JP2009204293A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライムの詰まりを恒久的に抑えることができる空気調和装置を提供する。
【解決手段】熱交換器5と、この熱交換器5で生成されたドレン水を受けるドレンパン7と、このドレンパン7に溜まったドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプ71とを備えた空気調和装置において、ドレンパン7に、ドレンポンプ71の吸込口71Aの周囲を囲う壁部83を備えた敷設部材80を配置し、この壁部83をメッシュ形状に形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドレンパンに貯留されたドレン水をドレンポンプで外部に排出する空気調和装置に関する。
空気調和装置には、ドレンパンに貯留されたドレン水をドレンポンプで外部に排出するものがある(例えば、特許文献1参照)。この種の空気調和装置では、ドレンパンに貯留されたドレン水に半固形状のヌメリ(以下、スライムという)が発生することがあり、このスライムがドレンポンプや排水ホースを詰まらせるおそれがあった。これを解消するため、従来では、ドレンパンにスライム発生防止剤を配置したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3423045号公報 特開平6−159710号公報
しかし、従来の構成では、ドレン水に薬剤を混合させて化学的にスライムの発生を抑えるようにしているため、染み込ませた薬剤がなくなれば効果はなくなり、その効果がなくなると、結局、スライムがドレンポンプ等を詰まらせてしまうおそれが生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、スライムの詰まりを恒久的に防止することができる空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、熱交換器と、この熱交換器で生成されたドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンに溜まったドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプとを備えた空気調和装置において、前記ドレンパンに、前記ドレンポンプの吸込口の周囲を囲う壁部を備えた敷設部材を配置し、この壁部をメッシュ形状に形成したことを特徴とする。この発明によれば、ドレンパンに発生したスライムがドレンポンプの吸込口に流れ出る場合に、敷設部材のメッシュ形状の壁部によってスライムが細断され、スライムの詰まりが恒久的に防止される。
上記構成において、前記敷設部材は、前記ドレンパンの底面との間に間隔を空けて支持される底面覆い部を有し、この底面覆い部は、前記ドレンポンプの吸込口に対応する領域が開口し、この開口端から前記壁部が下方に延出するようにしてもよい。この構成によれば、ドレンパンの底面との間に間隔を空けて支持される底面覆い部によって、スライムの浮きを抑えてスライムを敷設部材から外に出にくくすることができる。
また、上記構成において、前記壁部及び底面覆い部は、前記ドレンポンプの吸込口より小さい網目を有するメッシュ形状に形成してもよい。この構成によれば、壁部及び底面覆い部をスライムが通過する際に、ドレンポンプの吸込口よりも小さく細断でき、スライムの詰まりがより確実に防止される。
また、上記構成において、前記ドレンパンと前記敷設部材とによって囲まれる空間内に抗菌剤を配置してもよい。この構成によれば、抗菌剤をドレンポンプの吸込口近傍に配置でき、残留ドレン水からのスライムの発生を確実に抑えることができると共に、抗菌剤がドレンポンプの吸込口へ移動する事態を防止することができる。
更に、ドレンポンプの吸込口をメッシュ形状の網目部材で覆い、ドレンポンプの運転によって、ドレンパンに生成されたスライムがこのポンプに吸い込まれる際には、このメッシュ形状の網目部材でこのスライムが細分化されてからこのドレンポンプに流れ込むようにしても良い。
本発明によれば、ドレンパンに、ドレンポンプの吸込口の周囲を囲う壁部を備えた敷設部材を配置し、この壁部をメッシュ形状に形成した、もしくは、ドレンポンプの吸込口をメッシュ形状の網目部材で覆うようにしたので、敷設部材の壁部もしくは網目部材によってスライムが細断され、スライムの詰まりを恒久的に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は本実施形態に係る空気調和装置を示す図である。この空気調和装置100は、2つの空気吹出口を備えた、いわゆる2方向カセットと呼称される天井埋込型空気調和装置であり、箱形の室内機本体1と、室内機本体1に配管接続された室外機(図示せず)とを備えている。
室内機本体1には、送風機3、熱交換器5、発泡スチロール製のドレンパン7、及び、後述するドレンポンプ等の各種機器類が収納され、被調和室の天井に複数本の吊りボルト(図示せず)を介して吊り下げられ、この室内機本体1の下側を向いた開口面には、化粧パネル9が重ね合わせて取り付けられている。
図2は室内機本体1の分解斜視図である。室内機本体1は、板金製の外箱(筐体)11を有している。この外箱11は、略コ字形に曲げられた外箱本体11Aと、この外箱本体11Aの両端に取り付けられた一対の端板11Bとを備えて構成されている。この外箱11の内側には断熱材13が配置されている。この断熱材13は、各端板11Bに対応して配置された一対の発泡スチロール製の端部材(内部発泡スチロール)13Aと、これら端部材13A間をつなぐポリエチレン製のつなぎ部材13Bとで構成されている。
この断熱材13で囲まれた空間内には、略U字形に形成された熱交換器5が配置され、この熱交換器5の下方(図2の上方向)には、熱交換器5で生成されたドレン水を受ける発泡スチロール製のドレンパン7が配置される。このドレンパン7は、外箱11の下面の開口に嵌合され、このドレンパン7の中央には、大きな吸込開口7Aが形成され、この開口7Aの両側には、一対の細長い吹出開口7Bが形成される。
17は板金製の補強金具であり、この補強金具17は、ドレンパン7の吸込開口7Aの側縁部に宛われ、補強金具17の両端がねじ(図示せず)を介して外箱11の端板11Bの上縁部11Cに固定されている。この板金製の外箱11は変形し、撓みやすい。そこで、外箱11の略中央部に、外箱11の外壁とドレンパン7の補強金具17間に掛け渡された、センター金具21が設けられ、このセンター金具21によって、外箱11の天板11Dの反り及び外箱11の中央部の開きが防止される。
図3は室内機本体1を送風機3と共に示す分解斜視図である。図3に示すように、略U字形状の熱交換器5の間の空間には、ドレンパン7の吸込開口7Aを介して送風機3が組み込まれる。この送風機3は、箱形に形成された板金製の仕切り板41に固定され、この仕切り板41は、複数本のビスを介して、室内機本体1の補強金具17に固定される。具体的には、この送風機3は中央部にモータ31を配置し、このモータ31の両側の出力軸に羽根車32を備えて構成されている。この羽根車32はファンケース33によって囲われ、このファンケース33は、上ケース33Aと下ケース33Bとに上下2分割されている。
上ケース33Aの両側には、フランジ36が一体的に形成され、この上ケース33Aは、その一部33Cを仕切り板41の外に突出させて、該仕切り板41の開口に装着され、このフランジ36は、該フランジ36にビスを通して仕切り板41に固定される。この仕切り板41は、図1に示すように、上述した外箱11の内部を上下に仕切っており、仕切り板41の下方には一次空間41Aが形成され、仕切り板41の上方には二次空間41Bが形成される。上ケース33Aは、フランジ36を介して仕切り板41に固定されるため、仕切り板41の強度が増大し、しかも一次空間41Aと二次空間41Bとの間のシール性を向上させることができる。
上記送風機3は、空気吸込口を仕切り板41の下の一次空間41Aに臨ませ、空気吹出口を仕切り板41の上の二次空間41Bに臨ませ、上ケース33Aのフランジ36よりも上に位置するファンケース33の一部33Cを仕切り板41の上の二次空間41Bに臨ませている。このため、送風機3の運転によって、室内空気がドレンパン7の吸込開口7A(図2参照)を通じて一次空間41Aに吸い込まれた後に二次空間41Bに吹き出される。この二次空間41Bには、外箱11の内側に配置された熱交換器5が位置するため、室内空気が熱交換器5によって熱交換され、この熱交換された調和空気が、ドレンパン7の吸込開口7Aの両側に形成された一対の細長い吹出開口7Bを通じて室内に吹き出され、室内空調が行われる。
この空調運転時には、熱交換器5でドレン水が生成され、このドレン水はドレンパン7の上面側(図2の下方向)であって、熱交換器5に沿って形成された凹状の溝部(ドレン溜まりの一部を構成)7G(図1参照)に流れ落ちる。本構成のドレンパン7は、吸込開口7Aの一端側にドレン溜まりの最も低い底部(以下、ドレン回収部7H(図4参照))を形成したドレン受け部7C(図2参照)が設けられており、全ドレン水がドレン受け部7Cに回収されるようになっている。
このドレン受け部7Cの上側(図2の下方向)には、ドレン受け部7Cに回収されたドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプ71(図4参照)が配設されている。
図4はドレンポンプ71を周辺構成と共に示す断面図である。
ドレンポンプ71は、このドレンポンプ71の吸込口71Aが、ドレン受け部7Cのドレン回収部7Hに臨むように、取付ステー72を介して室内機本体1の外箱11に固定される。このため、ドレンポンプ71が駆動された場合に、ドレン回収部7Hのドレン水がドレンポンプ71に吸い込まれ、このドレンポンプ71の吐出口71B(図2参照)に連結された排水ホース(不図示)を介して外部に排出される。
なお、このドレンポンプ71と取付ステー72との間には複数の防振ゴム73が介挿され、これら防振ゴム73は、ドレンポンプ71駆動時の振動が外箱11に伝達するのを遮断する。
また、このドレン回収部7Hには、ドレン抜き用の貫通孔74が設けられており、この貫通孔74は通常は栓75で封止され、この栓75は清掃等のメンテナンス時に取り外される。なお、図4中、符号76はフロートスイッチであり、このフロートスイッチ76は、ドレンポンプ71の故障や排水ホースの詰まり等によって生じるドレン水の水位上昇を検出するものである。
このドレン回収部7Hには、メッシュ状の敷設部材80が敷設されている。図5は敷設部材80の上面図であり、図6は敷設部材80を周辺構成と共に示す斜視図である。
この敷設部材80は、耐腐食性を有する金属線(例えば、ステンレス線)等の線材を網目状に組んだメッシュ部材で形成され、ドレンポンプ71の吸込力程度では移動しない重量を有している。この敷設部材80は、ドレン回収部7Hの底面全体を略覆う平板状の底面覆い部81と、この底面覆い部81より外周側に予め設けられた余剰部分(略4隅の部分)を下方に折り曲げて形成した複数の支持部82とを備えている。このため、この敷設部材80は、支持部82をドレン回収部7Hの底面に載置することによって、底面覆い部81がドレン回収部7Hの底面から浮いた状態で支持(つまり、フローティング支持)されるようになっている。
また、この底面覆い部81には、ドレン抜きの貫通孔74に対応する領域、つまり、ドレンポンプ71の吸込口71Aに対応する領域に略矩形形状の開口部85が形成されている。この開口部85の4辺の縁部からは、底面覆い部81に予め設けられた内側余剰部分が下方に折り曲げられて上下方向に延びる壁部83が形成され、これら複数(本例では4枚)の壁部83によって、ドレンポンプ71の吸込口71Aの周囲を囲うようにドレン回収部7Hの底面から立ち上がる囲い壁が形成される。
すなわち、この敷設部材80は、メッシュ状平板部材(例えば、一枚の金網)を所定形状(底面覆い部81、支持部82及び壁部83を平面形状に展開した形状)に切断し、外周部分を下方に折り曲げて支持部82が形成され、内側部分を部分的に切断して下方に折り曲げることによって壁部83が形成され、この敷設部材80を容易に作成することが可能である。なお、この敷設部材80を一部品で形成する場合に限らず、多数の部材を接合して形成してもよい。
メッシュの開口部に形成された壁部83は、暖房運転時に入りドレン受け部7Cに残存したスライムが乾燥して薄膜状に張り付き、次の冷房運転時に発生したドレン水により、このドレン受け部7C付近に張り付いていた薄膜スライムが浮き上がり、ドレンポンプ71の吸込口71Aを塞いでドレンポンプ71が吸込不能になるのを防止する働きを持つ。即ち、この壁部83によって薄膜スライムの浮き上がりを抑制し、この薄膜スライムによるドレンポンプ71の吸込不能を防止する。
この敷設部材80は、この部材80の網目によってドレン水が敷設部材80の内外を容易に流通可能に構成され、この網目はドレンポンプ71の吸込口71Aより小さい網目に形成されている。
また、敷設部材80の底面覆い部81とドレン回収部7Hとの間の空間内には、図4及び図5に示すように、化学的にスライムの発生を抑制する抗菌剤90が配置される。この抗菌剤90は、例えば、粒状の銀イオン抗菌剤をメッシュ状の袋内に封入したものが適用される。このため、この抗菌剤90によりドレンパン7に貯留されたドレン水にスライムが発生するのを抑えることができる。
また、この抗菌剤90が、敷設部材80とドレン回収部7Hとの間の空間に配置されるため、抗菌剤90をドレン回収部7Hの中でも最も底が低い箇所であるドレンポンプ吸込口71A近傍に配置することができると共に、この抗菌剤90を固定しなくても、敷設部材80の壁部83により抗菌剤90がドレンポンプ71の吸込口71Aへ移動してドレンポンプ71を詰まらせてしまう事態を回避できる。さらに、敷設部材80の底面覆い部81によって抗菌剤90の浮きが抑えられるので、抗菌剤90を十分にドレン水に浸して機能させることができる。また、敷設部材80がドレンパン7に載置されるだけなので、この敷設部材80の着脱が容易で、抗菌剤90の交換作業も容易に行うことができる。
次に敷設部材80の高さや機能を説明する。
図7は敷設部材80を周辺構成と共に模式的に示した図である。なお、この図においては、説明を分かり易くするため、抗菌剤90の図示を省略すると共に、抗菌剤90の効果がなくなりドレン水にスライムSが発生した状態を示している。
この空気調和装置100においては、空調運転中はドレンポンプ71が駆動され、空調運転が停止するとドレンポンプ71の駆動も停止される。このため、空調運転時に熱交換器5でドレン水が生成された場合(冷房運転中の場合)、ドレンポンプ71の故障や排水ホースの詰まりがない通常状態では、ドレン水の水位がドレンポンプ71の吸込口71Aの高さH1(図7参照)までとなる。
一方、この状況で空調運転が停止されると、ドレンポンプ71及び排水ホース内のドレン水が重力でドレンパン7(ドレン回収部7H)に逆流するので、この戻り水の容積分だけドレン水の水位が上昇し、図7に示す高さH2まで上昇することになる。
本構成では、図7に示すように、敷設部材80の高さ(つまり、底面覆い部81の高さ)hが、空調運転中のドレン水の水位H1より高く、空調運転停止時のドレン水の水位H2より低い位置に設定される。このため、敷設部材80の自重により抗菌剤90の浮きを抑えることができるだけでなく、ドレン水に発生したスライムSの敷設部材80上方への浮きも抑えることができる。このスライムSの浮きを敷設部材80の底面覆い部81で抑えることによって、敷設部材80の外部にスライムSを出にくくすることができる。
なお、敷設部材80の高さhを水位H1より高くしたのは、抗菌剤90の配置スペースを十分に確保するためである。
しかも、この敷設部材80がメッシュ状に形成されるので、ドレンポンプ71の吸込力によって敷設部材80内に存在するスライムSが敷設部材80の外部に流れ出た場合には、この敷設部材80によってスライムSが細断され、細断されたスライム(図中、符号SA)がドレンポンプ71に吸い込まれる。この場合、スライムSを含むドレン水はドレンポンプ71の吸込口71Aに向かって流れるので、スライムSの殆どは敷設部材80の壁部83で細断される。このように細断されたスライムSAがドレンポンプ71に吸い込まれるので、このスライムSAは、ドレンポンプ71及び排水ホース内を円滑に流れ、スライムの詰まりを恒久的に防止することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドレンポンプ71の吸込口71Aの周囲を囲う壁部83を備えたメッシュ状の敷設部材80を配置したので、敷設部材80内のスライムSが敷設部材80の外に流れ出る場合にスライムSを細断する。このため、大きく成長したスライムSがドレンポンプ71や排水ホースに詰まる事態を確実に防止することができる。
また、この敷設部材80がドレンパン7の底面にフローティング支持された底面覆い部81を有するので、この底面覆い部81によってスライムSの浮きを抑えてスライムSを外に出にくくすることができる。しかも、この底面覆い部81についてもメッシュ状に形成されるので、このスライムSが底面覆い部81を通過する場合には、スライムSが細断され、これによっても、スライムの詰まりを防止することができる。また、この敷設部材80の網目がドレンポンプ71の吸込口71Aより小さいので、スライムの詰まりが確実に防止される。
また、本構成では、ドレンパン7と敷設部材80とによって囲まれる空間内に抗菌剤90を配置するので、この抗菌剤90をドレン回収部7Hの中でも最も底が低い箇所であるドレンポンプ吸込口71A近傍に配置でき、つまり、ドレン水が最後に残留する箇所近傍に配置できる。このため、残留ドレン水からのスライムの発生を確実に抑えることができる。しかも、抗菌剤90がドレンポンプ71の吸込力によって移動されたとしても、その移動を敷設部材80の壁部83で規制し、吸込口71Aに移動する事態を防止できる。
従って、本構成では、抗菌剤90によってスライムの発生を抑えると共に、この抗菌剤の効果がなくなってスライムが発生した場合でも、スライムを細断してスライムの詰まりを恒久的に抑えることができる。
以上、一実施形態に基づいて、本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、敷設部材80全体をメッシュ形状にする場合について説明したが、これに限らない。例えば、ドレンポンプ71に吸い込まれるスライムSは、主に敷設部材80の壁部83を通過すると考えられるため、この壁部83だけをスライムを細断可能なメッシュ形状にしてもよい。この場合、他の部分については、ドレン水を通過し易くするため、網目の大きなメッシュ形状にしてもよいし、ドレン水を十分に通過可能な範囲で、部分的に開口部を形成したものでもよい。
また、本発明のメッシュ形状には、略四角形状の開口に限らず、菱形形状等の他の矩形形状や多角形形状、或いは、丸形状等の任意の開口形状を広く適用できることは勿論である。
また、上述の実施形態では、敷設部材80の高さhを空調運転中のドレン水の水位H1より高く、空調運転停止時の戻りドレン水の水位H2より低い位置にする場合について説明したが、これに限らない。例えば、より大型の抗菌剤90を配置する場合には、敷設部材80の高さhを戻りドレン水の水位H2よりも高くすることによって、その抗菌剤90のレイアウトスペースを確保するようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、袋状の抗菌剤90を一つだけ配置する場合について説明したが、複数個配置してもよい。複数個配置する場合は、スライムの発生を均等に抑制する観点から、ドレンポンプ71の吸込口71Aを中心として該吸込口71Aの周辺に均等配置することが好ましい。また、この抗菌剤90の袋内に重りを入れ、この重りで抗菌剤90の浮き上がりを防止してもよいし、袋自体を重量を有する素材(金属素材等)で形成して抗菌剤90の浮き上がりを防止するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、敷設部材80が底面覆い部81を備える場合について説明したが、上述したようにスライムSが主に壁部83を通過するため、図8に一例を示すように、この壁部83のみを敷設部材80として構成してもよい。この場合、敷設部材80を円筒形状或いは多角形形状の簡易な筒部材で形成することが可能である。この場合も、ドレンポンプ71に向かうスライムSを細断できると共に、抗菌剤90のドレンポンプ71側への移動を規制することができる。また、この構成では、敷設部材80を小型化できるため、図8に示すように、敷設部材80のレイアウトスペース(ドレン回収部7H)が狭い場合でも、敷設部材80を配置することが可能になる。
また、図8の例では、敷設部材80の高さhをドレン水の水位H2よりも高くすることによって、敷設部材80の外周側に存在するスライムSを確実に敷設部材80で細断可能にしている。
また、上述の実施形態において、図9に示すように、敷設部材80に、ドレン受け部7Cの底面に近接するメッシュ状の近接底部87を設けてもよい。この構成によれば、近接底部87によって該底面に張り付いた薄膜スライム(図9中、符号SBを付して示す)の浮き上がりを抑制することができる。図9の例では、壁部83の下端に対し、壁部83で囲まれる空間を覆うように近接底部87を取り付けた場合を示している。この場合、ドレンポンプ71の吸込口71A下方に露出する底面が近接底部87で覆われるため、ドレンポンプ71の吸込力によって最も浮き上がり易い薄膜スライムSBの浮き上がりを集中的に抑えることができる。また、ドレンポンプ71の吸込力が大きいために、この薄膜スライムが剥がれてしまった場合でも、薄膜スライムを近接底部87で細断することができる。このように、ドレン受け部7Cの底面に張り付いた薄膜スライムの浮き上がりを抑える近接底部87を配置した場合、ドレンポンプ71に吸い込まれるスライムの量を低減でき、該ドレンポンプ71内及び排水ホースをより詰まりにくくすることができる。
しかも、この構成では、ドレンポンプ71の吸込口71Aの周囲がメッシュ状の壁部83で囲まれると共に、ドレンポンプ71の吸込口71A下方がメッシュ状の近接底部87で覆われるため、吸込口71がメッシュ部材で完全に囲まれ、このメッシュの開口よりも大きいスライムがドレンポンプ71に吸い込まれる事態を確実に防止でき、吸込不良をより確実に防止できる。
図10は、請求項5ないし7に関する実施形態を示すもので、200は網目部材で、その上部201は、ドレンポンプ71の吸込口202の外側に図示しない金具で取り付けられている。即ち、網目部材200で、ドレンポンプ71の吸込口202が覆われている。
このような構成とすれば、仮にドレンパン7の底面にスライム203が広がって生成され、ドレンポンプ71の運転によって、この広がっているスライム203がドレンポンプ71に吸い込まれる際には、このメッシュ形状の網目部材200でスライム203は図のように細分化されたスライム204となると考えられ、細分化されたスライム204がドレンポンプ71に流れ込む。
従来はこのような網目部材がドレンポンプ71の吸込口202なかったため、ドレンポンプ71の運転によって、この広がっているスライム203がドレンポンプ71の吸込口202にずるずると吸い込まれ、ドレンポンプ71内がスライムで詰まることが考えられたが、本案は網目部材200を設けたので、細分化されたスライム204がドレンポンプ71に流れ込むため、スライム204でドレンポンプ71内が詰まるおそれは少なくなる。
特に、メッシュ形状の網目部材200の網目の大きさL1は、ドレンポンプ71の吸込口202より小さい網目の大きさL2であると、上述したスライム203の更なる細分化が進むため、更にスライム203によるドレンポンプ71内の詰まりは更に少なくなると考えられる。尚、図10以外の図面における部材と同一部材には同一番号を付してその説明は省略した。
本実施形態に係る空気調和装置を示す図である。 室内機本体の分解斜視図である。 は室内機本体を送風機と共に示す分解斜視図である。 ドレンポンプを周辺構成と共に示す断面図である。 敷設部材の上面図である。 敷設部材を周辺構成と共に示す斜視図である。 敷設部材を周辺構成と共に示す模式図である。 変形例に係る敷設部材を周辺構成と共に示す模式図である。 変形例に係る敷設部材を周辺構成と共に示す模式図である。 請求項5ないし7に係る実施例を示す模式図である。
符号の説明
1 室内機本体
3 送風機
5 熱交換器
7 ドレンパン
7H ドレン回収部
71 ドレンポンプ
71A 吸込口
71B 吐出口
80 敷設部材
81 底面覆い部
82 支持部
83 壁部
85 開口部
87 近接底部
90 抗菌剤
100 空気調和装置
S、SA スライム
200 網目部材

Claims (7)

  1. 熱交換器と、この熱交換器で生成されたドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンに溜まったドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプとを備えた空気調和装置において、 前記ドレンパンに、前記ドレンポンプの吸込口の周囲を囲う壁部を備えた敷設部材を配置し、この壁部をメッシュ形状に形成したことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記敷設部材は、前記ドレンパンの底面との間に間隔を空けて支持される底面覆い部を有し、この底面覆い部は、前記ドレンポンプの吸込口に対応する領域が開口し、この開口端から前記壁部が下方に延出することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記壁部及び底面覆い部は、前記ドレンポンプの吸込口より小さい網目を有するメッシュ形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記ドレンパンと前記敷設部材とによって囲まれる空間内に抗菌剤を配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5. 熱交換器と、この熱交換器で生成されたドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンに溜まったドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプとを備えた空気調和装置において、 前記ドレンポンプの吸込口をメッシュ形状の網目部材で覆ったことを特徴とする特徴とする空気調和装置。
  6. 前記ドレンパンに生成されたスライムが、前記ドレンポンプの運転によって、このポンプに吸い込まれる際には、このメッシュ形状の網目部材でこのスライムが細分化されてからこのドレンポンプに流れ込むようにしたことを特徴とする請求項5に記載の空気調和装置。
  7. 前記メッシュ形状の網目部材の網目は、前記ドレンポンプの吸込口より小さい網目であることを特徴とする請求項5並びに6に記載の空気調和装置。

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