JP2021077547A - 多方向揺動型電子部品 - Google Patents

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渡辺 仁
Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
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【課題】小型化が図れ、また操作性の良い多方向揺動型電子部品を提供すること。【解決手段】互いに直交して回動可能に軸支される第1,第2アーム160,140と、第1,第2アーム160,140にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材100と、揺動部材100の下側に設置されるガイド部材70と、ガイド部材70を上方向に弾発してガイド部材70の上面を揺動部材100の下面に弾接することで揺動部材100を中立位置に保持する弾発手段60と、弾発手段60の下側に設置され揺動部材100の上下動でオンオフされるスイッチ接点機構40と、第1,第2アーム160,140などの各部品を収納する上下ケース180,10と、上下ケース180,10の2つの外側面に設置されて第1,第2アーム160,140にそれぞれ取り付けられる回転式電子部品230,230と、を具備する。【選択図】図7

Description

本発明は、揺動部材を多方向に揺動することでその出力信号を変化させ、且つ当該揺動部材を押圧することで押圧スイッチを操作することができる多方向揺動型電子部品に関するものである。
従来、この種の多方向揺動型電子部品は、例えば特許文献1に示すように、ケース(10)内に2つのクランク部材(40,50)を直交するように収納し、両クランク部材(40,50)のそれぞれ一方の端部に回転式可変抵抗器(80,85)を取り付けると共に、両クランク部材(40,50)の直交する部分にレバー(60)を貫通させ、さらに一方のクランク部材(50)の端部をケース(10)の外方に突出して突出した部分の下側に押釦スイッチ(90)を設置して構成されている。
そして、レバー(60)を多方向に揺動すれば、両クランク部材(40,50)にそれぞれ取り付けた回転式可変抵抗器(80,85)の出力が、両クランク部材(40,50)の回転角度に応じて変化する。
一方、レバー(60)を、その軸方向に押圧すれば、一方のクランク部材(50)が揺動してその一方の端部が下降し、これによって押釦スイッチ(90)がオンされる。
実開平6−26133号公報
しかし、上記従来の多方向揺動型電子部品は、押釦スイッチ(90)をケース(10)の外部側面に設置しなければならないので、その小型化が阻害されていた。
また、揺動させたクランク部材(50)の端部によって押釦スイッチ(90)をオンオフ操作する構成なので、バランスが悪く、このためレバー(60)を下方向に押圧した際の押釦スイッチ(90)の操作性が良いとは言えず、より操作性のよい多方向揺動型電子部品が求められていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、小型化を図ることができると同時に、操作性の良い多方向揺動型電子部品を提供することにある。
本発明にかかる多方向揺動型電子部品は、互いに直交して回動可能に軸支される2つのアームと、前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材と、前記揺動部材の下側に設置されるガイド部材と、前記ガイド部材を上方向に弾発して当該ガイド部材の上面を前記揺動部材の下面に弾接させることで前記揺動部材を中立位置に保持する弾発手段と、前記弾発手段の下側に設置され前記揺動部材の上下動でオンオフされるスイッチ接点機構と、前記2つのアームと揺動部材とガイド部材と弾発手段とスイッチ接点機構とを収納するケースと、前記ケースの2つの外側面に設置されて前記2つのアームにそれぞれ取り付けられる回転式電子部品と、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、スイッチ接点機構をケース内に設置したので、この多方向揺動型電子部品の小型化を図ることができる。また揺動部材の下方にスイッチ接点機構が位置するので、揺動部材によるスイッチ接点機構のオンオフ操作を操作性良く行うことができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記揺動部材の前記スイッチ接点機構を押圧する押圧部と、当該スイッチ接点機構との間に所定の空間を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、所定の空間を設けることで、揺動部材を少しだけ下降した程度ではスイッチ接点機構はオンせず、スイッチ接点機構の誤動作を確実に防止できる。
また揺動部材の押圧部がスイッチ接点機構を直接押圧する構成なので、操作性を向上させることができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記ケースは上ケースと下ケースを接合することで構成され、前記上ケースの内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置に、複数のガイド部材当接部を設け、一方前記ガイド部材には、前記揺動部材が非動作状態のときに前記上ケースの各ガイド部材当接部に当接する複数の当接部を設け、前記揺動部材の揺動に伴って前記ガイド部材が揺動する際は、当該ガイド部材の下降する反対側の当接部が前記上ケースのガイド部材当接部に当接して支持された状態で揺動することを特徴としている。
本発明によれば、揺動部材の揺動に伴ってガイド部材が揺動する際に、ガイド部材の下降する反対側の当接部が上ケースのガイド部材突起部に支持されるので、ガイド部材が揺動する際の揺動中心位置が一定位置に固定され、ガイド部材及び揺動部材のスムーズな揺動を図ることができる(操作性が向上する)。
本発明によれば、多方向揺動型電子部品の小型化を図ることができると同時に、その操作性を向上することができる。
多方向揺動型電子部品1の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1を別の角度から見た斜視図である。 多方向揺動型電子部品1の分解斜視図(その1)である。 多方向揺動型電子部品1の分解斜視図(その2)である。 上ケース180を斜め下側から見た斜視図である。 ガイド部材70を斜め下側から見た斜視図である。 多方向揺動型電子部品1の概略断面図である。 揺動部材100が中立位置にあるときの上ケース180とガイド部材70の位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1、図2は何れも本発明の1実施形態に係る多方向揺動型電子部品1の斜視図であり、それぞれ別の角度から見た状態を示している。また図3,図4は多方向揺動型電子部品1の分解斜視図であり、両図で1つの多方向揺動型電子部品1を示している。また図7は多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のA−A概略断面図)である。なお以下の説明において、「上」とは下記するスイッチ接点機構40から揺動部材100を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
これらの図に示すように、多方向揺動型電子部品1は、下ケース10内に、スイッチ接点機構40用の反転板51及び接着シート55と、弾発手段60と、ガイド部材70と、揺動部材100と、第2アーム140と、第1アーム160と、を収納し、下ケース10の上に上ケース180を接合し、その上に取付部材210を取り付け、さらに上下ケース180,10の隣接する2つの外周側面に一対の回転式電子部品230,230を取り付けて構成されている。
下ケース10は、合成樹脂を有底の略四角筒形状であって、上面が開放された形状に形成されている。即ち、下ケース10の上面は開口部11となっていて、その内部である収納部12の底面12aには、金属板製の一対のスイッチ接点41,43(図7参照)の上面が露出している。図7に示すように、スイッチ接点41は中央に位置し、一方スイッチ接点43はスイッチ接点41の周囲を囲むように円弧状に形成されている。各スイッチ接点41,43の外周にはそれぞれ端子部45,47が接続されており、図2に示すように、下ケース10の側壁から外部に突出し、突出したその根元部分で下方向に折り曲げられている。これらスイッチ接点41,43に前記反転板51及び接着シート55を含めて、スイッチ接点機構40が構成される。
下ケース10の開口部11の周囲を囲む上辺13には、各辺に2つずつ上方向に向かって突出する小突起状の係合突起15が設けられている。また下ケース10の前記回転式電子部品230,230を設置する外周側面の下部には、当該側面から水平方向外方に向けて突出する電子部品載置部17,17が形成されている。電子部品載置部17は、それらの先端辺から2つずつの小突起19が突出しており、各小突起19の間の凹部と、その両外側部分とを端子挿通部21としている。下ケース10の4つの側壁部の4つの内側面間を結ぶ上下に延びる各角辺は、平面状で上下方向に向かうガイド部23となっている。
反転板51は、弾性金属板を上方向に凸となるドーム形状に形成して構成されている。接着シート55は、その下面に接着層を設け、前記下ケース10の底面12aをほぼ覆う寸法形状に形成されている。弾発手段60は、コイルスプリングであり、その外径寸法は、この弾発手段60が前記下ケース10の収納部12内に挿入できる寸法に形成されている。
図6は、ガイド部材70を斜め下側から見た斜視図である。同図及び図4に示すように、ガイド部材70は、合成樹脂を略円形リング状に成形して構成されており、中央には円形の挿通部71を形成している。ガイド部材70の上面は、前記挿通部71を囲む円形リング状に形成された揺動部材当接面73となっており、またガイド部材70の下部は、上部の部分よりも外径寸法と内径寸法を何れも大きくした円形リング状の基部75となっている。基部75の外周からは、複数本(4本)の当接部77が等間隔に突出している。各当接部77は、矩形状の小突起であり、その突出方向は、下ケース10の前記各ガイド部23に向かう方向となっている。基部75の下面からは、基部75の直径よりも小さい直径のバネ受け用突起79(図7参照)が突出している。バネ受け用突起79の外径寸法は、前記弾発手段60の内径寸法とほぼ同一に形成されている。
揺動部材100は、合成樹脂を略棒状に成形して構成されており、その中央には半球状の基体部101が形成されている。基体部101は、その上面が半球面103となっており、その下面が平面状のガイド部材当接面105となっている。基体部101の上面中央からは、略四角柱状の操作部107が上方向に向かって突出し、また基体部101の下面中央からは、円柱状の突出部109が下方向に向かって突出している。突出部109の下端面は、押圧部111となっている。
第2アーム140は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲する棒状体からなるアーム本体部141を有し、その両端から直線状に略円柱状の軸部143,145を突出して構成されている。両軸部143,145の中心軸を結ぶ方向がこの第2アーム140の回動軸L1となる。下記する一方(図3の左側)の回転式電子部品230側を向く一方の軸部143は、その長さがもう一方の軸部145よりも長く形成された駆動部となっており、その先端側の部分は非円形状になるようにその下面を平面状にカットしている。またアーム本体部141には、その長手方向(回動軸L1方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部147を形成している。操作部挿通部147は、前記揺動部材100の操作部107を回動軸L1方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。本体部141の下面の曲率半径は、前記基体部101の半球面103の曲率半径と略同一に形成されている。
第1アーム160は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲する棒状体からなるアーム本体部161を有し、その両端から直線状に略円柱状の軸部163,165を突出して構成されている。両軸部163,165の中心軸を結ぶ方向がこの第1アーム160の回動軸L2となる。下記する他方(図3の右側)の回転式電子部品230側を向く一方の軸部163は、その長さがもう一方の軸部165よりも長く形成された駆動部となっており、その先端側の部分は非円形状になるようにその下面を平面状にカットしている。またアーム本体部161には、その長手方向(回動軸L2方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部167を形成している。操作部挿通部167は、前記揺動部材100の操作部107を回動軸L2方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。第1アーム160の下面の曲率半径は、前記第2アーム140の上面の曲率半径と略同一に形成されている。
図5は、上ケース180を下側から見た斜視図である。図3及び図5に示すように、上ケース180は、合成樹脂を略四角筒形状であって、下面が開放された形状に形成されている。即ち、下ケース10の下面は開口部181となっていてその内部は収納部183となっている。また上面は上面部185となっていて、当該上面部185には、円形の貫通孔からなる操作部挿通部187が形成されている。上面部185の3つの角部近傍には小突起状の位置決め部189が形成され、また4つの側壁部の内の2つの側壁部の上部の左右両角部にも、小突起状の位置決め部193が形成されている。各側壁部それぞれの下辺197の左右両側近傍位置には略矩形凹状の係合凹部199が設けられ、また各辺197の中央位置には矩形凹状でその底部分が半円形状となっている軸支部201が設けられている。各係合凹部199は前記下ケース10の各係合突起15が係合し、各軸支部201は前記第1,第2アーム160,140の各軸部163,165,143,145が回動自在に挿入される寸法に形成されている。
上ケース180の4つの側壁部の4つの内側面間を結ぶ上下に延びる各角辺には、それぞれ支柱203が形成されている。各支柱203の下部は、下辺197よりも下方に向けて突出しており、その先端はガイド部材当接部205となっている。
取付部材210は、金属板を加工することによって形成され、略矩形状の上面部211と、上面部211の各角部に連結されその根元部分を真下方向に屈曲した帯状の取付アーム213とを具備して構成されている。上面部211の中央には、円形の貫通孔からなる操作部挿通部215が形成されている。また上面部211の3つの角部近傍位置には、前記上ケース180の各位置決め部189を挿入する小孔からなる被位置決め部217が形成されている。また上面部211の4つの辺からはそれぞれ長方形状の突出部219が突出しており、回転式電子部品230,230側を向く2つの突出部219は折り曲げず、それ以外の2つの突出部219は根元部分で90°下方向に折り曲げている。一方、各取付アーム213の中間位置の左右両辺からは、矩形状のガイド部221が突出し、当該ガイド部221内には矩形状の取付部223が形成されている。
回転式電子部品230は、矩形状のケース231内に回転体や摺動子や摺接パターンなどが収納され、その中央にケース231を貫通する駆動用孔233が設けられている。ケース231の左右両側面には、爪状に突出する係止部235が形成され、またケース231の底面からは3本の端子板237が突出している。この例では、回転式電子部品230として回転式可変抵抗器を用いているが、回転式スイッチなど、他の各種回転式電子部品であっても良い。
次にこの多方向揺動型電子部品1の組立方法を説明する。多方向揺動型電子部品1を組み立てるには、まず下ケース10の収納部12内に反転板51を挿入し、その外周辺を底面12a上に露出しているスイッチ接点43上に当接する。次に、接着シート55を当該底面12a上に載置して接着し、これによって反転板51を固定する。次に、下ケース10の収納部12内に弾発部材60を収納し、その下端部を接着シート55上に載置する。
次に、下ケース10の収納部12内にガイド部材70を収納し、ガイド部材70のバネ受け用突起79を弾発手段60の内周側に挿入する(図7参照)。その際、ガイド部材70の各当接部77を、下ケース10の各ガイド部23に位置させ、ガイド部材70の回り止めを行う。
次に、下ケース10の収納部12内に揺動部材100を収納し、その際、揺動部材100の突出部109をガイド部材70の挿通部71と弾発手段60の内部に挿入し、同時に揺動部材100のガイド部材当接面105にガイド部材70の揺動部材当接面73を当接する。ガイド部材当接面105と揺動部材当接面73の当接は面接触になるので、両者の当接状態は安定する。
次に、揺動部材100の上に、第2アーム140と第1アーム160とを直交状態で載置し、さらにその上に上ケース180を載置する。このとき、第2アーム140の操作部挿通部147と第1アーム160の操作部挿通部167に、揺動部材100の操作部107を挿入し、また第2アーム140の軸部143,145と第1アーム160の軸部163,165を、それぞれ上ケース180の各軸支部201に挿入し、また下ケース10の各係合突起15を上ケース180の各係合凹部199に係合する。
次に、上ケース180の上に、取付部材210を載置し、その際、上面部211の下面を上ケース180の上面部185に当接し、その際、上ケース180の各位置決め部189を取付部材210の各被位置決め部217に挿入する。このとき同時に各取付アーム213が、上ケース180と下ケース10の外周角辺に沿って下降し、それらの下端部が下ケース10の下方に突出するので、突出した部分を下ケース10の底面側に折り曲げて固定する。
次に、一対の回転式電子部品230を、組み立てた上ケース180と下ケース10の外周側面に設置し、その際、回転式電子部品230の各係止部235を、取付部材210の各取付部223にスナップイン方式で係止する。このとき同時に、上ケース180の外周側面から突出している第2アーム140の軸部143と、第1アーム160の軸部163を、それぞれに対向する回転式電子部品230の駆動用孔233に嵌合する。またこのとき、各回転式電子部品230の上部には、突出部219が位置し、また各回転式電子部品230の下部は下ケース10の電子部品載置部17上に載置される。各回転式電子部品230の下部から突出する端子板237は、下ケース10の端子挿通部21内を通過してその下方に突出する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた多方向揺動型電子部品1は、図7に示すように、揺動部材100の押圧部111と、スイッチ接点機構40を構成する反転板51(接着シート55)の上面との間に、所定の空間K1が形成されている。また図8は、揺動部材100が中立位置(揺動部材100の操作部107に外力が印可されていない状態)にあるとき、即ち図7に示す状態のときの上ケース180とガイド部材70の設置位置関係を示しているが、同図に示すように、ガイド部材70の各当接部77の上面は、上ケース180の各ガイド部材当接部205に当接している。
また、第1アーム160の回動軸L2と、第2アーム140の回動軸L1とは直交している。また揺動部材100の基体部101の半球面103の中心と回動軸L1,L2の交点は、一致している。さらに回動軸L1,L2は、それぞれ2つの回転式電子部品230のそれぞれの回転軸と一致する。
そして、揺動部材100の操作部107を、中立位置から図1に示す矢印X1方向に揺動すると、第2アーム140はその操作体挿通部147内を操作部107が移動するだけで静止状態を保ち、一方、第1アーム160はその操作体挿通部167の側面が押圧されて回動軸L2を中心にして揺動する。これによって、第1アーム160の軸部163に連結された側の回転式電子部品230が駆動され、端子板237間の出力信号が、第1アーム160の揺動量に応じて変化する。
一方、揺動部材100の操作部107を、中立位置から矢印X2方向に揺動すると、上記とは逆に、第1アーム160が静止状態を保ち、一方、第2アーム140が回動軸L1を中心にして揺動する。これによって、第2アーム140の軸部143に連結された側の回転式電子部品230が駆動され、端子板237間の出力信号が、第2アーム140の揺動量に応じて変化する。
揺動部材100の操作部107が、中立位置から矢印X1またはX2方向以外の方向に揺動すると、揺動方向に応じて第1,第2アーム160,140がそれぞれ揺動し、第1,第2アーム140,160それぞれの揺動量に応じて両回転式電子部品230,230の出力信号が変化する。
ところで、揺動部材100を何れの方向に揺動したとしても、揺動部材100のガイド部材当接面105も前記揺動と共に揺動するので、ガイド部材当接面105の下降した側の部分が、ガイド部材70の揺動部材当接面73を下方に向けて押圧する。これによって、ガイド部材70は、押圧された部分が下降することで揺動するが、この揺動は、当該ガイド部材70の下降する反対側の1つ又は2つの当接部77が上ケース180のガイド部材当接部205に当接して支持された状態での揺動である。これによって、ガイド部材70及び揺動部材100が揺動する際の揺動中心位置(支点)が一定位置、即ちガイド部材当接部205に当接して支持された当接部77の位置に固定され、ガイド部材70及び揺動部材100のスムーズな揺動を図ることができ、操作性が向上する。
なお揺動部材100は、上述のように何れかの当接部77を支点にして揺動するので、そのとき揺動部材100は確実に下降しており、このため弾発手段60は確実に圧縮されており、従って、揺動部材100の揺動状態を解除すると、弾発手段60の弾発力によってガイド部材70と揺動部材100は元の直立位置に確実に自動復帰し、両回転式電子部品230の出力も元の状態に戻る。なお、もし前記当接部77とガイド部材当接部205の当接による支持がない場合、ガイド部材70は押圧された側が下降し、その反対側が上昇し、これによってガイド部材70に弾発手段60による効果的な弾性復帰力を与えられず、揺動部材100の操作性を阻害する虞がある。
一方、図7に示す状態において、揺動部材100の操作部107を真下方向X3に押圧すると、弾発手段60の弾発力に抗して揺動部材100及びガイド部材70が下降し、揺動部材100の押圧部111が反転板51を押圧してこれを反転し、これによってスイッチ接点41,43間が導通してオンする。前記揺動部材100への押圧を解除すると、弾発手段60の弾発力によってガイド部材70と揺動部材100は元の位置に自動復帰し、反転板51も元の形状に自動復帰し、前記スイッチ接点41,43間はオフする。
なお、本実施形態においては、揺動部材100が直立状態の場合または直立状態に近い状態の場合にのみスイッチ接点機構40を操作できるように構成し、そのような操作の仕方が望まれる多方向揺動型電子部品1としている。即ち、この多方向揺動型電子部品1においては、反転板51の外径寸法を小さく形成することで、揺動部材100を揺動した状態ではこれを押圧しても反転板51を押圧できず、これによってスイッチ接点機構40が操作できないようにし、別途特別な部品を設置することなく容易に、そのような要望に応えている。
また、この多方向揺動型電子部品1においては、上述のように、揺動部材100の押圧部111と、スイッチ接点機構40の上面との間に、所定の空間K1を形成しているので、揺動部材100を少しだけ下降した程度ではスイッチがオンせず、スイッチ接点機構40の誤動作を確実に防止することができる。またこの多方向揺動型電子部品1においては、揺動部材100の押圧部111がスイッチ接点機構40を直接押圧する構成なので、両者の間に介在部品を設置する場合に比べ、操作性が良くなる。
また、各回転式電子部品230の上部に、取付部材210の突出部219が位置することで、回転式電子部品230の上から当該回転式電子部品230に荷重がかからないように保護している。即ちこの突出部219は保護板となっている。また、下ケース10に設けた電子部品載置部17は、もしも回転式電子部品230に上から荷重がかかったような場合でも、回転式電子部品230を支えて受ける部材として作用する。
また上記多方向揺動型電子部品1において、上下ケース180,10を用いたのは、上記組立手順で説明したように、下ケース10側から各部品を積み上げ方式で組み立てていくことが可能となり、その組み立てが容易に行えるからであり、量産性に好適だからである。また上下ケース180,10を成形樹脂製としたので、この上下ケース180,10に保持される成形樹脂製の上下アーム160,140の軸部163,165,143,145の回転を滑らかに行わせることが可能となり、スムーズに回転させることができる。なお、特許文献1に示すレバー付き電子部品の場合、ケースとして板金製のものを用いているので、量産時に寸法誤差が生じ易く、また上下アームがスムーズに回転できなくなる虞を有する。
以上説明したように、多方向揺動型電子部品1は、互いに直交して回動可能に軸支される2つのアーム160,140と、前記2つのアーム160,140にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材100と、前記揺動部材100の下側に設置されるガイド部材70と、前記ガイド部材70を上方向に弾発して当該ガイド部材70の上面を前記揺動部材100の下面に弾接させることで前記揺動部材100を中立位置に保持する弾発手段60と、前記弾発手段60の下側に設置され前記揺動部材100の上下動でオンオフされるスイッチ接点機構40と、前記2つのアーム160,140と揺動部材100とガイド部材70と弾発手段60とスイッチ接点機構40とを収納するケース10,180と、前記ケース10,180の2つの外側面に設置されて前記2つのアーム部160,140にそれぞれ取り付けられる回転式電子部品230と、を具備して構成されている。そして、この多方向揺動型電子部品1によれば、スイッチ接点機構40をケース10,180内に設置したので、この多方向揺動型電子部品1の小型化を図ることができる。また揺動部材100の下方にスイッチ接点機構40が位置するので、揺動部材100によるスイッチ接点機構40のオンオフ操作を操作性良く行うことができる。
また多方向揺動型電子部品1は、上ケース180と下ケース10を接合することでケース10,180を構成し、前記上ケース180の内壁より下側の位置に複数のガイド部材当接部205を設け、一方前記ガイド部材70には、前記揺動部材100が非動作状態のときに前記上ケース180の各ガイド部材当接部205に当接する複数の当接部77を設け、前記揺動部材100の揺動に伴って前記ガイド部材70が揺動する際は、当該ガイド部材70の下降する反対側の当接部77が前記上ケース180のガイド部材当接部205に当接して支持された状態で揺動する構成となっており、これによって上述のように、ガイド部材70及び揺動部材100のスムーズな揺動を図っている。
なお、上記多方向揺動型電子部品1においては、上ケース180に設けるガイド部材当接部205の位置を、上ケース180の内壁(その下辺197)より下側(下方)の位置としたが、その代わりに、上ケース180の内壁(その下辺197)の内側(上方)の位置としてもよい。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 多方向揺動型電子部品
10 下ケース(ケース)
40 スイッチ接点機構
60 弾発手段
70 ガイド部材
77 当接部
100 揺動部材
111 押圧部
140 第2アーム
160 第1アーム
180 上ケース(ケース)
205 ガイド部材当接部
230 回転式電子部品
L1 回動軸
L2 回動軸
K1 空間

Claims (3)

  1. 互いに直交して回動可能に軸支される2つのアームと、
    前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材と、
    前記揺動部材の下側に設置されるガイド部材と、
    前記ガイド部材を上方向に弾発して当該ガイド部材の上面を前記揺動部材の下面に弾接させることで前記揺動部材を中立位置に保持する弾発手段と、
    前記弾発手段の下側に設置され前記揺動部材の上下動でオンオフされるスイッチ接点機構と、
    前記2つのアームと揺動部材とガイド部材と弾発手段とスイッチ接点機構とを収納するケースと、
    前記ケースの2つの外側面に設置されて前記2つのアームにそれぞれ取り付けられる回転式電子部品と、
    を具備することを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  2. 請求項1に記載の多方向揺動型電子部品であって、
    前記揺動部材の前記スイッチ接点機構を押圧する押圧部と、当該スイッチ接点機構との間に所定の空間を設けたことを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  3. 請求項1または2に記載の多方向揺動型電子部品であって、
    前記ケースは上ケースと下ケースを接合することで構成され、
    前記上ケースの内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置に、複数のガイド部材当接部を設け、
    一方前記ガイド部材には、前記揺動部材が非動作状態のときに前記上ケースの各ガイド部材当接部に当接する複数の当接部を設け、
    前記揺動部材の揺動に伴って前記ガイド部材が揺動する際は、当該ガイド部材の下降する反対側の当接部が前記上ケースのガイド部材当接部に当接して支持された状態で揺動することを特徴とする多方向揺動型電子部品。
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