JP2009204116A - 動力伝達チェーン - Google Patents

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Abstract

【課題】振動の発生を効果的に抑制して、当該振動により生じる騒音を効果的に低減することができる動力伝達チェーンを提供する。
【解決手段】チェーン1は、対をなす第1および第2のピン10,11を互いに転がり摺動接触可能に連結する連結リング30を備えている。連結リング30は、その内周23に第1および第2の規制部42,43を有していると共に、その外周に第3および第4の規制部44〜47を有している。互いに対向する規制部(規制部44と規制部45、規制部46と規制部47)は、互いに当接してチェーン1の屈曲を規制する。これにより、チェーン1の屈曲により生じるチェーン1の振動が抑制される。その結果、振動により生じるチェーン1の騒音が効果的に低減される。
【選択図】図5

Description

この発明は、動力伝達チェーンに関するものである。
自動車等に用いられるプーリ式無段変速機は、例えば、ドライブプーリおよびドリブンプーリと、両プーリ間に掛け渡された無端状の動力伝達チェーンとを備えている。ドライブプーリに入力されたトルクは、動力伝達チェーンを介してドライブプーリに伝達される。動力伝達チェーンは、例えば、チェーン進行方向に隣接するリンクがピンおよびインターピースによって互いに屈曲可能に連結されることにより形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006―226451号公報
特許文献1記載のような複数のリンクを有する動力伝達チェーンでは、当該動力伝達チェーンの直線領域において、例えばドライブプーリから当該動力伝達チェーンに入力されるトルクの変動によって、チェーン進行方向に隣接するリンク間で屈曲が生じ、自励振動に近い異常振動が生じる場合がある。このような振動は、騒音を発生させる原因の一つとなる。
しかしながら、特許文献1記載の動力伝達チェーンでは、当該動力伝達チェーンの振動を効果的に抑制するための構成が設けられていない。そのため、動力伝達チェーンから生じる騒音が効果的に低減されていない。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、振動の発生を効果的に抑制して、当該振動により生じる騒音を効果的に低減することができる動力伝達チェーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンク(2)と、これらのリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材(3)とを備え、各連結部材は、互いに転がり摺動接触する第1および第2の動力伝達部材(10,11)を含み、各リンクは一対の貫通孔(7,8)を有し、各貫通孔にそれぞれ対応する連結部材が挿入され、各貫通孔に挿入された連結部材を嵌合させる嵌合孔(37)を有する連結リング(30,130)によって、当該連結部材の第1および第2の動力伝達部材が連結され、チェーン進行方向に隣接する連結リングの対向面(35,36)に、互いに当接することにより、チェーン進行方向に隣接するリンク間の屈曲角度を規制する規制部(44,45,46,47)が設けられている動力伝達チェーン(1,101)である(請求項1)。
本発明によれば、動力伝達チェーンの直線領域において、チェーン進行方向に隣接するリンク間の屈曲角度が連結リングによって規制される。これにより、動力伝達チェーンの直線領域において、チェーン進行方向に隣接するリンク間の屈曲が生じ、動力伝達チェーンが振動することが効果的に抑制される。したがって、振動により生じる動力伝達チェーンからの騒音を効果的に低減することができる。
また、上記連結リングは緩衝材を含む場合がある(請求項2)。この場合、連結リングと他の部材とが衝突するときの衝撃が、当該連結リングによって吸収される。これにより、連結リングの衝突によって生じる動力伝達チェーンからの騒音が効果的に低減される。
上記緩衝材としては、例えば、鋳鉄、Fe−Al合金、Mn−Cu合金、Cr合金、Siキルド鋼またはMg−Zr合金等を含む制振合金や、ばね鋼または工具鋼が用いられる。
また、上記第1および第2の動力伝達部材の何れか一方(10)が、連結リングの嵌合孔に圧入されている場合がある(請求項3)。この場合、チェーン進行方向に隣接するリンク間の屈曲にともなって、上記何れか一方の動力伝達部材と連結リングとを一体的に移動させることができる。
また、上記連結リングは、上記第1および第2の動力伝達部材の他方(11)に対向する位置にスリット(48)を有している場合がある(請求項4)。この場合、連結リングを軽量化させるとともに、当該連結リングの材料費を低減することができる。これにより、動力伝達チェーンの軽量化および低コスト化が達成される。
また、上記リンクの屈曲に伴って、上記連結リングの嵌合孔の内周に、第1および第2の動力伝達部材の少なくとも一方(10)が摺動する場合がある(請求項5)。この場合、上記少なくとも一方の動力伝達部材と連結リングとの摺動により、動力伝達チェーンの直線領域において、当該動力伝達チェーンの振動を減衰させることができる。これにより、動力伝達チェーンからの騒音がより効果的に低減される。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下では、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動力伝達チェーン1を備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機100の要部構成を模式的に示す斜視図である。また、図2は、ドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)および動力伝達チェーン1の一部の断面図である。図1では、動力伝達チェーン1の一部を断面で示している。
図1を参照して、チェーン式無段変速機100(以下では、単に「無段変速機100」ともいう。)は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらのプーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単に「チェーン1」ともいう。)とを備えている。
図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源(図示せず)に動力伝達可能に連なる入力軸61に一体回転可能に取り付けられており、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。各シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含んでおり、これらのシーブ面62a,63a間に溝が形成されている。チェーン1は、この溝内において、一対のシーブ面62a,63aに強圧に挟まれて保持されている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されている。油圧アクチュエータは、無段変速機100の変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させて、溝幅を変化させるようになっている。溝幅を変化させることで、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、ドライブプーリ60のチェーン1に関する有効半径(以下、「ドライブプーリ60の有効半径」ともいう。)を変更できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられている。ドリブンプーリ70は、対向する一対のシーブ面72a,73aをそれぞれ有する固定シーブ72および可動シーブ73を備えている。これらのシーブ面72a,73a間に溝が形成されており、チェーン1は、この溝内において、一対のシーブ面72a,73aに強圧に挟まれて保持されている。
ドリブンプーリ70の可動シーブ73には、油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されている。油圧アクチュエータは、無段変速機100の変速時に、溝幅を変化させることで、出力軸71の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、ドリブンプーリ70のチェーン1に関する有効半径(以下、「ドリブンプーリ70の有効半径」ともいう。)を変更できるようになっている。
無段変速機100の減速比が最も高い場合(アンダードライブ時)には、ドライブプーリ60の有効半径が最小とされ、ドリブンプーリ70の有効半径が最大とされる。一方、無段変速機100の増速比が最も高い場合(オーバードライブ時)には、ドライブプーリ60の有効半径が最大とされ、ドリブンプーリ70の有効半径が最小とされる。
図3は、チェーン1の一部の断面図である。また、図4は、図3のIV−IV線に沿うチェーン1の断面図である。図3は、チェーン1の直線領域(ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70間に配置されたチェーン1の一部)を示している。また、図4において、(a)は、チェーン1が正側に屈曲した状態を示しており、(b)は、チェーン1が負側に屈曲した状態を示している。
ここで、「チェーン1が正側に屈曲した状態」とは、チェーン1が真っ直ぐの状態を原点とすると、チェーン1が原点から本来の屈曲方向に屈曲した状態を意味する。また、「チェーン1が負側に屈曲した状態」とは、チェーン1が原点から本来の屈曲方向と反対の方向に屈曲した状態を意味する。
図3および図4を参照して、チェーン1は、複数のリンク2と、これらのリンク2を互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材3とを含む。以下では、チェーン1の進行方向に沿う方向をチェーン進行方向Xといい、チェーン進行方向Xに直交し且つ連結部材3の長手方向に沿う方向をチェーン幅方向Wという。また、チェーン進行方向Xおよびチェーン幅方向Wの双方に直交する方向を直交方向Vという。
各リンク2は、概ね矩形状に形成された例えば鋼板製の板状の部材である。各リンク2の外周形状は、滑らかな曲線によって形成されており応力集中の生じ難い形状とされている。図4に示すように、各リンク2は、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ前端部4および後端部5、ならびに、前端部4および後端部5間に配置された中間部6を含む。前端部4には、前貫通孔7が形成されており、後端部5には、後貫通孔8が形成されている。前貫通孔7および後貫通孔8は、チェーン進行方向Xの前後に並んでいる。また、中間部6は、前貫通孔7および後貫通孔8間を仕切る柱部9を有している。
図3に示すように、リンク2は、互いに平行とされた状態で、例えば8枚ずつチェーン幅方向Wに並べられている。チェーン幅方向Wに並べられた8枚のリンク2は、列を形成している。これらの列は、チェーン進行方向Xに並んで配置されている。チェーン進行方向Xに隣接するリンク2は、連結部材3によって互いに屈曲可能に連結されている。
チェーン進行方向Xに隣接するリンク2において、相対的にチェーン進行方向Xの後方側のリンク2の前貫通孔7と、相対的にチェーン進行方向Xの前方側のリンク2の後貫通孔8とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応している。チェーン進行方向Xに隣接するリンク2は、これら対応する貫通孔7,8を挿通する連結部材3によって、互いに屈曲可能に連結されている。これにより、全体として無端状をなすチェーン1が形成されている。
また、図4に示すように、中間部6に設けられた柱部9は、チェーン進行方向Xに所定の厚みを有している。柱部9は、当該柱部9の高さ方向(直交方向V)に関する両端部がくびれており、中央部が膨らんだ形状となっている。柱部9は、前貫通孔7側の側部である一方の側部24と、後貫通孔8側の側部である他方の側部25とを含む。
柱部9の高さ方向に関して、一方の側部24の中央部には、第1の規制部26および第2の規制部28が設けられている。また、柱部9の高さ方向に関して、他方の側部25の中央部には、第1の規制部27および第2の規制部29が設けられている。第1および第2の規制部26〜29は、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2間の屈曲角度を所定範囲に規制することができる。具体的には、第1および第2の規制部26〜29は、例えば−1.5°〜18°の範囲でリンク2間の屈曲を許容しており、この範囲を超えるリンク2間の屈曲を規制することができる。
各連結部材3は、第1の動力伝達部材としての第1のピン10と、この第1のピン10と対をなす第2の動力伝達部材としての第2のピン11とを含む。これら対をなす第1および第2のピン10,11は、対応する同一の貫通孔(前貫通孔7または後貫通孔8)に嵌合されている。第2のピン11は、対をなす第1のピン10に対してチェーン進行方向Xの前方側に配置されている。対をなす第1および第2のピン10,11は、対応するリンク2間の屈曲に伴い、互いに転がり摺動接触する。転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触状態をいう。
図4を参照して、第1のピン10は、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第1のピン10の周面は、チェーン幅方向Wに平行に延びている。第1のピン10の周面は、チェーン進行方向Xの前方を向く対向部としての前部12と、チェーン進行方向Xの後方を向く背部としての後部13と、直交方向Vに対向する一対の端部としての一端部14および他端部15とを有している。
前部12は、断面形状が滑らかな曲線に形成されており、対をなす第2のピン11と対向している。また、後部13は平坦面に形成されている。前部12は、第2のピン11と接触部Tで転がり摺動接触している。前部12のうち、第2のピン11と転がり摺動接触する所定範囲の断面形状は、インボリュート曲線により定まる形状とされている。接触部Tは、第1および第2のピン10,11の相対移動にともなって、インボリュート曲線を描きながら移動する。
一端部14は、第1のピン10の周面のうち、チェーン外周側(直交方向Vの一方)の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。また、他端部15は、第1のピン10の周面のうち、チェーン内周側(直交方向Vの他方)の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
以下では、直交方向Vのうち、一端部14から他端部15に向かう側をチェーン内周側といい、他端部15から一端部14に向かう側をチェーン外周側という。
図2および図3を参照して、第1のピン10の長手方向(チェーン幅方向W)に関する一対の端部16,17は、チェーン幅方向Wの一対の端部に配置されたリンク2からチェーン幅方向Wにそれぞれ突出している。これら一対の端部16,17には、それぞれ動力伝達部としての端面16a,17aが設けられている。一対の端面16a,17aは、チェーン幅方向Wに直交する平面を挟んで対向している。一対の端面16a,17aは、互いに対称な形状を有している。これらの端面16a,17aは、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに潤滑油膜を介して摩擦接触(係合)するためのものである。
第1のピン10は、一対のシーブ面(シーブ面62aとシーブ面63a、または、シーブ面72aとシーブ面73a)によって挟持される。チェーン1と各プーリ60,70との間で動力の伝達は、第1のピン10と上記一対のシーブ面とを介して行われる。第1のピン10は、その端面16a,17aが直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。第1のピン10の端面16a,17aは、例えば球面の一部を含む形状に形成されており、チェーン幅方向Wの外側に凸湾曲している。
また、図2に示すように、第1のピン10の一端部14は、その他端部15よりも、チェーン幅方向Wに長手(幅広)に形成されている。これにより、端面16a,17aがチェーン内周側を向いている。チェーン幅方向Wからみて、端面16a,17aの頂部の位置は、例えば、当該端面16a,17aの図心の位置と一致している。
図3および図4を参照して、第2のピン11(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン10と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第2のピン11は、図3に示すように、第1のピン10よりも短く形成されており、その一対の端部がシーブ面62a,63a,72a,73aに接触しないようにされている。チェーン進行方向Xに関して、第2のピン11は、第1のピン10よりも薄肉に形成されている。
第2のピン11の周面は、チェーン幅方向Wに延びている。図4に示すように、第2のピン11の周面は、チェーン進行方向Xの前方を向く前部18と、チェーン進行方向Xの後方を向く対向部としての後部19と、直交方向Vに関する一対の端部としての一端部20および他端部21とを有している。
後部19は、平坦部22を有している。後部19は、対をなす第1のピン10の前部12と対向しており、前部12と接触部Tで転がり摺動接触している。また、前部18は、後部19の平坦部22と概ね平行な平坦面に形成されている。一端部20は、第2のピン11の周面のうち、チェーン外周側の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。また、他端部21は、第2のピン11の周面のうち、チェーン内周側の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。
本実施形態では、いわゆる圧入タイプのチェーンがチェーン1として用いられている。具体的には、第1のピン10は、各リンク2の前貫通孔7に相対移動可能に遊嵌されていると共に、各リンク2の後貫通孔8に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されている。また、第2のピン11は、各リンク2の前貫通孔7に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されていると共に、各リンク2の後貫通孔8に相対移動可能に遊嵌されている。
換言すれば、各リンク2の前貫通孔7には、第1のピン10が相対移動可能に遊嵌されているとともに、この第1のピン10と対をなす第2のピン11が相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されている。また、各リンク2の後貫通孔8には、第1のピン10が相対移動を規制されるように圧入嵌合されているとともに、この第1のピン10と対をなす第2のピン11が相対移動可能に遊嵌されている。
上記の構成により、第1のピン10の前部12と当該第1のピン10と対をなす第2のピン11の後部19とが、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2間の屈曲に伴って互いに転がり摺動接触しつつ、第1および第2のピン10,11が相対移動するようになっている。
図3に示すように、チェーン1は、所定の連結ピッチPを有している。連結ピッチPとは、チェーン1の直線領域における、隣接する第1のピン10,10間の距離をいう。具体的には、チェーン1の直線領域において、リンク2の前貫通孔7内の第1および第2のピン10,11の互いの接触部Tと、当該リンク2の後貫通孔8内の第1および第2のピン10,11の互いの接触部Tとの間の、チェーン進行方向Xの距離をいう。
図4(a)に示すように、チェーン1が正側に屈曲して、柱部9に設けられた第1の規制部26と、前貫通孔7に嵌合された第1のピン10の後部13の一部13aとが接触した場合、それ以上のチェーン1の正側へのリンク2間の屈曲が規制される。また、図4(a)に示すように、チェーン1が正側に屈曲して、柱部9に設けられた第1の規制部27と、後貫通孔8に嵌合された第2のピン11の前部18の一部18aとが接触した場合、それ以上のチェーン1の正側へのリンク2間の屈曲が規制される。
一方、図4(b)に示すように、チェーン1が負側に屈曲して、柱部9に設けられた第2の規制部28と、前貫通孔7に嵌合された第1のピン10の後部13の一部13bとが接触した場合、それ以上のチェーン1の負側へのリンク2間の屈曲が規制される。また、図4(b)に示すように、チェーン1が負側に屈曲して、柱部9に設けられた第2の規制部29と、後貫通孔8に嵌合された第2のピン11の前部18の一部18bが接触した場合、それ以上のチェーン1の負側へのリンク2間の屈曲が規制される。
本実施形態に係るチェーン1は、例えば以下のようにして組み立てられている。すなわち、初めに、複数の第1および第2のピン10,11が図示しない治具に固定される。そして、この固定された複数の第1および第2のピン10,11に対して、複数のリンク2、および後述する連結リング30が組み合わされる。これにより、複数のリンク2が連結部材3によって屈曲可能に連結され、無端状のチェーン1が組み立てられる。
チェーン1が組み立てられた後は、当該チェーン1がその長手方向に引っ張られて、当該チェーン1に予張力が付与される。これにより、チェーン1の全長等が調整され、製品ごとの全長のばらつき等が抑えられる。
チェーン1に予張力が付与されると、各リンク2は、前端部4および後端部5間の距離が大きくなるように引っ張られる。したがって、各リンク2に加わる力が所定値を超えると、当該リンク2に塑性変形が生じ、当該リンク2の前貫通孔7および後貫通孔8が変形することになる。
図5は、図3のV−V線に沿うチェーン1の断面図である。この図5において、(a)は、チェーン1が屈曲していない状態(直線状態)を示しており、(b)は、チェーン1が正側に屈曲した状態を示している。また、図6は、図5(a)の一部を拡大した図である。
本実施形態の一つの特徴とするところは、対をなす第1および第2のピン10,11がそれぞれ連結リング30によって連結されており、この連結リング30によって、チェーン1の直線領域で生じるチェーン1の振動が抑制されていることにある。以下では、連結リング30について具体的に説明する。
図3および図6を参照して、連結リング30は、概ね矩形状に形成された板状の部材である。連結リング30の高さ(直交方向Vへの長さ)は、例えば、リンク2よりもやや小さくされている。また、連結リング30の幅(チェーン進行方向Xへの長さ)は、例えば、リンク2の半分程度にされている。
図6に示すように、連結リング30は、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ前部31および後部32、ならびに、前部31および後部32をそれぞれ連結する一対の連結部33,34を含む。前部31には、チェーン進行方向Xの前方を向く一端面35が設けられている。また、後部32には、チェーン進行方向Xの後方を向く他端面36が設けられている。図6において、連結部33は連結リング30の上部に相当し、連結部34は連結リング30の下部に相当する。
連結リング30は、例えば、緩衝材によって形成されている。すなわち、連結リング30は、例えば、緩衝材としての、制振合金、ばね鋼または工具鋼等により形成されている。制振合金としては、例えば、鋳鉄、Fe−Al合金、Mn−Cu合金、Cr合金、Siキルド鋼またはMg−Zr合金等を含む合金を例示することができる。
また、連結リング30には、対をなす第1および第2のピン10,11が嵌合する嵌合孔37が形成されている。嵌合孔37は、リンク2の前貫通孔7と同じ形状でなくてもよく、例えば前貫通孔7より小さくされている。嵌合孔37は、連結リング30の内周23によって区画されている。対をなす第1および第2のピン10,11の少なくとも一方は、連結リング30の内周23によって移動が案内される。
連結リング30の内周23は、チェーン進行方向Xの前方に配置された前部38と、チェーン進行方向Xの後方に配置された後部39と、直交方向Vに対向する一対の対向部40,41とを含む。連結リング30の高さ方向に関する後部39の中央部には、凸部が設けられている。後部39の中央部には、リンク2間の屈曲角度を所定範囲に規制するための第1の規制部42および第2の規制部43が設けられている。第1および第2の規制部42,43は、それぞれ、チェーン1の正側および負側へのリンク2間の屈曲を規制する。
第1および第2の規制部42,43は、例えば0°〜16°の範囲でリンク2間の屈曲を許容しており、この範囲を超えるリンク2間の屈曲を規制することができる。すなわち、第1および第2の規制部42,43によって許容されるリンク2間の屈曲角度範囲が、柱部9に設けられた第1および第2の規制部26〜29によって許容されるリンク2間の屈曲角度範囲(−1.5°〜18°)よりも小さくなっている。したがって、チェーン1は、連結リング30によって屈曲が規制される。
本実施形態では、例えば、第1のピン10が嵌合孔37に相対移動可能に遊嵌されていると共に、第2のピン11が当該嵌合孔37に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されている。したがって、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2が屈曲すると、連結リング30は、第2のピン11と一体的に移動する。また、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2が屈曲すると、第1のピン10は、連結リング30に対して移動する。第1のピン10の移動は、連結リング30の内周23によって案内される。
嵌合孔37は、例えば、第1のピン10が嵌合孔37内で移動するときに当該第1のピン10が連結リング30の内周23に摺動する形状および大きさに設定されている。したがって、第1のピン10が連結リング30に対して移動すると、当該第1のピン10および連結リング30には、第1のピン10と連結リング30の内周23との摺動による抵抗(摺動抵抗)が加わる。
例えばチェーン1に入力されるトルクの変動によって、チェーン1を屈曲させるような振動が当該チェーン1の直線領域において生じたとしても、この振動は、第1のピン10と連結リング30との摺動による抵抗によって減衰される。これにより、チェーン1の振動が停止され、振動により生じるチェーン1の騒音が効果的に低減される。また、第1のピン10と連結リング30との摺動により生じる摺動抵抗は、チェーン1全体としてみると大きな力ではないので、チェーン1によって伝達される力の伝達効率は殆ど低下しない。
図3および図5を参照して、各連結リング30は、リンク2とほぼ平行にされた状態で、チェーン進行方向Xに並んで配置されている。図3に示すように、チェーン幅方向Wに関して、各連結リング30の両側には、同一の列を形成するリンク2が4枚ずつ配置されている。また、チェーン進行方向Xに隣接する連結リング30のうち、後方に配置された連結リング30の一端面35は、前方に配置された連結リング30の他端面36に対向している。すなわち、各連結リング30の一端面35および他端面36は、対向面となっている。
図5に示すように、各連結リング30の一端面35には、リンク2間の屈曲角度を所定範囲に規制するための第3の規制部44および第4の規制部46が設けられている。また、各連結リング30の他端面36には、リンク2間の屈曲角度を所定範囲に規制するための第3の規制部45および第4の規制部47が設けられている。
第3および第4の規制部44〜47は、例えば0°〜16°の範囲でリンク2の屈曲を許容しており、この範囲を超えるリンク2間の屈曲を規制することができる。すなわち、第3および第4の規制部44〜47によって許容されるリンク2間の屈曲角度範囲は、連結リング30の内周23に設けられた第1および第2の規制部42,43によって許容されるリンク2間の屈曲角度範囲(0°〜16°)と等しくされている。したがって、これら第1から第4の規制部42〜47は、互いに協働してリンク2間の屈曲角度を所定範囲に規制する。
チェーン1が屈曲してリンク2間の屈曲角度が所定値K1(K1≦0°、本実施形態ではK1=0°)に達すると、図5(a)に示すように、前貫通孔7に嵌合された第1のピン10の後部13の一部13bと、連結リング30の内周23に設けられた第2の規制部43(第1の接触点)とが当接する。ここで、所定値K1の絶対値|K1|は、連結リング30が存在しないとしたときに、リンク2間に許容される負側への最大屈曲角度K2の絶対値|K2|よりも小さい。すなわち、0≦|K1|<|K2|の関係が満たされている。
また、チェーン1が屈曲してリンク2間の屈曲角度が所定値K1に達すると、連結リング30の一端面35に設けられた第4の規制部46(第2の接触点)と、当該一端面35に対向する他端面36に設けられた第4の規制部47とが当接し、当該連結リング30の他端面36に設けられた第4の規制部47(第3の接触点)と、当該他端面36に対向する一端面35に設けられた第4の規制部46とが当接する。
すなわち、リンク2間の屈曲角度が所定値K1に達すると、連結リング30は、3つ接触点で他の部材(第1のピン10、および、当該連結リング30をチェーン進行方向Xに挟む一対の連結リング30)に接触する。これにより、チェーン1の負側へのリンク2間の屈曲が規制される。
一方、チェーン1が屈曲してリンク2間の屈曲角度が所定値K3(K3>0°、本実施形態ではK3=16°)に達すると、図5(b)に示すように、前貫通孔7に嵌合された第1のピン10の後部13の一部13aと、連結リング30の内周23に設けられた第1の規制部42(第1の接触点)とが当接する。
また、チェーン1が屈曲してリンク2間の屈曲角度が所定値K3に達すると、連結リング30の一端面35に設けられた第3の規制部44(第2の接触点)と、当該一端面35に対向する他端面36に設けられた第3の規制部45とが当接し、当該連結リング30の他端面36に設けられた第3の規制部45(第3の接触点)と、当該他端面36に対向する一端面35に設けられた第3の規制部44とが当接する。
すなわち、リンク2間の屈曲角度が所定値K3に達すると、連結リング30は、3つの接触点で他の部材(第1のピン10、および、当該連結リング30をチェーン進行方向Xに挟む一対の連結リング30)に接触する。これにより、所定値K3以上のチェーン1の正側へのリンク2間の屈曲が規制される。
以上のように、本実施形態では、リンク2の柱部9よりも規制範囲の広い連結リング30によって、チェーン1の屈曲が厳しく規制されている。これにより、チェーン1の直線領域において、リンク2間を屈曲させるような振動が効果的に抑制されている。また、連結リング30によってチェーン1の屈曲を規制することにより、チェーン1の伝達効率の低下が抑制されている。
すなわち、リンク2の柱部9によってチェーン1の屈曲を厳しく規制するために、例えば前貫通孔7および後貫通孔8の大きさを小さくすると、第1および第2のピン10,11が相対移動するときに、当該第1および第2のピン10,11がリンク2に摺動する場合がある。しかし、第1および第2のピン10,11とリンク2との間に生じる摺動抵抗は、チェーン1全体としてみると大きな力であるため、チェーン1の伝達効率が大きく低下してしまう場合がある。
一方、連結リング30によってチェーン1の屈曲を厳しく規制する場合、第1および第2のピン10,11と連結リング30との摺動によって生じる力(摺動抵抗)は、チェーン全体としてみると大きな力でないので、チェーン1の伝達効率が低下することは殆どない。したがって、チェーン1を屈曲させるような上記直線領域でのチェーン1の振動を、チェーン1の伝達効率を殆ど低下させずに、効果的に抑制することができる。これにより、チェーン1の振動により生じる騒音を効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、チェーン1に予張力が付与されても連結リング30の嵌合孔37が殆ど変形しないので、リンク2間の屈曲角度を意図した範囲に精度よく規制できる。すなわち、上述のように、チェーン1に予張力が付与されると、前貫通孔7および後貫通孔8が変形する場合がある。したがって、リンク2の柱部9では、リンク2間の屈曲角度を意図した範囲に精度よく規制できない場合がある。
一方、連結リング30は、チェーン1に予張力が付与されても、当該連結リング30の前部31および後部32間の距離が大きくなるような力を受けないので、当該連結リング30の嵌合孔37は殆ど変形しない。したがって、連結リング30は、チェーン1に予張力が付与される前に予め設定された範囲でリンク2間の屈曲角度を精度よく規制することができる。これにより、上記直線領域において生じるチェーン1の振動を確実に抑制して、チェーン1から生じる騒音を確実に低減することができる。
さらに、本実施形態では、チェーン1の屈曲を規制するときに、連結リング30が3つの接触点で上記他の部材に接触するので、当該接触に伴う衝撃荷重が分散されている。したがって、連結リング30が上記他の部材に衝突するときの衝突音が低減されている。これにより、チェーン1の騒音がさらに効果的に低減されている。また、上述のように、連結リング30が緩衝材で形成されているので、連結リング30と上記他の部材との衝突による衝突音がさらに低減されている。これにより、チェーン1の騒音がさらに効果的に低減されている。また、接触点の増大や衝撃荷重の緩衝により、連結リング30に大きな荷重が局所的に加わることが防止されているので、連結リング30の耐久性が向上されている。
図7は、本発明の別の実施形態に係る動力伝達チェーン101の断面図である。この図7において、上述の図1〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図6と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7を参照して、本実施形態が上述の実施形態と主に相違するのは、連結リング130にスリット48が設けられていることにある。すなわち、連結リング130は、平面視において、C形をなしている。スリット48は、連結リング130に遊嵌された第1のピン10に対向する位置に設けられている。スリット48を設けることにより、連結リング130を軽量化することができる。また、連結リング130の材料費を低減することができる。これにより、動力伝達チェーン101の軽量化および低コスト化が達成されている。さらに、第1のピン10に対向する位置にスリット48が設けられているので、連結リング130と第2のピン11との固定が弱くなることが防止されている。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、連結リング30,130が、リンク2の各列において、真ん中に1枚配置されている場合について説明したが、本発明はこれに限られない。すなわち、連結リング30,130は、リンク2の各列において、真ん中以外の位置に配置されていてもよいし、複数枚設けられていてもよい。具体的には、例えば図8に示すように、連結リング30が、リンク2の各列において、当該列をチェーン幅方向Wに挟むように2枚配置されていてもよい。この図8において、上述の図1〜図7に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図7と同一の参照符号を付している。
また、上述の実施形態では、連結リング30の嵌合孔37に第2のピン11が圧入嵌合されている場合について説明したが、第2のピン11に代えて、第1のピン10を連結リング30の嵌合孔37に圧入嵌合してもよい。この場合、連結リング30の内周23の前部38に、第1および第2の規制部42,43を設けることが好ましい。さらに、第1および第2のピン10,11の両方が、連結リング30の嵌合孔37に遊嵌されていてもよい。
さらにまた、連結リング30,130の表面に摩擦特性に富む皮膜が設けられていてもよい。この場合、連結リング30,130の摩耗が低減されるので、連結リング30,130によって、リンク2間の屈曲を長期に亘って安定して規制することができる。これにより、チェーン1,101の振動による騒音の発生を長期に亘って安定して低減することができる。
また、上述の実施形態では、連結リング30,130がチェーン1の屈曲を規制する場合について説明したが、連結リング30(130)とリンク2の柱部9とを互いに協働させてチェーン1の屈曲を規制してもよい。
具体的には、連結リング30(130)が弾性を有する材料によって形成されていてもよい。この場合、チェーン進行方向Xに隣接する連結リング30(130)が互いに当接した状態で、リンク2間を屈曲させる大きな荷重が当該チェーン1に加えられると、当該連結リング30(130)は弾性的に撓む。そして、連結リング30(130)の撓みが大きくなると、第1および第2のピン10,11が柱部9に設けられた第1の規制部26,27または第2の規制部28,29に当接する。これにより、チェーン1の屈曲がリンク2の柱部9によって規制される。
連結リング30(130)とリンク2の柱部9とを互いに協働させてチェーン1の屈曲を規制することにより、チェーン1の屈曲を確実に規制することができる。また、柱部9によってチェーン1の屈曲が規制されるとき、第1および第2のピン10,11と柱部9とは、連結リング30(130)によって衝撃が吸収された状態で互いに当接するので、リンク2に加わる荷重が低減される。これにより、リンク2の耐久性が向上される。
上記弾性を有する材料としては、例えば、緩衝材として例示したばね鋼であってもよいし、弾性係数の高いその他の金属であってもよい。
以上、本発明の実施形態について幾つか説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。すなわち、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 ドライブプーリ(ドリブンプーリ)および動力伝達チェーンの一部の断面図である。 動力伝達チェーンの一部の断面図である。 図3のIV−IV線に沿う動力伝達チェーンの断面図である。 図3のV−V線に沿う動力伝達チェーンの断面図である。 図5の一部を拡大した図である。 本発明の別の実施形態に係る動力伝達チェーンの断面図である。 上記一実施形態に係る動力伝達チェーンの変形例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・動力伝達チェーン、2・・・リンク、3・・・連結部材、7・・・前貫通孔(貫通孔)、8・・・後貫通孔(貫通孔)、10・・・第1のピン(第1の動力伝達部材)、11・・・第2のピン(第2の動力伝達部材)、30・・・連結リング、35・・・一端面(対向面)、36・・・他端面(対向面)、37・・・嵌合孔、44,45・・・第3の規制部(規制部)、46,47・・・第4の規制部(規制部)、48・・・スリット、101・・・動力伝達チェーン、130・・・連結リング、X・・・チェーン進行方向

Claims (5)

  1. チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクと、
    これらのリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材とを備え、
    各連結部材は、互いに転がり摺動接触する第1および第2の動力伝達部材を含み、
    各リンクは一対の貫通孔を有し、各貫通孔にそれぞれ対応する連結部材が挿入され、
    各貫通孔に挿入された連結部材を嵌合させる嵌合孔を有する連結リングによって、当該連結部材の第1および第2の動力伝達部材が連結され、
    チェーン進行方向に隣接する連結リングの対向面に、互いに当接することにより、チェーン進行方向に隣接するリンク間の屈曲角度を規制する規制部が設けられている動力伝達チェーン。
  2. 請求項1において、上記連結リングは緩衝材を含むことを特徴とする動力伝達チェーン。
  3. 請求項1または2において、上記第1および第2の動力伝達部材の何れか一方が、連結リングの嵌合孔に圧入されていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  4. 請求項3において、上記連結リングは、上記第1および第2の動力伝達部材の他方に対向する位置にスリットを有していることを特徴とする動力伝達チェーン。
  5. 請求項1または2において、上記リンクの屈曲に伴って、上記連結リングの嵌合孔の内周に、第1および第2の動力伝達部材の少なくとも一方が摺動することを特徴とする動力伝達チェーン。
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