との送受信データ通信を開始するとともにICカードマイコン106への動作クロック信号の供給および電源電圧の供給を開始する。それによって、ICカードマイコン106による電子決済動作が開始される。
一方、電子決済動作の開始の以前から、図10(B)に示すように、携帯電話端末MoPhの電池109からの電源電圧Vddがベースバンドプロセッサ100とNFC通信用RF回路108とICカードマイコン106とに供給されている。電子決済動作の開始前では、電源電圧Vddが供給されたICカードマイコン106全体はスタンドバイ状態(スリープ状態)とされ、電源電圧Vddが供給されたベースバンドプロセッサ100も電子決済動作に関係する機能ブロックはスタンドバイ状態とされる。また、電子決済動作の開始前では、電源電圧Vddが供給されたNFC通信用RF回路108もNFC通信用コイル状アンテナ107からの受信キャリア信号の信号レベルを検出するキャリア検波回路以外の回路はスタンドバイ状態とされる。従って、NFC通信用RF回路108のキャリア検波回路は電子決済動作の開始前にもアクティブ状態とされて、キャリア検波回路はNFC通信用コイル状アンテナ107からの受信キャリア信号の信号レベルを監視している。受信キャリア信号の信号レベルがキャリア検波回路の検波トランジスタの入力しきい値電圧以上となると、携帯電話端末MoPhが非接触リーダ/ライタ装置とのNFC短距離通信の範囲内に近接したことになる。すると、NFC通信用RF回路108はキャリア検波回路で検出された受信キャリア信号に応答してNFC近接検知信号NFC_ApDetを生成して、NFC近接検知信号NFC_ApDetはベースバンドプロセッサ100に供給される。このように、スタンドバイ状態では、ICカードマイコン106とNFC通信用RF回路108への電源供給が可能な限り低減されたものとなる。すなわち、スタンドバイ状態では、NFC通信用RF回路108のキャリア検波回路によって、ICカードマイコン106全体への電源供給とNFC通信用RF回路108のキャリア検波回路以外の回路への電源供給とが停止されるものである。
《NFC通信用RF回路とICカードマイコン》
図11は、図10に示した携帯電話端末MoPhに内蔵されるNFC通信用RF回路(RFチップ)108とICカードマイコン(セキュアチップ)106の構成を説明する図である。
図11に示すように、NFC通信用RF回路108は、RFアナログ回路1081、クロック発振器1082、クロック供給マネージャー(クロック供給制御部)1083、RFロジック1084、接触通信インターフェース1085、NFC通信インターフェース1086を含んでいる。
キャリア検波回路1081Aは、図1に示される検知ユニットDet_Unitおよび保持ユニットHold_Unit等を含む回路によって構成されている。
NFC近接検知信号NFC_ApDet信号は、図1の検波出力信号OUTから生成されることができる。非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の信号レベルがキャリア検波回路1081Aの入力しきい値電圧以上となると、NFC近接検知信号NFC_ApDet信号は高レベルから低レベル(検知状態)に反転して、非接触リーダ/ライタ装置と近接したことを示す信号である。
RFアナログ回路1081はNFC通信用コイル状アンテナ107に接続されることにより非接触リーダ/ライタ装置からのキャリア信号とNFC受信データ信号とを受信する一方、NFC通信用コイル状アンテナ107を介して非接触リーダ/ライタ装置へのNFC送信データを送信する機能も含んでいる。特に、RFアナログ回路1081は、NFC通信用コイル状アンテナ107により受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の信号レベルを監視するキャリア検波回路1081Aを含んでいる。受信キャリア信号の信号レベルがキャリア検波回路1081Aの入力しきい値電圧以上となると、RFアナログ回路1081はNFC近接検知信号NFC_ApDetを生成して、このNFC近接検知信号NFC_ApDetはベースバンドプロセッサ100に供給される。また、RFアナログ回路1081は、NFC通信用コイル状アンテナ107により受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号からクロックを抽出するクロック抽出回路1081Cも含んでいる。NFC近接検知信号NFC_ApDetに応答して、クロック抽出回路1081Cはキャリア抽出クロックClkiの出力を開始する。
ベースバンドプロセッサ100はNFC近接検知信号NFC_ApDetに応答してNFC通信用RF回路108の接触通信インターフェース1085を介してICカードマイコン(セキュアチップ)106のインターフェース1064にNFC通信による電子決済動作の開始を指示している。また、NFC近接検知信号NFC_ApDetに応答してRFアナログ回路1081は、非接触リーダ/ライタ装置からのNFC受信データ信号をRFロジック1084とNFC通信インターフェース1086とを介してのICカードマイコン(セキュアチップ)106へ供給するようになる。ここでRFロジック1084では、RFアナログ回路1081からのNFC受信データ信号を復調するデジタル処理が行なわれ、受信データが生成される。
また、NFC通信用RF回路108はNFC近接検知信号NFC_ApDetに応答して、クロック抽出回路1081Cからのキャリア抽出クロックClkiの出力を開始する。更に、NFC通信用RF回路108のクロック供給マネージャー1083は、キャリア抽出クロックClkiに応答したクロックCLKのICカードマイコン(セキュアチップ)106への供給を開始する。
また、NFC通信用RF回路108は起動信号NFC_Startに応答して、クロック発振器1082からの内部クロックClkの発振を開始する。更に、NFC通信用RF回路108のクロック供給マネージャー1083は、起動信号NFC_Startに応答して、クロック発振器1082からの内部クロックClkに応答したクロックCLKのICカードマイコン(セキュアチップ)106への供給を開始する。
ICカードマイコン(セキュアチップ)106は、セキュア中央処理ユニット1061、内蔵不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)1062、エンコーダ・デコーダ1063、インターフェース1064を含んでいる。インターフェース1064でのベースバンドプロセッサ100からのNFC通信電子決済動作の開始およびNFC通信用RF回路108からのNFC受信データ信号とクロック供給マネージャー1083からのクロックCLK供給とに応答して、ICカードマイコン106内部の電子決済動作が開始される。セキュア中央処理ユニット1061、内蔵不揮発性メモリ1062、エンコーダ・デコーダ1063での暗号化電子決済の決済結果データは、ICカードマイコン106のインターフェース1064からNFC通信用RF回路108のNFC通信インターフェース1086に供給される。それと同時に、この暗号化電子決済の決済結果データは、接触通信用インターフェース1085からベースバンドプロセッサ100に供給される。
ICカードマイコン106による決済結果のNFC通信用RF回路108から非接触リーダ/ライタ装置への送信データの送信は、NFC通信用RF回路108のNFC通信インターフェース1086に接続されたRFアナログ回路1081のRF送信ユニットTXにより実行される。非接触リーダ/ライタ装置への送信データに応答してRFアナログ回路1081のRF送信ユニットは、NFC通信用コイル状アンテナ107の実効負荷インピーダンスを変化する送信動作を実行する。その結果、非接触電子決済のための非接触リーダ/ライタ装置は、携帯電話端末MoPhに内蔵されたICカードマイコン106による決済結果の送信データをNFC通信用コイル状アンテナ107での負荷変動から読み出すことができる。
《NFC通信用RF回路の詳細》
図12は、図11に示した携帯電話端末MoPhに内蔵されるNFC通信用RF回路(RFチップ)108の詳細な構成を説明する図である。
図12に示すように、NFC通信用RF回路108のRFアナログ回路1081は、受信ユニットRX、送信ユニットTX、内部パワーマネージャー1081Bを含んでいる。また、NFC通信用コイル状アンテナ107とRFアナログ回路1081の受信ユニットRX、送信ユニットTXとの間には、インピーダンス整合回路110が接続されている。
更に、携帯電話端末MoPhに内蔵される電池109とNFC通信用RF回路108のRFアナログ回路1081の受信ユニットRX、送信ユニットTXとの間には、内部パワーマネージャー1081Bの第1スイッチSW1と第2スイッチSW2とが直列に接続されている。ベースバンドプロセッサ100と接続可能な端子を介して供給されるチップ制御信号Chip_CSにより第1スイッチSW1がオン状態とされ、ベースバンドプロセッサ100と接続可能な端子を介して供給されるNFC近接検知信号NFC_ApDetまたは非接触電子決済起動信号NFC_Startとにより第2スイッチSW2がオン状態とされると、受信ユニットRXでのデータ受信動作と送信ユニットTXでのデータ送信動作とが可能となる。直列接続の第1スイッチSW1と第2スイッチSW2とがオン状態の時に、携帯電話端末MoPhの電池109からの電源電圧Vddが受信動作電源電圧RX_Powerと送信動作電源電圧TX_Powerとして受信ユニットRXと送信ユニットTXとに供給されるものである。
また、直列接続の第1スイッチSW1と第2スイッチSW2とがオフ状態の時にも、携帯電話端末MoPhの電池109からの電源電圧Vddが常時、電源端子を介して、NFC通信用RF回路108のRFアナログ回路1081のキャリア検波回路1081Aに供給されている。従って、キャリア検波回路1081Aは、NFC通信用コイル状アンテナ107により受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の信号レベルを監視することができる。この時には、NFC通信用RF回路108のRFアナログ回路1081ではキャリア検波回路1081A以外の受信ユニットRXと送信ユニットTXとには携帯電話端末MoPhの電池109からの電源電圧Vddが供給されていないので、低消費電力動作を実現することができる。
送信ユニットTXの一方の端子TPと他方の端子TNとは、インピーダンス整合回路110を介してNFC通信用コイル状アンテナ107に接続されている。非接触リーダ/ライタ装置への送信データに応答して送信ユニットTXの一端TPと他端TNとの間のインピーダンスが変化するので、非接触リーダ/ライタ装置への送信動作が実行される。
NFC通信用コイル状アンテナ107で受信された非接触リーダ/ライタ装置からの受信信号は、インピーダンス整合回路110の受信相補入力端子IN1、IN2を介して、RFアナログ回路1081の受信ユニットRXに供給される。受信ユニットRXのキャリア検波回路1081AはNFC通信用コイル状アンテナ107により受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の信号レベルを監視する一方、受信ユニットRXの復調器Dmdは非接触リーダ/ライタ装置からの受信データのASK復調を例えば実行する。復調器Dmdは、受信相補入力端子IN1、IN2を介して入力された受信キャリア信号からキャリア成分である13.56MHzのキャリア信号を除去し、振幅変調(ASK復調)を行うことにより受信データ(ASK復調データ)の矩形波を生成する。復調器DmdからのASK復調データは、RFロジック1084によって、様々な通信規格、例えば、Type−A、Type−B、Felica(Type−C)の通信プロトコルに対応してデジタル信号であるデータ信号を生成する。さらに、生成されたデータ信号は、非接触通信用インターフェース(NFC_I/F)1086を介して、ICカードマイコン106に供給され、電子決済動作等の演算処理に利用される。尚、ASKは、Amplitude Shift Keyingの略である。
《携帯電話端末の状態遷移》
図13は、図11に示した携帯電話端末MoPhの内部のNFC通信用RF回路108の複数の動作モードの間の状態遷移を説明する図である。
複数の動作モードは、センサ動作モード(Sen_Mode)130、NFC近距離通信電子決済動作モード(NFC_Mode1)131、接触通信型電子決済動作モード(Cont_Mode)132、非接触リーダ/ライタモード(R/W_Mode)133、第2の非接触リーダ/ライタモード(NFC_Mode2)134を有するものである。
センサ動作モード130では、NFC通信用RF回路108のキャリア検波回路1081Aによって非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の信号レベルを監視しているが、NFC通信用RF回路108の他の内部への電源は供給されていない動作モードである。
NFC近距離通信電子決済動作モード131は、携帯電話端末MoPhが非接触リーダ/ライタ装置とのNFC近距離通信の範囲内に入った後の動作モードである。従って、NFC通信用RF回路108内部への電源は供給されており、受信ユニットRXが非接触リーダ/ライタ装置からのキャリア信号とNFCデータ信号とを受信する一方、送信ユニットTXが実効負荷インピーダンスを変化する送信動作によりNFC通信用コイル状アンテナ107を介して非接触リーダ/ライタ装置へNFCデータ信号を送信する動作モードである。また受信されたNFCデータ信号は、例えば、ICカードマイコン106に内蔵されたセキュア中央処理ユニット1061もしくはベースバンドプロセッサ100内蔵された演算処理部で演算処理されるものである。また、この演算処理結果から、送信ユニットTXによって非接触リーダ/ライタ装置へ送信されるNFCデータ信号が生成されるものである。
接触通信型電子決済動作モード132は、携帯電話端末MoPhのアプリケーションプロセッサ103や操作キー等の動作モード設定により、起動後に設定可能な動作モードである。この接触通信型電子決済動作モード132では、NFC通信用RF回路108内部への電源は供給されており、接触通信インタフェース1085を介してベースバンドプロセッサ100と接触通信型電子決済動作を行う。
非接触リーダ/ライタモード133は、アプリケーションプロセッサ103の指示によって、接触通信型電子決済動作モード132から遷移した後の非接触リーダ/ライタとしての動作モードである。この遷移後も、引き続きNFC通信用RF回路108内部への電源は供給されており、NFC通信用コイル状アンテナ107を介してキャリア信号とNFCデータ信号とは外部に用意される非接触ICカードへ送信されることができる。一方、この非接触リーダ/ライタモード133では、非接触ICカードから送信されるNFCデータ信号はNFC通信用コイル状アンテナ107の負荷変動として受信されることができる。
第2の非接触リーダ/ライタモード134は、接触通信型電子決済動作モード132への遷移後の非接触リーダ/ライタ装置からのキャリア信号の検知によって遷移する動作モードであり、NFC近距離通信電子決済動作を行なわれるものである。この遷移後も、引き続きNFC通信用RF回路108内部への電源は供給されており、非接触リーダ/ライタ装置からのキャリア信号とNFCデータ信号とを受信する一方、実効負荷インピーダンスを変化する送信動作によってNFC通信用コイル状アンテナ107を介して非接触リーダ/ライタ装置へNFCデータを送信することができる。
本発明の実施の形態は、特に、NFC近距離通信電子決済動作モード131および第2の非接触リーダ/ライタモード134でのNFC通信用RF回路108とICカードマイコン(セキュアチップ)106とのデータ転送の動作に適用可能なものである。
図11に示した携帯電話端末MoPhでは、最初の動作モードはセンサ動作モード130に設定される。このセンサ動作モード130では、図11に示した携帯電話端末MoPhに内蔵されたNFC通信用RF回路108のRFアナログ回路1081のキャリア検波回路1081Aは、NFC通信用コイル状アンテナ107により受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の信号レベルを監視している。
携帯電話端末MoPhが非接触リーダ/ライタ装置とのNFC近距離通信の範囲内に移動すると、非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の振幅は高レベルとなる。図2に示すように非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の振幅が高レベルの時には、キャリア検波回路1081Aの検出出力信号OUTは低レベルとなる。従って、図11または図12で、低レベルのNFC近接検知信号NFC_ApDetがベースバンドプロセッサ100に供給される。従って、NFC近距離通信による電子決済を可能とするために、携帯電話端末MoPhの状態はセンサ動作モード130からNFC近距離通信電子決済動作モード131に遷移する。
電子決済の処理が完了して携帯電話端末MoPhが非接触リーダ/ライタ装置とのNFC近距離通信の範囲外に移動すると、非接触リーダ/ライタ装置からの受信キャリア信号の振幅は低レベルとなる。その結果、NFC近接検知信号NFC_ApDetが高レベルとなり、携帯電話端末MoPhの状態はNFC近距離通信電子決済動作モード131からセンサ動作モード130に復帰遷移する。
一方、アプリケーションプロセッサ103や操作キー等の動作モード設定によりハイレベル“1”の制御信号NFC_Startが設定されると、ハイレベル“1”の制御信号NFC_Startは非接触電子決済を不可能とするディスイネーブル信号として機能する。この場合には、携帯電話端末MoPhの状態は、センサ動作モード130から接触通信型電子決済動作モード132に遷移する。接触通信型電子決済動作モード132での接触通信型電子決済は、携帯電話端末MoPhを例えばUSB接続ケーブル等の標準外部接続配線を介してパーソナルコンピュータ(PC)に接続することで可能となる。尚、USBは、Universal Serial Busの略である。
この場合、携帯電話端末MoPhへの非接触リーダ/ライタモードでの書き込み要求や読み出し要求が発生すると、携帯電話端末MoPhの状態はベースバンドプロセッサ100から供給されるキャリア信号NFC_Carrerが出力されて接触通信型電子決済動作モード132から非接触リーダ/ライタモード133に遷移する。
しかし、接触通信型電子決済動作モード132に遷移した後に、上記の書き込み要求や読み出し要求が発生せずに、パーソナルコンピュータ(PC)に内蔵されたNFC近距離通信電子決済のための非接触リーダ/ライタ装置からキャリア信号と送信データとが送信される場合がある。このような場合には、NFC近接検知信号NFC_ApDetが低レベル“0”となり、携帯電話端末MoPhの状態は接触通信型電子決済動作モード132から第2のNFC近距離通信電子決済動作モード134に遷移する。
《NFC通信用RF回路の動作波形》
図14は、図12に示したNFC通信用RF回路(RFチップ)108の内部各部の動作波形を説明する図である。
図14の上にはRFアナログ回路1081の受信ユニットRXの受信相補入力端子IN1、IN2の受信キャリア信号が示され、この受信キャリア信号の振幅が高レベルとなると、その下に示すようにキャリア検波回路1081Aの検出出力信号OUTは低レベルとなる。
一方、携帯電話端末MoPhの電池109からの電源電圧Vddは略一定のレベルに維持されているが、検出出力信号OUTが低レベルの期間のみ所定の電圧レベルの受信動作電源電圧RX_Powerと送信動作電源電圧TX_Powerとが受信ユニットRXと送信ユニットTXとに供給されるものである。また、動作電源電圧RX_Power、TX_Powerが低レベルから高レベルに変化する際に、ハイレベルのパワーオンリセット信号Power_OnResetが生成される。尚、図13で説明したようにNFC_Start信号によっても、この電源供給開始が可能である。
ハイレベルのパワーオンリセット信号Power_OnResetは、NFC通信用RF回路108のRFロジック1084、接触通信インターフェース1085、NFC通信インターフェース1086に供給され、これらの回路のイニシャライズ処理が実行される。
また、受信キャリア信号の振幅が高レベルの期間にのみキャリア検波回路1081Aの2個の検波MOSトランジスタが導通状態となり、キャリア信号の振幅が低レベルの期間に2個の検波MOSトランジスタの両者は非導通状態となるので、受信キャリア信号レベル監視動作での消費電力を低減することができる。
≪その他の実施の形態≫
図15は、図10に示した携帯電話端末MoPhに内蔵されるNFC通信用RF回路(RFチップ)108とICカードマイコン(セキュアチップ)106の他の構成を説明する図である。
図15に示す実施の形態が、図11に示す実施の形態と相違するのは、電池109からICカードマイコン106に供給される電源電圧VddがNFC通信用RF回路108を経由している点であり、その他の点に関しては図11と同一である。
図16は、図11に示した携帯電話端末MoPhに内蔵されるNFC通信用RF回路(RFチップ)108の他の詳細な構成を説明する図である。
図16に示す実施の形態が、図12に示す実施の形態と相違するのは、図16のNFC通信用RF回路108の右の部分にはセキュアブロック1087が配置され、このセキュアブロック1087には図11のICカードマイコン106のセキュア中央処理ユニット1061と内部不揮発性メモリ1062とが含まれている。このセキュアブロック1087の外部には、他のセキュアチップ110が外部バスおよび複数の端子を介して接続されることも可能である。更に、セキュアブロック1087の内部には、クロック供給マネージャー1083、RFロジック1084、接触通信インターフェース1085、NFC通信インターフェース1086、セキュア処理ユニット1088が含まれている。尚、セキュア処理ユニット1088は、他のセキュアチップ110が外部可能なセキュアインターフェースを含んでいる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、図1のキャリア検波回路の検知ユニットDet_Unitで、第1と第2の検波トランジスタM1、M2をNチャンネルからPチャンネルのMOSトランジスタに置換して、負荷トランジスタM3と増幅トランジスタM4とをPチャンネルからNチャンネルのMOSトランジスタに置換することもできる。その結果、このキャリア検波回路のPチャンネルの第1と第2の検波トランジスタM1、M2は、低消費電力のB級プッシュ・プッシュ全波整流検波回路として動作する。
更に、図1のキャリア検波回路の検知ユニットDet_Unitで、第1と第2の検波トランジスタM1、M2をNPNバイポーラトランジスタとする一方、負荷トランジスタM3と増幅トランジスタM4とをPNPバイポーラトランジスタとすることも可能である。
また更に、検波効率は低下するももの、図1のキャリア検波回路の検知ユニットDet_Unitを半波整流検波回路の形態に変更することが可能である。図1のキャリア検波回路の検知ユニットDet_Unitを半波整流検波回路の形態に変更する場合には、例えば、検知ユニットDet_Unitの第2のMOSトランジスタM2を省略するものである。また、第2のMOSトランジスタM2の省略によって、逆流防止のためのダイオード接続MOSトランジスタM6も不必要となるので、このトランジスタM6も省略されるものである。このように、MOSトランジスタを削減することによって、チップ面積を低減することが可能となる。
また、アンテナANT、RFIC101、RFパワーアンプ102、ベースバンドプロセッサ100、アプリケーションプロセッサ103、NFC通信用コイル状アンテナ107、NFC通信用RF回路108を内蔵したシステムとしては、携帯電話端末に限定されるものではない。すなわち、これらを内蔵したPDA装置に本発明は適用することができる。
また、ベースバンドプロセッサ100とアプリケーションプロセッサ103とは別々の半導体チップ(半導体集積回路)に集積化されることもできるし、統合化ワンチップ(ワンチップLSI)に集積化されることもできる。更に、RFIC101、RFパワーアンプ102、ICカードマイコン106も、この統合化ワンチップに集積化されることもできる。
更に、本発明はNFC近距離通信による電子決済に限定されるものではなく、PICC等の他の近距離通信方式による電子決済にも適用することができる。尚、PICCは、非接触ICカード(Proximity IC Card)を意味するものである。
図1は、非接触電子決済のための非接触リーダ/ライタ装置とのNFC通信を利用する携帯電話端末に搭載される本発明の1つの実施の形態によるNFC通信用RF回路のNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するキャリア検波回路を示す図である。 図2は、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視する検波回路の回路動作を説明する図である。 図3も、図2と同様に図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視する検波回路の回路動作を説明する図である。 図4も、図2と図3と同様に図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視する検波回路の回路動作を説明する図である。 図5は、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。 図6も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。 図7も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。 図8も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。 図9も、図1に示したキャリア検波回路によるNFC通信用コイル状アンテナからの受信キャリア信号の信号レベルを監視するその他の検波回路を説明する図である。 図10は、以上説明した種々のキャリア検波回路のいずれかが内蔵された本発明の実施の形態によるNFC通信用RF回路を内蔵した携帯電話端末を示す図である。 図11は、図10に示した携帯電話端末に内蔵されるNFC通信用RF回路とICカードマイコンの構成を説明する図である。 図12は、図11に示した携帯電話端末MoPhに内蔵されるNFC通信用RF回路の詳細な構成を説明する図である。 図13は、図11に示した携帯電話端末の内部のNFC通信用RF回路の複数の動作モードの間の状態遷移を説明する図である。 図14は、図12に示したNFC通信用RF回路の内部各部の動作波形を説明する図である。 図15は、図10に示した携帯電話端末に内蔵されるNFC通信用RF回路とICカードマイコンの他の構成を説明する図である。 図16は、図11に示した携帯電話端末に内蔵されるNFC通信用RF回路の他の詳細な構成を説明する図である。
符号の説明
Det_Unit 検知ユニット
Hold_Unit 保持ユニット
L NFC通信用コイル状アンテナ
IN1、IN2 入力端子
M1、M2 検波トランジスタ
M3 負荷トランジスタ
M4 増幅トランジスタ
C1 保持容量
M7 放電時定数形成用トランジスタ
OB 出力バッファ
OUT 検波出力信号
Vdd 電池の電源電圧
MoPh 携帯電話端末
ANT アンテナ
100 ベースバンドプロセッサ
101 RFIC
102 RFパワーアンプ
103 アプリケーションプロセッサ
104 液晶表示装置
105 SIMカード
106 ICカードマイコン
107 NFC通信用コイル状アンテナ
108 NFC通信用RF回路
109 電池
1081 RFアナログ回路
1081A キャリア検波回路
1081B 内部パワーマネージャー
1081C クロック抽出回路
1082 クロック発振器
1083 クロック供給マネージャー
1084 RFロジック
1085 接触通信インターフェース
1086 NFC通信インターフェース
110 インピーダンス整合回路
RX 受信ユニット
TX 送信ユニット

Claims (23)

  1. 第1入力端子と、第2入力端子と、第1トランジスタと、第2トランジスタと、負荷素子とを具備するものであり、
    前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされ、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの各トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものであり、
    前記第1入力端子には前記第1トランジスタの前記第1入力電極と前記第2トランジスタの前記第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの前記第2入力電極と前記第2トランジスタの前記第1入力電極とが接続され、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点との間には前記負荷素子が接続され、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは、前記第1トランジスタの導通度が前記第2トランジスタの導通度より大きくなり、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは、前記第2トランジスタの導通度が前記第1トランジスタの導通度より大きくなり、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧が生成される検波回路。
  2. 前記回路ノードと前記第1トランジスタの前記出力電極との間に第1逆流防止素子が接続され、前記回路ノードと前記第2トランジスタの前記出力電極との間に第2逆流防止素子が接続されている請求項1に記載の検波回路。
  3. 前記第1入力端子と前記第1トランジスタの前記第1入力電極との間に第1静電破壊防止抵抗が接続され、前記第2入力端子と前記第2トランジスタの前記第1入力電極との間に第2静電破壊防止抵抗が接続されている請求項2に記載の検波回路。
  4. 第1入力電極が前記回路ノードに接続されて第2入力電極が前記動作電位点に接続された増幅トランジスタを更に具備して、
    前記増幅トランジスタの出力電極より、反転増幅検波電圧が生成される請求項2に記載の検波回路。
  5. 前記増幅トランジスタの前記出力電極と他の動作電位点との間に接続された保持容量と放電時定数形成素子との並列接続と、前記増幅トランジスタの前記出力電極に入力端子が接続された出力回路とを更に具備するものであり、
    前記出力回路は所定の入力スレッシュホールド電圧を持つことにより、前記出力回路は前記反転増幅検波電圧の電圧レベルを弁別するものである請求項4に記載の検波回路。
  6. 前記第1トランジスタと前記第2トランジスタと前記第1逆流防止素子と前記第2逆流防止素子とはNチャンネルMOSトランジスタであり、前記負荷素子と前記増幅トランジスタとはPチャンネルMOSトランジスタである請求項5に記載の検波回路。
  7. データ処理機能を有するプロセッサと暗号化電子決済機能を有するマイクロコンピュータとに電気的に接続可能に構成されたRF回路であって、
    前記RF回路は、アンテナによって受信される非接触リーダ/ライタ装置からの受信信号を検波する検波回路を含み、
    前記検波回路は前記アンテナによって受信される前記非接触リーダ/ライタ装置からの前記受信信号の信号レベルを監視して前記信号レベルが所定のしきい値以上となることに応答して生成した検知信号を前記プロセッサに供給するものであり、
    前記プロセッサは、前記検知信号に応答して生成した起動信号を前記RF回路に供給するように構成され、
    前記RF回路は、前記起動信号に応答して前記マイクロコンピュータへの動作クロックの供給を開始することにより、前記マイクロコンピュータの暗号化電子決済動作が開始され、
    前記RF回路は、前記マイクロコンピュータとの電気的接続を介して供給される前記暗号化電子決済動作による決済送信データを前記アンテナから前記非接触リーダ/ライタ装置へ送信するRF送信ユニットを具備するものであり、
    前記検波回路は、第1入力端子と、第2入力端子と、第1トランジスタと、第2トランジスタと、負荷素子とを具備するものであり、
    前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされ、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの各トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものであり、
    前記第1入力端子には前記第1トランジスタの前記第1入力電極と前記第2トランジスタの前記第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの前記第2入力電極と前記第2トランジスタの前記第1入力電極とが接続され、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点との間には前記負荷素子が接続され、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは、前記第1トランジスタの導通度が前記第2トランジスタの導通度より大きくなり、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは、前記第2トランジスタの導通度が前記第1トランジスタの導通度より大きくなり、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧が生成されるRF回路。
  8. 前記プロセッサは携帯電話端末と基地局との送受信のためのベースバンドプロセッサとアプリケーションプロセッサとの少なくともいずれかを含んでいる請求項7に記載のRF回路。
  9. 前記回路ノードと前記第1トランジスタの前記出力電極との間に第1逆流防止素子が接続され、前記回路ノードと前記第2トランジスタの前記出力電極との間に第2逆流防止素子が接続され、
    前記第1入力端子と前記第1トランジスタの前記第1入力電極との間に第1静電破壊防止抵抗が接続され、前記第2入力端子と前記第2トランジスタの前記第1入力電極との間に第2静電破壊防止抵抗が接続されている請求項8に記載のRF回路。
  10. 第1入力電極が前記回路ノードに接続されて第2入力電極が前記動作電位点に接続された増幅トランジスタを更に具備して、
    前記増幅トランジスタの出力電極より、反転増幅検波電圧が生成される請求項9に記載のRF回路。
  11. 前記増幅トランジスタの前記出力電極と他の動作電位点との間に接続された保持容量と放電時定数形成素子との並列接続と、前記増幅トランジスタの前記出力電極に入力端子が接続された出力回路とを更に具備するものであり、
    前記出力回路は所定の入力スレッシュホールド電圧を持つことにより、前記出力回路は前記反転増幅検波電圧の電圧レベルを弁別するものである請求項10に記載のRF回路。
  12. 前記第1トランジスタと前記第2トランジスタと前記第1逆流防止素子と前記第2逆流防止素子とはNチャンネルMOSトランジスタであり、前記負荷素子と前記増幅トランジスタとはPチャンネルMOSトランジスタである請求項11に記載のRF回路。
  13. 電池、プロセッサ、マイクロコンピュータ、アンテナ、RF回路を内蔵可能に構成された携帯機器であって、
    前記電池は、前記プロセッサ、前記マイクロコンピュータ、前記RF回路に電源電圧を供給するものであり、
    前記プロセッサはデータ処理機能を有して、前記マイクロコンピュータは暗号化電子決済機能を有して、
    前記アンテナは非接触リーダ/ライタ装置からの受信信号を受信して当該装置への送信信号を送信して、前記RF回路は前記受信信号が供給され前記送信信号を生成するものであり、
    前記RF回路は、前記プロセッサと前記マイクロコンピュータとに電気的に接続可能に構成され、
    前記RF回路は、前記アンテナによって受信される前記非接触リーダ/ライタ装置からの前記受信信号を検波する検波回路を含み、
    前記検波回路は前記アンテナによって受信される前記非接触リーダ/ライタ装置からの前記受信信号の信号レベルを監視して前記信号レベルが所定のしきい値以上となることに応答して生成した検知信号を前記プロセッサに供給して、
    前記プロセッサは、前記検知信号に応答して生成した起動信号を前記RF回路に供給するように構成され、
    前記RF回路は、前記起動信号に応答して前記マイクロコンピュータへの動作クロックの供給を開始することにより、前記マイクロコンピュータの暗号化電子決済動作が開始され、
    前記RF回路は、前記マイクロコンピュータとの電気的接続を介して供給される前記暗号化電子決済動作による決済送信データを前記アンテナから前記非接触リーダ/ライタ装置へ送信するRF送信ユニットを具備して、
    前記検波回路は、第1入力端子と、第2入力端子と、第1トランジスタと、第2トランジスタと、負荷素子とを具備するものであり、
    前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされ、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの各トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものであり、
    前記第1入力端子には前記第1トランジスタの前記第1入力電極と前記第2トランジスタの前記第2入力電極とが接続され、前記第2入力端子には前記第1トランジスタの前記第2入力電極と前記第2トランジスタの前記第1入力電極とが接続され、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と動作電位点との間には前記負荷素子が接続され、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは、前記第1トランジスタの導通度が前記第2トランジスタの導通度より大きくなり、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは、前記第2トランジスタの導通度が前記第1トランジスタの導通度より大きくなり、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから全波整流による検波電圧が生成される携帯機器。
  14. 前記プロセッサは携帯電話端末と基地局との送受信のためのベースバンドプロセッサとアプリケーションプロセッサとの少なくともいずれかを含んでいる請求項13に記載の携帯機器。
  15. 前記回路ノードと前記第1トランジスタの前記出力電極との間に第1逆流防止素子が接続され、前記回路ノードと前記第2トランジスタの前記出力電極との間に第2逆流防止素子が接続され、
    前記第1入力端子と前記第1トランジスタの前記第1入力電極との間に第1静電破壊防止抵抗が接続され、前記第2入力端子と前記第2トランジスタの前記第1入力電極との間に第2静電破壊防止抵抗が接続されている請求項14に記載の携帯機器。
  16. 第1入力電極が前記回路ノードに接続されて第2入力電極が前記動作電位点に接続された増幅トランジスタを更に具備して、
    前記増幅トランジスタの出力電極より、反転増幅検波電圧が生成される請求項15に記載の携帯機器。
  17. 前記増幅トランジスタの前記出力電極と他の動作電位点との間に接続された保持容量と放電時定数形成素子との並列接続と、前記増幅トランジスタの前記出力電極に入力端子が接続された出力回路とを更に具備するものであり、
    前記出力回路は所定の入力スレッシュホールド電圧を持つことにより、前記出力回路は前記反転増幅検波電圧の電圧レベルを弁別するものである請求項16に記載の携帯機器。
  18. 前記第1トランジスタと前記第2トランジスタと前記第1逆流防止素子と前記第2逆流防止素子とはNチャンネルMOSトランジスタであり、前記負荷素子と前記増幅トランジスタとはPチャンネルMOSトランジスタである請求項17に記載の携帯機器。
  19. 第1入力端子と、第2入力端子と、トランジスタと、負荷素子とを少なくとも具備するものであり、
    前記第1入力端子と前記第2入力端子とはアンテナの一端と他端にそれぞれ接続可能であり、前記第1入力端子と前記第2入力端子とには、前記アンテナの前記一端と前記他端との互いに逆位相の相補入力信号が供給可能とされ、
    前記トランジスタは第1入力電極と第2入力電極と出力電極とを含み、前記第1入力電極と前記第2入力電極との間に所定の極性と所定の電圧レベルとを有する入力電圧が供給されることに応答して前記出力電極に出力電流を流すものであり、
    前記第1入力端子には前記トランジスタの前記第1入力電極が接続され、前記第2入力端子には前記トランジスタの前記第2入力電極が接続され、
    前記トランジスタの前記出力電極と動作電位点との間には、前記負荷素子が接続され、
    前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との一方の極性の第1サイクルでは前記トランジスタの導通度が増加する一方、前記第1入力端子の電圧に対して前記第2入力端子の電圧が正と負との他方の極性の第2サイクルでは前記トランジスタの導通度が低下して、
    前記トランジスタの前記出力電極と前記負荷素子とが接続された回路ノードから、整流による検波電圧が生成される検波回路。
  20. 前記第1入力端子と前記トランジスタの前記第1入力電極との間に静電破壊防止抵抗が接続されている請求項19に記載の検波回路。
  21. 第1入力電極が前記回路ノードに接続されて第2入力電極が前記動作電位点に接続された増幅トランジスタを更に具備して、
    前記増幅トランジスタの出力電極より、反転増幅検波電圧が生成される請求項19に記載の検波回路。
  22. 前記増幅トランジスタの前記出力電極と他の動作電位点との間に接続された保持容量と放電時定数形成素子との並列接続と、前記増幅トランジスタの前記出力電極に入力端子が接続された出力回路とを更に具備するものであり、
    前記出力回路は所定の入力スレッシュホールド電圧を持つことにより、前記出力回路は前記反転増幅検波電圧の電圧レベルを弁別するものである請求項21に記載の検波回路。
  23. 前記トランジスタはNチャンネルMOSトランジスタであり、前記負荷素子と前記増幅トランジスタとはPチャンネルMOSトランジスタである請求項22に記載の検波回路。
JP2008304104A 2008-02-08 2008-11-28 検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器 Expired - Fee Related JP4945548B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304104A JP4945548B2 (ja) 2008-02-08 2008-11-28 検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器
US12/365,763 US8050651B2 (en) 2008-02-08 2009-02-04 Detector, RF circuit with detector, and mobile device with RF circuit
TW098103517A TW201003535A (en) 2008-02-08 2009-02-04 Detector, rf circuit with detector, and mobile device with rf circuit
KR1020090009779A KR20090086353A (ko) 2008-02-08 2009-02-06 검파 회로와 그것을 포함하는 rf 회로 및 그것들을 내장하는 휴대 기기
CN2009100043415A CN101505137B (zh) 2008-02-08 2009-02-06 检波电路、包含它的rf电路以及内置它们的便携式设备

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028639 2008-02-08
JP2008028639 2008-02-08
JP2008304104A JP4945548B2 (ja) 2008-02-08 2008-11-28 検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009213118A true JP2009213118A (ja) 2009-09-17
JP4945548B2 JP4945548B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40939298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008304104A Expired - Fee Related JP4945548B2 (ja) 2008-02-08 2008-11-28 検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8050651B2 (ja)
JP (1) JP4945548B2 (ja)
KR (1) KR20090086353A (ja)
CN (1) CN101505137B (ja)
TW (1) TW201003535A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012090271A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 株式会社日立製作所 通信システム
JP2016181813A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 富士通セミコンダクター株式会社 復調回路及びこれを用いた無線タグ装置

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2479888B (en) 2010-04-27 2017-04-05 Broadcom Innovision Ltd Near field RF communicator
TWI421665B (zh) * 2010-06-04 2014-01-01 Univ Nat Sun Yat Sen 角落偵測電路
US9539389B2 (en) * 2012-02-08 2017-01-10 Stmicroelectronics, Inc. Wireless flow sensor using present flow rate data
CN104471962B (zh) 2012-04-10 2019-03-22 索尼公司 通信装置、通信控制方法
CN103532101A (zh) * 2012-07-03 2014-01-22 成都市宏山科技有限公司 电子标签中高频接口的整流器
FR2994756B1 (fr) * 2012-08-24 2015-08-07 St Microelectronics Rousset Terminal d'un systeme de communication en champ proche
CN102970065B (zh) * 2012-12-06 2016-03-09 大连凌波微联科技有限公司 一种控制无线通讯范围的方法和装置
KR102124444B1 (ko) 2013-03-13 2020-06-23 삼성전자주식회사 비접촉 ic 카드 리더의 동작 방법, 비접촉 ic 카드 리더의 탐지 회로, 이를 포함하는 비접촉 ic 카드 리더 및 카드 시스템
WO2014143776A2 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Bodhi Technology Ventures Llc Providing remote interactions with host device using a wireless device
WO2015076206A1 (ja) * 2013-11-22 2015-05-28 シャープ株式会社 通信端末、通信端末の制御方法、および制御プログラム
US9214987B2 (en) * 2014-05-18 2015-12-15 Auden Techno Corp. Near field antenna for object detecting device
US10482461B2 (en) 2014-05-29 2019-11-19 Apple Inc. User interface for payments
US9967401B2 (en) 2014-05-30 2018-05-08 Apple Inc. User interface for phone call routing among devices
WO2016014601A2 (en) 2014-07-21 2016-01-28 Apple Inc. Remote user interface
US10339293B2 (en) 2014-08-15 2019-07-02 Apple Inc. Authenticated device used to unlock another device
CN107529009B (zh) 2014-09-02 2020-06-30 苹果公司 远程相机用户界面
WO2016036603A1 (en) * 2014-09-02 2016-03-10 Apple Inc. Reduced size configuration interface
WO2016036552A1 (en) 2014-09-02 2016-03-10 Apple Inc. User interactions for a mapping application
CN104463270A (zh) * 2014-11-12 2015-03-25 惠州Tcl移动通信有限公司 一种基于rfid的智能终端、金融卡以及金融管理系统
US9706312B2 (en) * 2014-12-16 2017-07-11 Stmicroelectronics S.R.L. Sensing circuit and method of detecting an electrical signal generated by a microphone
US9574896B2 (en) 2015-02-13 2017-02-21 Apple Inc. Navigation user interface
US10254911B2 (en) 2015-03-08 2019-04-09 Apple Inc. Device configuration user interface
US20160358133A1 (en) 2015-06-05 2016-12-08 Apple Inc. User interface for loyalty accounts and private label accounts for a wearable device
US20170000346A1 (en) * 2015-06-30 2017-01-05 General Electric Company Wireless Charging And Pairing Of Wireless Associated Devices
CN105404552A (zh) * 2015-12-23 2016-03-16 恒宝股份有限公司 一种非接触卡数据处理方法及装置
JP6663037B2 (ja) * 2016-03-22 2020-03-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ウェアラブルデバイス及びシステム
CN106571904A (zh) * 2016-11-03 2017-04-19 上海华虹集成电路有限责任公司 用于rf解调的时钟同步电路
US10511347B2 (en) 2017-11-14 2019-12-17 Nxp B.V. Device detection in contactless communication systems
US10887193B2 (en) 2018-06-03 2021-01-05 Apple Inc. User interfaces for updating network connection settings of external devices
US10697917B2 (en) * 2018-10-04 2020-06-30 3A Logics Co., Ltd. IC and sensor for measuring salinity and method for measuring salinity using the sensor
KR20200082252A (ko) * 2018-12-28 2020-07-08 삼성전자주식회사 Nfc 보조 장치 및 방법
WO2020206372A1 (en) 2019-04-03 2020-10-08 Pb Inc. Temperature sensor patch wirelessly connected to a smart device
CN113157190A (zh) 2019-05-06 2021-07-23 苹果公司 电子设备的受限操作
DK201970533A1 (en) 2019-05-31 2021-02-15 Apple Inc Methods and user interfaces for sharing audio

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10308633A (ja) * 1997-05-09 1998-11-17 Nec Corp 波形信号検出回路
JP2001036380A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Sony Corp アクティブインダクタンス回路、フィルタ回路及び復調回路
JP2002236890A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Fujitsu Ltd 情報処理装置およびカード型情報処理デバイス
JP2004088290A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Fujitsu Ltd 半導体集積回路

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4595972A (en) * 1984-12-18 1986-06-17 Motorola, Inc. On/off power detector
KR910008738B1 (ko) * 1987-02-20 1991-10-19 닛본 덴기 가부시기가이샤 밧데리 절약 채널 스캔 기능을 갖고 있는 휴대용 무선 송수신기
US5479160A (en) * 1993-10-01 1995-12-26 Amtech Corporation Low level RF threshold detector
JPH09162773A (ja) * 1995-12-07 1997-06-20 Nec Corp 消費電流低減機能付無線送受信装置
US5694420A (en) * 1996-04-01 1997-12-02 Nec Corporation Wireless modem with low power consumption and high reliability in reception
US6823191B2 (en) * 2001-01-08 2004-11-23 Lucent Technologies Inc. Apparatus and method for use in paging mode in wireless communications systems
US6621357B2 (en) * 2001-02-16 2003-09-16 Cubic Corporation Power oscillator for control of waveshape and amplitude
US7027796B1 (en) * 2001-06-22 2006-04-11 Rfmd Wpan, Inc. Method and apparatus for automatic fast locking power conserving synthesizer
CN100373392C (zh) * 2005-01-11 2008-03-05 盛群半导体股份有限公司 被动式射频辨识系统的电源处理界面
JP4260165B2 (ja) 2006-01-04 2009-04-30 富士通株式会社 非接触icカードの有無検出回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10308633A (ja) * 1997-05-09 1998-11-17 Nec Corp 波形信号検出回路
JP2001036380A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Sony Corp アクティブインダクタンス回路、フィルタ回路及び復調回路
JP2002236890A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Fujitsu Ltd 情報処理装置およびカード型情報処理デバイス
JP2004088290A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Fujitsu Ltd 半導体集積回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012090271A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 株式会社日立製作所 通信システム
JP2016181813A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 富士通セミコンダクター株式会社 復調回路及びこれを用いた無線タグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4945548B2 (ja) 2012-06-06
TW201003535A (en) 2010-01-16
US8050651B2 (en) 2011-11-01
CN101505137B (zh) 2013-08-28
US20090203315A1 (en) 2009-08-13
KR20090086353A (ko) 2009-08-12
CN101505137A (zh) 2009-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4945548B2 (ja) 検波回路とそれを含むrf回路およびそれらを内蔵する携帯機器
JP4854604B2 (ja) 半導体集積回路、それを搭載したカードおよびその動作方法
US8565675B2 (en) Near field RF communicators and near field RF communications-enabled devices
JP5183800B2 (ja) 半導体集積回路装置およびそれを実装したicカード
US20170323136A1 (en) Fingerprint Detecting Circuit and Fingerprint Identification System
TW200402200A (en) Radio frequency data communication device in cmos process
EP1231557A2 (en) Information processing apparatus and card-type information processing device
US9960735B1 (en) Mixer of a near field communication (NFC) receiver device supporting single-ended and differential inputs
US10938200B2 (en) Back power protection circuit
JP2007156767A (ja) 半導体集積回路装置及びそれを用いたicカード
JP2010140068A (ja) 半導体集積回路装置およびそれを用いた非接触/接触電子装置ならびに携帯情報端末
JP2003296683A (ja) 非接触icカード
JP2005242989A (ja) 非接触icカードのリーダライタ端末装置、通信システム及び非接触データキャリア
EP3573247B1 (en) Card read response method, apparatus, and system, and signal transceiving device
KR100995752B1 (ko) 접촉식 아이씨카드 판독기의 전원 인터페이스회로
JP5479185B2 (ja) 半導体装置および非接触データキャリア
US7048196B2 (en) Data communication device
JP2006287844A (ja) 通信装置および携帯端末
KR100426303B1 (ko) 스마트 카드
Xuecheng et al. Design and implementation of an analog front-end circuit for semi-passive HF RFID tag
JP4345570B2 (ja) 携帯電話機
US9171834B2 (en) Over voltage protection for a thin oxide load circuit
KR20030002443A (ko) 스마트 카드용 주파수 및 패시베이션 검출회로

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees