JP2003317578A - 多方向揺動型電子部品 - Google Patents

多方向揺動型電子部品

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JP2003317578A
JP2003317578A JP2002126444A JP2002126444A JP2003317578A JP 2003317578 A JP2003317578 A JP 2003317578A JP 2002126444 A JP2002126444 A JP 2002126444A JP 2002126444 A JP2002126444 A JP 2002126444A JP 2003317578 A JP2003317578 A JP 2003317578A
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pressing
oscillating
arms
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JP2002126444A
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Masahito Suyama
真仁 須山
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Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
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Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化が図れる多方向揺動型電子部品を提供
する。 【解決手段】 直交して回動可能に軸支される2つのア
ーム70,80と、2つのアーム70,80にそれぞれ
挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材20と、
アーム70,80に取り付けられる回転式電子部品14
0,150と、揺動部材20を中立位置に自動復帰する
揺動部材自動復帰機構とを具備する。揺動部材自動復帰
機構は、二つのアーム70,80の上側で揺動部材20
に取り付けられる自動復帰部材30と、自動復帰部材3
0と二つのアーム70,80の間に設置される押し上げ
部材40と、押し上げ部材40を上方向に弾発して押し
上げ部材40の上面を自動復帰部材30の下面に弾接せ
しめることで揺動部材20を中立位置に自動復帰せしめ
る弾発手段60とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レバーやパッド等
からなる揺動部材を前後左右やそれ以外の方向に揺動す
ることによって回転式電子部品を操作でき、また場合に
よっては前記揺動部材を揺動軸方向に押圧することで押
釦スイッチを操作できる構造の多方向揺動型電子部品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電子部品は、例えば図6に
示すように、直交して回動可能に軸支される2つのアー
ム301,303と、前記二つのアーム301,303
にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部
材305と、前記揺動部材305の下部に固定される自
動復帰部材307と、自動復帰部材307の下側に配設
される押し上げ部材309と、押し上げ部材309を上
方向に弾発して押し上げ部材309の上面を自動復帰部
材307の下面に弾接させることで自動復帰部材307
を中立位置に自動復帰させる弾発手段311と、前記両
アーム301,303の端部に取り付けられる回転式電
子部品313,313(アーム303に取り付けた回転
式電子部品313は図示せず)と、押し上げ部材309
の下側に配置されてその上端が押し上げ部材309を貫
通して自動復帰部材307に接触する押圧部材315
と、押圧部材315の上下動によってオンオフされるス
イッチ機構317とを具備して構成されている。
【0003】そして揺動部材305を揺動軸方向(矢印
a方向)に押圧すると、自動復帰部材307が押圧部材
315を押圧してスイッチ機構317をオンする。一方
揺動部材305を何れかの方向に揺動すると、揺動する
方向と角度に応じて両アーム301,303がそれぞれ
揺動し、両アーム301,303に取り付けた回転式電
子部品313,313がそれぞれ所定角度だけ回動さ
れ、その出力を変化する。
【0004】しかしながら上記従来の多方向揺動型電子
部品においては、回転式電子部品313,313の出力
を変化させるアーム301,303からなるアーム機構
の下側に、弾発手段311等からなる揺動部材自動復帰
機構を設けたので、揺動部材305の回転中心位置が高
くなり、多方向揺動型電子部品の薄型化が図れないとい
う問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、その薄型化が図れ
る多方向揺動型電子部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明にかかる多方向揺動型電子部品は、直交して回
動可能に軸支される2つのアームと、前記2つのアーム
にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部
材と、前記アームに取り付けられる回転式電子部品と、
前記揺動部材を中立位置に自動復帰する揺動部材自動復
帰機構とを具備し、前記揺動部材自動復帰機構は、前記
二つのアームの上側で前記揺動部材に取り付けられる自
動復帰部材と、前記自動復帰部材と前記二つのアームの
間に設置される押し上げ部材と、前記押し上げ部材を上
方向に弾発して押し上げ部材の上面を自動復帰部材の下
面に弾接せしめることで揺動部材を中立位置に自動復帰
せしめる弾発手段とを有して構成されていることを特徴
とする。
【0007】また本発明は、前記二つのアームが直交す
る部分における一方のアームは他方のアームの上側を跨
ぐように湾曲し、一方前記弾発手段はコイルバネであっ
てこのコイルバネの下端部が前記アームの湾曲部を覆う
ように設置されることを特徴とする。
【0008】また本発明は、前記弾発手段を構成するコ
イルバネが、上方向に向かってその径を狭めるように略
円錐状に形成されていることを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記揺動部材の上端が前記
多方向揺動型電子部品を囲むケースの上面から突出して
おり、且つ前記自動復帰部材の一部も、前記ケースの上
面から突出していることを特徴とする。
【0010】また本発明にかかる多方向揺動型電子部品
は、直交して回動可能に軸支される2つのアームと、前
記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在且つ揺動
軸方向に移動自在に取り付けられる揺動部材と、前記ア
ームに取り付けられる回転式電子部品と、前記揺動部材
を中立位置に自動復帰する揺動部材自動復帰機構と、前
記揺動部材の下側に設置されて揺動部材の下端に設けた
押圧面によって押圧されて上下動する押圧部材と、前記
押圧部材の下側に設置されて押圧部材の上下動でオンオ
フされるスイッチ接点機構とを具備し、前記揺動部材の
押圧面と、この押圧面に押圧される前記押圧部材の押圧
部当接面の内の少なくとも何れか一方の面を、揺動部材
の揺動中心と押圧面間を半径とする曲率半径の曲面とし
たことを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記揺動部材の押圧面と、
前記押圧部材の押圧部当接面の両方の面を、前記曲率半
径の曲面としたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
にかかる多方向揺動型電子部品1の分解斜視図、図2は
多方向揺動型電子部品1の斜視図、図3は多方向揺動型
電子部品1の概略断面図(図2のA−A断面図)、図4
は多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図2のB−B
断面図)である。図1に示すようにこの多方向揺動型電
子部品1は、上ケース10内に、揺動部材20と、押し
上げ部材40と、コイルバネからなる弾発手段60と、
2つのアーム70,80と、押圧部材90と、反転板1
00とを収納し、さらにその下にスイッチ機構を内蔵し
た下ケース120を取り付け、一方上ケース10の外周
二側面にそれぞれ回転式電子部品140,150を取り
付けて構成されている。以下各構成部品について説明す
る。
【0013】上ケース10は、金属板を下面が開放され
た箱型に折り曲げることによって形成されている。そし
て上ケース10上面には円形の開口11が設けられ、ま
た上ケース10の下側四辺中央にはそれぞれ下記する下
ケース120の凸部127を挿入する凹部13が設けら
れている。またその下面側四隅からはそれぞれ下方向に
向かって二種類の係止爪14,15が突出している(図
では手前側に見えるもののみ示す)。係止爪14は上ケ
ース10を下ケース120に固定するためのものであ
り、係止爪15はこの多方向揺動型電子部品1を図示し
ない他の部材に固定するためのものである。
【0014】揺動部材20はモールド樹脂製で略棒状に
成形されており、その下部に幅広部21を設け、この幅
広部21内に貫通孔23を設け、また幅広部21から下
方に向かって突起状の押圧部25を設け、またその中央
部に略円板形状の自動復帰部材30を取り付けて構成さ
れている。貫通孔23は縦方向(揺動部材20の軸方
向)に延びる長円形状に形成されている。押圧部25の
下端の押圧面27は球面状であり、その曲率半径は、組
み立てた多方向揺動型電子部品1における揺動部材20
の揺動中心と押圧面27間を半径とする球面の曲率半径
となっている。
【0015】自動復帰部材30はこの実施形態では揺動
部材20と一体に成形されているが、別部品として製造
して揺動部材20に固定しても良い。自動復帰部材30
の外径は前記上ケース10の開口11の内径よりも小さ
く形成され、自動復帰部材30が開口11内に挿入でき
るようにしている。
【0016】押し上げ部材40はモールド樹脂材を略円
板状に成形して構成されており、その中央に前記揺動部
材20の幅広部21を挿入する開口41が設けられ、ま
たその外周四ヶ所からは下方向に向かって突出する棒状
のレール43が設けられている。開口41の内径は前記
自動復帰部材30の外径よりも小さく形成されており、
開口41の下面側にはリング状に突出するバネ受け45
(図3参照)が設けられている。
【0017】弾発手段60はコイルバネであって、上方
向に向かってその径を狭めるように略円錐状に形成さ
れ、この弾発手段60が圧縮されてもコイルバネを構成
する上下の線材が重なって当接しないように形成されて
いる。弾発手段60の上端部の内径は、前記押し上げ部
材40のバネ受け45の外径と略一致している。
【0018】アーム70はほぼ直線状のモールド樹脂製
の棒であり、その中央に下記するアーム80との当接を
避けてその上側を跨ぐために上方向に略円弧状に湾曲す
る湾曲部71を設け、湾曲部71の部分に上下に貫通す
る長穴73を設け、またその両端に係止突起75,77
を設け、更に一方の係止突起75の先端から係合片76
を突出して構成されている。
【0019】アーム80は略直線状のモールド樹脂製の
棒であり、その中央に上下に貫通する長穴81を設け、
長穴81の両側に上方向に突出する支持舌片83,83
を設け、両支持舌片83,83にそれぞれ1つずつ係止
孔85,85を設け、またその両端に係止突起87,8
9を設け、さらに一方の係止突起87の先端から係合片
88を突出して構成されている。
【0020】押圧部材90はモールド樹脂材を略円板状
に一体成形して構成されており、中央の円形の押圧部本
体91と周囲のリング形状の保持部93間を、4本の連
結アーム95によって連結して構成されている。押圧部
本体91は連結アーム95が撓むことで上下移動でき
る。押圧部本体91はその上面に前記揺動部材20の押
圧面27を当接する押圧部当接面97を設け、その下面
に反転板100を押圧する押圧部99(図3参照)を設
けている。押圧部当接面97は前記揺動部材20の押圧
面27と略面接触するように押圧面27の球面とほぼ同
じ曲率半径の凹状の球面となっている。
【0021】反転板100は弾性金属板をドーム形状に
形成して構成されており、その上部中央を押圧すること
で反転してクリック感覚を生じる。
【0022】下ケース120はモールド樹脂製であり、
その外形は前記上ケース10の下側辺に接合して1つの
箱体を形成する形状に構成されている。下ケース120
の中央には前記各種部品を収納する収納凹部121が設
けられ、その四隅からはそれぞれ上方向に向かって2本
のレール123,123を突出することでその間にガイ
ド溝125を形成している。ガイド溝125には前記押
し上げ部材40のレール43が挿入される。また下ケー
ス120の4つの上端辺中央には前記上ケース10の凹
部13に嵌合する形状の凸部127が設けられ、各凸部
127の中央には前記両アーム70,80の係止突起7
5,77,87,89を回動自在に軸支する凹状で半円
形の軸支部128が設けられている。また下ケース12
0の二つの外面には、上方向に向かって突出する一対ず
つの係止片129,129が設けられている。
【0023】一方下ケース120の底面内には、図3に
示すように、フレキシブル基板130と、フレキシブル
基板130の表面にその一端が当接する金属端子135
とがインサート成形されている。フレキシブル基板13
0の上面には図示しないスイッチパターンが形成され、
スイッチパターンはその上に設けた凹状の反転板収納部
133内に露出している。反転板収納部133内に反転
板100を収納することで、スイッチパターンに対して
反転板100が可動接点板となってスイッチ機構を構成
する。スイッチ機構の出力は金属端子135に取り出さ
れる。
【0024】次に回転式電子部品140,150はケー
ス141,151内に回転型物等の機能部を収納して構
成されており、ケース141,151の両側辺から係止
片143,143,153,153を突出し、またその
下端辺から金属端子145,155を突出して構成され
ている。また回転式電子部品140,150のアーム7
0,80の係合片76,88に対向する側の面には、こ
れら係合片76,88を係合する係合部147,157
(図3,図4参照)が設けられている。
【0025】次にこの多方向揺動型電子部品1を組み立
てるには、まずアーム70の上に弾発手段60と押し上
げ部材40と揺動部材20とを載せ、揺動部材20の下
部を押し上げ部材40の開口41と弾発手段60の中央
を貫通して、その幅広部21をアーム70の長穴73に
貫通し、揺動部材20を90°回転してさらにその幅広
部21をアーム80の長穴81に挿入し、幅広部21に
設けた貫通孔23とアーム80に設けた係止孔85,8
5とを一致させてピン170を挿入することでこれら各
部材を一体化する。
【0026】一方下ケース120の反転板収納部133
内に反転板100を収納し、その上から押圧部材90を
収納しておく。
【0027】そして前記両アーム70,80の係合片7
6,88をそれぞれ回転式電子部品140,150の係
合部147,157(図3,図4参照)に係合した状態
で、揺動部材20等を取り付けたアーム70,80を前
記下ケース120内に挿入する。このとき両アーム7
0,80の係止突起75,77,87,89を下ケース
120の各軸支部128内に挿入し、また両回転式電子
部品140,150の係止片143,143,153,
153を下ケース120の二対の係止片129,129
のそれぞれの内側に挿入し、また押し上げ部材40の各
レール43を下ケース120の各ガイド溝125に挿入
する。
【0028】そして揺動部材20の上側から上ケース1
0を被せ、下ケース120の上辺に接合し、上ケース1
0の各係止爪14を下ケース120の裏面側に折り曲げ
れば、図2に示す多方向揺動型電子部品1が完成する。
このとき揺動部材20の上部は上ケース10の開口11
から突出する。また下ケース120の凸部127は上ケ
ース10の凹部13に嵌合して軸支部128の上部が塞
がれ、軸支部128内の両アーム70,80の係止突起
75,77,87,89の抜けが防止される。また両回
転式電子部品140,150の係止片143,143,
153,153は、上ケース10の面と下ケース120
の係止片129の間に挟まれ、また両回転式電子部品1
40,150はアーム70,80の係合片76,88に
係合しているので、この位置に固定される。
【0029】以上のようにして組み立てた多方向揺動型
電子部品1は、図3,図4に示すように、2つのアーム
70,80が直交して回動可能に軸支され、2つのアー
ム70,80にそれぞれ揺動部材20が挿入されて揺動
自在に取り付けられ、ケース10,120の外部におい
て各アーム70,80に回転式電子部品140,150
が取り付けられている。また弾発手段60と押し上げ部
材40と自動復帰部材30からなる揺動部材自動復帰機
構は、弾発手段60が押し上げ部材40を上方向に押し
上げることでその上面に自動復帰部材30の下面を当接
させて揺動部材20を中立位置(直立位置)に自動復帰
させている。
【0030】この多方向揺動型電子部品1は、図3,図
4に示すように、自動復帰部材30の大部分をケース1
0の上面から突出するように構成しているので、その分
上下ケース10,120によって囲まれる多方向揺動型
電子部品1の本体部分の厚みの薄型化が図れる。即ちケ
ース10の揺動部材20を突出している根元部分のスペ
ースは、揺動部材20に取り付けたレバーやパッド等を
揺動する際に使用されないデッドスペースなので、この
部分に自動復帰部材30を設置することで、実質的に多
方向揺動型電子部品1の厚みを薄くしている。
【0031】そして揺動部材20を中立位置から例えば
図2,図3に示す矢印C方向に揺動すれば、図5に示す
ように自動復帰部材30の外周辺によって押し上げ部材
40が押圧されて下降する。押し上げ部材40はそのレ
ール43と下ケース120に設けたガイド溝125の係
合によってその上面は上下に平行移動するようにガイド
されているので、その上面は水平状態のまま下降する。
これによってアーム70が回動し、アーム70に連結し
た回転式電子部品140の電気的出力が変化する。揺動
部材20を図2,図4に示す矢印D方向に揺動すれば、
同様にアーム80が回動しながら押し上げ部材40が下
降し、アーム80に取り付けた回転式電子部品150の
電気的出力が変化する。揺動部材20を前記矢印C,D
方向以外の方向に揺動すれば、揺動方向と揺動角度に応
じてそれぞれアーム70,80が回動し、回転式電子部
品140,150の出力が変化する。揺動部材20への
揺動を解除すれば、押し上げ部材40が弾発手段60に
よって押し上げられることで揺動部材20は図3,図4
に示す中立位置に自動復帰し、両回転式電子部品14
0,150の出力も元の状態に戻る。
【0032】一方図3,図4に示す状態の揺動部材20
を揺動軸方向(矢印E方向)に押圧すれば、揺動部材2
0はピン170に対して貫通孔23内を移動することで
揺動軸方向に向けて下降し、押圧部材90の押圧部当接
面97を押圧して押圧部本体91が下降し、押圧部99
が反転板100を押圧してこれを反転してフレキシブル
基板130上のスイッチパターン間をオンする。揺動部
材20への押圧を解除すれば、反転板100と弾発手段
60の弾発力によって揺動部材20は元の位置に自動復
帰し、スイッチはオフする。
【0033】なおこの多方向揺動型電子部品1において
は、揺動部材20下端の押圧面27と、押圧部本体91
上面の押圧部当接面97を何れもほぼ同じ曲率半径とし
ており、しかもその曲率半径は、揺動部材20の揺動中
心と押圧面27間を半径とする球面の曲率半径なので、
例えば図5に示すように揺動部材20を揺動しても、押
圧面27と押圧部当接面97とは離れず、従って例え揺
動部材20を揺動した状態であっても揺動部材20を揺
動軸方向に押圧することでスイッチをオンすることがで
きる。
【0034】また本実施形態においては、弾発手段60
を略円錐状に形成することで圧縮されてもコイルバネを
構成する上下の線材が重ならないように構成しているの
で、弾発手段60は平面状になるまで圧縮することがで
きる。言い換えれば上下の線材が重ならない分、弾発手
段60の高さを低くすることができ、その分多方向揺動
型電子部品1全体の厚みの薄型化が図れる。
【0035】以上本発明の実施形態を説明したが、本発
明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範
囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書
及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であって
も、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技
術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では、揺
動部材20の押圧面27と、押圧部材90の押圧部当接
面97の両方の面を、揺動部材20の揺動中心と押圧面
27間を半径とする曲率半径の曲面としたが、押圧面2
7と押圧部当接面97の内の何れか一方の面を、この曲
率半径の曲面としても、揺動部材20を揺動した状態で
揺動部材を揺動軸方向に押圧することで押圧部当接面9
7を押圧することができる。もちろん両方の面を前記曲
率半径の曲面とすれば、揺動部材20を揺動しても両者
の面が面で接触するので好適なのは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 揺動部材を中立位置に自動復帰させる揺動部材自動復
帰機構を、二つのアームの上側に設置したので、その下
のアームの部分に設置される揺動部材の回転中心位置が
低くなり、このため二つのアームの上部の空間を有効に
利用でき、多方向揺動型電子部品の薄型化が図れる。
【0037】特に二つのアームが交差する部分におけ
る一方のアームを他方のアームの上側を跨ぐように湾曲
し、且つ弾発手段としてコイルバネを用いてコイルバネ
の下端部で前記アームの湾曲部を覆うように設置したの
で、湾曲部を有するアームによってデッドスペースとな
っていた空間に前記揺動部材自動復帰機構を構成する弾
発手段を設置でき、多方向揺動型電子部品の薄型化がよ
り効果的に行える。
【0038】弾発手段として、上方向に向かってその
径を狭めるように略円錐状に形成したコイルバネを用い
たので、コイルバネを圧縮した際にコイルバネを構成す
る上下の線材が重ならず、その分コイルバネの高さを低
くすることができ、この点からも多方向揺動型電子部品
の薄型化が図れる。
【0039】自動復帰部材の一部を、ケースの上面か
ら突出させたので、従来無駄なスペースとなっていた多
方向揺動型電子部品のケース上面の揺動部材を突出した
根元部分を有効に利用でき、この点からも多方向揺動型
電子部品の薄型化が図れる。
【0040】揺動部材の押圧面と、押圧部材の押圧部
当接面の内の少なくとも何れか一方の面を、揺動部材の
揺動中心と押圧面間を半径とする曲率半径の曲面とした
ので、揺動部材を揺動した状態でも揺動部材を揺動軸方
向に押圧することで押圧部当接面97を押圧できその下
のスイッチ接点機構を操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる多方向揺動型電子
部品1の分解斜視図である。
【図2】多方向揺動型電子部品1の斜視図である。
【図3】多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図2の
A−A断面図)である。
【図4】多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図2の
B−B断面図)である。
【図5】多方向揺動型電子部品1の動作説明図である。
【図6】従来の多方向揺動型電子部品の一例を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1 多方向揺動型電子部品 10 上ケース 20 揺動部材 25 押圧部 27 押圧面 30 自動復帰部材(揺動部材自動復帰機) 40 押し上げ部材(揺動部材自動復帰機) 43 レール 60 弾発手段(揺動部材自動復帰機) 70 アーム 71 湾曲部 73 長穴 80 アーム 81 長穴 85 係止孔 90 押圧部材 91 押圧部本体 97 押圧部当接面 99 押圧部 100 反転板(スイッチ機構) 120 下ケース 121 収納凹部 125 ガイド溝 128 軸支部 129 係止片 130 フレキシブル基板(スイッチ機構) 133 反転板収納部 135 金属端子(スイッチ機構) 140,150 回転式電子部品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交して回動可能に軸支される2つのア
    ームと、 前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り
    付けられる揺動部材と、 前記アームに取り付けられる回転式電子部品と、 前記揺動部材を中立位置に自動復帰する揺動部材自動復
    帰機構とを具備し、 前記揺動部材自動復帰機構は、前記二つのアームの上側
    で前記揺動部材に取り付けられる自動復帰部材と、 前記自動復帰部材と前記二つのアームの間に設置される
    押し上げ部材と、 前記押し上げ部材を上方向に弾発して押し上げ部材の上
    面を自動復帰部材の下面に弾接せしめることで揺動部材
    を中立位置に自動復帰せしめる弾発手段とを有して構成
    されていることを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  2. 【請求項2】 前記二つのアームが直交する部分におけ
    る一方のアームは他方のアームの上側を跨ぐように湾曲
    し、 一方前記弾発手段はコイルバネであってこのコイルバネ
    の下端部が前記アームの湾曲部を覆うように設置される
    ことを特徴とする請求項1記載の多方向揺動型電子部
    品。
  3. 【請求項3】 前記弾発手段を構成するコイルバネは、
    上方向に向かってその径を狭めるように略円錐状に形成
    されていることを特徴とする請求項2記載の多方向揺動
    型電子部品。
  4. 【請求項4】 前記揺動部材の上端は前記多方向揺動型
    電子部品を囲むケースの上面から突出しており、且つ前
    記自動復帰部材の一部も、前記ケースの上面から突出し
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の多方向揺
    動型電子部品。
  5. 【請求項5】 直交して回動可能に軸支される2つのア
    ームと、前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自
    在且つ揺動軸方向に移動自在に取り付けられる揺動部材
    と、 前記アームに取り付けられる回転式電子部品と、 前記揺動部材を中立位置に自動復帰する揺動部材自動復
    帰機構と、 前記揺動部材の下側に設置されて揺動部材の下端に設け
    た押圧面によって押圧されて上下動する押圧部材と、 前記押圧部材の下側に設置されて押圧部材の上下動でオ
    ンオフされるスイッチ接点機構とを具備し、 前記揺動部材の押圧面と、この押圧面に押圧される前記
    押圧部材の押圧部当接面の内の少なくとも何れか一方の
    面を、揺動部材の揺動中心と押圧面間を半径とする曲率
    半径の曲面としたことを特徴とする多方向揺動型電子部
    品。
  6. 【請求項6】 前記揺動部材の押圧面と、前記押圧部材
    の押圧部当接面の両方の面を、前記曲率半径の曲面とし
    たことを特徴とする請求項5記載の多方向揺動型電子部
    品。
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