JP2009210001A - 緩衝部品およびその取付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンカー支柱部18に、係止フランジ17と、上部壁6の切欠き窓12を通過可能な係止爪19を形成する。アンカー支柱部18の係止爪19の延長線上位置に滑り止め突起21を設ける。アンカー支柱部18を取付け孔11に上部壁の前面側から挿入するとともに、アンカー支柱部18の滑り止め突起21と係止爪19を順次切欠き窓12に挿通し、係止フランジ17を取付け孔11の前面側外周縁に突き当てる。上部壁6の後面側から滑り止め突起21を把持してアンカー支柱部18を回転させ、係止爪19の位置を切欠き窓12の位置からずらす。
【選択図】図6
Description
また、緩衝部品の装着部材の前面側に露出する部分に、硬質部材から成る大径の把持部を設けることも考えられるが、この場合には、通常使用時に誤接触によって緩衝部材が回転してしまい、緩衝部品が取付け孔から脱落する可能性が考えられる。
また、取付け孔を貫通したアンカー支柱部を装着部材の後面側から把持して、緩衝部品を回転させることも考えられるが、この場合には、アンカー支柱部が取付け孔を貫通し得る程度の小外径であることから、緩衝部品に大きな回転トルクを加えることが難しくなる。
この緩衝部品を装着部材に取り付ける場合には、装着部材の前面側から取付け孔にアンカー支柱部を挿入するとともに、切欠き窓に滑り止め突起と係止爪を順次挿通させる。この後、係止フランジを装着部材の前面に突き当てた状態で、装着部材の後面側から滑り止め突起を把持してアンカー支柱部を回転させ、係止部を切欠き窓の位置から周方向にずらす。これにより、緩衝部品は、係止フランジと係止爪で取付け孔の縁部を挟持するかたちで装着部材に取り付けられる。
これにより、係止突起が装着部材の後面に圧接され、取付け孔の縁部が係止フランジと係止突起によって強固に挟持されるようになる。
これにより、滑り止め突起は切欠き窓を通過し得るほぼ最大の高さとなる。
さらに、回転トルクを加える滑り止め突起が、アンカー支柱部上の装着部材の後面側に位置される部位に設けられているため、通常使用時に、装着部材の前面側からの誤接触によって緩衝部品が回転してしまうことがない。したがって、通常使用時における緩衝部品の脱落も防止することができる。
図1,図2は、この発明にかかる緩衝部品10が適用される車両のグローブボックス1の閉状態での斜視図と、開き状態での平面図を示すものである。
これらの図において、2は、車両のインストルメントパネルであり、3は、グローブボックス1の蓋体、4は、インストルメントパネル2側に固定されるグローブボックス1のボックス本体である。ボックス本体4は、車室内側に向かって開口する収納室5を有し、収納室5の前部側の上部壁6(装着部材)の両コーナーの近傍にそれぞれ緩衝部品10が取り付けられるとともに、蓋体3を閉じ状態でロックするための図示しないロック用係止部が設けられている。また、蓋体3は、車室内に臨む前面側にロック解除レバー7が設けられるとともに、蓋体3の閉時に、上部側の裏面が緩衝部品10に当接するようになっている。
上部壁6の緩衝部材10が取付けられる部位には、円形状の取付け孔11が形成され、その取付け孔11の外周には周方向等間隔に略矩形状の3つの切欠き窓12が連続して形成されている。
これらの図に示すように、緩衝部材10は、有底円筒状のケーシング13にスプリング14とリテーナ15が収容されるとともに、リテーナ15にゴム製の荷重受け部材16(荷重受け部)が一体に取り付けられている。ケーシング13は、開口部側の基端に径方向外側に張り出す円形状の係止フランジ17が延設され、係止フランジ17よりも底部側(以下、「先端側」と呼ぶものとする。)の筒状領域が取付け孔11内に挿入されるアンカー支柱部18とされている。荷重受け部材16は、グローブボックス1の閉時に蓋体3の裏面に当接して緩衝荷重(緩衝すべき衝撃荷重)を受ける。
この結果、緩衝部品10は、係止フランジ17と係止爪19(係止突起20)によって取付け孔11の孔縁を挟持した状態で上部壁6に固定されることになる。
すなわち、この緩衝部品10の場合、アンカー支柱部18の一般面よりも外形の大きい滑り止め突起21部分を把持して回転トルクを加えることができるため、係止フランジ17と係止爪19による上部壁6に対する挟持圧を大きく設定しても、緩衝部品10全体を大きな回転トルクで容易に回転させることができる。
特に、この実施形態においては、滑り止め突起21が係止爪19と同高さとされ、切欠き窓12を通過し得るほぼ最大の高さとなっているため、取付け時に、滑り止め突起21を通して緩衝部品10に作用する回転トルクを充分に大きくすることができる。
また、この緩衝部品10場合、上部壁6の後面に係止突起20が係合する係止溝25が形成されているため、係止突起20と係止溝25の係合によって取付け状態での緩衝部品10の回転を確実に防止できるという利点もある。
10…緩衝部品
11…取付け孔
12…切欠き窓
16…荷重受け部材
17…係止フランジ
18…アンカー支柱部
19…係止爪
20…係止突起
21…滑り止め突起
Claims (4)
- 緩衝荷重を受ける荷重受け部と、
この荷重受け部を保持し、先端側が装着部材の取付け孔に挿入されるアンカー支柱部と、
このアンカー支柱部の基部側外周に設けられ、前記装着部材の取付け孔の前面側外周縁に当接する係止フランジと、
前記アンカー支柱部の外周に、前記係止フランジに対して先端側に所定距離離間して設けられ、前記アンカー支柱部が前記取付け孔に挿入される際に、前記取付け孔の周縁の対応する切欠き窓を挿通可能な複数の係止爪と、を備え、
前記アンカー支柱部と係止爪が、前記装着部材の前面側から前記取付け孔と切欠き窓を通して挿入され、前記係止爪の位置を対応する切欠き窓の位置からずらすことで前記係止フランジと係止爪によって前記装着部材に固定される緩衝部品において、
前記アンカー支柱部の係止爪よりも先端側の外周面の係止爪の延長線上位置に、前記切欠き窓に挿通可能な滑り止め突起を突設したことを特徴とする緩衝部品。 - 前記各係止爪の係止フランジと対峙する側の面に、前記装着部材の後面に圧接される係止突起を形成したことを特徴とする請求項1に記載の緩衝部品。
- 前記滑り止め突起の突出高さは、前記係止爪の突出高さと同高さに設定したことを特徴とする請求項1また2に記載の緩衝部品。
- 緩衝荷重を受ける荷重受け部と、
この荷重受け部を保持し、先端側が装着部材の取付け孔に挿入されるアンカー支柱部と、
このアンカー支柱部の基部側外周に設けられ、前記装着部材の取付け孔の前面側外周縁に当接する係止フランジと、
前記アンカー支柱部の外周に、前記係止フランジに対して先端側に所定距離離間して設けられ、前記アンカー支柱部が前記取付け孔に挿入される際に、前記取付け孔の周縁の対応する切欠き窓を挿通可能な複数の係止爪と、
前記アンカー支柱部の係止爪よりも先端側の外周面の係止爪の延長線上位置に突設され、前記切欠き窓に挿通可能な滑り止め突起と、
を備えた緩衝部品の取付け方法であって、
前記アンカー支柱部を前記装着部材の取付け孔に同装着部材の前面側から挿入するとともに、前記アンカー支柱部の滑り止め突起と係止爪を順次前記切欠き窓に挿通し、前記係止フランジを前記取付孔の前面側外周縁に突き当てる工程と、
前記装着部材の後面側から前記滑り止め突起を把持して前記アンカー支柱部を回転させ、前記係止爪の位置を前記切欠き窓の位置からずらす工程と、
を備えることを特徴とする緩衝部品の取付け方法。
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