JP2009212149A - Nand混載型半導体時限スイッチ - Google Patents

Nand混載型半導体時限スイッチ Download PDF

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Abstract

【課題】 NANDフラッシュメモリに混載可能なエージングデバイスを提供する。
【解決手段】 半導体基板上に設けられた、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、擬似制御ゲート端子に接続される電子ブースタとを具備し、セル部は1方向に平行に形成された第1導電型の複数の線状半導体層(アクティブエリア)と、線状半導体層上にこれと交差し、絶縁膜を介して平行に形成され、交互に配列され複数の第1の線状導体層(制御ゲート層)と複数の第2の線状導電体層(擬似制御ゲート層)と、線状半導体層と第1の線状半導体層との各交点において、絶縁されて挿入された浮遊ゲートとを具備し、電子ブースタは、第1導電型のソース・ドレイン領域、ブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、ブースタゲート電極は、擬似制御ゲート端子を介して第2の線状半導体層に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、NANDフラッシュメモリに混載に適した半導体時限スイッチ(エージングデバイス)に関する。
2つの機能ブロックの間に介在若しくは接続し、所定の時間経過後に、2つの機能ブロック間の相互アクセスを不能にする無電源半導体時限スイッチ(エージングデバイス)は、特許文献1で既に開示されている。また、複数のエージングデバイスを並列若しくは直列、直並列接続して、時限スイッチの寿命精度を向上させる技術も特許文献2で開示されている。
上記のエージングデバイスの基本形はMOS構造のトランジスタであるが、典型的には浮遊ゲートと制御ゲートを有する2重ゲート構造で構成される。従って、同じく2重ゲート構造を有する電気的書換え可能な不揮発性半導体メモリ(EEPROM)との混載に適している。
一方、近年NANDフラッシュメモリが、大量なデータを記憶可能なため、携帯機器分野を中心として賞用されている。NANDフラッシュメモリにおいて、従来のエージングデバイスを混載しようとした場合、NAND特有の製造工程に適合しない部分があるため、エージングデバイスを別工程で作らねばならないという問題があった。
特開2004−94922号公報 特許第3959340号公報
上記のように、従来のエージングデバイスは、NANDフラッシュメモリと共通プロセスで製造することができないという問題があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、NANDフラッシュメモリと同一工程で製造でき、かつ寿命精度が高いエージングデバイスを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体時限スイッチの第1は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられ、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、前記半導体基板上に設けられ、前記擬似制御ゲート端子に接続される電子ブースタとを具備し、前記セル部は、前記半導体基板上に、第1の方向に平行に形成され、アクティブエリアとなる複数の線状半導体層と、前記線状半導体層上に第1のゲート絶縁膜を介して平行に形成され、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在し、制御ゲートとなる複数の第1の線状導電体層と、前記線状半導体層上に前記第1のゲート絶縁膜を介して平行に形成され、前記第2の方向に延在し、前記第1の線状導電体層と交互に配列された複数の第2の線状導電体層と、前記線状半導体層と前記第1の線状導電体層との各々の交点部に挿入され、前記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、ゲート間絶縁膜を介して前記第1の線状導電体層と接続する浮遊ゲートとを具備し、前記電子ブースタは、前記半導体基板上に形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域の間の半導体領域上に、第2のゲート絶縁膜を介して形成されたブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、前記MOSトランジスタのブースタゲート電極は、前記セル部の前記擬似制御ゲート端子を介して前記第2の線状導電体層に接続され、前記セル部において、前記線状半導体層の一方の端部が前記第1の入出力端子に接続され、他方の端部が前記第2の入出力端子に接続されることを特徴とする。
また、本発明の時限スイッチの第2は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられ、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、前記半導体基板上に設けられ、前記擬似制御ゲート端子に接続される電子ブースタとを具備し、前記セル部は、前記半導体基板上に、第1の方向に形成され、アクティブエリアとなる複数の線状半導体層と、前記線状半導体層上に第1のゲート絶縁膜を介して形成され、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在し、制御ゲートとなる複数の第1の線状導電体層と、前記線状半導体層上に前記第1のゲート絶縁膜を介して形成され、前記第2の方向に延在し、前記第1の線状導電体層と隣接して配列された複数の第2の線状導電体層、前記線状半導体層と前記第1の線状導電体層との各々の交点部に挿入され、前記第1のゲート絶縁膜の上に設けられ、ゲート間絶縁膜を介して前記第1の線状導電体層と接続する浮遊ゲートとを具備し、前記電子ブースタは、前記半導体基板上にコの字型に形成された第1のソース領域と、前記コの字型の内部に形成された第1のドレイン領域と、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域間の半導体領域上に、第2のゲート絶縁膜を介して形成されたブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、前記MOSトランジスタのブースタゲート電極は、前記セル部の前記擬似制御ゲート端子を介して前記第2の線状導電体層に接続され、前記セル部において、前記線状半導体層の一方の端部が前記第1の入出力端子に接続され、他方の端部が前記第2の入出力端子接続されることを特徴とする。
また、本発明の半導体時限スイッチの第3は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられ、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、前記半導体基板上に設けられ、前記擬似制御ゲート端子接続される電子ブースタと、前記半導体基板表面のトレンチに埋め込まれた絶縁膜上に形成され、前記擬似制御ゲート端子に接続される導電体領域とを具備し、前記セル部は、前記半導体基板上に、第1の方向に形成され、アクティブエリアとなる複数の線状半導体層と、前記線状半導体層上に第1のゲート絶縁膜を介して形成され、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在し、制御ゲートとなる複数の第1の線状導電体層と、前記線状半導体層上に前記第1の絶縁膜を介して形成され、前記第2の方向に延在し、前記第1の線状導電体層と隣接して配列された複数の第2の線状導電体層と、前記線状半導体層と前記第1の線状導電体層との各々の交点部に挿入され、前記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、ゲート間絶縁膜を介して前記第1の線状導電体層と接続する浮遊ゲートとを具備し、前記電子ブースタは、前記半導体基板上に形成された第1導電型の第1のソース領域及び第1のドレイン領域前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域間の半導体領域上に、第2のゲート絶縁膜を介して形成されたブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、前記MOSトランジスタのブースタゲート電極は、前記導電体領域に接続されるとともに、前記セル部の前記擬似制御ゲート端子を介して前記第2の線状導電体層に接続され、前記セル部において、前記線状半導体層の一方の端部は前記第1の入出力端子に接続され、他方の端部は前記第2の入出力端子に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、NANDフラッシュメモリと同一工程で製造でき、寿命のばらつきを制御できるエージングデバイスを実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものと異なる。従って、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることに注意されたい。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエージングデバイスを説明するための模式図で、NANDフラッシュメモリチップ(不図示)上に、セル部1と電子ブースタ部2が形成されている。セル部1のPCG(pseudo control gate)端子12は、電子ブースタ2に電気的に接続されている。
セル部1の内部には、マスク図面を重ね合わせた形で、セル部のレイアウトが摸式的に示されている。図のY方向に長いアクティブエリア(n型線状半導体層)3がX方向に22本平行に形成されている。図のX方向に長いゲート導体線(線状導電体層)4(4w1、4w2、4p)がY方向に32本平行に形成されている。但し、アクティブエリア、ゲート導体線の本数はこれに限るものではない。なお、ゲート導体線(線状導電体層)は、ポリシリコン(例えば、高不純物濃度のもの)や金属、あるいはそれらの積層体等で形成することができる。
複数本のゲート導体線4の並びの両端に選択ゲート線SGS5とSGD6が形成され、SGS5とSGD6がアクティブエリア3と交差する箇所には、NANDフラッシュメモリと同様に、夫々ソース側nチャネル型選択ゲートトランジスタ、ドレイン側nチャネル型選択ゲートトランジスタが形成されている。選択ゲートトランジスタの夫々の外側には、複数のアクティブエリア3を連結するn+型ソースコンタクト7とn+型ドレインコンタクト8が形成されている。ソースコンタクト7とドレインコンタクト8は、半導体時限スイッチ(エージングデバイス)の入出力端子である、共通ソース端子9と共通ドレイン端子10に夫々接続されている。
さらに、エージングセルの構成として、ゲート導体線の接続方法がNAND型メモリセルアレイとは大きく異なる。即ち、セル部1の中に示すように、セル部1の共通ソース端子9に最も近いゲート導体線4(4W1,4W2)を先ず2本左端で接続し、次の1本(4p)を右方向に引き出す。この配置形態をセル部1の共通ドレイン端子10に向かって繰り返し、左側に引き出したゲート導体線4w1,4w2は、共通ワード線11として、セル部1から引き出す。一方右側に引き出したゲート導体線4pは、纏めて擬似制御ゲート線としてPCG端子12に引き出す。PCG(pseudo control gate)の機能に付いては、後に説明する。
図2は、アクティブエリア3を長手方向(Y方向)に切った断面図である。半導体基板16上に、n型のアクティブエリア3が形成されている(選択ゲートトランジスタは不図示)。アクティブエリア3上には、前述のように、共通ワード線11に繋がれる2つ1組のセルと、PCG線12に繋がれるセルとが交互に形成されている。
共通ワード線11に繋がれるセルは、通常のNANDフラッシュメモリと同様に、アクティブエリア3上にトンネル(ゲート)絶縁膜13を介して浮遊ゲート(FG)17と、その上にゲート間絶縁膜14を介して制御ゲート(CG)18が形成されている。これらのセルが、後に説明するように、時限スイッチの寿命を決めるエージングセルである。
一方、PCG線12に接続されるセルには、浮遊ゲートが存在しない。2つのゲート19,20が存在するが、いずれもPCG(擬似制御ゲート)と表示されており、この2つのゲート19,20は、導電材15で接続されている。
即ち、NANDフラッシュメモリとの共通プロセスを使用し、ゲート20、ゲート間絶縁膜14にコンタクトホールを開ける。このコンタクトホールに導電性の導電材15を埋め込むことによって、上部のゲート20と下部のゲート19が接続される。ゲート19上に予め導電材15を形成しておき、この上にゲート20を形成するようにしてもよい。このような手法は、一般のNANDフラッシュメモリの選択ゲートトランジスタ(SGSやSGD)を作成する際によく行われる方法であるが、本実施形態では、PCGを作成する際にも応用する。
ただし、コンタクトホールを空けるために、ゲート導体線4pの幅は十分広くなければならない。そのため、ゲート導体線4pの幅(L)をセル間隔(S)より広く採らなければならない。これは、通常のNANDフラッシュメモリのメモリセルには見られない特徴である。
セル間隔(S)が狭いため、PCG19と浮遊ゲート(FG)17の間にセル間干渉が生まれる。本実施形態では、このセル間干渉(PCG−FG干渉)を用いて、浮遊ゲート17下のトンネル絶縁膜に印加される電界を制御し、エージングセルの寿命を制御する。
図3は、セル部1のマトリックス部分の拡大図である。PCG12に接続されるゲート導体線4pには、ゲート導体線4pに平行して左右に伸びたコンタクトホールが形成され(不図示)、導電材を充填することにより、ゲート導体線4p下の導電体層(PCG19)とゲート導体線4p(PCG20)とを接続している。
図4は、電子ブースタ部の構成を示す図で、図4(a)はMOSトランジスタを4個並列接続したものである。21はソース領域、22はドレイン領域、23は共通ソース線、24は共通ドレイン線、25は共通ブースタゲート線、26はチャネル領域である。MOSトランジスタの数は4個に限るものではなく、5個以上仕様に応じて並列接続すれば良い。並列接続するのは、ゲート電極に持ち上げる(ブーストする)電子の量を確保するためである。電子ブースタの容量を大きくすれば、ゲート導体線4pに繋がるPCG19に供給される電子が枯渇することが無く、PCG19の寿命をFG17の寿命より長くすることが出来るので、PCG19によるFG17の寿命の制御を最後まで継続して行なうことができる。
図4(b)は、トランジスタのソース領域をドレイン領域の周りにリング状に配したもので、リングブースタと呼ぶことにする。この例では、並列接続したリングブースタを2個しか描いていないが、もちろん個数は2個に限らない。必要と用途に応じてリングブースタの大きさや数を調整することが出来る。
電子ブースタは、周辺回路の一部として作成されるが、本実施形態ではゲート電極はセル部1の擬似制御ゲート(PCG)と同様な構成で形成される。即ち、上層のゲート導体線には、特に図示しないが、前述したようなコンタクトホールが空けてあり、その下の導電体層を連結している。
リングブースタ2では、アクティブエリアに直接コンタクトを設置している配線が共通ソース線23となり、リング状のゲート導体線(点線で示す)にコンタクトを設置している配線が共通ブースタゲート配線25となる。すなわち、リングブースタ2におけるブースタゲート電極は、このリング状のゲート導体層25aとその下の導電体層25bを連結したものである(後述の図5参照)。共通ブースタゲート配線25はセル部1のPCG端子12と接続している。リング状ゲート導体線25に囲まれた中央にはドレインコンタクト(ドレイン領域22)が設置してあり、右側に引き出されてドレイン線24に接続される。
次に、電子ブースタの動作について説明する。例えば、図5に示すように、ソース線23に0V、ドレイン線24に5Vを印加すると、ソース領域21から電界によって集められた電子がドレイン領域22付近でホットエレクトロンになる。ブースタをリング状に形成した場合は、外周の長いソース領域から、中央のドレイン領域の短い周囲に電子が集中するので、このホットエレクトロンの生成効率を高めることができる。この状態で、ゲート25aにPCG12からの電圧を印加すると、ホットエレクトロンがゲート25b、25aに注入される。
PCG12に電圧を印加するには、セル部1の共通ワード線11に電圧を印加すれば良い。図2からわかるように、これは、セル部1のPCG20と共通ワード線11に接続された制御ゲート(CG)18の間のセル間干渉効果を利用している。ここで、設計上の注意点は、セル部1での、PCG−CG容量結合の大きさと、電子ブースタ2でのゲート−チャネル間容量結合の大きさの関係である。この関係を適切に設定しないと、電子ブースタ2のゲート25b、25aへの電子の持ち上げが出来なくなる。例えば、PCG−CG容量結合の方が、ゲート−チャネル間容量結合の大きさよりも大きいことが望ましい。
次に、図6に示すように、セル部1のアクティブエリア3の縦(Y)方向に切った断面図を考えてみる。中央の二つの隣接する制御ゲート(CG)18が共に共通ワード線11に接続され、更に両サイドに擬似制御ゲート(PCG)20が設置されている。この例では、PCG20やCG18を構成するゲート導体幅(L)を96nmとし、32nmの導体間隔(S)の3倍とする。もちろん、L>Sを満たしてさえいればこの比率は如何様にも変更可能である。
ここでの注意点は、PCG19−FG17間の容量結合である。ゲート導体、アクティブエリア加工のプロセスばらつきが、この容量結合のばらつきを引き起こし、ひいては、FG17に記録された情報の寿命ばらつきになる。
図7は、(a)にゲート導体線加工ばらつきの無い理想的なアクティブエリア3-ゲート導体線4のレイアウトパターンの模式図、(b)に極端なばらつきの在る同じレイアウトパターンの模式図である。
ここでは、この加工ばらつきの内、ゲート導体線加工ばらつきに焦点を絞る。まず、図8(a)の右上図に示すように、短絡された2本のゲート導体線(4W1,4W2)が一方(この場合、共通ドレイン側とする)にずれるばらつきモードを考える。このとき、間隔の広がる共通ソース側のカップリングは小さくなり、間隔の狭まる共通ドレイン側のカップリングは大きくなる。これは、ばらつきモードを簡略した一例に過ぎないが、本実施形態の構造におけるばらつきの本質の一面を表わしている。
すなわち、(1)ゲート導体線が2本ずつ短絡している部分では、短絡しているゲート導体線間のカップリングは無視できる。(2)短絡した2個の制御ゲート(CG)のペアと擬似制御ゲート(PCG)が交互に並んでいるので、どのようにばらついても、必ずどちらかの一方でカップリングが大きくなり、他方ではカップリングが小さくなる。浮遊ゲート(FG)に記録した情報を制御するセル間干渉は、大きい方のカップリングに支配されるので、図8(b)に示されるように、カップリングが平均値より小さいばらつきモードは、本実施形態の構造によって自動的に排除される。
図9は、同じアクティブエリア3に連なる3個のセルの寿命について説明する図である。この場合、セルとは短絡された2本のゲート導体線4W1,4W2から構成されるペアをいう。図2に示すように、アクティブエリア3の表面にはn型拡散層を形成しておく。
まず、図9(a)に示すように、共通ソース側から共通ドレイン側に寿命が中、短、長の3対のエージングセルがあると仮定する。3対のエージングセルには、それぞれ二つずつ浮遊ゲート(FG)があり、寿命の長い方がそのエージングセルの寿命を決定している。続いて、3対のエージングセルの(6個の)FGに同じ条件で電子を注入すると、アクティブエリア3の表面、3対のエージングセルの(6つの)FG下に形成された6つのチャネルは全てオフになり、アクティブエリア3にセル電流(Icell)は一時的に流れなくなる。即ち、この時限スイッチは、電子チャージ後にオフとなり、寿命が尽きるとオンとなるスイッチを構成することになる。なお、後に読み出し法で説明するように、読み出し時にはPCGに高電圧をかけて、PCG下のチャネル領域を導通状態にするので、デバイスの寿命はエージングセルにより決定されている。そして、図9(b)の上に示すように、3対のエージングセルの寿命に従って、時間と共にIcellが増大する。
これら3対のセルは共に直列されているので、これらが連なったストリングの中では、最も寿命の長いものがストリングの寿命を決定する。こうして、図9(b)の下図に示すように、Icellはストリング内の長寿命セルが決定することになる。
本実施形態では、このようなストリングがさらに並列接続されている。図10(a)に示すように、異なる寿命特性を示す3対のセルを含む5本のストリングを考えてみる。各ストリング内の長寿命セルが各ストリングの寿命を決定するので、これら長寿命セル間のばらつきが全体のばらつきとなる。すなわち、図10(b)の上図に示すように、中寿命セルと短寿命セルを各ストリング内で切り落としているので、この時点でばらつきはかなり小さくなっているはずである。しかも、本実施形態では、これら長寿命セルをストリング毎並列しているので、図10(b)の下図に示すように、その長寿命セルの中で最も寿命の短いものが全体の寿命を決定する。
図8に示したように、二つずつ束ねてゲート導体線の加工ばらつきの半分を切り落とした上に、図9に示したようにセル対を直列に接続することでストリング内の長寿命セル以外を切り落とし、図10に示したように、更に並列接続することによって、残っていた長寿命セルの内最短寿命のセルが全体の寿命を決めていることになる。
これは、図11に示すように、どのセルだか特定は出来ないが、セルアレイ上のたった一つのセル対27が、本実施形態のエージングデバイスの寿命を決定することを示している。
図12は、このセルが統計的集合の中でどこに位置しているかを示すものである。このセルがセルアレイ上のどのセルになるかは特定できなくとも、セルアレイ内のセル数が十分大きくなれば、図示したように分布曲線が滑らかになり、矢印で示したように、対応するセルの寿命特性が予測しやすくなる。セルアレイ内のセル数が少なくなると、この分布曲線がひずみ、対応するセルの寿命特性が予測し難くなる。
こうして、十分セル数の多いセルアレイ内の寿命を一度測定しておけば、このセルを繰り返し使用する場合には、このセルの寿命を望みの寿命になるようベリファイしてやれば良いことになる。
従来のエージングデバイスのベリファイ方法については、本発明者の先願(特願2007−186344)に既に開示されている。その方法は、例えば図13に示すように、書き込み電圧Vcgを次第に大きくし、浮遊ゲート内に注入する電荷量を制御するものである。矩形パルス1,2,3,4,5、…の間のインターバルには、読出しを行なうために、選択ゲートトランジスタをオンにするための電圧Vpassを印加する。このVpassが印加されている間に、読出しパルスVsdがソース・ドレイン間に印加する。読出しデータが期待値になった時に、書き込みを終了する。図13の例では、書き込み電圧Vcgを次第に大きくしたが、電圧は一定で書き込みパルス幅を次第に大きくしても良い。
次に、本実施形態におけるベリファイの方法を説明する。擬似制御ゲート(PCG)と浮遊ゲート(FG)の書き込み(W)、消去(E)、読み出し(R)を繰り返すことが必要であるが、PCGのW/E/RとFGのW/E/Rは、それぞれ独立に行っても良いし、同時に行っても良い。図14はベリファイのレシピの一例であるが、PCGとFGのW/E/Rを混合して行った場合の一例である。
まず、FGを消去し(S1)、PCGを消去する(S2)。続いて、FGを書き込み(S3)、PCGを消去する(S4)。これは、FG書き込み時にPCGも弱く書き込まれる可能性があるからである。ここでPCGを消去するのであるから、S2のPCG消去は省略することが出来る。続いて、PCGを書き込み(S5)、PCGを読み出す(S6)。最後に、FGを読み出す(S7)。FGを先に読み出し、PCGを最後に読み出してもよい。このS3からS7の工程を、FG及びPCGの閾値が所望の値になるまで繰り返す。
次に、上記ベリファイで用いられた、書き込み、消去、読出しの各方法について説明する。図15は、PCGの書き込み方法を説明する図である。共通ワード線(WL)に4V、電子ブースタ2のソースに0V,ドレインに10V、セルのソースに0V、セルのドレイン(BL)に0Vを印加している。但し、電子ブースタ2は、1つのMOSトランジスタで表示している。
電子ブースタ2にリングブースタを使用したときには、リング外周部から集められた電子がリング内周部でホットエレクトロンになり、共通WL11を通じてCG18−PCG20のカップリングでPCG20に印加された電圧によって、このホットエレクトロンがブースタ2のゲートにブーストされ、PCG線を通じて、PCG20(19)に注入される。
図16は、PCGの消去方法を説明する図である。共通WLに0V,電子ブースタ2のソース、ドレイン、基板に15V、セル部1のソースとドレインに0V印加している。こうして、電子ブースタ2におけるファウラー・ノルドハイムトンネリング(FNトンネリング)によってPCG20(19)の電子を引き抜く。
図17は、PCGの読み出し方法を説明する図である。電子ブースタ2を巨大キャパシタと見立て、図を簡略化してある。V2は、電子ブースタのソース、ドレイン、基板に共通に印加した電圧である。V1は共通WLに印加した電圧である。まず、V1=10VとしてFG(不図示)下のチャネルをオンにする。その状態でV2=12Vとして、ソース端子9とドレイン端子10の間に1Vの電圧を印加し、セル電流(Icell)をセンスする。こうしてPCG20(19)に蓄えられた電荷量を読み出す。
図18は、FGの書き込みを説明する図である。共通WLに20V、電子ブースタ2のソースとドレインに0V、セル部1のソース9とドレイン10にも0Vを印加している。こうして、FNトンネリングでセル部1のFG17に電子を注入する。
図19は、FGの消去方法を説明する図である。共通WLに0V、電子ブースタ2のソースとドレインに0V、セル部1のソース9、ドレイン10、基板16に20Vを印加し、FNトンネリングでセル部1のFG17から電子を引き抜く。
図20は、FG17の読み出し方法を説明する図である。電子ブースタ2のソース、ドレイン、基板に15Vを印加し、PCG20(19)をオンにした状態で、共通WL11に5Vを印加する。また、ソース端子9とドレイン端子10との間に1Vの電圧を印加する。こうして、セル電流(Icell)を読み出す。
以上、述べた方法を用いることにより、セルの寿命を所望の寿命にベリファイすることができる。これにより、NAND型フラッシュメモリと共通プロセスで製造でき、寿命の精度が高いエージングデバイスを実現することができる。
(第2の実施形態)
図21は、第2の実施形態に係るエージングデバイスのセル部1の共通ソース側の半分を説明する平面図である。PCG導体線4pとゲート導体線4wが一本ずつ交互に並んでいる点が第1の実施形態と異なる。それ以外は、全て第1の実施形態と同じであるの、同一箇所には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
図22は、図21のA−A´線に沿った断面図である。このように、ゲート導体線4を2本束ねなくても良いが、3本以上束ねることはできない。なぜなら、PCG20(19)の影響を受けないCG18が残ってしまうからである。PCG20(19)とCG18は、必ず隣接する必要がある。
第2の実施形態に依れば、共通ワード線に繋がるゲート導体線4を2本束ねなくともよいので、実装密度の向上が図られる上、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。但し、コンタクトの形成に関して、第1の実施形態よりも技術を要する。
(第3の実施形態)
図23は、第3の実施形態に係るエージングデバイスの摸式的な平面図である。セル部1、電子ブースタ2は、第1若しくは第2の実施形態に同じものであるが、セル部1の右に引き出したPCGの配線に、更に右側に広い導体エリア30が広がっている。これは、電子ブースタ2のゲートにブーストされた電子を蓄えておく電子浴(electron bath)である。
図24は、図23のB−B´線に沿った断面に相当する画、電子浴30の下部は絶縁膜32になっており、セル部1のアクティブエリア3との容量カップリングは存在しない。なお、図24では、導体エリア30が下部導体30aと上部導体30bとが導電材31で接続する形になっているが、これは第1の線状導体層4wのFGとCGを形成する層と同一工程で形成したものであるからである。勿論、下部導体30aだけでも良いし、或いは上部導体30bだけでもよい。
第3の実施形態によれば、電子ブースタ2でブーストされた電子が電子浴30に蓄えられているので、PCG20(19)に注入する電子が枯渇することが無く、PCGセルの寿命をタイムセル(FGセル)の寿命より長く保つことができ、エージングデバイスの信頼性が向上する。
なお、第1〜第3の実施形態で述べたゲート導体、電子浴等の導電体層は、ポリシリコン層、シリサイド層、或いは金属層の何れでも良い。また、前記シリサイド層とは、ニッケル、コバルト、タングステン、チタン、白金などの金属元素の珪化物からなる層である。
以上、本発明について実施形態を通じて説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々な発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
第1の実施形態に係るエージングデバイスの平面的な構成を示す模式図。 第1の実施形態に係るセル部のアクティブエリア長手(Y)方向の断面図。 ゲート導体線の構成を説明するためのセル部の拡大図。 電子ブースタを説明する為の平面図で、(a)は並列MOSトランジスタ型、(b)はリング型。 電子ブースタの機能を説明するための摸式的断面図。 エージングデバイス寿命のばらつき要因を説明するための摸式的断面図。 エージングデバイス寿命のばらつき要因を説明するための摸式的平面図で、(a)は正常な場合、(b)は異常が生じた場合。 (a)は、図7(b)をさらに詳細に説明する図で、(b)はカップリング大小のばらつきへの影響を説明する図。 1本のアクティブエリア中に直列に形成されたエージングセルを説明する平面図(a)と、そのアクティブエリアの寿命の決定要因を説明するグラフ(b)。 複数本のアクティブエリア中に直列に形成されたエージングセルを説明する平面図(a)と、アクティブエリア全体の寿命の決定要因を説明するグラフ(b)。 複数本のアクティブエリア中に直列に形成されたエージングセルの中の1つがエージングデバイスの寿命を決定する様子を説明する図。 複数本のアクティブエリア中に直列に形成されたエージングセルの中の1つがエージングデバイスの寿命を決定する様子を説明するグラフ。 エージングデバイスの寿命のベリファイを説明するためのタイムチャート。 第1の実施形態に係るエージングデバイスのベリファイ手順を示す図。 第1の実施形態に係るエージングデバイスのPCGセルへの書き込みを説明する図。 第1の実施形態に係るエージングデバイスのPCGセルの消去を説明する図。 第1の実施形態に係るエージングデバイスのPCGセルの読出しを説明する図。 第1の実施形態のエージングデバイスの浮遊ゲートへの書き込みを説明する図。 第1の実施形態に係るエージングデバイスの浮遊ゲートの消去を説明する図。 第1の実施形態に係るエージングデバイスの浮遊ゲートの読出しを説明する図。 第2の実施形態に係るエージングデバイスのセル部の要部を説明する平面図。 第2の実施形態に係るエージングデバイスのセル部の要部を説明する断面図。 第3の実施形態に係るエージングデバイスの摸式的なレイアウト図。 第3の実施形態に係る電子浴を説明するための図で、図23のB−B´線に沿った断面図。
符号の説明
1…セル部
2…電子ブースタ
3…アクティブエリア
4…ゲート導体線
5…選択ゲートソース(SGS)端子
6…選択ゲートドレイン(SGD)端子
7…ソースコンタクト
8…ドレインコンタクト
9…共通ソース端子(エージングデバイス第1のI/O端子)
10…共通ドレイン端子(エージングデバイス第2のI/O端子)
11…共通ワード線(端子)
12…擬似制御ゲート(PCG)端子
13、28…ゲート(トンネル)絶縁膜
14、29…ゲート間絶縁膜
15、27,31…導電材(ヴィア)
16…基板
17…浮遊ゲート(FG)
18…制御ゲート(CG)
19…下側擬似制御ゲート(PCG)
20…上側擬似制御ゲート(PCG)
21…ブースタソース領域
22…ブースタドレイン領域
23…ブースタ共通ソース線
24…ブースタ共通ドレイン線
25…ブースタ共通ゲート線
25a、25b…ブースタゲート
26…ブースタチャネル領域
30,30a、30b…電子浴
32…埋め込み絶縁膜

Claims (11)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられ、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、
    前記半導体基板上に設けられ、前記擬似制御ゲート端子に接続される電子ブースタと、
    を具備し、前記セル部は、
    前記半導体基板上に、第1の方向に平行に形成され、アクティブエリアとなる複数の線状半導体層と、
    前記線状半導体層上に第1のゲート絶縁膜を介して平行に形成され、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在し、制御ゲートとなる複数の第1の線状導電体層と、
    前記線状半導体層上に前記第1のゲート絶縁膜を介して平行に形成され、前記第2の方向に延在し、前記第1の線状導電体層と交互に配列された複数の第2の線状導電体層と、
    前記線状半導体層と前記第1の線状導電体層との各々の交点部に挿入され、前記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、ゲート間絶縁膜を介して前記第1の線状導電体層と接続する浮遊ゲートと、
    を具備し、
    前記電子ブースタは、前記半導体基板上に形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域の間の半導体領域上に、第2のゲート絶縁膜を介して形成されたブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、前記MOSトランジスタのブースタゲート電極は、前記セル部の前記擬似制御ゲート端子を介して前記第2の線状導電体層に接続され、
    前記セル部において、前記線状半導体層の一方の端部が前記第1の入出力端子に接続され、他方の端部が前記第2の入出力端子に接続されることを特徴とする半導体時限スイッチ。
  2. 前記電子ブースタの前記MOSトランジスタは、前記第1のソース領域がコの字型に形成され、前記第1のドレイン領域が前記コの字型の内部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体時限スイッチ。
  3. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられ、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、
    前記半導体基板上に設けられ、前記擬似制御ゲート端子に接続される電子ブースタと、
    を具備し、前記セル部は、
    前記半導体基板上に、第1の方向に形成され、アクティブエリアとなる複数の線状半導体層と、
    前記線状半導体層上に第1のゲート絶縁膜を介して形成され、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在し、制御ゲートとなる複数の第1の線状導電体層と、
    前記線状半導体層上に前記第1のゲート絶縁膜を介して形成され、前記第2の方向に延在し、前記第1の線状導電体層と隣接して配列された複数の第2の線状導電体層、
    前記線状半導体層と前記第1の線状導電体層との各々の交点部に挿入され、前記第1のゲート絶縁膜の上に設けられ、ゲート間絶縁膜を介して前記第1の線状導電体層と接続する浮遊ゲートと、
    を具備し、
    前記電子ブースタは、前記半導体基板上にコの字型に形成された第1のソース領域と、前記コの字型の内部に形成された第1のドレイン領域と、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域間の半導体領域上に、第2のゲート絶縁膜を介して形成されたブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、
    前記MOSトランジスタのブースタゲート電極は、前記セル部の前記擬似制御ゲート端子を介して前記第2の線状導電体層に接続され、
    前記セル部において、前記線状半導体層の一方の端部が前記第1の入出力端子に接続され、他方の端部が前記第2の入出力端子接続されることを特徴とする半導体時限スイッチ。
  4. 前記半導体基板表面に形成されたトレンチに埋め込まれた絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成され、前記ブースタゲート電極に接続される導電体領域と、
    をさらに具備する請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体時限スイッチ。
  5. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられ、第1と第2の入出力端子、擬似制御ゲート端子を備えるセル部と、
    前記半導体基板上に設けられ、前記擬似制御ゲート端子接続される電子ブースタと、
    前記半導体基板表面のトレンチに埋め込まれた絶縁膜上に形成され、前記擬似制御ゲート端子に接続される導電体領域と、
    を具備し、前記セル部は、
    前記半導体基板上に、第1の方向に形成され、アクティブエリアとなる複数の線状半導体層と、
    前記線状半導体層上に第1のゲート絶縁膜を介して形成され、前記第1の方向に交差する第2の方向に延在し、制御ゲートとなる複数の第1の線状導電体層と、
    前記線状半導体層上に前記第1の絶縁膜を介して形成され、前記第2の方向に延在し、前記第1の線状導電体層と隣接して配列された複数の第2の線状導電体層と、
    前記線状半導体層と前記第1の線状導電体層との各々の交点部に挿入され、前記第1のゲート絶縁膜上に設けられ、ゲート間絶縁膜を介して前記第1の線状導電体層と接続する浮遊ゲートと、
    を具備し、
    前記電子ブースタは、前記半導体基板上に形成された第1導電型の第1のソース領域及び第1のドレイン領域前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域間の半導体領域上に、第2のゲート絶縁膜を介して形成されたブースタゲート電極とを有するMOSトランジスタを含み、前記MOSトランジスタのブースタゲート電極は、前記導電体領域に接続されるとともに、前記セル部の前記擬似制御ゲート端子を介して前記第2の線状導電体層に接続され、
    前記セル部において、前記線状半導体層の一方の端部は前記第1の入出力端子に接続され、他方の端部は前記第2の入出力端子に接続されることを特徴とする半導体時限スイッチ。
  6. 前記導電体領域が、前記浮遊ゲートと前記制御ゲートと同一層からなり、前記浮遊ゲートと前記制御ゲート層との前記同一層が第2の導電材で接続されていることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体時限スイッチ。
  7. 前記第2の線状導電体層が、前記浮遊ゲートと前記制御ゲートと同一層からなり、前記浮遊ゲートと前記制御ゲート層との前記同一層が第1の導電材で接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体時限スイッチ。
  8. 前記複数の第1の線状導電体層の各々は、互いに隣接して平行する2本のサブ線状導電体層からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体時限スイッチ。
  9. 前記セル部は、前記線状半導体層の各々の両端部と前記第1及び第2の入出力端子の間に夫々挿入された第1と第2の選択トランジスタをさらに具備し、前記第1の選択トランジスタのソース領域が前記第1の入出力端子に接続され、前記第2の選択トランジスタのドレイン領域が前記第2の入出力端子に接続されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体時限スイッチ。
  10. 前記電子ブースタの前記第2のゲート電極、及び前記第1及び第2の選択トランジスタの第3及び第4の各々のゲート電極は、前記セル部の前記浮遊ゲートと前記制御ゲートと同一層からなる積層電極であり、前記積層電極間が第3の導電材で接続されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の半導体時限スイッチ。
  11. 前記第1及び第2の線状導電体層、あるいは前記導電体領域が、ポリシリコン層、ニッケル、タングステン、コバルト、チタン、白金、金属シリサイド、アルミニウム、銅、金のいずれかを用いて形成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の半導体時限スイッチ。
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