JP2009210783A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係るマルチビーム走査装置は、複数の光源1,2とカップリングレンズ4,5を搭載して光軸周りに回転可能に設けられた光源ユニット6と、該光源ユニット6を光軸周りの一方向に移動させてビームピッチを調整するピッチ調整手段17と、該ピッチ調整手段17による調整方向とは逆方向の光軸周りに光源ユニット6を付勢するとともに光源ユニット6を光軸方向に付勢する円すい圧縮ねじりコイルばね10を有する。
【選択図】 図2
Description
図1は、本発明に係る光走査装置の一例を走査対象である像担持体(感光体ドラム)と共に示す模式図である。この図に示す光走査装置はマルチビーム方式であり、マルチビーム光源ユニット6の半導体レーザ1,2から出射された光ビームは、それぞれカップリングレンズ4,5及びシリンドリカルレンズ25を通過した後ミラー26を経てポリゴンミラー27に反射される。そして、各光ビームはfθレンズ28を通り、ミラー29によって折り返された後にトロイダルレンズ30を通過して感光体ドラム33を走査する。その際、半導体レーザ1,2からの光ビームは、感光体ドラム上でのビームピッチ(副走査方向のピッチ)Pで主走査方向に書込みを行なう。そして、後述するビームピッチ調整機構により、光源ユニット6を光軸周りに回転(両矢印K)させることで、ビームピッチPを調整することが可能となっている。
これらの図において、2個の半導体レーザ1,2は、ベース部材3の裏側(図3の右側)に主走査方向(図3の上下方向)に隣接して配置される。なお、ベース部材3には半導体レーザ1,2を装着するための穴3a,3aが設けられており、その装着穴に半導体レーザ1,2がそれぞれ圧入支持される。また、カップリングレンズ4,5は、各々の半導体レーザ1,2から射出される光ビームが所定の発散性を有する光束となるようベース部材3に接着固定されている。これらの半導体レーザ1,2、ベース部材3及びカップリングレンズ4,5を主体として光源ユニット6が構成されている。そして、ベース部材3は保持部材7にネジ8によって固定される。
ピッチ調整手段17は、駆動源であるステッピングモータ12,モータ軸に固定されたスクリュー13,スクリュー13が嵌合されている押出し部材14により構成され、光源支持部材9の装着部9dに装着されている。押出し部材14は外形断面が「D」字形をしており、これに対応する形状に形成されている装着部9dのガイド穴9c内に位置されている。また、スクリュー13の内部には雌ネジが設けられており、その中でスクリュー13が回転することにより、ガイド穴9cによって回転を規制されている押出し部材14は、ガイド穴9cに沿って上下方向に移動する。
図10,11に示す参考例においては、光軸方向付勢手段兼逆回転付勢手段として、通常のコイルスプリング80(本実施形態の円錐形状ではないコイルスプリング)を用いている。コイルスプリング80は各リング部の径が同じでその間隔が大きく、そのコイルスプリング80をセットするために、保持部材70に設けた凸設円筒71の光軸方向の高さHsが大きくならざるを得ない。光源ユニットとビームピッチ調整機構を合わせ、さらに光源の後ろには半導体レーザを駆動する制御基板やコネクタあるいはハーネス類を保持するため、光走査装置全体としては光軸方向に非常に厚みのある構成となり、マルチビーム走査装置のレイアウト上での大きな制約となっていた。
光走査装置においては、光源ユニット回転時の抵抗がばらついたり変動した場合、あるいはハーネスが引っ掛かって回転動作を妨げた場合には、光源ユニットが調整動作に追従せず、動作不良を起こし得る可能性がある。また、HPセンサが不良の場合や経時変化で壊れた場合もビームピッチ調整の動作不良が発生する可能性がある。
本第1実施例の調整制御おいては、ビームピッチ調整の失敗時に、ステッピングモータ12が反時計方向に回転したステップ数(ビームピッチ調整のためにステッピングモータ12が回転したステップ数)と同じステップ数だけ逆方向にステッピングモータ12を回転させ、光源ユニット6の回転角を元の位置に戻して、以後のビームピッチ調整を禁止する「ピッチ固定モード」を備えている。これにより、ビームピッチがあらかじめ設定された固定ピッチ(一例として、600dpiでは42.3μm、400dpiでは63.5μm)に設定されることになるが、出力される画像としては人間の目では大きな画質の低下は見られない。サービスマンが到着して修理にあたるまでは、この状態(ピッチ固定モード)での画像出力を行なえるので、生産性の低下を防止することができる。
図6のフローチャートにおいて、ビームピッチ調整制御が開始されると、まずHPセンサ19の状態を見て(S1)、HPセンサ19がオフであればステッピングモータ12を1ステップだけ反時計回りに回転させる(S2)。また、HPセンサ19がオンであればステッピングモータ12を1ステップだけ時計回りに回転させる(S11)。そして、HPセンサ19の状態を見て(S3,S12)、反時計回り回転でオンした場合及び時計回り回転でオフした場合は「正常」であると判断して(S4)、ビームピッチを目標画素密度とするステップ数だけステッピングモータ12を時計回りに回転させる(S5)。これにより、例えばユーザが画像形成装置において出力解像度として600dpiを指定した場合、その600dpiに対応するビームピッチとなるように、光源ユニット6が回転される(正常モード)。
本第2実施例の調整制御おいては、ビームピッチ調整の失敗時に、ステッピングモータ12が反時計方向に回転したステップ数とピッチ調整失敗前に設定されていた画素密度の情報から、利用者があらかじめ設定した所定の画素密度にするためのステップ数を算出し、そのステップ数だけステッピングモータ12を時計方向に回転(CW回転)させることで、あらかじめ設定された画素密度のビームピッチとなるよう制御し、以後のビームピッチ調整を禁止するものである。ここで、ユーザがあらかじめ設定する画素密度ととして、もっとも頻繁に利用する画素密度を設定することにより、ピッチ調整に失敗した(動作不良が発生した)場合でも、使用頻度の高いビームピッチ(画像解像度)での書き込みが行なわれるため、画質が低下する確率は低くなり(極端な画質低下を防止して)、サービスマンによる画像形成装置の修理が終了するまでの間、この状態での画像出力が行えるので、生産性の低下を防ぐことができる。
図7のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと異なる点はS29のみであり、これ以外には図6のフローチャートと同じステップ番号を付している。また、重複する説明は省略して、異なる部分のみ説明する。
本第3実施例の調整制御おいては、ビームピッチ調整の失敗時に、光源ユニット6を調整失敗前の位置に戻した後、それ以降、その位置(調整失敗前の光源ユニット6の位置)を仮のHP位置として、その仮HP位置と狙いの画素密度のユニット位置との差分だけ光源ユニット6を回転させるように制御するものである。
図8のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと異なる点はS30のみであり、これ以外には図6のフローチャートと同じステップ番号を付している。また、重複する説明は省略して、異なる部分のみ説明する。
図9は、モノクロ画像形成装置の一例における作像部付近を示す構成図である。この図において、像担持体としての感光体ドラム33の周囲には帯電器34,現像装置35,クリーニング装置36,転写手段37,除電器38等が配置されている。それらの上方には、光走査装置50が配置されている。光走査装置50の構成は図1で説明したものと同じであり、回転偏向器としてのポリゴンミラー27,fθレンズ28,反射鏡29及びトロイダルレンズ30を有している。このほか、図示を省略したマルチビーム光源ユニット6を構成する第1及び第2の半導体レーザや合成プリズム等を備えているのは図1で説明したものと同じである。
3 ベース部材
4,5 カップリングレンズ
6 光源ユニット
7 保持部材
9 光源支持部材
10 円すい圧縮ねじりコイルばね
11 押さえ部材
12 ステッピングモータ
13 スクリュー
14 押出し部材
17 ピッチ調整手段
19 ホームポジションセンサ
22 ビームピッチ制御手段
24 マグネット
27 ポリゴンミラー
33 感光体ドラム
50 光走査装置
71 凸設円筒
80 コイルスプリング
Claims (7)
- 複数の光源と、各光源に対応して設けられたカップリングレンズと、前記光源から出射され前記カップリングレンズを通過した光ビームを偏向させる偏向手段を有し、前記偏向手段によって偏向された光ビームを被走査面上に結像させるマルチビーム走査装置において、
前記複数の光源と前記カップリングレンズを搭載して光軸周りに回転可能に設けられた光源ユニットと、該光源ユニットを光軸周りの一方向に移動させてビームピッチを調整するピッチ調整手段と、該ピッチ調整手段による調整方向とは逆方向の光軸周りに前記光源ユニットを付勢するとともに前記光源ユニットを光軸方向に付勢する円すい圧縮ねじりコイルばねを有することを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 前記ピッチ調整手段は、前記光源ユニットに当接して光源ユニットを押圧する磁性材料で製作された押出し部材を有し、
前記光源ユニットにおける前記押出し部材との当接部に磁力が付与されていることを特徴とする、請求項1に記載のマルチビーム走査装置。 - 前記ピッチ調整手段によるビームピッチ調整の異常を検出する異常検出手段を有し、
該異常検出手段によりビームピッチ調整の異常を検出した場合、前記光源ユニットを前記異常検出前の位置に戻すとともに、以降のビームピッチ調整動作を禁止することを特徴とする、請求項1に記載のマルチビーム走査装置。 - 前記ピッチ調整手段によるビームピッチ調整の異常を検出する異常検出手段を有し、
該異常検出手段によりビームピッチ調整の異常を検出した場合、あらかじめ設定された画素密度のビームピッチとなる位置に前記光源ユニットを移動させるとともに、以降のビームピッチ調整動作を禁止することを特徴とする、請求項1に記載のマルチビーム走査装置。 - 前記ピッチ調整手段によるビームピッチ調整の異常を検出する異常検出手段を有し、
該異常検出手段によりビームピッチ調整の異常を検出した場合、前記光源ユニットの前記異常検出前の位置を仮のホームポジション位置として以降のビームピッチ調整を行うことを特徴とする、請求項1に記載のマルチビーム走査装置。 - 前記仮のホームポジション位置設定後のビームピッチ調整において、前記仮のホームポジション位置と狙いの画素密度のユニット位置との差分だけ前記光源ユニットを回転させることを特徴とする請求項5に記載のマルチビーム走査装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチビーム走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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