JP4345570B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば非接触ICカードなどの通信機能を有する装置に用いられる保護回路と、保護回路を備える通信装置ならびに情報通信端末に関するものである。
非接触ICカードは、その情報の読み取りや書き込みを行う装置(以降、リーダライタと表記する)との間で無線通信により簡単に情報のやり取りを行うことが可能であるとともに、磁気カードに比べて記憶容量が大きく、また、格納した情報の不正な読み出しや改竄に対する耐性が高いなど、数々の優れた特徴を有している。そのため、近年では、例えば金融機関のクレジットカードや、電子マネーの格納用カード、交通機関の定期券などの用途で、広く一般に利用されている。
一方、携帯電話機に代表されるような、個人が持ち歩いて使用できる情報通信端末の普及率が非常に高くなっている。そのため、上述した非接触ICカードやリーダライタの機能を情報通信端末に内蔵させて利用することへの要望が強くなっている。
非接触ICカードの機能を内蔵した携帯電話機に関する従来技術としては、例えば下記の特許文献1がある。
特開2003−36427号公報
ところで、非接触ICカード機能とリーダライタ機能の両方を携帯電話機に搭載した場合、サイズやレイアウト上の制約から、両者のアンテナを近接して配置する必要が生じる。そのため、携帯電話機が非接触ICカードとして機能しているときに、外部のリーダライタから送出される信号が携帯電話機のリーダライタ用の送信回路に入力されてしまうという現象が起こる。
図12は、携帯電話機に搭載されるリーダライタ用の送信回路に外部のリーダライタからの信号が入力される現象を説明するための図である。
回路ブロック1は、携帯電話機において非接触ICカード機能およびリーダライタ機能を実現するためのブロックであり、非接触ICカード用の送受信回路2と、リーダライタ用の送信回路3と、リーダライタ用の受信回路4とを有する。非接触ICカード用の送受信回路2は、アンテナ5において外部のリーダライタ7と無線通信を行い、リーダライタ用の送信回路3および受信回路4は、アンテナ6において外部の非接触ICカードと無線通信を行う。
図12に示すように、非接触ICカードとして用いるために携帯電話機を外部のリーダライタ7に近づけると、リーダライタ7より送出される信号は、アンテナ5において受信されて非接触ICカード用の送受信回路2に入力されるとともに、アンテナ6において受信されてリーダライタ用の送信回路3および受信回路4にも入力される。
送信回路3の送信出力は、未使用のときに高インピーダンス状態に設定されるため、図12に示すように送信回路3と受信回路4とでアンテナ6を共用する構成でも、受信回路4の受信動作にあまり影響を与えない。また、外部の非接触ICカードから送出される電波は微弱であるため、その受信信号が送信回路3の送信出力に与える影響は小さい。
しかしながら、外部のリーダライタ7より送出される信号は、非接触ICカードに動作用の電力を供給するために大きな電力を有しているため、これがアンテナ6で受信されて送信回路3の送信出力に入力されると、本来はリーダライタとして信号の入出力を行う端子に過大な電圧が入力されることになり、送信回路3や受信回路4の性能を劣化させる原因になる。よって、過大な電圧に対する対策が必須となるが、特に送信回路3がCMOSで実現されている場合は以下の理由により深刻な問題を引き起こす可能性がある。
一般にCMOS構造の半導体集積回路(以降、CMOS回路と表記する)の信号出力端子と電源線,グランド線との間には寄生的なダイオードが存在する。この寄生ダイオードに大きな電流が流れたり、流れる電流が急激に増大したりすると、CMOS回路に特有なラッチアップ現象を起こすことが知られている。ラッチアップ現象は、p型およびn型のMOSトランジスタを直列に接続した構造を有するCMOS回路において、電源線とグランド線との間に存在する寄生的なサイリスタがオン状態になる現象であり、消費電力の増大や回路の性能低下といった問題を招く。
図13は、一般的なロジック回路の入出力端子に挿入されるラッチアップ防止用回路の例を示す図である。
図13において‘L’は、ロジック回路の入力または出力に接続される配線を示し、‘G’はロジック回路のグランド線を示す。
図13(A)に示す回路では、配線Lとグランド線Gとの間にツェナダイオードZDaが接続される。
配線Lに所定レベルを超える正の電圧が印加された場合、ツェナダイオードZDaがブレークダウンを起こし、逆方向電流が急増して、ロジック回路の入出力端子に対する過大な正の電圧の印加が防止される。また、配線Lにグランド電圧を下回る負の電圧が印加された場合、ツェナダイオードZDaが順方向に導通して、過大な入力電圧を抑圧することが可能である。
図13(B)に示す回路では、配線Lと電源線Vddとの間にダイオードDaが接続され、配線Lとグランド線Gとの間にダイオードDbが接続される。
配線Lに電源電圧を越える正の電圧が印加された場合、ダイオードDaが導通し、配線Lにグランド電圧を下回る負の電圧が印加された場合、ダイオードDbが導通する。何れの場合も、過大な入力電圧を抑圧することが可能である。
図13(C)に示す回路では、配線Lとグランド線Gとの間に抵抗RaとダイオードDc−1,…,Dc−n(nは2以上の整数を示す)が直列に接続される。
配線Lに所定レベルを超える正の電圧が印加された場合、ダイオードDc−1,…,Dc−nが順方向に導通して、ロジック回路の入出力端子に対する過大な正の電圧の印加が防止される。
このような従来のラッチアップ防止用回路をリーダライタ送信回路3の送信出力の保護回路として用いた場合、入力電圧の振幅が急激に増大することに対する抑圧効果が全く得られないために、ラッチアップ現象が発生する可能性がある。
さらに、それぞれ、以下の問題もある。
一般にツェナダイオードは、通常のpn接合ダイオードに比べて静電容量が大きい。そのため、図13(A)に示す回路では、ツェナダイオードZDaの静電容量がアンテナ6におけるインダクタンス成分とキャパシタンス成分との共振周波数に影響を与えてしまい、送受信の性能を劣化させるという問題がある。
図13(B)に示す回路では、図13(A)に示す回路のような静電容量の影響は小さい。しかしながら、ダイオードDa,DbはCMOS回路の寄生ダイオードと並列に接続されるため、ダイオードDa,Dbの順方向電圧が十分に小さくない場合、寄生ダイオードに電流が流れてしまい、ラッチアップ現象を起こすことがある。特に、リーダライタ送信回路3の送信出力のトランジスタは大電流を出力できるように大きなサイズで形成されているため、寄生ダイオードの順方向電圧が小さい。ダイオードDa,Dbは、この寄生ダイオードより更に順方向電圧の小さいものを用いる必要があるが、こうした条件を満たすダイオードの種類は少なく、該当するものはパッケージサイズの大きいものになってしまう。そのため、ダイオードの端子間の静電容量が大きくなって、図13(A)に示す回路と同様な通信性能の劣化の問題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信性能を劣化させることなく、アンテナに発生する電圧から、該アンテナにおいて電波の送信および/または受信を行う回路を効果的に保護することができる保護回路と、そのような保護回路を備える通信装置および情報通信端末を提供することにある。
本発明の第1の発明は、第1のアンテナと、上記第1のアンテナに接続される非接触ICカード送受信回路と、第2のアンテナと、上記第2のアンテナと保護回路を介してそれぞれ接続されるリーダライタ送信回路及びリーダライタ受信回路と、制御部とを有する携帯電話機であって、上記第1のアンテナから電波を受信すると、上記制御部は、上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路の処理を停止させると共に、上記保護回路が、上記第2のアンテナに発生する電圧から、上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路へ入力される電圧を整流する整流回路と、上記整流回路の出力に接続され該整流回路の出力電圧を徐々に充電するキャパシタと、によって上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路を保護する。
上記本発明によれば、上記第2のアンテナから上記回路へ入力される電圧が上記整流回路において整流されて、上記キャパシタに供給される。
そのため、上記キャパシタに電荷が充電されていない状態で上記第2のアンテナに電波が受信されると、上記第2のアンテナに発生する電圧によって上記キャパシタが充電されるため、上記回路に入力される電圧の変化が緩やかになる。また、上記整流回路によって、上記キャパシタに充電された電荷の逆流が防止されるため、上記第2のアンテナにおいて通常の通信が行われる場合、主に通信の初期において上記キャパシタの充電が行われた後は、上記整流回路から上記キャパシタへ流れる充電電流が原理的に零になる。これにより、上記キャパシタの静電容量に起因する通信性能の劣化が抑えられる
また、上記本発明は、上記整流回路の出力電圧を所定の範囲に制限する電圧制限回路を有しても良い。
これにより、上記整流回路の出力電圧が上記電圧制限回路において所定の範囲に制限されるため、上記回路に対する過大な電圧の印加が防止される。
上記電圧制限回路は、所定のレベルを超えた電圧が印加されたときに導通する1つまたは複数の直列接続された定電圧素子を含んでも良い。例えば、上記整流回路の出力に接続された、上記定電圧素子と抵抗との直列回路を含んでも良い。
また、上記本発明は、上記キャパシタの電荷を放電させるリークパスを有しても良い。これにより、例えば通信の初期において蓄積された上記キャパシタの電荷が上記リークパスによって放電される。このリークパスは、上記電圧制限回路によって実現させても良い。
更に、上記整流回路は、上記アンテナから上記回路へ入力される電圧を全波整流しても良い。
あるいは、上記整流回路は、上記アンテナから上記回路へ入力される電圧から第1の極性の電圧を半波整流する第1の半波整流回路と、上記アンテナから上記回路へ入力される電圧から上記第1の極性に対して反対の極性である第2の極性の電圧を半波整流する第2の半波整流回路とを含み、上記キャパシタは、上記第1の半波整流回路の出力に接続される第1のキャパシタと、上記第2の半波整流回路の出力に接続される第2のキャパシタとを含み、上記電圧制限回路は、上記第1の半波整流回路の出力電圧を所定のレベルに制限する第1の電圧制限回路と、上記第2の半波整流回路の出力電圧を所定のレベルに制限する第2の電圧制限回路とを含んでも良い。
本発明によれば、通信性能を劣化させることなく、アンテナに発生する電圧から、該アンテナにおいて電波の送信および/または受信を行う回路を効果的に保護することができる。これにより、信頼性の高い通信装置および情報通信端末を提供することができる。
以下、非接触ICカード機能およびリーダライタ機能を備えた携帯電話機に本発明を適用した場合の3つの実施形態について述べる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機10に搭載された非接触ICカードにデータを読み書きするシステムの一例を図解した図である。
図1に示すシステムは、携帯電話機10と、外部リーダライタ20と、通信網30と、サーバ40とを有する。
携帯電話機10に搭載される非接触ICカードには、例えば電車の前払い運賃や定期乗車券、クレジットカード、電子マネー、商品の購入ポイントなどの情報が格納されている。
携帯電話機10の非接触ICカードは、外部リーダライタ20からの電波を検出すると、外部リーダライタ20との間で無線通信を行ってコネクションを確立させ、次いで、外部リーダライタ20および通信網30を経由してサーバ40に接続し、必要な認証処理を行う。非接触ICカードとサーバ40との間で相互の認証に成功すると、非接触ICカードに格納される情報をサーバ40に読み出す処理や、携帯電話機10の非接触ICカードに格納される情報をサーバ40の指示に従って書き換える処理が行われる。例えば商店の精算カウンタに本システムが用いられる場合、非接触ICカードから電子マネーの残高を読み出して、購入した商品の金額を差し引いた残高に書き換える処理などを行う。
図2は、本発明の実施形態に係る携帯電話機10に搭載されたリーダライタを用いて、携帯電話機10の外部の非接触ICカードに対する情報の読み取りや書き込みを行うシステムの一例を図解した図である。
図2に示すシステムは、携帯電話機10と、外部の非接触ICカード50と、基地局60と、通信網70と、サーバ80とを有する。
携帯電話機10のリーダライタは、外部の非接触ICカード50からの応答を受信すると、この非接触ICカード50との間で無線通信を行って、コネクションを確立させる。非接触ICカード50とのコネクションが確立すると、携帯電話機10は、携帯電話網の基地局60から通信網70を経由してサーバ80に接続し、非接触ICカード50とサーバ80との通信を中継する。両者の相互認証が成功すると、携帯電話機10のリーダライタは、サーバ80からの指示に従って、非接触ICカード50に格納される情報を読み出す処理や、非接触ICカード50に新たな情報を書き込む処理を行う。
図3は、携帯電話機10において非接触ICカード機能およびリーダライタ機能に関連する処理を行う処理ブロックの構成の一例を示す図である。
図3に示す処理ブロックは、ICカード/リーダライタ部100と、アンテナ201および202と、保護回路300とを有する。
アンテナ201は、非接触ICカードとして機能する場合に外部のリーダライタと通信を行うためのアンテナであり、ICカード/リーダライタ部100の端子T1およびT2を介して後述する非接触ICカード送受信回路101に接続される。
アンテナ202は、リーダライタとして機能する場合に外部の非接触ICカードと通信を行うためのアンテナであり、ICカード/リーダライタ部100の端子T3およびT4を介して後述するリーダライタ送信回路102に接続されるとともに、端子T5およびT6を介して後述するリーダライタ受信回路103に接続される
ICカード/リーダライタ部100は、非接触ICカードおよびリーダライタとして機能する場合に必要な情報の格納や、情報の暗号化、復号化、送受信信号の生成、通信手順の制御などの処理を行う回路であり、例えば1チップのCMOS型の半導体集積回路として構成される。
図4は、ICカード/リーダライタ部100の構成の一例を示す図である。
図4の例示するICカード/リーダライタ部100は、非接触ICカード送受信回路101と、リーダライタ送信回路102と、リーダライタ受信回路103と、信号処理部104と、制御部105と、暗号処理部106と、誤り検出・訂正処理部107と、RAM108と、ROM109と、EEPROM110と、キャリア信号生成部111と、インターフェース部112とを有する。
非接触ICカード送受信回路101は、本発明の第1の通信回路の一実施形態である。
リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103は、本発明の第2の通信回路の一実施形態である。
非接触ICカード送受信回路101は、アンテナ201で受信される外部のリーダライタからの受信信号に所定の復調処理を行って、信号処理部104に出力する。また、信号処理部104から供給される信号に所定の変調処理を行って、アンテナ201より外部のリーダライタに送信する。
更に、非接触ICカード送受信回路101は、通常の非接触ICカードと同様に、外部のリーダライタからの受信信号を整流して、回路の動作に必要な電源電圧を発生する。
リーダライタ送信回路102は、信号処理部104から供給される信号に所定の変調処理を行って、外部の非接触ICカードに送信する信号を生成する。
図5は、リーダライタ送信回路102の構成の一例を示す図である。
図5に例示するリーダライタ送信回路102は、インバータ回路IV1,…,IV5を有する。
インバータ回路IV5は、キャリア信号生成部111から出力されるキャリア信号を論理反転してインバータ回路IV1およびIV3に入力する。
インバータ回路IV1およびIV3は、インバータ回路IV5から入力したキャリア信号を論理反転して端子T3に出力する。
インバータ回路IV2およびIV4は、キャリア信号生成部111から入力したキャリア信号を論理反転して端子T4に出力する。
なお、インバータ回路IV3およびIV4は、信号処理部104から入力した送信用データの値に応じて、通常の論理反転動作を行うか、または出力を高インピーダンス状態に設定する。
図5に例示するリーダライタ送信回路102によると、端子T3からキャリア信号生成部111のキャリア信号と同相の信号が出力され、端子T4にはその逆相の信号が出力される。
そのため、アンテナ202には、キャリア信号の周波数で電流の向きが変化する交流信号が供給される。また、その交流信号の振幅は、信号処理部104から出力される送信用データの値に応じて変調される。
なお、図5には特に示していないが、インバータ回路IV1およびIV2についても、信号処理部104から供給される制御信号に応じて、通常の論理反転動作を行うか、または出力を高インピーダンス状態に設定することが可能である。リーダライタ送信回路102を停止させる期間において、信号処理部104は、インバータ回路IV1,…,IV4の出力が高インピーダンス状態になるように、これらのインバータ回路に供給する制御信号を設定する。
リーダライタ受信回路103は、外部の非接触ICカードからの受信信号に所定の復調処理を行って、信号処理部104に出力する。例えば図5に示すような回路によって振幅変調された信号を受信する場合は、受信信号に対してAM検波を行い、ベースバンド信号を復調する。
信号処理部104は、非接触ICカード送受信回路101、リーダライタ送信回路102、リーダライタ受信回路103に供給する送信用の信号を生成するために、送信元のデータに対して符号化等の処理を行う。また、これらの回路において受信された信号に復号化等の処理を施して、送信元の信号を再生する。
制御部105は、ICカード/リーダライタ部100の全体的な処理を制御するためのユニットである。信号処理部104における送受信信号の生成や、EEPROM110に対する情報の書き込みおよび読み出し、暗号処理部106における情報の暗号化および復号化、誤り検出・訂正処理部107における誤り検出・訂正処理、インターフェース部112における携帯電話機10の図示しない主制御部との通信などが適切に行われるように、内部バスBSを介してこれらの処理部にアクセスし、種々の制御を行う。
制御部105は、例えばROM109に格納されるプログラムに従って処理を実行するコンピュータを有する。
暗号処理部106は、例えばDES(data encryption standard)などの暗号方式に従って、EEPROMに格納する情報の暗号化や復号化を行う。
誤り検出・訂正処理部107は、例えばCRC(cyclic redundancy check)などによって非接触ICカード送受信回路101やリーダライタ受信回路103における受信信号の誤りを検出したり、訂正したりする処理を行う。
RAM108は、制御部105の処理の過程において一時的に保持が必要なデータを記憶する。
ROM109は、制御部105のコンピュータプログラムや、その処理の過程で用いられる定数データなどを記憶する。
EEPROM110は、非接触ICカードとして機能する際の種々の情報(例えば前払い運賃や電子マネーなどの情報)を記憶する。EEPROM110は、電源のオンオフに関わらず記憶情報を保持する。
キャリア信号生成部111は、端子T7−T8に入力される水晶発振器などからの基準信号に基づいて、所定周波数のキャリア信号を生成する。リーダライタ送信回路102、信号処理部104、制御部105、暗号処理部106、誤り検出・訂正処理部107、インターフェース部112は、このキャリア信号に同期してそれぞれの処理を行う。
インターフェース部112は、例えばUART(universal asynchronous receiver transmitter)などの通信規格に従って、携帯電話機10の内部の図示しない主制御部と通信を行い、制御部105に対する主制御部からの命令や主制御部に対する制御部105からの応答を伝送する。
以上が、ICカード/リーダライタ部100の説明である。
図3の説明に戻る。
保護回路300は、外部のリーダライタから送出される電波を受信した場合などにおいてアンテナ202に発生する電圧から、リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103を保護する。特に、リーダライタ送信回路102におけるラッチアップの発生を抑える。
図6は、保護回路300の構成の一例を示す図である。
図6に例示する保護回路300は、整流回路301と、キャパシタC1と、電圧制限回路302とを有する。
整流回路301は、本発明の整流回路の一実施形態である。
キャパシタC1は、本発明のキャパシタの一実施形態である。
電圧制限回路302は、本発明の電圧制限回路の一実施形態である。
整流回路301は、アンテナ202からリーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103に入力される電圧を整流する。図6の例では、アンテナ202の一方端と端子T3,T5とを接続する配線L1と、アンテナ202の他方端と端子T4,T6とを接続する配線L2との間の電圧を整流する。
キャパシタC1は、整流回路301の出力に接続される。したがって、キャパシタC1には、配線L1−L2間の電圧を整流回路301において整流した電圧が印加される。
電圧制限回路302は、整流回路301の出力電圧を所定の範囲に制限する。例えば、リーダライタ送信回路102やリーダライタ受信回路103がCMOS回路で構成されている場合、配線L1−L2間の電圧がCMOS回路の寄生トランジスタをオンさせる電圧を越えないように制限する。
以上の構成を有する本実施形態に係る携帯電話機10について、保護回路300の動作を中心に説明する。
外部のリーダライタからの電波を受信すると、制御部105は、信号処理部104において、非接触ICカード送受信回路101の受信信号を処理させるとともに、リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103の送受信信号の処理を停止させる。このとき、リーダライタ送信回路102におけるインバータ回路IV1,…,IV4の出力は高インピーダンス状態に設定される。
外部のリーダライタより送出される信号がアンテナ201において受信されると、その受信信号が非接触ICカード送受信回路101において復調され、信号処理部104において復号化等の処理を施される。制御部105は、信号処理部104において処理された外部リーダライタからの信号に基づいて、所定の通信手順に従った応答を外部リーダライタに返すように、信号処理部104を制御する。
一方、外部リーダライタより送出される信号はアンテナ202にも受信され、配線L1−L2間に電圧が発生する。このとき、キャパシタC1に電荷が充電されていないものとすると、配線L1−L2間に生じた交流電圧は、整流回路301において整流されて、キャパシタC1を充電する。この充電によってキャパシタC1の電圧が徐々に上昇すると、これに応じて、配線L1−L2間の交流電圧の振幅も徐々に上昇する。キャパシタC1の電圧が電圧制限回路302による制限範囲を越えると、電圧制限回路302が例えば導通状態になって、電圧の上昇が抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、アンテナ202からリーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103へ入力される交流電圧が整流回路301において整流されて、キャパシタC1に供給される。
そのため、キャパシタC1に電荷が充電されていない状態で、アンテナ202に外部リーダライタからの電波が受信されると、アンテナ202に発生する交流電圧は、整流回路301において整流されてキャパシタC1に印加される。キャパシタC1は、この整流電圧によって充電されて、徐々に電圧が上昇する。
したがって、配線L1−L2間の電圧はキャパシタC1の電圧とともに緩やかに上昇するため、リーダライタ送信回路102やリーダライタ受信回路103に変化の速い電圧が入力されることを防止できる。これにより、例えばラッチアップ現象のような、電圧の急激な変化によって引き起こされる不具合から回路を保護することができる。
また、キャパシタC1に充電された電荷は、整流回路301によって配線L1−L2への逆流を防止される。
そのため、アンテナ202において通常の通信が行われる場合、主に通信の初期においてキャパシタC1の充電が行われた後は、整流回路301からキャパシタC1へ流れる充電電流が原理的に零となる。これにより、キャパシタC1は配線L1−L2から切り離された状態と等価になるため、キャパシタC1の静電容量に起因する通信性能の劣化を抑えることができる。
更に、本実施形態によれば、整流回路301の出力電圧が電圧制限回路302によって所定の範囲に制限されるため、リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103に対してアンテナ202から過大な電圧が印加されることを防止できる。
なお、上述した実施形態において、電圧制限回路302は、キャパシタC1の電荷を放電させる電流を流すリークパスとして機能しても良い。例えば、アンテナ202において通常の通信を行う場合に通信性能を劣化させない程度の放電電流を、電圧制限回路302において常に流しても良い。これにより、通常の通信が終了した後、キャパシタC1を速やかに放電状態にできるため、上述した動作により、配線L1−L2間の急激な電圧変化を防止することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を述べる。
第2の実施形態では、整流回路において全波整流が行われる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機10の保護回路300Aの構成例を示す図である。
図7に例示する保護回路300Aは、ダイオードD1,…,D4と、キャパシタC1と、抵抗R1と、ツェナダイオードZD1とを有する。
ダイオードD1,…,D4は、本発明の整流回路の一実施形態である。
キャパシタC1は、本発明のキャパシタの一実施形態である。
抵抗R1およびツェナダイオードZD1は、本発明の電圧制限回路の一実施形態である。
ツェナダイオードZD1は、本発明の定電圧素子の一実施形態である。
ダイオードD1,…,D4は、ブリッジ状に接続されており、配線L1−L2間の電圧を全波整流する。
すなわち、ダイオードD1のカソードとダイオードD3のアノードが配線L1に共通接続され、ダイオードD2のカソードとダイオードD4のアノードが配線L2に共通接続される。また、ダイオードD1およびD2のアノードがノードN2に共通接続され、ダイオードD3とD4のカソードがノードN1に共通接続される。
ノードN1−N2間には、配線L1−L2間の電圧を全波整流した電圧が、ノードN1を正、ノードN2を負とする極性で出力される。
キャパシタC1は、ノードN1−N2間に接続される。したがって、キャパシタC1には、配線L1−L2間の電圧をダイオードD1,…,D4において全波整流した電圧が印加される。
抵抗R1とツェナダイオードZD1は、ノードN1−N2間に直列に接続される。ただし、ツェナダイオードZD1は、正のノードN1から負のノードN2へ流れる電流に対して逆方向となるように接続される。
なお、保護回路300A以外の構成については、上述した第1の実施形態に係る携帯電話機と同様である。
上述した保護回路300Aによると、アンテナ202からリーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103へ入力される電圧は、ダイオードD1,…,D4において全波整流されて、キャパシタC1に供給される。
そのため、キャパシタC1に電荷が充電されていない状態で、アンテナ202に外部リーダライタからの電波が受信されると、アンテナ202に発生する電圧はダイオードD1,…,D4において全波整流され、ノードN1が正、ノードN2が負となる極性で、キャパシタC1に印加される。キャパシタC1は、この全波整流電圧によって充電されて、徐々に電圧が上昇する。
したがって、配線L1−L2間の電圧はキャパシタC1の電圧とともに緩やかに上昇するため、リーダライタ送信回路102やリーダライタ受信回路103に変化の速い電圧が入力されることを防止して、ラッチアップ現象等の不具合から回路を保護することができる。
また、キャパシタC1に充電された電荷は、ダイオードD1,…,D4によって配線L1−L2への逆流を防止される。
そのため、アンテナ202において通常の通信が行われる場合において、キャパシタC1の静電容量に起因する通信性能の劣化を抑えることができる。
更に、本実施形態によれば、ダイオードD1,…,D4の出力電圧が抵抗R1およびツェナダイオードZD1の直列回路によって所定の範囲に制限される。すなわち、キャパシタC1の電圧がツェナダイオードZD1のツェナ電圧に達すると、ツェナダイオードZD1が導通状態になって、キャパシタC1の電荷が放電され、その電圧の上昇が抑制される。これにより、リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103に対してアンテナ202から過大な電圧が印加されることを防止できる。
また、キャパシタC1に充電される電荷は、ツェナダイオードZD1に流れる逆方向電流によって放電されるため、アンテナ202において通信を行っていないときに、キャパシタC1を放電状態にすることができる。これにより、配線L1−L2間の電圧変化がキャパシタC1の充電によって緩やかになるため、ラッチアップ現象等の不具合から回路を効果的に保護することができる。
また、ツェナダイオードZD1の逆方向電流は微小であるため、アンテナ202における通常の通信に与える影響は僅かである。
なお、抵抗R1は、入力電圧の振幅変化成分を失わない様に挿入されており、送受信データが振幅変調されているシステムでは必用不可欠なものである。
また、ツェナダイオードZD1の代わりとして、例えば図8に示す保護回路300Bのように、n個の直列接続されたダイオードD1−1,…,D1−nを用いても良い。
この場合、ダイオードD1−1,…,D1−nは、正のノードN1から負のノードN2へ流れる電流に対して順方向となる向きで直列に接続される。
ノードN1−N2間の電圧が、ダイオードの順方向電圧のn倍に相当する電圧を越えると、ダイオードD1−1,…,D1−nが導通状態になってキャパシタC1の電荷が放電され、その電圧の上昇が抑制される。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態を述べる。
第3の実施形態では、整流回路に半波整流回路が用いられる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る携帯電話機10の保護回路300Cの構成例を示す図である。
図9に例示する保護回路300Cは、ダイオードD5およびD6と、キャパシタC2およびC3と、抵抗R2およびR3と、ツェナダイオードZD2およびZD3とを有する。
ダイオードD5は、本発明の第1の半波整流回路の一実施形態である。
ダイオードD6は、本発明の第2の半波整流回路の一実施形態である。
キャパシタC2は、本発明の第1のキャパシタの一実施形態である。
キャパシタC3は、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
抵抗R2およびツェナダイオードZD2は、本発明の第1の電圧制限回路の一実施形態である。
抵抗R3およびツェナダイオードZD3は、本発明の第2の電圧制限回路の一実施形態である。
ダイオードD5とキャパシタC2は、配線L1−L2間に直列に接続されており、このキャパシタC2と並列に、抵抗R2とツェナダイオードZD2との直列回路が接続されている。ただし、ダイオードD5は、配線L1に正、配線L2に負の電圧が生じたときに配線L1から配線L2へ流れる電流に対して順方向となるように接続される。また、ツェナダイオードZD2は、この電流に対して逆方向となるように接続される。
ダイオードD6とキャパシタC3は、配線L1−L2間に直列に接続されており、キャパシタC3と並列に、抵抗R3とツェナダイオードZD3との直列回路が接続されている。ただし、ダイオードD6は、配線L1に負、配線L2に正の電圧が生じたときに配線L2から配線L1へ流れる電流に対して順方向となるように接続される。また、ツェナダイオードZD3は、この電流に対して逆方向となるように接続される。
上述した保護回路300Cによると、アンテナ202からリーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103へ入力される交流電圧のうち、配線L1が正、配線L2が負となる極性の電圧は、ダイオードD5において半波整流されて、キャパシタC2に供給される。配線L1が負、配線L2が正となる極性の電圧は、ダイオードD6において半波整流されて、キャパシタC3に供給される。
そのため、キャパシタC2,C3に電荷が充電されていない状態で、アンテナ202に外部リーダライタからの電波が受信されると、アンテナ202に発生する交流電圧はダイオードD5,D6においてそれぞれ半波整流されて、キャパシタC2,C3に印加される。キャパシタC2,C3は、アンテナ202に発生する交流電圧の半波ごとにそれぞれ充電されて、徐々に電圧が上昇する。
したがって、配線L1−L2間に生じる電圧はキャパシタC2,C3の電圧とともに緩やかに上昇するため、リーダライタ送信回路102やリーダライタ受信回路103に変化の速い電圧が入力されることを防止して、ラッチアップ現象等の不具合から回路を保護することができる。
また、キャパシタC2,C3に充電された電荷は、ダイオードD5,D6によって配線L1−L2への逆流を防止される。
そのため、アンテナ202において通常の通信が行われる場合において、キャパシタC2およびC3の静電容量に起因する通信性能の劣化を抑えることができる。
更に、本実施形態によれば、キャパシタC2の電圧が抵抗R2およびツェナダイオードZD2の直列回路、キャパシタC3の電圧が抵抗R3およびツェナダイオードZD3の直列回路によって、それぞれ所定の範囲に制限される。すなわち、配線L1が正、配線L2が負になる極性の電圧については、抵抗R2およびツェナダイオードZD2の直列回路によって制限され、配線L1が負、配線L2が正になる極性の電圧については、抵抗R3およびツェナダイオードZD3の直列回路によって制限される。これにより、リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103に対してアンテナ202から過大な電圧が印加されることを防止できる。
また、キャパシタC2,C3に充電される電荷は、ツェナダイオードZD2,ZD3に流れる逆方向電流によってそれぞれ放電されるため、アンテナ202において通信を行っていないときに、キャパシタC2,C3を放電状態にすることができる。これにより、配線L1−L2間の電圧変化がキャパシタC2,C3の充電によって緩やかになるため、ラッチアップ現象等の不具合から回路を効果的に保護することができる。
また、ツェナダイオードZD2,ZD3の逆方向電流は微小であるため、アンテナ202における通常の通信に与える影響は僅かである。
なお、抵抗R2,R3は、入力電圧の振幅変化成分を失わない様に挿入されており、送受信データが振幅変調されているシステムでは必用不可欠なものである。
また、ツェナダイオードZD2,ZD3の代わりとして、例えば図8と同様に、複数個の直列接続されたダイオードを用いても良い。
以上、本発明の幾つかの実施形態について述べたが、本発明は上述した形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含む。
CMOS回路に含まれるn型MOSトランジスタの寄生ダイオードを整流回路に利用する場合、図7に示す保護回路300Aは、例えば図10に示す保護回路300Dに変更可能である。
保護回路300Dは、保護回路300AのダイオードD1およびD2を省略し、ノードN2をICカード/リーダライタ部100のグランド線Gに接続したものである。
図10の例において、リーダライタ送信回路102のインバータ回路IV1は、n型MOSトランジスタQ11とp型MOSトランジスタQ12の直列回路を有しており、このn型MOSトランジスタQ11は、グランド線Gにアノードが接続され、端子T3にカソードが接続された寄生ダイオードSD11を含んでいる。したがって、ダイオードD1の整流動作は、この寄生ダイオードSD11によって代行することができる。
また、図10の例において、インバータ回路IV2は、n型MOSトランジスタQ21とp型MOSトランジスタQ22の直列回路を有しており、このn型MOSトランジスタQ21は、グランド線Gにアノードが接続され、端子T4にカソードが接続された寄生ダイオードSD21を含んでいる。したがって、ダイオードD2の整流動作は、この寄生ダイオードSD21によって代行することができる。
また、図9に示す保護回路300Cは、例えば図11に示す保護回路300Eに変更可能である。
保護回路300Eは、ダイオードD5およびキャパシタC2の直列回路において、配線L2に接続される一方端をグランド線Gに接続するとともに、ダイオードD6およびキャパシタC3の直列回路において、配線L1に接続される一方端をグランド線Gに接続したものである。
これにより、配線L1に正、配線L2に負の電圧が発生した場合、配線L1からダイオードD5、キャパシタC2、寄生ダイオードSD21を経由して、配線L2に電流が流れることにより、キャパシタC2が充電される。
また、配線L2に正、配線L1に負の電圧が発生した場合、配線L2からダイオードD6、キャパシタC3、寄生ダイオードSD11を経由して、配線L1に電流が流れることにより、キャパシタC3が充電される。
更に、図10,図11に示すように、アンテナにつながる配線とICカード/リーダライタ部100のグランド線Gとの間に整流回路を介してキャパシタや定電圧素子が接続される構成にすることによって、アンテナにつながる配線とグランド線Gとの間に静電気放電の高電圧が印加された場合にも、ICカード/リーダライタ部100の回路(101〜103)を保護することが可能になる。
例えば携帯電話機10にアンテナ201,202を形成し、ICカード/リーダライタ部100を着脱可能なカードにした場合、端子T1〜T6が剥き出しの状態になるため、これらの端子において静電気放電を受け易くなる。そこで、例えば図10や図11に示すような保護回路をこれらの端子に設ければ、通常の通信に影響を与えることなく効果的に静電気放電から回路を保護することができる。
なお、主として静電気放電に対する保護を行う場合には、アンテナに接続される配線とグランド線との間に、整流回路を介してキャパシタを接続する構成にしても良い。例えば、図10に示す保護回路300Dにおいて、抵抗R1およびツェナダイオードZD1を省略した構成にしても良いし、図11に示す保護回路300Eにおいて、抵抗R2,R3およびツェナダイオードZD2,ZD3を省略した構成にしても良い。
あるいは、この場合、アンテナに接続される配線とグランド線との間に、整流回路を介して定電圧素子を接続する構成にしても良い。例えば、図10に示す保護回路300Dにおいて、キャパシタC1および抵抗R1を省略した構成にしても良いし、図11に示す保護回路300Eにおいて、キャパシタC2,C3および抵抗R2,R3を省略した構成にしても良い。
上述した実施形態では、リーダライタ送信回路102およびリーダライタ受信回路103の保護回路の例を示したが、非接触ICカード送受信回路101についても同様な保護回路を設けることによってラッチアップ等の不具合から保護することが可能である。
また、上述した保護回路は、外部のリーダライタからの電波に限らず、他の種々の電波発生源において発生する電波がアンテナに受信される場合においても効果的に送信回路および/または受信回路を保護することができる。
上述した実施形態では、無線通信によって情報の読み取りと書き込みが可能な非接触ICカードとしての機能と、無線通信によって外部の非接触ICカードにアクセスするリーダライタとしての機能とを搭載した携帯電話機の一例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、PDA(personal digital assistants)などの種々の情報通信端末にも本発明は適用可能である。また、情報通信端末に限らず、種々の通信装置にも本発明は適用可能である。
本発明の実施形態に係る携帯電話機に搭載された非接触ICカードにデータを読み書きするシステムの一例を図解した図である。 本発明の実施形態に係る携帯電話機に搭載されたリーダライタを用いて、携帯電話機の外部の非接触ICカードに対する情報の読み取りや書き込みを行うシステムの一例を図解した図である。 携帯電話機において非接触ICカード機能およびリーダライタ機能に関連する処理を行う処理ブロックの構成の一例を示す図である。 ICカード/リーダライタ部の構成の一例を示す図である。 リーダライタ送信回路の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る保護回路の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る保護回路の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る保護回路の他の構成例を示す図である。 第3の実施形態に係る保護回路の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る保護回路の第1の変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係る保護回路の第2の変形例を示す図である。 携帯電話機側のリーダライタ用の送信回路に外部のリーダライタからの信号が入力される現象を説明するための図である。 一般的なロジック回路の入出力端子に挿入されるラッチアップ防止用回路の例を示す図である。
符号の説明
10…携帯電話機、20…外部リーダライタ、30,70…通信網、40,80…サーバ、50…外部の非接触ICカード、100…ICカード/リーダライタ部、101…非接触ICカード送受信回路、102…リーダライタ送信回路、103…リーダライタ受信回路、104…信号処理部、105…制御部、106…暗号処理部、107…誤り検出・訂正処理部、108…RAM、109…ROM、110…EEPROM、111…キャリア信号生成部、112…インターフェース部、201,202…アンテナ、300,300A〜300E…保護回路、301…整流回路、302…電圧制限回路、IV1〜IV5…インバータ回路、C1〜C3…キャパシタ、R1〜R3…抵抗、D1〜D6…ダイオード、ZD1〜ZD3…ツェナダイオード。

Claims (8)

  1. 第1のアンテナと、
    上記第1のアンテナに接続される非接触ICカード送受信回路と、
    第2のアンテナと、
    上記第2のアンテナと保護回路を介してそれぞれ接続されるリーダライタ送信回路及びリーダライタ受信回路と、
    制御部と
    を有する携帯電話機であって、
    上記第1のアンテナから電波を受信すると、上記制御部は、上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路の処理を停止させると共に、上記保護回路が、上記第2のアンテナに発生する電圧から、上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路へ入力される電圧を整流する整流回路と、上記整流回路の出力に接続され該整流回路の出力電圧を徐々に充電するキャパシタと、によって上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路を保護する
    携帯電話機。
  2. 上記保護回路が、上記整流回路の出力電圧を所定の範囲に制限する電圧制限回路を有する、
    請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 上記保護回路が、上記キャパシタの電荷を放電させるリークパスを有する、
    請求項1に記載の携帯電話機。
  4. 上記保護回路が、上記整流回路の出力電圧を所定の範囲に制限する電圧制限回路を有し、
    上記リークパスは、上記電圧制限回路により実現される、
    請求項に記載の携帯電話機。
  5. 上記電圧制限回路は、所定のレベルを超えた電圧が印加されたときに導通する1つまたは複数の直列接続された定電圧素子を含む、
    請求項2に記載の携帯電話機。
  6. 上記電圧制限回路は、上記整流回路の出力に接続された、上記定電圧素子と抵抗との直列回路を含む、
    請求項5に記載の携帯電話機。
  7. 上記整流回路は、上記第2のアンテナから上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路へ入力される電圧を全波整流する、
    請求項1に記載の携帯電話機。
  8. 上記整流回路は、
    上記第2のアンテナから上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路へ入力される電圧から第1の極性の電圧を半波整流する第1の半波整流回路と、
    上記第2のアンテナから上記リーダライタ送信回路及び上記リーダライタ受信回路へ入力される電圧から上記第1の極性に対して反対の極性である第2の極性の電圧を半波整流する第2の半波整流回路と、
    を含み、
    上記キャパシタは、
    上記第1の半波整流回路の出力に接続される第1のキャパシタと、
    上記第2の半波整流回路の出力に接続される第2のキャパシタと、
    を含み、
    上記電圧制限回路は、
    上記第1の半波整流回路の出力電圧を所定のレベルに制限する第1の電圧制限回路と、
    上記第2の半波整流回路の出力電圧を所定のレベルに制限する第2の電圧制限回路と、
    を含む、
    請求項2に記載の携帯電話機。
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