JPH0519820U - 天井埋込み型空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井埋込み型空気調和機のドレンポンプの吸
塵防止網の固定装置に関し、吸塵防止網の撓みや組立ま
たは据付時の作業によりドレンポンプの吸込口から簡単
に外れることのない吸塵防止網の固定装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 熱交換器の下面を覆う遮蔽部材に露受用凹溝
と凝縮水溜まりと、凝縮水溜まりの底部に残留水を排出
する排出口を設ける一方、吸塵防止網のドレンポンプと
前記排出口に対応する位置に下方に突出した中空状の突
出部を設け、同突出部の先端を排出口に嵌入し、突出部
基部にドレンポンプの吸入口を嵌入するようにしたこと
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は天井埋込み型空気調和機に関し、詳しくはドレンポンプの吸塵防止網 の固定装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、天井埋込み型空気調和機において熱交換器３の凝縮水の処理は、機器が 天井面に取付られているために、簡単にドレンホースで引き出すことができず、 露受用凹溝13の一側に凝縮水溜まり14を設けて、凝縮水溜まり14からドレンポン プ８により吸水して排出する方法が取られている。 この場合、凝縮水の滞留により塵埃が溜まり、ドレンポンプ８に吸い込まれド レンポンプ８の損傷や能力の低下を来すため、ドレンポンプ８の吸入口20に吸塵 防止網18を設けるようにしている。 この吸塵防止網18の取付けは、清掃の仕易さやドレンポンプ８の吸入口20と凝 縮水溜まり14の形状から図５に示すような枠に網を張り、ドレンポンプ８の吸入 口20に対応する位置にドレンポンプ８の吸入口20を嵌入する孔を設けた吸塵防止 網18を形成し、図６のように凝縮水溜まり14に載置する方法が取られている。 この場合、吸塵防止網18はドレンポンプ８の吸入口20と吸塵防止網18の孔の嵌 合により保持されている状態で、吸塵防止網18の撓みや組立時または据付時の作 業により外れてしまい、ドレンポンプ８にごみを吸い込んだりすることが避けら れなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、吸塵防止網の撓みや組立 時または据付時の作業によってもドレンポンプ吸入口から簡単に外れることのな い吸塵防止網の固定装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、凝縮水溜まりの底部に残留水を排出する排出口を 設け、上記吸塵防止網の所定の位置から下方に突出する筒状の突出部を設け、同 突出部の先端を上記排出口に嵌入するとともに、基部にドレンポンプの吸入口を 嵌入することにより吸塵防止網を固定した。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、吸塵防止網のドレンポンプ吸入口に対応する位置に下方 に突出する中空状の突出部を形成し、先端の外径を排出口の径に合わせ、基部の 内径をドレンポンプ吸入口に合わせ、先端を排出口に嵌入し基部にドレンポンプ の吸入口を嵌入することにより、２か所で吸塵防止網を保持することにより確実 に固定するようにした。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は天井埋込み型空気調和機の底面図、図２は同側面断面図で、下方に開放 した箱型の筐体１の中央に送風機２を懸垂し、その外側に熱交換器３を囲撓して 固定し、熱交換器３の下側部を遮蔽部材４により覆い、送風機２に対応する下面 に吸込口５を設けベルマウス６で覆い、熱交換器３の外側の筐体１との間に吐出 口７を形成している。 円弧状に形成された熱交換器３の終端部には、送風機２やドレンポンプ８の運 転を行う電装部品箱９が設けられ、この部分にドレンポンプ８が取付けられてい る。

【０００７】 図３は本考案の詳細を示す要部側面断面図（Ａ−Ａ断面）で、ドレンポンプ８ は筐体１の天井から取付金具10により懸垂して取付けられ、ドレンポンプ８の吐 出管11に排水管12が取付られ外部へ引き出されている。 ドレンポンプ８の下方には、熱交換器３の下側面を覆う遮蔽部材４が伸長して 、遮蔽部材４の上面に露受用凹溝13と凝縮水溜まり14を形成し、凝縮水溜まり14 の底部に残留水を排出する排出口15が形成され、筐体１に支持金具16により固定 され、支持金具16に設けた孔を通して排出口15の下端をゴム栓17により封止して いる。 凝縮水溜まり14の近傍の露受用凹溝13を吸塵防止網18に合わせた形状に拡げ、 吸塵防止網18を露受用凹溝13内に載置し、下方に突出した突出部19の先端を排出 口15に差し込み、上方からドレンポンプ８の吸入口20を突出部19の基部に差し込 むことにより、凝縮水は吸塵防止網18を通して塵埃を除き、突出部19の側壁を通 してドレンポンプ８に吸い込まれ、排水管12により機外に排出されている。 図４は吸塵防止網18の要部底面図で、突出部19の側壁は基部を除き先端に向け 切欠き21を設けることにより、排出口15に差し込み易くするとともに切欠き21に よりドレンポンプ８の吸込みを円滑にすることができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、吸塵防止網に下方に突出する中空状の突出部 を設け、先端を凝縮水溜まりの排出口に差し込み、突出部の基部にドレンポンプ の吸込口を嵌入することにより、吸塵防止網を確実に固定することができ、吸塵 防止網の撓みや位置ずれにより外れ、ドレンポンプに塵埃が吸い込まれることの ない吸塵防止網の固定装置を創出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】天井埋込み型空気調和機の底面図である。

【図２】同側面断面図である。

【図３】本考案の要部側面断面図（Ａ−Ａ断面）であ
る。

【図４】吸塵防止網の要部底面図である。

【図５】従来の吸塵防止網の裏面図である。

【図６】従来の要部側面断面図である。

【符号の説明】

１ 筐体 ２ 送風機 ３ 熱交換器 ４ 遮蔽部材 ５ 吸込口 ６ ベルマウス ７ 吐出口 ８ ドレンポンプ ９ 電装部品箱 10 取付金具 11 吐出管 12 排水管 13 露受用凹溝 14 凝縮水溜まり 15 排出口 16 支持金具 17 ゴム栓 18 吸塵防止網 19 突出部 20 吸入口 21 切欠き

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に開放した箱状の本体内に送風機と
   同送風機を囲撓する熱交換器を設け、同熱交換器の下方
   を上面に露受用凹溝とその一側に凝縮水溜まりを設けた
   遮蔽部材にて覆い、同凝縮水溜まりの上面を覆いドレン
   ポンプとの間にごみの吸入を防止する吸塵防止網を設
   け、ドレンポンプにより凝縮水を排出してなる天井埋込
   み型空気調和機において、上記凝縮水溜まりの底部に残
   留水を排出する排出口を設け、上記吸塵防止網の所定の
   位置から下方に突出する筒状の突出部を設け、同突出部
   の先端を上記排出口に嵌入するとともに、基部にドレン
   ポンプの吸入口を嵌入することにより吸塵防止網を固定
   してなることを特徴とする天井埋込み型空気調和機。
2. 【請求項２】 上記吸塵防止網の突出部の側壁先端に切
   欠きを形成してなることを特徴とする請求項１記載の天
   井埋込み型空気調和機。